JP2018172938A - 建物の室内構造及び建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内空間全体の視覚的な広がりを感じることができる建物の室内構造及び当該室内構造を有する建物を提供する。【解決手段】建物1の室内構造は、所定の階の室内空間100の一部を構成する第一空間110と、第一空間110に隣接するとともに第一空間110の床111よりも高い床4を有する第二空間120と、を備える。第二空間120は、ロフト空間120aと、間仕切り3によってロフト空間120aと仕切られ、第一空間110に向かって開放された開放空間120bと、を有する。間仕切り3は、ロフト空間120aと開放空間120bとを連通させる開口部5を有する。建物1は、上記室内構造を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、建物の室内構造及び建物に関する。
従来の建物の室内構造には、例えば、特許文献1に記載のように、内壁によって小屋根裏収納室と仕切られ、吹き抜けに開放された棚空間を有するものがある。こうした室内構造によれば、棚空間に小物等を陳列することができる。
特開平10−196138号公報
しかしながら、本願発明者は、上述した従来の室内構造は、室内空間全体に奥行き感がなく、視覚的な広がりに乏しい印象を受けることを認識するに至った。
本発明の目的は、室内空間全体の視覚的な広がりを感じることができる、建物の室内構造及び建物を提供することである。
本発明に係る建物の室内構造は、所定の階の室内空間の一部を構成する第一空間と、前記第一空間に隣接するとともに前記第一空間の床よりも高い床を有する第二空間と、を備え、前記第二空間は、ロフト空間と、間仕切りによって前記ロフト空間と仕切られ、前記第一空間に向かって開放された開放空間と、を有し、前記間仕切りは、前記ロフト空間と前記開放空間とを連通させる開口部を有する。本発明に係る建物の室内構造によれば、間仕切りに開口部を有することで、室内空間全体の視覚的な広がりを感じることができる。
本発明に係る建物の室内構造は、前記第一空間から前記開口部を通して前記ロフト空間の天井面の少なくとも一部が見られるように構成されていることが好ましい。この場合、室内空間全体の視覚的な広がりをより感じることができる。
本発明に係る建物の室内構造では、前記開口部の上端は、前記第二空間の天井面に達しており、前記第一空間から前記ロフト空間にかけて連続した天井面が形成されていることが好ましい。この場合、室内空間全体の視覚的な広がりをより感じることができる。
本発明に係る建物の室内構造では、前記開口部は、人の出入りが可能な開口部であることが好ましい。この場合、室内空間全体の広がりを視覚的に感じつつ、建物の間取りに自由度を持たせることができる。なお、本明細書中、「人の出入り」とは、人の体全体の出入りの他、人の体の一部(例えば、腕)の出し入れも含まれる。
本発明に係る建物の室内構造では、前記開口部の下端は、前記ロフト空間の床面よりも高い位置にあるものとすることが可能である。この場合、不注意による落下事故を防止することができる。
本発明に係る建物の室内構造では、前記間仕切りは、前記開口部を開閉可能な扉手段を有することが可能である。この場合、危険性に対する警戒心が弱い小児等の開放空間への出入りを抑制することができる。
本発明に係る建物の室内構造では、前記ロフト空間に、採光窓を有することが好ましい。この場合、室内空間全体の視覚的な広がりをより感じることができる。
本発明に係る建物の室内構造では、前記ロフト空間は、昇降手段によって出入り可能な昇降口を有し、前記昇降口は、前記開口部と同じ向きに指向するように配置されている。この場合、室内空間全体の視覚的な広がりをより感じることができる。
本発明に係る建物の室内構造では、棟が偏った屋根を更に有し、前記棟は、前記第二空間の上方に配置されており、前記第一空間の天井面から前記ロフト空間の天井面の少なくとも一部までは、前記屋根の緩勾配屋根に沿って、前記第一空間から前記第二空間に向かって上昇する天井面で構成されていることが好ましい。この場合、室内空間全体の視覚的な広がりをより感じることができる。
本発明に係る建物の室内構造では、前記第一空間の、前記第二空間と対向する位置に壁を有することが好ましい。この場合、壁に沿って椅子を配置すれば、室内空間全体の広がりも視覚的に感じ易くなる。
本発明に係る建物は、上記のいずれか1つの室内構造を有する。本発明に係る建物によれば、室内空間全体の視覚的な広がりを感じることができる。
