JP2003013617A - 建物及び建物ユニット - Google Patents

建物及び建物ユニット

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JP2003013617A
JP2003013617A JP2001201117A JP2001201117A JP2003013617A JP 2003013617 A JP2003013617 A JP 2003013617A JP 2001201117 A JP2001201117 A JP 2001201117A JP 2001201117 A JP2001201117 A JP 2001201117A JP 2003013617 A JP2003013617 A JP 2003013617A
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floor
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Kiichi Hirai
希一 平井
Daisuke Asagiri
大介 朝桐
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物全体の空気を換気できるし、サンルーム
の隣の居室まで温かくすることのできる居住性のよい建
物と、蓄熱材を現場で取り付けなくともよい居住性のよ
いユニット建物を提供する。 【解決手段】 天窓4の下方にサンルーム24を設け、
このサンルーム24と隣の居室空間26、25との間に
戸を開閉自在に取り付けた出入口263(253)を設
け、この出入口263(253)の上方に開口264
(254)を設ける。この開口264(254)には透
光板を有する戸が開閉自在に取り付ける。又、出入口2
64(254)に取り付けた戸の下側には開閉自在な空
気孔268(258)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、居住性のよい建物
及び居住性のよいユニット建物に組み立てることのでき
る建物ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光量と換気量を調節したり、室内
の温度の変化を少なくして居住性をよくした建物が種々
知られている。例えば、光量と換気量を調節する建物と
しては、特開平7−102803号公報に記載されてい
るように、複数個の板体を、下方の板体の上端部と上方
の板体の下端部とを重ねた状態に、並べ、この複数個の
板体を回動自在に取り付けたブラインド型の天井を設け
たサンルームのある建物が知られている。
【0003】このブラインド型の天井では、回動自在な
板体を回動させて、下方の板体と上方の板体の隙間を大
きくしたり小さくすることによって、光量や換気量を適
宜調節することができるようにしたものである。又、特
開2000−64418号公報に記載されているよう
に、バルコニーの前面に壁を設け、バルコニーの隣の居
室空間の上に設けられている屋根とこの前面の壁との間
に板体を出入自在に取り付けて、開閉自在な屋根部を形
成させた建物が知られている。
【0004】この建物では、屋根部を出入させて、光量
と換気量を適宜調節するものである。又、特開2000
−80806号公報に記載されているように、開閉自在
な天窓を有する採光空間と、吹き抜け空間と、この間の
居室空間とからなり、採光空間と居室空間との間と、居
室空間と吹き抜け空間との間と、吹き抜け空間の1階部
分と外部との間にそれぞれ開口部を設けた建物が知られ
ている。
【0005】この建物では、天窓から太陽光が入るし、
吹き抜け空間の1階部分の開口部から入った新鮮な空気
が、居室空間と吹き抜け空間との間の開口部、採光空間
と居室空間との間の開口部を経て、天窓から出て行くの
で、建物の内部全体の空気が換気されるのである。
【0006】又、特開2000−328802号公報に
記載されているように、外壁の一部に太陽光を採り入れ
る透明材料を設けた採光部と、フィルター付きの吸気口
と、排気口と、室内の空気を屋外へ排気する排気手段
と、吸気口から排気口に到る通風路上に設けられて採光
部から採り入れた太陽光を直接照射させる場所に設けた
物干し手段と排気口と吸気口以外を密閉した密閉手段と
を備えたサンルームのある建物が知られている。
【0007】この建物では、サンルームに洗濯物や布団
等を干したときに、粉塵、特に、花粉等が洗濯物や布団
に付着し、この洗濯物や布団を使用する際に、洗濯物や
布団に付着している花粉等を呼吸して花粉症になる等の
被害を少なくすることができるものである。
【0008】室内の温度変化の少ない建物としては、特
開平5−322318号公報に記載されているように、
床に蓄熱体を配置し、太陽光で温められた空気でその蓄
熱体を温める建物が知られている。この床に蓄熱体を配
置した建物は、昼間に温められた蓄熱体が夜間に放熱す
るので、部屋の中の昼と夜との温度差が少なくなり、極
めて、居住性のよい建物である。
【0009】一方ユニット建物は、特公昭62−622
24号公報に記載あるように、構造材を略直方体形状に
組み立てて側面、天井面、床面を形成して、運搬可能な
一定の大きさの箱形の、且つ、内部、外部の仕上げられ
た建物ユニットを、予め、工場で製造し、この建物ユニ
ットの複数個を施工現場に運搬し、施工現場で組み立て
て建物となすもので、現場施工工数が短く、且つ、寸法
精度のよい標準化された建物となる特徴があるから広く
採用されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平7−1
