JPH0647439Y2 - ソーラリューム物干構造物 - Google Patents

ソーラリューム物干構造物

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JPH0647439Y2
JPH0647439Y2 JP1989144391U JP14439189U JPH0647439Y2 JP H0647439 Y2 JPH0647439 Y2 JP H0647439Y2 JP 1989144391 U JP1989144391 U JP 1989144391U JP 14439189 U JP14439189 U JP 14439189U JP H0647439 Y2 JPH0647439 Y2 JP H0647439Y2
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drying structure
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solarium
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chamber
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西信 西出
福子 西出
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西信 西出
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ソーラリューム物干構造物(solarium cloth
es−drying structure)、詳しくは、建物の日向側が受
ける太陽光熱を巧みに利用して被服・布団類等の乾燥・
日光消毒を効率的かつスマートに行える住宅施設に関す
るものであり、特に景観を重視する近代都市の環境改善
に役立つ。
〔従来の技術、および解決すべき技術的課題〕
好天気の日に大都市のアパートやマンション等の集合住
宅が密集する地域を往来して観望すると、其所から見え
るアパートやマンションのベランダあるいは窓の手摺に
は色取り取りの洗濯物や布団類が乱雑に所狭しと許りに
日向へ干し出されて非常に見苦しく、折角、モダンなデ
ザインの建物によって彩られた町並みも台無しの景観に
なっており、世界最高水準の経済発展を遂げた文明国家
「日本」としては誠にはずかしい限りである。
惟うに、かゝる状況に立ち至った責任の一端が其処に居
住する住民の公徳心の貧困さに在るのも事実ながら、従
前のアパートやマンションの建物にはスマートに洗濯物
や布団類を干せる適切な設備がなく、またそのような設
備が必要である事に思いを致す感覚が不動産業者にも、
また建物を設計する建築家にも欠けていたというのが最
大の原因であると云うべきである。
本考案は、従来の住宅、特に2階建て以上のアパート、
マンションなどの集合住宅における物干施設が貧困で都
市景観を著しく損ねている現況を改善せんとして為され
たもので、洗濯物や布団類などの乾燥および日光消毒を
外界から見苦しくなくスマートに、しかも効率的に行う
ことができる建物用のソーラリューム物干構造物を提供
することを技術的課題とするものである。
また、本考案の他の技術的課題は、要に臨んで換気を自
由に行うことができて悪臭の除去や湿度・温度の調節も
可能な快適にして衛生的な物干施設を提供することあ
る。
さらに本考案の他の技術的課題は、要すれば非常時の非
難路としても利用することが可能な実用性の高い物干設
備を提供するにある。
〔課題解決のために採用した手段〕
本考案者が上記技術的課題を解決するために採用した手
段を、添付図面を参照して説明すれば、次のとおりであ
る。
即ち、本考案は、少なくとも二階建以上の建物日向側に
附設される箱型の物干構造物であって、当該建物1に平
行する面は透光可能に採光板2で仕切るという手段を採
用することによって、太陽の光熱で各階のチャンバーC1
・C2…の室内温度を昇温できるように構成し、 二階以上のチャンバー床面F・F…には目皿部3を配設
することによってチャンバーC1・C2…相互間に空気の対
流が営まれるように構成し、 また、これら各階のチャンバーC1・C2…の壁面にはハン
ガー部材4という掛吊手段を配設することによって洗濯
物や布団類を掛吊できるようにし、さらにチャンバーC1
・C2…には、開閉ドア5という手段を出入手段を採用す
