JP2001098690A - ユニット式建物 - Google Patents

ユニット式建物

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JP2001098690A
JP2001098690A JP27447999A JP27447999A JP2001098690A JP 2001098690 A JP2001098690 A JP 2001098690A JP 27447999 A JP27447999 A JP 27447999A JP 27447999 A JP27447999 A JP 27447999A JP 2001098690 A JP2001098690 A JP 2001098690A
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Japan
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unit
building
roof
panel
eaves
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Koji Yoshida
浩二 吉田
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ユニット式建物に庇ユニットを取り付けなくと
も庇を形成でき、施工作業の容易化およびコスト低減を
図れるユニット式建物を提供すること。 【解決手段】予め工場で生産された複数の建物ユニット
30および複数の屋根パネル21、22を現場で組み合
わせて建てられるユニット式建物1であって、前記屋根
パネル21、22の少なくとも一つが軒先側を他の屋根
パネル21、22より屋外側へ延長された延長屋根パネ
ル221とされているユニット式建物1。これにより、
ユニット式建物1の延長屋根パネル221における延長
された部分の下方に降り込む雨等を防ぐことができ、別
途庇ユニットを設けなくともよいため、施工作業の容易
化および施工コストの低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め工場で生産さ
れた複数の建物ユニットおよび屋根パネルを現場で組み
合わせて建てられるユニット式建物に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、工場で製造した箱状の建物ユニ
ットおよび屋根パネル等を、建築現場で複数組合わせて
建築されるユニット式建物が利用されている。ユニット
式建物を形成する建物ユニットとしては、四隅の柱の上
下端を天井梁および床梁で連結した直方体状の骨組みを
有するものが一般的である。
【0003】このようなユニット式建物において、玄関
等の建物の外壁に面する開口部を覆う庇は、従来、ユニ
ット式建物の開口部上方の外壁面を通じてその内部の建
物ユニットの梁に、庇ユニットをボルト等で固定するこ
とにより形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな庇ユニットは、庇ユニットを形成する庇フレームを
ユニット式建物に後付けした後、この庇フレームに適宜
外装材を取り付けて形成するものであるため、その取り
付けおよび外装材敷設作業が面倒であるとともに、取り
付けのための外壁加工や防水処理等をする必要があり施
工コストがかさむという問題があった。また、庇フレー
ムの一端のみをユニット式建物外壁にボルト等で固定す
るキャンチレバー式の構造であるため、庇ユニットを強
固に固定するには、ボルト等の取り付け部材の強度を高
くしなければならず、施工作業が煩雑になるという問題
があった。
【0005】さらに、庇ユニットが固定される建物ユニ
ットの梁には、回転方向の荷重がかかるため、この荷重
により変形が生じることもあり、これを防ぐための補強
部材等を梁に設けなければならない場合も生じ、施工作
業が煩雑になるという問題があった。
【0006】本発明の目的は、ユニット式建物に庇ユニ
ットを取り付けなくとも庇を形成でき、施工作業の容易
化およびコスト低減を図れるユニット式建物を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ユニット式建
物を構成する屋根パネルの軒先部分を延長することで、
前記目的を達成しようとするものである。
【0008】具体的に図面を参照して説明すると、請求
項1に記載の発明は、予め工場で生産された複数の建物
ユニット30および複数の屋根パネル21、22を現場
で組み合わせて建てられるユニット式建物1、2であっ
て、前記屋根パネル21、22の少なくとも一つが軒先
側を他の屋根パネル21、22より屋外側へ延長した延
長屋根パネル221とされていることを特徴とするユニ
ット式建物1、2である。本発明において、ユニット式
建物の屋根に配置される延長屋根パネルの数は、特に制
限がないが、ユニット式建物の外壁に面する開口部に対
