JP2603340Y2 - ユニット建物 - Google Patents
ユニット建物Info
- Publication number
- JP2603340Y2 JP2603340Y2 JP1993024232U JP2423293U JP2603340Y2 JP 2603340 Y2 JP2603340 Y2 JP 2603340Y2 JP 1993024232 U JP1993024232 U JP 1993024232U JP 2423293 U JP2423293 U JP 2423293U JP 2603340 Y2 JP2603340 Y2 JP 2603340Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unit
- building
- overhang
- panel
- lower panel
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Residential Or Office Buildings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建物ユニットとオーバ
ーハングユニットとを組み合わせて構成されるユニット
建物に係り、ユニット建物としての住宅等を建設する際
に利用することができる。
ーハングユニットとを組み合わせて構成されるユニット
建物に係り、ユニット建物としての住宅等を建設する際
に利用することができる。
【0002】
【背景技術】近年、住宅建設に多用されるようになって
きたユニット工法は、建物を構成する多様な部品を組み
付けた居室ユニットおよび屋根ユニット等のモジュール
化された箱状の建物ユニットを工場で製造し、これらの
建物ユニットを建設現場に輸送し、建設現場にてこれら
の各建物ユニットを上下、左右、前後に接合して、ユニ
ット建物の建設を行うものである。
きたユニット工法は、建物を構成する多様な部品を組み
付けた居室ユニットおよび屋根ユニット等のモジュール
化された箱状の建物ユニットを工場で製造し、これらの
建物ユニットを建設現場に輸送し、建設現場にてこれら
の各建物ユニットを上下、左右、前後に接合して、ユニ
ット建物の建設を行うものである。
【0003】従来、このユニット工法に使用される建物
ユニットは、四隅に立設された柱の上端間及び下端間に
上梁及び下梁が架設された直方体状の骨組みを備えてい
る。このような建物ユニットを利用して建設されるユニ
ット建物は、箱状の建物ユニットを複数組み合わせるた
め、外壁部分が平坦となりがちであり、箱状の建物ユニ
ットだけでは、外観上のバリエーションが少ない。この
ため、外壁面に庇やバルコニ等の突出物を設けることに
より、外壁面に凹凸を形成し、外観の異なるバリエーシ
ョンを増やしている。
ユニットは、四隅に立設された柱の上端間及び下端間に
上梁及び下梁が架設された直方体状の骨組みを備えてい
る。このような建物ユニットを利用して建設されるユニ
ット建物は、箱状の建物ユニットを複数組み合わせるた
め、外壁部分が平坦となりがちであり、箱状の建物ユニ
ットだけでは、外観上のバリエーションが少ない。この
ため、外壁面に庇やバルコニ等の突出物を設けることに
より、外壁面に凹凸を形成し、外観の異なるバリエーシ
ョンを増やしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、庇やバ
ルコニ等の突出物は、建設現場で建物本体に取り付けら
れる片持ち支持式のものであるため、その数が多くなる
と、建設現場で行う作業が増え、短期間で完成できると
いうユニット建物のメリットが損なわれることがあると
いう問題がある。
ルコニ等の突出物は、建設現場で建物本体に取り付けら
れる片持ち支持式のものであるため、その数が多くなる
と、建設現場で行う作業が増え、短期間で完成できると
いうユニット建物のメリットが損なわれることがあると
いう問題がある。
【0005】本考案の目的は、短期間で完成できるとい
うユニット建物のメリットを損なうことなく、外観の異
なるバリエーションの増加が図れるようになるユニット
建物を提供することにある。
うユニット建物のメリットを損なうことなく、外観の異
なるバリエーションの増加が図れるようになるユニット
建物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の第一考案は、建
物ユニットとオーバーハングユニットとを組み合わせて
構成されるユニット建物であって、前記オーバーハング
ユニットに設けられた骨組みは、平面長方形状の下部パ
ネルと、4本の梁によって長方形状に形成され且つ前記
下部パネルよりも大きな平面積を有し前記下部パネルと
対向配置される上部パネルと、それぞれ下端に前記下部
パネルが接合され且つ上端に前記上部パネルが接合され
る複数本の柱とを備え、前記オーバーハングユニット
は、前記上部パネルの短辺に沿った一端縁が前記下部パ
ネルの短辺に沿った一端縁よりも屋外側へ突出したオー
バーハングを有し、当該オーバーハングユニットに隣接
する建物ユニットには、前記オーバーハングに対応した
部分に玄関が設けられていることを特徴とする。また、
本考案の第二考案は、前記第一考案のオーバーハングユ
ニットの上に、屋外に露出した床を備えたバルコニが設
けられたバルコニ付建物ユニットを載置するとともに、
前記オーバーハングユニットの前記オーバーハングと、
前記バルコニ付建物ユニットの前記バルコニとを上下に
配置したことを特徴とする。さらに、本考案の第三考案
は、長辺に沿った一端縁が屋外側へ突出したオーバーハ
ングを有するオーバーハングユニットを採用し、このオ
ーバーハングユニットの全体を、他の建物ユニットの外
壁面から突出させて設け、かつ、その内部に玄関を設け
たことを特徴とする。また、本考案の第四考案は、前記
第一考案におけるオーバーハングユニットの上に、当該
オーバーハングユニットの上面全体を覆うとともに、傾
斜した屋根を備えた楔形状の屋根ユニットを設けること
を特徴とする。さらに、本考案の第五考案は、前記第一
考案におけるオーバーハングユニットの上に、当該オー
バーハングユニットの上面全体を覆う上階建物ユニット
を載置 し、そして、上階建物ユニットとして、その外壁
面よりも屋外側へ突出する突出部が当該外壁面の下端縁
部に設けられたものを採用し、前記オーバーハングユニ
ットの前記オーバーハングと、前記上階建物ユニットの
前記突出部とを上下に配置したことを特徴とする。
