JP2020197069A - 建物 - Google Patents

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成彦 仲野
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Abstract

【課題】 屋内外の空間の連続性を強調することができる建物を提供する。【解決手段】建物1は、勾配を有する屋内の天井面61と、前記天井面61と略面一に形成された屋外の軒裏面83と、前記天井面61及び前記軒裏面83の境界の天井裏に水平に架設される梁5と、前記梁5の下に設けられ、屋内外の境界を形成する開口部4と、を備え、前記梁5の下面が前記天井面61及び前記軒裏面83の前記屋内外の境界側の縁よりも高い。【選択図】図1

Description

本発明は、居住性又は非居住性の建物に関し、屋内外に出入り可能な開口部を挟んで、屋内側と屋外側との連続性を強調した建物に関する。
従来より、例えば住宅などの建物において、居室空間と、掃き出し窓によって居室空間と区切られた半屋外空間とを備えており、居室空間と半屋外空間とが行き来可能であり、居室空間の天井面と半屋外空間の軒裏面とを略面一とした建物が提案されている。この建物は、居室空間と半屋外空間との連続性が強調されるので、居室空間を屋内に居ながら屋外を感じることができる居心地のよい空間とすることができるものである(特許文献1参照)。
また、上述のような居室空間と半屋外空間との連続性を強調した建物としては、天井面及び軒裏面が勾配を有する勾配天井部である構成も提案されている(特許文献2参照)。この構成によると、勾配天井部の居室空間と半屋外空間とを区切る壁部は勾配天井部と交差しており、壁部と勾配天井部との交差部分を視認可能とするために、当該壁部が透明なガラス製の視認可能部となっている。また、壁部の下には掃き出し窓が設けられている。そして、壁部の視認可能部によって勾配天井の屋内外の境界となる部分が、視認可能となることで勾配天井部の連続性が強調されてることとなり、居室空間と半屋外空間の連続性をより強く感じることができる。
特開2012−1891号公報 特開2016−113879号公報
しかし、特許文献2の建物には勾配天井部を支持する梁などの構造が全く記載されておらず、ガラス製の壁部の下側に掃き出し窓が形成されているので、掃き出し窓の上枠が躯体に支持されておらず、どのように支持されているか不明であるので、勾配天井部の屋内外の境界を視認可能とする構成は現実的ではない。また、掃き出し窓がの上枠が勾配天井部から下方に離れた位置に設けられることとなるので、下から見上げたときに掃き出し窓の上枠によって、屋内外の境界を認識されることとなり、屋内外を連続的に認識することを阻害される。
そこで、本発明は、屋内外の空間の連続性を強調することができる建物を提供することを目的とする。
本発明の建物は、勾配を有する屋内の天井面と、前記天井面と略面一に形成された屋外の軒裏面と、前記天井面及び前記軒裏面の境界の天井裏に水平に架設される梁と、前記梁の下に設けられ、屋内外の境界を形成する開口部と、を備え、前記梁の下面が前記天井面及び前記軒裏面の前記屋内外の境界側の縁よりも高いことを特徴としている。
本発明の建物は、前記天井面の上方に形成される屋根面と、前記軒裏面の上方に形成される屋根面とが、連続する面一な勾配屋根面であることを特徴としている。
本発明の建物は、前記開口部は、サッシ枠の内側に透明窓を支持して形成されるものであり、前記サッシ枠は、上枠が下地を介して前記梁に固定されるとともに、下枠の上面が屋内の床レベルと面一であることを特徴としている。
本発明の建物は、前記軒裏面は、第一の防火認定材に前記天井化粧材が貼り付けられて形成されることを特徴としている。
本発明の建物は、前記天井面は、第二の防火認定材に前記天井化粧材が貼り付けられて形成されることを特徴としている。
本発明の建物は、前記天井面の天井化粧材及び前記軒裏面の天井化粧材は、同一種類の天井化粧材であること、を特徴としている。
本発明の建物は、前記開口部から軒先側に距離を開けて複数の独立柱が形成され、当該独立柱の柱頭に軒側梁が架設されており、前記梁と当該軒側梁との間に勾配梁が架設されるとともに、前記軒側梁の水下側に前記軒裏面と同一の勾配であり、且つ、前記軒裏面の前記軒側梁側の端縁よりも高い位置から傾斜する端部軒裏面が形成されることを特徴としている。
本発明の建物は、前記天井面の下方に形成される屋内空間に面する屋内壁面と、前記軒裏面の下方に形成される屋外空間に面し、且つ、前記屋内壁面に面一に連続して形成される外壁面と、が、形成されることを特徴としている。
