JP2000170336A - 建物の軒先構造 - Google Patents

建物の軒先構造

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JP2000170336A
JP2000170336A JP10348730A JP34873098A JP2000170336A JP 2000170336 A JP2000170336 A JP 2000170336A JP 10348730 A JP10348730 A JP 10348730A JP 34873098 A JP34873098 A JP 34873098A JP 2000170336 A JP2000170336 A JP 2000170336A
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清貴 小林
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 庇の長さに関係なく垂直方向の先端部分の長
さをほぼ同じにし、しかも、庇の長さが短いときには豪
華な感じがし、庇の長さが長井ときには先端部分が小さ
く、見る人に安定した感じを与える建物の軒先構造を提
供する。 【解決手段】 軒先化粧板4は短庇用の軒先化粧板と長
庇用の軒先化粧板とがある。長庇用の軒先化粧板4は短
庇用の軒先化粧板4の外形と垂直方向の長さがほぼ同じ
で、水平方向の区分線で複数個に区分され、この複数個
に区分された一部分がその他の部分より突出したもので
ある。そして、この短庇用の軒先化粧板と長庇用の軒先
化粧板のいずれかを庇の出寸法に応じて選択し取り付け
た軒先構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は屋根の先端部分を
覆った状態に取り付けられた軒先化粧板を備えた建物の
軒先構造に関する。特に、ユニット建物に適した建物の
軒先構造に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の軒先部分はよく人の目を引く場所
であり、しかも、この軒先部分には、屋根の先端部や軒
樋があって複雑な形状をしていて美観を害することが多
い。この問題を解決する方法として、この屋根の先端部
や軒樋を軒先化粧板で覆って美観をよくすることが多く
行われている。
【0003】一方、ユニット建物は、運搬可能な一定の
大きさの箱形の、且つ、内部、外部の仕上げられた建物
ユニットと屋根ユニット・屋根パネルとを、予め、工場
で製造し、この建物ユニットや屋根ユニット・屋根パネ
ルの複数個を施工現場に運搬し、施工現場で組み立てて
建物となすものであって、現場施工期間が短く、且つ、
寸法精度の良い標準化された建物となる特徴があること
から、近年、広く採用されている。尚、屋根パネルは工
場で建物ユニットに取り付けられて施工現場に運搬され
ることもある。
【0004】このユニット建物においても、屋根の先端
や軒樋を軒先化粧板で覆って美観をよくすることが多
い。例えば、特公平3−80227号公報や特許第25
43625号公報には、ユニット建物の屋根の先端部や
軒樋を軒先化粧板で覆った軒先構造について記載されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この軒先化粧板の形状
については、一般に次のような傾向がある。即ち、建物
の外壁から軒先化粧板の先端までの長さ(以後、庇の出
寸法という)は建物の種類、構造、位置や宅地の大きさ
等によって異なる。例えば、敷地にゆとりのある郊外で
は、庇の出寸法は長く(例えば、750mm〜1000
mm)、都市部の狭小な宅地では、隣地境界への対応の
ために短い(例えば、500mm以下)。又、同じ建物
であっても、南側の屋根では、日光が室内に入るのを防
ぐために庇の出寸法を長くするという傾向が多い。
【0006】そして、この庇の先端に取り付けられる軒
先化粧板は、庇の出寸法が短い場合には垂直方向の長さ
を長くして豪華にすることで軒先の安定感を持たせるこ
とが好ましく、庇の出寸法が長い場合には垂直方向の長
さが長いと、側面から見ると、先端部分が大きくなり不
