JP2547483B2 - ユニット住宅のセットバック用住宅ユニット - Google Patents
ユニット住宅のセットバック用住宅ユニットInfo
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Description
線制限に対応したセットバック用住宅ユニットに関す
る。
を住宅ユニットをして製造し、これらの住宅ユニットを
建築現場に輸送して組み立てるようにしたユニット住宅
が施工されている。このようなユニット住宅において、
日照に関係した北側斜線制限に対応させるため、住宅の
2階以上の部分を1階部分からセットバック(後退)し
て建てられたものがある。
この住宅ユニットを下階住宅ユニットの上に支持させる
ために、下階住宅ユニットに間柱や補強用梁等の補強部
材を配置していた。従って、住宅ユニットにこのような
間柱を配置すると、複数のユニットにわたる広い居住ス
ペースが得られず、また上梁の下に補強用梁を配置する
と、天井の高さが低くなるという問題点があった。ま
た、下階住宅ユニットの上には、現場で屋根を施工して
防水処理をしなければならないため、現場における防水
処理は、熟練を要することに加えて、施工期間の短縮を
十分に図れないという問題点もあった。
送する際、ユニットの柱の下端部をトラックの荷台に支
持具を介して支持させるが、この支持具は、上階及び下
階住宅ユニット用に取り付け箇所が設定されている。従
って、セットバック用住宅ユニットを荷台に載せる際、
この住宅ユニットが他の住宅ユニットとは柱間の寸法が
異なるので、前記支持具をそのまま用いることができ
ず、特別な治具が必要となっていた。
報において、このような問題点を解決するため、外側に
面して配置された下階住宅ユニットの上面と同じ大きさ
のベース部と、このベース部の端部及び中間部に取り付
けられた複数の柱と、これらの柱に設けられた天井部と
を備えたセットバック用住宅ユニットを提案した。
公報に係るセットバック用住宅ユニットによれば、上記
問題点を解決することはできるが、北側斜線制限の対応
には不充分な点があった。即ち、特開平3-250132号公報
に係る住宅ユニットも含めて従来のセットバック用住宅
ユニットでは、更に多くのセットバックが必要な場合に
は、セットバック用住宅ユニットの室内空間が狭くなり
すぎて居住に適さないものになるということがあった。
本発明は、適当な室内空間を維持しながら、北側斜線制
限への構造の自由度を増やすことができるセットバック
用住宅ユニットを提供することを目的とする。
宅ユニットと上階住宅ユニットとを配置して建てられる
ユニット住宅の外側に面して配置された下階住宅ユニッ
トの上にセットバックして配置されるセットバック用住
宅ユニットにおいて、外側に面して配置された前記下階
住宅ユニットの上面と同じ大きさのベース部と、このベ
ース部の端部に取り付けられた柱及びこの柱より短寸法
で、中間部に取り付けられた柱と、これらの柱に設けら
れ、外側に低く傾斜した屋根部とを備えたことを特徴と
する。前記ベース部の中間部とは、桁行き方向から後方
にセットバックした位置である。
セットバックによる北側斜線対応分に加えて、屋根部が
外側に低く傾斜して設けられることにより、斜線制限に
対する構造の自由度が増す。即ち、従来と同じセットバ
ック量にこの屋根部による斜線対応分も合わせれば、よ
り大きな斜線対応が可能になる。または、セットバック
量を小さくして屋根部による斜線対応分を大きく取れ
ば、斜線制限を満足させながら大きな室内空間が得られ
ることになる。
セットバック用住宅ユニット11が配置されたユニット住
宅12を説明する。
され、1階部分を構成する複数の下階住宅ユニット14
と、これらの下階住宅ユニット14のうち図中左側の下階
住宅ユニット14の上に配置され、2階部分を構成する上
階住宅ユニット15及び図中右側の外側に面した下階住宅
ユニット14の上に配置され、同じく2階部分を構成する
セットバック用住宅ユニット11とを有して構成される。
また、上階住宅ユニット15の上には屋根ユニット16が設
けられている。
住宅ユニット14は、長短2本ずつの下梁17を長方形に組
み合わせ、長寸の下梁17間に小梁18を架設して形成され
たベース部19と、このベース部19の四隅に取り付けられ
た4本の柱20と、これらの柱20の上端部に架設された上
梁21及び長寸の上梁21間に架設された小梁22よりなる天
井部23とを有して構成される。この下階住宅ユニット14
には、図示しない軽量気泡コンクリートパネル等の外壁
材が取り付けられ、必要な内装が施されている。また、
他の下階住宅ユニット14及び上階住宅ユニット15も、こ
のユニット14と同様の構造を有する。
階住宅ユニット14の上面と同じ大きさのベース部24と、
このベース部24の端部に取り付けられた2本の柱25及び
桁行き方向から後方にセットバックした位置である中間
部に取り付けられた2本の柱26と、これらの柱25,26 の
上端部に設けられた屋根部27とを有して構成される。そ
して、この中間部に取り付けられる柱26は、ベース部24
の端部に取り付けられた柱25より短寸法であり、これに
よりこれらの柱25,26 の上端部に取り付けられた屋根部
27は、外側に低く傾斜して設けられている。
トバック用住宅ユニット(二点鎖線で図示)と比べて、
屋根部27を傾斜させたことによる勾配分が、北側斜線制
限に対する対応分となる。このセットバック用住宅ユニ
ット11には、図示しない外壁材が取り付けられ、必要な
内装が施されている。
架設された長短2本ずつの下梁28及び長寸の下梁28間に
架設された小梁29よりなる底部30と、前記中間部に配置
された柱26から外側に延設され、長短の延長梁31が組み
合わされて形成された延長部32とを有して構成されてい
る。ここで、延長部32の短寸の延長梁31の長さがセット
バック(後退)量となる。
び長寸の上梁33間に架設された小梁34を有して構成さ
れ、上面には図示しない屋根材が張られている。また、
前記延長部31には屋根部分35が設けられている。この屋
根部分35は、上下2本の横木36及びこれらの横木36間に
架設された登り梁37を有し、図示しない屋根材が張られ
て構成されている。更に、前記屋根部27の下端には、軒
先部分38が設けられている。この軒先部分38の骨組みは
図示しないが、上記屋根部分35と同様に構成され、上面
に屋根材が張られていている。
ット11を用いたユニット住宅12の施工方法を説明する。
先ず、工場において、上階及び下階住宅ユニット14,15
と共に、本実施例に係るセットバック用住宅ユニット11
を製造する。このセットバック用住宅ユニット11には、
前記屋根部分35及び軒先部分38を一体に設けておく。
クで現場に輸送する。次に、現場において、基礎13の上
に複数の下階住宅ユニット14を配置して1階部分を組み
立て、引き続きこれらのユニット14上に上階住宅ユニッ
ト15及びセットバック用住宅ユニット11を配置して2階
部分を組み立てる。次に、上階住宅ユニット15の上に屋
根ユニット16を組み立てる。
ニット11によれば、下階住宅ユニット14にこのユニット
14を支持するための間柱や補強梁等の補強部材が不要と
なる。これにより、複数のユニット14を並べて広い居住
スペースを形成できると共に、天井の高さを高くするこ
とができる。また、セットバック用住宅ユニット11をト
ラックに載せる際、他の住宅ユニット14,15 で使用され
る支持具を共用できるので、特別の治具を必要としな
い。更に、本実施例では、セットバック用住宅ユニット
11のベース部24の上に屋根部分35を一体に設けてあるの
で、現場における屋根の施工を簡略化できる。
ットバックによる斜線対応分に加えて、屋根部27が外側
に低く傾斜して設けられることにより、北側斜線制限に
対する構造の自由度を増やすことができる即ち、セット
バック用住宅ユニットによる従来と同じセットバック量
にこの屋根部27による斜線対応分も合わせれば、より大
きな斜線対応が可能になる。または、セットバック用住
宅ユニット11によるセットバック量を小さくして屋根部
27による斜線対応分を大きく取れば、北側斜線制限を満
足させながらこのセットバック用住宅ユニット11内に大
きな室内空間を確保できる。更に、軒先部分38は、他の
構成の別ユニットとして現場で取り付けてもよく、又は
この軒先部分38は設けなくてもよい。
宅ユニット11に屋根部分35を設けたが、図3に示すよう
に、ベース部24のセットバックした部分に屋根部分35を
設けないで、この部分をバルコニー等としてもよい。こ
の場合、工場においてバルコニー等を構成する手すり等
を予め取り付けておくことができるので、現場作業が不
要となって、ユニット住宅の組み立ての効率化が図れ
る。また、上記実施例では、2階建てのユニット住宅で
あったが、ユニット住宅の階数は任意である。例えば、
3階建てのユニット住宅とし、3階のセットバック用住
宅ユニットを2階部分よりセットバックさせてもよい。
ク用住宅ユニットによれば、適当な室内空間を維持しな
がら、北側斜線制限への構造の自由度を増やすことがで
きる。
ニットが配置されたユニット住宅の概略構成図である。
住宅ユニットに配置する状態を示す斜視図である。
ユニットを下階住宅ユニットに配置する状態を示す斜視
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の下階住宅ユニットと上階住宅ユニ
ットとを配置して建てられるユニット住宅の外側に面し
て配置された下階住宅ユニットの上にセットバックして
配置されるセットバック用住宅ユニットにおいて、 外側に面して配置された前記下階住宅ユニットの上面と
同じ大きさのベース部と、このベース部の端部に取り付
けられた柱及びこの柱より短寸法で、中間部に取り付け
られた柱と、これらの柱に設けられ、外側に低く傾斜し
た屋根部とを備えたことを特徴とするユニット住宅のセ
ットバック用住宅ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3104709A JP2547483B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | ユニット住宅のセットバック用住宅ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3104709A JP2547483B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | ユニット住宅のセットバック用住宅ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04312637A JPH04312637A (ja) | 1992-11-04 |
JP2547483B2 true JP2547483B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=14388013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3104709A Expired - Lifetime JP2547483B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | ユニット住宅のセットバック用住宅ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2547483B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06173347A (ja) * | 1992-12-07 | 1994-06-21 | Sekisui Chem Co Ltd | 下屋付き部屋ユニット |
JP2024033605A (ja) * | 2022-08-30 | 2024-03-13 | 積水ハウス株式会社 | 接続構造および建築物の屋根 |
-
1991
- 1991-04-09 JP JP3104709A patent/JP2547483B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04312637A (ja) | 1992-11-04 |
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