JP7323415B2 - 玄関ポーチ - Google Patents

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この発明は、玄関ポーチに関するものである。
住宅などの建物には、軒のない屋根ユニットに対して、パネル状をした軒部材を取付けることで、屋根の軒部分を形成するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この建物では、軒部材を撤去して屋根付きの部屋ユニットに交換することで、容易に部屋ユニットの増築を行うことができる。
特開平5-302392号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された建物では、着脱可能なパネル状の軒部材を用いるものであるが、この軒部材は、屋根と同じ勾配の軒部分をパネルによって形成するだけのものであった。
そこで、本発明は、上記した問題点の改善に寄与することを主な目的としている。
上記課題に対して、本発明は、
下り勾配に傾斜された屋根の軒部における、玄関の上側に位置する部分に、屋根延長部材を取付けて成る玄関ポーチであって、
前記屋根延長部材は、前記屋根よりも緩い勾配を有して前記屋根の前記軒部に接続されており、
前記屋根の前記軒部と前記屋根延長部材との接続部分は、上面側が突当状態とされ、下面側が離間状態とされると共に、下面側の離間部分は、防火被覆材で覆われていることを特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、屋根延長部材を屋根とは異なる勾配に設置することなどができる。
実施例にかかる建物の玄関ポーチの斜視図である。 図1のポーチ屋根を下側から見た斜視図である。 図1のポーチ屋根を側方から見た縦断面図である。 図3の接続部分の部分拡大図である。 図3の屋根延長部材の軒先側の端部近傍の部分拡大図である。 図3の屋根延長部材を構成する枠部の斜視図(上下反転図)である。 屋根延長部材に柱受部を設けるための横梁(軒先梁)の分解斜視図である。 図7の横梁(軒先梁)に取付ボルトを設置する状態を示す分解斜視図である。 図8の横梁(軒先梁)の端部を拡大した、柱受部を取付ける状態を示す分解斜視図(上下反転図)である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1~図9は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、構成について説明する。
図1に示すように、住宅などの建物1には、玄関2の部分(玄関部分)に玄関ポーチ3が設けられている。このような玄関ポーチ3には、下り勾配に傾斜された屋根4の軒部5における、玄関2の上側に位置する部分に、屋根延長部材6(図2)を取付けて構成されたものが存在している。
ここで、建物1には、例えば、平屋建てや2階建て以上のものが存在しているが、この実施例では、建物1を、平屋建てとしている。この建物1は、建物本体7と、建物本体7の上部に設置された屋根4とを有している。
玄関2は、人が出入するために建物本体7に設けられる開口部分であり、この開口部分には玄関ドア2aが設けられる。玄関部分は、玄関ドア2aおよびその周辺部分のことである。
玄関ポーチ3は、玄関ドア2aおよびその周辺部分の上側に設けられるポーチ屋根8と、玄関ドア2aおよびその周辺部分の下側に設けられるポーチ床9とを有するものとされる。ポーチ屋根8は、屋根4の軒部5の一部と屋根延長部材6とで構成される。ポーチ床9は、地面よりも高くなるように形成される。ポーチ屋根8は、ポーチ柱11によってポーチ床9に支持される。
図3(または図4の拡大図)に示すように、屋根4は、屋内側(軒元側)から屋外側(軒先側)へ向けて下り勾配に傾斜するように延びる垂木12と、垂木12の上部に設けられる屋根材13とで構成される。垂木12の先端部分には、鼻隠し材などの横梁14が取付けられる。屋根材13には、野地板15や防水シート16や屋根仕上材などの面材が用いられる。屋根仕上材は、野地板15や防水シート16の上に敷設される。
軒部5は、屋根4における建物本体7の外壁部17の位置よりも外方へ張出された部分である。軒部5では、垂木12の下部に軒天井材18などの面材が取付けられる。屋根4は、工場で予め軒天井材18を取付けた状態に組み立てられて、建築現場で建物本体7の上に設置することができる。