物ユニットとオーバーハングユニットとを組み合わせて
構成されるユニット建物であって、前記オーバーハング
ユニットに設けられた骨組みは、平面長方形状の下部パ
ネルと、4本の梁によって長方形状に形成され且つ前記
下部パネルよりも大きな平面積を有し前記下部パネルと
対向配置される上部パネルと、それぞれ下端に前記下部
パネルが接合され且つ上端に前記上部パネルが接合され
る複数本の柱とを備え、前記オーバーハングユニット
は、前記上部パネルの短辺に沿った一端縁が前記下部パ
ネルの短辺に沿った一端縁よりも屋外側へ突出したオー
バーハングを有し、当該オーバーハングユニットに隣接
する建物ユニットには、前記オーバーハングに対応した
部分に玄関が設けられていることを特徴とする。また、
本考案の第二考案は、前記第一考案のオーバーハングユ
ニットの上に、屋外に露出した床を備えたバルコニが設
けられたバルコニ付建物ユニットを載置するとともに、
前記オーバーハングユニットの前記オーバーハングと、
前記バルコニ付建物ユニットの前記バルコニとを上下に
配置したことを特徴とする。さらに、本考案の第三考案
は、長辺に沿った一端縁が屋外側へ突出したオーバーハ
ングを有するオーバーハングユニットを採用し、このオ
ーバーハングユニットの全体を、他の建物ユニットの外
壁面から突出させて設け、かつ、その内部に玄関を設け
たことを特徴とする。また、本考案の第四考案は、前記
第一考案におけるオーバーハングユニットの上に、当該
オーバーハングユニットの上面全体を覆うとともに、傾
斜した屋根を備えた楔形状の屋根ユニットを設けること
を特徴とする。さらに、本考案の第五考案は、前記第一
考案におけるオーバーハングユニットの上に、当該オー
バーハングユニットの上面全体を覆う上階建物ユニット
を載置 し、そして、上階建物ユニットとして、その外壁
面よりも屋外側へ突出する突出部が当該外壁面の下端縁
部に設けられたものを採用し、前記オーバーハングユニ
ットの前記オーバーハングと、前記上階建物ユニットの
前記突出部とを上下に配置したことを特徴とする。
【0007】
【作用】本考案の第一考案では、オーバーハングユニッ
トのオーバーハングにより、外壁面から室内側へ後退し
た凹みが形成され、これにより、突出物を取り付けなく
とも、外壁面に凹凸が形成され、ユニット建物のメリッ
トを損なうことなく、外観の異なるバリエーションの増
加が図れるようになる。ここで、前述の凹みは、隣接す
る建物ユニットに設けられた玄関の玄関ポーチとなるの
で、外壁面に凹凸を形成しても、空間的な無駄が生じな
い。しかも、隣接する建物ユニットに玄関を設けるとと
もに、オーバーハングユニットの短辺に沿った一端縁側
をオーバーハングとしたので、オーバーハングユニット
の内部に大きな居室が形成可能となるうえ、オーバーハ
ングユニットの長辺に沿った側面には、大きな開口を設
けることが可能となり、長辺に沿った側面を南に向けれ
ば、内部に設けた居室の採光が充分確保可能となる。本
考案の第二考案では、オーバーハングユニットの上に載
置されたバルコニ付建物ユニットのバルコニにより、上
階部分の外壁面から室内側へ後退した凹みが形成され、
これにより、突出物を設置しなくとも、外壁面に凹凸が
形成され、ユニット建物のメリットを損なうことなく、
外観の異なるバリエーションの増加が一層図れるように
なる。本考案の第三考案では、オーバーハングユニット
が建物本体の側面から突出することから、片持ち支持式
の突出物を設置しなくとも、外壁面に凹凸が形成される
うえ、そのオーバーハングで玄関の庇が形成されるの
で、ユニット建物のメリットを損なうことなく、外観の
異なるバリエーションの増加が図れる。しかも、建物本
体の側面から突出するオーバーハングユニットは、側面
に採光用の窓を設けることができるので、暗くなりがち
な玄関の採光が充分確保可能となる。 本考案の第四考案
では、前記第一考案と同様に、オーバーハングユニット
のオーバーハングにより、外壁面に凹凸が形成され、ユ
ニット建物のメリットを損なうことなく、外観の異なる
バリエーションの増加が図れるようになる。さらに、オ
ーバーハングユニットの上に載置された楔形状の屋根ユ
ニットにより、上階の屋根面と下階の屋根面とが連続し
た大きな屋根面が形成可能となり、この点からも、外観
の異なるバリエーションの増加が図れるようになる。そ
のうえ、オーバーハングユニットのオーバーハングが形
成する凹みをガレージ等として利用すれば、外壁面に凹
凸を形成しても空間的な無駄が生じない。本考案の第五
考案では、前記第一考案と同様に、オーバーハングユニ
ットのオーバーハングにより、外壁面に凹凸が形成さ
れ、ユニット建物のメリットを損なうことなく、外観の
異なるバリエーションの増加が図れるようになる。ま
た、その外壁面の下端に屋外側へ突出する突出部が設け
られた上階建物ユニットにより、上階の外壁面に凹凸が
形成され、ユニット建物のメリットを損なうことなく、
外観の異なるバリエーションの増加が一層図れるように
なる。しかも、オーバーハングユニットのオーバーハン
グと、上階建物ユニットの突出部とが庇を形成するの
で、庇を設けるにあたり、片持ち式の突出物の設置作業
が不要となるので、庇を設けてもユニット建物のメリッ
トが何ら損なわれることがない。
トのオーバーハングにより、外壁面から室内側へ後退し
た凹みが形成され、これにより、突出物を取り付けなく
とも、外壁面に凹凸が形成され、ユニット建物のメリッ
トを損なうことなく、外観の異なるバリエーションの増
加が図れるようになる。ここで、前述の凹みは、隣接す
る建物ユニットに設けられた玄関の玄関ポーチとなるの
で、外壁面に凹凸を形成しても、空間的な無駄が生じな
い。しかも、隣接する建物ユニットに玄関を設けるとと
もに、オーバーハングユニットの短辺に沿った一端縁側
をオーバーハングとしたので、オーバーハングユニット
の内部に大きな居室が形成可能となるうえ、オーバーハ
ングユニットの長辺に沿った側面には、大きな開口を設
けることが可能となり、長辺に沿った側面を南に向けれ
ば、内部に設けた居室の採光が充分確保可能となる。本
考案の第二考案では、オーバーハングユニットの上に載
置されたバルコニ付建物ユニットのバルコニにより、上
階部分の外壁面から室内側へ後退した凹みが形成され、
これにより、突出物を設置しなくとも、外壁面に凹凸が
形成され、ユニット建物のメリットを損なうことなく、
外観の異なるバリエーションの増加が一層図れるように
なる。本考案の第三考案では、オーバーハングユニット
が建物本体の側面から突出することから、片持ち支持式
