JPH10110967A - 空気調和システム - Google Patents

空気調和システム

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JPH10110967A
JPH10110967A JP8281568A JP28156896A JPH10110967A JP H10110967 A JPH10110967 A JP H10110967A JP 8281568 A JP8281568 A JP 8281568A JP 28156896 A JP28156896 A JP 28156896A JP H10110967 A JPH10110967 A JP H10110967A
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JP
Japan
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air
room
blower
suction port
space
Prior art date
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Pending
Application number
JP8281568A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Mogi
康弘 茂木
Tatsuo Namatame
達夫 生田目
Yasutomo Akutsu
保朋 阿久津
Norio Abukawa
則男 虻川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP8281568A priority Critical patent/JPH10110967A/ja
Publication of JPH10110967A publication Critical patent/JPH10110967A/ja
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  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Central Air Conditioning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷気等を天井の送風ユニットより吹き出すと
共に、室内空気を送風ユニットにリターンさせての吹き
出しも成せるように図り、吹き出し風量を多くし、室内
を満遍なく流れる風を作れるようにし、部屋内を均一に
冷房等できる空気調和システムを得る。 【解決手段】 送風ユニット4内の送風ファン9によ
り、天井裏の空間3に空調装置1から供給される空気を
吸込み、吹き出し口16から部屋5に吹き出すと共に、
吹き出し口と反対側に室内空気を送風ユニット4にリタ
ーンさせる室内空気帰還用吸込口25を設け、この吸込
口25に自重で通常閉じていて、送風ユニット4の運転
に伴う吸込風力で開くダンパー26を配し、運転/停止
で自動的に吹き出し口から主空気流と別の気流をつく
り、部屋内に風が均一に流れことにより、温度ムラが無
く快適性を上げるられるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内の天井裏の空
間自体を空気調和装置からの冷気や暖気の溜り空間とし
て利用し、そしてこれら滞留する冷気や暖気を個々の部
屋に対応して配した天井裏の送風ユニットにより吸込
み、室内に吹出して、室内の冷房や暖房、除湿などを効
果的に行うようにした空気調和システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にビル等建物内にある多数の部屋
や、また一般家屋等の複数の部屋を空調する方法とし
て、例えば、特開昭63−61574号公報に示すよう
な空気調和装置が提案されている。
【0003】すなわち、室の外部に設けた空気調和装置
からの冷気または暖気を、天井と上層階の床との間で形
成される天井裏の空間に直接分布させ、そして天井に送
風ユニットであるファンのついた吹出口を設けて、冷気
や暖気を室内に供給する方式であって、ファンを運転ま
たは運転停止とすることで、空気調和を行ったり、止め
たりできるものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記の空気調和
装置では、室内に送られた空気の流れは、吹出口から空
気調和装置の空気吸込口へと向かって行くような流れが
