JP7409426B2 - 軒構造 - Google Patents

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本発明は、建築物の屋外側に突出して形成され、下方に半屋外空間が形成される軒構造に関する。
従来より、軒構造の軒裏面が勾配を有して形成される構造が提案されている(特許文献1参照)。この構造は、軒構造の下方の空間がエントランスの屋外側の空間として利用されており、玄関となる開口部の上縁から下り勾配に突出して、軒構造を形成している。軒構造は、開口部から軒先側に2000mmの距離を開けて設けられた2本の独立柱に支持されており、開口部側の柱と独立柱との間に、勾配梁が架設されている。また勾配梁の間には水平梁が設けられるとともに、母屋材が架設されて、天井吊木を介して野縁が固定されており、この野縁に天井化粧材が固定されている。
特開2020-197069号公報
上述の軒構造は、母屋材に天井吊木が吊り下げられており、当該天井吊木に野縁が固定され、当該野縁に天井化粧材が固定される構成であるので、天井化粧材の高さ位置を適切に施工するためには、構造躯体である勾配梁から母屋材、天井吊木、及び野縁を精度よく位置決めする必要があった。
本発明は、簡単に軒裏面材の位置決めを精度よく行うことができる軒構造を提供することを目的とする。
本発明の軒構造は、屋外に突出して形成され、下面が半屋外空間の天井面となる軒構造であり、複数の勾配梁と、前記勾配梁の間に間隔をあけて複数架設される水平梁と、前記勾配梁と同じ勾配で、水下側と水上側の2つの前記水平梁の間に架設される勾配下地材と、水平梁に平行な方向に形成される複数設けられ、少なくとも複数の内の一部が前記勾配下地材に固定される軒裏野縁と、前記軒裏野縁の下面に固定され、前記半屋外空間の天井面を形成する軒裏面材と、を備え、前記勾配下地材は、水下側又は水上側の端部に前記水平梁の下側の角部にかみ合って当該勾配下地材の位置決めをする切欠部を有することを特徴としている。
本発明の軒構造は、前記水平梁の上に固定される垂木と、前記垂木に固定されて下方に垂れ下がり、前記勾配下地材に固定されない前記軒裏野縁を下端に固定する軒裏吊り木と、をさらに備えることを特徴としている。
本発明の軒構造は、複数の前記水平梁のうち、少なくとも1以上の水平梁の下面に固定されるとともに、下面に勾配が形成されて前記軒裏面材が固定される勾配軒裏下地材を、さらに備えることを特徴としている。
本発明の軒構造は、棟部を有する軒構造であって、両側面に勾配梁の水上側の端部が接合される棟部水平梁と、前記棟部水平梁の下面に固定され、その下面に逆V字状の溝部が形成されて前記軒裏面材が固定される棟部軒裏下地材と、をさらに備えることを特徴としている。
本発明の軒構造は、建築物の屋根の少なくとも一部から連続して形成されることを特徴としている。
本発明の軒構造によると、勾配梁の間に間隔をあけて複数架設される水平梁に、勾配梁と同じ勾配で勾配下地材が架設されており、この勾配下地材には、水下側又は水上側の端部に水平梁の下側の角部にかみ合って当該勾配下地材の位置決めをする切欠部が形成されるので、勾配下地材を水平梁の下側の角部を基準にして簡単に位置決めすることができ、勾配下地材に軒裏野縁を介して固定される軒裏面材の位置決め精度を高めることができ、施工性を向上させることができる。
本発明の軒構造によると、水平梁の上に固定される垂木と、垂木に固定されて下方に垂れ下がり、勾配下地材に固定されない軒裏野縁を下端に固定する軒裏吊り木と、をさらに備えるので、勾配下地材が設けられていない位置においても、水平梁を基準にして軒裏野縁の位置が決められ、軒裏面材の位置決め精度を高めることができ、施工性を向上させることができる。
本発明の軒構造によると、勾配軒裏下地材が、複数の水平梁のうち、少なくとも1以上の水平梁の下面に固定され、その下面に形成された勾配に軒裏面材が固定されるので、勾配下地材及び軒裏吊り木が設けられていない位置においても、軒裏面材の位置決め精度を高めつつ、施工性を向上させることができる。
本発明の軒構造によると、棟部水平梁の下面に固定される棟部軒裏下地材の下面に逆V字状の溝部が形成されており、当該溝部に軒裏面材が固定されるので、棟部においても軒裏面材の位置決め精度を高めつつ、施工性を向上させることができる。
