JPH01109604A - 採光設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、建物内部或いは建物周辺に日光を取込む採光
設備に関する。

［従来の技術〕 住宅密集地やマンション、アパート等の比較的高い建物
が隣接する地域では、隣接する建物の陰になり、南向き
であっても日光が家の中に差込まない建物が多い、特に
、二階は日当りは良いが、−階の日当りが悪い家が多い
、また、全ての建物において、北側に面する所は一般に
日当りが悪く暗い、従って、建物の中の希望する場所に
太陽の光を取込み、自然の明るさを享受することは人々
の願いである。

従来は、日当りの悪い家屋に日光を取込むため天窓を設
置するなどの手段が講じられている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、−階屋根に天窓を設置しても隣接する家
屋が接近している場合は、−階にはなかなか日光が入り
込まず、また、二階屋根に天窓を設けた場合には一階の
部屋の日当りが改善される訳ではない。

本発明は、このような問題点を解決して、建物の任意の
場所に太陽の光を取込むことのできる採光設備を提供す
ることを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の採光設備は、内側全面が反射鏡から成る筒状構
造体で、上端部に採光面を、下端部に反射光照射口を具
備することを特徴とする。

［作用］ 本発明の採光設備によれば、採光面から侵入した太陽光
は反射鏡で反射を繰返し、反射光照射口から建物の中の
任意の場所又は建物周辺へ照射される。

［実施例］ 第１図は、本発明の採光設備の一例を示す。

採光設備ｌは、四隅に立設した柱１１と、その柱１１に
取付けた外壁１２．内壁１３および壁内強化材から成る
縦横各１．８ｍ、高さ３ｍの直方体形状の筒状本体と、
その上端部に金属製（例えばステンレススチール製）の
枠１４によって取付けた強化ガラス透明板１５と、内壁
面に取付けた反射鏡１６とから成り、筒状本体の下端開
口は反射光照射口１７を構成している。

透明板１５を本体に取付ける枠１４は、第２図に示すよ
うに断面逆り字形の内枠２１と断面り字形の外枠２２と
から成り、透明板１５は内枠２１と外枠２２の間に挟持
される。内枠２１を本体の柱１１にねじ釘２３で固定し
、内枠２１と外枠２２はポルト２４により結合し、透明
板１５と各枠２１．２２との隙間にはゴムシート２５を
挟んで透明板１５を保護すると共に雨水や塵埃の侵入を
防止する。更に、ゴムシート２５の劣化を防止するため
、透明板１５と外枠２２に挟まれたゴムシート２５の端
部は、シリコンシーラント２６で覆われている。

透明板１５としては、強化ガラス、特に熱線吸収強化ガ
ラス、網入り熱線吸収強化ガラスが、耐震性および屋内
の温度を正常に保つ上で適している。

枠１４は、採光量を増大し、かつ、雨水などの流れが良
くなるように、南側が低く北側が高い緩やかな傾斜を持
たせて、本体に取付けられる。第′３図に示すように、
低く取付けた側の内枠２１には孔３１が設けてあり、か
つ、その孔３１に通じる部分のゴムシートを切除して通
路３２が設けられているので、冬季に結露が生じたとき
水分を排出することができる。

本体の内壁１３には全面に反射鏡１６が取付けられてい
る０反射鏡としては、通常のガラス鏡を用いてもよいが
１重量、耐震性などの点でアクリルガラス、ステンレス
ガラスなどが好ましい。

第４図は、本発明の採光設備を二箇所に設置した住宅の
西側外観を示す、また、第５図（Ａ）は第４図に示した
住宅の二階部分の窓と間仕切りを省略した平面図、第５
図（Ｂ）は−階部分の窓と間仕切りを省略した平面図で
ある。

二階建住宅の一階玄関および一階居間を明るくするため
の、大きさの異なる二基の採光設備１ａ、１ｂは、それ
ぞれ屋根２ａ、２ｂより高い所に採光面３ａ、３ｂを有
し、日光が屋根によって妨げられることなく採光設備内
に侵入できるように設計されている。

上記採光量（＃ｌａ、ｌｂは、第５図（Ａ）　ニ示す通
り二階には開口を持たず、第５図（Ｂ）に示すように一
階の玄５関および居間の天井に反射光照射口４ａ、４ｂ
を有している。各反射光照射口は、まぶしさを防ぎ、採
光設備内の汚れを防止するためガラス製又は合成樹脂製
の乳白色カバーで覆われている。