安定な感じがするので、垂直方向の長さを短くして、軒
先先端の重量感を軽減して建物の外観の向上を図ってい
る。
【0007】しかし、建物の南側と北側や東西側とで庇
の出寸法が異なる場合に、この庇の出寸法に合わせて軒
先化粧材の垂直方向の長さを変えると、それぞれの庇が
独立した感じがして全体の調和が取れず見苦しい建物と
なる。又、同じ宅地内に2棟以上の建物、例えば、母屋
と納屋等があり、この2棟の建物の庇の出寸法が異なる
場合にも、庇の出寸法に合わせて軒先化粧材の垂直方向
の長さを変えると、全体の調和が取れず見苦しい建物と
なる。
【0008】かかる問題はユニット建物でも発生する。
更に、このユニット建物では、ほぼ同じ形状の建物を大
量生産して販売するので、例えば、顧客の希望や土地の
形状等で庇の長さを変える場合にも、展示場で見た建物
と実際に建てた建物の感じが異なると困るので、通常、
軒先化粧板の形状と垂直方向の長さをほぼ一定にしてい
る。
【0009】上記公報記載のユニット建物について説明
すると、特公平3−80227号公報では、通常、庇の
出寸法がほぼ500mmの建物ユニットに使用する軒先
化粧材であり、特許第2543625号公報では、庇の
出寸法がほぼ300mmのユニット建物に使用する軒先
化粧板であるが、軒先化粧板の垂直方向の長さはほぼ3
70mmと同じにしている。上記の場合には庇の出寸法
がほぼ500mmとほぼ300mmというように余り変
わらないので、それほど問題が発生しないが、庇の出寸
法が更に大きく(例えば、ほぼ1000mm)なると極
めて不安定な感じがする。
【0010】そこで、この発明の目的は、庇の長さに関
係なく垂直方向の長さをほぼ同じにし、しかも、庇の長
さが短いときには見る人に豪華な感じを与え、庇の長さ
が長いときには先端部分が小さく、見る人に安定した感
じを与える建物の軒先構造を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、屋根の先端部と雨樋の屋外側を覆った状態に取り付
けられた板状の軒先化粧板を備えた建物の軒先構造であ
って、前記軒先化粧板の垂直断面が水平方向の分割線で
複数個に分割され、この複数個に分割された各部分が水
平方向に伸長自在になされているものである。
【0012】請求項2記載の発明は、屋根の先端部と雨
樋の屋外側を覆った状態に取り付けられた板状の軒先化
粧板を備えた建物の軒先構造であって、前記軒先化粧板
は、長庇用の軒先化粧板と短庇用の軒先化粧板とからな
り、前記長庇用の軒先化粧板は、前記短庇用の軒先化粧
板の外形と垂直方向の長さがほぼ同じで、水平方向の区
分線で複数個に区分され、この複数個に区分された一部
分がその他の部分より突出しており、この短庇用の軒先
化粧板と長庇用の軒先化粧板のいずれかが庇の出寸法に
応じて選択され取り付けられているものである。
【0013】この請求項2記載の発明における長庇用の
軒先化粧板は、短庇用の外形と垂直方向の長さがほぼ同
じで、水平方向の区分線で複数個に区分され、この複数
個に区分された一部分がその他の部分より突出したもの
である。この際使用する長庇用の軒先化粧板は、突出長
さがほぼ一定の1種類だけでもよいが、庇の出寸法に応
じて種々な長さに突出した複数種類の軒先化粧板、例え
ば、庇の出寸法が500mm用の長庇用の軒先化粧板
や、庇の出寸法が1000mm用の長庇用の軒先化粧板
等があってもよい。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明に係り、前記建物が複数個の建物ユニットを
組み立てたユニット建物であるものである。
【0015】(作用)請求項1記載の発明では、軒先化
粧板の垂直断面が水平方向の分割線で複数個に分割さ
れ、この複数個に分割された各部分が水平方向に伸長自
在になされているから、庇の長さが長いときには軒先化
粧板の一部分を延ばして、その他の部分より突出させ、
庇の長さが短いときには伸びている軒先化粧板の一部分
を縮める。
【0016】すると、この軒先化粧板を正面から見る
と、延ばして突出させた部分と突出しない部分との境界
がはっきりせず、縮めた軒先化粧板とほぼ同じ外観を呈
する。従って、建物の南側と北側と東西側とで庇の出寸
