JPH08253970A - 建物ユニット - Google Patents

建物ユニット

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Publication number
JPH08253970A
JPH08253970A JP7055591A JP5559195A JPH08253970A JP H08253970 A JPH08253970 A JP H08253970A JP 7055591 A JP7055591 A JP 7055591A JP 5559195 A JP5559195 A JP 5559195A JP H08253970 A JPH08253970 A JP H08253970A
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JP
Japan
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balcony
floor
unit
building
building unit
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Withdrawn
Application number
JP7055591A
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English (en)
Inventor
Hirochika Nakashiyouya
博規 中庄谷
Shigeru Yokosato
繁 横里
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バルコニ部の床を容易に形成できるととも
に、バルコニ部と下階建物ユニットとの間における遮音
性や断熱性も良好にできること。 【構成】 三階建物ユニット16B内に設けられたバル
コニ部26の床64は、オートクレーブ養生の軽量気泡
コンクリートからなる厚板状の床材64′が二つ並設さ
れて形成されているだけであり、これら厚板状の床材6
4′から形成された床64の下方には二階建物ユニット
15が配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユニット式建物を構成
する建物ユニットに係り、特に、内部にバルコニ部が設
けられている建物ユニットに利用できる。
【0002】
【背景技術】ユニット式建物を構成する建物ユニットの
中には、内部の室内側に居室部が、内部の室外側にバル
コニ部が各々設けられているものがある。このような建
物ユニットによれば、バルコニユニットを建物本体に外
付けしなくとも、バルコニを有するユニット式建物を建
築することが可能になる。
【0003】従来より、バルコニ部を備えた建物ユニッ
トにおいては、バルコニ部の床が、下層に配設された合
板等の床下地面材と、上層に配設された薄板状のセメン
ト板とから形成されているのが一般的であり、下層に床
下地面材を配設ることにより、セメント板を薄板状にし
てその重量を軽減させても床部分の十分な強度が得ら
れ、また、防火材であるセメント板を上層に配設するこ
とにより、例えば近隣の火災等により、外部の炎がバル
コニ部の床からその下方に配置されている下階建物ユニ
ットへ回り込むのを防いでいる。。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、建物ユニット
内に設けられたバルコニ部の床が、床下地面材の上にさ
らにセメント板を配設して形成されているため、それら
を配設する作業に手間がかかるという問題があった。ま
た、床部分の重量を軽減させるためにコンクリート板を
薄板状にしてあるため、バルコニ部とその下方の下階建
物ユニットとの間における遮音性や断熱性の面で問題が
あった。
【0005】本発明の目的は、バルコニ部の床を容易に
形成できるとともに、バルコニ部と下階建物ユニットと
の間における遮音性や断熱性も良好にできる建物ユニッ
トを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の建物ユニット
は、内部の室内側に居室部が、内部の室外側にバルコニ
部が各々設けられた建物ユニットであって、バルコニ部
の床が軽量気泡コンクリートで形成されていることを特
徴とする。
【0007】以上において、バルコニ部の手摺壁を構成
する骨組みは防火材で覆われていることが望ましい。
【0008】そして、バルコニ部には、室外側に突出し
たバルコニユニットが連結されていてもい。このような
場合には、バルコニユニットを構成する骨組みが防火材