強く起こり、その空気流が主流となるような流れ方とな
る。(特公昭63−61574号公報の第4図等参
照)。
【0005】すなわち、図9の例えば冷気の流れの様子
を概念的に示す説明図から判るように、空気調和装置1
からの空気は天井2裏の空間3に分布し、その空気が送
風ユニット4により、吹き出し口から部屋5内に吹き出
ると、空気調和装置1の吸込口に向い吸い込まれて行く
矢印に示すような空気流が生じる。このため、この空気
流が通る場所では冷えるが、その空気流とはずれた空間
域、具体的には、同図で部屋5の送風ユニット4の吹き
出しより左側領域の空間Zでは、風の流れが少ないた
め、冷えないという不均一な空調となり、温度ムラが生
じて、十分な快適性が得られないという問題があった。
【0006】また、冷気などを室内に平均的に供給でき
るように、天井に複数個の吹出口を均等配置するように
もしているが、この場合でも各吹出口と空気調和装置の
空気吸込口とを結ぶような空気流が間隔をあけて数流生
じるようになり、空気流と空気流との間の空間域の空調
度合いが弱まり、温度ムラが生じて、やはり均一空調は
不十分となってしまう問題が残る。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みて成されたもの
で、送風ユニットに室内からの空気のリターンをさせる
空気戻り路を具備させるようにし、送風ユニットの吹き
出しと吸い込みで、本流として吹き出す空気流とは別の
気流をつくることにより、部屋全体に風の流れをつく
り、快適性をあげると共に、この空気戻り路を開閉する
ダンパーを送風ユニットの運転に応動して風力で開閉で
きるようにして、モーターなどの動力手段を用いずとも
ダンパーを開閉制御して、風路の切換が容易に行えるよ
うにした空気調和システムを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1の発明では、通風ダクトとして
利用される複数の部屋の天井裏における連通した空間
と、各部屋を空調した後の空気を吸込み熱交換してその
処理空気を前記空間に送り込む空気調和装置と、各部屋
の天井面に設けられた空気吹き出し口と、この空気吹き
出し口に対応して前記空間に設置され、空間内の処理空
気を吸込み前記空気吹き出し口から部屋に吹き出させる
送風ファンを内蔵した送風ユニットと、この送風ユニッ
トの空気吸込口側に連通するように前記天井部に形成さ
れ、部屋内の空気を送風ユニットに帰還し前記吹き出し
口から吹き出させる別の気流を発生させるための室内空
気帰還用吸込口とを備え、この室内空気帰還用吸込口に
は、送風ユニットの運転による空気吸い込み力により開
閉作動する吸込口開閉板を設けた空気調和システムとし
たものである。
【0009】また、請求項2の発明では、前記吸込口開
閉板には、送風ユニットの運転により吸い込まれる空気
との風抵抗板を具備している構成の空気調和システムと
したものである。
【0010】また、請求項3の発明では、通風ダクトと
して利用される複数の部屋の天井裏における連通した空
間と、各部屋を空調した後の空気を吸込み熱交換してそ
の処理空気を前記空間に送り込む空気調和装置と、各部
屋の天井面に設けられた空気吹き出し口と、この空気吹
き出し口に対応して前記空間に設置され、空間内の処理
空気を吸込み前記空気吹き出し口から部屋に吹き出させ
る送風ファンを内蔵した送風ユニットと、この送風ユニ
ットの空気吸込口側に連通するように前記天井部に形成
され、部屋内の空気を送風ユニットに帰還し前記吹き出
し口から吹き出させる別の気流を発生させるための室内
空気帰還用吸込口と、この室内空気帰還用吸込口に通常
自重で閉じるような軸心位置にて揺動自在に軸支され
て、一端には風抵抗板を有し、この風抵抗板に当たる前
記送風ファンの運転に伴う吸込空気の風力の度合いに応
じて開くように回動する吸込口開閉板とを備えた空気調
和システムとしたものである。
【0011】さらに、請求項4の発明では、前記室内空
気帰還用吸込口を開閉する前記吸込口開閉板を、送風フ
ァンの運転時に開放し、送風ファンの運転停止時に閉じ
るような開閉動作を行うような空気調和システムとした
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態用を図面に
基づき説明する。
【0013】本発明では、空気調和装置1により発生し
た冷気が送風ユニット4により室内5に吹き出すと共
に、送風ユニット4の吹き出し口と対置するように設け
た室内空気吸込口を介して室内空気を、図8の矢印Cに
示すように送風ユニット4に戻し再び送風し、矢印D−
矢印Cのような空気流を矢印Bの空気流と別につくれる