応する位置に配置される屋根パネルのみを延長屋根パネ
ルとすることが好ましい。
【0009】この発明によれば、ユニット式建物の屋根
を形成する複数の屋根パネルの少なくとも一つが、その
軒先側を他の屋根パネルよりも屋外側へ延長された延長
屋根パネルとされているから、その延長された部分の下
方に降り込む雨等を防ぐことができる。したがって、別
途庇ユニットを設けなくともよいから、施工作業の容易
化および施工コストの低減を図ることができる。
【0010】また、庇ユニットを建物ユニットの梁に固
定する必要がないから、建物ユニットの梁を補強等する
必要もなく、一種類の建物ユニットでユニット式建物を
構成でき、この点においてもコスト低減を図ることがで
きる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のユニット式建物1、2において、前記延長屋根パネル
221における平面視で建物よりも屋外側へ突出した部
分が前記ユニット式建物1、2に設けられた開口部5
0、70を覆う庇222とされていることを特徴とする
ユニット式建物1、2である。本発明における開口部と
しては、玄関、窓等が挙げられる。
【0012】この発明によれば、延長屋根パネルにおけ
る建物よりも屋外側へ突出した部分を庇として利用でき
るから、ユニット式建物に開口部が設けられている場合
でも、それに対応する位置に延長屋根パネルを取り付け
るだけで庇を設けることができる。したがって、従来の
ユニット式建物で用いられていた庇ユニットを用いなく
とも、開口部を延長屋根パネルのみで十分覆うことがで
き、ユニット式建物の施工作業の容易化および施工コス
トの低減を図ることができる。
【0013】また、玄関等において庇を建物から比較的
長く突出させたい場合にも、延長屋根パネルの延長部分
を長くすることで容易に対応できる。この場合、延長屋
根パネルは棟部分および軒部分の二か所で支持されてい
るため、突出部分を長めに設定しても延長屋根パネルの
安定性を確保できるとともに、長めの庇ユニットを固定
する場合のように支持構造を強化する必要もほとんどな
い。そして、庇ユニットを用いて庇を形成する場合に
は、強度的な制限から水平に取り付けることが多いが、
延長屋根パネルを庇に利用する場合は、屋根の傾斜と同
じ分だけ庇が傾斜するため、庇ユニットを水平に取り付
ける場合と比べて雨等をしのぎやすい。
【0014】請求項3に記載の発明は請求項1または請
求項2に記載のユニット式建物1、2において、最上階
を形成する前記建物ユニット30Bの上部には二組の対
向辺により四角枠状に形成されたフレーム231を有す
る小屋パネル23が備えられ、かつ、この小屋パネル2
3に取り付けられたパネル支持部材24により前記屋根
パネル21、22および前記延長屋根パネル221が支
持されることを特徴とするユニット式建物1、2であ
る。本発明において小屋パネルの大きさおよび形状に
は、特に限定はないが、下に位置する建物ユニットに対
応した平面形状および平面寸法であることが好ましい。
【0015】この発明によれば、最上階建物ユニットの
上に小屋パネルを載置し、かつ、この小屋パネルに取り
付けられたパネル支持部材により屋根パネルが支持され
る構造となる。したがって、これらの小屋パネル、パネ
ル支持部材、屋根パネルが一体となり屋根全体の強度を
向上できる。
【0016】また、最上階の建物ユニットに直接パネル
支持部材を設ける場合には、建物ユニット自体で屋根を
支持するため、支持部材を取り付けるための構造を有す
る建物ユニットにしたり、屋根を支持するに十分な強度
を得るために特別な構造の建物ユニットにする必要が生
じる。それに対して、最上階の建物ユニットの上に小屋
パネルを載置する場合、この小屋パネルにパネル支持部
材の取り付け構造を設ければよく、かつ、小屋パネルと
最上階建物ユニットの接続には、通常の建物ユニットの
接続構造を採用できるため、ユニット式建物を構成する
建物ユニットは一種類で足りる。さらに、風力等による
屋根への加重を小屋パネルを介して建物ユニット全体へ
分散して伝達できるから、建物ユニットを特別に補強等
する必要がない。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のユニット式建物1、2において、前記パネル支持部材
24はパネル受けブラケット24Aおよび屋根束24B
から構成されることを特徴とするユニット式建物1、2
である。
【0018】この発明によれば、従来から用いられてる
パネル受けブラケットおよび屋根束を用いて各屋根パネ
ルが支持されることとなる。したがって、延長屋根パネ
ルの支持部材に従来のパネル支持部材と同じものを使用
することができ、新たな支持部材の開発コスト低減を図
ることができる。また、パネル受けブラケットおよび屋
根束の二部材により屋根パネルが小屋パネルに支持され
