JP2603512Y2 - 床吹出し空調ユニットの吹出し装置 - Google Patents

床吹出し空調ユニットの吹出し装置

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JP2603512Y2
JP2603512Y2 JP1992004398U JP439892U JP2603512Y2 JP 2603512 Y2 JP2603512 Y2 JP 2603512Y2 JP 1992004398 U JP1992004398 U JP 1992004398U JP 439892 U JP439892 U JP 439892U JP 2603512 Y2 JP2603512 Y2 JP 2603512Y2
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floor
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哲男 杉村
喜代文 及川
孝雄 小島
行雄 原
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Nitto Boseki Co Ltd
Tokyu Construction Co Ltd
Original Assignee
Nitto Boseki Co Ltd
Tokyu Construction Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、床吹出し空調ユニット
の吹出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスビル等のインテリジェン
ト化が進んで、多くのOA機器等が室内に配備されてい
る。このようなOA機器室の床は、各種ケーブルのフリ
ーアクセス化を図るために二重床構造のものが使用され
るようになってきた。
【0003】ところで、上記OA機器の発熱による室内
の環境悪化を改善するために、上記二重床の床下空間を
空調ダクトとしても利用するようになって来ている。し
かも、パーソナルな空調を提供する方法として、アンダ
ーフロアー空調システムが開発されている。このシステ
ムには、二重床の空間内を加圧し、床仕上げ材開口部か
ら吹出すファンレスシステムと、吹出し口付きファンユ
ニットからなるファン付きシステムとがある。本考案
は、既存のビルへの適用の容易性や、よりパーソナルな
空調指向を実現するために、後者のファン付きシステム
に係る。
【0004】これまで開発されているファン付きシステ
ムとしては、風の吹出し方向が簡単に変えられないた
め、パーソナルな空調や変化に富んだ空調が不可能であ
った。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記従来の
問題点を解決するためになされたもので、その目的とす
るところは、室内の自由な位置において自由な方向に任
意の風を吹き出して、快適な室内環境を作ることができ
る床吹出し空調ユニットの吹出し装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の床吹出し空調ユ
ニットの吹出し装置は、床スラブとの間に所定空間を形
成した状態でシステムフロアを敷設し、該システムフロ
アの任意のフロアパネルの位置に床吹出し空調ユニット
をセットし、該床吹出し空調ユニットをパネル部材と送
風機とダクト部と吹出し口部材から構成した床吹出し空
調ユニットの吹出し装置において、上記吹出し口部材に
多数枚の風向板を平行かつ一方向に傾斜させた状態で設
けて上記送風機の風を斜め上方向に吹き出すようにする
と共に、複数個の吹出し口部材を上記パネル部材にそれ
ぞれ回転可能に嵌合配置せしめて、各吹出し口部材から
吹き出ず斜めの風を相互に干渉させ、また、上記床吹出
し空調ユニットに上記送風機を回転駆動するための電動
モーターと、該電動モーターに電力を供給する電源ユニ
ットと、上記電動モーターの回転数を変えるステッピン
グリレーを設けて、上記吹出し口部材から吹き出す風の
風力及び風量を任意且つ多段に切り換えて、複合的な風
を創り出すように構成したことを特徴とする。上記送風
機のオン・オフおよび風量をリモコンによりコントロー
ルするように構成したことも特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1において、1はシステムフロア
であって、例えば、OA機器等を配備した室の床スラブ
