JP2001227119A - 木造家屋の屋上構築工法 - Google Patents

木造家屋の屋上構築工法

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JP2001227119A
JP2001227119A JP2000041498A JP2000041498A JP2001227119A JP 2001227119 A JP2001227119 A JP 2001227119A JP 2000041498 A JP2000041498 A JP 2000041498A JP 2000041498 A JP2000041498 A JP 2000041498A JP 2001227119 A JP2001227119 A JP 2001227119A
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floor
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JP2000041498A
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Mikio Akatsuka
幹夫 赤塚
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TOSHIN KOMU KK
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TOSHIN KOMU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木造家屋に効率的に構築できる屋上を提供す
る。 【解決手段】 屋上構築対象箇所に断熱板43と構造合
板45とによる断熱床部4を構築し、前記断熱床部上及
びパラペット部5の内壁等の立ち上がり壁面の下方部分
を防火層7で被覆し、防火層上全体を連続面となる強化
プラスチック被膜からなる防水層8を現場形成してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木造家屋に屋上を構築
するための工法に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】通常木造
建築においては、屋上を形成することは少ない。屋上に
近似するものとしてルーフバルコニーが知られており、
その構造は、バルコニー形状に対応させた扁平な樹脂容
器であり、且つ適宜なドレン部を付設したルーフ材を予
め形成しておき、このルーフ材を所定の強度に構築した
バルコニー部分に設置し、ルーフ材の上面に透水性の化
粧床部材を敷設してなるものである。
【0003】また特開平9−228576号公報には、
通常の陸屋根を構築し、水切り構造としたパラペット部
を設けると共に、陸屋根上に屋上床面を新たに形成して
屋上とする構築工法が開示されている。
【0004】前記のルーフ材を採用する手段では、ルー
フ材の大きさに限界があり、広い屋上を構築することが
困難であり、しかもその取り扱いが不便であり、またル
ーフ材の装着固定には当然相応の金具を使用するもので
あり、金具は経年変化によって錆を生ずるもので、錆に
よる種々の弊害も生じてくる。また通常の水仕舞いを施
した屋根面に屋上面を構築する手段は、屋根形成と屋上
形成の二重構築となり、必ずしも効率的な手法とはいえ
ない。
【0005】更に降雪地方に屋上を構築した場合には、
屋上に積雪が存在すると、屋上直下の家屋内に結露が生
じ易いし、また積雪状態が続くと冬季間は、屋上の使用
ができないことになる。
【0006】そこで本発明は前記の問題点を考慮し、現
場で直接構築できると共に、屋根自体を屋上とした新規
な木造住宅の屋上構築工法を提案したものである
【0007】
【課題を解決する手段】本発明に係る木造家屋の屋上構
築工法は、屋上構築対象箇所に床根太を設けると共に、
当該根太上に、発泡ポリスチレンボードによる断熱板と
構造合板とによる断熱床部を構築し、前記断熱床部上及
び屋上を囲繞するパラペット部内壁並びに塔屋の立ち上
がり壁面の下方部分を防火層で被覆し、防火層上全体を
連続面となる強化プラスチック被膜からなる防水層を現
場形成してなることを特徴とするものである。
【0008】また前記構築工法において特に断熱床部と
防火層の間にフィルム状電熱ヒーターを介装してなるこ
とを特徴とするものである。
【0009】従って屋上の強化プラスチック被膜による
防水層の直接形成で、屋根構築(水仕舞い)と同時に屋
上構築がなされると共に、屋上部分と室内部分とは、断
熱床部で熱遮断されるので、室内側結露の発生が防止さ
れる。更にヒーターの組み込みで融雪が可能で、降雪地
方での冬季の常時使用が可能となる。
【0010】
【実施の形態】本発明の対象の木造家屋は、木造軸組工
法でも枠組壁工法(ツーバイフォー工法)のいずれでも
適用できるが、実施形態は軸組工法の例を示し、その施
工順に従って次に説明する。
【0011】常法通りの木造軸組工法で家屋を構築する
もので、屋上となる屋根部分は、充分な強度を備えた梁
1を備えた陸屋根構造とし、所定の強度を備えた天井根
太2を設け、天井根太2の下方には、室内構築部3を形
成する。室内構築部3は、天井根太2から吊り木31を
介して天井32を形成すると共に、天井空間に、断熱材
33を敷き詰めておくものである。
【0012】天井根太2の上部には断熱床部4及び塔屋
(図示せず)並びにパラペット部5を構築するもので、
断熱床部4は、屋上形成床面の天井根太2に、合板
