JP2009013581A - ロフト付き集合住宅 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物全体の高さを高くすることなく、最上階のみならず下階の住戸についても、下方に相当の高さのスペースを確保したロフト部を設けることのできるロフト付き集合住宅を提供する。
【解決手段】各住戸11にロフト部13を設けた複数階のロフト付き集合住宅10であって、隣接する住戸11が主外壁16と垂直な仕切り壁15によって仕切られており、各住戸11の仕切り壁15と主外壁16との角部分に、上下階を貫通する矩形断面形状の筒状壁部19によって囲まれる収納室12が、各住戸11の居室部17から出入り可能に設けられている。各収納室12の天井高さ12aは、各居室部17の天井高さ17aよりも高くなっており、各収納室12は、ロフト床20によって上方のロフト部13と下方の収納部14とに区画されており、上階の住戸11では、収納室12の床部12bが居室部17の床部17bよりも高いスキップ床となっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ロフト付き集合住宅に関し、特に、主外壁側に居室部を備える住戸が各階に複数連設配置された複数階の集合住宅用建物の各住戸に、ロフト部を設けたロフト付き集合住宅に関する。
例えば賃貸用の住宅等として用いられる集合住宅では、1棟あたりの住戸の数をできるだけ多くすると共に、効率の良い設計や施工が可能なように、上下階の住戸を略同様の間取りとし、且つ通路や階段等の共用部分が設けられる側の外壁とは反対側の面を主外壁として、この主外壁側の部分に各住戸の居室部を配設した構造の建物が一般に採用されている。
一方、近年、例えば単身者用のアパートやマンション等の集合住宅の住戸として、狭い空間を有効に利用するべく、床部と天井部との間に中間床を設けて、中間床の上方に、就寝用の寝床や収納スペース等として使用可能なロフト部を形成した住戸が好ましく用いられる傾向にある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−273238号公報
集合住宅の各住戸の床部と天井部との間に中間床を設けてロフト部を形成する場合、ロフト部の下方に例えば居住者が立つことのできる相当の高さのスペースを確保しようとすると、住戸の階高を高くしなければならず、建物全体の高さを高くする必要を生じることになる。すなわち、複数階の集合住宅の場合、最上階の住戸については、例えば屋根裏空間等を利用して、住戸の階高を高くすることなくロフト部を設けることが可能であるが、最上階より下方の下階の住戸については、ロフト部を設けた部分以外の領域の階高も高くしなけらばならないため、建物全体の高さが高くなると共に、住戸の内部に無駄な吹抜け空間が生じやすくなる。
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたものであり、集合住宅の最上階の住戸のみならず、下階の住戸についても、建物全体の高さを高くすることなく、下方に相当の高さのスペースを確保できるロフト部を効率良く設けることのできるロフト付き集合住宅を提供することを目的とする。
本発明は、主外壁側に居室部を備える住戸が各階に複数連設配置された複数階の集合住宅用建物の各住戸に、ロフト部を設けたロフト付き集合住宅であって、各住戸は、上下階で略同様の間取りを備えると共に、各隣接する住戸が前記主外壁と垂直な仕切り壁によって仕切られており、各住戸の少なくとも一方の仕切り壁と主外壁とによる角部分に、上下階を貫通するようにして配設された矩形断面形状の筒状壁部によって囲まれる収納室が、各居室部から出入り可能に設けられており、各収納室の天井高さは、各居室部の天井高さよりも高くなっていると共に、各収納室は、ロフト床によって上方のロフト部と下方の収納部とに区画されており、且つ上階の住戸では、前記収納室の床部が各居室部の床部よりも高いスキップ床となっているロフト付き集合住宅を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明のロフト付き集合住宅では、前記筒状壁部は、隣接する住戸を仕切る仕切り壁を挟んだ両側に一対連設配置されていることが好ましい。