ようにしたものである。
【0014】次に、このような気流をつくるための具体
的構造に付いて説明を続ける。
【0015】図1は、部屋の天井裏に配された送風ユニ
ットを示し、図2はこの送風ユニットの上カバーを外し
て上から見た図であり、また図3は送風ユニットを下か
ら見た図である。
【0016】これらの図において、2は部屋5の天井部
であり、7は家屋の屋根裏部、または上層階の床部を示
し、そしてこの天井部2と前記屋根裏部7または上層階
の床部7との間に確保された連通する空間3自体を空気
通路、すなわち通風ダクトとして利用するものとなって
いる。
【0017】天井裏の空間3には、空気調和装置1によ
って熱交換処理等した処理空気、例えば冷気や暖気など
が送り込まれてくる。空気調和装置1は空間の片端の方
(図1では左方側)に設けられると共に、部屋5を巡回
した後の室内空気を吸込み処理して空間3に循環供給す
るようになっている。
【0018】4は、部屋5の天井2裏のこの空間3に設
置された送風ユニットで、各部屋5ごとに後述する空気
吹き出し口に対応して設置される。そして、内部にモー
タ8によって回転駆動される送風ファンとしてのクロス
ファン9を備えている。
【0019】このクロスファン9は、空間3を通流する
空気流と直交するように横手方向に延在して支軸11に
より水平に軸支されていると共に、その上方を前記送風
ユニット4のユニットケース12内に設けた上部の湾曲
した形状のファンカバー13でおおわれている。
【0020】そして、送風ユニット4には、そのユニッ
トケース12の側面に、前述の(天井裏の空間3の片端
の方に設けた空気調和装置1から供給されてくる熱交換
処理等された処理空気例えば冷気を取り入れるための吸
込口15が、横長な矩形状の形をして開口形成されてい
る。
【0021】また、この側方の吸込口15と連通して、
冷気を部屋5内に吹き出すための吹き出し口16が、天
井面2に同じく横長な矩形状の形をして開口形成されて
いる。17は、前記送風ユニット4のユニット下面板に
して、これに前記矩形状の吹き出し口16が形成されて
いる。そして、このユニット下面板16と前記ファンカ
バー13とで、前記吸込口15と吹き出し口16とを連
通する風路18が形成され、該風路18内に前記クロス
ファン9が配された構造となっている。
【0022】また、このユニット下面板17の吹き出し
口側縁部17bを上方へ立ち上がらせかつ少し手前にカ
ーブさせながら上端部をクロスファン9の周縁と沿うよ
うに曲げることにより、前記ファンカバー13の下方部
分とで、吹き出し風路を形成する一方で、ユニット下面
板17の前部とファンカバー13の前方部分とで吸い込
み風路が形成されるようになっている。
【0023】20は、吹き出し口16のほぼ中間位置に
回動自在に配されて、小型のモータ21により周期的に
揺動し、部屋内に冷気を均等に供給できるよう冷気の吹
き出し方向を満遍なく変更させるための回転風向板であ
る。また、22は吸込口15に設けた塵埃除去用のフィ
ルターである。
【0024】さて、クロスファン9が回転すると、吸込
口15から入った冷気は、吹き出し口16から部屋5内
に吹き出るが、部屋5内では冷気の風は、図9に示すよ
うに空気調和装置1の吸込口にと向かうという偏った風
の流れとなり、部屋5全体に冷風が流れないという問題
がある。
【0025】それを解決するために、本発明では、吹き
出し口16と対置する格好で、部屋内の空気を送風ユニ
ット4へリターンさせて再度吹き出し口16から吹き出
せるようにする室内空気帰還用吸込口を設けている。
【0026】すなわち、ユニット下面板17に、吸込口
15と連通するように室内空気帰還用吸込口25を形成
している。この室内空気帰還用吸込口25は、図3に示
されるように、吹き出し口16と似た矩形状の開口とな
っている。そして、この室内空気帰還用吸込口25に
は、ここを開放したり、閉じたりすることができる回動
自在な吸込口開閉部材、すなわちダンパー26を配設し
ている。
【0027】該ダンパー26は、空気帰還用吸込口25
を開閉するダンパー部26Aと、ダンパー部26Aの一
側端から上方へ突設して設けられ、吸い込まれる空気と
の風抵抗板27とより成る構造をしている。またこのダ
ンパー26は、図1および図7に示すように、普段はダ
ンパー26自体の自重で、空気帰還用吸込口25を閉じ
るような状態になるように、ダンパー26の重心よりず
らした位置で、ダンパー部26Aを水平な支軸Pで軸支
して回動自在に設けている。
【0028】よって、このようにダンパー26をバラン
スを違えて軸支Pすることによって、クロスファン9の
