JP7000008B2 - 集合住宅 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 2015年7月25日 ウェブサイト「http://www.daiwahouse.co.jp/tochikatsu/d-room/products/witplus/index.html」に掲載
本発明は、集合住宅に関し、特に、バルコニーを有さない低層の賃貸向け集合住宅に関する。
一般的な集合住宅では、住戸ごとに、バルコニーが設けられている。バルコニーは、比較的日当たりの良い外壁(典型的には南向きの外壁)に沿って配置される。賃貸向け集合住宅では、バルコニーの面積は比較的狭いため、バルコニーは、洗濯物を干す目的や、エアコン室外機の設置、避難経路確保のためなど、限定的な目的にしか活用されていない。
一方で、特開平10-30699号公報(特許文献1)に示されるように、バルコニーを排し、各戸に専用のサンルームと、必要最小限の面積を有する避難用共用スペースとを設けた集合住宅も提案されている。この集合住宅によれば、サンルームは、バルコニーのように吹きさらしとはならないため、洗濯物を干すだけでなく、サンチェアや健康器具などを常時置いても汚れない、という利点がある。
特開平10-30699号公報(特許第3064249号)
集合住宅の賃貸市場は、少子化や人口減少の影響もあり、供給過多になるおそれがある。今後は、入居者のニーズに合う集合住宅を提供しなければ、空き物件が発生してしまう。空き物件が発生すると、住宅所有者の利益が確保できない。また、入居物件においても、住宅所有者の収益率を向上させなければ、住宅所有者の満足度は得られない。このような状況から、入居者および住宅所有者の双方にとって、魅力のある物件を提供することが重要である。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、住宅所有者の収益率向上に寄与し、かつ、入居者にも魅力のある集合住宅を提供することである。
この発明のある局面に従う集合住宅は、バルコニーを有さない低層の集合住宅であって、住戸ごとに、透光性を有する窓と、付属室と、間仕切り扉とを備える。窓は、外壁に配置され、各住戸の床面高さ付近から天井高さ付近まで延在する。付属室は、窓に面し、かつ、居室に隣接して屋内に設けられている。間仕切り扉は、付属室と居室との間の境界部に設けられている。少なくとも2階以上に位置する窓は、床面高さから所定高さ以下の部分に設けられた、開閉できない第1の窓部と、第1の窓部の上方に設けられた、開閉可能な第2の窓部とを含む。
好ましくは、付属室の内壁面には、調湿材が施されている。
付属室には、湿度センサ付きの換気装置が設けられていてもよい。この場合、換気装置は、湿度センサにより検知された付属室の湿度が所定値以上の場合に、換気扇を作動させることが望ましい。
好ましくは、間仕切り扉は、少なくとも部分的に透光性を有している。
集合住宅において、外壁に沿う方向における居室の一方側に、居室から出入り可能な区画室が隣接して配置されている場合、付属室は、外壁に交差する方向において区画室と隣接していてもよい。
あるいは、付属室は、外壁に交差する方向において居室と隣接している場合、外壁に沿う方向において、居室から出入り可能な区画室と隣接していてもよい。
付属室は、玄関土間から出入り可能に配置されていてもよい。
本発明によれば、バルコニーの代わりに屋内に付属室が設けられるため、住宅所有者の収益率向上に寄与し、かつ、入居者にも魅力のある集合住宅を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る集合住宅の外観を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1に係る集合住宅において、各住空間に設けられる付属室を概念的に示す図である。 本発明の実施の形態1において、ある住戸の住空間の間取り例を示す図である。 図3の間取りの場合に、居間側から見た付属室を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1において、付属室の利用例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1において、付属室の他の利用例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1において、付属室のさらに他の利用例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1において、付属室のさらに他の利用例を示す模式図である。 本発明の実施の形態2において、ある住戸の住空間の間取り例を示す図である。 本発明の実施の形態3において、ある住戸の住空間の間取り例を示す図である。 本発明の実施の形態4において、ある住戸の住空間の間取り例を示す図である。 公知の集合住宅において、各住空間に設けられるハングバルコニーを概念的に示す図である。 公知の集合住宅において、各住空間に設けられるインナーバルコニーを概念的に示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