本発明の軒構造によると、当該軒構造が建築物の屋根の少なくとも一部から連続して形成されているので、切妻屋根のような統一されたデザインの建築物とすることができ、軒構造の下方に形成される空間が、屋内から連続した空間として認識され、屋内側から連続した用途に利用しやすくなる。
軒構造を有する建築物の1階の平面配置を示す図。 軒構造の全体構成を示す断面図 (A)は2つの水平梁の間に架設される勾配下地材の構成を示す図2のa部分拡大図、(B)は(A)の変形例を示す図2のb部分拡大図。 勾配梁の軒先付近の軒裏吊り木の構成を示す図2のc部分拡大図。 (A)は水平梁に勾配軒裏下地材が固定された状態を説明する図2のd部分拡大図、(B)は(A)よりも水平梁の梁せいが長い変形例を示す図2のe部分拡大図。 棟部水平梁に棟部軒裏下地材が固定された状態を説明する図2のf部分拡大図。 図1の半屋外空間が設けられた部分を説明する一部省略拡大図。 半屋外空間の構成を示す斜視図。 独立柱の配置を説明する図7の部分拡大図。 独立柱の内部構造を示す断面図。 別の独立柱の内部構造を示す断面図。
以下、本発明に係る軒構造の実施形態について、各図を参照しつつ説明する。建築物2に形成される軒構造1は、建築物2の外壁3よりも屋外側に突出して形成されており、図1に示すように、当該建築物2のエントランス空間でありつつ、例えばフードコートやイベントスペースとして利用可能な半屋外空間5の屋根となる構造である。建築物2の外壁3は2面が後退して入隅状に形成されており、半屋外空間5は、この入隅状の部分に配置される平面視略矩形の空間である。半屋外空間5は、少なくとも2面が外壁3に面している。半屋外空間5は、地上階に地面とは区画されたテラス又はデッキ状の床面23が形成される空間であり、軒構造1によって上部が塞がれた空間である。
軒構造1は、図2に示すように、棟部4を挟んで一方の面が建築物2の屋根39の一方の勾配面と面一に連続し、棟部4を挟んで他方の面が屋根39の他方の勾配面よりも低く平行に形成されている。軒構造1は、建築物2の屋根39の一方の勾配面の途中に棟部4が繋がるように形成されている。軒構造1は、棟部4を挟んで両側が下り勾配に形成されている。なお、本実施形態においては、軒構造1は、棟部4を挟んで一方の面が建築物2の屋根39と面一に連続し、他方の面が屋根39よりも低く形成されているが、軒構造1は棟部4を挟んで両側が屋根39と面一に形成されていてもよい。軒構造1は、棟部4を形成する棟部水平梁6と、棟部水平梁6の両側面にそれぞれ接合されて、屋根勾配を形成する複数の勾配梁7と、勾配梁7の間に間隔をあけて架設される複数の水平梁8と、を備えて躯体を形成している。棟部水平梁6は、屋根39の棟木を延長して形成される断面矩形の木製梁材である。棟部水平梁6の屋外側の端部は、半屋外空間5の屋外側に形成された独立柱9に支持されている。
勾配梁7は、棟部水平梁6の両側にそれぞれ水上側の端部が接合されている。また屋外側に向かって下り勾配の勾配梁7の水下側の端部は、水下側の軒先に形成される勾配支持柱10に支持されている。一方、屋内側に向かって下り勾配の勾配梁7の水下側の端部は、半屋外空間5に面する外壁3内に配置されている図示しない柱に支持されている。水平梁8は、勾配梁7の間に複数架設される断面矩形の木材である。水平梁8は架設される位置によって梁せいが異なって形成されている。また勾配梁7の間には母屋材11もまた架設されている。
軒構造1は、水平梁8及び母屋材11の上に複数の垂木15が勾配梁7と同じ勾配で固定されている。垂木15の上には、図示しないが、建築物2の屋根39から連続するように野地板、ルーフィングシート、及び屋根材が配置されて、軒構造1の上面を形成している。
勾配梁7の間に架設される複数の水平梁8の内、隣接する2つの水平梁8の間には、図3に示すように、角材により形成された勾配下地材12が架設されている。勾配下地材12は断面矩形の木材であり、斜めに架設されたときに水下側の端部が鉛直な木口面となるように切断されている。勾配下地材12は水下側の端部が、水下側の水平梁8に接合金具13を介して固定されている。また、水上側の端部は、斜めに架設されたときに水平梁8の下側の角部に整合する切欠部14が形成されている。切欠部14は、勾配下地材12が斜めの状態で鉛直面及び水平面を形成するように、当該勾配下地材12の水上側の端部の上面及び木口面から切断して形成されている。