ることとなるため、屋根全体の強度をより向上できる。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項2から請
求項4のいずれかに記載のユニット式建物1において、
当該ユニット式建物1は二階建てとされるとともに二階
に前記玄関50を有し、かつ、この玄関50が前記庇2
22によって覆われていることを特徴とするユニット式
建物1である。
【0020】この発明によれば、延長屋根パネルの屋外
に突出した部分が、二階玄関を覆うように構成されてい
る。したがって、庇形成の際の施工作業の容易化および
施工コスト低減を図れるとともに、二階に形成された玄
関であるから、玄関が建物上方、すなわち、軒先近くに
位置し、延長屋根パネルによって形成された庇であって
も効率的に雨よけ等ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1から図4には、本発明の第1
実施形態に係る二階建てのユニット式建物1が示されて
いる。ユニット式建物1は、基礎10の上に構築された
ものであり、箱状に形成された一階を形成する建物ユニ
ット30Aおよび二階を形成する建物ユニット30B
と、これらの建物ユニット30上に設けられた屋根20
とを備えている。建物ユニット30は、予め工場で製造
されて建築現場に搬入されたものである。また、ユニッ
ト式建物1は二階部分に開口部としての玄関50を備え
るとともに、階段40を備え、二階玄関50および階段
40を通じて建物内外の出入りができるようにされてい
る。
【0022】屋根20は、三角形屋根パネル21、矩形
屋根パネル22を組み合わせて形成された寄棟式屋根で
あるが、矩形屋根パネル22の一枚がその軒先側を他の
各屋根パネル21、22よりも平面視で建物の屋外側に
延長された延長屋根パネル221とされている。また、
延長屋根パネル221において、平面視で建物の屋外側
へ突出した部分が、その下方に位置する二階玄関50を
覆う庇222とされている。
【0023】建物ユニット30は、図2に示されるよう
に、四隅に立設される4本の柱31と、これらの柱31
の上端同士および下端同士を結合する各4本の天井梁3
2および床梁33を備えて構成される骨組み34を備え
ている。ここにおいて、各天井梁32および床梁33
は、例えば、断面C型のいわゆるチャンネル材により形
成されている。そして、このような建物ユニット30の
内部には、仕切壁や各種設備機器等が工場において取り
付けられるとともに、必要に応じて天井面材35や床面
材36が取り付けられている。
【0024】二階を形成する各建物ユニット30Bの天
井梁32の上部には、図3および図4に示されるよう
に、建物ユニット30の骨組み34と同一部材のチャン
ネル材を二組の対向辺に用いて、四角枠状に形成された
フレーム231を有する小屋パネル23がそれぞれ載置
され、図示しないボルト等で各二階建物ユニット30B
に固定されている。この小屋パネル23は、二階建物ユ
ニット30Bの平面形状と同一の形状に形成され、か
つ、その平面寸法も二階建物ユニット30Bと同一に形
成されている。
【0025】この小屋パネル23を形成するフレーム2
31の軒先側上部には、図3および図4に示されるよう
に、パネル支持部材24としてのパネル受けブラケット
24Aが図示しないボルトにより複数個固定されてい
る。一方、小屋パネル23を形成するフレーム231の
中央部側では、中央部分で寄せ合わされた二つの小屋パ
ネル23の各フレーム231に跨るように、パネル支持
部材24である屋根束24Bが複数本立設されている。
これらのパネル支持部材24、すなわち、パネル受けブ
ラケット24Aおよび屋根束24Bにより、屋根20を
構成する各屋根パネル21、22、221が、棟部分お
よび軒部分の二か所で支持されている。
【0026】また、建物ユニット30の外側には、図示
しない外壁取付具により外壁15が取り付けられるとと
もに、この外壁15を、軒先近傍において所定寸法だけ
建物ユニット30側へ後退させた軒天部60が形成され
ている。これにより、延長屋根パネル221以外の屋根
パネル21、22の軒先はユニット式建物1の外周から
ほとんど突出しない構造(軒ゼロタイプ)とされてい
る。
【0027】このように構成された二階建てユニット式
建物1において、二階に形成された玄関50の上方に位
置する矩形屋根パネル22として延長屋根パネル221
が取り付けられ、この延長屋根パネル221における他
の屋根パネル21、22よりも平面視で建物の屋外側へ
延長された部分が二階玄関50の庇222として用いら
れ、二階玄関50の前への雨等の吹き込みを防止する。
【0028】上述のような第1実施形態によれば、次の
ような効果がある。 (1)ユニット式建物1の屋根20を形成する複数の屋
根パネル21、22の一つが、その軒先側を他の屋根パ
ネル21、22よりも屋外側へ延長された延長屋根パネ
ル221とされているから、その延長された部分の下方
に降り込む雨等を防ぐことができる。したがって、別途
庇ユニットを設けなくともよいから、施工作業の容易化