で覆われていることが望ましく、バルコニ部の床とバル
コニユニットの床とには、各々に跨る連続した防水シー
トが敷設されていることが望ましい。
【0009】さらに、バルコニ部の床の上面は、室外側
に下り勾配になっていることが望ましい。
【0010】
【作用】このような本発明においては、建物ユニット内
に設けられたバルコニ部の床を軽量気泡コンクリートで
形成するため、防火性が確保されることは勿論として、
厚さ寸法を大きくしても床部分の重量は従来と略同様に
なる。従って、厚さ寸法を大きくできることにより、こ
の軽量気泡コンクリートを配設するだけで床部分の強度
が確保されるため、従来のように、床を床下地面材とセ
メント板とから形成する必要がなくなり、床下地面材の
上にセメント板を配設するような面倒な作業を省けるよ
うになる。また、厚さ寸法を大きくすることにより、バ
ルコニ部とその下方に配設された下階建物ユニットとの
間における遮音性、断熱性も良好となる。
【0011】また、バルコニ部の手摺壁を構成する骨組
みを防火材で覆う場合には、外部とバルコニ部との境界
に設けられたその手摺壁が防火性を有するものとなるた
め、外部からの炎がバルコニ部へ容易に入り込むのを防
げるようになる。
【0012】そして、バルコニ部に、室外側に突出した
バルコニユニットを連結した場合には、より広いバルコ
ニが形成されたユニット式建物を建築可能になる。
【0013】さらに、このような場合には、バルコニユ
ニットを構成する骨組みを防火材で覆うことで、バルコ
ニユニット自体が防火性を有するものになり、ユニット
式建物全体の防火性が向上する。
【0014】また、バルコニ部の床とバルコニユニット
の床とに、各々に跨る連続した防水シートを敷設した場
合には、バルコニ部とバルコニユニットとの境界等にお
いても雨水等の漏れが防止され、建物ユニットの防水性
が向上する。
【0015】そして、バルコニ部の床の上面を室外側に
下り勾配にした場合には、建物ユニット内における雨水
等の排水性をも向上させることが可能になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本実施例に係る建物ユニットを含んで
構成された戸建てのユニット式建物を示すものである。
ユニット式建物10は、建物本体11と屋根12とを含
んで構成され、この建物本体11は、基礎13に配設さ
れた複数の一階建物ユニット14と、これら一階建物ユ
ニット14の上部に組み合わされた複数の二階建物ユニ
ット15と、さらに、これら二階建物ユニット15の上
部に組み合わされた複数の三階建物ユニット16とを含
んで構成されている。17、18は各々二、三階建物ユ
ニット15、16に連結されたバルコニユニットであ
る。
【0017】図2はユニット式建物10の平面図を示す
ものであり、複数の三階建物ユニット16のうちの南側
に配設された三階建物ユニット16A、16Cには、長
辺側の外側面に拡張ユニット19が連結されている。こ
れらの拡張ユニット19は、高さが三階建物ユニット1
6の略半分とされ、例えば内部が物入れとして、上方が
フラワーボックス等として用いられているものである。
なお、図1に戻って、一、二階建物ユニット14、15
にも、拡張ユニット19の下方に連続して別の拡張ユニ
ット20、21が連結されており、これらの拡張ユニッ
ト20、21は、各々の建物ユニットの室内空間を拡張
するために用いられているものである。
【0018】図2において、三階建物ユニット16A〜
16Cの内部には、図中の点線を境界として、室内側に
居室部22〜24が、室外側に互いに連通したバルコニ
部25〜27が設けられており、バルコニ部26には、
前述のバルコニユニット18が室外側に突出して連結さ
れている。
【0019】図3は、三階建物ユニット16A、16B
を構成する骨組み28、29を示すものである。なお、
三階建物ユニット16Cの骨組みは、三階建物ユニット
16Aの骨組み28と略同様であるため、ここでの図示
および説明を省略する。
【0020】骨組み28、29は、四隅に立設された四
本の柱30と、これら四本の柱30の下端間に架け渡さ
れた各二本の長辺下梁31、短辺下梁32と、各長辺下
梁31の長手方向の途中に立設された間柱33と、それ
ら柱30の上端間に短辺下梁32に上下に対向して架け
渡された二本の短辺上梁34と、各間柱33と柱30と
の上端間であって、間柱33から室内側、室外側に各々
架け渡された第一上梁35、第二上梁36と、それら間
柱33の下端間に架け渡された中間下梁37と、それら
間柱33の上端間に架け渡された中間上梁38とを含ん
で構成されている。
【0021】これらの骨組み28、29において、間柱
33、中間下梁37、中間上梁38で囲まれた領域を境