勾配下地材12は、切欠部14が水上側の水平梁8に接合金具13を介して固定されている。なお、勾配下地材12の長さは2つの水平梁8の間の距離に応じて決定されるので、本実施形態においては、2つの長さの異なる勾配下地材12が設けられている。また、本実施形態においては、勾配下地材12の水上側の端部に切欠部14を設けたが、例えば切欠部14は、水下側の水平梁8にかみ合うように、勾配下地材12の水下側の端部に形成されていてもよく、水上側及び水下側の両方に設けられていてもよい。このように勾配下地材12は、切欠部14を有することで、水平梁8の下側の角部を基準にして簡単に位置決めすることができ、勾配下地材12に後述する軒裏野縁17を介して固定される軒裏面材の位置決め精度を高めることができ、施工性を向上させることができる。
また、垂木15の側面には、図4に示すように、下方に垂れ下がって形成される軒裏吊り木16が設けられている。勾配下地材12及び軒裏吊り木16の下面には、それぞれ軒裏野縁17が水平方向に架設されている。軒裏野縁17は下面が同一の勾配面上に配置されるように位置決めされている。このように、本実施形態の軒構造1によると、水平梁8によって高さ位置が決まる垂木15に固定される軒裏吊り木16が軒裏野縁17の位置を決めることとなるので、水平梁8を基準にして軒裏野縁17の位置が決められ、軒裏面材19の位置決め精度を高めることができ、施工性を向上させることができる。
また、水平梁8の内、勾配下地材12が架設された水平梁8とは異なる少なくとも1以上の水平梁8の下面には、図5に示すように、下面が勾配梁7と同じ勾配に形成された勾配軒裏下地材18が固定されている。勾配軒裏下地材18は、上面及び両側面が直角で下面が斜めに形成された断面直角台形に形成されている。勾配軒裏下地材18は、水平梁8の下面にビス固定されている。なお、図5(A)(B)に示すように、勾配軒裏下地材18は、水平梁8の梁せいに応じて上面と下面との距離が異なる2種類が設けられており、水平梁8の梁せいが異なる場合でも、勾配軒裏下地材18の下面は同一の勾配面上に配置される。このように勾配軒裏下地材18が水平梁8の下面に固定されることで水平梁8を基準にして後述する軒裏面材19の位置決め精度を高めつつ、施工性を向上させることができる。
また棟部水平梁6の下面には、図6に示すように、棟部軒裏下地材20が固定されている。棟部軒裏下地材20は、棟部水平梁6の下面に固定され、その下面に逆V字状の溝部21が形成されている。溝部21を形成する2つの面はそれぞれ勾配梁7と同じ勾配に形成されており、上述の勾配軒裏下地材18の下面と同一の勾配面上に配置される。棟部水平梁6の下面に棟部軒裏下地材20が固定されることで、棟部4においても棟部水平梁6を基準として軒裏面材19の位置決め精度を高めつつ、施工性を向上させることができる。
勾配下地材12及び軒裏吊り木16の下面に水平に架設される軒裏野縁17、勾配軒裏下地材18、棟部軒裏下地材20の下面には、軒裏面材19が貼り付けられており、半屋外空間5の軒裏天井面22を形成している。このように、半屋外空間5の軒裏天井面22は、全体として棟部4から両側に下り勾配となっているので、半屋外空間5から見上げると、落ち着いた印象の空間となりつつも、軒裏天井面22の高さの変化によって単調な印象を避けることができる。また、軒裏天井面22が下り勾配となっていることで、半屋外空間5への屋外側からの風雨や日射の影響や屋外側からの視線を減らして、半屋外空間5を落ち着いた空間とすることができる。そして、棟部4の下の天井の高い位置に例えば舞台を設置し、又は、イベントのシンボルとなる樹木や像を配置するなどのように、天井の高さに変化があることによって、落ち着いた空間でありつつもその高さを利用して様々な催しを開催することができる。
