JP3871413B2 - 2方向異傾斜ユニットおよびそのユニットを使用したユニット式建物 - Google Patents

2方向異傾斜ユニットおよびそのユニットを使用したユニット式建物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、側面2方向が異なる傾斜面となった2方向異傾斜ユニットおよびこの2方向異傾斜ユニットを使用したユニット式建物に関する。
【0002】
【背景技術】
建物において、その屋根内部を小屋裏居室として使用すれば、高さ制限および斜線制限に抵触せずに広い居室面積を有する建物を構築することができる。
図9に示すように、例えば、小屋裏居室を備えたユニット式建物1は、予め工場で生産される複数の下階建物ユニット2、これらの下階建物ユニット2の上に載置される上階建物ユニット3、および上階建物ユニット3の上に載置される小屋裏居室用ユニット12、楔形状の三角屋根ユニット13等を現場で組み合わせることにより建てられており、小屋裏居室用ユニット12、楔形状の三角屋根ユニット13には屋根パネル19等が取り付けられ、建物の屋根4が形成されている。
【0003】
これらの建物ユニット2、3は、図10に示すように、四隅に立設される4本の柱5と、これらの柱5の上端間同士および下端間同士を結合する各4本の天井梁6、床梁7を有する骨組み8を備え、このような骨組みに、天井面材9や床面材10、内壁や外壁等を取り付け、ほぼ箱形状に形成されている。
また、小屋裏居室用ユニット12は、高さ寸法が所定寸法低いのみで上階建物ユニット3等とほぼ同様の構造であり、三角屋根ユニットは、4本の床梁17で形成された四角枠を備えている。この四角枠の4本の床梁のうち1本の床梁両端には2本の柱15が立設され、これらの柱15の上端同士は1本の天井梁で連結されている。さらに、2本の柱15の上端と上記1本の床梁と対向する床梁の両端とは傾斜梁18で連結され全体楔形状となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来のユニット式建物1では、屋根が三角屋根ユニット13に屋根パネル19等を取り付けることにより形成されており、この三角屋根ユニット13は傾斜等形状が一定化しているので、軒側の高さが低くなっている上、三角屋根ユニット13の柱15と1本の天井梁とで形成される垂直面にはブレースが張られるためこのブレースが邪魔となり、居室としては充分に活用できない。そのため、小屋裏居室の内部空間をより広くしたいとき、あるいは屋根勾配を変えたいとき等、柔軟に対応することができないという問題がある。
また、このような三角屋根ユニット13を使用したユニット式建物1では、建物の屋根は切妻屋根のみとなり、変化に富んだ屋根形状を構成することができない。さらに、三角屋根ユニット13を使用しており、建物の妻側面以外に垂直面がないので、壁面に開口した窓を設けることが困難となり、小屋裏居室内の通風、採光等を充分に得られないという問題もある。
【0005】
本発明の目的は、ユニット式建物に使用することにより、小屋裏居室の内部空間を拡大できるとともに、建物の屋根の形状を変化に富んだものとすることができるようになる2方向異傾斜ユニットを提供することにある。
【0006】
また、本発明の他の目的は、小屋裏居室の内部空間を拡大できるとともに、屋根の形状を変化に富んだものとすることができるようになるユニット式建物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る2方向異傾斜ユニット23は、図面を参照して説明すると、図2に示すように、上方の複数の天井梁24、25で形成される天井用四角枠26が下方の複数の床梁27、28で形成される床用四角枠29よりも小さく形成されるとともに、複数の床梁27、28のうち第1の床梁27Aの両端部に高さの異なる第1、2の柱35、36が立設され、高い方の第1の柱35の上端が複数の天井梁24、25のうち第1の天井梁24Aの一端に連結され、低い方の第2の柱36の上端が第1の傾斜梁37Aを介して第1の天井梁24Aの他端に連結され、第1の床梁27Aと平面視で対向する位置に配置されている第2の床梁27Bの少なくとも一端が第2の傾斜梁37Bで天井用四角枠26の角部に連結され、第1の傾斜梁37Aを含む第1の傾斜面S1と第2の傾斜梁37Bを含む第2の傾斜面S2とが互いに異なる方向に異なる角度で傾斜して、第1の傾斜面S1の下端が第2の傾斜面S2の下端よりも上方位置に位置してはかま越し(半切妻)タイプの屋根を形成したことを特徴とするものである。
