JP2002276168A - 住宅の部屋構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 面白味があって、斬新で魅力ある住宅の部
屋構造を提供する。 【解決手段】 １階のリビング室(１)と２階のプライベ
ートな部屋(２)とを吹き抜け(３)によって連通させ、２
階における吹き抜け開口部分に、目隠しを兼ねたフラワ
ーボックス(10)を設ける。１階と２階を視覚的に繋いで
空間に広がりを感じさせながら、フラワーボックス(10)
が１階の共有空間からの視線の一部を遮って２階のプラ
イベート空間の目隠しの役割を果たす。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、住宅の部屋構造
に関する。

【０００２】

【従来の技術】住宅のリビング室は、家族団らんのくつ
ろぎの場として利用されており、このようなリビング室
を魅力ある空間とするために、従来においては、テーブ
ルや床等の要所要所に観葉植物を設置したり、比較的大
きな窓から太陽光を採り込んで開放感を持たせるように
している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように観葉植物を設置したり、太陽光を採り込むだけで
は、今一つ面白味に欠け、必ずしも充分な満足感を得る
ことができなかった。

【０００４】そこで、この発明は、上記の不具合に解消
して、面白みがあって斬新で魅力ある住宅の部屋構造の
提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明に部屋構造は、上層階の部屋と下層階のリ
ビング室とを吹き抜けによって連通させて、上層階にお
ける吹き抜け開口部分に、目隠しを兼ねたフラワーボッ
クスを設けるようにしたことを特徴とする。また、上層
階の部屋と下層階のリビング室とを繋ぐリビング階段の
腰壁上面を階段状に形成して、その上面を鉢植え等の設
置が可能な飾り台としている。

【０００６】さらに、下層階においてリビング室とキッ
チン室とを仕切る仕切壁に、その一部を切り欠くことに
よって、鉢植え等の設置が可能な飾り棚を形成してい
る。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図１は、この発明の一実施
形態に係る住宅の部屋構造の斜視図、図２は、２階の吹
き抜け部分の平面図である。

【０００８】実施形態に係る住宅の部屋構造は、１階の
リビング室(１)と２階のプライベートな部屋(２)とを吹
き抜け(３)によって連通させ、１階のリビング室(１)と
２階の部屋(２)とをリビング階段(４)で繋いでいる。さ
らに、１階において、リビング室(１)とキッチン室(５)
とを、仕切壁(６)によって連通路(７)を確保した状態で
仕切っている。

【０００９】そして、図２に示すように、２階の部屋に
おける吹き抜け開口部分には、その開口縁に沿って、フ
ラワーボックス(10)がコ字型に設けられ、このフラワー
ボックス(10)と外壁(11)とで吹き抜け開口部分を囲んで
いる。このように、フラワーボックス(10)を配した吹き
抜け(３)を設けることで、家族の共有空間である１階の
リビング室(１)とプライベート空間である２階の部屋
(２)を視覚的に繋いで空間に広がりを感じさせながら、
フラワーボックス(10)が共有空間からの視線の一部を遮
ってプライベート空間の目隠しの役割を果たすようにな
っている。なお、外壁(11)には、その１階部分と２階部
分に大型のガラス窓(12)(12)が夫々配されている。

【００１０】また、リビング階段(４)の腰壁(15)におい
ては、リビング室(１)から部屋(２)に向かって斜め上方
に延びる上面が、階段状に形成されている。そして、そ
の腰壁(15)上面の各平坦部が、鉢植え等を設置すること
が可能な飾り台(16)(16)…とされている。

【００１１】さらに、仕切壁(６)は、その高さ方向の中
央部分において連通路(７)側に開放する切欠き(20)を有
するコ字型に形成されており、その切欠き(20)の下面が
鉢植え等を設置することが可能な飾り棚(21)とされてい
る。

【００１２】従って、飾り台(16)(16)…や飾り棚(21)に
鉢植え等を載せて飾ることで、吹き抜け開口部分のフラ
ワーボックス(10)と相俟って、リビング室(１)を花と緑
で囲まれた潤いのある空間とすることができる。

【００１３】なお、この発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に
多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。

【００１４】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明の部屋構造では、上層階の部屋と下層階のリビング室
とを吹き抜けによって連通させて、空間に広がりを与え
ながらも、その吹き抜け開口部分に目隠しを兼ねたフラ
ワーボックスを設けることで、２階の部屋の様子がリビ
ング室からは見えにくく、しかもリビング室の上方が花
や緑で演出されている。このため、斬新で面白みのある
くつろぎ空間とすることができる。

【００１５】しかも、リビング階段の腰壁上面に設けた
飾り台や仕切壁に設けた飾り棚に鉢植え等を飾れば、吹
き抜け開口部分のフラワーボックスと相俟って、テーブ
ルや床等に観葉植物を設置していた従来と比べて、リビ
ング室を花や緑で効果的に演出することができ、ヒーリ
ング効果の高い魅力ある空間とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施形態に係る住宅の部屋構造の
斜視図である。

【図２】この発明の２階の吹き抜け部分の平面図であ
る。

【符号の説明】

(１) １階のリビング室 (２) ２階の部屋 (３) 吹き抜け (４) リビング階段 (５) キッチン室 (６) 仕切壁 (10) フラワーボックス (15) 腰壁 (16) 飾り台 (21) 飾り棚

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上層階の部屋と下層階のリビング室とを
   吹き抜けによって連通させて、上層階における吹き抜け
   開口部分に、目隠しを兼ねたフラワーボックスを設ける
   ようにしたことを特徴とする住宅の部屋構造。
2. 【請求項２】 上層階の部屋と下層階のリビング室とを
   繋ぐリビング階段の腰壁上面を階段状に形成して、その
   上面を鉢植え等の設置が可能な飾り台とした請求項１記
   載の住宅の部屋構造。
3. 【請求項３】 下層階においてリビング室とキッチン室
   とを仕切る仕切壁に、その一部を切り欠くことによっ
   て、鉢植え等の設置が可能な飾り棚を形成した請求項１
   又は２記載の住宅の部屋構造。