界として室内側が前述の居室部22、23になってお
り、室外側が前述のバルコニ部25、26になってい
る。
【0022】また、骨組み28では、外部に臨む柱30
間に、バルコニ部25の手摺壁の骨組みを構成するフレ
ーム材39〜42が設けられ、それらの柱30と間柱3
3との間に、拡張ユニット19とバルコニ部25とを仕
切る仕切り壁の骨組みを構成するフレーム材43〜45
が設けられている。そして、この骨組み28には、拡張
ユニット19が金属等で箱状に形成された連結金物46
を介して、例えばボルト締め等により連結されている。
さらに、この連結金物46は、骨組み29の外部に臨む
柱30の下方にも固設されており、バルコニユニット1
8が連結されるようになっている。なお、図示しない
が、フレーム材43〜45にはバルコニ部25側から防
火サイディングが張り付けられ、拡張ユニット19とバ
ルコニ部25とを仕切る仕切り壁が形成されるようにな
っている。
【0023】図4は、図2におけるIV−IV線断面図
であり、三階建物ユニット16Aに設けられたバルコニ
部25の床構造を示すものである。バルコニ部25の床
47は、オートクレーブ養生の軽量気泡コンクリート
(ALC)からなり、かつ、厚さ寸法が100mmとされ
た厚板状の二つの床材47′から形成されており、床4
7の上面47Aは、室外側に下り勾配になっている。
【0024】この床47における室内側の端面は、防火
サイディング48に当接されており、この防火サイディ
ング48は、間柱33間(ここでは一本のみを図示)に
上下に二本架け渡された断面L字形の境壁用フレーム材
49に当てがわれ、例えば釘打ち等されて張り付けられ
ている。そして、上方側の境壁用フレーム材49には、
この境壁用フレーム材49の長手方向に連続したチャン
ネル材からなるサッシ枠50が設けられており、このサ
ッシ枠50と防火サイディング48におけるその境壁用
フレーム材49から上方に突出した部分との間には、別
の防火サイディング51が介装されている。
【0025】一方、床47の室外側には、耐腐食処理が
施された鋼板52が係止されている。この鋼板52の断
面は、床47の上部端縁部分から上面47Aに沿って室
外側に延びた後、垂直方向下方に折れて床47の端面の
途中まで延び、そして、水平方向に直角に折れてフレー
ム材39に到達する手前まで延び、さらに、垂直方向上
方に折れて床47の上面47Aよりも高い位置まで延び
ている。また、鋼板52は、短辺下梁32の両端の各柱
30(ここでは一本のみを図示)に固設されたチャンネ
ル材からなる受け部材53間に架け渡され、この鋼板5
2により、三階建物ユニット16Aの短辺側には、連続
した排水溝54が形成されている。そして、床47の上
面47Aには、サッシ枠50から鋼板52に亘って連続
した防水シート55が敷設されている。
【0026】また、鋼板52は、フレーム材39と図示
略の他のフレーム材とに跨って張り付けられた合板等の
面材56に固定されている。面材56の上方には、当て
部材57がこの面材56と同様にフレーム材39に張り
付けられ、この当て部材57には、防火サイディング5
8が張り付けられている。防火サイディング58と鋼板
52との間には、雨水等の浸透を防止するアルミ製の水
切部材59が取り付けられている。そして、フレーム材
39の室外側には、床材47′と同材質の外壁材60が
短辺下梁32に固設されたL字形のブラケット61を介
して取り付けられており、以上のフレーム39、面材5
6、当て部材57、防火サイディング58、外壁材60
を含んでバルコニ部25の手摺壁62が構成されてい
る。さらに、二階建物ユニット15の室外側にも外壁材
63が図示略のブラケットを介して取り付けられてい
る。なお、以上の床構造は三階建物ユニット16Cにお
いても同様である。
【0027】図5は、図2におけるV−V線断面図であ
り、三階建物ユニット16Bに設けられたバルコニ部2
6、および三階建物ユニット16Bに連結されたバルコ
ニユニット18の床構造を示すものである。なお、図4
で説明した部材と同じ部材には同一符号を付与し、説明
の簡略化のため、以下ではそれらの説明を省略する。
【0028】バルコニ部26の床64は、オートクレー
ブ養生の軽量気泡コンクリート(ALC)からなり、か
つ、厚さ寸法が100mmとされた厚板状の二つの床材6
4′から形成されており、床64の上面64Aは、室外
側に下り勾配になっている。チャンネル材からなる短辺
下梁32には、この短辺下梁32よりもひとまわり小さ
いチャンネル材65が嵌合配設され、これらによって形
成される断面が閉断面になっている。このチャンネル材
65におけるウェブの室内側の側面には、断面L字形の