02803号公報や、特開2000−64418号公報
や、特開2000−328802号公報に記載されてい
る建物では、サンルームやバルコニーに光や新鮮な空気
を採り入れることができるが、居室に光を入れたり、建
物全体の空気を換気することができないという問題があ
る。
【0011】又、特開2000−80806号公報に記
載されている建物は、内部全体の空気を換気することが
できるし、天窓から太陽光を採り入れることができるの
で極めて好ましい建物であるが、太陽光で温められた空
気が天窓から出てゆくだけであるから、この天窓の下方
のサンルーム以外の居室空間が温かくならなず、従っ
て、冬季では、居室空間にいる人が寒く感じるという問
題がある。
【0012】又、特開平5−322318号公報に記載
されている建物では、蓄熱体であるレンガ等の重い物を
床に敷くので、現場での作業が多くなり、極めて、施工
性の悪い建物である。特公昭62−62224号公報に
記載されているユニット建物においても、蓄熱体を取り
付ける場合には、特開平5−322318号公報の実施
例に記載されているように、現場で蓄熱体を取り付けて
いるが、このユニット建物では、現場施工期間が短いと
いう特徴を生かすために、現場施工工数を少なくしたい
という要望が多い。
【0013】そこで、この発明の目的は、建物全体の空
気を換気できるし、隣の居室空間まで温かくすることの
できる居住性のよい建物と、蓄熱体を現場で取り付けな
くともよい居住性のよいユニット建物に組み立てること
のできる建物ユニットを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、透光板を有する天窓が屋根に開閉自在に取り付けら
れた建物において、前記天窓の下方には、サンルームが
設けられ、このサンルームと隣の居室空間との間に間仕
切り壁又は戸が開閉自在に取り付けられた出入口が設け
られ、この間仕切り壁の上部又は出入口の上方に開口が
設けられ、この開口に透光板を有する戸が開閉自在に取
り付けられ、且つ、このサンルームと隣の居室空間との
間の間仕切り壁の下部又は出入口に取り付けられた戸の
下部には、開閉自在な空気孔が設けられているものであ
る。
【0015】本発明における透光板とは、光を通すこと
のできる板、シート、フィルム等の板状体をいい、ガラ
ス板等の透明板のように光を直通させる透明な板は勿論
のこと、ガラス板の表面に凹凸を設けて、この凹凸で光
を屈折させたり散乱させながら通す凹凸ガラス板や擦り
ガラス板や、障子等のように光の一部分を通すことので
きるシートを含むものである。
【0016】又、本発明におけるサンルームの隣の居室
空間とは、人がしばらく居る部屋のことであり、和室や
洋室等の居室は勿論のこと、廊下や台所等を含むもので
ある。そして、この居室空間は1個の部屋であってもよ
いし、洋室や和室が2個以上繋がっていて、この間の襖
やドアーを開けたり、あるいは、襖やドアーの上に設け
られている欄間等で1つの空気が通過可能な連続した空
間であってもよい。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に係り、前記サンルームと隣の居室空間は上階に設け
られ、この上階と下階とを結ぶ階段又は吹き抜けが設け
られ、この階段又は吹き抜けとサンルームの隣の居室空
間との間に開口を有する間仕切り壁が設けられ、この開
口に戸が開閉自在に取り付けられているものである。
【0018】この間仕切り壁の開口に取り付けられてい
る戸は透光板を有するものであってもよいし、光を通さ
ない板を有するものであってもよい。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明に係り、天窓にプリズム板又は反射板が回動自
在に設けられているものである。
【0020】請求項4記載の発明は、構造材を略直方体
形状に組み立てて側面、天井面及び床面が形成された建
物ユニットにおいて、前記側面又は天井面には、透光板
が取り付けられ、前記床面又は構造材には、蓄熱材が設
置されているものである。
【0021】請求項5記載の発明は、構造材を略直方体
形状に組み立てて側面、天井面及び床面が形成された建
物ユニットにおいて、前記側面には、透光板が取り付け
られ、前記床面又は天井面は、開口し、前記構造材に
は、蓄熱材が設置されているものである。
【0022】この請求項4記載の発明や請求項5記載の
発明に使用する蓄熱材としては、レンガ等の熱容量の大
きな顕熱蓄熱材であってもよいし、室温近傍で相変化を
伴う潜熱蓄熱材であってもよいが、潜熱蓄熱材が相変化
を起こす温度近傍で蓄熱される熱量が多いので、この相
変化を起こす温度近傍で多量の熱を吸収したり放出し
て、建物の中をこの相変化を起こす温度に長時間保こと
ができて好ましい。
【0023】かかる潜熱蓄熱材としては、塩化カルシウ
ム6水塩、硫酸ナトリウム10水塩、酢酸ナトリウム3
水塩、パラフィン、脂肪酸エステル、脂肪族アルコール
等がある。そして、この潜熱蓄熱材は融解温度以上にな
ると液状になるために、密封容器の中に封じて使用する
のが好ましい。密封容器としては、耐熱性や耐久性の点
からポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等や架
橋したポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等の
ポリオレフィン製の密封容器が好ましい。又、この請求
項4記載の発明や請求項5記載の発明における構造材と
は、柱、床梁、天井梁などのように、建物の荷重を支え
るものをいう。