(2.3mm厚)41を敷き詰めて室内構築部3との空
気流通の遮断を行う仕切とし、前記合板41の上部にた
る木42を釘着し、断熱板(発泡ポリスチレンボード5
0mm厚)43をたる木42間に嵌め込み、更に防水石
膏ボード(9.5mm厚)44と構造合板(12mm
厚)45で積層被覆する。
【0013】パラペット部5は、後述する防水層7の構
築と同時進行となるもので、前記断熱床部4の構築に際
しては、壁芯部となる縦枠組み並びに縦枠組みの表裏を
塞ぐ合板51を張設し、特に内側壁面には更に防火層
(12mm厚の防火サイデング)52を形成し、外側壁
には外壁材53を張る。
【0014】次に断熱床部4の上部面にフィルム状電熱
ヒーター6を敷く。このヒーター6は、薄膜状電気抵抗
体を絶縁フィルムで被覆したもので、その通電接続箇所
(給電箇所)は、前記構造合板41の該当個所を切欠部
として、上方への突出を無くする。そして前記ヒーター
6上を防火層(不燃材、例えば12mm厚の防火サイデ
ング)7で被覆する。
【0015】次に防火層7,52の表面に防水層8を構
築するもので、防水層8は、最初に防火層7の上面とパ
ラペット部5の内壁防火層52との境界箇所や、防火層
7と塔屋の立ち上がり壁面の下方部分の防火層(図示せ
ず)との境界箇所に、発泡材や木材などで形成した三角
隅木81を設ける。更に前記防火層7,52の上面と三
角隅木81の表面に防水処理を施すもので、始めに後述
する強化プラスチック被膜からなる防水被膜82と、防
火層7,52との密着性を確保するための下地処理剤8
3を全体に塗布し、防水被膜82の被膜芯材となるガラ
スマット(3mm厚)を敷き詰め、その表面から樹脂剤
を数回塗布し、樹脂剤をガラスマット内に浸透させ、強
化プラスチック(FRP)による防水被膜82を形成す
る。勿論必要に応じて、再度ガラスマットを敷き樹脂剤
塗布を行うようにして、FRP層を多段に形成しても良
い。
【0016】前記の防水被膜82を形成した後は、防水
被膜82の表面に、適宜な保護層24を形成する。この
保護層例えば不燃製が強く要求される場合には、不燃効
果を備えた材質の塗料を塗布して形成したり、不燃タイ
ルを敷き詰めて形成する。
【0017】前記の防水層8の構築を終了すると、パラ
ペット部5の仕上げをおこなうもので、内壁部分は、防
水層8の上方部分を覆うように外壁材53を張り、更に
頂部を幕板54で被覆して仕上げるものである。
【0018】尚木造家屋であれば、前記の軸組工法に限
定されるものではなく、枠組壁工法においても、屋根を
陸屋根形状に構築すれば良いものである。勿論いずれの
工法を採用したとしても、防水層8の構築に際して、屋
上の排水機構(図示せず)を組み込むことは当然であ
り、排水が速やかに行われるように屋上面は排水方向に
向かって僅かに傾斜して構築することは言うまでもな
い。
【0019】また特に前記実施形態においては、ヒータ
ー6を組み込んでいるので、降雪を直ちに融雪したり、
積雪を融雪することが可能であるから、降雪地方の冬季
の屋上使用も可能である。勿論ヒーター6を組み込まな
くとも良い。
【0020】更に床面と壁面立ち上がり箇所に三角隅木
81を配置したので、床面と壁面立ち上がり部分のFR
P防水被膜82の連続形成が容易に且つ高品質に実施す
ることができる利点がある。
【0021】
【発明の効果】以上の通り本発明は、屋上構築対象箇所
に断熱板と構造合板とによる断熱床部を構築し、前記断
熱床部上及びパラペット部内壁等の立ち上がり壁面の下
方部分を防火層で被覆し、防火層上全体に連続面となる
強化プラスチック被膜からなる防水層を現場形成して木
造家屋の屋上を構築する工法で、木造家屋に容易且つ効
率的に屋上を構築することができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の要部断面図。
【符号の説明】
1 梁 2 天井根太 3 室内構築部 31 吊り木 32 天井 33 断熱材 4 断熱床部 41 合板 42 たる木 43 断熱板 44 防水石膏ボード 45 構造合板 5 パラペット部 51 合板 52 防火層 53 外壁材 54 幕板 6 電熱ヒーター 7 防火層 8 防水層 81 三角隅木 82 防水被膜 83 下地処理剤 84 保護層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋上構築対象箇所に床根太を設けると共
    に、当該根太上に、発泡ポリスチレンボードによる断熱
    板と構造合板とによる断熱床部を構築し、前記断熱床部
    上及び屋上を囲繞するパラペット部内壁並びに塔屋の立
    ち上がり壁面の下方部分を防火層で被覆し、防火層上全
    体に、連続面となる強化プラスチック被膜からなる防水
    層を現場形成してなることを特徴とする木造家屋の屋上
    構築工法。
  2. 【請求項2】 断熱床部と防火層の間にフィルム状電熱
    ヒーターを介装してなる請求項1記載の木造家屋の屋上
    構築工法。
  3. 【請求項3】 防火層施工後に、防火層上面とパラペッ
    ト部内壁並びに塔屋の立ち上がり壁面との境界箇所に三
    角隅木を設け、当該三角隅木上面に床面並びに壁面と連
    続する強化プラスチック被膜を現場形成してなる請求項
    1又は2記載の木造家屋の屋上構築工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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