<実施の形態1>
はじめに、図1を参照して、本実施の形態に係る集合住宅1の概要について説明する。
集合住宅1は、賃貸向けの2階建て集合住宅である。集合住宅1では、たとえば各階に、複数の住戸の住空間20が設けられている。本実施の形態において、住空間20とは、各住戸において、玄関よりも奥に位置する空間(玄関を含む)を表わす。集合住宅1は、その特徴として、バルコニーを有していない。ここでいう「バルコニー」とは、住空間のうち外壁の外に設けられる空間(半屋外空間)であり、本来のバルコニーだけでなく、ベランダやテラスも含む。
一般的な集合住宅には、バルコニーが設けられている。しかしながら、日常生活において、バルコニーは、洗濯物を干すためなどの限定的な目的にしか用いられていない。
今般の市場調査によると、バルコニーの利用度および満足度は、あまり高くない。その理由の一つに、入居者層の変化(単身者の増加、共働き世帯の増加)、大気汚染(たとえばPM2.5)といった社会背景などから、洗濯物をバルコニーに干さず、室内に干す入居者(内干し派)が増えている、という状況が挙げられる。
また、バルコニーに洗濯物を干したいと考える入居者(外干し派)であっても、図12(B)に示すような奥行きの小さいハングバルコニー131の場合、洗濯物が雨にかかるため、雨天の際には室内に干さざるを得ないというのが実情である。さらに、住宅所有者側の観点からすると、ハングバルコニー131は集合住宅の共用部であるため、バルコニー設置のために投資したとしても、必ずしも収益に繋がらない。図12(A)には、ある住戸の住空間120のうち、収益を生むスペースがハッチングで示されている。
図13(B)に示すようなインナーバルコニー132の場合、雨天でも洗濯物が雨に濡れ難いため、外干し派の入居者の満足度は、ハングバルコニー131よりも高くなる。しかし、インナーバルコニー132も、集合住宅の共用部であるため、その部分は住宅所有者の収益とならない。つまり、図13(A)に示されるように、住空間120のうち、インナーバルコニー132を除いた部分が、収益を生むスペースとなる。
これに対し、本実施の形態の集合住宅1は、図2(A),(B)に示されるように、バルコニーを排し、その代わりに、各住空間20に新たな部屋30を追加している。部屋30は、屋内において、居間22などの居室に隣接して設けられる、付属の部屋である。このことから、部屋30を「付属室」と表現する。付属室30は、屋内に配置される専有空間であるため、図2(A)に示されるように、付属室30を含めた住空間20全てが、住宅所有者の収益を生むスペースとなり得る。以下に、付属室30を備えた集合住宅1について、詳細に説明する。
図1および図2(B)に示されるように、付属室30は、採光と通風とが可能であるように、外壁11の窓12際に設けられる。外壁11は、集合住宅1を取り囲む外壁のうち、たとえば南向きの外壁を示している。
窓12は、各住戸の床面高さ付近から天井高さ付近まで延在する大型窓である。窓12の横幅寸法は、一般的な引き違い窓の横幅寸法以上であることが望ましい。なお、外壁11には、付属室30に面する窓12以外にも、他室に面する窓(図示せず)が設けられていてもよい。
図3は、集合住宅1に含まれるある住戸の住空間20の間取り例を示す図である。図3に示す住空間20は、玄関21と、居間22と、キッチン23と、寝室24と、トイレ25と、浴室26と、洗面室27と、付属室30とを含む。つまり、住空間20は、1LDKに付属室が付加された、1LDK+付属室(プラスルーム)タイプである。玄関21、トイレ25、浴室26、洗面室27、および廊下は、衛生目的や通路として使用され、継続的に使用されない非居室である。その他の居間22、キッチン23、および寝室24は、一定時間継続的に使用される居室である。居間22は、入居者が寛いで過ごす(家族がいる場合は、家族が集う)公的空間であり、リビングルーム、ダイニングルーム、および和室を含み得る。