【0024】(作用)請求項1記載の発明では、透光板
を有する天窓が屋根に開閉自在に取り付けられた建物に
おいて、前記天窓の下方には、サンルームが設けられ、
このサンルームと隣の居室空間との間に間仕切り壁又は
戸が開閉自在に取り付けられた出入口が設けられ、この
間仕切り壁の上部又は出入口の上方に開口が設けられ、
この開口に透光板を有する戸が開閉自在に取り付けられ
ているので、開けた天窓又は閉めた天窓の透光板を通し
て入った太陽光がサンルームを照射すると同時に、この
開けた開口又は閉めた開口の透光板を通った光が隣の居
室空間を照射する。
【0025】従って、この建物では、サンルームと、隣
の居室空間とは明るい、温かい部屋である。特に、サン
ルームが明るいし、温かい部屋である。又、天窓を開
け、サンルームと隣の居室空間との間にある開口を開け
ると、先ず、温められたサンルーム空気が天窓から出
る。すると、このサンルームの気圧が低くなるので、隣
の居室空間の空気がこのサンルームに入る。そして、こ
の隣の居室空間にその先の部屋から空気が入る。このよ
うにして、建物全体が自動的に換気される。
【0026】更に、この請求項1記載の発明では、この
サンルームと隣の居室空間との間の間仕切り壁の下部又
は出入口に取り付けられた戸の下部には、開閉自在な空
気孔が設けられているので、天窓を閉めて、この間仕切
り壁の下部又は出入口に取り付けられた戸の下部に設け
られている開閉自在な空気孔を開け、サンルームと隣の
居室空間との間の間仕切り壁の上部又は出入口の上方に
設けられた開口の戸を開けると、天窓の透光板を通して
照射された太陽光によって温められたサンルームの軽い
空気が、間仕切り壁の上部又は出入口の上方に設けられ
ている開口から隣の居室空間に入り、隣の居室空間の冷
たい重い空気が、間仕切り壁の下部又は出入口に取り付
けられた戸の下部に設けられている空気孔からサンルー
ムに入るというように、サンルームの空気と隣の居室空
間の空気とが循環し、隣の居室空間全体が温かくなる。
【0027】請求項2記載の発明では、サンルームと隣
の居室空間は上階に設けられ、この上階と下階とを結ぶ
階段又は吹き抜けが設けられ、この階段又は吹き抜けと
サンルームの隣の居室空間との間に開口を有する間仕切
り壁が設けられ、この開口に戸が開閉自在に取り付けら
れているので、この開口に取り付けられている戸を開け
ると、光がサンルームの隣の居室空間の光が開口から階
段又は吹き抜けに入り、この部分が明るくなるし、下階
の空気が階段ホール又は吹き抜けを通り、開口、サンル
ームの隣の居室、サンルームを経て天窓に抜けて換気さ
れる。即ち、下階の空気も換気することができる。
【0028】尚、この開口の戸が透光板を有する戸であ
ると、階段ホール又は吹き抜けと隣の居室空間との間に
取り付けられている戸を閉じていても、サンルームの隣
の居室空間の光が階段や吹き抜けに入り、この階段や吹
き抜け部分が明るくなる。
【0029】請求項3記載の発明では、天窓にプリズム
板又は反射板が設けられているので、天窓から入った太
陽光はプリズム板又は反射板で反射される。しかも、こ
のプリズム板又は反射板は、回動自在に設けられている
ので、プリズム板や反射板を回転させて天窓から入った
太陽光をサンルームから隣の居室空間の奥までのいずれ
の方向にも差し込ませることもできるし、又、天窓から
入った太陽光を建物の外方向に反射させて、サンルーム
や隣の居室空間に入れなくすることもできる。
【0030】従って、冬季等では、プリズム板や反射板
の方向を変えて、人がいる部屋の方向に太陽光を照射さ
せてこの部屋を温かくすることができるし、夏季等で
は、プリズム板や反射板の方向を変えて太陽光を建物の
外方向に反射させれば、部屋が暑くならない。
【0031】請求項4記載の発明では、構造材を略直方
体形状に組み立てて側面、天井面、床面が形成された建
物ユニットにおいて、前記側面又は天井面には、透光板
が取り付けられ、前記床面又は構造材には、蓄熱材が設
置されているので、工場で製造した建物ユニットを施工
現場で組み立てるだけで、蓄熱材が設置されたユニット
建物とすることができ、現場施工工数が少なくなり、現
場施工期間が短くなる。
【0032】しかも、このように組み立てられたユニッ
ト建物は、昼間に、建物ユニットの側面又は天井面に取
り付けられている透光板から太陽光が入り、床面又は構
造材に設けられている蓄熱材に蓄熱され、夜間に、この
蓄熱された熱が放出されるので、温度変化の少ない居住
性のよい建物である。
【0033】請求項5記載の発明では、構造材を略直方
体形状に組み立てて側面、天井面、床面が形成された建
物ユニットにおいて、前記側面には、透光板が取り付け
られ、前記床面又は天井面は、開口し、前記構造材に
は、蓄熱材が設置されているので、工場で製造した建物
ユニットを施工現場で組み立てるだけで、蓄熱材が設置
されたユニット建物とすることができ、現場施工工数が
少なくなり、現場施工期間が短くなる。
【0034】この際、天井面が開口している建物ユニッ
トの上に床面が開口している建物ユニットを据え付ける
と、下階から上階までが貫通した部屋となる。従って、
この部屋を吹き抜けとしたり、この部屋に階段を取り付
けて階段ホールとすることができる。そして、このよう
に組み立てられたユニット建物は、昼間に、建物ユニッ
トの側面に取り付けられている透光板から太陽光が入
り、構造材に設けられている蓄熱材に蓄熱され、夜間
に、この蓄熱された熱が放出されるので、温度変化の少
ない居住性のよい建物である。
