JPS6313321Y2 - - Google Patents

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JPS6313321Y2
JPS6313321Y2 JP15476082U JP15476082U JPS6313321Y2 JP S6313321 Y2 JPS6313321 Y2 JP S6313321Y2 JP 15476082 U JP15476082 U JP 15476082U JP 15476082 U JP15476082 U JP 15476082U JP S6313321 Y2 JPS6313321 Y2 JP S6313321Y2
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JP
Japan
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balcony
wall
building
area
floor
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JP15476082U
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JPS5958166U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は外壁にバルコニーを設けた建築物に関
し、特にバルコニーを上下のフロアで重ならない
ように設けて、ベランダの奥行を広げると共に室
内への採光状態を改善した建築物を提案するもの
である。
マンシヨン及びアパート等の集合住宅、学校、
病院並びにホテル等の中高層建築物において、そ
の外壁にバルコニーを設ける場合は、通常バルコ
ニーをその建築物の幅方向に連続するように形成
する。また、バルコニーを建築物の幅方向に断続
的に形成した場合であつても、バルコニーを上下
のフロアについて重なるように整合させて設けて
いた。このため、バルコニーが下階のフロアに対
してはひさしとなり、下階のフロアの室内に太陽
光が直接進入するのを妨げており、バルコニーが
室内の採光状態を悪化させていた。一方、バルコ
ニーの奥行を1.5m以上の広さにすると、バルコ
ニーにテーブル及び椅子等を置くことも可能とな
り、バルコニーの使い勝手が向上するのである
が、前述の理由から、バルコニーの奥行をこのよ
うな広さにすることはできない。即ち、上下のバ
ルコニーの間隔は約2.5m乃至4mであるから、
バルコニーの奥行を1.5m以上にすると、1日中
室内に太陽光が直接進入することがなく、バルコ
ニーの床面自体も所謂日向となる部分が少ない。
このため、室内においては、晴天の日に昼間であ
つても、電燈等の人工照明が必要となる等の不都
合がある。
本考案は斯かる事情に鑑みてなされたものであ
つて、バルコニーの奥行を1.5m以上に広げると
共に、室内への採光も十分に確保し得る外壁にバ
ルコニーを設けた建築物を提供することを目的と
する。本考案に係る外壁にバルコニーを設けた建
築物は、2以上のフロアを有し、各フロアが使用
単位毎に区切られると共に、各使用単位の外壁に
バルコニーを設けた建築物であつて、前記バルコ
ニーは、1.5m以上の奥行を有すると共に、各使
用単位の外壁を水平方向に沿つて2又は3以上に
分割した領域の一部の領域に形成され、かつ、そ
の上下に隣接するフロアに形成されたバルコニー
と少なくとも一部が上下に重なり合わないように
設けられており、このバルコニーとその左右に隣
接する他のバルコニーとの間には実質的に人が通
れる程度の避難路が設けられていることを特徴と
するものである。この場合において、前記領域
は、通常、各使用単位についての外壁を2分割又
は3分割したものとするのが好ましい。また、前
記使用単位とは、集合住宅の1世帯分の室、学校
の1教室、病院の1病室、及びホテルの1客室等
をいう。
以下、添付の図面を参照して本考案の実施例に
ついて具前的に説明する。第1図は本考案をマン
シヨンに適用した場合の1実施例を示すマンシヨ
ンの外観全体の斜視図、第2図はその1使用単位
の平面図である。中層(図示例は8階建)のマン
シヨン1の外壁2にバルコニー構造体3が設けら
れている。バルコニー構造体3は、マンシヨン1
の外壁の水平方向に複数本並設され外壁2から適
長離隔して鉛直立設された柱部材4と、各柱部材
4の相互間並びに外壁2及び柱部材4間を連結す
るはり部材5とからなる骨組体を有し、この骨組
体においてはり部材5により区画される領域をマ
ンシヨン1の外壁の水平方向及び高さ方向に1領
域おきに選択してバルコニー6が設けられてい
る。
マンシヨン1の内部は、バルコニー構造体3が