本発明によれば、室内空間全体の視覚的な広がりを感じることができる建物の室内構造及び建物を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る建物を、当該建物の屋根の一部を仮想線及び断面で示す斜視図である。 図1の縦断面図である。 図1の建物の第一空間及び第三空間を示す平面図である。 図1の建物の第一空間及び第二空間を示す平面図である。 図1の建物の二階部分を、比較例としての切妻屋根の建物と共に概略的に示す縦断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る建物、及び、当該建物に採用された、本発明の一実施形態に係る建物の室内構造を説明する。
図1中、符号1は、本発明の一実施形態に係る建物である。建物1は、寄棟形式の屋根2を有する2階建ての住宅である。図2に示すように、建物1は、1階部1Aと、2階部1Bと、小屋裏部1Cとを有する。1階部1Aは、玄関及び寝室子供等として利用される複数の個室を有する。また図3に示すように、2階部1Bは、公共の空間である居間、台所・食堂、浴室、洗面室、トイレを有する。更に2階部1Bは、居間から出入り可能な外部空間であるベランダを有する。図1に示すように、建物1の屋根2の棟2cは北側に偏った位置に配置されている。また屋根2は、南側を向く緩勾配屋根部2aと北側を向く急勾配屋根部2bとを有している。緩勾配屋根部2aの屋根勾配は、例えば約20度である。また急勾配屋根部2bの屋根勾配は、例えば約57度である。また図1に示すように、本実施形態では、東側を向く屋根部2d及び西側を向く屋根部2eも急勾配屋根部2bと同一の屋根勾配を有する。
図2中、符号100は、2階部1B及び小屋裏部1Cの室内空間である。本実施形態では、室内空間100は、第一空間110、第二空間120及び第三空間130で構成されている。第一空間110は、室内空間100の南寄りの領域において、2階部1Bから小屋裏部1Cにかけて形成された、居間として利用される空間である。第二空間120は、小屋裏部1Cの北寄りの領域であって、第一空間110の小屋裏部1Cの領域に隣接する位置に配置されている。第二空間120は、ロフト空間120aと、間仕切り3によってロフト空間120aと仕切られ、第一空間110に向かって開放された開放空間120b、言い換えれば、第一空間110側が開放された開放空間120bと、を有している。第二空間120の床4は、第一空間110の床111よりも高く設定されている。具体例としては、第二空間120の床4の床面(121a及び121b)は、第一空間110の床111の床面111fよりも1階層分(2.8m〜3.0m程度)高く設定されている。図3に示すように、第三空間130は、対面式のキッチンセットを備えており、台所・食堂として利用される空間である。図2に示すように、第三空間130は、第二空間120の下方に形成されており、住宅として標準的な天井高(例えば、2.4〜2.6m)を有する。第二空間120と第三空間130とも間には、間仕切り壁は存在せず、第二空間120と第三空間130とは、第一空間110を介して一体的な空間を形成している。なお、第二空間120の床4は、全領域にわたって一般的な居室と同等の積載荷重を見込んだ設計がなされている。また、第三空間130は省略することができる。具体的には、室内空間である第三空間130に代えて、ベランダ等の外部空間としてその上方に第二空間120を設けることができる。図1及び図3に示すように、第一空間110が面する南側の外周壁11には腰高タイプの窓10が設けられている。
また図2に示すように、本実施形態に係る建物1では、室内空間100における天井面は、第一空間110の天井面112、開放空間120bの天井面122b、ロフト空間120aの天井面122aで形作られている。第一空間110の天井面112、及び開放空間120bの天井面122bは、緩勾配屋根部2aに沿って延在している。また、ロフト空間120aの天井面122aは、緩勾配屋根部2aに沿った緩勾配の天井面(以下、「緩勾配天井面」ともいう)123、棟2c近傍の平坦な天井面124及び急勾配屋根部2bに沿った急勾配の天井面(以下、「急勾配天井面」ともいう)125で形作られている。ここで、第一空間110の天井面112、開放空間120bの天井面122b、及びロフト空間120aの緩勾配天井面123は、同一平面内に形成されている。
本実施形態に係る建物1の室内構造は、第一空間110と、第二空間120と、を備え、第二空間120は、ロフト空間120aと、開放空間120bと、を有している。また本実施形態に係る建物1の室内構造では、間仕切り3は、ロフト空間120aと開放空間120bとを連通させる開口部5を有する。本実施形態に係る建物1の室内構造によれば、間仕切り3に、ロフト空間120aを見通せる開口部5を有することで、第一空間110側から開口部5を通して間仕切り3よりも奥(裏)のロフト空間120aまで見通すことができる。このため、室内空間100全体に奥行き感が得られる。従って、本実施形態に係る建物1の室内構造によれば、室内空間100全体の視覚的な広がりを感じることができる。