法を変えていても、又、母屋と納屋というように同じ宅
地内に複数棟がある場合に棟毎に庇の出寸法を変えて
も、全体が調和し、美麗な建物となる。
【0017】又、一部分を延ばして突出させた軒先化粧
板を側面から見ると、突出した部分は軒先化粧板の一部
分であるために、軒先先端が小さく重量感なく、安定し
た感じを見る人に与えて美麗である。
【0018】請求項2記載の発明では、軒先化粧板は、
長庇用の軒先化粧板と短庇用の軒先化粧板とからなり、
長庇用の軒先化粧板は、短庇用の軒先化粧板の外形と垂
直方向の長さがほぼ同じで、水平方向の区分線で複数個
に区分され、この複数個に区分された一部分がその他の
部分より突出しており、この短庇用の軒先化粧板と長庇
用の軒先化粧板のいずれかが庇の出寸法に応じて選択さ
れ取り付けられているから、庇の長さが長いときには一
部分がその他の部分より突出した長庇用の軒先化粧板を
取り付け、庇の長さが短いときには短庇用の軒先化粧板
を取り付ける。
【0019】すると、長庇用の軒先化粧板を正面から見
ると、突出した部分と突出しない部分との境界がはっき
りせず、短庇用の軒先化粧板とほぼ同じ外観を呈する。
従って、建物の南側と北側と東西側とで庇の出寸法を変
えていても、又、母屋と納屋というように同じ宅地内に
複数棟がある場合に棟毎に庇の出寸法を変えても、全体
が調和し、美麗な建物となる。
【0020】又、長庇用の軒先化粧板を側面から見る
と、突出した部分は軒先化粧板の一部分であるために、
軒先先端が小さく重量感なく、安定した感じを見る人に
与えて美麗である。
【0021】請求項3記載の発明では、請求項1または
2記載の発明に係るから、請求項1または2記載の発明
と同様に、正面からみると長庇用の軒先化粧板と短庇用
の軒先化粧板の外観がほぼ同じであり、しかも、長庇用
の軒先化粧板を側面からみると先端部が小さく重量感な
く安定した感じを見る人に与えて美麗である。
【0022】更に、この請求項3記載の発明では、建物
が複数個の建物ユニットを組み立てたユニット建物であ
るから、土地の形状や顧客の要望等で庇の出寸法を変え
ても、正面から見ると展示場の建物とほぼ同じ感じにな
るので、必要に応じて安心して庇の長さを選択し、この
庇の長さに応じた軒先化粧板を取りつけることができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を示す。
図1〜図7は本発明の一実施例を示すもので、図1はユ
ニット建物の斜視説明図、図2は建物ユニットの骨格を
示す斜視図、図3は図1のA部分に取り付けられた短庇
用の軒先化粧板を示す垂直断面図、図4は図1のA部分
に取り付けられた庇の出寸法が500mmの長庇用の上
側突出軒先化粧板を示す垂直断面図、図5は図1のA部
分に取り付けられた庇の出寸法が1000mmの長庇用
の上側突出軒先化粧板を示す垂直断面図、図6は図1の
A部分に取り付けられた庇の出寸法が500mmの長庇
用の中側突出軒先化粧板を示す垂直断面図、図7は図1
のA部分に取り付けられた庇の出寸法が1000mmの
長庇用の中側突出軒先化粧板を示す垂直断面図である。
【0024】図1〜図7において、Uはユニット建物で
あり、このユニット建物Uは、図1に示すように、基礎
9の上に、9個の建物ユニット1が据え付けられて1階
が構成され、この上に、9個の建物ユニット1が据え付
けられて2階が構成され、最上階の建物ユニット1の上
に屋根パネル2が取り付けられたものである。建物ユニ
ット1の骨格は、図2に示すように、平面矩形状の四隅
に配置した4本の柱11と、この4本の柱11の上端部
を矩形状の辺に沿って連結した天井梁13と、この4本
の柱11の下端部を矩形状の辺に沿って連結した床梁1
2とからなる。
【0025】そして、建物ユニット1は、この骨格の相
対する天井梁13に天井野縁17が差し渡され、この天
井野縁17の下面に天井材が取り付けられて天井が形成
され、相対する床梁12に床小梁15が差し渡され、こ
の床小梁15の上に床根太16が取り付けられ、この床
根太16の上に床材が取り付けられて床が形成され、壁
を設ける場所には、天井梁13と床梁12との間に間柱
19が取り付けられ、この間柱19に壁パネル3が取り
付けられて壁が形成されたものである。
