JP2662619B2 - 跳ね出し部に形成した耐震壁を有する中高層建築物 - Google Patents
跳ね出し部に形成した耐震壁を有する中高層建築物Info
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- JP2662619B2 JP2662619B2 JP10173988A JP10173988A JP2662619B2 JP 2662619 B2 JP2662619 B2 JP 2662619B2 JP 10173988 A JP10173988 A JP 10173988A JP 10173988 A JP10173988 A JP 10173988A JP 2662619 B2 JP2662619 B2 JP 2662619B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、中高層建築物の耐震構造に係り、詳しく
は、鉄筋コンクリートまたは鉄骨鉄筋コンクリート造
(以下本発明において鉄筋コンクリート造等という)の
建築物から跳ね出した梁に支持されて形成したスラブを
有する建築物における外周部の耐震構造に関するもので
ある。
は、鉄筋コンクリートまたは鉄骨鉄筋コンクリート造
(以下本発明において鉄筋コンクリート造等という)の
建築物から跳ね出した梁に支持されて形成したスラブを
有する建築物における外周部の耐震構造に関するもので
ある。
[従来の技術] 鉄筋コンクリート造等の中高層建築物では、通常、
柱、梁が形成する構面に耐震壁を配して、震力を負担さ
せることによって耐震性能を向上させている。建築物の
軸組架構が外周面にあるときには、外壁を耐震壁に構成
することが有利である。しかし、敷地と基礎の関連条
件、外壁のカーテンウォール構造、壁面の意匠設計等外
周壁体に与えられる条件が多い時には、上記の軸組架構
の構面は外壁より内側に構成され、耐震壁も建築物内部
に形成されることになる。
柱、梁が形成する構面に耐震壁を配して、震力を負担さ
せることによって耐震性能を向上させている。建築物の
軸組架構が外周面にあるときには、外壁を耐震壁に構成
することが有利である。しかし、敷地と基礎の関連条
件、外壁のカーテンウォール構造、壁面の意匠設計等外
周壁体に与えられる条件が多い時には、上記の軸組架構
の構面は外壁より内側に構成され、耐震壁も建築物内部
に形成されることになる。
一方、近年の建築物では、内部の空間はできるだけ柱
間隔を広くするなど、自由なレイアウトを可能にするよ
うに志向する傾向にあり、まして、中柱を含む構面に耐
震壁を配置することはますます避けられるようになって
いる。
間隔を広くするなど、自由なレイアウトを可能にするよ
うに志向する傾向にあり、まして、中柱を含む構面に耐
震壁を配置することはますます避けられるようになって
いる。
他面、外周側の柱、梁より外方の部分は、柱から片持
梁を跳ね出し、それらの梁の間または外周梁と片持梁と
の三方に支持されて、スラブを形成することが行われ、
軽微な荷重のカーテンウォールやバルコニー等が支持さ
れている。
梁を跳ね出し、それらの梁の間または外周梁と片持梁と
の三方に支持されて、スラブを形成することが行われ、
軽微な荷重のカーテンウォールやバルコニー等が支持さ
れている。
[発明が解決しようとする課題] 従来の鉄筋コンクリート造等の建築物は、柱、梁の軸
組架構に耐震壁を加えて、耐震構造の設計をしている
が、このような構造では、中柱として配置される柱に対
して、耐震壁が室内空間の利用レイアウトの上で大きな
障害となるために、必要な配置を与えることに大きな課
題を残す。また、跳ね出し部分の梁やスラブは、鉛直荷
重の扱いではバランスの考慮が必要であるばかりでな
く、梁型が突出して、特に上部において空間の利用効率
や施工上の納まりが悪い欠点があった。さらに、跳ね出
し部は、耐震的に設計時の水平力を負担させることには
寄与せず、荷重的に建築物本体部のラーメンやラーメン
内の耐震壁の負担となるだけであったから、軸組架構の
断面性能を上げざるを得なかった。
組架構に耐震壁を加えて、耐震構造の設計をしている
が、このような構造では、中柱として配置される柱に対
して、耐震壁が室内空間の利用レイアウトの上で大きな
障害となるために、必要な配置を与えることに大きな課
題を残す。また、跳ね出し部分の梁やスラブは、鉛直荷
重の扱いではバランスの考慮が必要であるばかりでな
く、梁型が突出して、特に上部において空間の利用効率
や施工上の納まりが悪い欠点があった。さらに、跳ね出
し部は、耐震的に設計時の水平力を負担させることには
寄与せず、荷重的に建築物本体部のラーメンやラーメン
内の耐震壁の負担となるだけであったから、軸組架構の
断面性能を上げざるを得なかった。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記のような欠点を一掃し、併せて経済性
を向上させることを目的として開発されたものであっ
て、耐震架構の構造解析によって、耐震壁の機能を再検
討し、跳ね出し部を有する建築物における耐震構造を、