および施工コストの低減を図ることができる。
【0029】(2)延長屋根パネル221における建物
よりも屋外側へ突出した部分を庇222として利用でき
るから、ユニット式建物1に開口部としての玄関50が
設けられている場合でも、それに対応する位置に延長屋
根パネル221を取り付けるだけで庇222を設けるこ
とができる。したがって、従来のユニット式建物で用い
られていた庇ユニットを用いなくとも、玄関50を延長
屋根パネル221の庇222のみで十分覆うことがで
き、ユニット式建物1の施工作業の容易化および施工コ
ストの低減を図ることができる。 (3)庇ユニットを建物ユニット30に固定することが
ないから、建物ユニット30の梁32、33を補強等す
る必要もなく、一種類の建物ユニット30でユニット式
建物1を構成でき、コスト削減につながる。また、延長
屋根パネル221を庇222に利用しているから、屋根
20の傾斜と同じ分だけ庇222が傾斜するため、庇ユ
ニットを水平に取り付ける場合と比べて雨等をしのぎや
すい。
【0030】(4)玄関50において庇222をユニッ
ト式建物1から比較的長く突出させたい場合にも、延長
屋根パネル221の延長部分を長くする、すなわち、延
長屋根パネル221を大きくすることで容易に対応でき
る。この場合、延長屋根パネル221は棟部分および軒
部分の二か所で支持されているため、突出部分を長めに
設定しても安定性を確保できるとともに、長めの庇ユニ
ットを固定する場合のように支持構造を強化する必要も
ほとんどない。 (5)延長屋根パネル221を庇222として使用して
いるから、屋根20の傾斜と同じ分だけ庇222が傾斜
するため玄関50における雨等をしのぎやすい。 (6)二階を形成する建物ユニット30Bの上に小屋パ
ネル23を載置し、かつ、この小屋パネル23に取り付
けられたパネル支持部材24により各屋根パネル21、
22が支持される構造となる。したがって、これらの小
屋パネル23、パネル支持部材24、屋根パネル21、
22が一体となるため、屋根20全体の強度を向上でき
る。
【0031】(7)パネル支持部材24としてパネル受
けブラケット24Aおよび屋根束24Bを用いているか
ら、延長屋根パネル221の支持部材に従来のパネル支
持部材と同じものを使用することができ、新たな支持部
材の開発コスト低減を図ることができる。また、パネル
受けブラケット24Aおよび屋根束24Bの二部材によ
り各屋根パネル21、22が小屋パネル23に支持され
ることとなるため、屋根20全体の強度をより向上でき
る。
【0032】(8)小屋パネル23の上部にパネル支持
部材24を取り付けているから、この小屋パネル23に
パネル支持部材24の取付構造を設ければよく、二階の
建物ユニット30Bに直接パネル支持部材24を設ける
場合に比べ、建物ユニット30自体で屋根20を支持し
ていないため、パネル支持部材24を取り付けるための
構造を有する建物ユニットや、屋根20を支持するに十
分な強度を得るための特別な構造の建物ユニットを用い
る必要がない。また、小屋パネル23と二階建物ユニッ
ト30Bの接続には、通常の建物ユニット間同士の接続
構造を採用できるため、ユニット式建物1を構成する建
物ユニット30は一種類で足りる。
【0033】(9)二階に形成された玄関50であるか
ら、玄関50がユニット式建物1の上方、すなわち、軒
先近くに位置するため、延長屋根パネル221によって
形成された庇222であっても効率的に雨よけ等ができ
る。 (10)ユニット式建物1は、延長されていない各屋根
パネル21、22が外壁からほとんど突出していない構
造とされているので、その部分の外壁を敷地境界線に近
づけることができる。したがって、狭小敷地であっても
有効建築面積を広く確保することができる。 (11)外壁15が軒先近傍で所定寸法だけ建物ユニッ
ト30B側に後退した軒天部60が設けられているか
ら、各屋根パネル21、22の外壁からの突出量が少な
くても、軒先の深まり感を出すことができる。
【0034】図5および図6には、本発明の第2実施形
態に係る二階建てユニット式建物2が示されている。本
実施形態においては、前記第1実施形態と異なる部分に
ついてのみ詳細に説明し、その他の同一部材および同一
構造には、同一符号を付すとともに、その詳細な説明は
省略もしくは簡略化する。
【0035】図5および図6に示されるように、本実施
形態に係るユニット式建物2は、前記第1実施形態のユ
ニット式建物1とは異なり、開口部として、二階に玄関
50ではなく、窓70が設けられ、この窓70の屋外側
前方にバルコニ80が設けられている。ユニット式建物
2の屋根20では、矩形屋根パネル22のうち二枚がそ
の軒先側を他の各屋根パネル21、22よりも平面視で
屋外側に延長された延長屋根パネル221とされてい
る。また、各延長屋根パネル221において、平面視で
建物よりも屋外側へ突出した部分が、その下方に位置す
る二階バルコニ80を覆う庇223とされている。