【0026】壁パネル3は、図3〜図7に上端の一部分
が示すように、鋼製四角筒状のフレーム31の室外側に
硬質木片セメント板32が取り付けられたものである。
屋根パネル2は支持片21の上に折版屋根材22を取り
付けたものであり、折版屋根材22の先端は、図3〜図
7に示すように、支持片21より突出している。尚、こ
の折版屋根材22は屋根のほぼ中央部(棟部分)が一番
高く、前後にゆくに従って低くなっている。このときの
勾配はほぼ3/100である。そして、この屋根パネル
2の支持片21は、図3〜図7に示すように、最上階の
建物ユニット1の天井梁13の長さ方向に一定の間隔を
開けてに取り付けられている。
【0027】4は軒先化粧板であり、この軒先化粧板4
はほぼ垂直な化粧板本体41と、この化粧板本体41の
裏側の所々に取り付けられた補強板42と、この化粧板
本体41と補強板42とを天井梁13に取り付けるフレ
ーム43とからなる。この軒先化粧板4には、短庇用の
軒先化粧板4−1と、庇の出寸法が500mmの長庇用
の上側突出軒先化粧板4−2と、庇の出寸法が1000
mmの長庇用の上側突出軒先化粧板4−3と、庇の出寸
法が500mmの長庇用の中側突出軒先化粧板4−4
と、庇の出寸法が1000mmの長庇用の中側突出軒先
化粧板4−5の5種類ある。
【0028】そして、この短庇用の軒先化粧板4−1
は、図3に示すように、フレーム43−1が天井梁13
にほぼ水平に取り付けられ、このフレーム43−1が補
強板42−1に取付板44−1を介して取り付けられ、
この補強板42−1にほぼ垂直な化粧板本体41−1が
ビス49で取り付けられている。この短庇用の軒先化粧
板4−1の垂直方向の長さはほぼ373mmであり、庇
の出寸法はほぼ280mmである。
【0029】庇の出寸法が500mmの長庇用の上側突
出軒先化粧板4−2を短庇用の軒先化粧板と比較する
と、化粧板本体41−2が、図4に示すように、短庇用
の軒先化粧板4−1の化粧板本体41−1の外形と垂直
方向の長さ(ほぼ373mm)とほぼ同じで、水平方向
の区分線で上側部分41−2aと下側部分41−2bと
に2分割され、上側部分41−2aが下側部分41−2
bより突出していて、フレーム43−2の室内側の一端
から化粧板本体41−2の先端までの長さ(庇の出寸
法)がほぼ500mmとなっていることが異なる。
【0030】尚、この上側部分41−2aと下側部分4
1−2bとは軒天板45−2で連結されている。又、フ
レーム43−2は室内側フレーム43−2aと、この上
側に取り付けられ、室外方向に突出した室外側フレーム
43−2bとからなり、室外側フレーム43−2bの位
置が上方に移動した状態になり、化粧板本体41−2の
上側部分41−2aが取り付け易くなっている。
【0031】そして、この庇の出寸法が500mmの長
庇用の上側突出軒先化粧板4−2の化粧板本体41−2
は、図4に示すように、室内側フレーム43−2aが天
井梁13にほぼ水平に取り付けられ、フレーム43−2
bが補強板42−2に取付板44−2を介して取り付け
られ、この補強板42−2に上側部分41−2aがビス
49で取り付けられている。
【0032】庇の出寸法が1000mmの長庇用の上側
突出軒先化粧板4−3を出寸法が500mmの長庇用の
上側突出軒先化粧板4−2と比較すると、図5に示すよ
うに、上側部分41−3aが下側部分41−3bより更
に長く突出していて、フレーム43−3の室内側の一端
から化粧板本体41−3の先端までの長さ(庇の出寸
法)がほぼ1000mmとなっていることが異なる。そ
の他は出寸法が500mmの長庇用の上側突出軒先化粧
板4−2とほぼ同じである。
【0033】庇の出寸法が500mmの長庇用の中側突
出軒先化粧板4−4を短庇用の軒先化粧板4−1と比較
すると、化粧板本体41−4が、図6に示すように、短
庇用の軒先化粧板4−1の化粧板本体41−1の外形と
垂直方向の長さ(ほぼ373mm)とほぼ同じで、水平
方向の2本の区分線で上側部分41−4a、中側部分4
1−4c、下側部分41−4bに3分割され、中側部分
4−4cが上側部分4−4aや下側部分4−4bより突
出していて、フレーム43−4の室内側の一端から化粧
板本体41−4の先端までの長さ(庇の出寸法)がほぼ