本発明の建物によると、勾配を有する屋内の天井面と、屋外の軒裏面と、が略面一であり、天井面と軒裏面とが連続した勾配天井であると認識されやすい。また、梁の下面が天井面及び軒裏面の屋内外の境界側の縁よりも高くなっていることで、開口部の上部に梁の下端部が垂れ下がることがないので開口部の上部に小壁を設ける必要がない。また、梁に支持される開口部の上枠も天井面に近い位置に設けられることとなる。したがって、下方から見上げたときに屋内外の境界を認識し難くなり、屋内外を一体化した空間として認識しやすくなる。なお、ここで「面一」は、完全な面一でなくとも、天井面の下の屋内空間に立った人が天井面及び軒裏面を見上げた場合に面一であると認識される程度に、天井面と軒裏面とに面外方向のずれが無い状態をいう。例えば天井面よりも軒裏面が50mm程度上方にずれていたとしても、天井全体の長さから見れば僅かなずれであり、屋内空間に立った人が天井面及び軒裏面を面一であると認識することとなる。
本発明の建物によると、天井面の上方に形成される屋根面と、軒裏面の上方に形成される屋根面とが、連続する面一な勾配屋根面であるので、屋外側から見た場合に勾配屋根の上面である屋根面と、勾配屋根の下面である勾配天井面とが連続した形状に見えるので、屋内外が一連の繋がった空間として認識されやすい。
本発明の建物によると、開口部は、サッシ枠の内側に透明窓を支持して形成されるものであり、サッシ枠は、上枠が下地を介して梁に固定されるとともに、下枠の上面が屋内の床レベルと面一であるので、開口部は天井面から床面までに亘って開口されることとなり、屋内外の連続性をより強調することができる。
本発明の建物によると、軒裏面は、下地となる第一の防火認定材が設けられているので、第一の防火認定材によって軒裏面としての耐火性能を確保することができ、天井化粧材自体に耐火性能が必要なくなるので、軒裏面の天井化粧材を自由に選択することができる。
本発明の建物によると、天井面は、下地となる第二の防火認定材が設けられているので天井化粧材に耐火性能が十分では無い場合でも天井面としての耐火性能を確保することができる。
本発明の建物によると、天井面及び軒裏面は、同一種類の天井化粧材で形成されるが、前述の通り天井化粧材の裏に防火認定材が設けられているので、同一種類の天井化粧材を意匠性のみを考慮して選択することができる。そして、屋内の天井面と屋外の軒裏面とが同じ天井化粧材で形成されることにより、天井面及び軒裏面がより一体的に認識されることとなりるとともに、屋内外の連続性をより強く認識させることができる。
本発明の建物によると、端部軒裏面が軒裏面の軒側梁側の端縁よりも高い位置から傾斜するように形成されているので、軒側梁の位置で軒裏面の面外方向の上側にずれた位置に端部軒裏面が形成されることとなり、軒の出が長い場合であっても軒先の高さが低くなりすぎることを抑制することができ、屋内側から見て軒裏面が前方を覆った重たい印象となることを防ぐことができる。また、屋外側から見た軒の厚さを薄くして建物の外観の印象をシャープにすることができる。
本発明の建物によると、屋内壁面及び外壁面が面一に連続しているので、屋内外の連続性をより強く強調することができる。
本発明の建物の外観構成を説明する斜視図。 本発明の建物の外観構成を説明する側面図。 本発明の建物の間取り構成を説明する断面図。 本発明の建物の下屋構造の構成を説明する断面図。 本発明の建物の屋内空間から当該屋内空間及び屋外空間を見た状態を説明する斜視図。 図4の開口部部分拡大断面図。 図5の上部部分拡大断面図。 図4の屋外空間の上部部分拡大断面図。
以下、本発明の建物1の実施形態について、各図を参照しつつ説明する。本実施形態における建物1は、例えば講堂などのように多数の人が集まる非居住性の建物である。建物1は、図1及び図2に示すように、切り妻の大屋根22を有する二階建ての母屋構造2と、母屋構造2の妻側の一方の外壁21から突出する片流れの下屋根31の有する下屋構造3と、を備えている。母屋構造2は、図3に示すように、桁方向の中央に上部が吹き抜けとなる柱のない大空間23が設けられ、その両側に階段室24、及び、大空間23を見下ろす2階ホール25が形成されている。母屋構造2には、軒側の一方の外壁面からフラットルーフ26が突出しており、フラットルーフ26の下側に小部屋27及び庭テラス28が隣接して形成されている。また、下屋構造3は建物1に出入りするエントランス空間32が形成されている。下屋構造3にはさらにトイレ33や受付用カウンタ34が設けられている。
なお、建物1は非居住性の建物に限定されるものではなく、戸建住宅や集合住宅であっても良い。また、下屋構造3はエントランス空間32として好適な構造であるが、エントランス以外の用途に利用される空間であっても良い。