【0035】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例で説明する。 (実施例1)図1〜図5は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は建物の1階の部屋の配置を示す平面図、図2
は2階の部屋の配置を示す平面図、図3は建物の断面
図、図4はサンルームと隣の居室空間(寝室、子供部
屋)との間の壁に設けられている出入口を示す正面図、
図5はサンルームと隣の居室空間(廊下)の間に設けら
れている間仕切り壁を示す正面図である。
【0036】図1〜図5において、Hは建物であり、こ
の建物Hは1階1と2階2とからなる2階建ての住宅で
あり、1階1には、図1に示すように、東側に玄関11
が設けられ、玄関11の南側には、東に和室12が設け
られ、西に居間と食堂と台所とを兼ねたLDK13が設
けられ、又、玄関11の周囲に廊下14と階段15と便
所16が設けられ、その西に洗面所17と浴室18が設
けられている。
【0037】2階2には、図2に示すように、階段15
を上った所に踊り場21が設けられ、この踊り場21の
東側に納戸22が設けられ、踊り場21から廊下23が
南方向に伸びていて、この廊下23の先端にサンルーム
24が設けられている。又、廊下23の西側に子供部屋
25が設けられ、廊下23の東側に寝室26が設けられ
ている。尚、この寝室26と階段15との間には、1階
1から2階2まで貫通した吹き抜け27が設けられてい
る。
【0038】この建物Hは、図3に示すように、2階2
の南側に勾配屋根3を有し、この勾配屋根3には開口部
が設けられ、この開口部には、天窓4が回転自在に取り
付けられている。この天窓4には、透明なガラス板が取
り付けられている。そして、2階2の天窓4の下方にサ
ンルーム24が設けられていて、このサンルーム24に
設けられている図示しないスイッチで天窓4を上方向に
回動させて開いたり、下方向に回動させて閉じることが
できるようになっている。
【0039】又、2階2の寝室26の南側の壁と東側の
壁には、それぞれ、窓261と窓262が設けられてい
る。又、この寝室26とサンルーム24との間の壁には
出入口263が設けられ、この出入口263には、図3
や図4に示すように、透明なガラス板を有する戸269
がスライドさせて開いたり閉じたりできるように取り付
けられ、出入口263の上方に開口264が設けられ、
この開口264には、透明ガラス板が取り付けられた戸
265がスライドさせて開いたり閉じたりすることので
きるように取り付けられている。
【0040】又、出入口263に取り付けられた戸26
9の下部には、略水平なスリット状に開口している空気
孔268が設けられている。尚、この空気孔268の室
内側には、図示しないスライド戸が取り付けられてい
て、この空気孔268を開いたり閉じたりすることがで
きるようになっている。
【0041】又、寝室26と吹き抜け27との間の壁に
は窓266が設けられて、この窓265には擦りガラス
を有する戸がスライドさせて開らいたり閉じたりするこ
とができるように取り付けられている。又、寝室26と
廊下15との間の壁にドアー267が開閉自在に取り付
けられている。
【0042】子供部屋25の南側の壁と西側の壁には、
それぞれ、窓251と窓252が設けられている。又、
この子供部屋25とサンルーム24との間の壁には出入
口253が設けられ、図3や図4に示すように、この出
入口253には、透明なガラス板を有する戸259がス
ライドさせて開いたり閉じたりできるように取り付けら
れ、出入口253の上方に開口254が設けられ、この
開口254には、透明ガラス板を有する戸255がスラ
イドさせて開いたり閉じたりすることのできるように、
取り付けられている。
【0043】この出入口253に取り付けられている戸
259の下部には、略水平なスリット状に開口している
空気孔258が設けられている。尚、この空気孔258
の室内側には、図示しないスライド戸が取り付けられて
いて、この空気孔258を開いたり閉じたりすることが
できるようになっている。又、子供部屋25と廊下15
との間の壁にドアー257が開閉自在に取り付けられて
いる。
【0044】このドアー267やドアー257の下部に
は、スリット状に開口している図示しない空気孔が設け
られている。尚、この空気孔の室内側には、図示しない
スライド戸が取り付けられていて、この空気孔を開いた
り閉じたりすることができるようになっている。廊下2
3の南側のサンルーム24との間の間仕切り壁239に
は、図3や図5に示すように、上方に開口234が設け
られ、この開口234には、透明ガラス板を有する戸2
35がスライドして開いたり閉じたりすることのできる
ように取り付けられている。
【0045】この間仕切り壁239の下側には略水平な
スリット状に開口している空気孔238が設けられてい
る。尚、この空気孔238の廊下側には、図示しないス
ライド戸が取り付けられていて、この空気孔238を開
いたり閉じたりすることができるようになっている。
又、この廊下23の北側の踊り場21には、窓216が
設けられている。この窓216には、スライドさせて開
いたり閉じたりすることのできる擦りガラスを有する戸
が取り付けられている。
【0046】1階の玄関11には玄関ドアー111が設
けられている。この玄関ドアー111には、図示しな
い、通気孔が設けられいる。又、和室12には、南側の
壁と東側の壁に、それぞれ、窓121と窓122が設け
られ、北側の廊下14との間に間仕切り壁にはドアー1
23が設けられ、このドアー123の上方には、図3に
示すように、欄間ドアー124が回動して開閉できるよ
うに取り付けられている。