付属室30は、外壁11に沿う方向、すなわち横方向(矢印A2で示す方向)に長さを有する、矩形形状の部屋である。付属室30は、外壁11に直交(交差)する方向、すなわち内外方向(矢印A1で示す方向)において、居間22に隣接している。付属室30は、居間22から出入り可能な部屋である。付属室30の面積は、一般的なバルコニーの面積と同等か、それ以上であってもよいが、居間22よりも狭い。具体的には、付属室30の面積は、たとえば3~4畳分に相当する。
居間22および付属室30は、外壁11に直交する戸境壁(または外壁)に沿って、配置されている。居間22と付属室30との境界部には、開閉可能な間仕切り扉41が設けられている。間仕切り扉41は、境界部の開口幅を調整可能な扉であり、具体的には、左右方向にスライド可能な複数の引き戸で構成される。間仕切り扉41を全開状態とした場合に、境界部の略全幅が開放されることが望ましい。また、間仕切り扉41は、全部または一部が透光性を有していることが望ましい。
なお、間仕切り扉41は、引き戸に限定されず、境界部の開口幅を調整可能な扉であればよい。また、境界部には、開閉できない間仕切り壁が含まれていてもよい。この場合、間仕切り壁に、透光性を有する窓が設けられてもよい。
図4は、居間22側から見た付属室30を模式的に示す図である。図4を参照して、付属室30の天井33には、予め、洗濯竿51を取り付けるための吊り具51aが設けられている。吊り具51aは、必要な場合にのみ天井面から下降できるように設けられていてもよい。付属室30の内壁面32の少なくとも一部には、調湿材が施されていることが望ましい。また、付属室30の床面31は防水性を有していることが望ましい。付属室30がこのように構成されるため、入居者は付属室30に洗濯物を干して乾かすことができる。つまり、付属室30を洗濯物の乾燥室として用いることができる。
屋内の付属室30に洗濯物を干すと、付属室30の湿度は上昇する。付属室30の内壁面32に施された調湿材によって、ある程度の除湿効果が見込めるが、調湿材の吸湿量には限度がある。そのため、付属室30に隣接する外壁11に、強制排気用の換気扇(図示せず)が設けられていることが望ましい。これにより、付属室30に洗濯物を干す場合に、この換気扇を作動させることで、付属室30の湿度上昇を抑えることができる。
なお、付属室30に、湿度センサ付きの換気装置(図示せず)を設けてもよい。換気装置は、湿度センサにより検知された付属室30の湿気が所定値の場合にのみ、換気扇を作動させる。したがって、付属室30に換気装置を備えた場合、入居者は付属室30の湿度を意識しなくても、付属室30の湿度上昇を自動的に抑制することができる。
このように、付属室30には、洗濯物を干しても湿度過多となることを防止する機能が予め備えられている。そのため、付属室30内の空気環境を快適な状態に維持することができる。したがって、付属室30は、室内干しのためだけのサンルームではなく、入居者が日常において様々な目的で(継続的に)使用できる、第2の居室として機能させることができる。
たとえば、図5に示すように、付属室30を、ストレッチなど運動のためのトレーニングスペースとしてもよい。図6に示すように、付属室30に本棚を置いて、付属室30をライブラリースペースとすることもできる。図7に示すように、光に満たされるアトリエ(絵画・工芸)スペースとしてもよい。あるいは、入居者が若年ファミリー世帯である場合などにおいては、図8に示すように、付属室30を、居間22つながりの明るいキッズスペースとしてもよい。
このように、付属室30は、単なるサンルームではなく、太陽光が差し込む明るい趣味室のように使用できる。付属室30は窓12を介して通風も可能であるが、少なくとも2階以上に配置される窓12は、下半分がフィックス窓であることが望ましい。図1の例では、2階の窓12が、開閉できないフィックス窓(第1の窓部)12aと、開閉可能な引き違い窓(第2の窓部)12bとで構成されている。
フィックス窓12aは、2階の床面高さから所定高さ以下の部分に設けられる。引き違い窓12bは、フィックス窓12aの上方に設けられる。なお、フィックス窓12aの上端高さは、床面を基準として、腰高さである900mmを越えていることが望ましいが、限定的ではない。これにより、窓12からの転落事故を防止することができる。したがって、付属室30の安全性を高めることができる。1階の窓12は、一般的な掃出し窓であってもよい。
図3に示す住空間20の間取り例に示される付属室30と他室との位置関係について、具体的に説明する。