【0036】このように構成された二階建てユニット式
建物2において、二階に形成されたバルコニ80の上方
に位置する矩形屋根パネル22として延長屋根パネル2
21が二枚取り付けられ、この延長屋根パネル221に
おける他の屋根パネル21、22よりも平面視で屋外側
へ延長された部分が二階バルコニ80の庇223として
用いられ、二階バルコニ80への雨等の吹き込みを防止
する。
【0037】上述のような第2実施形態によれば、前記
第1実施形態における(1)から(11)と同様の効果
がある。さらに、二階バルコニ80の上方に延長屋根パ
ネル221による庇223が設けられているから、バル
コニ80に干した洗濯物等が雨に濡れるのを防止でき
る。
【0038】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良は、本発明に含まれるものである。例えば、前
記各実施形態において、ユニット式建物1、2は二階建
てであったが、これに限らず、一階建てでも三階建て以
上でもよい。また、玄関50およびバルコニ80は二階
に設けられていたが、これに限らず、一階に設けてもよ
い。ただし、二階建てのユニット式建物1、2において
は、二階に玄関50、バルコニ80を設けた方が、延長
屋根パネル221による庇222、223に近くなるた
め、雨等を防ぐには好ましい。
【0039】前記各実施形態において、ユニット式建物
1、2には、玄関50、バルコニ80がそれぞれ一つず
つ設けられていたが、これに限ることなく、例えば、ユ
ニット式建物1に複数個の玄関50を設けてもよく、ユ
ニット式建物2の複数個のバルコニ80を設けてもよ
く、ユニット式建物1、2に玄関50およびバルコニ8
0の両方が設けられていてもよい。
【0040】前記各実施形態において、各ユニット式建
物1、2の屋根20は、寄棟式屋根とされていたが、こ
れに限らず、例えば、切妻式屋根等の他形状の屋根でも
よい。また、各屋根パネル21、22は、パネル受けブ
ラケット24Aおよび屋根束24Bの二種類のパネル支
持部材24により固定されていたが、これに限らず、例
えば、屋根束24Bと小屋パネル23の軒先側のフレー
ム231で支持してもよい。ただし、パネル受けブラケ
ット24Aおよび屋根束24Bの二種類を用いて固定す
る方が屋根20の強度が高くなり好ましい。
【0041】前記各実施形態において、ユニット式建物
1、2は、延長されていない屋根パネル21、22が外
壁15からほとんど突出していない構造とされていた
が、これに限ることなく、屋根パネル21、22が外壁
15から突出されていてもよい。また、ユニット式建物
1、2の軒先近傍に軒天部60が設けられていたが、特
に設けられていなくてもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果があ
る。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、ユニッ
ト式建物の屋根を形成する複数の屋根パネルの少なくと
も一つが、その軒先側を他の屋根パネルよりも屋外側へ
延長された延長屋根パネルとされているから、その延長
された部分の下方に降り込む雨等を防ぐことができる。
したがって、別途庇ユニットを設けなくともよいから、
施工作業の容易化および施工コストの低減を図ることが
できるという効果がある。また、庇ユニットを建物ユニ
ットの梁に固定する必要がないから、建物ユニットの梁
を補強等する必要もなく、一種類の建物ユニットでユニ
ット式建物を構成でき、この点においてもコスト低減を
図ることができる。
【0043】請求項2に記載の発明によれば、延長屋根
パネルにおける屋外側へ突出した部分を庇として利用で
きるから、ユニット式建物に開口部が設けられている場
合でも、それらに対応する位置に延長屋根パネルを取り
付けるだけで庇を設けることができる。したがって、従
来のユニット式建物で用いられていた庇ユニットを用い
なくとも、開口部を延長屋根パネルのみで十分覆うこと
ができ、ユニット式建物の施工作業の容易化および施工
コストの低減を図ることができるという効果がある。
【0044】また、玄関等において庇を建物から比較的
長く突出させたい場合にも、延長屋根パネルの延長部分
を長くすることで容易に対応できる。この場合、延長屋
根パネルは棟部分および軒部分の二か所で支持されてい
るため、突出部分を長めに設定しても延長屋根パネルを
安定性を確保できるとともに、長めの庇ユニットを固定
する場合のように支持構造を強化する必要もほとんどな
い。そして、庇ユニットを用いて庇を形成する場合に
は、強度的な問題で水平に取り付けることが多いが、延
長屋根パネルを庇に利用する場合は、屋根の傾斜と同じ
分だけ庇が傾斜するため、庇ユニットを水平に取り付け
る場合と比べて雨等をしのぎやすい。
【0045】請求項3に記載の発明によれば、最上階建
物ユニットの上に小屋パネルを載置し、かつ、この小屋
パネルに取り付けられたパネル支持部材により屋根パネ