また、本発明のロフト付き集合住宅では、前記筒状壁部は、前記主外壁側の一部を前記主外壁よりも外側に突出させて設けられていることが好ましい。
さらに、本発明のロフト付き集合住宅では、前記筒状壁部の前記主外壁よりも外側に突出する部分の側方には、前記主外壁に沿って、上階の住戸のバルコニーが設けられていることが好ましい。
さらにまた、本発明のロフト付き集合住宅では、前記主外壁と平行な棟を有する切妻屋根又は寄棟屋根によって一部を除く屋根部分が形成されており、前記筒状壁部は、前記棟よりも前記主外壁側の部分が当該主外壁側に向けて登り勾配となった部分を含む片流れ屋根部又は招き屋根部によって覆われており、該片流れ屋根部又は招き屋根部の下方に最上階の住戸の前記ロフト部が設けられていることが好ましい。
そして、本発明のロフト付き集合住宅によれば、各住戸の少なくとも一方の仕切り壁と主外壁とによる角部分に、上下階を貫通するようにして配設された矩形断面形状の筒状壁部によって囲まれる収納室が、各居室部から出入り可能に設けられており、各収納室の天井高さは、各居室部の天井高さよりも高くなっていると共に、各収納室は、ロフト床によって上方のロフト部と下方の収納部とに区画されており、且つ上階の住戸では、収納室の床部が各居室部の床部よりも高いスキップ床となっている。したがって、筒状壁部において、最上階の収納室の天井を屋根裏空間に設けると共に、最下階よりも上方の上階の床部を居室部の床部よりも高いスキップ床として設けて、最上階の収納室の天井を屋根裏空間に食い込ませて配置したことによる天井高さの増加分を、下階の収納室の天井高さに割り振ることによって、上下に連設する各階の収納室の天井高さを各々増加させることが可能になり、これによって、ロフト部の下方に相当の高さのスペースを収納部として確保した収納室を、各住戸に効率良く設けることが可能になる。
また、収納室が配置される筒状壁部は、各住戸の仕切り壁と主外壁とによる角部分において、上下階を貫通するようにして設けられるので、各住戸の居室部の広さや使い易さ等に大きな影響を及ぼすことなく、ロフト部と収納部とからなる収納室を各住戸に効率良く設けることが可能になる。
そして、本発明のロフト付き集合住宅は、筒状壁部を、隣接する住戸を仕切る仕切り壁を挟んだ両側に一対連設配置することができ、これによって一対の筒状壁部を一体として形成することを可能にして、さらに効率良くロフト部と収納部とからなる収納室を各住戸に設けることが可能になる。
また、筒状壁部の主外壁側の一部を当該主外壁よりも外側に突出させて筒状壁部を設けることができ、これによって、本発明のロフト付き集合住宅を構成する集合住宅用建物に、重厚で意匠性に優れた外観デザインを付与することが可能になる。
さらに、筒状壁部の主外壁よりも外側に突出する部分の側方には、主外壁に沿って、上階の住戸のバルコニーを設けることができ、これによって、バルコニーを介した隣接する住戸間の連続性を遮断して、プライバシーの確保や騒音の回避を効果的に図ることが可能になる。
さらにまた、主外壁と平行な棟を有する切妻屋根又は寄棟屋根によって一部を除く屋根部分を形成すると共に、筒状壁部を、棟よりも主外壁側の部分が当該主外壁側に向けて登り勾配となった部分を含む片流れ屋根部又は招き屋根部によって覆い、且つ該片流れ屋根部又は招き屋根部の下方に最上階の住戸のロフト部を設けるようにすることができ、これによって大きな屋根裏空間を確保して、最上階の収納室の天井部分を屋根裏空間に食い込ませることによる天井高さの増加分をより大きくすることが可能になり、各住戸の収納室を上下方向にさらに広いスペースで形成することが可能になる。また切妻屋根又は寄棟屋根と片流れ屋根部又は招き屋根部とが組み合わされた、意匠性に優れた外観デザインを集合住宅用建物に付与することが可能になる。
本発明のロフト付き集合住宅によれば、集合住宅の最上階の住戸のみならず、下階の住戸についても、建物全体の高さを高くすることなく、下方に相当の高さのスペースを確保できるロフト部を効率良く設けることができる。
