JP2021055430A - 建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】階段室に隣接する部屋の採光性を向上させるとともに、階段室に隣接する部屋に開放感を付与することを目的とする。【解決手段】下階の部屋22と、上下階を接続する階段室27と、が下階の第一仕切壁23を介在させた状態で隣り合って配置されており、下階の部屋22は、第一仕切壁23と対向するとともに当該第一仕切壁23と平行に配置された第一外壁9に面しており、階段室27は、下階の床よりも半階上がった位置に設けられた踊り場29を有しており、第一外壁9には第一高窓11が設けられ、第一仕切壁23のうち踊り場29と下階の部屋22との間に位置する部分には第一室内窓30が設けられ、当該第一室内窓30の正面に第一高窓11が配置されており、第一高窓11及び第一室内窓30における上端部の高さ位置は、下階の部屋22における天井22aの高さ位置と略等しく設定されている。【選択図】図7

Description

本発明は、建物に関する。
住宅等の建物の建築に際しては、建物本体内への採光性に充分に配慮する必要がある。さらに、居住者に対して開放感を与えることが可能な設計とすることも、居住性を高める上で重要な要素となっている。
特許文献1に記載の住宅は、外壁の一部が下階から上階に亘って外側に張り出した位置に設けられた張り出し外壁を備えており、当該張り出し外壁の内側の領域に室内階段が配置され、張り出し外壁と非張り出し外壁との間に採光部(採光用の大型の窓)が設けられた状態となっている。
特開2001−220903号公報
ところで、従来の住宅は、張り出し外壁と非張り出し外壁との間に設けられた採光部によって、室内階段が設けられた階段室における採光性を向上させることができる。しかしながら、階段室と当該階段室に隣接する部屋との間には窓が設けられていないため、階段室に隣接する部屋の採光性を向上させにくい場合がある。
さらに、階段室に採光用の大型の窓が形成されることで階段室自体の開放感を高めることはできるが、階段室と当該階段室に隣接する部屋との間には窓が設けられていないため、階段室に隣接する部屋に対して開放感を付与しにくい場合がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、階段室に隣接する部屋の採光性を向上させるとともに、階段室に隣接する部屋に開放感を付与することである。
請求項1に記載の発明は、建物1であって、例えば図1〜図13に示すように、下階の部屋(主居室22)と、上下階を接続する階段室27と、が下階の第一仕切壁23を介在させた状態で隣り合って配置されており、
前記下階の部屋22は、前記第一仕切壁23と対向するとともに当該第一仕切壁23と平行に配置された第一外壁9(一階正面外壁9)に面しており、
前記階段室27は、下階の床よりも半階上がった位置に設けられた踊り場29を有しており、
前記第一外壁9には第一高窓11が設けられ、
前記第一仕切壁23のうち前記踊り場29と前記下階の部屋22との間に位置する部分には第一室内窓30が設けられ、当該第一室内窓30の正面に前記第一高窓11が配置されており、
前記第一高窓11及び前記第一室内窓30における上端部の高さ位置は、前記下階の部屋22における天井22aの高さ位置と略等しく設定されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、第一仕切壁23のうち踊り場29と下階の部屋22との間に位置する部分に設けられた第一室内窓30の正面に、下階の部屋22が面する第一高窓11が配置され、第一高窓11及び第一室内窓30における上端部の高さ位置は、下階の部屋22における天井22aの高さ位置と略等しく設定されているので、下階の部屋22における天井22aは、第一高窓11と第一室内窓30との間に位置し、これら第一高窓11と第一室内窓30の双方から、屋外側からの光と踊り場29側からの光を受けることになり、下階の部屋22における採光性を向上できる。
さらに、下階の部屋22から第一高窓11を見れば屋外側に視線が抜け、第一室内窓30を見れば踊り場29側に視線が抜けるため、下階の部屋22は、当該部屋22にいる人に対し、天井22aから外部に光景が広がるような印象を与えることができるので、下階の部屋22に対して開放感を付与することができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図2,図11,図12等に示すように、請求項1に記載の建物1において、
前記下階の部屋22は、平面視において前記第一仕切壁23及び前記第一外壁9と直交して設けられた第二外壁13Lに面しており、
前記第二外壁13Lには第二高窓14が設けられ、
前記第二高窓14における上端部の高さ位置は、前記下階の部屋22における天井22aの高さ位置と略等しく設定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、第一仕切壁23及び第一外壁9と直交して設けられた第二外壁13Lに第二高窓14が設けられ、第二高窓14における上端部の高さ位置は、下階の部屋22における天井22aの高さ位置と略等しく設定されているので、下階の部屋22における天井22aは、第一高窓11及び第一室内窓30と直交する方向からも屋外の光を受けることになり、下階の部屋22における採光性を更に向上できる。
さらに、下階の部屋22から第二高窓14を見れば、第一高窓11及び第一室内窓30とは異なる方向の屋外側に視線が抜けるため、下階の部屋22は、当該部屋22にいる人に対し、天井22aから外部に光景が広がるような印象を与えることができるので、下階の部屋22に対して付与される開放感が更に高まることになる。
請求項3に記載の発明は、例えば図4,図5,図8に示すように、請求項1又は2に記載の建物1において、
前記下階の部屋22は、平面視において前記第一外壁9と連続するとともに当該第一外壁9と同一直線上に配置された第二仕切壁21に面しており、
前記第二仕切壁21は、前記下階の部屋22と、下階の他の部屋(玄関20)とを仕切っており、
前記第二仕切壁21には第三高窓21bが設けられ、