図3(または図5の拡大図)に示すように、屋根延長部材6は、(ポーチ床9の上側における)軒部5では覆うことができない玄関ドア2aの開閉領域およびその周辺部分を覆うために、軒部5の先端に対して、軒部5を部分的に延長するように継ぎ足されるパネル状の部材である。屋根延長部材6は、予め工場で製造されて、建築現場で屋根4の軒部5の先端に接続される。
この屋根延長部材6は、一対の側枠部21と、一対の端枠部22,23とで組まれた平面視ほぼ矩形状の枠部24(図6)を有している。この枠部24の上面には、屋根材25が取付けられ、枠部24の下面には、軒天井材26などの面材が取付けられる。
枠部24は、一対の側枠部21が垂木とされ、一対の端枠部22,23は、それぞれ鼻隠し材および軒元梁とされる。
屋根材25には、野地板27や防水シート28や屋根仕上材などの面材が用いられる。屋根仕上材は、野地板27や防水シート28の上に敷設される。
軒天井材26は、建築現場での軒部5の先端への屋根延長部材6の接続後に、屋根延長部材6の下面に対して取付けられる。
屋根延長部材6のより詳細な構造については後述する。
そして、上記のような構成に対し、この実施例は、以下のような構成を備えることができる。
(1)図4に示すように、屋根延長部材6は、屋根4よりも緩い勾配を有して屋根4の軒部5に接続される。
屋根4の軒部5と屋根延長部材6との接続部分31は、上面側が突当状態とされ、下面側が離間状態とされている。下面側の離間部分31aは、防火被覆材33で覆われるようにしている。
ここで、屋根延長部材6の勾配は、屋根4の勾配よりも緩くなっていれば良い。勾配は、水平寸法10寸に対する立ち上がり寸法で表わされる。この実施例では、例えば、屋根4は、5.5寸勾配などとされ、屋根延長部材6は、3.5寸勾配などとされている。但し、屋根4や屋根延長部材6の勾配はこれに限るものではない。
屋根4の軒部5に接続されるとは、屋根延長部材6と屋根4の軒部5の互いに近接する端面どうしが連結されて、屋根4と屋根延長部材6とが連続するように一体化されることである。
接続部分31は、屋根4の軒部5と屋根延長部材6との互いに近接する端面(横梁14(鼻隠し材)および端枠部23(軒元梁))どうしの連結部分およびその周辺(特に、上下面)のことである。両者の端面どうしの連結には、ネジや釘やボルトなどの固定具34が用いられる。この固定具34は、軒部5と屋根延長部材6との間に無用の隙間ができないように、屋根延長部材6を軒部5の側へ引き寄せるために取付けられる。固定具34は、屋根延長部材6の側から軒部5の側へほぼ横(斜め上方向)へ向けて取付けられる。
更に、屋根4の軒部5と屋根延長部材6とは、上面側が、つなぎプレート35を用いて固定される。つなぎプレート35は、屋根4および屋根延長部材6の野地板15,27の上面間に設置される。つなぎプレート35は、金属製の固定金具とされる。つなぎプレート35は、屋根4の軒部5と屋根延長部材6との屈曲角度と同じ角度に屈曲されている。つなぎプレート35は、接続部分31に沿い間隔を有して複数設けられる。つなぎプレート35は、ネジや釘などの固定部材36によって上側からほぼ下へ向けて固定される。つなぎプレート35は、防水シート16,28によって上側から覆い隠される。
そして、屋根4の軒部5と屋根延長部材6とは、下面側が、軒裏接合プレート37を用いて固定される。軒裏接合プレート37は、屋根4の軒部5および屋根延長部材6の互いに近接する端面を構成する横梁14(鼻隠し材)および端枠部23(軒元梁)の下部間に設置される。軒裏接合プレート37は、金属製の固定金具とされる。軒裏接合プレート37は、屋根4の軒部5と屋根延長部材6との屈曲角度と同じ角度に屈曲されている。軒裏接合プレート37は、接続部分31に沿い間隔を有して複数設けられる。軒裏接合プレート37は、ネジや釘などの固定部材38によって下側からほぼ上へ向けて固定される。
この際、軒裏接合プレート37の先端部(軒先側の端部)には、ほぼ上方へ向けて屈曲された係止部37aを設けても良い。この係止部37aは、屋根延長部材6の仮保持部となるものである。