2上に支持脚3等により所定高さに敷設されている。該
床スラブ2とシステムフロア1との間には空間Sが形成
され、OA機器等の電力ケーブル、電話線あるいは通信
ケーブル等のケーブル類Cが自由に配線されている。
【0008】Uは床吹出し空調ユニットであって、上記
システムフロア1の任意のフロアパネル1aの位置にセ
ットされており、上記空間Sをダクトとして該空間S内
の空気を床面から吹き出すようになっている。本実施例
では、OA機器から発生する熱が室内に滞留するのを防
止する目的で、単に上記空間S内の空気を吹き出すよう
にしているが、例えば、換気や冷暖房を必要とする場合
には、上記空間S内に外気を入れたり、冷暖房の熱源機
器を空間Sに接続する。
【0009】上記床吹出し空調ユニットUは、図2に示
すように、主としてパネル部材4と送風機5とダクト部
6と吹出し口部材7から構成されている。
【0010】上記パネル部材4は、例えば、繊維強化セ
メント系床パネルから成り、ローコストでキシミ音が出
ないものを使用する。該パネル部材4の寸法は、上記シ
ステムフロア1のフロアパネル1aと同じ寸法の、例え
ば、広く使用されている500×500mmのモジュー
ルを有し、システムフロア1の自由な位置に移動させ
て、任意のフロアパネル1aと取り替えて適宜位置にセ
ットできるようになっている。
【0011】上記送風機5は、ケーシング5a、回転羽
根5b、電動モーターM等から構成され、厚み寸法D
を、例えば、103.6mmと薄型に設計されている。
上記回転羽根5aは図示のようなプレートファンに限ら
ず、シロッコ型、ターボファン、サイレントファン、軸
流ファン等、従来知られている遠心式あるいは軸流式の
いずれのファンでもよいが、低騒音ファンが好ましい。
【0012】上記ダクト部6は、ケーシング5aの吐出
部に連続して接続され、上記パネル部材4に接する上側
の2カ所に吹出し口6aが形成されている。該吹出し口
6aの位置のパネル部材4には、円形穴4aが開けられ
ている。
【0013】上記円形穴4aには円盤状の吹出し口部材
7が回転自在に嵌合されている。該吹出し部材7は、図
3に拡大して示すように、多数の風向板7aを平行に配
列して、それらの間のスリット7bから風を吹き出すよ
うになっている。各風向板7aは一方向に傾斜してい
て、スリット7bから風が斜めに吹き出すようになって
いる。尚、スリット7bは鉛筆やハイヒール等が落ち込
まないように配慮する。上記吹出し部材7の周囲にはフ
ランジ7cが形成されていて、円形穴4aに嵌合した吹
出し口部材7をパネル部材4に回転自在に支持するよう
になっている。
【0014】図2において、8は上記電動モーターM等
の電源ユニットである。9はステッピングリレーであっ
て、上記電動モーターMの回転数を変えることにより、
風量や風力等を多段に切り換える。10は受信器であっ
て、離れた位置からのオン・オフ指令、風量調節等の指
令信号を受信する。11はトランスである。
【0015】本実施例の床吹出し空調ユニットは、以上
のように構成されているので、リモコンにより、上記送
風機5を稼動させると共に、その風量も調節することが
できる。尚、有線によるコントロールや手元で直接スイ
ッチをオン・オフさせてもよい。
【0016】また、上記吹出し口部材7は手動により3
60°回転させることができると共に、斜め上方に吹き
出すようになっているので、図4(A)に示すように、
風向きを各々独立して自由に設定することができる。従
って、従来に比べて室内の気流調整の巾が広くなった。
【0017】さらに、本実施例では、吹出し口部材7
が、適宜間隔を保って、2個配置されているので、図4
(B)に示すように、上記2個の吹出し口部材7を相互
の方向に向けると、左右の風が斜め方向から相互に緩衝
し合って、床の垂直上方に向くため、人間に直接当たら
ないようにすることも可能である。このように、相互の
風を適宜に干渉させることにより、風向きや風力を任意
に変化させることができる。
【0018】尚、上記実施例では、2個の吹出し口部材
7を配置したが、3個の吹出し口部材7を正三角形の各
頂点位置に配置させたり、4個の吹出し口部材7を正四
角形の各四隅位置に配置させる等、吹出し口部材7の個
数や配置方法は、上記実施例に限定するものではない。
【0019】また、上記実施例では2個の吹出し口部材
7を同じダクト部6に配置させてあるので、両吹出し口
部材7から吹き出す風力は同じであるが、ダクト部6内
を区画あるいは分岐させたり、各吹出し口部材7の内側