軒構造1の下側に形成される半屋外空間5は、図7に示すように、屋外の地面よりも高くなるようにコンクリートで形成されたテラスであり、表面に例えばタイルなどで装飾されて半屋外空間5の床面23となっている。半屋外空間5の床面23は、人が出入することから屋内空間の床面24と面一であることが好ましい。半屋外空間5には、本実施形態においては、複数のテーブル25及び椅子26が配置されて、フードコートとして利用されている。半屋外空間5には利用者がセルフサービスで飲み水を汲む冷水器や手洗いコーナー27等も設けられている。半屋外空間5は平面視略矩形であり、互いに隣接する2面が建築物2の外壁3に面し、他の2面が屋外に開放されている。屋外に開放される2面には複数の独立柱9が並べて配置されており軒構造1を支持している。なお、軒構造1の軒先は片持ちで独立柱9よりも屋外側にまで突出している。独立柱9の内側には、建築物2の外壁3に至るまで無柱に形成されており、平面寸法が例えば一辺が17.5mで他辺が9mの大空間となっている。軒構造1との関係では、半屋外空間5は、軒構造1の水平梁8又は棟部水平梁6と直交する方向に17.5mで、軒構造1の水平梁8及び棟部水平梁6の長さ方向に9mの大空間である。なお、半屋外空間5の寸法はこれに限定されるものではないが、少なくとも各辺が9m以上であることが好ましい。
半屋外空間5に面する一方の外壁3に沿って屋内側には、3つの飲食店28が配置されている。また、半屋外空間5に面する他方の外壁3に沿って屋内側には、1つの飲食店28が配置されている。それぞれの飲食店28は、バックヤードエリアが半屋外空間5から離れた位置に配置され、客席エリアが半屋外空間5に隣接して配置されている。これらの飲食店28と半屋外空間5との間には、それぞれ開口部が形成されて、互いに連通している。本実施形態においては、半屋外空間5の床面23と飲食店28の床面24とは面一に形成されている。
開口部29は、飲食店28の床面24から飲食店28の天井面までの高さを有する透明な引き違いドアである。開口部29は、半屋外空間5と屋内空間とを行き来可能に形成されている。外壁3は、開口部29の上に半屋外空間5に向かって店舗看板30及びガラリ31が上下に並べて形成されている。ガラリ31は、飲食店28のバックヤードエリアに設けられている換気扇から延びて、当該飲食店28の天井裏に配置されるダクトに連通しており、開口部29の幅とほぼ同じ幅に形成されている。また、店舗看板30は長方形状で開口部29の幅よりも若干短い幅に形成されている。
なお、開口部29は、例えば飲食物の受け渡しが可能な程度開口していれば、上下方向の全面に開口するものに限られるものではない。
半屋外空間5に面する外壁3のうち、1つの飲食店28が屋内側に配置される外壁3には、当該飲食店28に隣接して、屋内空間に出入り可能な出入口32が形成されている。出入口32は例えば透明な引き戸式の自動ドアである。図2に示すように、当該出入口32の上方の外壁3には、換気口33が形成されている。換気口33は、建築物2が2階建て以上である場合には、2階の床梁よりも高い位置に形成されており、建築物2が平屋である場合には、小屋組を支持する小屋梁42よりも高い位置に形成されている。
出入口32の屋内側には、通路40が設けられている。通路40には、出入口32を挟んで反対側にトイレ室34が隣接して配置されている。トイレ室34は男性用トイレ室、バリアフリートイレ室、女性用トイレ室が並べて配置されている。トイレ室34には、換気ダクト41が連通しており、換気ダクト41は外壁3に形成された換気口33に繋がっている。換気口33が外壁3の比較的高い位置に形成されていることで、一般に出入口32の付近に配置されるトイレ室34からの排気を半屋外空間5の高い位置に排出し、半屋外空間5から屋外に排出するので、半屋外空間5ににおいが漂うことを抑制できる。なお、トイレ室34は、外壁3に沿って出入口32に隣接した位置に配置されていてもよく、その場合でも換気ダクト41を介して換気口33に繋がることで、半屋外空間5に高い位置からにおいを排出することで半屋外空間5の防臭を図ることができる。
建築物2の屋内側には、図示しないが例えばコンビニエンスストアなどの物品を販売する店舗や例えば美容院などのサービスを提供する店舗などの様々な店舗や施設が配置されていてもよい。
軒構造1を支える独立柱9は、棟部水平梁6及び水平梁8の軒先側の下面を支持するように配置されている。独立柱9は、3つの等間隔に並んだ角材の柱本体35a,35bと、それぞれの柱本体35a,35bに固定されるスペーサ36と、柱本体35a,35b及びスペーサ36にビス止めされて外装材37を固定する固定金具38と、固定金具38によって柱本体35a,35b又はスペーサ36に固定され、3つの柱本体35a,35bを覆うように形成される外装材37と、を備える。
