JP2021050571A - 居室の採光構造 - Google Patents

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【課題】 採光に有効な開口部を居室に面する外壁体に形成できない場合であっても、容易な構成で居室内に採光を取り込むことができる居室の採光構造を提供することを目的とする。【解決手段】 居室の採光構造1は、複層階からなる建築物2内に配置される居室3に、平面視南北方向へ延びる細長な吹抜け部31を設置し、居室3の上階、且つ、吹抜け部31に面する外壁体W3に透光性を有する開口部D3を配置する居室の採光構造であって、開口部D3は、平面視において吹抜け部31の短手方向側に面して配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、採光に有効な開口部の形成を制約される居室の採光構造に関する。
一般的に、住宅の主な居室となるリビングやダイニングは、日当たりのよい南向きに配置されることが好ましく、東西方向へ細長い室形状とすることにより広く確保された南面側の外壁体に、採光のための開口部を設けることが望ましい。しかしながら密集した住宅地の場合などは、住宅の南面側に隣家が立ち並んでいることが多く、隣家の外壁体に開口部が設けられているとプライバシーの関係で住宅の南面側に大きな開口部を設置できなかったり、また設けられたとしても隣家の外壁体が接近していて十分な採光や通風が確保できなかったりと、南面側の開口部本来の役割を発揮できないことがある。そのような場合は、無理に住宅の南面側に開口部を設けるのではなく、例えば、リビングやダイニングに面する南面側の壁面をインテリアの一部として意匠性の高い仕上げとしたほうが住宅としての魅力を向上することができる。その際、リビングやダイニングの東西面側の壁体に採光に有効な開口部を形成できれば問題ないが、先述した周辺環境や住宅の構成上そのような開口部を設置できない場合、リビング、及びダイニングに必要な採光を確保できないことになる。
そこで、居室に面する外壁体に開口部が形成できない場合であっても、居室内に採光を確保できる考案が提案されている。例えば、特許文献1の考案では、居室の上階に配置されたサンルームからの日射を、サンルームの床に形成された開口部を通じて下階の居室へ取り込むことができ、日当たりの悪い居室であっても採光を確保することができる。また、特許文献2に記載の考案では、居室の上階の外壁体に設置された採光入口から取り込んだ日射を、下階の天井懐に形成されるダクト状の導光体を通じて下階の天井から居室内へ取り入れる採光天井装置について記載されており、この考案では直射日光ではない柔らかな光で居室内を明るく照らすことが可能となる。
実登3026816 実開昭59−36511
しかしながら特許文献1に記載の考案では、サンルームの床に形成された開口部を必要に応じてその都度開閉操作しなればならず、手間がかかる。また、特許文献2に記載の考案は、採光入口を外壁面から上方へ突き出さなければならず、建物外観が雑多な印象となり、意匠性が低下する可能性が高い。そして特許文献1及び特許文献2ともに、床の開口部や天井懐内の導光体の構成がそれぞれ複雑であり、施工手間や設置費用がかかるという問題点が挙げられる。また一般的に、リビングやダイニングの一部に吹抜け部を形成し、吹抜け部の天井に形成された天窓から採光を得ることでリビング、及びダイニングを明るく開放的な空間とすることもできるが、天窓は雨漏りの虞やメンテナンス性の懸念があり、敬遠される傾向にある。
そこで、本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであって、採光に有効な開口部を居室に面する外壁体に形成できない場合であっても、容易な構成で居室内に採光を取り込むことができる居室の採光構造を提供することを目的とする。
本発明の第1の居室の採光構造は、複層階からなる建築物内に配置される居室に、平面視南北方向へ延びる細長な吹抜け部を設置し、前記居室の上階、且つ、前記吹抜け部に面する外壁体に透光性を有する開口部を配置する居室の採光構造であって、前記開口部は、平面視において前記吹抜け部の短手方向側に面して配置されることを特徴としている。
本発明の第2の居室の採光構造は、前記居室が、平面視東西方向へ細長に形成されており、前記吹抜け部は、前記居室の長手方向の略中間位置に設置されることを特徴としている。
本発明の第3の居室の採光構造は、前記開口部が、縦長、且つ、南向きに形成されることを特徴としている。
本発明の第4の居室の採光構造は、前記開口部が、吹抜け部の幅と略同一の幅で形成されることを特徴としている。
本発明の第5の居室の採光構造は、前記吹抜け部に面する前記上階の床部側面に、一定の間隔を空けて複数の長尺なルーバー材が設置されており、前記ルーバー材は、下端面が前記居室の天井面と略面一であることを特徴としている。
本発明の第6の居室の採光構造は、前記ルーバー材が、厚さ方向の長さよりも高さ方向の長さのほうが長いことを特徴としている。
本発明の第7の居室の採光構造は、複数の前記ルーバー材は、それぞれの長手方向の両端面に、前記ルーバー材の長手方向と直交する方向へ延びる長尺材を固定して互いに連結されており、前記長尺材は、前記居室の天井懐側から前記床部側面に固定されることを特徴としている。
本発明の第8の居室の採光構造は、前記居室が、東西面側に位置するそれぞれの壁体の全面に、透過性を有し、屋外に面する第2開口部を配置され、前記居室の天井に、東西方向へ延びるライン照明を設置することを特徴としている。
本発明の第1の居室の採光構造によると、居室の上階、且つ、吹抜け部に面する外壁体に透光性を有する開口部を配置しているので、居室内に採光上有効な開口部を形成できない場合であっても、この上階の開口部から差込む日射を吹抜け部を通じて下階の居室内へ取り入れることができる。そして、吹抜け部は平面視南北方向へ細長な形状となっており、また開口部は、平面視において吹抜け部の長手方向側ではなく短手方向側に配置されるので、吹抜け部を設けることによる上階の居室の床面積への影響を極力抑えるとともに、上階に配置される居室内により大きな採光上有効な開口部を形成することができる。さらに、上階の開口部は天窓ではなく壁体に設置される通常の開口部であるため、特別なメンテナンスを必要とせず、また住宅の外観の意匠性を低下させることなく容易に居室への採光を確保することが可能となる。
本発明の第2の居室の採光構造によると、居室が平面視東西方向へ細長に形成されるとともに、吹抜け部が居室の長手方向の略中央に形成されるので、細長い居室であっても吹抜け部から取り入れた日射によって居室全体を明るく照射することができる。
本発明の第3の居室の採光構造によると、開口部は、縦長且つ南向きに形成されるので、終日安定した日射が吹抜け部の奥の方まで差込むことになり、下階の居室は、吹抜け部全体から多くの日射を取り入れることができる。また季節や時刻によって太陽が東西に傾斜すると、開口部に差込む日射は吹抜け部に面する上階の床部側面に当たって反射するため、居室内は直射光ではなく柔らかな反射光によって照射されて、穏やかな雰囲気の空間とすることができる。
本発明の第4の居室の採光構造によると、開口部は、吹抜け部の幅と略同一の幅で形成されるので、開口部からの日射は吹抜け幅全体に差込むことになり、より効率的に居室内へ日射を取り入れることができる。また、吹抜け部のラインと開口部の縦方向のラインが揃うので、開口部周りの内観をすっきりとした意匠性の高い内観とすることができる。
本発明の第5の居室の採光構造によると、吹抜け部に面する上階の床部側面に、一定の間隔を空けて複数の長尺なルーバー材が設置されており、また、ルーバー材は下端面が居室の天井面と略面一であるので、居室内における吹抜け部の存在感や違和感を効果的に和らげて天井面に繋がりを持たせることができ、居室を落ち着きのある空間とすることができる。
本発明の第6の居室の採光構造によると、ルーバー材は、板厚よりも高さ方向の長さのほうが長いので、居室及び当該居室の上階に滞在する滞在者が斜め方向から吹抜け部を見た際に、ルーバー材の側面で視界が遮られるため居室の上階又は下階の居室の様子をある程度隠蔽することができ、滞在者は他階からの視線を気にすることなく落ち着いて生活を送ることができる。
本発明の第7の居室の採光構造によると、複数のルーバー材は、それぞれの長手方向の両端面に、ルーバー材の長手方向と直交する方向へ延びる長尺材を固定して互いに連結されており、また長尺材は居室の天井懐側から床部側面に固定されるので、上下階から吹抜け部を見た際に固定金具などの雑多なものが視界に入ることがなく、吹抜け部廻りをすっきりとした意匠性の高い内観とすることができる。
本発明の第8の居室の採光構造によると、居室は、東西面側に位置するそれぞれの壁体の全面に、透過性を有し、屋外に面する第2開口部を配置されており、居室の天井に東西方向へ延びるライン照明を設置するので、夜間にライン照明を点灯すると、照明光が第2開口部に映りこんで居室の長手方向を強調し、居室を奥行きや広がりを感じられる空間とすることができる。
居室を示す平面図。 居室の上階を示す平面図。 図2のA−A線拡大断面図。 図2のB−B線拡大断面図。 図4のC部分拡大断面図。 ルーバー材を示す斜視図。 (a)複数のルーバー材に長尺材を嵌め込む状況を示す斜視図、(b)ユニットルーバー材を示す斜視図。 図2のD−D線拡大断面図。
以下、本発明に係る居室の採光構造の実施形態について各図を参照しつつ説明する。本願の居室の採光構造1は、主に複層階からなる戸建住宅において、リビングダイニング内に採光上有効な開口部を形成できない場合であっても、容易な構成でリビングダイニング内に日射を取り込むことを主目的とした構造であるが、複層階からなる建築物の居室であれば適応することができる。なお本実施形態では、居室が戸建住宅内に配置されるリビングダイニングの場合について説明するとともに、図1及び図2における上下左右の方向をそれぞれ北南西東の方向として説明する。また、本願において「繋がって形成される」とは、各領域が床面から天井面までを閉塞する間仕切壁によって分断されていないことを意味する。
図1は、2階建以上の戸建住宅である住宅2内に配置されるリビングダイニング3の平面構成の一例を示すもので、本実施形態においてリビングダイニング3は、1階のキッチン4と繋がって形成される東西方向へ細長な平面視略矩形状の室であり、東、西、南方向にそれぞれ位置する第1壁体W1、第2壁体W2、第3壁体W3、によって屋外空間と隔てられている。住宅2の周辺環境などの影響から南面側の第3壁体W3には開口部が形成されておらず、図4に示すように、リビングダイニング3側の壁面W3aは、大判タイルなどデザイン性の高い内装材で仕上げられており、またその表面には上下左右方向に間隔を空けて複数の飾り棚3aが設置され、インテリアの一部として意匠性の高い構成となっている。一方第1壁体W1及び第2壁体W2には、それぞれ透明ガラスなど透過性を有する面材が嵌め込まれた掃き出し窓D1、D2が設置されており、それぞれ、リビングダイニング3と、屋外に形成されたウッドデッキスペースX1、X2と、を互いに行き来可能としている。掃き出し窓D1、D2は、リビングダイニング3に面する各壁体W1、W2のほぼ全長に亘ってそれぞれ形成されているものの、上階に形成された2〜3m程度の出幅を有するロジアR1、R2によってウッドデッキスペースX1、X2の上方に深い軒が形成されているため、掃き出し窓D1、D2からリビングダイニング3内へ日射を取り込むことが難しい構成となっている。
図3及び4に示すように、リビングダイニング3の東西方向略中央には、南北方向へ細長な吹抜け部31が2階の廊下5を跨いで形成されており、この吹抜け部31には2階の床が形成されておらず、リビングダイニング3から2階の天井までがひと続きの空間となっている。リビングダイニング3の上方には、図2から図4に示すように、2階廊下5、複数の個室6、7、8、ホール9等が形成されており、2階廊下5の吹抜け部31に面する両端部分には透光性を有する手摺り51が設置され、また、吹抜け部31の短手方向側に面する2階南面側の第3壁体W3には、透過性を有する縦長な開口部D3が形成されている。
図2に示す吹抜け部31の幅L1は特に限定されないが、図1に示すリビングダイニング3の第1壁体W1〜第2壁体W2までの支点間距離L2を10m程度、第3壁体W3の中心〜キッチン4までの距離L3を5m〜5.5m程度とした場合、幅L1を1m〜1.5m程度で形成することが好ましく、このような寸法であれば2階に配置される居室の床面積をそれほど圧迫することがなく、また室構成に大きな影響を及ぼすことがない。なお、吹抜け部31の幅L1は、リビングダイニング3の室面積や室形状に応じて都度変動させることができる。そして開口部D3は、吹抜け部31の幅L1と略同一の幅L4で形成されるとともに、図3に示す高さH1を幅L1よりも長い、例えば、2m〜2.2m程度以上とすることが望ましく、このような縦長の開口部とすることによって季節や時刻に関わらず外部からの日射を安定的に吹抜け部31の奥の方まで取り入れることが可能となる。