にダンパー等の風力調整手段を設けて、各吹出し口部材
7から吹き出す風力を変えるようにすることも可能であ
る。
【0020】
【考案の効果】1)吹出し口部材に多数枚の風向板を平
行かつ一方向に傾斜させた状態で設けて送風機の風を斜
め上方向に吹き出すようにすると共に、複数個の吹出し
口部材をバネル部材にそれぞれ回転可能に嵌合配置せし
めて、各吹出し口部材から吹き出す斜めの風を相互に干
渉させることができるように構成することにより、使用
者による吹出気流の調整が自由にでき、パーソナルな空
調や変化に富んだ空調を実現することができる。 2)送風機を回転駆動するための電動モーターの回転数
をステッピングリレーにより変えることにより、上記吹
出気流の制御機能に本風量・風力の調整機能を付加し
て、それらの相乗的な効果を発揮せしめ、その結果、吹
出流の広範囲なコントロールを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】床吹出し空調ユニットをセットした部屋の斜視
図である。
【図2】(A)は床吹出し空調ユニットの平面図、
(B)は(A)のイーイ線に沿った断面図である。
【図3】本考案の吹出し口部材の構造説明図である。
【図4】吹き出し部材の作用説明図である。
【符号の説明】
1 システムフロア 2 床スラブ 3 支持脚 4 パネル部材 5 送風機 6 ダクト部 7 吹出し口部材 7a 風向板 7b スリット 7c フランジ 8 電源ユニット 9 ステッピングリレー 10 受信器 11 トランス M 電動モーター U 床吹出し空調ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 杉村 哲男 東京都世田谷区若林3−3−5 (72)考案者 及川 喜代文 神奈川県横浜市緑区荏田西5−5−1− B−109 (72)考案者 小島 孝雄 千葉県千葉市幕張西3−5−3−304 (72)考案者 原 行雄 東京都世田谷区弦巻3−10−19 (56)参考文献 実開 平3−129849(JP,U) 実開 昭49−124845(JP,U) 実公 昭40−5401(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 13/068 F24F 13/08

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】床スラブとの間に所定空間を形成した状態
    でシステムフロアを敷設し、該システムフロアの任意の
    フロアパネルの位置に床吹出し空調ユニットをセット
    し、該床吹出し空調ユニットをパネル部材と送風機とダ
    クト部と吹出し口部材から構成した床吹出し空調ユニッ
    トの吹出し装置において、上記吹出し口部材に多数枚の
    風向板を平行かつ一方向に傾斜させた状態で設けて上記
    送風機の風を斜め上方向に吹き出すようにすると共に、
    複数個の吹出し口部材を上記パネル部材にそれぞれ回転
    可能に嵌合配置せしめて、各吹出し口部材から吹き出す
    斜めの風を相互に干渉させ、また、上記床吹出し空調ユ
    ニットに上記送風機を回転駆動するための電動モーター
    と、該電動モーターに電力を供給する電源ユニットと、
    上記電動モーターの回転数を変えるステッピングリレー
    を設けて、上記吹出し口部材から吹き出す風の風力及び
    風量を任意且つ多段に切り換えて、複合的な風を創り出
    すように構成したことを特徴とする床吹出し空調ユニッ
    トの吹出し装置。
  2. 【請求項2】上記送風機のオン・オフおよび風量をリモ
    コンによりコントロールするように構成したことを特徴
    とする請求項1に記載の床吹出し空調ユニットの吹出し
    装置。
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JP2568035B2 (ja) * 1993-10-04 1996-12-25 ナショナル住宅産業株式会社 床下空気導入装置
JP4615267B2 (ja) * 2004-07-30 2011-01-19 株式会社Nttファシリティーズ ファン内蔵二重床パネル及びこれを備えた室内空調システム
JP5684499B2 (ja) * 2010-06-16 2015-03-11 トヨタホーム株式会社 建物の通気構造

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