の突出物を設置しなくとも、外壁面に凹凸が形成される
うえ、そのオーバーハングで玄関の庇が形成されるの
で、ユニット建物のメリットを損なうことなく、外観の
異なるバリエーションの増加が図れる。しかも、建物本
体の側面から突出するオーバーハングユニットは、側面
に採光用の窓を設けることができるので、暗くなりがち
な玄関の採光が充分確保可能となる。 本考案の第四考案
では、前記第一考案と同様に、オーバーハングユニット
のオーバーハングにより、外壁面に凹凸が形成され、ユ
ニット建物のメリットを損なうことなく、外観の異なる
バリエーションの増加が図れるようになる。さらに、オ
ーバーハングユニットの上に載置された楔形状の屋根ユ
ニットにより、上階の屋根面と下階の屋根面とが連続し
た大きな屋根面が形成可能となり、この点からも、外観
の異なるバリエーションの増加が図れるようになる。そ
のうえ、オーバーハングユニットのオーバーハングが形
成する凹みをガレージ等として利用すれば、外壁面に凹
凸を形成しても空間的な無駄が生じない。本考案の第五
考案では、前記第一考案と同様に、オーバーハングユニ
ットのオーバーハングにより、外壁面に凹凸が形成さ
れ、ユニット建物のメリットを損なうことなく、外観の
異なるバリエーションの増加が図れるようになる。ま
た、その外壁面の下端に屋外側へ突出する突出部が設け
られた上階建物ユニットにより、上階の外壁面に凹凸が
形成され、ユニット建物のメリットを損なうことなく、
外観の異なるバリエーションの増加が一層図れるように
なる。しかも、オーバーハングユニットのオーバーハン
グと、上階建物ユニットの突出部とが庇を形成するの
で、庇を設けるにあたり、片持ち式の突出物の設置作業
が不要となるので、庇を設けてもユニット建物のメリッ
トが何ら損なわれることがない。
【0008】
【実施例】以下に添付図面に従って本考案の実施例を詳
説する。
説する。
【0009】図1には、本考案の第1実施例に係るユニ
ット建物に用いられるオーバーハングユニットの骨組構
造が示されている。図1において、オーバーハングユニ
ット18は、立設された4本の柱20、下部パネルとし
ての床パネル24、上部パネルとしての天井パネル22
から構成され、床パネル24と天井パネル22とは柱2
0を介して連結され、これによりオーバーハングユニッ
ト18としての骨組みが構成されている。
ット建物に用いられるオーバーハングユニットの骨組構
造が示されている。図1において、オーバーハングユニ
ット18は、立設された4本の柱20、下部パネルとし
ての床パネル24、上部パネルとしての天井パネル22
から構成され、床パネル24と天井パネル22とは柱2
0を介して連結され、これによりオーバーハングユニッ
ト18としての骨組みが構成されている。
【0010】天井パネル22は、4本の梁、つまり、2
本の長辺梁28Aと2本の短辺梁28Bとを一体に接合
することによって長方形状に形成されている。長辺梁2
8A及び短辺梁28Bは、床パネル24を構成する長辺
梁25A及び短辺梁25Bよりも大きな断面を有してい
る。また、図示していないが、長辺梁28A間には天井
パネル22に天井材等を取り付ける小梁が架設される。
本の長辺梁28Aと2本の短辺梁28Bとを一体に接合
することによって長方形状に形成されている。長辺梁2
8A及び短辺梁28Bは、床パネル24を構成する長辺
梁25A及び短辺梁25Bよりも大きな断面を有してい
る。また、図示していないが、長辺梁28A間には天井
パネル22に天井材等を取り付ける小梁が架設される。
【0011】一方、床パネル24は、その長辺梁25A
が天井パネル22の長辺梁28Aよりも短い長方形状に
形成されている。この結果、天井パネル22よりも小さ
な平面積を有している。床パネル24の四隅には、柱2
0の一端20Aが立設接合されている。また、これらの
4本の柱20のうち、2本の柱20の他端20Bは天井
パネル22の隣接した2つの角部32に接合され、残り
の2本の柱20の他端20Bは長辺梁28Aの中間部3
4に接合され、これによりオーバーハングユニット18
の骨組みが構成される。
が天井パネル22の長辺梁28Aよりも短い長方形状に
形成されている。この結果、天井パネル22よりも小さ
な平面積を有している。床パネル24の四隅には、柱2
0の一端20Aが立設接合されている。また、これらの
4本の柱20のうち、2本の柱20の他端20Bは天井
パネル22の隣接した2つの角部32に接合され、残り
の2本の柱20の他端20Bは長辺梁28Aの中間部3
4に接合され、これによりオーバーハングユニット18
の骨組みが構成される。
【0012】ここで、天井パネル22は、床パネル24
に立設された柱20に、接合する前に予めパネル化して
おいてもよいし、又、立設された柱20に天井パネル2
2を構成する長辺梁28Aと短辺梁28Bとを順次接合
することによってパネル化してもよい。
に立設された柱20に、接合する前に予めパネル化して
おいてもよいし、又、立設された柱20に天井パネル2
2を構成する長辺梁28Aと短辺梁28Bとを順次接合
することによってパネル化してもよい。
【0013】また、天井パネル22は、前述したように
床パネル24よりも大きな平面積を有しているので、オ
ーバーハングユニット18は、上部パネルである天井パ
ネル22の短辺に沿った一端縁が、下部パネルである床
パネル24の短辺に沿った一端縁よりも屋外側へ突出し
たオーバーハング26を備えている。なお、このオーバ
ーハング26の面積は、短辺梁28Bの長さと長辺梁2
8Aから床パネル24の長辺梁25Aをひいた長さとの
積になる。そして、このオーバーハング26は、後述す
るように、庇を設ける場合や、上階にバルコニ等を形成
する場合に利用できる。
床パネル24よりも大きな平面積を有しているので、オ
ーバーハングユニット18は、上部パネルである天井パ
ネル22の短辺に沿った一端縁が、下部パネルである床
パネル24の短辺に沿った一端縁よりも屋外側へ突出し
たオーバーハング26を備えている。なお、このオーバ
ーハング26の面積は、短辺梁28Bの長さと長辺梁2
8Aから床パネル24の長辺梁25Aをひいた長さとの
積になる。そして、このオーバーハング26は、後述す
るように、庇を設ける場合や、上階にバルコニ等を形成
する場合に利用できる。
【0014】更に、オーバーハングユニット18には、
工場での製造時に内部に造作材、外部に外壁材等が取り
付けられ、図示しない直方体建物ユニットと組み合わさ
れてユニット建物の一部を構成する。なお、オーバーハ