また図3及び図4に示すように、吹抜け部31の長手方向側に面する2階床部Fの一対の第1側面Faには、長尺なルーバー材32が南北方向へ一定の間隔を空けて複数設置されている。また図示すように、ルーバー材32は吹抜け部31のみだけではなく2階廊下5の下部にも設置されており、リビングダイニング3から見上げると、ルーバー材32がリビングダイニング3の東西方向の略中央を南北方向へ向けて一直線状に連続する様子を確認することができる。なお図5に示すように、ルーバー材32は、下面32aをリビングダイニング3の天井面3aと略面一になるように設置位置を調整されており、このような調整を加えることによって、リビングダイニング3内における吹抜け部31の存在感や違和感を和らげて天井面3aに繋がりを持たせることができ、リビングダイニング3をすっきりとした落ち着きのある空間に演出することができる。
ルーバー材32は、図6に示すように、板厚L4よりも高さH2の方が長く形成された高さ方向へ細長な角材となっている。このような形状のルーバー材とすることによって、リビングダイニング3に滞在する居住者や2階廊下5を通る居住者が斜め方向から吹抜け部31を見た際に、ルーバー材32の側面32bで視界が遮られてリビングダイニング3の上階又はリビングダイニング3の様子をある程度隠蔽することができるので、居住者は他階からの視線を気にすることなく落ち着いて生活を送ることができる。ルーバー材32の材質は特に限定されないが、リビングダイニング3の天井仕上材と材質や色を合わせることでより吹抜け部31の存在感を効果的に弱めることができ、例えば、無垢材で形成されたリビングダイニング3の天井仕上材に合わせてルーバー材32の材質を木質とすれば、意匠性の高いリビングダイニング3を構築することができる。
また図7(a)に示すように、ルーバー材32のそれぞれ長手方向の両端部、且つ、高さ方向の略中間に切欠き溝32cを形成し、ルーバー材32に直交する方向へ延びる長尺材33をこの切欠き溝32cに嵌め込んでビスや接着剤などで固定することにより、複数のルーバー材32同士をユニット化してもよい。この予めユニット化されたユニットルーバー材34を2階床部Fに設置する際は、図5に示すように、ルーバー材32の両端部に位置するそれぞれの長尺材33を2階床部Fの一対の第1側面Fa、Faの下部に当接し、2階床部F内部に形成されるリビングダイニング3の天井懐Sから長尺材33に向けてビスなどの固定具Mを打設することにより設置することができる。このとき、長尺材33を切欠き溝33cに嵌め込ませるとともに、ユニットルーバー材34をリビングダイニング3の天井懐S側から固定させているので、長尺材33や金具などの雑多な部材が目立つことがなく、吹抜け部31廻りの内観をすっきりとさせて意匠性を向上させることができる。
次に、リビングダイニング3の採光について説明する。図3に示すように、開口部D3からの日射Nは、吹抜け部31を通過してリビングダイニング3内に取り入れることができる。太陽高度が高い場合、日射N1は開口部D3が設置される第3壁体W3に近接する位置を照射し、反対に太陽高度が低い場合、日射N2は吹抜け部31のより奥の方に差込むことになる。また季節や時刻により太陽が東西に傾斜すると、開口部D3に差込む日射N3は第1側面Faや第1側面Faに直交する第2側面Fbに当たって反射するため、リビングダイニング3内は柔らかな反射光N4に照射されて穏やかな雰囲気の空間とすることができる。またこのとき、先述したように手摺り51は透過性のある材質で形成しているので、開口部D3に差込む日射Nを透過させて各側面Fa、Fbに反射させることができる。このように、リビングダイニング3内に差込む日射Nは、季節や時刻によって光量や照射範囲が移り変わるため、住宅の中心となるリビングダイニング3内において自然の移ろいや流れを感じることができ、住宅1をよりゆったりと寛げる住居とすることができる。
また図1及び図8に示すように、リビングダイニング3の天井の南北方向のそれぞれの角部には、東西方向へ延びるライン状の間接照明La、Lbが設置されている。この各ライン照明La、Lbを夜間に点灯すると、ライン状の照明光がリビングダイニング3の東西面に設置された掃き出し窓D1、D2の面材に映り込むのでリビングダイニング3の長手方向である東西方向を効果的に強調することができ、南面側の第3壁体W3に開口部が設置されなくとも居住者に閉塞感や圧迫感を与えることなくリビングダイニング3を奥行きや広がりの感じられる空間とすることができる。またこのとき、屋外に形成されたウッドデッキスペースX1、X2の樹木をライトアップすることによってより一層空間の広がりを演出してもよい。なお図示例ではライン照明La、Lbを所謂コーニス照明やコーブ照明としているが、照明形状はこれらに限定されることはなく、その他の形状としてもよい。