回転時には、吸い込まれる風の風力を受けて風抵抗板2
7が動かされ、風抵抗板27と一体のダンパー26は立
ち上がるように時計方向に回動して室内空気帰還用吸込
口25を開け、またクロスファン9の停止時等には、ダ
ンパー26は自重で下降するように回動し元の水平状態
に戻り、室内空気帰還用吸込口25を自然に閉じるとい
うクロスファン9の運転、停止に応動して吸い込まれる
空気の風力で開閉動作する仕組みとなっている。
【0029】以上の構成の送風ユニット4となってお
り、次にこの送風ユニット4を備えた空気調和システム
の動作を説明すると、今、クロスファン9が回転して冷
気が吸い込まれると、図4並びに図6に示すように風抵
抗板27に冷風が当たるので、抵抗板27は風で動かさ
れて、ダンパー26が支軸Pを支点にして、時計方向に
回動し、室内空気帰還用吸込口25を開放する。この開
放時、抵抗板27の先端はフィルター22に当たって、
その位置で止まり、ダンパー26を開放状態に保持して
いる。
【0030】よって、空間2に送られた空気調和装置1
からの処理空気は、矢印Aのように送風ユニット4内に
吸込口15から入り、矢印Bのように吹き出し口16か
ら部屋内に吹き出る風の流れを生じる。それと同時に室
内の空気の一部が、ダンパー26の開放動作により開か
れている室内空気帰還用吸込口25から、矢印Cのよう
に送風ユニット4内に吸い込まれて吹き出し口16から
矢印Dのように出る風が生じる。
【0031】この結果、図8に示すように、吹き出し口
16からは、前述の矢印Aの風とは別に、吹き出し口か
ら矢印Dにように出て矢印Cに示すようにリターンする
別の気流(風の流れ)がつくられるようになる。よっ
て、吹き出し口16から2つの別の向きで流れる気流を
得ることにより、部屋5のどこの場所にも平均的に流れ
る風を作れるようになり、温度ムラが生じず、部屋内を
均等に冷却することが可能となる。
【0032】また同時に、この場合に吹き出し口16か
らは、矢印Bの風と、矢印Cの吸い込まれた風が一緒に
なって吹き出すものとなるため、吹き出す風の風量が増
えており、強い風を供給して、部屋内を満遍なくかつ短
時間で空調することができるようになる。
【0033】このような風量が多く、また部屋に隅々ま
で行き届くような風の流れを作れると、部屋を急速に冷
房したい時や、部屋に沢山の人がいるような状況の時
に、有効である。
【0034】次に、クロスファン9が運転停止となって
いるか、あるいは運転されていても弱回転の場合は、図
7に示すように、クロスファン9でA矢印のように吸い
込み、B矢印のように吹き出る風の勢いが弱いので、風
は風抵抗板27を吸込方向に回動できず、よってダンパ
ー26は、図5および図7に示すように、その自重で水
平状態となって、室内空気帰還用吸込口25を閉じてい
る。
【0035】よって、この場合は、前述した矢印Dのよ
うに流れる風は発生せず、矢印Bのみの風となる。この
状況では多少の温度ムラが生じる心配はあるが、このよ
うな使用は、就寝時や強い冷房を欲しない場合に行うよ
うにすれば良く、またある程度時間が経てば、一様の温
度に空調できるのものであり、さほどの問題ともならな
い。
【0036】このように、送風ユニット4を運転した際
の吸込空気の風力により、室内空気帰還用吸込口25に
配されているダンパー26がモータ等の機械的動力手段
を使わずに自動的に開閉できる。よって、ダンパー26
の機構が簡単で、コストも安価にして、自在に空気の吸
込風路の切換が行われて、室内空気を吸込み、吹き出し
口から風量を多くして吹き出し、室内全体を流れる風を
作れるようになって、部屋内に空調は良好に行われ、快
適性を向上できる空気調和システムを得られる。
【0037】ところで、ダンパー26を軸支Pする際
に、ダンパー26の風抵抗板26Aの立つ上げの高さ
h、幅を変更したりして風に対する抵抗面積を変えた
り、また風抵抗板26Aの傾き角度を変えて風の抵抗度
合いを変えたり、またさらにダンパー26を軸支する支
軸Pの位置をずらし、偏心位置を調整するようにすれ
ば、ダンパー26を風の強さを変えることで、空気帰還
用吸込口25を開閉できるようにすることができる。
【0038】すなわち、このような調整を行った場合に
は、例えば、冷房を弱運転から強運転と変えた時に、こ
れに伴いクロスファン9の回転数が上がり、それに応じ
て吸込風力が大きくなり、或る程度以上の風力となった
時点で、今まで閉じていたダンパー26を開き空気帰還
用吸込口25を開けて、吸い込んだ室内空気と処理空気
とを一緒に吹き出し口16から吹き出させて、部屋5全
体に風が流れるような状況を作れるようになる。勿論、