【0008】
以上において、天井用四角枠および床用四角枠は正方形であると長方形であるとを問わない。この場合、両四角枠を例えば両方とも長方形の同一形状としてもよく、あるいは異なる形状としてもよい。また、両四角枠の大きさは任意であるが、床用四角枠の大きさはユニット式建物を構成する直方体状の建物ユニットの平面大きさと等しいことが好ましい。
【0009】
このような本発明では、2方向異傾斜ユニットは天井用四角枠を有しているのでこの2方向傾斜ユニットをユニット式建物に使用すれば、天井用四角枠の部分の室内高さが小屋裏居室用ユニットと同じ高さとなり、これにより、小屋裏居室の内部空間を拡大できる。また、2方向異傾斜ユニットはその2側面が異なる傾斜の傾斜面を有しているので、それぞれの側面に屋根パネル等を取り付けることにより、はかま越し(半切妻)タイプの屋根を形成することができ、屋根の形状を変化に富んだものとすることができる。
【0010】
本発明の請求項2に係る2方向異傾斜ユニットは、図2に示すように、請求項1に記載の2方向傾斜ユニットにおいて、天井用四角枠26および床用四角枠29を平面長方形とし、床用四角枠29をユニット式建物を構成する直方体状の建物ユニット2、3の平面大きさと等しくしたことを特徴とするものである。
このような本発明では、2方向傾斜ユニットの床用四角枠を直方体状の建物ユニットの上に載せて接合すればよいので、作業が容易となり、ユニット式建物の工期の短縮につなげることができる。
【0011】
本発明の請求項3に係る2方向異傾斜ユニットは、図2に示すように、請求項2に記載の2方向異傾斜ユニットの第1の床梁を床用四角枠29の長辺梁27Aとし、第2の柱36の上端に、第1の傾斜梁37Aを設けるとともに、平面視で床用四角枠29の短辺梁の1本28Bと重なる水平補強梁38を設け、この水平補強梁38の端部と床用四角枠29の1つの端部とを第2の傾斜梁37Bと同一傾斜の補強傾斜梁37Cで連結したことを特徴とするものである
【0012】
本発明の請求項4に係る2方向異傾斜ユニットは、図6に示すように、請求項2に記載の2方向異傾斜ユニットの第1の床梁を床用四角枠29の短辺梁28Aとし、第2の柱36の上端に、第1の傾斜梁を設けるとともに、平面視で床用四角枠29の長辺梁の1本27Bと重なる水平補強梁を設け、この水平補強梁の端部と床用四角枠29の1つの端部とを第2の傾斜梁と同一傾斜の補強傾斜梁で連結したことを特徴とするものである。
このような本発明では、2方向傾斜ユニットに、1本の傾斜した梁と平行かつ同一傾斜の補強傾斜梁が設けられているので、この傾斜した梁および補強傾斜梁とで支持させて屋根パネルを取り付けることができ、これにより、安定した屋根パネルの取り付けが可能となる。
【0013】
本発明の請求項5に係るユニット式建物は、図1に示すように、請求項3に記載の2方向異傾斜ユニットを使用して建てられるユニット式建物であって、予め工場で生産された複数の直方体状の建物ユニット3の上に小屋裏居室用ユニット12’および2方向異傾斜ユニット23を載せて構成したことを特徴とするものである。
以上において、ユニット式建物は、小屋裏を含めて3階建てであることが好ましいが、2階建てであってもよい。
このような本発明では、ユニット式建物の小屋裏が側面2方向に異なる傾斜の傾斜面を有する2方向異傾斜ユニットと小屋裏建物ユニットとで構成され、2方向異傾斜ユニット23には異なる傾斜の屋根パネル22A、22Bを取り付けることができるので、はかま越し(半切妻)タイプの屋根を形成でき、これにより、小屋裏居室の内部空間を拡大できるとともに、屋根の形状を変化に富んだものとすることができる。
