JP2923661B2 - 断熱建築物 - Google Patents

断熱建築物

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JP2923661B2
JP2923661B2 JP2025710A JP2571090A JP2923661B2 JP 2923661 B2 JP2923661 B2 JP 2923661B2 JP 2025710 A JP2025710 A JP 2025710A JP 2571090 A JP2571090 A JP 2571090A JP 2923661 B2 JP2923661 B2 JP 2923661B2
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正 相川
邦彦 高橋
克英 今井
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、特に外気温を遮断し得る例えば寒地或いは
酷暑地用建築物などに用いて好適な断熱建築物に関する
ものである。
(従来技術) 従来の建築物において、屋根、壁を断熱構造とし、ま
た床、建物基礎(基礎コンクリート)に断熱、発熱手段
あるいは蓄熱手段を施して、室内の暖房・保温および外
気との熱遮断効果を高めようとしたものは公知である。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上記従来の建築物は特に建物基礎と床、
柱、壁との断熱構造が不充分であるため、室内と外気
(地中も含む)との熱遮断を確実かつ高効率に行うこと
ができないと云う問題点があった。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記課題を解決することを目的とし、断熱
建築基礎を構成する基礎コンクリート体と土間コンクリ
ート体間に、断熱材層を介在するとともに土間コンクリ
ート体と床コンクリート体間に、発熱体もしくは前記発
熱体と蓄熱体を一体に介在してなる断熱建築基礎体と、
少くとも柱および躯体、梁、桁、胴縁、下地材等の骨組
構成材をもって構成される骨組構成体と、前記骨組構成
体上に葺成した断熱屋根板と、前記骨組構成体の梁、桁
材の下方に位置して設けた断熱天井体および前記骨組構
成体の外側周面に張設した断熱壁体とからなることを特
徴とするものである。
(実施例) 第1図乃至第13図は、本発明の一実施例を示す図であ
り、第1図は本発明断熱建築物の一形態を示す正面図、
第2図は同右側面図、第3図は同左側面図、第4図は同
背面図、第5図は同横断平面図、第6図は要部を示す一
部拡大縦断面図、第7図は基礎部の一部拡大縦断斜視
図、第8図は床部の一部拡大縦断斜視図、第9図は天井
部の一部拡大縦断斜視図、第10図は壁部の取付状態の一
例を示す一部横断平面図、第11図は一部拡大横断平面
図、第12図は断熱壁パネルの一部切欠正面図、第13図は
発熱体の電気配線の一例を示す平面図である。
図中、Aは断熱建築物を示し、断熱建築基礎体B、柱
および躯体、梁、桁、桟、母屋、根太、胴縁、その他適
宜の下地材、連結材等所要の骨組構成材等からなる骨組
構成体C、断熱屋根体D、断熱天井体E、断熱壁体F等
をもって構成されている。1は前記断熱建築基礎体Bに
おける基礎コンクリート体であって、第6図および第7
図示のように土間コンクリート体2との間に、例えばポ
リプロピレンフィルムのようなプラスチックフィルム3
の両面をアルミ箔のような金属体4で被覆した芯材5を
押出発泡樹脂ボード6,6でサンドイッチ構造とした断熱
材層7を介在して一体に形成されている。8は前記土間
コンクリート体2と一体に形成された軽量コンクリート
製の床コンクリート体であって、前記両コンクリート体
2,8間には従来周知の例えば特許第728463号、または特
許第984606号のような熱半導体と電源用リード線からな
る面状発熱体に電気絶縁被覆を施した発熱体9と例えば