図3に示すように、居間22の横方向一方側(紙面左側)にキッチン23が配置されているような場合、付属室30は、内外方向において、居間22だけでなくキッチン23にも隣接するように配置されてもよい。この場合、付属室30の横方向長さは、居間22の横方向長さよりも長い。キッチン23は、居間22と横方向に隣接する区画室である。なお、「区画室」とは、ある居室に隣接し、かつ、その居室から出入り可能な部屋を表わす。区画室は、キッチン23などの居室、洗面室27などの非居室、および収納室(ウォークインクローゼットまたはウォークスルークローゼット)を含み得る。
キッチン23と付属室30との境界部にも出入口が設けられていてもよい。出入口には、開閉可能な間仕切り扉42が設けられていることが望ましい。間仕切り扉42も、少なくとも部分的に透光性を有していることが望ましい。このように、付属室30と区画室としてのキッチン23との境界部に出入口が設けられている場合、入居者は、居間22から付属室30を通り抜けてキッチン23へ行くことができる。
このような場合、吊り具51aは、付属室30の横方向中央部に設けられるのではなく、横方向一方側(キッチン23側)に偏って設けられていることが望ましい。そうすることで、居間22への採光が、干された洗濯物によって遮られることを防止することができる。また、居間22で入居者が寛いでいる場合に、入居者の視界に洗濯物が殆ど入らない。したがって、入居者は居間22において快適に過ごすことができる。さらに、付属室30に洗濯物を干したままであっても、居間22に来客者を通すことができる。
また、図3に示すように、付属室30の横方向一方側には、洗面室27が設けられていてもよい。洗面室27は、脱衣所を兼ねており、そこに洗濯機が設置される。そのため、洗面室27において洗濯した洗濯物を、すぐに付属室30に干すことができる。なお、付属室30と洗面室27との間の間仕切り扉43は、透光性を有していなくてよい。
以上説明したように、集合住宅1において、通常バルコニーが設けられる日当たりの良い外壁11に沿って、採光と通風とが可能な付属室30を設けることで、付属室30において洗濯物を適切に乾燥させることができる。したがって、本実施の形態によれば、屋外の天候、気温、花粉、汚染物質、あるいは火山灰等を気にする必要がない。
また、低層の集合住宅の場合、バルコニーに洗濯物を干すと、通行人から丸見えとなる場合があるが、本実施の形態では、屋内の付属室30で洗濯物を乾燥できるため、一人暮らしの女性の満足度を高めることもできる。
さらに、付属室30を居間22続きで設けることで、室内干し以外の用途にも付属室30を活用することができる。したがって、バルコニーの面積分、入居者が自由に使えるスペースが増えるため、入居者全体の満足度を向上させることができる。さらに、収益性の良くないバルコニーを排除することで、住宅所有者の満足度も向上させることができる。
なお、付属室30において、より容易に洗濯物を乾燥できるようにするためには、付属室30に、室内干し用の送風機(図示せず)が設置されていてもよい。あるいは、付属室30に隣接する居室(居間22または寝室24)ではなく、付属室30の内壁面32にエアコン(図示せず)の設置スペースを設け、エアコンの送風機能によって洗濯物を乾燥可能としてもよい。
本実施の形態の集合住宅1の場合、エアコンの室外機は、外壁11の表面に直接設置されてもよい。
<実施の形態2>
上記実施の形態1では、付属室30は、(外壁11を基準として)内外方向において居間22と隣接していた。これに対し、本実施の形態において、付属室30は、(外壁11を基準として)横方向において居間22と隣接している。以下に、実施の形態1との相違点のみ説明する。
図9は、本実施の形態において、ある住戸の住空間20Aの間取り例を示す図である。図9を参照して、付属室30は、居間22の横方向一方側(紙面左側)に隣接して設けられている。そのため、住空間20Aでは、居間22も、外壁11に隣接している。この場合においても、付属室30と居間22との境界部に位置する間仕切り扉44は、複数の引き戸で構成されており、少なくとも部分的に透光性を有していることが望ましい。
本実施の形態では、居間22は外壁11に隣接しているため、外壁11に、居間22用の窓14を設けることができる。したがって、居間22にも窓14から直接光が差し込むため、実施の形態1よりも居間22を明るい空間とすることができる。なお、外壁11は、居間22および付属室30の一方が、他方よりも屋外方向に突出するように、部分的に張り出していてもよい。
このように、居間22と付属室30とが横方向において隣接する場合、付属室30は、横方向長さよりも内外方向長さの方を長くしてもよい。このような場合、吊り具51aは、洗濯竿51の延在方向が内外方向に一致するように、付属室30の天井に取付けられてもよい。