ダンパーの切り替わりを冷房の弱運転から中運転時の切
換時に行うように設定するなど、所望の運転強さの状態
の時に、ダンパー26による空気帰還用吸込口25の開
閉をさせるようにすることが可能である。
【0039】このように、ダンパー26の支持の仕方を
バランス的に変更することによって、送風ユニット4と
して、いろいろな強弱運転に応じてダンパー26の自在
な開閉制御が行える違うタイプの送風ユニット4を、簡
単に提供することも可能となる。
【0040】また、送風ユニット4を運転しない、すな
わち全く、クロスファン9が回転しない運転停止時に
は、ダンパー26は空気帰還用吸込口25を閉じるよう
に、支軸Pの位置をバランス的に調整して設けることも
可能である。そして、運転となって、クロスファン9が
回転しさせすれば、吸込空気の風力でダンパー26が立
ち上がるように回動し、空気帰還用吸込口25を開くも
のとする。
【0041】このように送風ユニット4の運転で空気帰
還用吸込口25を開き、運転停止で空気帰還用吸込口2
5を閉じるという開閉の仕方をするようなダンパー26
を設けた場合には、送風ユニット4の運転停止時には、
空気帰還用吸込口25が閉じられていることによって、
空間3に存在している冷気などが室5内に流れ出るのを
防止できるので、冷気の無駄な流出を無くせる。
【0042】なお、冷気が送風ユニット4の風路18を
経て吹き出し口16から、部屋5に流出することが予測
されるが、冷気は自然流出によるものであると共に、風
路18内にはクロスファン9などがあって風路抵抗が大
きく、流出量は相当に少ないものなので、送風ユニット
4の運転停止状態では、室5内を冷房等が行われていな
い状況と同等にすることができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、空気調和
装置からの処理空気を部屋に吹き出す送風ユニットに、
部屋内からの空気をリターンさせる室内空気帰還用吸込
口を設け、この室内空気帰還用吸込口には通常吸込口を
自重で閉じるようなっている吸込口開閉板を設け、この
吸込口開閉板が送風ユニットの運転で回転する送風ファ
ンにより吸い込まれる空気力で自動的に開き、室内空気
帰還用吸込口から入った室内空気と本来の処理空気とが
一緒となって吹き出し口から吹き出し、吹き出し空気の
風量が増え、また別の気流を部屋内につくれるようにし
たので、これによって部屋内全体に風が満遍なく流れる
ようになり、場所的に温度ウラなどを生じない均一な空
調が効果的に行え、快適性をあげることができる。
【0044】この場合に、室内空気帰還用吸込口に設け
た吸込口開閉板には風の抵抗板を具備させ、この抵抗板
を介して、送風ファンの運転で生じる吸込空気の風力で
吸込口開閉板を開かせるものであるため、別途、吸込口
開閉板を開けるためのモーター等の駆動手段を必要とせ
ず、部品点数も減り開閉機構も簡易なもので達成できる
ようになり、コスト的にも安価とすることできる。
【0045】また、室内空気帰還用吸込口を通常自重で
閉じるようにて軸支して設けている吸込口開閉板の軸支
位置をバランス調整等して変更すれば、吸込口開閉板を
風抵抗板に当たり開放させるのに必要な空気力が変わ
り、風力の度合い(強弱)に応じて、開閉作動できるよ
うになる。すなわち、例えば冷房を強運転した時には、
吸込口開閉板を開放し室内空気の送風ユニットへの帰還
による再吹き出しを行い、部屋内を満遍なく通る風をつ
くり、早急な冷房効果を得るなどの実利的な空調を果た
せるようになる。
【0046】更に、送風ファンが回転しない空調運転の
停止時には、吸込口開閉板を閉じた状態とすれば、この
室内空気帰還用吸込口は閉じられ、冷気等が滞留してい
る天井裏の空間から室内への冷気等の流入を防止できる
ので、冷気の無駄を無くせる。そして、空調運転が開始
され、送風ファンが回転すればそれに同期して、風力で
吸込口開閉板が開くように取付け設定すれば、直ちに室
内に冷却風等を流し、短時間で効率的な空調を行うこと
ができるようになるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る送風ユニットの縦断側面図。
【図2】上記送風ユニットの上面カバーを取り外した上
方から見た構造を示す上面図。
【図3】上記送風ユニットを吹き出し口がある下面から
見た構造を示す下面図。
【図4】送風ユニットに室内空気をリターンさせるよう
にダンパーが室内空気帰還用吸込口を開かせている時の
様相を示す説明図。
【図5】ダンパーが室内空気帰還用吸込口を閉じさせて
いる時の様相を示す説明図。
【図6】ダンパーの開動作時に、送風ユニットに室内空