このように構成される本願の居室の採光構造1は、リビングダイニング3内に採光に有効な開口部を形成できない場合であっても、上階に形成された開口部D3から差込む日射Nを吹抜け部31を通じて下階のリビングダイニング3内へ取り入れることができる。また吹抜け部31の形状を平面視南北方向へ細長とし、開口部D3を平面視において吹抜け部の長手方向側ではなく短手方向側である南面側に配置するので、吹抜け部31を設けることによる上階の居室の床面積への影響を極力抑えるとともに、個室6、7内により大きな採光上有効な開口部を形成することが可能となる。さらに、開口部D3は天窓ではなく壁体に設置される通常の開口部であるため、特別なメンテナンスを必要とせず、また住宅2の外観の意匠性を低下させることなく容易にリビングダイニング3への採光を確保することが可能となる。
本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
本発明に係る居室の採光構造は、採光に有効な開口部を居室内に形成できない場合に好適に使用することができる。
1 居室の採光構造
2 住宅(建築物)
3 リビングダイニング(居室)
3a リビングダイニングの天井面
31 吹抜け部
32 ルーバー材
33 長尺材
W1 第1壁体(居室の東面側に位置する壁体)
W2 第2壁体(居室の西面側に位置する壁体)
W3 第3壁体(外壁体)
D1、D2 掃出し窓(第2開口部)
D3 開口部
Fa 2階床部の第1側面(上階の床部側面)
Fb 2階床部の第2側面(上階の床部側面)
La、Lb ライン照明
L1 吹抜け部の幅
L2 開口部の幅
L4 ルーバー材の板厚
H2 ルーバー材の高さ
S リビングダイニング(居室)の天井懐

Claims (8)

  1. 複層階からなる建築物内に配置される居室に、平面視南北方向へ延びる細長な吹抜け部を設置し、前記居室の上階、且つ、前記吹抜け部に面する外壁体に透光性を有する開口部を配置する居室の採光構造であって、
    前記開口部は、平面視において前記吹抜け部の短手方向側に面して配置されることを特徴とする居室の採光構造。
  2. 前記居室は、平面視東西方向へ細長に形成されており、
    前記吹抜け部は、前記居室の長手方向の略中間位置に設置されることを特徴とする請求項1に記載の居室の採光構造。
  3. 前記開口部は、縦長、且つ、南向きに形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の居室の採光構造。
  4. 前記開口部は、前記吹抜け部の幅と略同一の幅で形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の居室の採光構造。
  5. 前記吹抜け部に面する前記上階の床部側面に、一定の間隔を空けて複数の長尺なルーバー材が設置されており、
    前記ルーバー材は、下端面が前記居室の天井面と略面一であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の居室の採光構造。
  6. 前記ルーバー材は、板厚よりも高さ方向の長さのほうが長いことを特徴とする請求項5に記載の居室の採光構造。
  7. 複数の前記ルーバー材は、それぞれの長手方向の両端面に、前記ルーバー材の長手方向と直交する方向へ延びる長尺材を固定して互いに連結されており、
    前記長尺材は、前記居室の天井懐側から前記床部側面に固定されることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の居室の採光構造。
  8. 前記居室は、東西面側に位置するそれぞれの壁体の全面に、透過性を有し、屋外に面する第2開口部を配置され、
    前記居室の天井に、東西方向へ延びるライン照明を設置することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の居室の採光構造。

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