前記第三高窓21bにおける上端部の高さ位置は、前記下階の部屋22及び前記下階の他の部屋20における天井22aの高さ位置と略等しく設定されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、平面視において第一外壁9と連続するとともに当該第一外壁9と同一直線上に配置された第二仕切壁21に第三高窓21bが設けられ、第三高窓21bにおける上端部の高さ位置は、下階の部屋22及び下階の他の部屋20における天井22aの高さ位置と略等しく設定されているので、下階の部屋22から第三高窓21bを見れば下階の他の部屋20側に視線が抜け、しかも、同一方向にある第一高窓11も視界に入ることになり、屋外側にも視線が抜けることになる。そのため、下階の部屋22は、当該部屋22にいる人に対し、天井22aから外部に光景が広がるような印象を与えることができるので、下階の部屋22に対して付与される開放感が更に高まることになる。
請求項4に記載の発明は、例えば図5〜図7,図9,図13等に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物1において、
前記階段室27は、下階から上階に吹き抜ける吹抜け空間とされており、
前記下階の部屋22の上方に位置する上階の部屋(第一上階部屋39)と、吹抜け空間とされた前記階段室27と、が上階の仕切壁(上階仕切壁40)を介在させた状態で隣り合って配置されており、
前記上階の仕切壁40は、側断面視において前記第一仕切壁23と上下に連続するとともに当該第一仕切壁23と同一直線上に配置され、前記上階の仕切壁40には第二室内窓41が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、下階の部屋22の上方に位置する上階の部屋39と、吹抜け空間とされた階段室27と、が上階の仕切壁40を介在させた状態で隣り合って配置され、上階の仕切壁40は、側断面視において第一仕切壁23と上下に連続するとともに当該第一仕切壁23と同一直線上に配置され、上階の仕切壁40には第二室内窓41が設けられているので、踊り場29から第二室内窓41を見れば上階の部屋39に視線が抜け、踊り場29から第一室内窓30を見れば下階の部屋22に視線が抜けることになる。そのため、踊り場29は、当該踊り場29にいる人に対し、上下階の双方に光景が広がるような印象を与えることができるので、踊り場29に対して開放感を付与することができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図3,図7,図9,図10に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物1において、
前記階段室27における前記踊り場29は、前記第一仕切壁23と対向するとともに当該第一仕切壁23と平行に配置された第三外壁(背面外壁18)に面しており、
前記第三外壁18には、前記第一室内窓30よりも上方に位置する採光窓19が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、階段室27における踊り場29は、第一仕切壁23と対向するとともに当該第一仕切壁23と平行に配置された第三外壁18に面しており、第三外壁18には、第一室内窓30よりも上方に位置する採光窓19が設けられているので、踊り場29自体の採光性を向上できるのはもちろんのこと、第一室内窓30を介して下階の部屋22における採光性も向上できる。
さらに、下階の部屋22から第一室内窓30を見れば踊り場29側に視線が抜け、しかも、その先にある採光窓19も視界に入ることになり、屋外側にも視線が抜けることになる。そのため、下階の部屋22は、当該部屋22にいる人に対し、外部に光景が広がるような印象を与えることができるので、下階の部屋22に対して付与される開放感が更に高まることになる。
請求項6に記載の発明は、例えば図7,図14等に示すように、請求項1〜5のいずれか一項に記載の建物1において、
前記下階の部屋22と、前記階段室27と、を少なくとも含む建物本体と、
前記建物本体の上端部に設けられた招き屋根形状の屋根2と、を備えており、
前記下階の部屋22は、前記建物本体の一面側(正面側:一階正面外壁9側)に配置され、前記階段室27は、前記建物本体の前記一面とは反対側の他面側(背面側:背面外壁18側)に配置されており、
前記屋根2は、
前記建物本体の一面側よりも他面側に寄って配置された棟部2cと、
前記棟部2cから前記建物本体の一面側に向かう下り勾配とされた第一屋根部2aと、
前記棟部2cから前記建物本体の他面側に向かう下り勾配とされた第二屋根部2bと、を有し、前記第二屋根部2bは、前記第一屋根部2aよりも軒先端部までの長さが短く、かつ前記第一屋根部2aよりも急勾配に設定されており、
前記建物本体は、当該建物本体の他面側における軒高が、一面側における軒高よりも低く設定されており、
前記下階の部屋22は、前記棟部2cよりも前記建物本体の一面側であって、かつ前記第一屋根部2aの下方に位置し、前記階段室27は、前記棟部2cよりも前記建物本体の他面側であって、かつ前記第二屋根部2bの下方に位置していることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、屋根2は、建物本体の一面側よりも他面側に寄って配置された棟部2cと、棟部2cから建物本体の一面側に向かう下り勾配とされた第一屋根部2aと、棟部2cから建物本体の他面側に向かう下り勾配とされた第二屋根部2bと、を有し、第二屋根部2bは、第一屋根部2aよりも軒先端部までの長さが短く、かつ第一屋根部2aよりも急勾配に設定されているので、第二屋根部2bを、斜線制限に対応させることが可能となる。しかも、第一屋根部2aにおける上面の面積は、第二屋根部2bにおける上面の面積よりも広く設定されることになるので、例えば棟部2cが、建物本体の一面側から他面側にかけての方向の中心線CL上に位置する場合又は当該中心線CLよりも他面側に寄った位置にある場合に比して、太陽電池モジュールの搭載量を増加させることができる。
また、建物本体は、当該建物本体の他面側における軒高が、一面側における軒高よりも低く設定されているので、例えば棟部2cが、建物本体の上記の中心線CL上に位置する場合又は当該中心線CLよりも他面側に寄った位置にある場合に比して、建物本体における外皮面積を小さくしやすくすることができ、建物本体における断熱性能の向上を図ることができる。
さらに、下階の部屋22は、棟部2cよりも建物本体の正面側であって、かつ第一屋根部2aの下方に位置し、階段室27は、棟部2cよりも建物本体の背面側であって、かつ第二屋根部2bの下方に位置しているので、例えば棟部2cが、建物本体の上記の中心線CL上に位置する場合又は当該中心線CLよりも他面側に寄った位置にある場合に比して、階段室27の上方に設けられる空間(吹抜け空間の上部空間、ロフト50)の容積を大きくすることが可能となる。