ブラケット66が固設されており、このブラケット66
の上面には、ブラケット66よりも外形寸法の小さいブ
ラケット67が固設されている。そして、ブラケット6
7には床64の室外側の端面が当接されている。
【0029】バルコニユニット18は、チャンネル材が
矩形枠状に接続された枠体68と、この枠体68におけ
る室外側の上面に立設されたフレーム材69とにより構
成された骨組みを有しており、枠体68が位置決めピン
46Aにより位置決めされているうえ、ボルト70とナ
ット46Bとの螺合により、骨組み29の連結金物46
に連結されている。この枠体68の下面には軒天用防火
サイディング71が張り付けられている。
【0030】枠体68の上方におけるバルコニユニット
18の突出方向に沿った両側縁部分(ここでは一方の側
縁部分のみを図示)には、受け部材72が室内側と室内
側とに所定間隔離れて配設されており、室内側に配設さ
れた受け部材72には角材73が架け渡され、室外側に
配設された受け部材72には角材73よりも高さ寸法が
小さい別の角材74が架け渡されている。これらの角材
73、74には、通常のコンクリート板が配設されてバ
ルコニユニット18の床75が形成されており、この床
75の室外側の端縁部分には、前述のバルコニ部25と
同様に排水溝54が形成されている。そして、バルコニ
ユニット18の室外側は、フレーム材69、面材56、
当て部材57、防火サイディング58、外壁材60を含
んで構成された手摺壁75になっている。
【0031】ところで、受け部材72は、三階建物ユニ
ット16Bにおける短辺下梁32の上面において、その
短辺下梁32の長手方向の両端(ここでは一端のみを図
示)にも配設されており、この受け部材72には角材7
3よりも高さ寸法が大きい別の角材76が架け渡されて
いる。また、これら角材73、76にはバルコニ部26
の床64とバルコニユニット18の床75とを連続させ
る連結面用材77が配設されている。この連結用面材7
7は、例えば通常のコンクリート板等である。
【0032】つまり、バルコニユニット18における床
75の上面75Aと連結用面材77の上面77Aとは、
上面64Aと同様に室外側に下り勾配になっている。さ
らに、それら上面64A、75A、77Aには、サッシ
枠50から鋼板52に亘って連続した防水シート55が
敷設されている。
【0033】図6にも示すように、各三階建物ユニット
16A〜16Cの各長辺下梁31には、室外側に立設さ
れた図示略の柱から間柱33の間において、この長辺下
梁31よりもひとまわり小さいチャンネル材78が嵌合
配設されており、これらチャンネル材78の各建物ユニ
ット内に臨む側面には、互いに対向する一対の断面L字
形のブラケット79が固設されている。これらのブラケ
ット79は、チャンネル材78の長手方向に沿って長尺
とされ、リム部79Aを有していることにより強度の向
上が図られている。
【0034】つまり、前述からの床材47′、64′
は、それら一対のブラケット79の上面に架け渡さて載
置されており、例えば予め内部に埋設されたナットと、
ブラケット79の下方から締め付けられるボルトとの螺
合により固定されるようになっている。しかも、前述し
た床47、64における上面47A、64Aの勾配は、
図4、5で示すように、それらのブラケット79が室外
側に向かって下方に傾斜して固設されていることにより
得られるようになっている。ただし、これら上面47
A、64Aの勾配は、ブラケット79を水平に固設した
場合等、床材47′、64′自体の形状を室外側に向か
って薄肉となるようにして得られるものであってもよ
い。
【0035】各ブラケット79の上面には、それらブラ
ケット79の長手方向に沿って連続し、かつ、床材4
7′、64′の側面に当てがわれたチャンネル材80が
配設されており、これらチャンネル材80は、高さ寸法
が床材47′、64′の厚さ寸法よりも小さくなってい
る。これらのチャンネル材80には、通常のコンクリー
ト板からなる連結用面材81が架け渡されており、連結
用面材81の上面81Aは、隣接する床47、64の上
面47′、64′と連続している。また、連結用面材8
1の上方にも防水シート55が敷設されている。
【0036】なお、図6において、図4、5で示した防
火サイディング48、51、境壁用フレーム材49、サ
ッシ枠50は省略されている。また、図示を省略する
が、バルコニ部25〜27に臨む柱30、間柱33は、
それらバルコニ部25〜27に露出する側面が防火サイ
ディングあるいは床材47′64′等と同材質の壁材で
覆われているものである。
【0037】このような本実施例においては、工場で生
産される三階建物ユニット16A〜16Cの内部に、予