ングユニット18の天井パネル22は、直方体建物ユニ
ットの下部と同じ平面積を有している。
工場での製造時に内部に造作材、外部に外壁材等が取り
付けられ、図示しない直方体建物ユニットと組み合わさ
れてユニット建物の一部を構成する。なお、オーバーハ
ングユニット18の天井パネル22は、直方体建物ユニ
ットの下部と同じ平面積を有している。
【0015】次いで、第1実施例に係るユニット建物に
ついて説明する。この第1実施例のユニット建物は、本
考案の第一考案に基づくものである。この第1実施例で
は、前述のオーバーハングユニット18が利用されてい
る。
ついて説明する。この第1実施例のユニット建物は、本
考案の第一考案に基づくものである。この第1実施例で
は、前述のオーバーハングユニット18が利用されてい
る。
【0016】図2には、オーバーハングユニット18を
利用して玄関ポーチ40が形成された本実施例のユニッ
ト建物36が示されている。同図のユニット建物36を
建設するには、先ず、その1階部分に計7つの直方体建
物ユニット38Aを基礎35上に組み合わせて配置する
とともに、玄関ポーチ40に前記オーバーハングユニッ
ト18Aを配置し、建物の1階部分を形成する。ここ
で、オーバーハングユニット18に隣接する建物ユニッ
ト38Aの内部には、オーバーハング26に対応した部
分に玄関が設けられている。
利用して玄関ポーチ40が形成された本実施例のユニッ
ト建物36が示されている。同図のユニット建物36を
建設するには、先ず、その1階部分に計7つの直方体建
物ユニット38Aを基礎35上に組み合わせて配置する
とともに、玄関ポーチ40に前記オーバーハングユニッ
ト18Aを配置し、建物の1階部分を形成する。ここ
で、オーバーハングユニット18に隣接する建物ユニッ
ト38Aの内部には、オーバーハング26に対応した部
分に玄関が設けられている。
【0017】この結果、玄関ポーチ40には、オーバー
ハングユニット18Aのオーバーハング26Aによっ
て、玄関ポーチ40の上方を覆う天井部分42が形成さ
れる。つまり、図2では、オーバーハングユニット18
で玄関ポーチ40を形成している。
ハングユニット18Aのオーバーハング26Aによっ
て、玄関ポーチ40の上方を覆う天井部分42が形成さ
れる。つまり、図2では、オーバーハングユニット18
で玄関ポーチ40を形成している。
【0018】そして、1階の直方体建物ユニット38A
及びオーバーハングユニット18A上に2階部分を構成
する計8つの直方体建物ユニット38Bを積層配置す
る。この結果、1階のオーバーハングユニット18Aの
オーバーハング26Aの上部にも居室が形成される。更
に、2階の直方体建物ユニット38B上に、屋根ユニッ
ト44を配置して屋根面46を形成し、これによりユニ
ット建物36が建設される。
及びオーバーハングユニット18A上に2階部分を構成
する計8つの直方体建物ユニット38Bを積層配置す
る。この結果、1階のオーバーハングユニット18Aの
オーバーハング26Aの上部にも居室が形成される。更
に、2階の直方体建物ユニット38B上に、屋根ユニッ
ト44を配置して屋根面46を形成し、これによりユニ
ット建物36が建設される。
【0019】このような本実施例によれば、次のような
効果が得られる。 すなわち、オーバーハングユニット1
8Aのオーバーハング26Aにより、外壁面から室内側
へ後退した凹みが形成され、これにより、片持ち式の突
出物を設置しなくとも、外壁面に凹凸が形成され、ユニ
ット建物のメリットを損なうことなく、外観の異なるバ
リエーションを増加することができる。そして、前述の
凹みは、隣接する建物ユニット38Aに設けられた玄関
の玄関ポーチ40となるので、外壁面に凹凸を形成して
も空間的な無駄が生じない。しかも、隣接する建物ユニ
ット38Aに玄関を設けるとともに、オーバーハングユ
ニット18Aの短辺に沿った一端縁側をオーバーハング
26Aとしたので、オーバーハングユニット18Aの内
部に大きな居室を形成できるうえ、オーバーハングユニ
ット18Aの長辺に沿った側面には、大きな開口を設け
ることが可能なので、長辺に沿った側面を南に向けれ
ば、内部に設けた居室に対し、充分な採光を確保するこ
とができる。また、オーバーハングユニット18Aに予
め形成されているオーバーハング26Aを利用すること
によって玄関ポーチ40に容易に庇42を形成すること
ができ、現場での庇の施工作業が不要となる。また、オ
ーバーハングユニット18Aの天井パネル22は、通常
の基本モジュールに基づいて寸法が設定された直方体建
物ユニット38の下部と同じ平面積なので、オーバーハ
ングユニット18Aの天井パネル22(図1参照)上に
直方体建物ユニット38を積層配置することができるう
え、直方体建物ユニット38と同じ輸送制限の下で輸送
できる。
効果が得られる。 すなわち、オーバーハングユニット1
8Aのオーバーハング26Aにより、外壁面から室内側
へ後退した凹みが形成され、これにより、片持ち式の突
出物を設置しなくとも、外壁面に凹凸が形成され、ユニ
ット建物のメリットを損なうことなく、外観の異なるバ
リエーションを増加することができる。そして、前述の
凹みは、隣接する建物ユニット38Aに設けられた玄関
の玄関ポーチ40となるので、外壁面に凹凸を形成して
も空間的な無駄が生じない。しかも、隣接する建物ユニ
ット38Aに玄関を設けるとともに、オーバーハングユ
ニット18Aの短辺に沿った一端縁側をオーバーハング
26Aとしたので、オーバーハングユニット18Aの内
部に大きな居室を形成できるうえ、オーバーハングユニ
ット18Aの長辺に沿った側面には、大きな開口を設け
ることが可能なので、長辺に沿った側面を南に向けれ
ば、内部に設けた居室に対し、充分な採光を確保するこ
とができる。また、オーバーハングユニット18Aに予
め形成されているオーバーハング26Aを利用すること
によって玄関ポーチ40に容易に庇42を形成すること
ができ、現場での庇の施工作業が不要となる。また、オ
ーバーハングユニット18Aの天井パネル22は、通常
の基本モジュールに基づいて寸法が設定された直方体建
物ユニット38の下部と同じ平面積なので、オーバーハ
ングユニット18Aの天井パネル22(図1参照)上に
直方体建物ユニット38を積層配置することができるう
え、直方体建物ユニット38と同じ輸送制限の下で輸送
できる。
【0020】加えて、オーバーハングユニット18の天
井パネル22を構成する長辺梁28A及び短辺梁28B
は、一体に形成され、且つ床パネル24を構成する長辺