ルが支持される構造となる。したがって、これらの小屋
パネル、パネル支持部材、屋根パネルが一体となり屋根
全体の強度を向上できるという効果がある。また、最上
階の建物ユニットの上に小屋パネルを載置するので、こ
の小屋パネルにパネル支持部材の取り付け構造を設けれ
ばよく、かつ、小屋パネルと最上階建物ユニットの接続
には、通常の建物ユニットの接続構造を採用できるた
め、ユニット式建物を構成する建物ユニットは一種類で
足りる。さらに、風力等による屋根への加重を小屋パネ
ルを介して建物ユニット全体へ分散して伝達できるか
ら、建物ユニットを特別に補強等する必要がない。
【0046】請求項4に記載の発明によれば、従来から
用いられてるパネル受けブラケットおよび屋根束を用い
て各屋根パネルが支持されることとなる。したがって、
延長屋根パネルの支持部材に従来のパネル支持部材と同
じものを使用することができ、新たな支持部材の開発コ
スト低減を図れる。また、パネル受けブラケットおよび
屋根束の二部材により屋根パネルが小屋パネルに支持さ
れることとなるため、屋根全体の強度をより向上できる
という効果がある。
【0047】請求項5に記載の発明によれば、延長屋根
パネルの屋外に突出した部分が、二階玄関を覆うように
構成されている。したがって、庇形成の際の施工作業の
容易化および施工コスト低減を図れるとともに、二階に
形成された玄関であるから、玄関が建物上方、すなわ
ち、軒先近くに位置し、延長屋根パネルによって形成さ
れた庇であっても効率的に雨よけ等ができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のユニット式建物を示す
斜視図である。
【図2】図1の実施形態における建物ユニットを示す斜
視図である。
【図3】図1の実施形態におけるIII-III線に沿う部分
断面図である。
【図4】図1の実施形態における小屋パネルを示す斜視
図である。
【図5】本発明の第2実施形態のユニット式建物を示す
斜視図である。
【図6】図4の実施形態における図3相当の断面図であ
る。
【符号の説明】
1、2 ユニット式建物 20 屋根 21、22 屋根パネル 221 延長屋根パネル 222、223 庇 23 小屋パネル 231 フレーム 24 パネル支持部材 24A パネル受けブラケット 24B 屋根束 50 開口部としての玄関 70 開口部としての窓 80 バルコニ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め工場で生産された複数の建物ユニット
    および複数の屋根パネルを現場で組み合わせて建てられ
    るユニット式建物であって、前記屋根パネルの少なくと
    も一つが軒先側を他の屋根パネルより屋外側へ延長した
    延長屋根パネルとされていることを特徴とするユニット
    式建物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のユニット式建物におい
    て、前記延長屋根パネルにおける平面視で建物よりも屋
    外側へ突出した部分が前記ユニット式建物に設けられた
    開口部を覆う庇とされていることを特徴とするユニット
    式建物。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のユニット
    式建物において、最上階を形成する前記建物ユニットの
    上部には二組の対向辺により四角枠状に形成されたフレ
    ームを有する小屋パネルが備えられ、かつ、この小屋パ
    ネルに取り付けられたパネル支持部材により前記屋根パ
    ネルおよび前記延長屋根パネルが支持されることを特徴
    とするユニット式建物。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のユニット式建物におい
    て、前記パネル支持部材はパネル受けブラケットおよび
    屋根束から構成されることを特徴とするユニット式建
    物。
  5. 【請求項5】請求項2から請求項4のいずれかに記載の
    ユニット式建物において、当該ユニット式建物は二階建
    てとされるとともに二階に前記玄関を有し、かつ、この
    玄関が前記庇によって覆われていることを特徴とするユ
    ニット式建物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2960391A1 (en) * 2014-06-27 2015-12-30 Servizi Generali S.r.l. A prefabricated modular unit for the construction of buildings

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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