なお、本実施形態では、図1に示すように、開口部5の形状が横長の矩形形状であるが、開口部5の形状は、適宜、変更することができ、例えば、他の多角形円形、楕円形等の形状とすることができる。
また本実施形態に係る建物1の室内構造は、第一空間110から開口部5を通してロフト空間120aの天井面122aの少なくとも一部が見られるように構成されている。この場合、図2に示すように、第一空間110から第二空間120を見上げたときに、間仕切り3の開口部5を通して、より高く奥まった位置にあるロフト空間120aの天井面122aの少なくとも一部を見ることができる。従って、室内空間100全体の視覚的な広がりをより感じることができる。例えば、第一空間110から開口部5を通してロフト空間120aの天井面122aの少なくとも一部が見られるように、開口部5を構成し、又は、当該開口部5の周辺もしくは室内構造全体をレイアウトすることができる。本実施形態では、開口部5は、第一空間110から開口部5を通してロフト空間120aの天井面122aの少なくとも一部を見ることが可能な大きさを有している。開口部5の大きさは、例えば、高さ、幅、直径(半径)、開口面積等で規定することができる。
なお、本明細書中において、間仕切り3の開口部5を通して「第一空間110からロフト空間120aの天井面122aの少なくとも一部を見られる」とは、例えば、図2に示すように、断面視において、第一空間110の床111の床面111fの南側端P1と開放空間120bの床4の先端部4eの上端P2とを結ぶ直線の延長線L1が、ロフト空間120aの内部に到達するように設定されていることが好ましく、或いは、図2〜図4に示すように、第一空間110の南北方向の中央であって、第一空間110の床面111fからの高さが1mとなる点P3と、開放空間120bの床4の先端部4eの上端P2とを結ぶ直線の延長線L2が、ロフト空間120aの内部に到達するように設定されていることが好ましい。このように構成することで、例えば、外周壁11近傍の第一空間110の床面111fに直座りした状態、或いは、第一空間110の中央部に置かれたソファに座った状態で、開口部5を通してロフト空間120aの内部を見通すことができ、更に、開放空間120bを陳列空間として使用した場合、開放空間120bの床面121bに置いた陳列物を眺めることもできる。
また図2に示すように、本実施形態に係る建物1の室内構造では、開口部5の上端5aは、第二空間120の天井面に達しており、第一空間110からロフト空間120aにかけて連続した天井面が形成されている。具体的には、第二空間120の天井面は、ロフト空間120aの天井面122a及び開放空間120bの天井面122bで構成されている。また本実施形態では、開口部5の上端5aは、第二空間120における、開放空間120bの天井面122b及びロフト空間120aの緩勾配天井面123に達しており、第一空間110の天井面112からロフト空間120aの緩勾配天井面123にかけて連続した天井面が形成されている。この場合、第一空間110から第二空間120を見上げたときに、天井面の連続性により、室内空間100全体の視覚的な広がりをより感じることができる。なお、開口部5の上端5aは、ロフト空間120aの天井面122a及び開放空間120bの天井面122bと同一平面を構成する場合は勿論、ロフト空間120aの天井面122a及び開放空間120bの天井面122bから僅かに突出していてもよい。即ち、第一空間110からロフト空間120aにかけて連続した天井面には、第一空間110からロフト空間120aにかけて天井面を同一平面で構成する場合は勿論、開口部5の上端5aがロフト空間120aの天井面122a及び開放空間120bの天井面122bから僅かに突出するものも含む。
また本実施形態に係る建物1の室内構造では、開口部5は、人の出入りが可能な開口部である。この場合、室内空間100全体の視覚的な広がりを感じることができることに加え、第二空間120に昇降するための昇降手段9をロフト空間120a、開放空間120bの夫々に設ける必要がないので、更に昇降手段9が着脱式の場合は、その接続位置をロフト空間120a、開放空間120bの夫々に設定する必要がないので、建物1の間取りに自由度を持たせることができる。また人が開口部5を通してロフト空間120aから開放空間120bに出入りできることから、開放空間120bを陳列空間として使用した場合、交換用の陳列物をロフト空間120aにストックしておくことで陳列物の上げ下げをいちいち行う必要がなくなり、陳列物の入れ替え作業等を容易に行うことができる。開口部5の大きさは、例えば、建築基準法施行令における非常用進入口の大きさに関する規定に準じて、開口部5の形状が四角形状の場合は、幅寸法を0.75m以上、且つ高さ寸法を1.2m以上とすることができ、他の形状の場合は、半径1mの円が内接する大きさ以上とすることができる。なお、「人の出入りが可能な開口部」とは、人の体全体の出入りの他、陳列物の入れ替えや開放空間120bの床面121bの清掃等を行なうために人の体の一部(例えば、腕)を出し入れすることが可能な開口部も含まれる。
また本実施形態に係る建物1の室内構造では、開口部5の下端5bは、ロフト空間120aの床面121aよりも高い位置にある。この場合、人が間仕切り3の開口部5を通してロフト空間120aから開放空間120bに入る際には、開口部5の下端5bの下方の突出部を跨ぐ等の動作が必要となり、不注意による落下事故を防止することができる。ロフト空間120aの床面121aから開口部5の下端5bまでの高さh3としては、例えば、100mm以上200mm以下とすることができる。
また図2及び図4に示すように、本実施形態に係る建物1の室内構造では、間仕切り3は、開口部5を開閉可能な扉手段6を有している。本実施形態における扉手段6は、透視性を有する引戸形式のガラス戸である。この場合、危険性に対する警戒心が弱い小児等の開放空間120bへの出入りを抑制することができる。扉手段6が透視性を有するので、扉手段6を閉じた状態であっても、第一空間110から第二空間120を見上げたときの視覚的な広がりに対する影響を抑えることができる。更に扉手段6としては、粗いメッシュ状の柵、透明アクリルパネルからなる戸等が適用でき、開き戸式であっても着脱式であってもよい。
また本実施形態に係る建物1の室内構造では、図2に示すように、ロフト空間120aに、採光窓7を有している。この場合、ロフト空間120a内が明るくなることで、第一空間110に向けての、間仕切り3の開口部5からの自然採光が確保される。これにより、室内空間100全体の視覚的な広がりをより感じることができる。また開放空間120bを、陳列物を陳列する空間とした場合、陳列物をその背後から自然採光で照らすという、陳列物の演出効果も得られる。特に本実施形態では、採光窓7は、第一空間110とは開口部5を挟んで反対側の、急勾配屋根部2bに沿った急勾配天井面125に設けられている。この場合、第一空間110に向けての、間仕切り3の開口部5からの自然採光がより効果的に確保される。これにより、室内空間100全体の視覚的な広がりをよりに感じることができる。なお、採光窓7としては、通風機能を兼ね備える開閉式の窓を採用することも、通風機能を備えない嵌め殺し式の窓を採用することもできる。
また本実施形態に係る建物1の室内構造では、図1、図2及び図4に示すように、ロフト空間120aは、昇降口8を有している。立て掛け式(着脱式)の梯子である昇降手段9を昇降口8の位置に合わせて立て掛けることによって、第一空間110からロフト空間120aへの人の出入りが可能となる。昇降口8は、開口部5と同じ向きに指向するように配置されている。この場合、第一空間110からは、間仕切り3の開口部5に加えてロフト空間120aの昇降口8を介してロフト空間120aを見通すことができ、室内空間100全体の視覚的な広がりをより感じることができる。
また本実施形態に係る建物1の室内構造は、図2に示すように、棟2cが偏った屋根2を更に有し、棟2cは、ロフト空間120aの上方に配置されており、第一空間110の天井面112からロフト空間120aの天井面122aの少なくとも一部までは、第一空間110から第二空間120に向かって上昇する天井面で構成されている。具体的には、棟2cが一方の外周壁11(北側の外周壁11)に偏った寄棟形式屋根2を有し、棟2cは第二空間120のロフト空間120aの真上に位置するとともに、第一空間110の天井面112からロフト空間120aの緩勾配天井面123までは、緩勾配屋根部2aに沿って、第一空間110から第二空間120に向かって上昇する天井面が形成されている。この場合、天井面(112、122b及び123)が第二空間120まで連続している様子が第一空間110から視認しやすく、また、高い天井高を有する第一空間110の領域が広く確保され、本実施形態では、第一空間110の南北方向の長さが大きく確保される。従って、室内空間100全体の視覚的な広がりをより感じることができる。また、例えば、図5に破線で示すような、棟の高さが建物1と同一の棟2c´を有し、勾配屋根2a´及び2b´が等辺の一般的な寄棟屋根において、建物1と同じ位置に第二空間120を形成した場合と比較すると、図5の斜線領域で示す分だけ第二空間120、本実施形態では、ロフト空間120aの容積を広く確保することができる。また一般的な寄棟形式の屋根を有した構造の場合、上記第二空間120の容積と同等の容積を確保する為には、棟2c´の位置を高くしなければならならず、建築コストの増大につながるとともに、斜線制限等の法的規制に抵触しやすくなる。即ち、本発明によれば、建築コスト及び法的規制の面でも有利である。
また本実施形態に係る建物1の室内構造では、第一空間110の、第二空間120と対向する位置に外周壁11を有する。具体的には、第一空間110の、第二空間120と対向する南側の位置には、外周壁11が設けられている。この場合、外周壁11に沿ってソファ等の椅子12を配置し易い。外周壁11に沿って椅子12を配置すれば、当該椅子12から第二空間120に向かって連続する天井面や開放空間120bを見やすくなり、室内空間100全体の視覚的な広がりも感じ易くなる。なお、図3に示すように、本実施形態では、外周壁11には窓10が設けられているが、窓10の下端の高さは第二空間120の床面111fから800mm以上であり、居間に置かれる一般的なソファ等の椅子12の配置には影響を与えない高さであり、ソファ等の椅子12の配置によって採光性が犠牲になることはない。
上述したところは、本発明の様々な実施形態の一例であって、特許請求の範囲の記載によれば、種々の変更が可能である。例えば、屋根2は、寄棟屋根の他、陸屋根、片流れ屋根、切妻屋根等であってもよい。また、建物の階数も2階には限定されず、平屋や3階以上であってもよいし、下屋部等中間の階に適用してもよい。
1:建物, 1A:1階, 1B:2階, 2:屋根, 2a:緩勾配屋根, 2b:急勾配屋根, 3:間仕切り, 4:棚床, 5:開口部, 5a:開口部の上端, 5b:開口部の下端, 6:扉手段, 7:採光窓, 8:昇降口, 9:昇降手段, 10:腰高窓, 12:ソファ(椅子), 11:外周壁, 100:室内空間, 110:第一空間, 111:第一空間の床面, 112:第一空間の天井面, 120:第二空間, 120a:ロフト空間, 120b:開放空間, 121b:開放空間の床面, 122b:開放空間の天井面, 121a:ロフト空間の床面, 122a:ロフト空間の天井面, 123:ロフト空間の天井面(緩勾配天井面), 124:ロフト空間の天井面(棟天井面), 125:ロフト空間の天井面(急勾配天井面), 130:第三空間,

Claims (11)

  1. 所定の階の室内空間の一部を構成する第一空間と、前記第一空間に隣接するとともに前記第一空間の床よりも高い床を有する第二空間と、を備え、
    前記第二空間は、ロフト空間と、間仕切りによって前記ロフト空間と仕切られ、前記第一空間に向かって開放された開放空間と、を有し、
    前記間仕切りは、前記ロフト空間と前記開放空間とを連通させる開口部を有する、建物の室内構造。
  2. 前記室内構造は、前記第一空間から前記開口部を通して前記ロフト空間の天井面の少なくとも一部が見られるように構成されている、請求項1に記載の建物の室内構造。
  3. 前記開口部の上端は、前記第二空間の天井面に達しており、前記第一空間から前記ロフト空間にかけて連続した天井面が形成されている、請求項1又は2に記載の建物の室内構造。
  4. 前記開口部は、人の出入りが可能な開口部である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の建物の室内構造。
  5. 前記開口部の下端は、前記ロフト空間の床面よりも高い位置にある、請求項4に記載の建物の室内構造。
  6. 前記間仕切りは、前記開口部を開閉可能な扉手段を有する、請求項4又は5に記載の建物の室内構造。
  7. 前記ロフト空間に、採光窓を有する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の建物の室内構造。
  8. 前記ロフト空間は、昇降手段によって出入り可能な昇降口を有し、前記昇降口は、前記開口部と同じ向きに指向するように配置されている、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の建物の室内構造。
  9. 棟が偏った屋根を更に有し、前記棟は、前記第二空間の上方に配置されており、前記第一空間の天井面から前記ロフト空間の天井面の少なくとも一部までは、前記第一空間から前記第二空間に向かって上昇する天井面で構成されている、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の建物の室内構造。
  10. 前記第一空間の、前記第二空間と対向する位置に壁を有する、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の建物の室内構造。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の室内構造を有する、建物。
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