【0047】又、LDK13には、南側の壁と西側の壁
に、それぞれ、窓131と窓132が設けられ、北側の
廊下14との間の間仕切り壁には、ドアー133が設け
られ、このドアー133の上方には、図3に示すよう
に、欄間ドアー134が回動して開閉できるように取り
付けられている。又、階段15下の北側の壁には窓15
1が設けられている。この窓216には、擦りガラス有
する戸が取り付けられている。この階段15下の窓15
1と踊り場21の窓216とで階段が明るく見やすくな
っている。又、浴室18と便所16には、それぞれ、換
気窓181、161が設けられている。
【0048】次に、この建物Hの作用について説明す
る。この建物Hでは、開けた天窓4又は閉めた天窓4の
透明ガラス板を通して入った太陽光がサンルーム24を
照射すると同時に、このサンルム24と寝室26の間の
壁に設けられている出入口263や開口264、及び、
この出入口263や開口264に取り付けられた戸26
9、265に取り付けられた透明ガラス板を通して入っ
た太陽光が寝室24に、又、子供部屋25とサンルーム
24との間の壁に設けられた出入口253や開口25
4、及び、この出入口254に取り付けられている戸2
59や開口254に取り付けられた戸255の透明ガラ
ス板を通して入った光が子供部屋25に、廊下23の南
側のサンルーム24との間の間仕切り壁249に設けら
れている開口234、又は、この開口234に取り付け
られた戸255の透明ガラス板を通して入った光が廊下
23をそれぞれ照射する。
【0049】従って、このサンルーム24は勿論のこ
と、寝室24や子供部屋25や廊下23が明るく、温か
く、居住し易い建物である。建物全体の空気を換気した
いときには、天窓4、寝室26の開口264に取り付け
られた戸265、子供部屋25の開口254に取り付け
られた戸255、廊下13の開口234に取り付けられ
た戸235を開ける。
【0050】又、寝室26と吹き抜け27との間の壁の
窓266に取り付けられた戸を開ける。又、1階の和室
12の窓121と窓122窓、欄間ドアー124、LD
K13の窓131と窓132、欄間ドアー134、階段
15下の窓151を開ける。すると、図3の矢印に示す
ように、天窓4から入った太陽光によりサンルーム24
内の空気が温められ軽くなり、サンルーム24の空気が
天窓4から出る。
【0051】すると、このサンルーム24の気圧が低く
なるので、周囲の寝室26、子供部屋25及び廊下23
からサンルーム24に入る。即ち、寝室26の開口26
4に取り付けられた戸265を通って寝室の空気がサン
ルーム24内に、又、子供部屋25の開口254に取り
付けられた戸255を通って子供部屋の空気がサンルー
ム24内に、又、廊下23の開口234に取り付けられ
た戸235を通って廊下23の空気がサンルーム24内
にそれぞれ入る。
【0052】すると、この寝室26、子供部屋25、廊
下23の気圧が低くなり、空気が窓266やドアー26
7、257を通して階段15や吹き抜け16部分から入
り、この階段15や吹き抜け16の気圧が低くなる。そ
して、外気が、階段15下の窓151を通って、又、1
階の和室12の窓121と窓122窓から欄間ドアー1
24を通って、又、LDK13の窓131と窓132か
ら欄間ドアー134を通って建物内に入る。
【0053】これ等を総合すると、図3の矢印で示すよ
うにように空気が移動して、建物の中のすべての空気が
自動的に外気に換気される。尚、換気する必要がない場
合には、その部分のみの開口を閉じればよい。この際、
1階の全部の部屋の窓や欄間、即ち、1階の窓151、
121、122、131、132や欄間ドアー124、
134を閉じていしも、玄関ドアー111に設けられて
いる図示しない通気孔を通して少しずつ換気される。
【0054】次に、冬季等に、寝室26を温かくしたい
ときには、天窓4を閉め、寝室26の開口264に取り
付けられた戸265と、戸269の下部に設けられた空
気孔268を開ける。すると、閉めた天窓4を通して入
った太陽光によりサンルーム24内の空気が温められ軽
くなり、図3の点線で示すように、開口264を通って
温かくなった空気が寝室26に入り、冷たい重い空気が
空気孔268を通ってサンルーム24に入るというよう
に、サンルーム24の空気と寝室26の空気が循環し、
寝室26が温かくなる。
【0055】又、子供部屋25を温かくしたいときに
は、天窓4を閉め、子供部屋25の開口254に取り付
けられた戸255と、戸259の下部に設けられた空気
孔258を開ける。すると、閉めた天窓4を通して入っ
た太陽光によりサンルーム24内の空気が温められ軽く
なり、図3の点線で示すように、開口254を通って温
かくなった空気が子供部屋25に入り、冷たい重い空気
が空気孔258を通ってサンルーム24に入るというよ
うに、サンルーム24の空気と子供部屋25の空気が循
環し、子供部屋25が温かくなる。
【0056】(実施例2)図6は、本発明の他の実施例
を示すもので、(イ)は建物の中に太陽光を照射させて
いる天窓の状態を示す断面図、(ロ)は建物の外に太陽
光を照射させている天窓の状態を示す断面図である。
【0057】この図6に示す実施例2を図1〜図5に示
す実施例1と比較すると、天窓4aに回動自在なプリズ
ム板5aが設けられていることが異なる。
【0058】即ち、天窓4aの2枚の透明なガラス板4
5aの間にプリズム板5aが回動自在に設けられてい
て、サンルーム24aの中に設けられている図示しない
スイッチでプリズム板5aを適宜方向に変えることがで
きるようになっている。従って、このプリズム板5aを
回動させて、(イ)に示すように、天窓4aから入った