3つの柱本体35a,35bは、棟部水平梁6及び水平梁8の長さ方向に並んで立設されるものであり、柱頭でこれら棟部水平梁6又は水平梁8に接合している。柱本体35a,35bは木製の四角柱であり、独立柱9の設置場所によって、3つの柱本体35a,35bのうち中央の柱本体35bの断面形状が異なる2種類の独立柱9が用いられる。一方の独立柱9の柱本体35aは、それぞれ断面寸法が一辺120mmの正方形となる柱本体35aを等間隔に3つ並べて形成される。他方の独立柱9は両側の柱本体35aは断面寸法が一辺120mmの正方形となり、中央の柱本体35bは一辺180mmの正方形となっている。スペーサ36は一辺が120mmの柱本体35aと外装材37との間隙を埋めるスペーサ36であり、厚さ30mmのスペーサ36が120mmの柱本体35の外装材37側を向く2面に固定されて、一辺が180mmの柱本体35bの表面と同じ位置になるように形成されている。
外装材37は、例えばサイディング材であり、2枚の平板外装材37aと、4つの角部をそれぞれ形成する直角の2つの役物外装材37bとを有する。2つの役物外装材37bを突き合わせて独立柱9の短辺を形成するとともに、平板外装材37aの両端に役物外装材37bを突き合わせて独立柱9の長辺を形成する。これら平板外装材37a及び役物外装材37bの間には図示しない目地材が充填される。平板外装材37a及び役物外装材37bは上下方向に複数並べて配置される。外装材37は120mmの柱本体35aが3つ並んだ一方の独立柱9、及び120mm及び180mmの柱本体35a,35bが並んだ他方の独立柱9のいずれも同一形状に形成されている。したがって、外装材37が取り付けられた独立柱9の外観形状は一方の独立柱9及び他方の独立柱9のいずれでも同一形状となっている。このように、複数の独立柱9の断面積を異ならせることで、軒構造1を支持するために必要十分な独立柱9を配置することができ、外装材37の外形が同一であることで、統一感のある意匠性に優れた半屋外空間5とすることができる。
本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
本発明に係る軒構造1は、例えば商業施設などの屋外フードコートとして利用される半屋外空間5の上部を覆う軒構造1として好適である。
1 軒構造
2 建築物
3 外壁
4 棟部
5 屋根
6 棟部水平梁
7 勾配梁
8 水平梁
9 独立柱
10 勾配支持柱
12 勾配下地材
14 切欠部
16 軒裏吊り木
17 軒裏野縁
18 勾配軒裏下地材
19 軒裏面材
20 棟部軒裏下地材
21 溝部
22 軒裏天井面
29 開口部

Claims (5)

  1. 屋外に突出して形成され、下面が半屋外空間の天井面となる軒構造であり、
    複数の勾配梁と、
    前記勾配梁の間に間隔をあけて複数架設される水平梁と、
    前記勾配梁と同じ勾配で、水下側と水上側の2つの前記水平梁の間に架設される勾配下地材と、
    水平梁に平行な方向に形成される複数設けられ、少なくとも複数の内の一部が前記勾配下地材に固定される軒裏野縁と、
    前記軒裏野縁の下面に固定され、前記半屋外空間の天井面を形成する軒裏面材と、を備え、
    前記勾配下地材は、水下側又は水上側の端部に前記水平梁の下側の角部にかみ合って当該勾配下地材の位置決めをする切欠部を有することを特徴とする軒構造。
  2. 前記水平梁の上に固定される垂木と、
    前記垂木に固定されて下方に垂れ下がり、前記勾配下地材に固定されない前記軒裏野縁を下端に固定する軒裏吊り木と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の軒構造。
  3. 複数の前記水平梁のうち、少なくとも1以上の水平梁の下面に固定されるとともに、下面に勾配が形成されて前記軒裏面材が固定される勾配軒裏下地材を、
    さらに備えることを特徴とする請求項2に記載の軒構造。
  4. 棟部を有する軒構造であって、
    両側面に勾配梁の水上側の端部が接合される棟部水平梁と、
    前記棟部水平梁の下面に固定され、その下面に逆V字状の溝部が形成されて前記軒裏面材が固定される棟部軒裏下地材と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の軒構造。
  5. 建築物の屋根の少なくとも一部から連続して形成されることを特徴とする請求項4に記載の軒構造。
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