設けられた外壁2の反対側の外壁10の内側に、
共用の通路11が設けられ、この通路11に沿つ
てマンシヨン1の外壁の水平方向に複数個の室
(使用単位)が構成されている。玄関12を介し
て通路11と通じる各室内には、居寝室13及び
ダイニングキツチン14等が配置されている。
バルコニー構造体3の柱部材4が各使用単位の
境界に対応する位置に配設されていると共に、そ
の中間位置にも配設されており、外壁2とこれら
3本の柱部材4とをかけわたすはり部材5によ
り、各使用単位についての外壁2が2分割されて
いる。この2分割された領域の一方(第2図は外
壁2に向つて左側)に、奥行が1.5m以上である
バルコニー6が設置されている。バルコニー6は
床部材8とこの床部材8をとり囲むようにはり部
材5上に設けられた手すり7とからなる。このバ
ルコニー6が設けられていない他方の領域には、
外壁2から若干張り出した避難路8aが設けられ
ており、バルコニー6の床部材8と隣のバルコニ
ーの床部材とが避難路8aにより連結され、火災
等の非常時に住人が隣へ逃げることができるよう
になつている。この避難路8aの外縁にも手すり
7が設けられているが、この避難路8a側の領域
の大部分ははり部材5と手すり7とで囲まれた吹
き抜け19となつている。なお、バルコニー6の
床部材8上には、テーブル17及び椅子18が置
かれ、手すり7の近傍に花壇15及び植木はち棚
16が設けられており、室内からは引き戸9を開
けてバルコニー6に出ることができる。
第2図に示す間取図は、第1図に示すマンシヨ
ン1の3,5,7階部分のものであり、バルコニ
ー6は各使用単位において外壁2に向い左側の2
分割領域に設けられている。而して、マンシヨン
1の2,4,6,8階部分については、バルコニ
ー6を外壁2に向つて右側の領域に設けてある。
このようにバルコニー6を上下に隣接するフロア
について、上から見て重ならないように設けるこ
とにより、各使用単位の室内には吹き抜け19を
通して太陽光が直接入射し、十分な採光を得るこ
とができる。
なお、バルコニー6を柱部材4及びはり部材5
からなる骨組体に設けることにより、バルコニー
6をマンシヨン1の外壁2に強固に設けることが
できるが、第3図に示す如く、バルコニー6を外
壁2から張り出すようにして設けてもよい。ま
た、上記各実施例においては、各使用単位を2分
割した領域の1方にバルコニー6を設けることと
したが、各使用単位を3分割してそのうちの1領
域にバルコニー6を設けることとしてもよい。第
4図は10階建のマンシヨン1の全体斜視図であ
り、各使用単位の境界に対応する柱部材4間を略
等分して2本の柱部材4が配設されており、この
柱部材4により3分割された領域の1領域にバル
コニー6が設けられている。このような配置とす
ることにより、バルコニー6の上方には2フロア
分のバルコニーがない領域19が形成され、上階
のバルコニーによつて光が妨げられることがな
く、各室内の採光は一層良好となる。なお、第5
図はこの場合の採光状態を示す模式図であり、図
中遮光領域を斜線にて示す如く、下階程採光状態
が良好である。
以上説明した如く、本考案による場合は、上下
に隣接するフロアに形成されたバルコニーが少な
くともその一部が上下に重なり合わないように設
けたものであるから、上下のバルコニーの間隔は
5m(2分割)又は7m(3分割)以上となり、
またバルコニーの上方は避難路であつてその奥行
きが実質的に人が通れる程度と狭いため、上方の
バルコニー及び避難路が室内への採光を妨げる虞
は極めて小さい。従つて、バルコニーの奥行を
1.5m以上と広大にしても、夏至の正午のように
太陽光の仰角が大きい場合であつても、室内へは
十分な採光を得ることができる。また、上階のバ
ルコニーによる圧迫感も殆んどない。一方、バル
コニーの奥行が広いので、テーブル及び椅子等を
バルコニーに置くことができ、バルコニーの概念
を超えた庭として使用することができる。また、
バルコニーの下低面に洗濯物を干す器具を設ける
ことによつて、下階の住人は洗濯物を室外に干す
ことができるが、この場合に外出中に雨に降られ
ても、バルコニーの奥行が広いから洗濯物が雨に
ぬれることがなく、安心して外出できる。なお、
バルコニーを上述の如く互い違いに設けることに
よつて、下から上に吹き上げるビル風を緩和する
効果を期待することができる。また、各使用単位
間に所謂目かくしを設けることにより、横からの
ビル風も緩和することができる。
なお、上述の如く構成されるバルコニーは、建
築物の建造時に設置してもよいし、また既存の建
築物のバルコニーを改築することにより設置して
もよい。後者の場合は、既存の奥行が狭いバルコ
ニーの前方の手すりを取り外し、新たに設けられ
るバルコニーの床部分と既存のバルコニーの床部
分とを連結すればよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る外壁にバルコニーを設け
た建築物の1実施例を示す外観全体の斜視図、第
2図はその1使用単位の斜視図、第3図は本考案
の他の実施例を示す外観全体の斜視図、第4図は
本考案の更に他の実施例を示す外観全体の斜視
図、第5図はその採光状態を示す模式図である。 1……マンシヨン、2……外壁、3……バルコ
ニー構造体、4……柱部材、5……はり部材、6
……バルコニー、7……手すり、8……床部材、
8a……避難路、19……吹き抜け。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 2以上のフロアを有し、各フロアが使用単位
    毎に区切られると共に、各使用単位の外壁にバ
    ルコニーを設けた建築物において、前記バルコ
    ニーは1.5m以上の奥行きを有すると共に、各
    使用単位の外壁を水平方向に沿つて2又は3以
    上に分割した領域のうちの一部の領域に形成さ
    れ、かつ、その上下に隣接するフロアに形成さ
    れたバルコニーと少なくともその一部が上下に
    重なり合わないように設けられており、このバ
    ルコニーとその左右に隣接する他のバルコニー
    との間には実質的に人が通れる程度の避難路が
    設けられていることを特徴とする。外壁にバル
    コニーを設けた建築物。 (2) 前記領域は各使用単位についての外壁を2分
    割したものであり、各フロアについて1領域お
    きにバルコニーが設けられていることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項記載の外壁
    にバルコニーを設けた建築物。 (3) 前記領域は各使用単位についての外壁を3分
    割したものであり、その1領域にバルコニーが
    設けられていることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の外壁にバルコニーを設
    けた建築物。
JP15476082U 1982-10-13 1982-10-13 外壁にバルコニ−を設けた建築物 Granted JPS5958166U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15476082U JPS5958166U (ja) 1982-10-13 1982-10-13 外壁にバルコニ−を設けた建築物

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JP15476082U JPS5958166U (ja) 1982-10-13 1982-10-13 外壁にバルコニ−を設けた建築物

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Publication Number Publication Date
JPS5958166U JPS5958166U (ja) 1984-04-16
JPS6313321Y2 true JPS6313321Y2 (ja) 1988-04-15

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ID=30342002

Family Applications (1)

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JP15476082U Granted JPS5958166U (ja) 1982-10-13 1982-10-13 外壁にバルコニ−を設けた建築物

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CN100392204C (zh) * 2006-07-10 2008-06-04 郭建军 多层建筑物
JP2010168816A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd 多層集合住宅
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JP7354764B2 (ja) * 2019-10-24 2023-10-03 積水ハウス株式会社 集合住宅用外観構造

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JPS5958166U (ja) 1984-04-16

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