梁25A及び短辺梁25Bよりも大きな断面を有してい
るので、曲げに対する強度も十分にあり、天井パネル2
2上に積層配置される直方体建物ユニット38Bを確実
に支持することができる。また、オーバーハング26の
長さを十分にとることができる。
井パネル22を構成する長辺梁28A及び短辺梁28B
は、一体に形成され、且つ床パネル24を構成する長辺
梁25A及び短辺梁25Bよりも大きな断面を有してい
るので、曲げに対する強度も十分にあり、天井パネル2
2上に積層配置される直方体建物ユニット38Bを確実
に支持することができる。また、オーバーハング26の
長さを十分にとることができる。
【0021】図3には、第2実施例に係るユニット建物
50が示されている。この第2実施例のユニット建物5
0は、本考案の第二考案に基づくものである。この第2
実施 例は、前記第1実施例において、箱状に形成される
とともに玄関の上方に配置された通常の建物ユニット3
8Bを、バルコニ付建物ユニット19としたものであ
る。なお、以下の説明において、既に説明した部材と同
様な部材については同一の符号を付し、説明を省略もし
くは簡略化する。
50が示されている。この第2実施例のユニット建物5
0は、本考案の第二考案に基づくものである。この第2
実施 例は、前記第1実施例において、箱状に形成される
とともに玄関の上方に配置された通常の建物ユニット3
8Bを、バルコニ付建物ユニット19としたものであ
る。なお、以下の説明において、既に説明した部材と同
様な部材については同一の符号を付し、説明を省略もし
くは簡略化する。
【0022】図3のユニット建物50は、前記図2のユ
ニット建物36と1階部分の構成は同じであるが、2階
部分の構成が異なる。即ち、ユニット建物50では、1
階部分に配置されているオーバーハングユニット18A
及び隣接する直方体建物ユニット38A上に、バルコニ
付建物ユニット19を2個配置している。そして、2階
に配置されたバルコニ付建物ユニット19を利用してバ
ルコニ48を2階に形成する。換言すれば、オーバーハ
ングユニット18Aの上に、屋外に露出した床を備えた
バルコニ48が設けられたバルコニ付建物ユニット19
が載置されるとともに、オーバーハングユニット18A
のオーバーハング26Aと、バルコニ付建物ユニット1
9のバルコニ48とが上下に配置されている。
ニット建物36と1階部分の構成は同じであるが、2階
部分の構成が異なる。即ち、ユニット建物50では、1
階部分に配置されているオーバーハングユニット18A
及び隣接する直方体建物ユニット38A上に、バルコニ
付建物ユニット19を2個配置している。そして、2階
に配置されたバルコニ付建物ユニット19を利用してバ
ルコニ48を2階に形成する。換言すれば、オーバーハ
ングユニット18Aの上に、屋外に露出した床を備えた
バルコニ48が設けられたバルコニ付建物ユニット19
が載置されるとともに、オーバーハングユニット18A
のオーバーハング26Aと、バルコニ付建物ユニット1
9のバルコニ48とが上下に配置されている。
【0023】このような第2実施例によっても、前記第
1実施例と同様な作用・効果を得ることができる他、次
のような効果が付加できる。すなわち、オーバーハング
ユニット18Aの上に載置されたバルコニ付建物ユニッ
ト19のバルコニ48により、二階部分の外壁面から室
内側へ後退した凹みが形成され、これにより、片持ち式
の突出物を設置しなくとも、二階部分の外壁面に凹凸が
形成され、ユニット建物のメリットを損なうことなく、
外観の異なるバリエーションを一層増加できる。また、
2階の建物ユニットに別部材を取り付けることなく、玄
関ポーチ40に庇42及びバルコニ48を同時に設ける
ことができ、この結果、バルコニ48の形成作業が迅速
化される。
1実施例と同様な作用・効果を得ることができる他、次
のような効果が付加できる。すなわち、オーバーハング
ユニット18Aの上に載置されたバルコニ付建物ユニッ
ト19のバルコニ48により、二階部分の外壁面から室
内側へ後退した凹みが形成され、これにより、片持ち式
の突出物を設置しなくとも、二階部分の外壁面に凹凸が
形成され、ユニット建物のメリットを損なうことなく、
外観の異なるバリエーションを一層増加できる。また、
2階の建物ユニットに別部材を取り付けることなく、玄
関ポーチ40に庇42及びバルコニ48を同時に設ける
ことができ、この結果、バルコニ48の形成作業が迅速
化される。
【0024】図4には、本考案の第3実施例が示されて
いる。この第3実施例は、本考案の第三考案に基づくも
のである。また、本第3実施例は、前記第1実施例にお
いて 、建物本体の内部に組み込まれたオーバーハングユ
ニット18Aを、他の建物ユニット38Aの外壁面から
突出させて設けられるオーバーハングユニット18Bと
したものである。図4において、1階には、六個の直方
体建物ユニット38Aが配置され、これらの建物ユニッ
ト38Aの短辺に沿った外壁面から全体が突出するよう
に、オーバーハングユニット18Bが配置されている。
一方、2階には、六個の直方体建物ユニット38Bが配
置されている。オーバーハングユニット18Bは、後で
図7を参照して説明するが、上面側の長辺に沿った一端
縁が屋外側へ突出したオーバーハング26Bを有するも
のである。オーバーハングユニット18Bの内部には、
玄関が設けられている。そして、オーバーハングユニッ
ト18Bのオーバーハング26Bを利用して庇53が形
成されるとともに、その上方に柵55が取り付けられて
バルコニ57が形成されている。このような第3実施例
によっても、前記第1実施例と同様な作用・効果を得る
ことができる他、次のような効果が付加できる。すなわ
ち、オーバーハングユニット18Bの全体を外壁面から
突出させたので、片持ち支持式の突出物を設置しなくと
も、外壁面に凹凸が形成されるうえ、そのオーバーハン
グ26Bで玄関の庇53を形成するようにしたので、ユ
ニット建物のメリットを損なうことなく、外観の異なる
バリエーションを増加できる。しかも、建物本体の側面
から突出するオーバーハングユニット18Bは、側面に
採光用の窓を設けることができるので、暗くなりがちな
玄関の採光を容易に図ることができる。また、1階の建
物ユニットに別部材を取り付けることなく、オーバハン
グ26Bが形成され、玄関部分に庇53及びバルコニ5
7を同時に設けることができ、この結果、バルコニ57
の形成作業が迅速化される。
いる。この第3実施例は、本考案の第三考案に基づくも