ることによって各隣設するアパートルームまたはベラン
ダから出入できるようにして前述の技術的課題を満足す
るところのソーラリューム物干構造物を実現したのであ
る。
〔実施例〕
以下、本考案を添付図面に示す実施例に基づいて、更に
詳しく説明する。なお、図面は、本考案の実施例を示す
もので、第1図は本実施例を3階建てアパートビルに附
設した状態を表わす鳥瞰図、第2図は本実施例の外観を
表わす斜視図、第3図は本実施例の内部構造を表わす一
部拡大斜視説明図である。
図面上、符合1で指示するものは三階建てアパート(マ
ンション)建物であり、屋上のペントハウスPの下方部
分には各階のアパートルーム11・12・13・14・15・16…
に通ずる階段(図示せず)が配設されてある。第1図に
示す本実施例の物干構造物Cは、上記ペントハウスP下
方に配設される階段と背中合せに当該アパート建物1の
日向側に附設される。この物干構造物は、第2図に示す
ように全体が箱型に構築される。
符合2で指示するものは、本実施例構造物Cの太陽鋼線
の挟入部となる採光板であり、光熱吸収性の良好な半透
明またはミラー仕上したガラスやプラスチック板により
構成されている。この採光板2は、面積が大きいほど当
該構造物Cの各階のチャンバーC1・C2…の室内温度を昇
温させるのに有効であるけれども、本実施例においては
採光板2の一部を開閉可能な透光ガラリ21に置換してあ
り、太陽光熱の採り入れと同時に自然換気機能を兼備さ
せてある。この透光ガラリ21は各チャンバーC1・C2…の
中から操作するものであり、図示しないハンドルを回転
させることにより周知の機構でフイン部が開閉される。
符合3で指示するものは、各チャンバーC1・C2…相互を
仕切る床面Fに配設された目皿部であり、本実施例にお
いては通気可能なるごとく縦格子を採用している。この
縦格子の目皿部3は、本実施例では、床面Fに設けたハ
ッチ(hatch)に開閉操作可能にヒンジ連結して取り付
けてある。
符合4で指示するものはチャンバーC1・C2…の壁面に配
設されたハンガー部材であり、本実施例では上記目皿部
3が配設されたハッチに沿ってステンレス棒鋼を梯子ス
テー(stay)状に、形状に成形したものが用いられて
おり、各チャンバーC1・C2…の目座部3と3との間に非
難梯子を形成している。
また、符合5で指示するものは、アパートルーム11・12
・13・14・15・16の各々から自己のチャンバーC1・C2
の中へ入るために装着された開閉ドアである。本実施例
においては、各階のチャンバーC1・C2…は左右に二分さ
れ、これを挾む各々のルームから入れるように開閉ドア
5は両側に装着してある。第3図の図示例にあっては、
チャンバーC1・C2…の中へはベランダから出入りするよ
うに構成してある。
さらに、符合6で指示するものはベンチレータ(ventil
ator)であり、チャンバーC1・C2…の中に悪臭や湿気が
籠もって不快感を覚えるときや、チャンバーC1・C2…の
中の温度が異常に上昇して室内にいるのが苦しくなった
ときに作動して強制換気または強制対流を起させるもの
である。
本実施例の物干構造物は概ね上記のように構成される
が、本考案は前述の実施例に限定されるものでは決して
なく、「実用新案登録請求の範囲」の記載内で種々の変
形が可能であることは云うまでもなく、例えば図示の物
干構造物Cは建物1の日向側に当該建物壁面と面一に配
設する例を挙げて説明したけれども、当該構造物Cを建
物1の壁面から突出させて出窓風に配設することも当然
に可能であり、またハンガー部材4の具体的構成にして
も、干すべき対象物の形状・サイズを考慮して様々の形
態のものを採択することも当然自由であり、何れの変更
態様も本考案の技術的範囲に属するものと言うべきであ
る。
〔本考案の効果〕
以上実施例をもって説明したとおり、本考案の物干構造
物を2階以上の住宅建物に附設しておくならば、各階毎
に家族の洗濯物や布団類などをチャンバー内に収納させ
た状態で掛吊して干すことができるので、其処がアパー
トやマンションのごとき集合住宅ビルであるとすると全
て採光板で仕切られたチャンバー内に隠された状態にな
るので、従来のようにベランダや窓の手摺に展示的に掛
け干すような見苦しい物干形態にならないので町並みも
美しくなり、文化国家の都市というに相応しい立派な景
観形成に寄与することができるのである。
また、本考案の物干構造物にあっては、各階のチャンバ
ー内は採光板を通して取り入れられる太陽光熱によって
室内温度が効率的に上昇され、しかも各階のチャンバー
相互間では対流作用によって温度攪拌も生ずるので、乾
燥効率は頗るよく、洗濯物も従来の方式に較べて格段に
早く乾燥させることが出来る。
また、本考案物干構造物における採光板の一定区域に透
光ガラリで構成しておくと、チャンバー内の温度を殆ん
ど降下させることなく自然換気が行えるので衛生的であ
り、それに加えて各チャンバーにベンチレータを配設し
ておく、チャンバー内に悪臭が充満したり、急激に湿気
や温度が上昇して室内の不快指数が高まったときに強制
換気や強制対流によって直ちに空調改善できるので非常
に便利である。
さらに、本考案物干構造物におけるハンガ部材に梯子ス
テーとしての機能も兼備させておくと、この物干構造物
全体が非常時の避難路としても利用できるので、防災施
設としても役立ち、集合住宅の安全対策上も有効であ
る。
このように本考案によれば、従来致し方のない不可避の
問題と諦められていた洗濯物などの乾燥によって見苦し
くなっていた都市景観を美しく改善することが可能であ
って、そのうえ洗濯物や布団流も衛生的に、かつ、効率
的に乾燥することが可能となるのであって、文化国家の
アパートやマンションなどの集合住宅施設にとって極め
て重要な役割を果たすことは間違いなく、住宅産業上の
利用価値は頗る高いものと確信する。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の実施例を示すもので、第1図は本実施
例を3階建てアパートビルに附設した状態を表わす鳥瞰
図、第2図は本実施例の外観を表わす斜視図、第3図は
本実施例の内部構造を表わす一部拡大斜視説明図であ
る。 1……建物、11〜16……アパートルーム、 2……採光板、21……透光ガラリ、 3……目皿部、 4……ハンガー部材、 5……開閉ドア、 6……ベンチレータ。 C……物干構造物、C1・C2…Cn……チャンバー、 P……ペントハウス。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも二階建以上の建物日向側に附設
    される箱型の物干構造物であって、当該建物1に平行す
    る面は透光可能に採光板2で仕切られて太陽の光熱を浴
    びることにより各階のチャンバーC1・C2…の室内温度が
    上昇される一方、 二階以上のチャンバー床面F・F…は目皿部3において
    対流可能にチャンバーC1・C2…を仕切っていると共に、
    これら各階のチャンバーC1・C2…の壁面にはハンガー部
    材4が配設され、かつ、これらチャンバーC1・C2…には
    各隣接するアパートルームまたはベランダから出入り可
    能なるごとく開閉ドア5が装備されてあることを特徴と
    したソーラリューム物干構造物。
  2. 【請求項2】各階の目皿部3・3…が開閉可能に構成さ
    れており、かつ、これら目皿部3・3…に沿って梯子ス
    テー状のハンガー部材4・4…が所定間隔で配設されて
    いて、非難路機能が兼備された請求項(1)記載の、ソ
    ーラリューム物干構造物。
  3. 【請求項3】各チャンバーC1・C2…の採光板2の一定区
    域が、透光可能な透光ガラリ21として構成されてある請
    求項(1)または(2)記載の、ソーラリューム物干構
    造物。
  4. 【請求項4】各チャンバーC1・C2…に、ベンチレータ6
    が配設されてあって強制対流および強制換気が可能であ
    る請求項(1)〜(3)の何れか一つに記載の、ソーラ
    リューム物干構造物。
JP1989144391U 1989-12-13 1989-12-13 ソーラリューム物干構造物 Expired - Lifetime JPH0647439Y2 (ja)

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JPH0638974Y2 (ja) * 1985-10-02 1994-10-12 東急建設株式会社 集合住宅等におけるバルコニー用仕切板

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JPH0384097U (ja) 1991-08-27

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