図1〜図3に示す本発明の好ましい一実施形態に係るロフト付き集合住宅10は、例えば独身者用の2階建てのワンルームアパートメントであって、略同様の間取りを有する4戸の住戸11が1階及び2階の夫々に配置されて、合計8戸の住戸11を備える賃貸用の集合住宅を構成している。また、本実施形態に係るロフト付き集合住宅10は、就寝用の寝床や収納スペース等として使用可能なロフト部13を全ての住戸11が備えており、このようなロフト部13を、下方に例えば居住者が立つことのできる相当の高さのスペースを確保した状態で、建物18全体の高さを高くすることなく効率良く設けことができるようにするために、本発明を採用したものである。
すなわち、本実施形態のロフト付き集合住宅10は、主外壁16側に居室部17を備える住戸11が各階に複数(本実施形態では4戸)連設配置された複数階(本実施形態では2階)の集合住宅用建物18の各住戸11に、ロフト部13を設けた集合住宅であって、各住戸11は、上下階で略同様の間取りを備えると共に、各隣接する住戸11が主外壁16と垂直な仕切り壁15によって仕切られており、各住戸11の少なくとも一方の仕切り壁15と主外壁16とによる角部分に、上下階を貫通するようにして配設された矩形断面形状の筒状壁部19によって囲まれる収納室12が、各居室部17から出入り可能に設けられている(図2(a),(b)参照)。各収納室12天井高さ12aは、各居室部17の天井高さ17aよりも高くなっていると共に、各収納室12は、ロフト床20によって上方のロフト部13と下方の収納部14とに区画されており、且つ上階(2階)の住戸11では、収納室12の床部12bが各居室部17の床部17bよりも高いスキップ床となっている(図3参照)。
また、本実施形態では、筒状壁部19は、隣接する住戸11を仕切る仕切り壁15を挟んだ両側に一対連設配置されており、また主外壁16側の一部を主外壁16よりも外側に突出させた状態で設けられている(図1、図2(a),(b)参照)。
さらに、本実施形態では、ロフト付き集合住宅10を構成する集合住宅用建物18は、主外壁16と平行な棟22を有する寄棟屋根23によって一部を除く屋根部分が形成されており、筒状壁部19は、棟22よりも主外壁16側の部分が当該主外壁16側に向けて登り勾配となった片流れ屋根部21によって覆われており、この片流れ屋根部21の下方に最上階(2階)の住戸11のロフト部13が設けられている(図1、図3参照)。
本実施形態では、集合住宅10の1階部分の4戸の住戸11は、図2(a)に示すように、略同様の間取りを備えており、各住戸11の北側部分には、集合住宅用建物18の北側の外壁25に沿って配置された1階共用通路26から出入り可能な玄関27が設けられている。また玄関27の南側には、壁15,33,34に沿って調理設備28aが配置されたキッチン28が設けられており、またキッチン28の調理設備28aと反対側に隣接して、洗面室29a、トイレ29b、浴室29c等からなる水廻り部29が設けられている。
キッチン28及び水廻り部29の南側には、例えば10〜12帖程度の広さの居室部17が設けられており、居室部17の南側は、集合住宅用建物18の南側の外壁である主外壁16によって、屋外から仕切られている。主外壁16には、後述する筒状壁部19と隣接する部分に、掃出し窓30が設けらており、この掃出し窓30から、後述する2階のバルコニー31の下方に位置するテラス部32を介して、屋外に出入り可能となっている。なお、1階部分の東西の端部に位置する住戸11は、東側妻部外壁33、或いは西側妻部外壁34によって、各々屋外から仕切られている。
そして、本実施形態では、各住戸11の一方の仕切り壁15と主外壁16とによる角部分に、矩形断面形状の筒状壁部19によって囲まれる収納室12が各々設けられている。収納室15の詳細については後述する。
本実施形態では、集合住宅用建物18の西側妻部外壁33に沿って設けられた屋外階段35を介して1階部分から昇降可能な集合住宅10の2階部分の4戸の住戸11は、図2(b)に示すように、1階部分の住戸11と略同様の間取りを備えており、各住戸11の北側部分には、集合住用建物18の北側の外壁25に沿って配置された2階共用通路36から出入り可能な玄関27が設けられている。また玄関27の南側には、壁15,33,34に沿って調理設備28aが配置されたキッチン28が設けられており、またキッチン28の調理設備28aと反対側に隣接して、洗面室29a、トイレ29b、浴室29c等からなる水廻り部29が設けられている。