太陽光をサンルーム24aから寝室26aや子供部屋2
5aの奥までのいずれの方向にも照射させることもでき
るし、又、(ロ)に示すように、天窓4aから入った光
を建物の外に反射させて寝室26aや子供部屋25aに
入れなくすることもできる。
【0059】従って、冬季等で太陽光に当たりたいとき
には、プリズム板5aの方向を変えて、(イ)に示すよ
うに、人がいる建物の内部に太陽光を照射させるように
すれば温かくなるし、夏季等で太陽光に当たりたくない
ときには、(ロ)に示すように、プリズム板5aの方向
を変えて太陽光を建物の外に反射させれば暑くならな
い。尚、この際、一部の太陽光は、(ロ)の点線で示す
ように、プリズム板5aを貫通するので、サンルーム2
4aが暗くならない。尚、このプリズム板5aに替えて
鏡等の反射板を使用してもよい。
【0060】(実施例3)図7〜図11は本発明の別の
実施例を示すもので、図7は第一建物ユニットを示す概
略斜視図、図8は第二建物ユニットを示す概略斜視図、
図9は第三建物ユニットを示す概略斜視図、図10はユ
ニット建物を示す斜視図、図11(イ)は図10のA部
分を示す斜視図、(ロ)は建物に太陽光が差し込んだ状
態を示す(イ)のB−B線における断面図である。
【0061】図7〜図11において、Ubはユニット建
物であり、このユニット建物Ubは、図10と図11に
示すように、基礎99bの上に、南側に2個の第一建物
ユニット6bと1個の第二建物ユニット7bが据え付け
られ、中央と北側にそれぞれ3個ずつ合計6個の従来の
建物ユニット9bが据え付けられて1階が形成され、第
一建物ユニット6bの上に第一建物ユニット6bが、
又、第二建物ユニット7bの上に第三建物ユニット8b
が、又、従来の建物ユニット9bの上に従来の建物ユニ
ット9bが据え付けられて2階が形成され、この2階の
第一建物ユニット6b、第三建物ユニット8b、従来の
建物ユニット9bの上に屋根パネル95bが取り付けら
れたものである。
【0062】この第一建物ユニット6b、第二建物ユニ
ット7b及び第三建物ユニット8bの骨格は、従来の建
物ユニット9bの骨格は略同じである。即ち、第一建物
ユニット6bは、図7に示すように、矩形状の四隅に立
設した鋼製の四角筒状の柱61bと、この柱61bの下
端部を矩形状の辺に沿って連結した鋼製の断面コ字形長
尺体の床梁62bと、柱61bの上端部を矩形状の辺に
沿って連結した鋼製の断面コ字形長尺体の天井梁63b
とからなる骨格を有する。
【0063】そして、床梁62bの断面コ字形の中に蓄
熱材97bが取り付けられ、この相対する床梁62bの
間に床構造物が取り付けられて床面65bが形成されて
いる。この床面65bは、床下地材65bと、この床下
地材56bの上に敷かれた蓄熱材97bからなるシート
と、このシートの上に敷かれた床仕上げ材652bとか
らなる。又、相対する天井梁63bの間に天井構造物が
取り付けられて天井面67bが形成されている。又、南
側の壁面66bに、透明なガラス板を取り付けるか、ガ
ラス板を取り付けた戸を開閉自在に取り付けた開口部が
設けられている。その他の壁面は従来の建物ユニット9
aと略同じであるので説明を省略する。
【0064】尚、1階の第1建物ユニット6bの天井梁
63bの断面コ字形の中に蓄熱材97bが取り付けられ
ている。又、テラスやバルコニー等のように、建物躯体
より突出して取り付ける建物ユニットであって、上方に
屋根パネル等を取り付けない場合には、この建物ユニッ
トの上面に透明なガラス板やアクリル板等を取り付ける
とよい。
【0065】この実施例3に使用する蓄熱材97bは、
厚みが0.5mmの架橋ポリエチレン製のフィルムを厚
みが9.2mmの袋となし、この袋の中に融解温度18
℃の硫酸ナトリウム10水塩の潜熱蓄熱材が封入された
ものである。第二建物ユニット7bは、第一建物ユニッ
ト6bと略同じ骨格を有する、即ち、図8に示すよう
に、矩形状の四隅に立設した鋼製の四角筒状の柱71b
と、この柱71bの下端部を矩形状の辺に沿って連結し
た鋼製の断面コ字形長尺体の床梁72bと、柱71bの
上端部を矩形状の辺に沿って連結した鋼製の断面コ字形
長尺体の天井梁73bとからなる骨格を有する。
【0066】そして、この第二建物ユニット7bを第一
建物ユニット6bと比較すると、この第二建物ユニット
7bには天井がないことが異なる。即ち、床面75bに
は、蓄熱材97bが敷かれているし、南側の壁面76b
には透明なガラス板が取り付けられている。その他は第
一建物ユニット7bと略同じであるので説明を省略す
る。
【0067】第三建物ユニット8bは、第一建物ユニッ
ト6bと略同じ骨格を有する、即ち、図9に示すよう
に、矩形状の四隅に立設した鋼製の四角筒状の柱81b
と、この柱81bの下端部を矩形状の辺に沿って連結し
た鋼製の断面コ字形長尺体の床梁82bと、柱81bの
上端部を矩形状の辺に沿って連結した鋼製の断面コ字形
長尺体の天井梁83bとからなる骨格を有する。
【0068】そして、この第三建物ユニット8bを第一
建物ユニット6bと比較すると、この第三建物ユニット
8bには床がないことが異なる。即ち、南側の壁面86
bには透明なガラス板が取り付けられている。その他は
第一建物ユニット6aと略同じであるので説明を省略す
る。
【0069】次に、このユニット建物の施工方法および
作用について説明する。工場で、第一建物ユニット6
b、第二建物ユニット7b、第三建物ユニット8b、従
来の建物ユニット9b、屋根パネル95b等を製造し、
第二建物ユニット7bに図示しない階段を取り付ける。
そして、この第一建物ユニット6b、第二建物ユニット
7b、第三建物ユニット8b、従来の建物ユニット9
b、屋根パネル95b等を施工現場に運搬する。
【0070】施工現場では、図10に示すように、予め
設けられている基礎99bの上に、南側に2個の第一建
物ユニット6bと1個の第二建物ユニット7bを据え付
け、中央部と北側にそれぞれ3個ずつ合計6個の従来の
建物ユニット9bを据え付けて1階を形成し、第一建物
ユニット6bの上に第一建物ユニット6bを、又、第二
建物ユニット7bの上に第三建物ユニット8bを、又、
従来の建物ユニット9bの上に従来の建物ユニット9b
を据え付けて2階を形成し、この2階の第一建物ユニッ
ト6b、第三建物ユニット8b、従来の建物ユニット9
bの上に屋根パネル95bを取り付ける。
【0071】すると、第二建物ユニット7bと第三建物
ユニット8bとが1階から2階までが貫通し、この部屋
が階段の取り付けられた部屋となる。尚、第二建物ユニ
ット7bに階段を取り付けずにこの部分を吹き抜けにし
てもよい。そして、各建物ユニット6b、7b、8b、
9bの連結部分を完成させたり、その他の種々な仕上げ
を行うとユニット建物Ubが完成する。
【0072】このようにして完成したユニット建物Ub
では、第一建物ユニット6bと第二建物ユニット7bの
側面には、透光板である透明なガラス板が取り付けら
れ、床面65b、75b、85bには、蓄熱材97bの
シートが敷かれ、構造材である床梁62b、72bの断
面コ字形の中には、蓄熱材97bが取り付けられてい
る。又、第三建物ユニット8bでは、床がないが、床梁
82bに蓄熱材97bが取り付けられている。従って、
工場で製造した第一建物ユニット6b、第二建物ユニッ
ト7b、第三建物ユニット8bを施工現場で組み立てる
だけで、南側の建物ユニットのすべてに蓄熱材97bが
設置されているユニット建物Ubとなる。
【0073】しかも、このユニット建物Ubは、図11
に示すように、昼間に、第一建物ユニット6b、第二建
物ユニット7b、第三建物ユニット8bの側面66b、
76b、86bに取り付けられている透明なガラス板か
ら太陽光が入り、床面65b、76b、86bや床梁6
2b、72b、8bに設けられている蓄熱材97bに蓄
熱され、夜間に、この蓄熱された熱が放出されるので、
温度変化の少ない居住性のよいユニット建物Ubであ
る。
【0074】又、第二建物ユニット7bには、側面に透
光板が取り付けられ、天井面が開口し、構造材に蓄熱材
が設置されているし、第三建物ユニット8bには、側面
に透光板が取り付けられ、床面が開口し、構造材に蓄熱
材が設置されているので、この天井面が開口している第
二建物ユニット7bの上に床面が開口している第三建物
ユニットを据え付けると、下階から上階までが貫通した
部屋となり、第二建物ユニット7bに図示しない階段が
取り付けられているので、この部屋が階段ホールとな
る。尚、の階段を設けない第二建物ユニット7bの上に
第三建物ユニット8bを据え付けて、吹き抜けとしても
よい。
【0075】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載の発明は、透光板を有する天窓が屋根に開閉自在に取
り付けられた建物において、前記天窓の下方には、サン
ルームが設けられ、このサンルームと隣の居室空間との
間に間仕切り壁又は戸が開閉自在に取り付けられた出入
口が設けられ、この間仕切り壁の上部又は出入口の上方
に開口が設けられ、この開口に透光板を有する戸が開閉
自在に取り付けられ、且つ、このサンルームと隣の居室
空間との間の間仕切り壁の下部又は出入口に取り付けら
れた戸の下部には、開閉自在な空気孔が設けられている
から、次に示す効果がある。
【0076】即ち、開けた天窓又は閉めた天窓の透光板
を通して入った太陽光がサンルームを照射すると同時
に、この開けた開口又は閉めた開口の透光板を通た光が
隣の居室空間を照射しサンルームと、隣の居室空間とが
明るく、温かい空間となるし、温められたサンルーム空
気が天窓から出て、建物全体が自動的に換気される。
【0077】又、天窓を閉め、この間仕切り壁の下部又
は出入口に取り付けられた戸の下部に設けられている開
閉自在な空気孔を開け、サンルームと隣の居室空間との
間の間仕切り壁の上部又は出入口の上方に設けられた開
口の戸を開けると、天窓の透光板を通して照射された太
陽光によって温められたサンルームの軽い空気が、間仕
切り壁の上部又は出入口の上方に設けられている開口か
ら隣の居室空間に入り、隣の居室空間の冷たい重い空気
が、間仕切り壁の下部又は出入口に取り付けられた戸の
下部に設けられている空気孔からサンルームに入るとい
うように、サンルームの空気と隣の居室空間の空気とが
循環し、隣の居室空間全体が温かくなり、極めて居住性
のよい建物である。
【0078】請求項2記載の発明は、サンルームと隣の
居室空間は上階に設けられ、この上階と下階とを結ぶ階
段又は吹き抜けが設けられ、この階段又は吹き抜けとサ
ンルームの隣の居室空間との間に開口を有する間仕切り
壁が設けられ、この開口に戸が開閉自在に取り付けられ
ているから、この戸を開けると、建物全体の空気を換気
することができる換気のよい居住性のよい建物である。
【0079】請求項3記載の発明は、天窓にプリズム板
又は反射板が回動自在に設けられているから、天窓から
入った光の方向を回転自在に設けられているプリズム板
や反射板を回転させて変えることができる。従って、冬
季等では、プリズム板や反射板の方向を変えて、人がい
る部屋の方向に太陽光を照射させて温かくすることがで
きるし、夏季等では、プリズム板や反射板の方向を変え
て太陽光を建物の外に反射させれば暑くならない。
【0080】請求項4記載の発明は、構造材を略直法体