【0014】
本発明の請求項6に係るユニット式建物は、図5に示すように、請求項4に記載の2方向異傾斜ユニットを使用して建てられるユニット式建物であって、予め工場で生産された複数の直方体状の建物ユニット3の上に2方向異傾斜ユニット53を載せて構成されていることを特徴とするものである。
以上において、ユニット式建物は、小屋裏を含めて3階建てであることが好ましいが、2階建てであってもよい。
このような本発明では、ユニット式建物の小屋裏が2方向異傾斜ユニット53で構成され、2方向異傾斜ユニット53には異なる傾斜の屋根パネル22A、22Bが取り付けられ、はかま越し(半切妻)タイプの屋根を形成できるので、小屋裏居室の内部空間を拡大できるとともに、屋根の形状を変化に富んだものとすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、図1〜3に基づいて本発明の第1実施形態を説明する。
なお、この実施形態において、前記従来例と同様の構造、同一部材には、同一符号を付すとともにその詳細な説明は省略または簡略化する。
図1に示すように、ユニット式建物11は前記上階建物ユニット3等を備え、この上階建物ユニット3の上には、前記小屋裏居室用ユニット12とほぼ同様の構造の小屋裏居室用ユニット12Aおよびこのユニット12Aに隣接させて2方向異傾斜ユニット23等を組み合わせることにより建てられ、2方向異傾斜ユニット23等には屋根パネル22A、22Bが取り付けられてはかま越し(半切妻)タイプの屋根4’が形成されている。
【0016】
図2に示すように、第1実施形態の2方向異傾斜ユニット23は、上方かつ水平方向に対向配置される第1、2の長辺天井梁24A、24Bでなる長辺天井梁24と、この長辺天井梁24の両端同士を連結する第1、2の短辺天井梁25A、25Bでなる短辺天井梁25とで形成される天井用四角枠26を備える。
また、この天井用四角枠26の下方には、水平方向に対向配置される第1、2の長辺床梁27A、27Bでなる長辺床梁27と、この長辺床梁24の両端同士を連結する第1、2の短辺天井梁28A、28Bでなる短辺床梁28とで形成される床用四角枠29が配置されている。
【0017】
床用四角枠29の大きさは天井用四角枠26の大きさよりも大きく、かつ、上階建物ユニット3等の平面大きさとほぼ等しい大きさに形成されている。
すなわち、長辺天井梁24より長辺床梁27の長さ寸法が長く、短辺天井梁25より短辺床梁28の長さ寸法が長く形成されている。そして、第1長辺天井梁24Aおよび第1短辺天井梁25Aと、第1長辺床梁27Aおよび第1短辺床梁28Aとはそれぞれ同一垂直面に位置している。
このような天井用四角枠26と床用四角枠29とは、高さの異なる垂直な2本の柱35、36と、第1、2の傾斜梁37A、37Bとで連結されている。
床用四角枠29を構成する第1の長辺床梁27Aの一端には高さの高い第1の柱35が立設され、長辺床梁27Aの他端には高さの低い第2の柱36が立設されている。
【0018】
従って、第1の柱35により天井用四角枠26の1つの角部と床用四角枠29の1つの角部とが連結され、天井用四角枠26の長辺方向隣の角部と床用四角枠29の長辺方向隣の角部とは、第2の柱36の上端と天井用四角枠26の当該角部とに架けわたされた第1の傾斜梁37Aにより連結されている。また、柱35のある角部と天井用四角枠26の短辺方向隣にある角部と、柱35の下端から床用四角枠29の長辺方向隣の角部とは、第2の傾斜梁37Bにより連結されている。
【0019】
第1の柱35の上端には、上記第1の傾斜梁37Aの他に、平面視で床用四角枠29の第2の短辺床梁28Bと重なり、かつ、天井用四角枠26の第2の短辺天井梁25Bと同一長さ寸法の水平補強梁38が設けられ、この水平補強梁38の端部と床用四角枠29の第2の短辺床梁28Bの端部とは、第2の傾斜梁37Bと同一傾斜の補強傾斜梁37Cで連結されている。