即ち、屋根4の軒部5に対して軒裏接合プレート37を先に取付けておくことで、屋根4の軒部5に屋根延長部材6を取付ける際に、軒裏接合プレート37の上に屋根延長部材6の軒元梁を乗せたときに、係止部37aが端枠部23(軒元梁)を係止する。これにより、屋根延長部材6を、固定具34やつなぎプレート35によって屋根4の軒部5に容易に取付けることができる。
そして、屋根4の軒部5と屋根延長部材6との接続部分31は、両者の勾配の違いにより、上面側がほぼ突当状態となり、下面側が離間状態となるが、これによって、屋根延長部材6と屋根4との上面間に、側方から見て鈍角状となる屈曲部31bが形成されると共に、屋根4の軒部5と屋根延長部材6との互いに対向する端面間には、鋭角状の隙間31cが形成される。
そこで、この鋭角状の隙間31cに、スペーサとして、ほぼ三角断面の角度規定部材39を介在させるようにする。三角断面の角度規定部材39を介在させることにより、屋根4に対して屋根延長部材6を容易に正確な角度に設置することが可能になる。角度規定部材39は、概略形状がほぼ三角断面となっていれば、角部などが若干欠けていても良い。三角断面の角度規定部材39は、例えば、屋根4の軒部5の端面に対して予め固定しておくのが好ましい。なお、屋根延長部材6の取付けの際には、三角断面の角度規定部材39に加えて、現地勾配調整用治具などを適宜用いるようにする。
三角断面の角度規定部材39は、屋根4の軒部5の端面に当接固定される第一の面と、屋根延長部材6の端面に当接固定される第二の面と、これらの面の下側に位置する第三の面との3つの面を有するものとされる。第一の面と第二の面とによって三角断面の角度規定部材39の上側に鋭角の角部が形成される。この角部は、屋根4と屋根延長部材6との上面間に形成される屈曲部31bの補角とされる。
防火被覆材33は、接続部分31の下面側に形成される離間部分31aを塞ぐように、接続部分31の下面側の軒天井材18,26の対向する縁部間に取付けられる。防火被覆材33は、離間部分31aから屋根4や屋根延長部材6の内部に火気が入り込むのを防止するためのファイヤーストップとして機能する。防火被覆材33は、例えば、ガルバリウム鋼板(登録商標)などの耐火性を有する金属板などで構成することができる。防火被覆材33は、接続部分31または軒部5に沿って横へ連続的に延ばされる。
また、防火被覆材33の下側には、防火被覆材33を覆い隠すように、軒天見切材41を取付けても良い。軒天見切材41は、接続部分31の下側の見栄えを整えるために設けられる。軒天見切材41は、例えば、アクリル鋼板などの加飾性を有する金属板などで構成することができる。軒天見切材41は、接続部分31または軒部5に沿って横へ連続的に延ばされる。
防火被覆材33および軒天見切材41は、ビスなどの固定部材42によって下側から上へ向けて取付けられている。
(2)図5に示すように、屋根延長部材6の軒先側の端部には、換気口51を有する鼻先鋼板52が取付けられても良い。
屋根延長部材6の軒先側の端部は、鼻隠し材などの端枠部22とされる。この端枠部22は、上端部を野地板27に当接配置すると共に、下端部を軒天井材26(の上面)に達しない長さにすることで、端枠部22の下端と軒天井材26との間に通気部53を形成して、屋根延長部材6の内部へ屋外の空気54を取り込めるようにしても良い。
この通気部53の手前側(軒先側)には、雨水などの水切りを行うと共に、通気部53への雨水の入り込みを防止するための鼻先水切55などを、通気部53の入口から離して取付けても良い。鼻先水切55は、通気経路を確保するように、通気部53とほぼ同じかそれよりも下側へ延びて通気部53を外側から覆い隠す部分を主に有している。鼻先水切55は、端枠部22の下面に下側から当接された状態で皿木ネジなどの固定部材56を用いて下側からほぼ上方へ向けて取付けられる。
そして、この通気部53の奥側には、屋根延長部材6の内部への雨水などの入り込みを防止するための、防水堰板57などを設けても良い。この防水堰板57は、通気経路を確保するように、軒天井材26の上面の位置から端枠部22とほぼ平行な状態で野地板27に達しない高さでほぼ上方へ延びるものなどとされる。防水堰板57は、端枠部22の裏側(軒元側)に、端枠部22に対し通気部53の高さとほぼ同程度の間隔を有して設置される。防水堰板57はランバ材などの防水木桟58を用いて軒天井材26の上面に取付けられる。