気がリターンされることにより部屋内に2つの気流が作
られる様子を示す説明図。
【図7】ダンパーの閉の状態の時に、送風ユニットによ
り部屋内に作られる気流の様子を示す説明図。
【図8】ダンパーを開として、送風ユニットが運転され
た場合の部屋内の空調の様子を示す説明図。
【図9】ダンパーを閉として、送風ユニットが運転され
た場合の部屋内の空調の様子を示す説明図。
【符号の説明】
1 空気調和装置 2 天井 3 天井裏の空間 4 送風ユニット 5 部屋 9 送風ファン 15 吸込口 16 吹き出し口 25 室内空気帰還用吸込口 26 吸込口開閉板(ダンパー) 27 抵抗板 P 吸込口開閉板の支軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 虻川 則男 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通風ダクトとして利用される複数の部屋
    の天井裏における連通した空間と、各部屋を空調した後
    の空気を吸込み熱交換してその処理空気を前記空間に送
    り込む空気調和装置と、各部屋の天井面に設けられた空
    気吹き出し口と、この空気吹き出し口に対応して前記空
    間に設置され、空間内の処理空気を吸込み前記空気吹き
    出し口から部屋に吹き出させる送風ファンを内蔵した送
    風ユニットと、この送風ユニットの空気吸込口側に連通
    するように前記天井部に形成され、部屋内の空気を送風
    ユニットに帰還し前記吹き出し口から吹き出させる別の
    気流を発生させるための室内空気帰還用吸込口とを備
    え、この室内空気帰還用吸込口には、送風ファンの運転
    による空気吸い込み力により開閉作動する吸込口開閉板
    を設けたことを特徴とする空気調和システム。
  2. 【請求項2】 前記吸込口開閉板には、送風ユニットの
    運転により吸い込まれる空気に当たり、該吸込口開閉板
    を開けるように回動させるための風抵抗板を具備させて
    いることを特徴とする前記特許請求の範囲第1項に記載
    する空気調和システム。
  3. 【請求項3】 通風ダクトとして利用される複数の部屋
    の天井裏における連通した空間と、各部屋を空調した後
    の空気を吸込み熱交換してその処理空気を前記空間に送
    り込む空気調和装置と、各部屋の天井面に設けられた空
    気吹き出し口と、この空気吹き出し口に対応して前記空
    間に設置され、空間内の処理空気を吸込み前記空気吹き
    出し口から部屋に吹き出させる送風ファンを内蔵した送
    風ユニットと、この送風ユニットの空気吸込口側に連通
    するように前記天井部に形成され、部屋内の空気を送風
    ユニットに帰還し前記吹き出し口から吹き出させる別の
    気流を発生させるための室内空気帰還用吸込口と、この
    室内空気帰還用吸込口に通常自重で閉じるような軸心位
    置にて揺動自在に軸支されて、一端には風抵抗板を有
    し、この風抵抗板に当たる前記送風ファンの運転に伴う
    吸込空気の風力の度合いに応じて開くように回動する吸
    込口開閉板とを備えたことを特徴とする空気調和システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記室内空気帰還用吸込口を開閉する前
    記吸込口開閉板を、送風ファンの運転時に開放し、送風
    ファンの運転停止時に閉止するように開閉動作するよう
    に成したことを特徴とする前記特許請求の範囲第1項、
    第2項および第3項に記載する空気調和システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100583940B1 (ko) 2006-03-16 2006-05-26 (주)종합건축사사무소범건축 건축물 천장 환기시설물
KR100730334B1 (ko) * 2001-09-27 2007-06-19 가부시키가이샤 요시노 고교쇼 보형성이 우수한 합성 수지제 용기
JP2010032132A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
JP2014029241A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Matsumi Housing Inc 涼温換気装置

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