また、図9に示されるように、付属室30内に収納空間52を設けてもよい。収納空間52は、たとえば、衣服を収納するクローゼットである。これにより、付属室30の開放された空間で乾かした洗濯物を、そのまま収納空間52に収納することができる。
なお、図9に示す住空間20Aは、玄関21のみが集合住宅1の1階に位置し、玄関21以外の主要空間が集合住宅1の2階に位置する構成である。この場合、1階の玄関21と2階の踊り場28aとが、屋内の階段28bによって連結されている。
<実施の形態3>
上記実施の形態1では、付属室30は、玄関21よりも奥に位置する部屋(居室および非居室を含む)に隣接するように設けられていた。これに対し、本実施の形態において、付属室30は、玄関21に隣接している。以下に、実施の形態1との相違点のみ説明する。
図10は、本実施の形態において、ある住戸の住空間20Bの間取り例を示す図である。図10を参照して、住空間20Bにおいて、玄関21が、外壁11に沿って設けられている。付属室30は、内外方向において居間22と隣接し、横方向において玄関土間21aと隣接している。付属室30は、玄関土間21から出入り可能に配置されている。付属室30と玄関土間21aとの境界部の間仕切り扉45は、透光性を有していなくてもよい。
この場合、付属室30の床面高さは、居間22と同じ高さであってもよいし、玄関土間21aと同じ高さであってもよい。あるいは、付属室30の床面高さは、居間22の床面高さと玄関土間21aの床面高さとの間の高さであってもよい。
本実施の形態の住空間20Bによれば、入居者は、居間22からだけでなく、玄関土間21aから直接、付属室30に入ることができる。そのため、付属室30に、たとえばお気に入りの自転車を置いて、自転車の手入れを行うスペースとして活用することができる。あるいは、付属室30を屋内ガーデンのように使用することもできる。この場合、付属室30で育てている植物を、居間22から眺めることができ、身近に緑を楽しむことができる。
<実施の形態4>
上記実施の形態1~3では、付属室30が隣接する外壁11は、比較的日当たりの良い南向きの外壁を想定した。これに対し、本実施の形態において、付属室30が隣接する外壁11は、比較的日当たりの良くない、たとえば北向きの外壁である。以下に、実施の形態1との相違点のみ説明する。
図11は、本実施の形態において、ある住戸の住空間20Cの間取り例を示す図である。住空間20Cにおいて、付属室30は、北向きの外壁11に隣接して設けられている。この場合、付属室30は、居間22に隣接せず、寝室24に隣接する位置に設けられている。
本実施の形態では、付属室30は、横方向において寝室24と隣接している。この場合、寝室24も、外壁11に隣接して設けられる。寝室24は、付属室30の横方向一方側(紙面左側)に配置されている。
付属室30と寝室24との境界部に位置する間仕切り扉46も、複数の引き戸で構成され、少なくとも部分的に透光性を有していることが望ましい。これにより、間仕切り扉46を閉じていても、寝室24をより明るく感じさせることができる。
付属室30の横方向他方側に位置する間仕切り壁47は、たとえばトイレ25の側壁である。この場合、付属室30の換気扇を、外壁11でなく、間仕切り壁47に設けてもよい。トイレ25には、通常、強制排気のための換気扇が設けられているため、付属室30の湿気を、トイレ25を介して屋外に排気する構成であってもよい。
本実施の形態のように、付属室30が寝室24に隣接して設けられる場合、付属室30を、主に就寝前に利用するリラックスルームとして活用することができる。つまり、入居者は、付属室30において、プライベートな時間をゆったりと楽しむことができる。具体的には、付属室30においてヨガでリラックスしたり、付属室30をシアタールームのように使用することもできる。また、付属室30を、生活リズム(就寝時間、起床時間)の異なる家族の別寝室として用いてもよい。
住空間20Cに、寝室24から出入りできるウォークインクローゼット(収納室)29を設ける場合、ウォークインクローゼット29は、付属室30と内外方向に隣接するように配置されてもよい。この場合、付属室30側にも、ウォークインクローゼット29の出入口29aを設けてもよい。ウォークインクローゼット29は、寝室24と横方向に隣接する区画室である。
本実施の形態のように、北向きの外壁11際に付属室30を配置する場合には特に、洗濯物を干す場所を付属室30に集中させず、複数箇所に分散できるようにしてもよい。住空間20Cにおいては、洗面室27にも吊り具51aが設けられている。また、浴室26に乾燥機能がある場合には、洗濯物を浴室26にて乾燥することもできる。