下屋構造3のエントランス空間32は、図3から図5に示すように、建物1の出入口となる開口部4を挟んで屋内空間6と屋外空間8とが形成されている。屋内空間6の上方には開口部4に向かって下り勾配の屋内の天井面61が形成されている。天井面61は木製で勾配方向に細長い板状の天井化粧材7によって形成されている。天井面61の上に形成されている下屋根31は、図4及び図7に示すように、水上側の母屋構造2の外壁21に形成された胴差29と、開口部4の上に形成された梁5との間に架設される屋内勾配梁62と、屋内勾配梁62の間に架設される横架材である母屋材63と、梁5及び母屋材63の上に架設されて屋内空間6の上方から屋外空間8上方に向かって延びる垂木64と、垂木64の上に敷設される野地板65と、野地板65の上に図示しないルーフィング材などを介して配置される屋根材66と、を有している。また、母屋材63には天井吊木67を介して野縁68が固定されており、この野縁68に第二の防火認定材69としての石膏ボードが貼り付けられ、第二の防火認定材69を下地として胴縁71を介して天井化粧材7が釘固定されている。このように天井化粧材7の下地に耐火性を有する第二の防火認定材69を用いているので、天井化粧材7自体には耐火性が必要なくなり、天井化粧材7をより自由に選択することができる。
また、屋内空間6の開口部4と対向する面には間仕切壁72が形成されている。そして屋内空間6の開口部4と直交する一方の側面は屋内外を隔てる外壁73であり、他方の側面は受付用カウンタ34の一部をエントランス空間32と隔てるように形成された屋内壁面74である。屋内壁面74は焼杉板の壁化粧材75が敷設されている。
天井面61の開口部4と対向する間仕切壁72側の端縁には溝76が形成されており、間仕切壁72の表面を照らすコーニス照明77が設けられている。屋内空間6の床面78は土間床となっており、受付用カウンタ34の横の通路を通って小部屋27との境界に上がり框79が設けられている。床面78は土間コンクリート80上に立設された床束81に支持される床組み82の上に敷設されており、例えば床下地板の上に土間用のフロアタイルが貼り付けられ形成されている。なお、床束81や床組み82を設けずに打設したコンクリート上にフロアタイルを貼り付ける構成であってもよい。
屋外空間8の上方には屋内空間6の天井面61と面一に形成された屋外の軒裏面83が形成されている。軒裏面83は天井面61と同一種類の木製で勾配方向に細長い板状の天井化粧材7によって形成されている。なお、ここで「天井面と軒裏面の天井化粧材7が同一種類」とは、天井化粧材7の材質及びパーツの形状及び大きさが略同一であることをいい、屋内空間6から天井面61及び軒裏面83を見たときに同じ材質であり、形状や大きさがほとんど同じであることが認識される程度に形状及び大きさが同じであることをいう。なお、天井面61及び軒裏面83のそれぞれの天井化粧材7は同一種類のものに限定されるものではなく、異なる種類の天井化粧材であってもよい。また、ここで、「天井面及び軒裏面が面一」とは、完全な面一に限定されるものではなく、屋内空間6に立った人が天井面61及び軒裏面83を見上げた場合に面一であると認識される程度に面一であればよい。本実施形態においては、天井面61の開口部4側の縁と、軒裏面83の開口部4側の縁とは水平方向に180mm程度離れている。また、本実施形態においては、軒裏面83は天井面61に対して面外方向の斜め上向きに約42mmずれて配置されている。屋内空間6から見た場合に、天井面61の縁と軒裏面83の縁とが離れているので天井面61と軒裏面83との僅かなズレは認識することができない。なお、天井面61と軒裏面83との面外方向のずれは例えば50mm以下であることが好ましい。
このように、勾配を有する屋内の天井面61と、屋外の軒裏面83と、が面一であることで、屋内空間6にいる人に天井面61と軒裏面83とが連続した勾配天井であると認識させることができ、特に、屋内の天井面61と屋外の軒裏面83とが、同一種類の天井化粧材7であれば、より屋内外の連続性を強調することができる。
天井面61及び軒裏面83の境界には、天井裏に水平に架設される梁5が設けられている。梁5は開口部4の両側の外壁73内に立設されている壁内柱41及び開口部4の中央に立設されている中央柱42の柱頭にそれぞれの端部が固定されて架設されて、壁内柱41と中央柱42の間に架設されている。梁5は、図7に示すように、その下面が天井面61及び軒裏面83の屋内外の境界の縁よりも高い位置に配置される。このように、梁5の下面が天井面61及び軒裏面83の屋内外の境界側の縁よりも高くなっていることで、開口部4の上部に梁5の下端部が垂れ下がることがないので開口部4の上部に小壁を設ける必要がなくなり、梁5に支持されるサッシ枠43の上枠45も天井面61に近い位置に設けられることとなる。したがって、下方から見上げたときに屋内外の境界を認識し難くなり、屋内外をより一体化した空間として認識しやすくなる。