のである。また、本第3実施例は、前記第1実施例にお
いて 、建物本体の内部に組み込まれたオーバーハングユ
ニット18Aを、他の建物ユニット38Aの外壁面から
突出させて設けられるオーバーハングユニット18Bと
したものである。図4において、1階には、六個の直方
体建物ユニット38Aが配置され、これらの建物ユニッ
ト38Aの短辺に沿った外壁面から全体が突出するよう
に、オーバーハングユニット18Bが配置されている。
一方、2階には、六個の直方体建物ユニット38Bが配
置されている。オーバーハングユニット18Bは、後で
図7を参照して説明するが、上面側の長辺に沿った一端
縁が屋外側へ突出したオーバーハング26Bを有するも
のである。オーバーハングユニット18Bの内部には、
玄関が設けられている。そして、オーバーハングユニッ
ト18Bのオーバーハング26Bを利用して庇53が形
成されるとともに、その上方に柵55が取り付けられて
バルコニ57が形成されている。このような第3実施例
によっても、前記第1実施例と同様な作用・効果を得る
ことができる他、次のような効果が付加できる。すなわ
ち、オーバーハングユニット18Bの全体を外壁面から
突出させたので、片持ち支持式の突出物を設置しなくと
も、外壁面に凹凸が形成されるうえ、そのオーバーハン
グ26Bで玄関の庇53を形成するようにしたので、ユ
ニット建物のメリットを損なうことなく、外観の異なる
バリエーションを増加できる。しかも、建物本体の側面
から突出するオーバーハングユニット18Bは、側面に
採光用の窓を設けることができるので、暗くなりがちな
玄関の採光を容易に図ることができる。また、1階の建
物ユニットに別部材を取り付けることなく、オーバハン
グ26Bが形成され、玄関部分に庇53及びバルコニ5
7を同時に設けることができ、この結果、バルコニ57
の形成作業が迅速化される。
【0025】図5には、本考案の第4実施例が示されて
いる。この第4実施例は、本考案の第四考案に基づくも
のである。また、本第4実施例は、前記第2実施例にお
いて、オーバーハングユニット18Aの上に設けられた
バルコニ付建物ユニット19 を、楔状の屋根ユニット5
2としたものである。図5において、ユニット建物54
の1階部分には、基礎35上に計6つの直方体建物ユニ
ット38Aが配置されているとともに、3つのオーバー
ハングユニット18Aがこれらの直方体建物ユニット3
8Aと隣接配置されている。
いる。この第4実施例は、本考案の第四考案に基づくも
のである。また、本第4実施例は、前記第2実施例にお
いて、オーバーハングユニット18Aの上に設けられた
バルコニ付建物ユニット19 を、楔状の屋根ユニット5
2としたものである。図5において、ユニット建物54
の1階部分には、基礎35上に計6つの直方体建物ユニ
ット38Aが配置されているとともに、3つのオーバー
ハングユニット18Aがこれらの直方体建物ユニット3
8Aと隣接配置されている。
【0026】これら三個のオーバーハングユニット18
Aの上には、オーバーハングユニット18Aの上面全体
を覆うとともに、傾斜した屋根面を備えた楔形状の屋根
ユニット52がそれぞれ設けられている。屋根ユニット
52は、屋根面56の一部を形成するものである。屋根
面56は、建物の二階部分の上方に設けられた棟から、
一階部分の軒先まで延びる大きなものとされている。こ
こで、オーバーハングユニット18Aのオーバーハング
26Aの下方には、オーバーハングユニット18Aによ
って下方空間58が形成され、この下方空間58を例え
ば自動車のガレージの一部として利用する等、様々な用
途に使用することができる。このような第4実施例によ
っても、前記第1実施例と同様な作用・効果を得ること
ができる他、次のような効果が付加できる。すなわち、
オーバーハングユニット18Aの上に載置された楔形状
の屋根ユニット52により、二階部分の上方に設けられ
た棟から、一階部分の軒先まで延びる大きな屋根面56
が形成されるので、外観の異なるバリエーションを一層
増やすことができる。そのうえ、オーバーハングユニッ
ト18Aのオーバーハング26Aが形成する凹みをガレ
ージとして利用するので、外壁面に凹凸を形成しても空
間的な無駄が生じない。
Aの上には、オーバーハングユニット18Aの上面全体
を覆うとともに、傾斜した屋根面を備えた楔形状の屋根
ユニット52がそれぞれ設けられている。屋根ユニット
52は、屋根面56の一部を形成するものである。屋根
面56は、建物の二階部分の上方に設けられた棟から、
一階部分の軒先まで延びる大きなものとされている。こ
こで、オーバーハングユニット18Aのオーバーハング
26Aの下方には、オーバーハングユニット18Aによ
って下方空間58が形成され、この下方空間58を例え
ば自動車のガレージの一部として利用する等、様々な用
途に使用することができる。このような第4実施例によ
っても、前記第1実施例と同様な作用・効果を得ること
ができる他、次のような効果が付加できる。すなわち、
オーバーハングユニット18Aの上に載置された楔形状
の屋根ユニット52により、二階部分の上方に設けられ
た棟から、一階部分の軒先まで延びる大きな屋根面56
が形成されるので、外観の異なるバリエーションを一層
増やすことができる。そのうえ、オーバーハングユニッ
ト18Aのオーバーハング26Aが形成する凹みをガレ
ージとして利用するので、外壁面に凹凸を形成しても空
間的な無駄が生じない。
【0027】図6には、本考案の第5実施例が示されて
いる。この第5実施例は、本考案の第五考案に基づくも
のである。また、本第5実施例は、前記第4実施例にお
ける屋根ユニット52を、その外壁面よりも屋外側へ突
出する突出部である小屋根60が設けられた上階建物ユ
ニット21としたものである。 図6において、基礎35
上には、計6つの直方体建物ユニット38Aと計3つの
オーバーハングユニット18Aが配置されている。
いる。この第5実施例は、本考案の第五考案に基づくも
のである。また、本第5実施例は、前記第4実施例にお
ける屋根ユニット52を、その外壁面よりも屋外側へ突
出する突出部である小屋根60が設けられた上階建物ユ
ニット21としたものである。 図6において、基礎35
上には、計6つの直方体建物ユニット38Aと計3つの
オーバーハングユニット18Aが配置されている。
【0028】オーバーハングユニット18Aの各々の上
には、居室及び小屋根60が形成された建物ユニット2
1が載置され、二階部分には、計3個の建物ユニット2
1が設けられている。建物ユニット21は、オーバーハ