実開昭61−127309号公報に開示されているような従来周
知の板状に形成された蓄熱体10が介在されている。なお
第13図は前記発熱体9の電気配線の一例を示すものであ
り、11は配線、12は床温度感知センサー、13はプルボッ
クス、14はタイマー付き室温度、床温度制御用コントロ
ーラー、15は電源である。16は前記床コンクリート体8
内に埋設された鉄筋である。17は前記骨組構成体Cにお
ける柱であって、第6図示のように前記断熱建築基礎体
B上に立設されている。18は前記骨組構成体Cにおける
躯体、梁、桁、母屋、桟を示し、19は根太、胴縁その他
適宜下地材、連結材等を示すものである。20は前記骨組
構成体C上に葺成した断熱屋根体Dにおける屋根形成部
材であって、例えばフッ素樹脂カラートタン製析板の裏
面に結露防止発泡樹脂シートを一体に熱着したような断
熱性および結露防止性能を有する屋根形成部材である。
21は前記断熱天井体Eにおける例えばフッ素樹脂カラー
トタン製のスパンドレルであって、その上面には第9図
示のように例えば両面アルミ箔張りの発泡樹脂ボード2
2,23が設けられ、さらにその上面にアルミ箔を両面に張
着したポリプロピレンフィルムのようなプラスチックフ
ィルム24、木下地25、両面アルミ箔張りの発泡樹脂ボー
ド26が一体に積層され、これらが鋼製下地材19を介して
桟、母屋等18に取付けられているものである。
なお上記断熱天井体Eはその目的を達成し得るもので
あれば上記構成のものに限定されるものでない。27は前
記骨組構成体Cの外側周面に張設された断熱壁体Fにお
ける断熱壁パネルであって、第11〜12図示のように所要
の樹脂フォーム、例えばポリウレタン樹脂フォーム、フ
ェノール樹脂フォーム等の樹脂発泡体あるいはパーライ
ト、シラスバルーン、岩綿、ガラスウール等の無機質断
熱体27aの表、裏両面をフッ素樹脂カラートタン27b,27b
で覆い、かつ内部所要位置に胴縁19への取付金具27cを
一体に内蔵するとともに、前記表、裏カラートタン27b,
27bの端縁は例えば不燃性、絶縁性を有する成形樹脂材
からなる雄、雌の縁部材27d,27′dの各肩部27e,27′e
に折曲固着されている。なお前記雄、雌の縁部材27d,2
7′dは不燃性、絶縁性を有するものであれば成形樹脂
材に限定されるものでない。27fは前記雄縁部材27dに被
着された例えばホットメルト樹脂、その他適宜の材料か
らなる防水パッキングであって、前記雄、雌係合部への
雨水等の浸入を防止するためのものである。
なお、前記取付金具27cは施工時にカラートタン27bと
一緒に取付ボルト28のネジ孔29をあけて取付けるもので
ある。30は前記断熱屋根体Dに設けた採光用窓であっ
て、前記採光用窓30の下部は前記断熱天井体Eと同様の
断熱構造もしくは所要の断熱壁31に形成されており、前
記断熱壁31の下端は前記断熱天井体Eに設けた長尺開口
部32に連設されている。33は断熱オーバースライダー
(断熱シャッター)、34は断熱スチールドア、35は樹脂
サッシ窓、36はトラックドック、37は間仕切り、38は敷
台、39は水切り、40は階段を示すものである。
次に作用について説明する。
第6図に示すように地中からの外気は基礎コンクリー
ト体1と土間コンクリート体2間に介在した断熱材層7
により完全に熱遮断され、また壁面からの外気は前記断
熱材層7が前記基礎コンクリート体1の上面にまで延長
して設けられているのでこの部分で完全に熱遮断される
ものである。また発熱体9と蓄熱体10から発せられる熱
は、前記断熱材層7内の金属体4による輻射熱と前記断
熱天井体Eの発泡樹脂ボード22,23のアルミ箔による輻
射熱により高い保温効果が得られるものである。
(効果) 以上説明したように本発明によれば、断熱建築基礎を
構成する基礎コンクリート体と土間コンクリート体間
に、断熱材層を介在するとともに土間コンクリート体と
床コンクリート体間に、発熱体もしくは前記発熱体と蓄