本発明によれば、階段室に隣り合う部屋の採光性を向上させるとともに、階段室に隣り合う部屋に開放感を付与することができる。
建物を示す正面図である。 建物を示す左側面図である。 建物を示す背面図である。 建物の1階を示す断面図である。 建物の1.5階を示す断面図である。 建物の2階を示す断面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 図2におけるB−B線断面図である。 図2におけるC−C線断面図である。 踊り場を上方から見下ろした場合の斜視図である。 踊り場から主居室側を見た場合の斜視図である。 主居室から踊り場側を見上げた場合の斜視図である。 踊り場から上方の第二室内窓を見上げた場合の斜視図である。 建物の変形例を示す縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
なお、以下の実施形態及び図示例における方角は、あくまでも説明の便宜上設定したものである。本実施形態における建物の正面は南(図中の「S」)を向き、背面は北(図中の「N」)を向き、右側面は東を向き、左側面は西を向く。
各図において符号1は、建物を示す。この建物1は戸建て住宅であり、1階と、1階から半階上がった1.5階と、2階のそれぞれに部屋を有する建物本体と、当該建物本体の上端部に設けられ、正面に向かって流れる第一屋根部2a及び背面に向かって流れる第二屋根部2bを有する招き屋根形状の屋根2と、を備えている。
〔建物の外周部について〕
建物本体正面には、図1に示すように、建物本体の右側において他の正面外壁よりも前方に位置するタイル外壁3が設けられている。また、タイル外壁3の高さ方向中央部には、当該タイル外壁3の幅方向中央から右側にかけて水平に延びる庇3aが設けられている。
タイル外壁3のうち庇3aの下方に位置する外壁4は、タイル外壁3における他の部分よりも奥まった状態(室内側に後退した状態)に設けられた玄関外壁4とされており、玄関ドア4aが設けられた玄関開口部が形成されている。また、玄関外壁4が奥まって配置されている分の屋外側スペースは、玄関ポーチ5とされている。
また、タイル外壁3の左側端部には、後述する二階正面外壁6及び一階正面外壁9に接続される左側壁3Lが設けられ、タイル外壁3の右側端部には、建物本体の右側面に接続される右側壁3Rが設けられている。そして、タイル外壁3と左右の側壁3L,3Rは、建物本体の一階から2階における高さ方向中央付近までの高さに設定されている。さらに、2階部分においてタイル外壁3と左右の側壁3L,3Rによって囲まれた箇所は、バルコニー8とされている。
建物本体正面には、2階部分の正面に位置し、かつタイル外壁3よりも建物1背面側に配置された二階正面外壁6が設けられている。この二階正面外壁6は、建物本体の幅方向左側端部から右側端部までの幅広さに設定されている。二階正面外壁6のうちバルコニー8に面する部分の外壁7は、二階正面外壁6における他の部分よりも奥まった状態(室内側に後退した状態)に設けられており、人の出入りが可能な掃き出し窓7aが設けられた開口部が形成されている。
また、二階正面外壁6の下端部には、タイル外壁3における左側壁3Lから建物1における左側面よりも側方に突出する庇6aが設けられている。
さらに、建物本体正面には、二階正面外壁6における庇6aの下方に位置し、かつ建物本体中央から左側にかけて一階正面外壁9が設けられている。一階正面外壁9は、大部分に開口部10が形成されるとともに後述する各窓が設けられた外壁とされており、一階正面外壁9の左側端部には、前方に突出する袖壁(後述する左側外壁13Lの1階部分における前方突出端部)が設けられている。
一階正面外壁9に形成された開口部10には、中央において上下方向に設けられた縦サッシ枠9aと、縦サッシ枠9aの上部から左右に伸びる横サッシ枠9bと、が設けられており、4つの開口部10a,10b,10c,10dに仕切られた状態となっている。なお、これら縦横のサッシ枠9a,9bは、目板とも呼称される。
4つの開口部10a,10b,10c,10dのうち、上側左右の開口部10a,10bには、第一高窓11がそれぞれ設けられている。
本実施形態における第一高窓11は嵌め殺しの窓であり、上側左右の開口部10a,10bに嵌め込まれて設けられる矩形状のサッシ枠と、サッシ枠に保持される透明なガラス板と、を有する。
4つの開口部10a,10b,10c,10dのうち、下側左右の開口部10c,10dには、人の出入りが可能な掃き出し窓12がそれぞれ設けられている。
本実施形態における掃き出し窓12は、下側左右の開口部10c,10dを開放又は閉塞する引き違い式の窓であり、矩形状のサッシ枠と、サッシ枠に保持される透明なガラス板と、を有する。
なお、本実施形態においては、上側左右の開口部10a,10bに設けられた第一高窓11を嵌め殺しの窓としたが、これに限られるものではなく、開閉式の窓でもよい。
また、下側左右の開口部10c,10dに設けられた掃き出し窓12を引き違い式の窓としたが、これに限られるものではなく、その他の開閉方式を採用した窓でもよい。
一階正面外壁9の大部分に形成された開口部10は、人の出入りが可能な引き違い式の掃き出し窓12が左右に並んで設けられ、その上に第一高窓11が左右に並んで設けられている。そのため、建物1において最も開口面積の広い大開口として、建物正面に、開放的な特徴を付与できるようになっている。
建物本体左側面は、図2に示すように、上端部が屋根2の形状に倣って形成された左側外壁13Lによって構成されている。なお、この左側外壁13Lの1階部分における前方突出端部は、一階正面外壁9における袖壁として機能している。
左側外壁13Lには、建物本体の1階部分に相当する位置に、上下二連の窓14,15が設けられている。上側に位置する窓14は、一階正面外壁9における第一高窓11と等しい高さ位置に配置された第二高窓14とされている。下側に位置する窓15は、一階正面外壁9における掃き出し窓12と等しい高さ位置に配置されている。
これらの窓14,15は、嵌め殺しの窓であり、左側外壁13Lに形成された開口部に嵌め込まれて設けられる矩形状のサッシ枠と、サッシ枠に保持される透明なガラス板と、を有する。