キッチン28及び水廻り部29の南側には、例えば10〜12帖程度の広さの居室部17が設けられており、居室部17の南側は、集合住宅用建物18の南側の外壁である主外壁16によって、屋外から仕切られている。主外壁16には、後述する筒状壁部19と隣接する部分に、掃出し窓30が設けらており、この掃出し窓30から、2階のバルコニー31に出入り可能となっている。
そして、各住戸11の一方の仕切り壁15と主外壁16とによる角部分には、1階と2階とを上下に貫通するようにして筒状壁部19が設けられており、この筒状壁部19によって四方を囲まれて、ロフト部13と収納部14とからなる収納室12が各々設けられている。
筒状壁部19は、例えば東西方向の幅が1200〜2000mm程度、南北方向の長さが1900〜3000mm程度の大きさの矩形断面形状を有しており、図3に示すように、1階の居室部17の床部17bから、2階の居室部17の天井高さ17aよりも上方の屋根裏空間に至る長さで、上下方向に連続して設けられている。また、本実施形態では、筒状壁部19の南北方向に沿った一方の面は、隣接する住戸11間の仕切り壁19によって構成されており(図2(a),(b)参照)、東側及び西側の各2戸の住戸11を仕切る仕切壁19を挟んだ両側に、一対の筒状壁部19が連設配置された状態で一体として設けられている。これによって、各住戸11には、一方の仕切り壁15と主外壁16とによる角部分に、一箇所づつ収納室15が配設されることになる。
また、筒状壁部19は、主外壁16側(南側)の例えば略1/3程度の部分を主外壁16よりも外側に突出させた状態で設けられている。これによって、筒状壁部19の南側の面は、1階の地表面に近接する部分から、後述する片流れ屋根部21の上端部まで連続する、主外壁16とは異なった趣きの立体感のある凸状の壁面を形成する(図1参照)。さらに、本実施形態では、筒状壁部19の主外壁16よりも外側に突出する部分の側方には、主外壁16に沿って、2階の住戸11のバルコニー31が取り付けられている。
筒状壁部19の内側に設けられる収納室12は、図3に示すように、その天井高さ12aが、各居室部17の天井高さ17aよりも高くなるように形成されると共に、各収納室12は、ロフト床20によって、上方の就寝用の寝床や収納スペース等として使用可能なロフト部13と、下方の収納部14とに区画されている。すなわち、2階の住戸11の居室部17に設けられたロフト室12は、その上部を屋根裏空間に食い込ませて、その天井高さ12aを居室部17の天井高さ17aよりも相当程度高くなるように配置すると共に、2階の住戸11の収納室12(収納部14)の床部12aを居室部17の床部17aよりも高いスキップ床とすることにより、屋根裏空間による2階の住戸11の収納室12の天井高さ12aの増加分を、1階の住戸11の収納室12の天井高さ12aの増加に割り振ることが可能になる。これによって、各階の収納室12をロフト床20によって上下に区画して上方にロフト部13を設けた場合でも、居室部17の天井高さ17aを高くすることなく、ロフト部13の下方に、例えば居住者が立つことのできる相当の高さのスペースを備える収納部14を設けることが可能になる。
ここで、本実施形態では、図2(a),(b)に示すように、1階の住戸11の収納室12には、仕切り壁15とは反対側の南北方向に沿った壁面に、居室部17から収納部14に出入りするための出入口37が設けられると共に、居室部17側の東西方向に沿った壁面に、居室部17からロフト部13に出入りするための梯子38が取り付けられている。また、2階の住戸11の収納室12には、居室部17側の東西方向に沿った壁面に、階段部39を介してスキップ床の上の収納部14に居室部17から出入りするための出入口40が設けられると共に、この出入口40に隣接して、居室部17からロフト部13に出入りするための梯子38が取り付けられている。さらに、各階の住戸11の収納室12のロフト部13には、筒状壁部19の南側の壁面に、採光窓24が配設されている(図1参照)。
本実施形態では、集合住宅用建物18の上方を覆う屋根部分は、図1及び図3に示すように、筒状壁部19の上方を含む一部の屋根部分を除いて、主外壁16と平行な棟22を有する寄棟屋根23によって構成されている。また筒状壁部19の上方を含む一部の屋根部分は、棟22よりも主外壁16側の部分が当該主外壁16側に向けて登り勾配となった片流れ屋根部21にとなっている。この片流れ屋根部21の下方には、最上階(2階)の住戸11のロフト部13が、屋根裏空間に食い込むようにして設けられている。
そして、上述の構成を備える本実施形態のロフト付き集合住宅10によれば、集合住宅10の最上階(2階)の住戸11のみならず、下階の住戸11についても、建物18の全体の高さを高くすることなく、下方に相当の高さのスペースを確保できるロフト部13を効率良く設けることが可能になる。
すなわち、本実施形態のロフト付き集合住宅10によれば、各住戸11の一方の仕切り壁15と主外壁16とによる角部分に、上下階を貫通するようにして配設された矩形断面形状の筒状壁部19によって囲まれる収納室12が、各居室部17から出入り可能に設けられており、各収納室12の天井高さ12aは、各居室部17の天井高さ17aよりも高くなっていると共に、各収納室12は、ロフト床20によって上方のロフト部13と下方の収納部14とに区画されており、且つ上階の住戸11では、収納室12の床部12bが各居室部17の床部17bよりも高いスキップ床となっている。したがって、筒状壁部19において、最上階(2階)の収納室12の天井を屋根裏空間に設けると共に、最下階(1階)よりも上方の2階の床部12bを居室部17の床部17bよりも高いスキップ床として設けて、最上階(2階)の収納室12の天井を屋根裏空間に食い込ませて配置したことによる天井高さ12aの増加分を、下階(1階)の収納室12の天井高さ12aに割り振ることによって、上下に連設する各階の収納室12の天井高さ12aを各々増加させることが可能になり、これによって、ロフト部13の下方に相当の高さのスペースを収納部14として確保した収納室12を、各住戸11に効率良く設けることが可能になる。
また、収納室12が配置される筒状壁部19は、各住戸11の仕切り壁15と主外壁16とによる角部分において、上下階を貫通するようにして設けられるので、各住戸11の居室部17の広さや使い易さ等に大きな影響を及ぼすことなく、ロフト部13と収納部14とからなる収納室12を各住戸11に効率良く設けることが可能になる。
そして、本実施形態のロフト付き集合住宅10は、筒状壁部19を、隣接する住戸11を仕切る仕切り壁15を挟んだ両側に一対連設配置したので、一対の筒状壁部19を一体として形成することを可能にして、さらに効率良くロフト部13と収納部14とからなる収納室12を各住戸11に設けることが可能になる。
また、筒状壁部19の主外壁16側の一部を当該主外壁16よりも外側に突出させて筒状壁部19を設けたので、ロフト付き集合住宅10を構成する集合住宅用建物18に、重厚で意匠性に優れた外観デザインを付与することが可能になる。
さらに、筒状壁部19の主外壁16よりも外側に突出する部分の側方には、主外壁16に沿って、上階の住戸11のバルコニー31を設けたので、バルコニー31を介した隣接する住戸11間の連続性を筒状壁部19によって遮断して、プライバシーの確保や騒音の回避を効果的に図ることが可能になる。
さらにまた、主外壁16と平行な棟22を有する寄棟屋根23によって一部を除く屋根部分を形成すると共に、筒状壁部19を、棟22よりも主外壁16側の部分が当該主外壁16側に向けて登り勾配となった片流れ屋根部21によって覆い、且つ該片流れ屋根部21の下方に最上階(2階)の住戸11のロフト部13を設けたので、大きな屋根裏空間を確保して、最上階(2階)の収納室12の天井部分を屋根裏空間に食い込ませることによる天井高さ12aの増加分をより大きくすることが可能になり、各住戸11の収納室12を上下方向にさらに広いスペースで形成することが可能になる。また寄棟屋根23と片流れ屋根部21とが組み合わされた、意匠性に優れた外観デザインを集合住宅用建物18に付与することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、各住戸の仕切り壁と主外壁とによる両側の角部分に各々筒状壁部を配設して、各住戸に2箇所ずつロフト部を設けることもできる。