そして、鼻先鋼板52は、ポーチ屋根8の先端部を雨水などから保護するために、屋根延長部材6の軒先側の端部に設けられる。鼻先鋼板52は、フッ素樹脂鋼板などの防火性を有する金属板などで構成することができる。鼻先鋼板52は、ポーチ屋根8の先端部に沿って横へ連続的に延ばされる。鼻先鋼板52は、軒天井材26の下面にネジなどの固定部材59を用いて下側からほぼ上へ向けて取付けられる。
より具体的には、屋根延長部材6の端枠部22(鼻隠し材)の軒先側には、側方から見た断面形状がほぼ直角三角形状をした鼻先木桟61が取付けられる。この鼻先木桟61は、屋根延長部材6の軒先側の端部に垂直面を設けるなどのためのものである。鼻先木桟61は、屋根延長部材6を屋根4に設置したときに、斜面が垂直方向へ向くように取付けられる。
そして、鼻先鋼板52は、屋根延長部材6の軒先側の端面を覆う側面部62と、側面部62の下端部から屋根延長部材6の軒天井材26とほぼ平行な方向へ屈曲されて軒天井材18,26の下面に達するまで延びる底面部63とを有する側面視ほぼL字状のものとされる。
鼻先鋼板52の側面部62は、上部に端枠部22(鼻隠し材)の面に沿った傾斜面62aを有すると共に、その下部に鼻先木桟61に沿った垂直面62bを形成するように途中で垂直下方へ向けて屈曲されている。側面部62の下部は、鼻先木桟61よりも下方へ延びる延長部62cとされて、端枠部22(鼻隠し材)および鼻先木桟61の下側に、空間を形成するようになっている。この空間は、延長部62cと底面部63とで囲われたものとなる。なお、鼻先水切55は、この空間内に、延長部62cや底面部63と接触しないように設置される。
換気口51は、鼻先鋼板52の下側の空間の位置に形成される。この実施例では、側面部62の鼻先木桟61よりも下方へ延ばされた延長部62cにおける、鼻先水切55の手前側に位置する部分に、空間内へ向かって奥に凹む凹部62dを形成し、この凹部62dに複数の穴部やスリット部などを適宜設けることで換気口51を形成している。これにより、鼻先水切55は、換気口51と通気部53との間に上下に横切るように位置してラビリンス状のシールを形成する。
なお、屋根延長部材6の軒先側の鼻先鋼板52で覆われた鼻先木桟61および端枠部22(鼻隠し材)の部分には、ブラケット65を介して軒樋66が取付けられる。
(3)図5に示すように、屋根延長部材6の軒先側の端部近傍には、ポーチ柱11の上端部を取付けるための柱受部71が設けられても良い。
柱受部71の位置には、通気隙間72が形成されても良い。
ここで、柱受部71は、屋根延長部材6の内部における、軒先側のポーチ柱11を取付ける軒先側の端部近傍の位置(防水堰板57や防水木桟58よりも軒元側)に設けられる。柱受部71は、屋根4の軒部5に対して傾斜状態に設置された屋根延長部材6に対し、野地板27の下面からほぼ垂直下方へ向くように取付けられた横梁73(軒先梁)の下端部に、部分的に設置される。
横梁73(軒先梁)は、野地板27の下面に取付けられた側面視ほぼ直角三角形状の断面を有する取付部材74の下側に取付けられる。取付部材74は、上面(斜面)が屋根延長部材6と同じ勾配になっており、横梁73(軒先梁)は、取付部材74のほぼ水平となる面(下面)に取付けられる。取付部材74および横梁73(軒先梁)は、屋根延長部材6の幅方向へほぼ連続的に延ばされる(図6)。
柱受部71は、側面視ほぼ直角三角形状の断面を有する部材で形成され、屋根延長部材6と同じ勾配の上面や、ほぼ水平な下面を有している。
ほぼ水平な下面は、ポーチ柱11(の柱本体91)の上端部とほぼ同じ大きさを有している。この水平な下面にポーチ柱11の上端部が、取付ボルト75およびナットなどによって締結固定される。
即ち、図6に示すように、屋根延長部材6の枠部24の内部には、側枠部21と平行な垂木76~78が横方向(屋根延長部材6の幅方向)に間隔を有して複数本設置されている。
そして、枠部24の内部の複数本の垂木76~78の間に亘るように横梁73(軒先梁)が設置される。横梁73(軒先梁)と交差する垂木77,78は、軒先側と軒元側に分割される。横梁73(軒先梁)の両端部は、側枠部21に隣接する垂木76(内垂木)に固定される。
柱受部71は、横梁73(軒先梁)の両端部またはその近傍の下面に固定部材79で固定される。