第６図は、採光面３ａ、３ｂから侵入した日光が採光設
備内で反射を繰返す様子及び−階天井から室内を照らす
様子を模式的に示した図である。

太陽の光は、矢印のように採光面から採光設備内に侵入
し、反射鏡にぶつかって反射を３．４回繰返し、反射光
照射口に到達する。到達した光は乳白色カバーを通過し
てまぶしさを抑えられて玄関および居間を照らす、この
ようにして、隣接する建物の陰になって日当りの悪かっ
た玄関および居間は、自然の光によって明るく照らされ
ることができる。

第７図は、本発明の別の実施例を示す。

この実施例では、採光設備１ｃは、北側屋根と南側屋根
の段差に設置した採光面３ｃと、屋根と天井の間の屋根
裏空間に構築した内壁面に反射鏡を取付けた筒状構造体
とから成り、軒下に反射光照射口を形成している。この
実施例によれば、隣接する建物によって日陰になってい
た南側の庭に太陽の光を当てることができ、南向きの部
屋もその光の恩恵に浴することができる。

本発明の採光設備において、採光面を構成する透明板は
、−枚板である必要はなく２枚以上の透明板を金属枠で
接続して用いてもよい。

また、反射鏡の一部又は全部を凹面鏡或いは凸面鏡にし
て特殊な効果を持たせたり、反射光照射口を天井に開口
せず、机又は食卓の上１ｍ程の高さに開口して希望する
一部の場所を特に明るく照らしたり、工場など天井の高
い屋内では反射光照射口を床上２〜２．５ｍの高さに開
口することで手元を明るくすることができる。

［発明の効果］ 上記のように、本発明の採光設備によれば、採光面を太
陽の光に直接当たる高さ及び位置に設定しさえすれば、
建物の中の任意の場所又は建物周辺をその光で照らすこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の採光設備の一実施例の斜視図、第２図
は第１図に示した採光設備の部分断面図。 第３図は第１図に示した採光設備の枠の底面図、第４図
は本発明の採光設備を二箇所に設置した住宅の西立面図
、 第５図（Ａ）及び（Ｂ）はそれぞれ第４図に示した住宅
の二階部分及び−階部分の窓と間仕切りを省略した平面
図、 第６図は第４図に示した住宅における各採光設備内の太
陽光の反射の状態及び室内への照射の状態を示す模式図
、 第７図は本発明の別の実施例を示す図である。 ｌ−一一一採光設備、 １１−−−一部、　　　　　１２−−−一外壁、１３−
一−−内壁、　　　　１４−−−一部、１５−−−一透
明板、　　　　１６−−−−反射鏡、２１−−−一内枠
、　　　　２２−−−一外枠、２３−−−−ねじ釘、　
　　２４−−−−ポルト、２５−−−−ゴムシート、２
６−−−−シーラント、３１−−−一部、　　　　　３
２−−−一通路、１ａ、１ｂ、１ｃ−−−一採光設備、 ２ａ　、　２ｂ　−−−一屋根、 ３ａ　、　　３ｂ　、　　３ｃ　−−−一採光面、４ａ
　、　　４　ｂ−一−−開口。 特許出願人　株式会社マルマス建設

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）内側全面が反射鏡から成る筒状構造体で、上端部
   に採光面を、下端部に反射光照射口を具備することを特
   徴とする採光設備。
2. （２）該採光面が強化ガラスから成り、一対の金属枠に
   より該筒状構造体に取り付けられている第１項記載の採
   光設備。
3. （３）該金属枠がステンレススチール製の枠である第２
   項記載の採光設備。
4. （４）該採光面が二階建家屋の屋根に設置され、該反射
   光照射口が該家屋の一階天井に開口していることを特徴
   とする第１項記載の採光設備。
5. （５）該筒状構造体が二階建家屋の一階天井から二階壁
   面に沿って構築され、該採光面が二階の屋根に隣接して
   設置され、該反射光照射口が該家屋の一階天井に開口し
   ていることを特徴とする第１項記載の採光設備。
6. （６）該採光面が建物の南側屋根と北側屋根の段差に設
   置されていることを特徴とする第１項記載の採光設備。
7. （７）該筒状構造体が屋根裏空間に構築され、該反射光
   照射口が該建物の軒下に開口していることを特徴とする
   第６項記載の採光設備。