また、筒状壁部は、隣接する住戸を仕切る仕切り壁を挟んだ両側に一対連設配置する必要は必ずしもなく、隣接する住戸間で離間した状態で、例えば各住戸の西側の角部のみに各々配設することもできる。さらに、筒状壁部は、主外壁側の一部を外側に突出させて設ける必要は必ずしもなく、屋根部分を片流れ屋根部によって覆う必要は必ずしもない。筒状壁部の屋根部分を、棟よりも主外壁側の部分が登り勾配となった部分を含む屋根部として、片流れ屋根部の上部をへの字形に折り曲げた形状の招き屋根部とすることもできる。さらにまた、本発明は、2階建ての集合住宅に限定されることなく、2階以上の住戸の収納室の床部をスキップ床として、3階建て以上の中高層の集合住宅に適用することもできる。
本発明の好ましい一実施形態に係るロフト付き集合住宅の外観形状を説明する斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るロフト付き集合住宅の構成を説明する、(a)は1階部分の間取り図、(b)は2階部分の間取り図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るロフト付き集合住宅の構成を説明する、図2(a),(b)のA−Aに沿った略示断面図である。
符号の説明
10 ロフト付き集合住宅
11 住戸
12 収納室
12a 収納室の天井高さ
12b 収納室の床部
13 ロフト部
14 収納部
15 仕切り壁
16 主外壁
17 居室部
17a 居室部の天井高さ
17b 居室部の床部
18 集合住宅用建物
19 筒状壁部
20 ロフト床
21 片流れ屋根部
22 棟
23 寄棟屋根
31 バルコニー
38 梯子
39 階段部

Claims (5)

  1. 主外壁側に居室部を備える住戸が各階に複数連設配置された複数階の集合住宅用建物の各住戸に、ロフト部を設けたロフト付き集合住宅であって、
    各住戸は、上下階で略同様の間取りを備えると共に、各隣接する住戸が前記主外壁と垂直な仕切り壁によって仕切られており、
    各住戸の少なくとも一方の仕切り壁と主外壁とによる角部分に、上下階を貫通するようにして配設された矩形断面形状の筒状壁部によって囲まれる収納室が、各居室部から出入り可能に設けられており、
    各収納室の天井高さは、各居室部の天井高さよりも高くなっていると共に、各収納室は、ロフト床によって上方のロフト部と下方の収納部とに区画されており、且つ上階の住戸では、前記収納室の床部が各居室部の床部よりも高いスキップ床となっているロフト付き集合住宅。
  2. 前記筒状壁部は、隣接する住戸を仕切る仕切り壁を挟んだ両側に一対連設配置されている請求項1に記載のロフト付き集合住宅。
  3. 前記筒状壁部は、前記主外壁側の一部を前記主外壁よりも外側に突出させて設けられている請求項1又は2に記載のロフト付き集合住宅。
  4. 前記筒状壁部の前記主外壁よりも外側に突出する部分の側方には、前記主外壁に沿って、上階の住戸のバルコニーが設けられている請求項3に記載のロフト付き集合住宅。
  5. 前記主外壁と平行な棟を有する切妻屋根又は寄棟屋根によって一部を除く屋根部分が形成されており、前記筒状壁部は、前記棟よりも前記主外壁側の部分が当該主外壁側に向けて登り勾配となった部分を含む片流れ屋根部又は招き屋根部によって覆われており、該片流れ屋根部又は招き屋根部の下方に最上階の住戸の前記ロフト部が設けられている請求項1〜4のいずれかに記載のロフト付き集合住宅。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014152517A (ja) * 2013-02-08 2014-08-25 Sumitomo Realty & Development Co Ltd 集合住宅
JP2018172938A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 旭化成ホームズ株式会社 建物の室内構造及び建物
JP2020020207A (ja) * 2018-08-02 2020-02-06 株式会社アローラ 建築構造、建築物

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