ングユニット18Aの上面全体を覆うとともに、突出部
である小屋根60がその外壁面の下端縁部に設けられた
ものである。そして、オーバーハングユニット18Aの
オーバーハング26Cと、建物ユニット21の小屋根6
0とが上下に配置されている。建物ユニット21によ
り、建物の桁方向に寸法に渡って小屋根60が形成され
る。また、建物ユニット21には、内部の居室への採光
を行う窓63が設けられている。そして、オーバーハン
グ26Cの下方には下方空間64が形成され、この下方
空間64は、ガレージとして利用することができる。
には、居室及び小屋根60が形成された建物ユニット2
1が載置され、二階部分には、計3個の建物ユニット2
1が設けられている。建物ユニット21は、オーバーハ
ングユニット18Aの上面全体を覆うとともに、突出部
である小屋根60がその外壁面の下端縁部に設けられた
ものである。そして、オーバーハングユニット18Aの
オーバーハング26Cと、建物ユニット21の小屋根6
0とが上下に配置されている。建物ユニット21によ
り、建物の桁方向に寸法に渡って小屋根60が形成され
る。また、建物ユニット21には、内部の居室への採光
を行う窓63が設けられている。そして、オーバーハン
グ26Cの下方には下方空間64が形成され、この下方
空間64は、ガレージとして利用することができる。
【0029】このような第5実施例によっても、前記第
1実施例と同様な作用・効果を得ることができる他、次
のような効果が付加できる。すなわち、その外壁面の下
端に屋外側へ突出する小屋根60が設けられた建物ユニ
ット21により、二階の外壁面に凹凸が形成され、ユニ
ット建物のメリットを損なうことなく、外観の異なるバ
リエーションを一層増やすことができる。しかも、オー
バーハングユニット18Aのオーバーハング26Cと、
建物ユニット21の小屋根60とが庇を形成するので、
庇を設けるにあたり、片持ち式の突出物の設置作業が不
要となるので、庇を設けてもユニット建物のメリットが
何ら損なわれることがない。
1実施例と同様な作用・効果を得ることができる他、次
のような効果が付加できる。すなわち、その外壁面の下
端に屋外側へ突出する小屋根60が設けられた建物ユニ
ット21により、二階の外壁面に凹凸が形成され、ユニ
ット建物のメリットを損なうことなく、外観の異なるバ
リエーションを一層増やすことができる。しかも、オー
バーハングユニット18Aのオーバーハング26Cと、
建物ユニット21の小屋根60とが庇を形成するので、
庇を設けるにあたり、片持ち式の突出物の設置作業が不
要となるので、庇を設けてもユニット建物のメリットが
何ら損なわれることがない。
【0030】以上、本考案について好適な実施例を挙げ
て説明したが、本考案はこの実施例に限定されず、本考
案の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設
計の変更が可能なことは勿論である。
て説明したが、本考案はこの実施例に限定されず、本考
案の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設
計の変更が可能なことは勿論である。
【0031】例えば、図1のオーバーハングユニット1
8では、床パネル24の長辺梁25Aを天井パネル22
の長辺梁28Aよりも短く形成したが、図7に示すオー
バーハングユニット66のように床パネル68の短辺梁
70Bを天井パネル72の短辺梁74Bよりも短くし、
これによりオーバーハング76をオーバーハングユニッ
ト66に形成してもよい。
8では、床パネル24の長辺梁25Aを天井パネル22
の長辺梁28Aよりも短く形成したが、図7に示すオー
バーハングユニット66のように床パネル68の短辺梁
70Bを天井パネル72の短辺梁74Bよりも短くし、
これによりオーバーハング76をオーバーハングユニッ
ト66に形成してもよい。
【0032】また、ユニット建物としては、前述の第4
および第5実施例に示されるように、複数のオーバーハ
ングユニットが一箇所にまとめて設けられたものに限ら
ず、必要な箇所にオーバーハングが形成されるように、
必要に応じて複数のオーバーハングユニットが分散され
たユニット建物でもよい。このようにすれば、庇やバル
コニ等のバリエーションが増え、建設されるユニット建
物の設計の自由度が向上する。
および第5実施例に示されるように、複数のオーバーハ
ングユニットが一箇所にまとめて設けられたものに限ら
ず、必要な箇所にオーバーハングが形成されるように、
必要に応じて複数のオーバーハングユニットが分散され
たユニット建物でもよい。このようにすれば、庇やバル
コニ等のバリエーションが増え、建設されるユニット建
物の設計の自由度が向上する。
【0033】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
短期間で完成できるというユニット建物のメリットを損
なうことなく、外観の異なるバリエーションを増加する
ことができる。
短期間で完成できるというユニット建物のメリットを損
なうことなく、外観の異なるバリエーションを増加する
ことができる。
【図1】本考案の第1実施例に係るオーバーハングユニ
ットを示す斜視図である。
ットを示す斜視図である。
【図2】前記第1実施例に係るユニット建物を示す斜視
図である。
図である。
【図3】本考案の第2実施例に係るユニット建物を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図4】本考案の第3実施例に係るユニット建物を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図5】本考案の第4実施例に係るユニット建物を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図6】本考案の第5実施例に係るユニット建物を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図7】本考案の変形例に係るオーバーハングユニット
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
18 18A 18B 66 オーバーハングユニット 20 柱 22 72 上部パネルとしての天井パネル 24 68 下部パネルとしての床パネル 26 26A 26B 26C 76 オーバーハング 38 38A 38B 直方体建物ユニット48 バルコニ 19 バルコニ付建物ユニット 52 屋根ユニット 60 突出部としての小屋根