また、左側外壁13Lにおける建物本体の2階部分に相当する位置に、上下二連の二階採光窓16,17が設けられている。これら二階採光窓16,17によって、建物本体の2階部分における採光が可能となっている。また、これら二階採光窓16,17と、上記の上下二連の窓14,15は、上下方向に並んで配置されている。
上側の二階採光窓16は、縦すべり出し窓とされており、開閉式のサッシ枠と、サッシ枠に保持される透明なガラス板と、を有する。
下側の二階採光窓17は、嵌め殺しの窓であり、左側外壁13Lに形成された開口部に嵌め込まれて設けられる矩形状のサッシ枠と、サッシ枠に保持される透明なガラス板と、を有する。
建物本体右側面は、図4〜図6,図8,図9に示すように、右側外壁13Rによって構成されている。この右側外壁13Rも、左側外壁13Lと同様に、上端部が屋根2の形状に倣って形成されている。
また、右側外壁13Rにおける正面側端部は、上記のタイル外壁3における右側壁3Rと一体的に設けられている。より詳細には、右側外壁13Rよりも右側壁3Rの方が右側に突出して設けられている。
建物本体背面は、図3に示すように、背面外壁18によって構成されている。
背面外壁18には、建物本体の1.5階部分に相当する位置に、左右二連の採光窓19が設けられている。これら採光窓19は、嵌め殺しの窓であり、背面外壁18に形成された開口部に嵌め込まれて設けられる矩形状のサッシ枠と、サッシ枠に保持される透明なガラス板と、を有する。
なお、本実施形態においては、採光窓19を嵌め殺しの窓としたが、これに限られるものではなく、開閉式の窓でもよい。
〔建物の内部について〕
図4は、建物1の1階を示しており、上記の玄関ポーチ5が建物本体における東南のコーナー部付近に位置している。玄関外壁4を挟んで玄関ポーチ5の室内側には玄関20が設けられている。
玄関20は、玄関ポーチ5と床面が連続する玄関土間部20aと、玄関土間部20aの北側に位置し、かつ玄関土間部20aと床面が連続するシューズクローゼット20bと、玄関土間部20aの西側に位置し、かつ玄関土間部20aよりも一段高い床面(1階の床レベル)の玄関ホール部20cと、からなる。なお、この玄関20の天井高は、後述する主居室22と等しく設定されている。
玄関20(玄関ホール部20c及び玄関土間部20aの一部)の北側には、平面視において一階正面外壁9と連続するとともに当該一階正面外壁9と同一直線上に配置された第二仕切壁21が設けられている。
第二仕切壁21は、玄関20(すなわち、下階の他の部屋20)と、玄関20の北側に位置する主居室22(すなわち、下階の部屋22)とを仕切っており、この第二仕切壁21には出入り用の開口部が形成されるとともに、当該開口部を開閉するドア21aが設けられている。
また、図8に示すように、ドア21aの上方には、一階正面外壁9における第一高窓11と等しい高さ位置に配置された第三高窓21bが設けられている。当該第三高窓21bは、嵌め殺しの窓であり、第二仕切壁21に形成された開口部に嵌め込まれて設けられる矩形状のサッシ枠と、サッシ枠に保持される透明なガラス板と、を有する。
主居室22は、リビングルームとダイニングルームとキッチンルームの機能を一室に併存させた一階の部屋であり、リビングルームのエリアと、ダイニングルームのエリアと、キッチンルームのエリアと、に漠然と分かれている。
また、主居室22は、建物本体の左側外壁13Lから右側外壁13Rにかけて設けられている。つまり、建物本体の左右(東西)方向の幅いっぱい(幅広)に設けられている。奥行き方向(南北方向)の寸法も、建物本体の1階部分における奥行き方向の寸法の半分以上を占めている。さらに、この主居室22は、天井22aを備え、建築基準法において居室として認められ得る天井高2.1mよりも高い天井高(具体的には、3040mm)に設定された高天井室とされている。すなわち、主居室22は、建物1において最も大きく形成された大空間居室でとなっている。
主居室22の北側には、主居室22と、当該主居室22よりも北側のエリアと、を仕切る第一仕切壁23が設けられている。この第一仕切壁23は、主居室22に面する壁であるため(主居室22を構成する壁であるため)、主居室22の幅方向にも高さ方向にも広い壁となっている。
この第一仕切壁23と、一階正面外壁9及び第二仕切壁21は、互いに対向するとともに平行に配置されている。また、建物本体の左側面を構成する左側外壁13Lは、平面視において第一仕切壁23及び一階正面外壁9と直交して設けられている。さらに、建物本体の右側面を構成する右側外壁13Rは、平面視において第一仕切壁23と直交して設けられている。
主居室22の北側エリアのうち西側(建物本体における北西のコーナー部)には、第一仕切壁23を挟んで低天井収納空間24が設けられている。この低天井収納空間24は、天井高が0.8〜1.4メートルに設定されている。また、第一仕切壁23のうち主居室22と低天井収納空間24との間には、引き戸24a付きの出入口が形成されている。
なお、低天井収納空間24には、主居室22で使用される物品の他、建物1内で使用される物品やその他の物品が収納される。換言すれば、主居室22は、建物1の居住者が共用する部屋であるため、低天井収納空間24には、居住者が共用する物品や、例えば掃除機などのように日常生活を送る上で必要な物品が収納される。
主居室22の北側エリアのうち中央から東側(建物本体における北東のコーナー部)にかけては、浴室26a、洗面所26b、トイレ26cを有する水廻りスペース26と、階段室27における第一階段28と、が設けられている。
より詳細に説明すると、北側エリアのうち中央から東側には、平面視において第一仕切壁23及び背面外壁18と対向するとともに平行に配置された第三仕切壁25が設けられている。そして、この第三仕切壁25と第一仕切壁23との間に、水廻りスペース26におけるトイレ26cと、階段室27における第一階段28と、が配置されている。さらに、第三仕切壁25と背面外壁18との間に、浴室26aと、洗面所26bと、が配置されている。第一仕切壁23のうち主居室22と第一階段28の上り口との間には、引き戸23a付きの出入口が形成されている。また、第三仕切壁25のうち洗面所26bと第一階段28の上り口との間には、引き戸25a付きの出入口が形成されている。
なお、第三仕切壁25は、図5,図6,図9に示すように、上階に向かって伸び、階段室27における手摺壁として機能している。
洗面所26bの西側の一画には、壁が桝形に配置されて形成された洗濯機置き場が設けられており、その西側が上記の低天井収納空間24とされている。なお、洗面所26bと低天井収納空間24との間の壁には、引き戸24b付きの出入口が形成されている。
第一階段28を上った先には、図5に示すように、踊り場29が設けられている。この踊り場29は、低天井収納空間24の上方に位置しており、1階の床面よりも半階上がった位置に設けられた中間床によって床面が構成されている。踊り場29は、平面視において一辺が2730mmに設定された正方形状のスペースであり、四畳半程度の広さに設定されている。
踊り場29における床面には、背面外壁18に沿ってベンチ29aが設置され、左側外壁13L側の壁面には、図7に示すように、縦横に複数の収納部を有する飾り棚29bが取り付けられている。すなわち、踊り場29は、ベンチ29aに座って過ごしたり、テーブルを置いて勉強や仕事をしたりすることが可能な、居住者のための共有スペースとして機能する。
また、踊り場29を含む階段室27は、下階から上階に吹き抜ける吹抜け空間とされており、踊り場29における勾配天井である天井29cの高さ位置(最高点)は、図7に示すように、上階の部屋である第一上階部屋39(後述する)における天井39cの高さ位置付近にまで達する。
なお、建物本体は、上記の北側エリアと、当該北側エリアよりも南側に位置する南側エリアと、にエリア分けされている。北側エリアと南側エリアの境界には、図7に示すように、第一仕切壁23と、当該第一仕切壁23の上方に連続する上階仕切壁40(後述する)と、当該上階仕切壁40の上方に位置する屋根2の棟部2cと、が設けられている。
また、棟部2cは、建物本体における南北方向の中心線CL(図2,図4,図5,図7参照)上に位置してはおらず、北側に寄った位置に配置されている。このような棟部2cの南側に上記の第一屋根部2aが設けられ、北側に上記の第二屋根部2bが設けられている。本実施形態において、主居室22は、第一屋根部2aの下方に位置し、かつ第二屋根部2bの下方には位置しておらず、階段室27は、第二屋根部2bの下方に位置し、かつ第一屋根部2aの下方には位置していない。
さらに、第一屋根部2aと第二屋根部2bは、互いに角度が異なるように設定されている。つまり、屋根2は、異種勾配屋根とされている。第一屋根部2aは、第二屋根部2bに比して角度の緩い緩勾配の屋根とされている。第二屋根部2bは、第一屋根部2aに比して角度の急な急勾配とされている。また、第二屋根部2bにおける勾配(角度)は、北側斜線制限や道路斜線制限、隣地斜線制限に対応している。また、東京都や神奈川県横浜市のような狭小地の多い地域では、「高度地区」と呼ばれる建築物の高さに関する規定があり、本実施形態における建物1は、当該規定を満たすように建築されている。より具体的には、本実施形態における建物1は、「東京2種高度」、「横浜3種高度」の規定を満たしている。そして、本実施形態における第二屋根部2bは、1分の1傾斜、すなわち、45度の角度で傾斜している(10寸勾配、矩勾配ともいう。)。
そして、第二屋根部2bの軒先端部は、第一屋根部2aの軒先端部よりも下方に位置しており、これにより、建物本体は、北側における軒高が、南側における軒高よりも低く設定されている。このような構成とすることで、例えば建物本体における上記の中心線CL上に棟部2cが設けられる場合又は棟部2cが中心線CLよりも南側に寄った位置にある場合に比して、建物本体における外皮面積(外気に直接接している部位の面積を指し、界壁及び界床を含む場合もある。)を小さくしやすくすることができ、建物本体における断熱性能の向上を図ることができる。なお、本実施形態における建物本体の場合、北側における軒高も、南側における軒高も7mを超えない(第1種低層居住専用地域および第2種低層居住専用地域に対応)。
また、以上のような構成を踏まえれば、第一屋根部2aにおける上面の面積は、第二屋根部2bにおける上面の面積よりも広く設定されることになるので、例えば建物本体における上記の中心線CL上に棟部2cが設けられる場合又は棟部2cが中心線CLよりも南側に寄った位置にある場合に比して、太陽電池モジュールの搭載量を増加させることができる。
吹抜け空間とされた本実施形態の踊り場29は、図7に示すように、北側エリアに位置する第二屋根部2bの下方に設けられている。吹抜け空間とされた踊り場29における上端部(上部空間)は、第二屋根部2bの小屋裏空間側に突出している。このような構成とすることで、例えば建物本体における上記の中心線CL上に棟部2cが設けられる場合又は棟部2cが中心線CLよりも南側に寄った位置にある場合に比して、踊り場29における上端部(上部空間)の容積を大きくすることができる。
踊り場29の南側の壁面は第一仕切壁23によって構成され、第一仕切壁23のうち当該踊り場29と主居室22との間に位置する部分には、図5,図7,図10〜図13に示すように、第一室内窓30が設けられている。
第一室内窓30は、左右に並ぶ三連の嵌め殺しの窓であり、第一仕切壁23に形成された開口部に嵌め込まれて設けられる矩形状のサッシ枠と、サッシ枠に保持される透明なガラス板と、を有する。より詳細に説明すると、第一室内窓30は、第一仕切壁23に形成された開口部が、2本の柱状縦枠材30aによって左右に三つの開口部に仕切られ、これら三つの開口部に、上記のサッシ枠及びガラス板が設けられることで構成されている。
また、第一仕切壁23と背面外壁18は、互いに対向するとともに平行に配置され、背面外壁18には、上記のように、建物本体の1.5階部分に相当する位置に左右二連の採光窓19が設けられている。これらの採光窓19は、踊り場29に面しており、平面視においては、第一室内窓30と対向するとともに平行に配置され、側断面視においては、下端部の高さ位置が、第一室内窓30における上端部の高さ位置と略等しくなるように設定されている。
また、第一室内窓30における上端部の高さ位置は、図7に示すように、一階正面外壁9における第一高窓11の上端部の高さ位置、左側外壁13Lにおける第二高窓14の上端部の高さ位置、第二仕切壁21における第三高窓21bの上端部の高さ位置、主居室22における天井22aの高さ位置と略等しく設定されている。
さらに、第一室内窓30における下端部の高さ位置と、各高窓11,14,21bにおける下端部の高さ位置と略等しく設定されている。
図5,図11,図12に示すように、第一室内窓30は、左側外壁13L側に寄って配置され、第二高窓14は、第一仕切壁23側に寄って配置されている。そのため、第一室内窓30と第二高窓14は、互いに隣り合った状態で、かつ斜めに対向する状態で配置されている。
なお、図5,図12,図13において、主居室22に相当する位置と、庇6aに相当する位置と、玄関ホール部20cに相当する位置に、南北方向に伸びる無数の線が表現されている。これらの線は、主居室22の天井22aにおける天井仕上げ材と、庇6aの下面における仕上げ材と、玄関ホール部20cの天井における天井仕上げ材の模様である。
より詳細に説明すると、これらの各仕上げ材は、板張り天井仕上げ材であり、隣り合う板の間には目地が形成される。すなわち、図5において南北方向に伸びる無数の線は、当該目地である。主居室22に相当する位置と、庇6aに相当する位置と、玄関ホール部20cに相当する位置における各線は、ずれ無く揃った状態になっている。
そのため、主居室22又は踊り場29側から、主居室22の天井22aに視線を向けると、天井仕上げ材の無数の線が、庇6a側と、玄関ホール部20c側に延長しているかのように見せることができる。これにより、主居室22を実際よりも広い部屋であるかのような印象を与えることが可能となっている。
なお、踊り場29に設置されたベンチ29aは、それほど高さ寸法が高く設定されていない(階段の一段分程度)ので、腰掛けた人の目線は低くなる。目線が低い状態で主居室22に視線を向けると、第一高窓11の屋外側まで抜けやすくなるので、踊り場29側から主居室22の天井22aに視線を向けたときの開放感が高くなる。
第一階段28の北側であって、かつ踊り場29の東側には、第一階段28よりも段数の少ない(半分程度の段数の)第二階段31が設けられている。直階段である第一階段28と、踊り場29と、直階段である第二階段31は、折り返し階段として機能している。また、第一階段28と第二階段31との間には、第三仕切壁25が介在しており、手摺壁として機能している。
第二階段31を上った先には、踊り場としてのホール32が設けられている。ホール32の北側にはトイレ33及び手洗い部33aが設けられ、ホール32の東側には、分電盤やその他の設備機器が設けられたバックヤード34となっている。
なお、ホール32は、1階の床よりも半階上がり、2階の床よりも半階下がった位置の踊り場29よりも上方に位置するが、2階の床よりも下方に位置するため、踊り場29と共に、建物本体の1.5階に含まれているものとする。
ホール32の南側には、第一階段28よりも段数の少ない(半分程度の段数の)廻り階段状の第三階段35が設けられている。
第三階段35を上った先には、2階の床と同一床レベルに設定された二階踊り場36が設けられている。二階踊り場36は、図6,図9に示すように、第一階段28の上方に配置されている。
二階踊り場36における西側端部には、ガラス板を用いたガラス手摺壁37が設けられている。そして、このガラス手摺壁37側からは、階段室27における主要部が見下ろせるようになっている。すなわち、図10に示すように、踊り場29の様子と第一室内窓30とを視界に入れることができる。視線の角度(見る向き)を変えれば、第一階段28や第二階段31、踊り場29の天井29c、上階の部屋である第一上階部屋39も視界に入れることができる。
なお、階段室27は、1階の第一階段28から2階のガラス手摺壁37までの各部と、手摺壁としての第三仕切壁25を含んで構成されている。
二階踊り場36の南側には、図6に示すように、南北方向に伸びる廊下38が設けられている。廊下38の西側には、例えば子供部屋として使用される第一上階部屋39が設けられている。廊下38と第一上階部屋39との間の壁には、ドア39a付きの出入り用開口部が形成されている。なお、このような出入り用開口部の南側にはクローゼット39bが設けられている。
第一上階部屋39は、左側外壁13L及び上下二連の二階採光窓16,17に面し、主居室22の上方に位置している。さらに、第一上階部屋39は、吹抜け空間とされた階段室27と、上階仕切壁40を介在させた状態で隣り合って配置されている。上階仕切壁40は、図7に示すように、側断面視において第一仕切壁23と上下に連続するとともに当該第一仕切壁23と同一直線上に配置されている。そして、上階仕切壁40には、第二室内窓41が設けられている。
第二室内窓41は、左右に並ぶ三連の嵌め殺しの窓であり、上階仕切壁40に形成された開口部に嵌め込まれて設けられる矩形状のサッシ枠と、サッシ枠に保持される透明なガラス板と、を有する。より詳細に説明すると、第二室内窓41は、上階仕切壁40に形成された開口部が、2本の柱状縦枠材41aによって左右に三つの開口部に仕切られ、これら三つの開口部に、上記のサッシ枠及びガラス板が設けられることで構成されている。
また、第二室内窓41は、左側外壁13L側に寄って配置され、二階採光窓16,17は、上階仕切壁40側に寄って配置されている。そのため、第二室内窓41と二階採光窓16,17は、互いに隣り合った状態で、かつ斜めに対向する状態で配置されている。これにより、二階採光窓16,17から第一上階部屋39に入った光を、第二室内窓41を通過して階段室27(踊り場29)に差し込ませることが可能となっている。
なお、第二室内窓41における上端部の高さ位置は、上側の二階採光窓16における上端部の高さ位置と略等しく設定されている。
第一室内窓30における幅寸法と、第二室内窓41における幅寸法は略等しく設定されている。さらに、互いの幅方向両端部も上下方向に伸びる同一直線上に位置している。
そして、図13に示すように、第一室内窓30における2本の柱状縦枠材30aと、第二室内窓41における2本の柱状縦枠材41aと、が上下方向に伸びる同一直線上に位置している状態となっている。
これにより、踊り場29から見た場合に、上下方向に隣り合う第一室内窓30と第二室内窓41との上下方向への連続性を高めることができるので、踊り場29が吹抜け空間であることも相まって、踊り場29にいる人に対して開放感を与えることができる。
廊下38の東側には、例えば子供部屋として使用される第二上階部屋42が設けられている。廊下38と第二上階部屋42との間の壁には、ドア42a付きの出入り用開口部が形成されている。なお、第二上階部屋42の北側にはクローゼット42bが設けられている。
廊下38の南側であって、かつ第一上階部屋39の南側には、主寝室43が設けられている。廊下38と主寝室43との間の壁には、ドア43a付きの出入り用開口部が形成されている。なお、主寝室43の東側であって、かつ第二上階部屋42の南側にはクローゼット43bが設けられている。
また、主寝室43の東側であって、かつクローゼット43bの南側には、バルコニー8前の憩いの場として利用したり、クローゼット43bの前で衣装合わせを行ったり、洗濯物を室内干しする等、多目的に利用することが可能な多目的スペース44が設けられている。
本実施形態における建物1は、1階の大部分を占める主居室22と、1階から2階にかけて設けられた階段室27と、が隣接して配置されており、階段室27における1.5階の高さに設けられた踊り場29と主居室22とが、第一仕切壁23に設けられた第一室内窓30(すなわち、開口部)によって空間的な繋がりを持った状態となっている。
さらに、第一室内窓30の正面には、主居室22の空間によって隔てられた状態で、第一高窓11が設けられており、これによって主居室22が、天井22aの高さ位置にある窓11,30によって挟まれた状態となっている。そのため、主居室22が、双方の窓11,30からの採光が可能となるだけでなく、建物1内に第一高窓11の屋外側も含めた空間的な繋がりが形成された状態となっている。
また、踊り場29を含む階段室27は吹抜け空間となっているので、上階の部屋である第二室内窓41(すなわち、開口部)によって、第一上階部屋39も含む空間的な繋がりが建物1内に形成された状態となっている。
なお、本実施形態においては、嵌め殺し窓が多く採用されているが、引き違い式やその他の開閉方式を採用した開閉可能な窓を適宜採用してもよい。開閉式の窓を採用した場合は採光だけでなく、通風(通気)も可能となり、建物1における通風性(通気性)を向上できるので好ましい。さらに、この場合、建物1内での音も伝わりやすくすることができるので、階を跨いだ家族間でのコミュニケーションも行いやすくなる。
また、本実施形態においては、平面視において一階正面外壁9と第二仕切壁21とが互いに連続するとともに同一直線上に配置されている、とし、側断面視において第一仕切壁23と上階仕切壁40とが上下に連続するとともに同一直線上に配置されている、とした。同様に、第一室内窓30における2本の柱状縦枠材30aと、第二室内窓41における2本の柱状縦枠材41aも上下方向に伸びる同一直線上に位置している、とした。
ここで、同一直線とは、あくまでも仮想的な直線を指すものであり、同一直線上に配置された一方と他方とが同一方向に揃った状態になっていることを意味している。
本実施の形態によれば、第一仕切壁23のうち踊り場29と主居室22との間に位置する部分に設けられた第一室内窓30の正面に、主居室22が面する第一高窓11が配置され、第一高窓11及び第一室内窓30における上端部の高さ位置は、主居室22における天井22aの高さ位置と略等しく設定されているので、主居室22における天井22aは、第一高窓11と第一室内窓30との間に位置し、これら第一高窓11と第一室内窓30の双方から、屋外側からの光と踊り場29側からの光を受けることになり、主居室22における採光性を向上できる。
さらに、主居室22から第一高窓11を見れば屋外側に視線が抜け、第一室内窓30を見れば踊り場29側に視線が抜けるため、主居室22は、当該主居室22にいる人に対し、天井22aから外部に光景が広がるような印象を与えることができるので、主居室22に対して開放感を付与することができる。
また、第一仕切壁23及び一階正面外壁9と直交して設けられた第二外壁13Lに第二高窓14が設けられ、第二高窓14における上端部の高さ位置は、主居室22における天井22aの高さ位置と略等しく設定されているので、主居室22における天井22aは、第一高窓11及び第一室内窓30と直交する方向からも屋外の光を受けることになり、主居室22における採光性を更に向上できる。
さらに、主居室22から第二高窓14を見れば、第一高窓11及び第一室内窓30とは異なる方向の屋外側に視線が抜けるため、主居室22は、当該主居室22にいる人に対し、天井22aから外部に光景が広がるような印象を与えることができるので、主居室22に対して付与される開放感が更に高まることになる。
また、平面視において一階正面外壁9と連続するとともに当該一階正面外壁9と同一直線上に配置された第二仕切壁21に第三高窓21bが設けられ、第三高窓21bにおける上端部の高さ位置は、主居室22及び玄関20における天井22aの高さ位置と略等しく設定されているので、主居室22から第三高窓21bを見れば玄関20側に視線が抜け、しかも、同一方向にある第一高窓11も視界に入ることになり、屋外側にも視線が抜けることになる。そのため、主居室22は、当該主居室22にいる人に対し、天井22aから外部に光景が広がるような印象を与えることができるので、主居室22に対して付与される開放感が更に高まることになる。
また、主居室22の上方に位置する第一上階部屋39と、吹抜け空間とされた階段室27と、が上階仕切壁40を介在させた状態で隣り合って配置され、上階仕切壁40は、側断面視において第一仕切壁23と上下に連続するとともに当該第一仕切壁23と同一直線上に配置され、上階仕切壁40には第二室内窓41が設けられているので、踊り場29から第二室内窓41を見れば第一上階部屋39に視線が抜け、踊り場29から第一室内窓30を見れば主居室22に視線が抜けることになる。そのため、踊り場29は、当該踊り場29にいる人に対し、上下階の双方に光景が広がるような印象を与えることができるので、踊り場29に対して開放感を付与することができる。
また、階段室27における踊り場29は、第一仕切壁23と対向するとともに当該第一仕切壁23と平行に配置された背面外壁18に面しており、背面外壁18には、第一室内窓30よりも上方に位置する採光窓19が設けられているので、踊り場29自体の採光性を向上できるのはもちろんのこと、第一室内窓30を介して下階の部屋22における採光性も向上できる。
さらに、主居室22から第一室内窓30を見れば踊り場29側に視線が抜け、しかも、その先にある採光窓19も視界に入ることになり、屋外側にも視線が抜けることになる。そのため、主居室22は、当該主居室22にいる人に対し、外部に光景が広がるような印象を与えることができるので、主居室22に対して付与される開放感が更に高まることになる。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。以下に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。また、以下の各変形例において、上述の実施形態と共通する要素については、共通の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
上記の実施形態における階段室27は、踊り場29の天井29cが、第一上階部屋39の天井39cの高さ位置付近にまで達する吹抜け空間とされていたが、本変形例においては、図14に示すように、階段室27の上方に、第一上階部屋39から使用可能なロフト50が配置された状態となっている。
より詳細に説明すると、踊り場49における天井49cの高さ位置は、第一上階部屋39や第二上階部屋42、主寝室43を構成する上階床の高さ位置よりも高く設定されている。また、ロフト50の天井高は、低天井収納空間24と同様に、0.8〜1.4メートルに設定されている。また、ロフト50の天井50cは、上記の実施形態における踊り場29の天井29cと同じ高さ位置に設定されている。
そして、招き屋根形状の屋根2が、建物本体における南北方向の中心線CLの上方よりも北側に寄って棟部2cが配置され、第二屋根部2bが、第一屋根部2aよりも急勾配とされ、かつ棟部2cから軒先端部までの長さも第一屋根部2aよりも短くなっており、このような屋根2における第二屋根部2bの下方にロフト50が配置されている。
本変形例によれば、例えば建物本体における上記の中心線CL上に棟部2cが設けられる場合又は棟部2cが中心線CLよりも南側に寄った位置にある場合に比して、ロフト50の容積を大きくすることができる。さらに、第二屋根部2bの軒先端部は、第一屋根部2aの軒先端部よりも下方に位置しており、これにより、建物本体は、北側における軒高が、南側における軒高よりも低く設定されているので、建物本体における外皮面積を小さくしやすくすることができ、建物本体における断熱性能の向上を図ることができる。しかも、第一屋根部2aにおける上面の面積が、第二屋根部2bにおける上面の面積よりも広く設定されることになるので、太陽電池モジュールの搭載量を増加させることができる。
1 建物
9 一階正面外壁
10 開口部
10a 開口部
10b 開口部
11 第一高窓
13L 左側外壁
14 第二高窓
16 二階採光窓
18 背面外壁
19 採光窓
20 玄関
21 第二仕切壁
21b 第三高窓
22 主居室
22a 天井
23 第一仕切壁
24 低天井収納空間
25 第三仕切壁
26 水廻りスペース
27 階段室
28 第一階段
29 踊り場
30 第一室内窓
30a 柱状縦枠材
31 第二階段
39 第一上階部屋
40 上階仕切壁
41 第二室内窓
41a 柱状縦枠材

Claims (6)

  1. 下階の部屋と、上下階を接続する階段室と、が下階の第一仕切壁を介在させた状態で隣り合って配置されており、
    前記下階の部屋は、前記第一仕切壁と対向するとともに当該第一仕切壁と平行に配置された第一外壁に面しており、
    前記階段室は、下階の床よりも半階上がった位置に設けられた踊り場を有しており、
    前記第一外壁には第一高窓が設けられ、
    前記第一仕切壁のうち前記踊り場と前記下階の部屋との間に位置する部分には第一室内窓が設けられ、当該第一室内窓の正面に前記第一高窓が配置されており、
    前記第一高窓及び前記第一室内窓における上端部の高さ位置は、前記下階の部屋における天井の高さ位置と略等しく設定されていることを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記下階の部屋は、平面視において前記第一仕切壁及び前記第一外壁と直交して設けられた第二外壁に面しており、
    前記第二外壁には第二高窓が設けられ、
    前記第二高窓における上端部の高さ位置は、前記下階の部屋における天井の高さ位置と略等しく設定されていることを特徴とする建物。
  3. 請求項1又は2に記載の建物において、
    前記下階の部屋は、平面視において前記第一外壁と連続するとともに当該第一外壁と同一直線上に配置された第二仕切壁に面しており、
    前記第二仕切壁は、前記下階の部屋と、下階の他の部屋とを仕切っており、
    前記第二仕切壁には第三高窓が設けられ、
    前記第三高窓における上端部の高さ位置は、前記下階の部屋及び前記下階の他の部屋における天井の高さ位置と略等しく設定されていることを特徴とする建物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物において、
    前記階段室は、下階から上階に吹き抜ける吹抜け空間とされており、
    前記下階の部屋の上方に位置する上階の部屋と、吹抜け空間とされた前記階段室と、が上階の仕切壁を介在させた状態で隣り合って配置されており、
    前記上階の仕切壁は、側断面視において前記第一仕切壁と上下に連続するとともに当該第一仕切壁と同一直線上に配置され、前記上階の仕切壁には第二室内窓が設けられていることを特徴とする建物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物において、
    前記階段室における前記踊り場は、前記第一仕切壁と対向するとともに当該第一仕切壁と平行に配置された第三外壁に面しており、
    前記第三外壁には、前記第一室内窓よりも上方に位置する採光窓が設けられていることを特徴とする建物。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の建物において、
    前記下階の部屋と、前記階段室と、を少なくとも含む建物本体と、
    前記建物本体の上端部に設けられた招き屋根形状の屋根と、を備えており、
    前記下階の部屋は、前記建物本体の一面側に配置され、前記階段室は、前記建物本体の前記一面とは反対側の他面側に配置されており、
    前記屋根は、
    前記建物本体の一面側よりも他面側に寄って配置された棟部と、
    前記棟部から前記建物本体の一面側に向かう下り勾配とされた第一屋根部と、
    前記棟部から前記建物本体の他面側に向かう下り勾配とされた第二屋根部と、を有し、前記第二屋根部は、前記第一屋根部よりも軒先端部までの長さが短く、かつ前記第一屋根部よりも急勾配に設定されており、
    前記建物本体は、当該建物本体の他面側における軒高が、一面側における軒高よりも低く設定されており、
    前記下階の部屋は、前記棟部よりも前記建物本体の一面側であって、かつ前記第一屋根部の下方に位置し、前記階段室は、前記棟部よりも前記建物本体の他面側であって、かつ前記第二屋根部の下方に位置していることを特徴とする建物。
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