形状に組み立てて側面、天井面及び床面が形成された建
物ユニットにおいて、前記側面又は天井面には、透光板
が取り付けられ、前記床面又は構造材には、蓄熱材が設
置されているから、工場で製造した建物ユニットを施工
現場で組み立てるだけで、蓄熱材が設置されたユニット
建物にすることができる。
【0081】しかも、このように組み立てられたユニッ
ト建物は、昼間に、建物ユニットの側面又は天井面に取
り付けられている透光板から太陽光が入り、この太陽光
の熱が床面又は構造材に設けられている蓄熱材に蓄熱さ
れ、夜間に、この蓄熱された熱が放出されるので、温度
変化の少ない居住性のよい建物である。
【0082】請求項5記載の発明は、構造材を略直法体
形状に組み立てて側面、天井面及び床面が形成された建
物ユニットにおいて、前記側面には、透光板が取り付け
られ、前記床面又は天井面は、開口し、前記構造材に
は、蓄熱材が設置されているから、工場で製造した建物
ユニットを施工現場で組み立てるだけで、蓄熱材が設置
されたユニット建物にすることができる。又、この天井
面が開口している建物ユニットの上に床面が開口してい
る建物ユニットを据え付けると、下階から上階までが貫
通した部屋となる。従って、この部屋を吹き抜けとして
もよいし、この部屋に階段を取り付けて、階段ホールと
してもよい。
【0083】そして、このように組み立てられたユニッ
ト建物は、昼間に、建物ユニットの側面に取り付けられ
ている透光板から太陽光が入り、この太陽光の熱が構造
材に設けられている蓄熱材に蓄熱され、夜間に、この蓄
熱された熱が放出されるので、温度変化の少ない居住性
のよい建物である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、建物の1階の
部屋の配置を示す平面図である。
【図2】2階の部屋の配置を示す平面図である。
【図3】建物の断面図である。
【図4】サンルームと隣の居室空間(寝室、子供部屋)
との間の壁に設けられている出入口を示す正面図であ
る。
【図5】サンルームと隣の居室空間(廊下)の間に設け
られている間仕切り壁を示す正面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示すもので、(イ)は建
物の中に太陽光を照射させている天窓の状態を示す断面
図、(ロ)は建物の外に太陽光を照射させている天窓の
状態を示す断面図である。
【図7】本発明の別の実施例を示すもので、第一建物ユ
ニットを示す概略斜視図である。
【図8】第二建物ユニットを示す概略斜視図である。
【図9】第三建物ユニットを示す概略斜視図である。
【図10】ユニット建物を示す斜視図である。
【図11】(イ)は図10のA部分を示す斜視図、
(ロ)は建物に太陽光が差し込んだ状態を示す(イ)の
B−B線における断面図である。
【符号の説明】
H 建物 Ub ユニット建物 1 1階 15 階段 2 2階 23 隣の居室空間(廊下) 234 開口 24 サンルーム 25 隣の居室空間(子供部屋) 253 出入口 254 開口 26 隣の居室空間(寝室) 263 出入口 264 開口 27 吹き抜け 4 天窓 5a プリズム板 6b 第一建物ユニット 62b 床梁 65b 床面 66b 壁面 7b 第二建物ユニット 72b 床梁 75b 床面 76b 壁面 8b 第三建物ユニット 82b 床梁 86b 壁面 97b 蓄熱材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光板を有する天窓が屋根に開閉自在に
    取り付けられた建物において、前記天窓の下方には、サ
    ンルームが設けられ、このサンルームと隣の居室空間と
    の間に間仕切り壁又は戸が開閉自在に取り付けられた出
    入口が設けられ、この間仕切り壁の上部又は出入口の上
    方に開口が設けられ、この開口に透光板を有する戸が開
    閉自在に取り付けられ、且つ、このサンルームと隣の居
    室空間との間の間仕切り壁の下部又は出入口に取り付け
    られた戸の下部には、開閉自在な空気孔が設けられてい
    ることを特徴とする建物。
  2. 【請求項2】 前記サンルームと隣の居室空間は上階に
    設けられ、この上階と下階とを結ぶ階段又は吹き抜けが
    設けられ、この階段又は吹き抜けとサンルームの隣の居
    室空間との間に開口を有する間仕切り壁が設けられ、こ
    の開口に戸が開閉自在に取り付けられていることを特徴
    とする請求項1記載の建物。
  3. 【請求項3】 天窓にプリズム板又は反射板が回動自在
    に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の建物。
  4. 【請求項4】 構造材を略直方体形状に組み立てて側
    面、天井面及び床面が形成された建物ユニットにおい
    て、前記側面又は天井面には、透光板が取り付けられ、
    前記床面又は構造材には、蓄熱材が設置されていること
    を特徴とする建物ユニット。
  5. 【請求項5】 構造材を略直方体形状に組み立てて側
    面、天井面及び床面が形成された建物ユニットにおい
    て、前記側面には、透光板が取り付けられ、前記床面又
    は天井面は、開口し、前記構造材には、蓄熱材が設置さ
    れていることを特徴とする建物ユニット。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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