JP2511870Y2 - ユニットル―ム用収納棚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は照明器具を有するユニットルーム用の収納
棚、更に詳しくは内装性を向上させる装飾品等を収納す
るのに好適なユニットルーム用の収納棚に関するもので
ある。

（従来技術） 従来、此種ユニットルーム用収納棚には実開昭61−11
7815号公報に開示されたものが知られている。

この先行技術は収納凹部の幅方向中途部に遮光体を上
下方向全長に亘って設け、該遮光体の裏側に照明器具を
配設すると共に、その遮光体を除く収納凹部部分に棚を
多段状に設けている。

即ち、収納用のスペースとして利用可能な中途部に収
納用のそのスペースを２分するように照明器具を縦設し
ているのである。

（考案が解決しようとする課題） しかし、照明器具の存在によって実質的な収納スペー
スが２分される為、大形な収納物を収めることができ
ず、また実質的な収納スペースが狭くなってしまう。

かといって、収納棚近傍の室壁に照明器具を配設した
のでは収納スペース内を十分な照度で照らすことができ
ず、観葉植物や美術品を納めた場合、美感を惹き出せな
い。

本考案の技術的課題はユニットルーム裏スペースを利
用して視野に入らないように配設された照明器具を使用
して多段的に収容した観葉植物や美術品等の装飾品の美
感を引き出すことである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために講じた技術的手段は、室内
に臨む一面を開放した収納凹部サイドのユニットルーム
裏スペースに照明器具を配設し、該照明器具が対向する
上記収納凹部の壁部分を透光壁部で形成すると共に、上
記収納凹部に半透明または透明な棚板を備えたことを要
旨とする。

（作用） 上記技術的手段によれば、収納凹部サイドのユニット
ルーム裏スペースに配設した照明器具からの照光を透光
壁部から凹部内に照射して、半透明または透明な棚板を
透過させて各棚板に載置された観葉植物や美術品等の装
飾品を明るく照らしてその美感を引き出す。

（考案の効果） 本考案は以上のように構成したから、収納スペースを
削減することのない照明器具で内部を照射して収納され
た観葉植物や美術品等の装飾品を十分な照度で照らすも
のであるから、照明器具露呈による雰囲気の悪さを解消
できる上、小形なものから収納スペースの取出口と同等
な大形なものまでの装飾品等を使用者の好みに応じて収
納してそれらの美感を引き出すことができ、室壁の設備
取付スペースに自ずと限りがあるユニットルームに最適
である。

しかも、棚板を半透明または透明にしたから、上位、
下位に拘らず上下多段に収納された観葉植物、美術品等
の装飾品を照らしてそれら固有の美感を引き出せ、日々
の肉体的、精神的な疲れを癒し入浴感を満喫する上で効
果的な内装的美感を引き出せる。

（実施例） 次に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図，第２図において、Ａは収納棚であり、浴槽10
0上の室壁101に埋込まれている。

この収納棚Ａは内部に収納凹部１を有する本体a₁、本
体a₁内を照らす照明器具a₂からなる。

本体a₁は室壁101に開設した取出口102内周面に沿う取
付鍔部３と 、この取付鍔部３で取出口102内周面に止
着される取付先端部から室外方向に延設され上部が取出
口102上の室壁101部分裏側と対向する部位まで至るボッ
クス体４と、上記取付鍔部３から室壁101に沿って折曲
された化粧縁５とで構成されている。

尚、取付鍔部３を、取出口102内周面または取出口102
に沿って裏打ちした横木（図示せず）や縦木（図示せ
ず）に止着して埋め込み状に固定しても構わない。

収納凹部１は前記ボックス体４内において、取出口10
2口上縁と同等高さレベル部分を透光壁部２で仕切るこ
とで、その透光壁部２下方のボックス体４内に形成され
ている。

透光壁部２上の上部スペース６、即ち収納凹部１の裏
部分には照明器具a₂が配設される。

この透光壁部２は有色や無色の半透明又は透明の樹脂
板であり、上部スペース６下端域の正対する内面から突
設した載置用突部7,7上に載置され、収納凹部１内に透
光を照射する。

収納凹部１は有色や無色の半透明又は透明な樹脂材で
成形した棚板８…が多段状に設けられている。

この棚板８…は必要に応じて収納凹部１内スペースを
可変できるように任意の支持手段で水平に支持してな
り、装飾品（置き物，観葉植物）への透光を阻害せず且
つ装飾品との相乗でその装飾品の美感をより惹起させる
為に機能する。

尚、この実施例において取出口102下の室壁101部分裏
側と対向する部位までボックス体４を延長して下部スペ
ースを形成し、この下部スペースを前記と同様の透光壁
部で仕切り、且つ内部に照明器具を配設してもかまわな
い。斯様に構成すると、上下方向から照射し、収納凹部
１内を均一に照らすことができる。

第３図，第４図に示す実施例は前記上部スペース６に
相当する照明器具a₂の収容部を、収納凹部１の側方に設
けた例である。

その側方スペース９は取出口102の口側縁後部分を透
光壁部２で仕切ることで収納凹部１の裏側に隣接して形
成し、内部に照明器具a₂を配置している。

この透光壁部２は前記実施例と同様に、有色や無色の
半透明又は透明の樹脂板であり、側方スペース９の内端
域の正対する内面から突出した位置決め突片10に一面を
当てがい、棚板８端面とその位置決め突片10とで挾持し
て横倒不能に支持されている。

尚、透光壁部２は側方スペース９と収納凹部１との境
界部となるボックス体４内周面即ち、上面，背面，下面
に亘り連続して凹設した嵌合溝に上縁，側縁，下縁の３
縁を室内側から抜差可能に嵌合させて支持しても良い。
この場合には棚板８…の有無に関係なく、透光壁部２の
横倒を防止できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案ユニットルーム用収納棚の実施例を示し、
第１図は使用状態を示す斜視図、第２図は２−２線断面
図、第３図は第２実施例の縦断面図、第４図は３−３線
断面図である。 尚、図中 A:収納棚、1:収納凹部 a₂：照明器具、2:透光壁部 8:棚板

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】室内に臨む一面を開放した収納凹部サイド
   のユニットルーム裏スペースに照明器具を配設し、該照
   明器具が対向する上記収納凹部の壁部分を透光壁部で形
   成すると共に、上記収納凹部に半透明または透明な棚板
   を備えたことを特徴とするユニットルーム用収納棚。