このように、2方向傾斜ユニット23の側面には、第2の傾斜梁37B、第2の長辺天井梁24B、補強傾斜梁37Cおよび第2の長辺床梁27Bで形成される第1の傾斜面S1と、第1の傾斜梁37A、第2の短辺天井梁25Bおよび水平補強梁38で形成される第2の傾斜面S2との異なる傾斜の2つの側面が形成されていることになる。そして、第1の傾斜面S1に屋根パネル22Aが取り付けられ、第2の傾斜面S2に屋根パネル22Bが取り付けられている。従って、この屋根パネル22Bの下端は屋根パネル22Aの下端より上方位置に位置し、いわゆるはかま越し(半切り妻)タイプの屋根が形成されることになる。
【0020】
このようなユニット式建物11において、小屋裏建物ユニット12Aは、図3に示すように、前記小屋裏建物ユニット12の短辺部に傾斜面を形成したと同様の形状となっている。
すなわち、小屋裏建物ユニット12Aは、上下に対向配置される天井用四角枠46および床用四角枠49を備え、両四角枠46、49は、長辺寸法のみが異なるものとなっている。また、両四角枠46、49の2つの角部には当該四角枠46、49を連結する柱45が立設され、残りの2つの角部間は、床用四角枠49の角部に立設された2本の柱46と、この柱46の上端から天井用四角枠46の当該角部に向けて架けわたされた傾斜梁48とで連結されている。そして、この傾斜梁48の傾斜は前記2方向異傾斜ユニット23の第1の傾斜梁37Aの傾斜と同一となっている。
【0021】
ここで、第2の長辺天井梁24Bから床用下枠29に向けて外壁31を設け、この外壁31に窓等を取り付ければ、小屋裏居室の開口部となって採光や通風が良好となり、また、天井用四角枠46と床用四角枠49との広さの差の分をバルコニBとすることもできる。
【0022】
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
▲1▼2方向異傾斜ユニット23は天井用四角枠26を有しているので、この2方向傾斜ユニット23をユニット式建物11に使用すれば、天井用四角枠26の分だけ小屋裏居室用ユニット12Aに続く高さの室内を確保でき、これにより、小屋裏居室の内部空間を拡大できる。
▲2▼2方向異傾斜ユニット23はその2側面が異なる傾斜の傾斜面となっているので、それぞれの側面に屋根パネル22A、22Bを取り付けることにより、はかま越しタイプの屋根4’を形成することができ、建物の屋根4’の形状を変化に富んだものとすることができる。
【0023】
▲3▼2方向異傾斜ユニット23の天井用四角枠26と床用四角枠29とは、長さおよび幅寸法がことなり、その差の分だけバルコニBとすることができるので、天井用四角枠26に外壁31等の壁体を設け、この壁体に窓を取り付けることにより、バルコニBに臨む開口とすることができる。従って、小屋裏居室の採光、通風を充分に得ることができる。
▲4▼2方向異傾斜ユニット23に第2の柱36に固定させて水平補強梁38を設け、この水平補強梁38に補強傾斜梁37Cが設けられているので、これらで屋根パネル22A、22Bを支持することができ、屋根パネル22A、22Bの取り付け作業が容易となる。
【0024】
▲5▼ユニット式建物11は、はかま越しタイプの屋根4’を備えているので、変化に富んだ外形の建物となり、また、小屋裏用のバルコニBを形成した場合、小屋裏居室内の通風、採光を充分に得られるようになるとともに、一層変化に富んだ外形の建物となる。
▲6▼2方向異傾斜ユニット23の床用四角枠29と直方体状の建物ユニット3との平面大きさはほぼ等しいので、2方向異傾斜ユニット23を建物ユニット3上に載せて接合すれば組み合わせることができ、これにより、作業が容易となり、ユニット式建物の工期の短縮につなげることができる。
【0025】
図4には本発明の第2の実施形態の2方向異傾斜ユニット43が示されており、本実施形態では、前記第1実施形態の2方向異傾斜ユニット23が、天井用四角枠26と床用四角枠29とを第1、2の柱35、36と第1、2の傾斜梁37A、37Bとで連結したものを、傾斜梁37Aと平行な傾斜梁および第2の傾斜梁37Bを有する構造としたものである。そして、このような2方向異傾斜ユニット43を使用して前記ユニット式建物11を構成することができる。
なお、この実施形態および以後の各実施形態において前記第1実施形態と同一構造および同一部材には、同一符号を付すとともに、その詳細な説明は省略または簡略化し、異なる部分のみを説明する。
【0026】
本実施形態の2方向異傾斜ユニット43では、第2の短辺床梁28Bの長さ方向途中に、第2の柱36と同一仕様の補強柱36’が立設されている。これらの柱36、36’5の上端同士は中間短辺梁39で連結されており、この中間短辺梁39は第2の短辺天井梁25Bと同一長さ寸法となっている。また、補強柱36’の上端と天井用四角枠26の1つの角部(天井用四角枠26において柱35の対角線上の角部)とは、第1の傾斜梁37Aと平行かつ同一傾斜の第1の補強傾斜梁37A’で連結されている。
一方、上記1つの角部から、床用四角枠29の第2の長辺床梁27Bに向けて、第2の傾斜梁37Bと平行かつ同一傾斜の第2の補強傾斜梁37B’が設けられている。
そして、このような本実施形態においても前記第1実施形態の▲1▼〜▲6▼と同様の作用、効果を得ることができる。
【0027】
図5には、本発明の以下に述べる第3および第4の2方向異傾斜ユニット53、63を使用して建てられたユニット式建物51が示されている。この図において、前記実施形態のユニット式建物1、11と同一構造および同一部材には同一符号を付すとともに、それらの詳細な説明は省略または簡略化する。
このユニット式建物53を構成する2方向異傾斜ユニット53は、図6に示すように、前記第1、2実施形態の2方向異傾斜ユニット23、43が一方の長辺側に急勾配の傾斜面S1、一方の短辺側に緩勾配の傾斜面S2をそれぞれ形成したものを、これを逆にして、つまり、一方の長辺側に緩勾配の傾斜面S2、一方の短辺側に急勾配の傾斜面S1をそれぞれ形成したものである。
【0028】
すなわち、第3実施形態の2方向異傾斜ユニット53は、第2の柱36が第1の短辺床梁28Aの端部に立設されている。この柱36の上端と天井用四角枠26の短辺方向に隣の角部とが第1の傾斜梁57Aで連結されている。また、天井用四角枠26において第1の柱35の長辺方向隣の角部と、床用四角枠29の同一方向の角部とは、第2の傾斜梁57Bで連結されている。第2の柱36の上端には、平面で第2の長辺床梁27Bと重なり、かつ、上下に平行な水平補強梁58が設けられ、この水平補強梁58の端部と床用四角枠29の1つの端部とは上記第2の傾斜梁57Bと平行かつ同一傾斜の補強傾斜梁57Cで連結されている。
【0029】
従って、第2の傾斜梁57B、補強傾斜梁57C、第2の短辺天井梁25Bおよび第2の短辺床梁28Bで急勾配の傾斜面S1が形成され、第2の長辺天井梁24B、第1の傾斜梁57Aおよび水平補強梁58で緩勾配の傾斜面S2が形成されるようになっている。
ここで、第2の短辺天井梁25Bから床用下枠29に向けて外壁31’を設け、この外壁31’に窓等を取り付ければ、小屋裏居室の開口部となって採光や通風が良好となり、また、天井用四角枠46と床用四角枠49との広さの差の分をバルコニBとすることもできる。
そして、このような本実施形態においても前記第1実施形態の▲1▼〜▲6▼と同様の作用、効果を得ることができる。
【0030】
第4実施形態の2方向異傾斜ユニット63は、図7に示すように、第2の長辺床梁27Bの長さ方向途中に、第2の柱36と同一仕様の補強柱36’が立設されている。これらの柱36、36’の上端同士は中間長辺梁68で連結されており、この中間長辺梁68は第2の長辺天井梁24Bと同一長さ寸法となっている。また、補強柱36’の上端と天井用四角枠26の1つの角部とは、第1の傾斜梁57Aと平行かつ同一傾斜の第2の補強傾斜梁57Dで連結されている。
一方、上記1つの角部から、床用四角枠29の第2の短辺床梁28Bに向けて、第2の傾斜梁57Bと平行かつ同一傾斜の第1の補強傾斜梁57Eが設けられている。
そして、このような本実施形態においても前記第1実施形態の▲1▼〜▲6▼と同様の作用、効果を得ることができる。
【0031】
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できるものであれば、次に示すような変形形態でもよいものである。
すなわち、前記第1実施形態の2方向異傾斜ユニット23では、第1の傾斜梁37Aで天井用四角枠26の1つの角部と補強柱36とを連結し、第2の傾斜梁37Bで天井用四角枠26の1つの角部と床用四角枠29の1つの角部とを連結したが、図8に示すような構造の2方向異傾斜ユニット73としてもよい。この場合、第2の傾斜梁37Bと平行かつ同一傾斜の第3傾斜梁37B’で、天井用四角枠26の柱35の対角線上の角部と第2長辺床梁27Bとを連結し、天井用四角枠26および床用四角枠29のすべての角部同士を柱35、36または梁37A、37B、37B’で連結したものである。
そして、このような実施形態においても前記第1実施形態の▲1▼〜▲6▼と同様の効果を得ることができる他、屋根パネル22Aを第2、3傾斜梁37B、37B’および補強傾斜梁37Cで支持できるので、屋根パネル22Aの取り付けが容易であるという効果がある。
【0032】
また、前記第1実施形態の2方向異傾斜ユニット23において、第2短辺天井梁25Bの一端と水平中間梁38の端部とを連結梁で連結してもよく、あるいは、第2短辺天井梁25Bの一端の角部に床用四角枠29に向けて補強柱を立設して天井用四角枠26と床用四角枠29とを連結してもよい。
【0033】
さらに、前記第4実施形態の2方向異傾斜ユニット53では、第2の傾斜梁57Bで天井用四角枠26の1つの角部と床用四角枠29の1つの角部とを連結し、天井用四角枠26の他の1つの角部と補強柱36とを第1の傾斜梁37ABで連結したが、図8の変形形態の各勾配の方向を逆にして、ちまり、第2の傾斜梁37Bと平行かつ同一傾斜の第3傾斜梁で天井用四角枠26の柱35の対角線上の角部と第2短辺床梁とを連結し、天井用四角枠26および床用四角枠29のすべての角部同士を柱または梁で連結した2方向異傾斜ユニットとしてもよい。
そして、このような実施形態においても前記第1実施形態の▲1▼〜▲6▼と同様の効果を得ることができる他、屋根パネル22Aを第2、3傾斜梁および補強傾斜梁で支持できるので、屋根パネル22Aの取り付けが容易であるという効果がある。
【0034】
また、前記第3実施形態の2方向異傾斜ユニット53において、第2短辺天井梁25Bの一端と水平中間梁58の端部とを連結梁で連結してもよく、あるいは、第2短辺天井梁25Bの一端の角部に床用四角枠29に向けて垂直な補強柱を立設して天井用四角枠26と床用四角枠29とを連結してもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の2方向異傾斜ユニットによれば、2方向異傾斜ユニットは天井用四角枠を有しているのでこの2方向傾斜ユニットをユニット式建物に使用すれば、天井用四角枠の部分の室内高さが小屋裏居室用ユニットと同じ高さとなり、これにより、小屋裏居室の内部空間を拡大できる。また、2方向異傾斜ユニットはその2側面が異なる傾斜の傾斜面を有しているので、それぞれの側面に屋根パネル等を取り付けることにより、はかま越し(半切妻)タイプの屋根を形成することができ、屋根の形状を変化に富んだものとすることができる。
【0036】
また、本発明のユニット式建物では、ユニット式建物の小屋裏が側面2方向に異なる傾斜の傾斜面を有する2方向異傾斜ユニットと小屋裏建物ユニットとで構成され、2方向異傾斜ユニットには異なる傾斜の屋根を取り付けることができるので、はかま越し(半切妻)タイプの屋根を形成でき、これにより、小屋裏居室の内部空間を拡大できるとともに、屋根の形状を変化に富んだものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るユニット式建物を示す全体斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態の2方向傾斜ユニットを示す全体斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態のユニット式建物を構成する小屋裏居室用ユニットを示す全体斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態の2方向傾斜ユニットを示す全体斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るユニット式建物を示す全体斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態の2方向傾斜ユニットを示す全体斜視図である。
【図7】本発明の第4実施形態の2方向傾斜ユニットを示す全体斜視図である。
【図8】本発明の変形形態に係る2方向傾斜ユニットを示す全体斜視図である。
【図9】本発明の従来のユニット式建物を示す全体図である。
【図10】ユニット式建物を構成する一般的な建物ユニットを示す全体斜視図である。
【符号の説明】
2 下階建物ユニット
3 上階建物ユニット
4’ 屋根
11 ユニット式建物
12A 小屋裏居室ユニット
23、43、53、63 2方向異傾斜ユニット
24 長辺天井梁
25 短辺天井梁
26 天井用四角枠
27 長辺床梁
28 短辺床梁
29 床用四角枠
35 第1の柱
36 第2の柱
37A 第1の傾斜梁
37B 第2の傾斜梁
51 ユニット式建物
B バルコニ

Claims (6)

  1. 上方の複数の天井梁で形成される天井用四角枠が下方の複数の床梁で形成される床用四角枠よりも小さく形成されるとともに、前記複数の床梁のうち第1の床梁の両端部に高さの異なる第1、2の柱が立設され、高い方の第1の柱の上端が前記複数の天井梁のうち第1の天井梁の一端に連結され、低い方の第2の柱の上端が第1の傾斜梁を介して前記第1の天井梁の他端に連結され、前記第1の床梁と平面視で対向する位置に配置されている第2の床梁の少なくとも一端が第2の傾斜梁で前記天井用四角枠の角部に連結され、前記第1の傾斜梁を含む第1の傾斜面と前記第2の傾斜梁を含む第2の傾斜面とが互いに異なる方向に異なる角度で傾斜して、第1の傾斜面の下端が第2の傾斜面の下端よりも上方位置に位置してはかま越しタイプの屋根を形成した
    ことを特徴とする2方向異傾斜ユニット。
  2. 請求項1に記載の2方向異傾斜ユニットにおいて、前記天井用四角枠および床用四角枠は平面長方形とされ、前記床用四角枠はユニット式建物を構成する直方体状の建物ユニットの平面大きさと等しいことを特徴とする2方向異傾斜ユニット。
  3. 請求項2に記載の2方向異傾斜ユニットにおいて、前記第1の床梁は前記床用四角枠の長辺梁であり、前記第2の柱の上端には、前記第1の傾斜梁が設けられるとともに、平面視で床用四角枠の短辺梁の1本と重なる水平補強梁が設けられ、この水平補強梁の端部と前記床用四角枠の1つの端部とは前記第2の傾斜梁と同一傾斜の補強傾斜梁で連結されていることを特徴とする2方向異傾斜ユニット。
  4. 請求項2に記載の2方向異傾斜ユニットにおいて、前記第1の床梁は前記床用四角枠の短辺梁であり、前記第2の柱の上端には、前記第1の傾斜梁が設けられるとともに、平面視で床用四角枠の長辺梁の1本と重なる水平補強梁が設けられ、この水平補強梁の端部と前記床用四角枠の1つの端部とは前記第2の傾斜梁と同一傾斜の補強傾斜梁で連結されていることを特徴とする2方向異傾斜ユニット。
  5. 請求項3に記載の2方向異傾斜ユニットを使用して建てられるユニット式建物であって、予め工場で生産された複数の直方体状の建物ユニットの上に小屋裏居室用ユニットおよび前記2方向異傾斜ユニットを載せて構成されていることを特徴とするユニット式建物。
  6. 請求項4に記載の2方向異傾斜ユニットを使用して建てられるユニット式建物であって、予め工場で生産された複数の直方体状の建物ユニットの上に前記2方向異傾斜ユニットを載せて構成されていることを特徴とするユニット式建物。
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