めバルコニ部25〜27を設けておき、これらの三階建
物ユニット16A〜16Cを含む全ての建物ユニットを
建築現場で組み合わせることにより、内部に互いに連通
されたバルコニ部25〜27を有する建物本体11を建
築する。この後、バルコニユニット17、18を建物本
体11に連結し、屋根12を建物本体11の上方に設け
てユニット式建物10を完成させる。
【0038】このような本実施例によれば以下のような
効果がある。すなわち、三階建物ユニット16A〜16
C内に設けられたバルコニ部25〜27の床47、64
は、オートクレーブ養生の軽量気泡コンクリートからな
る厚板状の床材47′、64′で形成されているため、
従来のように、床下地面材のうえにセメント板を配設し
なくとも床部分の強度が確保され、この床材47′、6
4′を配設するだけで容易に床46、64を形成でき
る。
【0039】さらに、床材47′、64′が厚板状であ
ることから、バルコニ部26〜27と二階建物ユニット
15との間における遮音性および断熱性をも向上させる
ことができる。
【0040】また、バルコニ部25、27、バルコニユ
ニット18における手摺壁62、75の骨組を構成する
フレーム材39、69は、防火性を有する鋼板52、防
火サイディング58、アルミ製の水切部材59、外壁材
60で覆われているため、こられの手摺壁62、75が
防火性を有するものとなり、外部からの炎がバルコニ部
25〜27へ容易に入り込むのを防ぐことができる。
【0041】そして、バルコニユニット18における床
部分の骨組みを構成する枠体68は、上方側が防火性を
有するコンクリート板の床75で覆われており、下面が
軒天用防火サイディング71で覆われているため、バル
コニユニット18自体も防火性を有するものになり、建
物本体11のみならず、ユニット式建物10全体の防火
性をも向上させることができる。
【0042】さらに、バルコニ部26に、室外側に突出
したバルコニユニット18が連結されているため、ユニ
ット式建物10をより広いバルコニを有するものにでき
る。
【0043】また、バルコニ部26の床64とバルコニ
ユニット18の床75とには、各々に跨る連続した防水
シート55が敷設されているため、バルコニ部26とバ
ルコニユニット18との境界等においても雨水等が漏れ
ることがなく、防水性を向上させることができる。
【0044】そして、バルコニ部25〜27における床
47、64の上面47′、64′が室外側に下り勾配に
なっているため、バルコニ部25〜27に雨等が入り込
んだ場合であっても、その雨水を建物ユニット16A〜
16C内から容易に排水できる。
【0045】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含
み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例え
ば、前記実施例では、床材47′、64′の厚さ寸法が
100mmであったが、それらの厚さ寸法は特に100mm
に限定されるものではなく、その実施にあたって適宜決
められてよい。
【0046】そして、前記実施例では、各バルコニ部2
5〜27が互いに連通していたが、それらのバルコニ部
25〜27は、各々仕切り壁等で仕切られていてもい。
そして、そのような場合には、仕切り壁が防火材により
覆われていることが望ましく、そうすることにより、建
物本体の防火性を確保することができる。
【0047】また、前記実施例では、床材47′、6
4′が長尺のブラケット79に載置されていたが、例え
ば対向する長辺下梁31間に金属根太を複数架け渡して
おき、それらの根太に床材47′、64′を載置する等
してもよい。
【0048】さらに、前記実施例では、バルコニ部25
〜27が設けられた三階建物ユニット16A〜16C
は、軸組み工法により組み立てられたものであったが、
本発明の建物ユニットは、特に軸組み工法によるものに
限定されるものではなく、例えば面材からなる床パネ
ル、天井パネル、床パネル等で組み立てられるパネル工
法による建物ユニットであってもよい。
【0049】そして、前記実施例では、ユニット式建物
10は三階建ての戸建て住宅であったが、本発明に係る
ユニット式建物は、例えば二階、あるいは四階以上の建
物であってもよく、また、戸建ての他、集合住宅等であ
ってもよい。
【0050】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、バ
ルコニ部の床を軽量気泡コンクリートで形成したので、
この軽量気泡コンクリートを厚板状にして床部分の強度
を確保することにより、従来のように、床を床下地面材
とセメント板とから形成する手間を省くことができるう
え、厚板状とすることで、バルコニ部とその下方に配設
された下階建物ユニットとの間における遮音性、断熱性
おも向上させることができるという効果がある。
【0051】また、バルコニ部の手摺壁を構成する骨組
みを防火材で覆った場合には、その手摺壁が防火性を有
するものとなるため、外部からの炎がバルコニ部へ容易
に入り込むのを防げるという効果がある。
【0052】そして、バルコニ部に、室外側に突出した
バルコニユニットを連結した場合には、バルコニをより
広いものにできるという効果がある。
【0053】さらに、バルコニユニットを連結した際、
バルコニユニットを構成する骨組みを防火材で覆うこと
で、バルコニ自体が防火性を有するものになるため、ユ
ニット式建物全体の防火性を向上させることができると
い効果がある。
【0054】また、バルコニ部の床とバルコニユニット
の床とに、各々に跨る連続した防水シートを敷設した場
合には、バルコニ部とバルコニユニットとの境界等にお
いても雨水等の漏れが防止され、建物ユニットの防水性
をも向上させることができるという効果がある。
【0055】そして、バルコニ部の床の上面を室外側に
下り勾配にした場合には、建物ユニット内における雨水
等の排水性を向上させることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る建物ユニットを含んで
構成されたユニット式建物を示す側面図である。
【図2】前記ユニット式建物を示す平面図である。
【図3】前記建物ユニットの骨組みを示す斜視図であ
る。
【図4】前記図2におけるIV−IV線断面図である。
【図5】前記図2におけるV−V線断面図である。
【図6】前記図2におけるVI−VI線断面図である。
【符号の説明】
16A〜16C 三階建物ユニット 17、18 バルコニユニット 22〜24 居室部 25〜27 バルコニ部 39〜42、69 手摺壁の骨組みを構成するフレーム
材 47、64 床 47A、64A 床の上面 55 防水シート 62、75 手摺壁 68 バルコニユニットの骨組みを構成する枠体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部の室内側に居室部が、内部の室外側
    にバルコニ部が各々設けられた建物ユニットであって、
    前記バルコニ部の床が軽量気泡コンクリートで形成され
    ていることを特徴とする建物ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された建物ユニットにお
    いて、前記バルコニ部の手摺壁を構成する骨組みが防火
    材で覆われていることを特徴とする建物ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された建物ユニットにお
    いて、前記バルコニ部には、室外側に突出したバルコニ
    ユニットが連結されていることを特徴とする建物ユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された建物ユニットにお
    いて、前記バルコニユニットを構成する骨組みが防火材
    で覆われていることを特徴とする建物ユニット。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載された建物ユニ
    ットにおいて、前記バルコニ部の床と前記バルコニユニ
    ットの床とには、各々に跨る連続した防水シートが敷設
    されていることを特徴とする建物ユニット。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載された建
    物ユニットにおいて、前記バルコニ部の床の上面は、室
    外側に下り勾配になっていることを特徴とする建物ユニ
    ット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007138385A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Toyota Motor Corp 外部床構造
JP2009079452A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Misawa Homes Co Ltd バルコニー用防水パネル、および建物ユニット
JP2012087607A (ja) * 2010-09-21 2012-05-10 Sekisui Chem Co Ltd 建物の水切構造

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