跳ね出し部に耐震壁を形成することによって、跳ね出し
部分にも水平力を負担させるようにしたことを要旨とし
ている。そして、本発明は、鉄筋コンクリート造等の軸
組架構を配した中高層建築物の外周部において、建築物
から跳ね出した梁に支持されて形成したスラブの先端梁
を含む構面に耐震壁を形成してあることを特徴としてお
り、これによって、中高層建築物の耐震構造の改良に成
功したものである。
を向上させることを目的として開発されたものであっ
て、耐震架構の構造解析によって、耐震壁の機能を再検
討し、跳ね出し部を有する建築物における耐震構造を、
跳ね出し部に耐震壁を形成することによって、跳ね出し
部分にも水平力を負担させるようにしたことを要旨とし
ている。そして、本発明は、鉄筋コンクリート造等の軸
組架構を配した中高層建築物の外周部において、建築物
から跳ね出した梁に支持されて形成したスラブの先端梁
を含む構面に耐震壁を形成してあることを特徴としてお
り、これによって、中高層建築物の耐震構造の改良に成
功したものである。
[実施例] 本発明の耐震構造を有する中高層建築物を、好適な実
施例を示す図面に基づいて詳細に説明する。第1図は、
典型的な鉄骨鉄筋コンクリート造の中高層建築物1にお
ける標準階の平面図であり、建築物1は中央部1Aと外周
部1Bとからなっていて、中央部1Aの柱間は、X方向に
l1、Y方向にl2とし、外周部1Bは外柱2の外方に梁3を
跳ね出し、スラブ4の跳ね出し寸法はl3である。5は中
柱、6は各階の梁、7は梁6に支持される通常のスラブ
である。
施例を示す図面に基づいて詳細に説明する。第1図は、
典型的な鉄骨鉄筋コンクリート造の中高層建築物1にお
ける標準階の平面図であり、建築物1は中央部1Aと外周
部1Bとからなっていて、中央部1Aの柱間は、X方向に
l1、Y方向にl2とし、外周部1Bは外柱2の外方に梁3を
跳ね出し、スラブ4の跳ね出し寸法はl3である。5は中
柱、6は各階の梁、7は梁6に支持される通常のスラブ
である。
第2図には、第1図に示す建築物1の通りとE通り
を含む斜視図を示し、その1階部分には外柱2、2間に
厚さ180mmの耐震壁8が構築されている。
を含む斜視図を示し、その1階部分には外柱2、2間に
厚さ180mmの耐震壁8が構築されている。
本発明では、外柱2と梁6が形成する構面の外方に、
2階以上に跳ね出し梁3を設け、それらの先端に小梁31
を架けわたし、跳ね出し梁3と梁6と小梁31に支持さ
せ、スラブ7を外方に延長させてスラブ4を形成してあ
る。そして各階のスラブ4の先端梁31の間に、本発明の
耐震壁10を設けるとともに、D通りの各跳ね出し梁3を
上下に含んで、耐震壁20が設けてある。上記耐震壁10の
厚さは150mmとし、耐震壁20の厚さは180mmである。
2階以上に跳ね出し梁3を設け、それらの先端に小梁31
を架けわたし、跳ね出し梁3と梁6と小梁31に支持さ
せ、スラブ7を外方に延長させてスラブ4を形成してあ
る。そして各階のスラブ4の先端梁31の間に、本発明の
耐震壁10を設けるとともに、D通りの各跳ね出し梁3を
上下に含んで、耐震壁20が設けてある。上記耐震壁10の
厚さは150mmとし、耐震壁20の厚さは180mmである。
なお、耐震壁10と耐震壁20とは、プレキャスト・コン
クリート板としてプレハブすることもでき、スラブ4
と、および耐震壁10、20同志の接続はファスナーによっ
て結合される。
クリート板としてプレハブすることもでき、スラブ4
と、および耐震壁10、20同志の接続はファスナーによっ
て結合される。
[作 用] 本発明の耐震壁の作用を、建築物1の構造解析に基づ
いて説明する。第3図は耐震壁10と耐震壁20との基本の
構成を示す斜視図であって、跳ね出し部に架構要素を考
え、第4図では、第1図の平面図における通りとE通
りとを連続した構面として考え、展開図として解析用の
モデル架構の軸組を示している。
いて説明する。第3図は耐震壁10と耐震壁20との基本の
構成を示す斜視図であって、跳ね出し部に架構要素を考
え、第4図では、第1図の平面図における通りとE通
りとを連続した構面として考え、展開図として解析用の
モデル架構の軸組を示している。
第4図において、いま外力Pを受けると、各階の耐震
壁10は、上下辺11をスラブ4の先端梁31で固定され、左
右辺12を耐震壁20の先端で固定されていることから、剛
な板体として作用し、外力Pは耐震壁20に伝えられ、つ
いで、外柱2と跳ね出し梁3との架構体に伝えられる。
通りと通りの中間では、E通りの梁6のスパンは2/
3 l2にとって、ピンローラー支承としてモデル化してお
り、建築物1は全体として耐震構造を形成する。
壁10は、上下辺11をスラブ4の先端梁31で固定され、左
右辺12を耐震壁20の先端で固定されていることから、剛
な板体として作用し、外力Pは耐震壁20に伝えられ、つ
いで、外柱2と跳ね出し梁3との架構体に伝えられる。
通りと通りの中間では、E通りの梁6のスパンは2/
3 l2にとって、ピンローラー支承としてモデル化してお
り、建築物1は全体として耐震構造を形成する。
[発明の効果] 本発明の跳ね出し部に耐震壁を有する中高層建築物