開口部4は、サッシ枠43と、当該サッシ枠43の内面にスライド可能に形成された透明窓44と、を備える。サッシ枠43は、下向きのレールが設けられてた上枠45と、上向きのレールが設けられた下枠46と、上枠45及び下枠46を繋ぐ一対の側枠47からなる矩形枠である。上枠45は梁5の下面に固定された下地51を介して梁5に固定されている。また、下枠46はその上面が屋内空間6の床面78の床レベルと面一に形成されている。なお、完全に面一に限定されるものではなく、屋内空間6の床面78の床レベルよりも例えば20〜30mm程度低く形成されていても良い。開口部4は透明窓44が形成されたサッシ枠43によって天井面61から床面78までのほとんど全域が透光性を有するので、広く屋外光を受け入れることができるとともに、屋内外の境界を認識しづらくして、屋内外の連続性を強調することができる。
サッシ枠43は開口部4の中央柱42を挟んで両側にそれぞれ設けられている。透明窓44は、サッシ枠43の内側に、それぞれ2つ配置されて互いに面内方向にスライド可能な引き違い透明窓44である。透明窓44は外枠48とその内側に設けられる窓ガラス49とを有する。サッシ枠43は上枠45及び下枠46のレールがそれぞれアルミニウムで形成されており、サッシ枠43の上枠45のレール以外の部分及び側枠47は天井面61の天井化粧材7と同系色の木製である。なおここで「同系色」とは、例えばサッシ枠43及び天井化粧材7がそれぞれ無垢材であるか、または、同じ色に着色されていることをいう。このように天井面61及び軒裏面83の天井化粧材7とサッシ枠43の上枠45及び側枠47とが同系色の木製であることで、開口部4が屋内外の境界として認識されにくくなり、屋内外の連続性をより強調することができる。なお、サッシ枠43の上枠45のレール以外の部分及び側枠47は天井面61の天井化粧材7と同系色の木製に限定されるものではなく、異なる色や異なる材質のものであってもよい。
屋外空間8は、開口部4と直交する一方の側面及び開口部4に対向する面が外側に開放されている。また、開口部4と直交する他方の側面には屋内空間6の屋内壁面74に面一に連続して形成される外壁面84が設けられている。外壁面84は焼杉板の壁化粧材75が敷設されている。なお、下屋構造3の屋外側の壁面は、屋外空間8に面した外壁面84以外の壁面も焼杉板の壁化粧材75で形成されている。
屋外空間8には開口部4から軒先側に2000mmの距離を開けて2本の独立柱85が設けられており、下屋根31を支えている。一方の独立柱85は軒先側から見て開口部4の中央に設けられた中央柱42に重なる位置に立設されており、他方の独立柱85は軒先側から見て屋内空間6の開口部4と直交する一方の側面に形成された外壁73と重なる位置に立設されている。独立柱85の周囲には柱化粧カバー86が固定されている。屋外空間8の下面にはポーチテラス87が形成されている。ポーチテラス87は上面の高さが屋内空間6の床面78の高さと略同一に形成されていることが好ましい。ポーチテラス87はコンクリートを打設し、その上面に床化粧材を貼り付けて形成している。
軒裏面83の上には、独立柱85に支えられるようにして、図4、図7、及び図8に示すように、屋内空間6の上方から延びる下屋根31が屋外空間8の上方にまで突出して形成されている。屋外空間8の上方の下屋根31には、2本の独立柱85の柱頭間、及び独立柱85と外壁面84が形成された壁体内に形成される外壁柱88との柱頭間には軒側梁89が架設されている。そして、開口部4の上に形成された梁5と、軒側梁89との間に屋外勾配梁90が架設される。また、屋内勾配梁62の間には横架材である母屋材63が架設され、母屋材63の上に架設される垂木64と、垂木64の上に敷設される野地板65と、野地板65の上に図示しないルーフィング材などを介して配置される屋根材66と、が屋内空間6の上方の下屋根31から延びている。屋外空間8の上の母屋材63には天井吊木67を介して野縁68が固定されており、この野縁68に第一の防火認定材91としての窯業系サイディング材が貼り付けられ、第一の防火認定材91を下地として胴縁71を介して天井化粧材7が釘固定されている。これによって、天井化粧材7自体が耐火性を有する必要がなくなるので、屋内の天井面61を形成する天井化粧材7と屋外の軒裏面83を構成する天井化粧材7とを同一種類の天井化粧材7として使用することが容易となる。
そして、軒側梁89の水下側には、軒裏面83と同一の勾配であり、且つ、軒裏面83の軒側梁89側の端縁よりも高い位置から傾斜する端部軒裏面92が形成されている。軒裏面83と端部軒裏面92の間の面外方向の距離は例えば225mmである。端部軒裏面92の上側には垂木64、野地板65、及び屋根材66が延出されており、垂木64に固定された野縁68に天井化粧材7が釘固定されている。このように、下屋根31は、屋内空間6の上方から軒先に至るまで屋根面が連続する面一な屋根面が形成されており、屋外側から見た場合にも、屋内外が一連の繋がった空間として認識されやすい。なお、ここで「面一な屋根面」とは、野地板65が面一であればよく、屋根材自体の凹凸や屋根材の重なりによって生じる凹凸は有しているが、屋根材が整然と敷設されており、全体として連続した屋根面と認識される面をいう。
下屋根31の軒先には、鼻隠し材93が設けられ、軒樋94が配設されている。端部軒裏面92が軒裏面83よりも面外方向に高い位置に設けられることによって、下屋根31の軒先の厚さを短くすることができており、軒側梁89の位置で軒裏面83の面外方向の上側にずれた位置に端部軒裏面92が形成されることとなり、軒の出が長い場合であっても軒先の高さが低くなりすぎることを抑制することができ、屋内側から見て軒裏面83が前方を覆った重たい印象となることを防ぐことができる。また、屋外側から見た軒の厚さを薄くして建物1の外観の印象をシャープにすることができる。
本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
本発明に係る建物1は、例えばエントランス部分に屋内外が連続した勾配天井を有する建物1として好適である。
1 建物
4 開口部
5 梁
6 屋内空間
7 天井化粧材
8 屋外空間
43 サッシ枠
61 天井面
69 第二の防火認定材
74 屋内壁面
75 壁化粧材
83 軒裏面
84 外壁面
85 独立柱
89 軒側梁
91 第一の防火認定材
92 端部軒裏面

Claims (8)

  1. 勾配を有する屋内の天井面と、
    前記天井面と面一に形成された屋外の軒裏面と、
    前記天井面及び前記軒裏面の境界の天井裏に水平に架設される梁と、
    前記梁の下に設けられ、屋内外の境界を形成する開口部と、
    を備え、
    前記梁の下面が前記天井面及び前記軒裏面の前記屋内外の境界側の縁よりも高いこと、
    を特徴とする建物。
  2. 前記天井面の上方に形成される屋根面と、前記軒裏面の上方に形成される軒屋根面とが、連続する面一な勾配屋根面であること、
    を特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記開口部は、サッシ枠の内側に透明窓を支持して形成されるものであり、
    前記サッシ枠は、上枠が下地を介して前記梁に固定されるとともに、下枠の上面が屋内の床レベルと面一であること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の建物。
  4. 前記軒裏面は、第一の防火認定材に天井化粧材が貼り付けられて形成されること、
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の建物。
  5. 前記天井面は、第二の防火認定材に天井化粧材が貼り付けられて形成されること、
    を特徴とする請求項4に記載の建物。
  6. 前記天井面の天井化粧材及び前記軒裏面の天井化粧材は、同一種類の天井化粧材であること、
    を特徴とする請求項5に記載の建物。
  7. 前記開口部から軒先側に距離を開けて複数の独立柱が形成され、当該独立柱の柱頭に軒側梁が架設されており、前記梁と当該軒側梁との間に勾配梁が架設されるとともに、前記軒側梁の水下側に前記軒裏面と同一の勾配であり、且つ、前記軒裏面の前記軒側梁側の端縁よりも高い位置から傾斜する端部軒裏面が形成されること、
    を特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の建物。
  8. 前記天井面の下方に形成される屋内空間に面する屋内壁面と、前記軒裏面の下方に形成される屋外空間に面し、且つ、前記屋内壁面に面一に連続して形成される外壁面と、が、形成されること、
    を特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の建物。
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