熱体を一体に介在してなる断熱建築基礎体と、少くとも
柱および躯体、梁、桁、胴縁、下地材等の骨組構成材を
もって構成される骨組構体と、前記骨組構成体上に葺成
した断熱屋根板と、前記骨組構成体の梁、桁材の下方に
位置して設けた断熱天井体および前記骨組構成体の外側
周面に張設した断熱壁体としたものであるから、建築物
内の熱は基礎コンクリート体と土間コンクリート体間に
介在した断熱材層および断熱屋根体、断熱天井体、断熱
壁体により遮断されて外部に出にくく、また建築物外の
気温(地中も含む)も遮断されて内部に影響しないた
め、熱遮断効果を著しく向上し得るものであるとともに
発熱体および蓄熱体から発する熱を前記断熱材層内のア
ルミ箔と前記断熱天井体における発泡樹脂ボードのアル
ミ箔による輻射熱利用とすることにより、高い暖熱、保
温効果が得られるものであり、その結果特に床面積およ
び高さの大きい例えば倉庫、講堂、イベント会場等の建
築物においてクリーンな快適空間を容易に形成し得る等
の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第13図は、本発明の一実施例を示す図であ
り、第1図は本発明断熱建築物の一形態を示す正面図、
第2図は同右側面図、第3図は同左側面図、第4図は同
背面図、第5図は同横断平面図、第6図は要部を示す一
部拡大縦断面図、第7図は基礎部の一部拡大縦断斜視
図、第8図は床部の一部拡大縦断斜視図、第9図は天井
部の一部拡大縦断斜視図、第10図は壁部の取付状態の一
例を示す一部横断平面図、第11図は一部拡大横断平面
図、第12図は断熱壁パネルの一部切欠正面図、第13図は
発熱体の電気配線の一例を示す平面図である。 A…断熱建築物、B…断熱建築基礎体、C…骨組構成
体、D…断熱屋根体、E…断熱天井体、F…断熱壁体、
1…基礎コンクリート体、2…土間コンクリート体、3,
24…プラスチックフィルム、4…金属体、5…芯材、6
…押出発泡樹脂ボード、7…断熱材層、8…床コンクリ
ート体、9…発熱体、10…蓄熱体、11…配線、12…床温
度感知センサー、13…プールボックス、14…タイマー付
き室温度、床温度制御用コントローラー、15…電源、16
…鉄筋、17…柱、18…躯体、梁、桁、母屋、桟、19…根
太、胴縁、下地材連結材、20…屋根形成部材、21…スパ
ンドレル、22,23,26…両面アルミ箔張り発泡樹脂ボー
ド、25…木下地、27…断熱パネル、27a…樹脂発泡体、
無機質断熱体、27b…フッ素樹脂カラートタン、27c…取
付金具、27d…雄縁部材、27′d…雌縁部材、27e,27′
e…肩部、27f…防止パッキング、28…取付ボルト、29
…ネジ孔、30…採光用窓、31…断熱壁、32…長尺開口
部、33…断熱オーバースライダー、34…断熱スチールド
ア、35…樹脂サッシ窓、36…トラックドック、37…間仕
切り、38…敷台、39…水切り、40…階段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断熱建築基礎を構成する基礎コンクリート
    体と土間コンクリート体間に、断熱材層を介在するとと
    もに土間コンクリート体と床コンクリート体間に、発熱
    体もしくは前記発熱体と蓄熱体を一体に介在してなる断
    熱建築基礎体と、少くとも柱および躯体、梁、桁、胴
    縁、下地材等の骨組構成材をもって構成される骨組構成
    体と、前記骨組構成体上に葺成した断熱屋根板と、前記
    骨組構成体の梁、桁材の下方に位置して設けた断熱天井
    体および前記骨組構成体の外側周面に張設した断熱壁体
    とからなることを特徴とする断熱建築物。
JP2025710A 1990-02-05 1990-02-05 断熱建築物 Expired - Lifetime JP2923661B2 (ja)

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