500mmとなっていることが異なる。
【0034】尚、この上側部分41−4aと中側部分4
1−4cとは屋根板46−4で連結され、中側部分41
−4cと下側部分41−4bとは軒天板45−4で連結
されている。そして、この出寸法が500mmの長庇用
の中側突出軒先化粧板4−4の化粧板本体41−4は、
上側部分41−4aに補強板42−4aが、又、中側部
分41−4cには補強板42−4cがそれぞれビス49
−4a、49−4cで取り付けられ、この補強板41−
4a、41−43cがそれぞれ天井梁13に取り付けら
れているフレーム43−4に取付板44−4a、44−
4cを介して取り付けられている。
【0035】出寸法が1000mmの長庇用の中側突出
軒先化粧板4−5を出寸法が500mm用の長庇用の中
側突出軒先化粧板4−4と比較すると、図7に示すよう
に、中側部分41−5cが上側部分41−5aや下側部
分41−5bより更に長く突出していて、フレーム43
−5の室内側の一端から化粧板本体41−5の先端まで
の長さ(庇の出寸法)がほぼ1000mmとなっている
ことが異なる。その他は出寸法が500mmの長庇用の
中側突出軒先化粧板4−4とほぼ同じである。
【0036】このように、上記5種類の軒先化粧板4は
化粧板本体41の垂直方向の長さはほぼ同じであるが、
長庇用の軒先化粧板4−2、4−3、4−4、4−5
は、化粧板本体41の一部分が突出している。従って、
この軒先化粧板4を正面から見ると、突出下部分と突出
しない部分との境界がハッキリせず、短庇用の軒先化粧
板4−1と長庇用の軒先化粧板4−2、4−3、4−
4、4−5とほぼ同じ外観を呈する。又、側面からみる
と、突出した部分は化粧板本体41の一部分であるため
に、軒先が小さく重量感がなく安定した感じを人に与え
て美麗である。
【0037】5は軒樋であり、この軒樋5は、折版屋根
材22の先端の下方に位置した状態にフレーム43の上
側に載せられて取り付けられ、折版屋根2から落下した
雨水を受けるようになっている。6は軒樋5からほぼ垂
直に下方に取り付けられた竪樋であり、この竪樋6は軒
樋5に落下した雨水を地上に導くものである。7は連結
屋根であり、この連結屋根7は化粧板本体41の上端と
折版屋根22とを連結し、この間から雨水が漏れること
を防ぐものであり、この連結屋根7の上に降った雨水は
折版屋根22の方向に流れてゆくようになっている。
【0038】次に、このユニット建物Uの施工方法およ
び軒先化粧板4の作用について説明する。先ず、工場
で、図2に示すように、平面矩形状の四隅に4本の柱1
1を配置し、この4本の柱11の上端部を天井梁13で
矩形状の辺に沿って連結し、この4本の柱11の下端部
を床梁12で矩形状の辺に沿って連結した建物ユニット
1の骨格を製造する。
【0039】一方、鋼製四角筒状のフレーム31の室外
側に硬質木片セメント板32を取り付けて壁パネル3を
製造する。建物ユニット1の骨格の相対する天井梁13
に天井野縁17を差し渡し、この天井野縁17の下面に
天井材を取り付けて天井を形成し、相対する床梁12に
床小梁15を差し渡し、この床小梁15の上に床根太1
6を取り付け、この床根太16の上に床材を取り付けて
床を形成し、壁を設ける場所には、天井梁13と床梁1
2との間に間柱19を取り付け、この間柱19に壁パネ
ル3のフレーム31を取り付けて壁を形成したり、その
他種々な仕上げを行って建物ユニット1を製造する。
【0040】又、屋根材22、支持片21、化粧板本体
41、補強板42、取付板43、連結屋根7等を製造す
る。このようにして製造した建物ユニット1、支持片2
1、屋根材22、化粧板本体41、補強板42、取付板
43、連結屋根7等を施工現場に運搬する。施工現場で
は、予め設けられている基礎9の上に9個の建物ユニッ
ト1を据え付けて1階を構成し、この上に、9個の建物
ユニット1を据え付けて2階を構成し、最上階の建物ユ
ニット1の天井梁13に支持片21を取り付け、この支
持片21の上に折版屋根材22を取り付ける。
【0041】この際、この折版屋根材22のほぼ中央部
を一番高くし、前後にゆくに従って低くし、折版屋根材
22の先端を、図3〜図7に示すように、支持片21よ
り突出させておく。次に、フレーム43を天井梁13に
ほぼ水平に突出させて取り付け、このフレーム43に補
強板42を取付板44を介して取り付け、この補強板4
2に化粧板本体41をビス49で取り付けて、軒先化粧
板4を取り付ける。
【0042】この際、建物の種類、構造、位置や宅地の
大きさ等に合った庇の出寸法を有する軒先化粧板4を、
図3〜図7に示す5種類の中から選んで取り付ける。そ
の後、軒樋5をフレーム43の上側に載せて取り付けた
り、竪樋6や連結屋根7を取り付けたり、その他の仕上
げを行うとユニット建物Uが完成する。このユニット建
物Uの折版屋根材22の上に降った雨水は、折版屋根2
2の上を流れて行って、折版屋根22の先端から落下
し、軒樋5、竪樋6を通って地上に落下する。
【0043】又、化粧板本体41と折版屋根22の間に
降った雨水は連結屋根7から折版屋根22の方向に流れ
てゆき、その後は折版屋根2の上に降った雨水と一緒に
なって地上に落下する。
【0044】このようにして完成したユニット建物Uで
は、建物の種類、構造、位置や宅地の大きさ等に合った
庇の出寸法を有する軒先化粧板4を、図3〜図7に示す
5種類の中から選んで取り付けているから、ユニット建
物Uは、南側と北側と東西側とで庇の出寸法を変えてい
ても、又、母屋と納屋というように同一宅地内に複数棟
の建物がある場合に棟毎に庇の出寸法を変えていても、
長庇用の軒先化粧板4−2、4−3、4−4、4−5を
正面から見ると、突出した部分と突出しない部分との境
界がはっきりせず、短庇用の軒先化粧板4−1とほぼ同
じ外観を呈し、ユニット建物Uの全体が調和し、美麗な
建物となる。
【0045】又、長庇用の軒先化粧板4−2、4−3、
4−4、4−5を側面から見ると、突出した上側部分4
1−2a、41−3aや中側部分41−4c、41−5
cは軒先化粧板4−2、4−3、4−4、4−5の一部
分であるから、軒先先端部が小さく重量感なく、見る人
に安定した感じを与えて美麗である。このように、土地
の形状や顧客の要望等で庇の出寸法を変えても、正面か
ら見ると展示場の建物とほぼ同じ感じになるので、必要
に応じて安心して庇の長さを選択し、この庇の長さに応
じた軒先化粧板4を取り付けることがきる。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、軒先化粧板の
垂直断面が水平方向の分割線で複数個に分割され、この
複数個に分割された各部分が水平方向に伸長自在になさ
れているから、庇の長さが長いときには軒先化粧板の一
部分を延ばして、その他の部分より突出させ、庇の長さ
が短いときには伸びている軒先化粧板の一部分を縮め
る。
【0047】すると、この軒先化粧板を正面から見る
と、延ばして突出させた部分と突出しない部分との境界
がはっきりせず、縮めた軒先化粧板とほぼ同じ外観を呈
する。従って、建物の南側と北側と東西側とで庇の出寸
法を変えていても、又、母屋と納屋というように同じ宅
地内に複数棟がある場合に棟毎に庇の出寸法を変えて
も、全体が調和し、美麗な建物となる。
【0048】又、一部分を延ばして突出させた軒先化粧
板を側面から見ると、突出した部分は軒先化粧板の一部
分であるために、軒先先端が小さく重量感なく、安定し
た感じを見る人に与えて美麗である。
【0049】請求項2記載の発明では、軒先化粧板は、
長庇用の軒先化粧板と短庇用の軒先化粧板とからなり、
長庇用の軒先化粧板は、短庇用の軒先化粧板の外形と垂
直方向の長さがほぼ同じで、水平方向の区分線で複数個
に区分され、この複数個に区分された一部分がその他の
部分より突出しており、この短庇用の軒先化粧板と長庇
用の軒先化粧板のいずれかが庇の出寸法に応じて選択さ
れ取り付けられているから、庇の長さが長いときには一
部分がその他の部分より突出した長庇用の軒先化粧板を
取り付け、庇の長さが短いときには短庇用の軒先化粧板
を取り付けるから、長庇用の軒先化粧板を正面から見る
と、短庇用の軒先化粧板とほぼ同じ外観を呈する。従っ
て、建物の南側と北側と東西側とで庇の出寸法を変えて
いても、又、母屋と納屋というように同一宅地内に複数
棟の建物がある場合に棟毎に庇の出寸法を変えていて
も、全体が調和し、美麗な建物となる。
【0050】又、長庇用の軒先化粧板を側面から見る
と、突出した部分は軒先化粧板の一部分であるために、
軒先先端部が小さく重量感なく、見る人に安定した感じ
を与えて美麗である。
【0051】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明に係るから、請求項1記載の発明と同様に、正面か
らみると長庇用の軒先化粧板と短庇用の軒先化粧板の外
観がほぼ同じであり、しかも、側面から見ると長庇用の
軒先化粧板の先端部が小さく重量感なく見る人に安定し
た感じを与えて美麗である。
【0052】更に、この請求項2記載の発明では、建物
が複数個の建物ユニットを組み立てたユニット建物であ
るから、土地の形状や顧客の要望等で庇の出寸法を変え
ても、正面から見ると展示場の建物とほぼ同じ感じにな
るので、必要に応じて安心して庇の長さを選択し、この
庇の長さに応じた軒先化粧板を取り付けることがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、ユニット建物
の斜視説明図である。
【図2】建物ユニットの骨格を示す斜視説明図である。
【図3】図1のA部分に取り付けられた短庇用の軒先化
粧板を示す垂直断面図である。
【図4】図1のA部分に取り付けられた庇の出寸法が5
00mmの長庇用の上側突出軒先化粧板を示す垂直断面
図である。
【図5】図1のA部分に取り付けられた庇の出寸法が1
000mmの長庇用の上側突出軒先化粧板を示す垂直断
面図である。
【図6】図1のA部分に取り付けられた庇の出寸法が5
00mmの長庇用の中側突出軒先化粧板を示す垂直断面
図である。
【図7】図1のA部分に取り付けられた庇の出寸法が1
000mmの長庇用の中側突出軒先化粧板を示す垂直断
面図である。
【符号の説明】
U 建物(ユニット建物) 1 建物ユニット 2 屋根パネル 3 壁パネル 4 軒先化粧板 4−1 短庇用の軒先化粧板 4−2 庇の出寸法が500mmの長庇用の上
側突出軒先化粧板 4−3 庇の出寸法が1000mmの長庇用の
上側突出軒先化粧板 4−2 庇の出寸法が500mmの長庇用の中
側突出軒先化粧板 4−3 庇の出寸法が1000mmの長庇用の
中側突出軒先化粧板 5 軒樋 6 竪樋

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根の先端部と雨樋の屋外側を覆った状
    態に取り付けられた板状の軒先化粧板を備えた建物の軒
    先構造であって、前記軒先化粧板の垂直断面が水平方向
    の分割線で複数個に分割され、この複数個に分割された
    各部分が水平方向に伸長自在になされていることを特徴
    とする建物の軒先構造。
  2. 【請求項2】 屋根の先端部と雨樋の屋外側を覆った状
    態に取り付けられた板状の軒先化粧板を備えた建物の軒
    先構造であって、前記軒先化粧板は、長庇用の軒先化粧
    板と短庇用の軒先化粧板とからなり、前記長庇用の軒先
    化粧板は、前記短庇用の軒先化粧板の外形と垂直方向の
    長さがほぼ同じで、水平方向の区分線で複数個に区分さ
    れ、この複数個に区分された一部分がその他の部分より
    突出しており、この短庇用の軒先化粧板と長庇用の軒先
    化粧板のいずれかが庇の出寸法に応じて選択され取り付
    けられていることを特徴とする建物の軒先構造。
  3. 【請求項3】 前記建物が複数個の建物ユニットを組み
    立てたユニット建物であることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の建物の軒先構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007030107A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Brother Ind Ltd 工作機械
JP2020122259A (ja) * 2019-01-29 2020-08-13 積水化学工業株式会社 軒先構造

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