なお、本実施の形態では、付属室30は、横方向において寝室24と隣接することとしたが、内外方向において寝室24と隣接してもよい。
上記した各実施の形態によれば、住空間が、バルコニーを有さない代わりに、少なくとも居間22または寝室24に隣接する付属室30を有している。これにより、居間22または寝室24を広く見せることができる。また、付属室30は、洗濯物を干すだけでなく、入居者が自由に使用できる部屋(居室)であるため、魅力ある賃貸物件を提供することができる。この点において、上記特許文献1で提案されている集合住宅のサンルームは、単純に、外壁の外に位置するバルコニーを屋内側に移しただけの非居室であり、サンルームを居室として使用することができない。
なお、付属室30の配置位置、すなわち住空間の間取りは、集合住宅1を建てる地域、周囲の環境等に応じて、住宅所有者が自由に選択可能であってもよい。ただし、付属室30は、外壁11の窓12際に配置され、かつ、居間22または寝室24に隣接して配置されることが望ましい。あるいは、付属室30は、居間22および寝室24の双方に隣接していてもよい。つまり、付属室30は、少なくとも1つの居室に隣接していればよい。一つの付属室30に対し、複数の窓12が設けられてもよい。
また、付属室30と居間22または寝室24とが内外方向に隣接する場合、付属室30は、外壁11に沿って、居間22から出入り可能な区画室(たとえばキッチン23または収納室)と横方向に隣接して配置されていてもよい。
また、集合住宅1が2階建てであるとしたが、1階建てであってもよいし、3階以上の建物であってもよい。また、各実施の形態の構成を分譲向けの集合住宅にも適用可能である。ただし、集合住宅は、低層(典型的には3階以下)であることが望ましい。
また、上記した各実施の形態の要素を、適宜、組み合してもよい。
なお、いずれの集合住宅であっても、消防法、建築基準法、その他関係法令の遵守の下で実施されるものとする。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 集合住宅、11 外壁、12,14 窓、12a フィックス窓、12b 開閉窓、20,20A,20B,20C,120 住空間、21 玄関、21a 玄関土間、22 居間、23 キッチン、24 寝室、25 トイレ、26 浴室、27 洗面室、28a 踊り場、28b 階段、29 ウォークインクローゼット、30 付属室(部屋)、31 床面、32 内壁面、33 天井、41,42,43,44,45,46 間仕切り扉、47 間仕切り壁、51 洗濯竿、51a 吊り具、52 収納空間、131 ハングバルコニー、132 インナーバルコニー。

Claims (6)

  1. バルコニーを有さない低層の集合住宅であって、
    外壁に配置された透光性を有する窓に面し、かつ、居室に隣接して屋内に設けられた3~4畳の部屋である付属室と、
    前記付属室と前記居室との間の境界部に設けられた間仕切り扉と、
    前記居室に隣接し、前記居室から直接出入り可能なキッチンまたは収納室である区画室とを備え、
    前記付属室には、洗濯竿取り付け用の吊り具が予め天井に設けられるとともに、調湿材、または、湿度センサ付きの換気装置が予め設けられており、
    前記付属室の前記窓は、床面高さから所定高さ以下の部分に設けられた、開閉できない第1の窓部と、前記第1の窓部の上方に設けられた、開閉可能な第2の窓部とを含み、
    前記区画室は、前記外壁に沿う方向において前記居室と隣接し、
    前記付属室は、前記外壁に交差する方向において前記区画室と隣接するとともに、前記外壁に沿う方向において前記居室と隣接し、
    前記外壁に、前記居室用の窓がさらに設けられている、集合住宅。
  2. 前記付属室は、前記区画室との境界部にも出入口を有している、請求項1に記載の集合住宅。
  3. 前記付属室の床面は、防水性を有している、請求項1または2に記載の集合住宅。
  4. 前記換気装置は、前記湿度センサにより検知された前記付属室の湿度が所定値以上の場合に、換気扇を作動させる、請求項1~3のいずれかに記載の集合住宅。
  5. 前記間仕切り扉は、少なくとも部分的に透光性を有しており、左右方向にスライド可能な複数の引き戸で構成されている、請求項1~4のいずれかに記載の集合住宅。
  6. 前記付属室は、玄関土間から出入り可能に配置されている、請求項1~5のいずれかに記載の集合住宅。
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