Claims (5)
- 【請求項1】建物ユニットとオーバーハングユニットと
を組み合わせて構成されるユニット建物であって、 前記オーバーハングユニットに設けられた骨組みは、平
面長方形状の下部パネルと、4本の梁によって長方形状
に形成され且つ前記下部パネルよりも大きな平面積を有
し前記下部パネルと対向配置される上部パネルと、それ
ぞれ下端に前記下部パネルが接合され且つ上端に前記上
部パネルが接合される複数本の柱とを備え、 前記オーバーハングユニットは、前記上部パネルの短辺
に沿った一端縁が前記下部パネルの短辺に沿った一端縁
よりも屋外側へ突出したオーバーハングを有し、 当該オーバーハングユニットに隣接する建物ユニットに
は、前記オーバーハングに対応した部分に玄関が設けら
れている ことを特徴とするユニット建物。 - 【請求項2】請求項1に記載のユニット建物において、
前記オーバーハングユニットの上には、屋外に露出した
床を備えたバルコニが設けられたバルコニ付建物ユニッ
トが載置され、前記オーバーハングユニットの前記オー
バーハングと、前記バルコニ付建物ユニットの前記バル
コニとが上下に配置されていることを特徴とするユニッ
ト建物。 - 【請求項3】 建物ユニットとオーバーハングユニットと
を組み合わせて構成されるユニット建物であって、 前記オーバーハングユニットに設けられた骨組みは、平
面長方形状の下部パネルと、4本の梁によって長方形状
に形成され且つ前記下部パネルよりも大きな平面積を有
し前記下部パネルと対向配置される上部パネルと、それ
ぞれ下端に前記下部パネルが接合され且つ上端に前記上
部パネルが接合される複数本の柱とを備え、 前記オーバーハングユニットは、前記上部パネルの長辺
に沿った一端縁が前記下部パネルの長辺に沿った一端縁
よりも屋外側へ突出したオーバーハングを有するととも
に、全体が他の建物ユニットの外壁面から突出して設け
られ、かつ、その内部に玄関が設けられていることを特
徴とするユニット建物。 - 【請求項4】 建物ユニットとオーバーハングユニットと
を組み合わせて構成されるユニット建物であって、 前記オーバーハングユニットに設けられた骨組みは、平
面長方形状の下部パネルと、4本の梁によって長方形状
に形成され且つ前記下部パネルよりも大きな平面積を有
し前記下部パネルと対向配置される上部パネルと、それ
ぞれ下端に前記下部パネルが接合され且つ上端に前記上
部パネルが接合される複数本の柱とを備え、 前記オーバーハングユニットは、前記上部パネルの短辺
に沿った一端縁が前記下部パネルの短辺に沿った一端縁
よりも屋外側へ突出したオーバーハングを有し、 前記オーバーハングユニットの上には、その上面全体を
覆うとともに、傾斜した屋根面を備えた楔形状の屋根ユ
ニットが設けられていることを特徴とするユニット建
物。 - 【請求項5】 建物ユニットとオーバーハングユニットと
を組み合わせて構成されるユニット建物であって、 前記オーバーハングユニットに設けられた骨組みは、平
面長方形状の下部パネルと、4本の梁によって長方形状
に形成され且つ前記下部パネルよりも大きな平面積を有
し前記下部パネルと対向配置される上部パネルと、それ
ぞれ下端に前記下部パネルが接合され且つ上端に前記上
部パネルが接合される複数本の柱とを備え、 前記オーバーハングユニットは、前記上部パネルの短辺
に沿った一端縁が前記下部パネルの短辺に沿った一端縁
よりも屋外側へ突出したオーバーハングを有し、 前記オーバーハングユニットの上には、その上面全体を
覆う上階建物ユニットが載置され、 この上階建物ユニットは、その外壁面よりも屋外側へ突
出する突出部が当該外壁面の下端縁部に設けられ、 前記オーバーハングユニットの前記オーバーハングと、
前記上階建物ユニットの前記突出部とが上下に配置され
ていることを特徴とするユニット建物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993024232U JP2603340Y2 (ja) | 1993-05-11 | 1993-05-11 | ユニット建物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993024232U JP2603340Y2 (ja) | 1993-05-11 | 1993-05-11 | ユニット建物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0682202U JPH0682202U (ja) | 1994-11-25 |
JP2603340Y2 true JP2603340Y2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=12132518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993024232U Expired - Lifetime JP2603340Y2 (ja) | 1993-05-11 | 1993-05-11 | ユニット建物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603340Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2925438B2 (ja) * | 1993-07-28 | 1999-07-28 | 積水化学工業株式会社 | オ−バ−ハング型ユニット建物 |
JPH1181482A (ja) * | 1997-02-14 | 1999-03-26 | Sekisui Chem Co Ltd | ユニット建物及び建物ユニット |
JP4723367B2 (ja) * | 2005-12-12 | 2011-07-13 | トヨタホーム株式会社 | ユニット建物 |
JP5358209B2 (ja) * | 2009-02-05 | 2013-12-04 | 積水化学工業株式会社 | 付帯構造物、及びユニット建物 |
-
1993
- 1993-05-11 JP JP1993024232U patent/JP2603340Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0682202U (ja) | 1994-11-25 |
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