は、鉄筋コンクリート造の軸組架構を配した中高層建築
物の外周部において、建築物から跳ね出した梁に支持さ
れて形成したスラブの先端梁を含む構面に耐震壁を形成
したものであるから、 跳ね出し部分に形成された耐震壁が負担する剪断力分
だけ、建築物本体部のラーメン架構部に作用する剪断力
を減少低下させ、柱、梁部材の断面の経済的な設計が可
能になった。
は、鉄筋コンクリート造の軸組架構を配した中高層建築
物の外周部において、建築物から跳ね出した梁に支持さ
れて形成したスラブの先端梁を含む構面に耐震壁を形成
したものであるから、 跳ね出し部分に形成された耐震壁が負担する剪断力分
だけ、建築物本体部のラーメン架構部に作用する剪断力
を減少低下させ、柱、梁部材の断面の経済的な設計が可
能になった。
耐震壁の両端を跳ね出し梁の先端の小梁で支持する形
式にすることによって、跳ね出し梁の跳ね出し寸法と剛
性をコントロールするだけで耐震壁の分担剪断力を適切
に調整することができる。すなわち、建築物が必ずしも
典型的な矩形平面でないときにも、耐震壁に亀裂を生ぜ
ず、柱に浮上がりを生じない範囲で、壁体の分担剪断力
を建物全体の捩れを加味して決定することができる。
式にすることによって、跳ね出し梁の跳ね出し寸法と剛
性をコントロールするだけで耐震壁の分担剪断力を適切
に調整することができる。すなわち、建築物が必ずしも
典型的な矩形平面でないときにも、耐震壁に亀裂を生ぜ
ず、柱に浮上がりを生じない範囲で、壁体の分担剪断力
を建物全体の捩れを加味して決定することができる。
図面は本発明の耐震壁を有する中高層建築物の実施例を
軸組図で示し、第1図は標準階の平面図、第2図はの斜
視図、第3図は耐震壁の基本の説明図であり、第4図は
架構体の耐震解析モデル図である。 1……建築物、1A……中央部、1B……外周部、2……外
柱、3……跳ね出し梁、4……跳ね出しスラブ、5……
中柱、6……一般の梁、7……一般のスラブ、8……耐
震壁、10……本発明の耐震壁、11……上下辺、12……左
右辺、20……耐震壁、31……先端梁、小梁、l1、l2、l3
……スパン寸法、P……外力。
軸組図で示し、第1図は標準階の平面図、第2図はの斜
視図、第3図は耐震壁の基本の説明図であり、第4図は
架構体の耐震解析モデル図である。 1……建築物、1A……中央部、1B……外周部、2……外
柱、3……跳ね出し梁、4……跳ね出しスラブ、5……
中柱、6……一般の梁、7……一般のスラブ、8……耐
震壁、10……本発明の耐震壁、11……上下辺、12……左
右辺、20……耐震壁、31……先端梁、小梁、l1、l2、l3
……スパン寸法、P……外力。
Claims (1)
- 【請求項1】鉄筋コンクリート造の軸組架構を配した中
高層建築物の外周部において、建築物から跳ね出した梁
に支持されて形成したスラブの先端梁を含む構面に耐震
壁を形成してあることを特徴とする跳ね出し部に形成し
た耐震壁を有する中高層建築物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10173988A JP2662619B2 (ja) | 1988-04-25 | 1988-04-25 | 跳ね出し部に形成した耐震壁を有する中高層建築物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10173988A JP2662619B2 (ja) | 1988-04-25 | 1988-04-25 | 跳ね出し部に形成した耐震壁を有する中高層建築物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01275865A JPH01275865A (ja) | 1989-11-06 |
| JP2662619B2 true JP2662619B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=14308624
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10173988A Expired - Lifetime JP2662619B2 (ja) | 1988-04-25 | 1988-04-25 | 跳ね出し部に形成した耐震壁を有する中高層建築物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2662619B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6418848B2 (ja) * | 2014-08-26 | 2018-11-07 | 旭化成ホームズ株式会社 | 建物 |
-
1988
- 1988-04-25 JP JP10173988A patent/JP2662619B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01275865A (ja) | 1989-11-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |