JPH0128199Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、戸建住宅又は長屋住宅等における坪
庭の構造に関し、目的とするところは、敷地の有
効利用に起因した間口が狭く、かつ奥行の深い住
宅において、採光・換気・排気等の条件の悪い部
分にこの住宅用多目的坪庭を設け、浴室、洗面
所、便所、台所、食堂の採光・換気・通風・排気
等を可とし、環境を改善しようとするものであ
る。

従来は、これらの各室の採光・換気・通風・排
気等は充分得られないため、人工照明あるいは機
械にたよるか又は本来居室とすべき外部に面する
空間に、これらの諸室を設け、逆に暗い中央部に
居室を配する結果となつている。

以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。

第１図は、２階建住宅における構成例で、住宅
用多目的坪庭１を２階に設ける。そして坪庭１に
面した浴室２、洗面所３、便所４の各室に採光・
換気窓１１を設けるとともに、便所４にはガラリ
１４を設け、採光・換気・通風・排気を可とす
る。

一方、直下階（１階）部分に設けた食堂６と台
所７の採光・換気・通風のためにトツプライト
（天窓）を坪庭の底面に一部開閉可能に設ける。
尚、台所７のレンジの排気を行うためフード１２
からの排気流を導びくダクト１５につながつた排
気筒１０を坪庭１の底面に設ける。

更に坪庭内にボイラースペース９を設け、該ス
ペースにボイラーを設置することにより、浴室、
洗面所、台所への給湯を可とする。

上記の如く構成した本考案により、狭い敷地で
も各室を明るく快適な環境で計画できるもので、
つまりは狭い敷地を有効に利用することができる
ものである。又長屋建のように隣戸１３がつなが
つていて両サイドが閉されているような場合で
も、上記坪庭を設ければ同じ効果を発揮すること
ができる。

尚、上記実施例において第１図断面位置は第２
図Ａ−Ａ部分である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例を示す要部断面図、第２
図は要部２階平面図である。 １……住宅用多目的坪庭、２……浴室、３……
洗面所、４……便所、５……居室、６……食堂、
７……台所、８……トツプライト、９……ボイラ
ースペース、１０……排気筒、１１……採光・換
気窓、１２……フード、１３……隣戸、１４……
ガラリ、１５……ダクト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多数階の建物の最上階に坪庭を設け、該坪庭に
   面した浴室、洗面所、便所の採光・換気用の窓を
   該坪庭にのぞませるとともに、この坪庭の直下階
   部分に食堂と台所を設け、これらの食堂及び台所
   のための採光・換気手段及び排気手段を前記坪庭
   の底面に配置した住宅用多目的坪庭の構造。