更に、上記したように、柱受部71には、ポーチ柱11の上端部を取付けるための取付ボルト75が設置される。この取付ボルト75は、柱受部71から軒天井材26の下へ突出する長さでほぼ真下へ延ばされる。
この際、図7~図9に示すように、横梁73(軒先梁)は、二枚の梁材73a,73bを、間にスペーサ73cを介して貼り合わせたものとされる。取付ボルト75は、スペーサ73cに設けた穴に挿通配置される。柱受部71は、取付ボルト75を設置した横梁73(軒先梁)に、取付ボルト75を貫通させた状態で取付けられる。
通気隙間72は、屋根延長部材6の内部に通気性を確保するための隙間のことである。通気隙間72を確保するために、横梁73(軒先梁)の下端を、軒天井材26(の上面)に達しない長さにする。なお、野地板27と軒天井材26との間隔は、側枠部21の高さによって規定される。よって、横梁73(軒先梁)および端枠部22,23は、枠部24よりも高さが通気隙間72や通気部53などの分だけ低くなるように形成される。
この際、横梁73(軒先梁)の下端は、軒天井材18,26と平行な面にするのが好ましい。これにより、横梁73(軒先梁)の下端と軒天井材26との間に一定間隔の通気隙間72が形成される。
(4)図4に示すように、屋根4の軒部5と屋根延長部材6との接続部分31の下部には、通気隙間81が形成されても良い。
ここで、通気隙間81は、接続部分31の下側の位置に通気性を確保するための隙間のことである。接続部分31に屋根延長部材6の内部から屋根4の内部への通気隙間81を確保するために、屋根4および屋根延長部材6の互いに近接する端面(横梁14(鼻隠し材)および端枠部23(軒元梁))の下端を、それぞれ軒天井材18,26(の上面)に達しない長さにする。なお、野地板15,27と軒天井材18,26との間隔は、それぞれ垂木12や側枠部21の高さによって規定される。よって、横梁73(軒先梁)および端枠部22(鼻隠し材)は、垂木12や側枠部21よりも高さが通気隙間81の分だけ低くなるように形成される。これにより、軒裏接合プレート37と、防火被覆材33および軒天見切材41との間に通気隙間81が形成される。
(5)図5に示すように、屋根延長部材6の下面には、軒天井材26が取付けられている。
軒天井材26は、ポーチ柱11の柱本体91を通すが、ポーチ柱11の外周に取付けられた柱カバー92は通さない大きさの開口部93を有しても良い。
ここで、ポーチ柱11は、柱本体91と、柱本体91の外側を覆う柱カバー92とで構成されている。柱本体91と柱カバー92は、それぞれほぼ矩形状などの断面を有している。開口部93は、軒天井材26の軒先側におけるポーチ柱11を取付ける位置に、柱受部71を内包するように設けられる。開口部93は、ほぼ矩形状とされる。柱カバー92の上端部は、開口部93を内包した状態で、軒天井材26の下面と全周に亘ってほぼ接するように、軒先側へ向かって屋根延長部材6と同じ下り勾配の傾斜形状にカットされた傾斜部とされる。
<作用効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(作用効果 1) 玄関ポーチ3では、ポーチ屋根8が、玄関2から出入りする人を、雨水や日差しから守るように機能する。この実施例の玄関ポーチ3の場合、ポーチ屋根8は、下り勾配に傾斜された屋根4の軒部5における、玄関2の上側に位置する部分に、屋根4よりも緩い勾配の屋根延長部材6を取付けるようにしている。これにより、屋根4とは異なる勾配の屋根延長部材6を有する玄関ポーチ3を得ることができる。そのため、例えば、下り勾配の屋根4は、勾配をより大きくすることができ、建物1は、屋根4の下により大きな小屋裏空間を確保できるようになる。また、屋根延長部材6は、勾配を緩くして玄関ドア2aと干渉しないようにすることができ、玄関ドア2aをスムーズに開閉できるようになる。よって、屋根4と屋根延長部材6の勾配を異ならせることで、平屋建ての建物1の機能を高めたり、設計自由度を向上したりすることができる。
この際、屋根延長部材6を、予め工場で製造することで、簡単に屋根4の軒部5に設置して玄関ポーチ3を形成することができる。また、屋根4の軒部5と屋根延長部材6との間に、三角断面の桟部材を(隙間なく)介在させても良い。これにより、三角断面の桟部材によって、屋根4と屋根延長部材6との間に勾配の違いによって隙間が生じるのを防止することができる。よって、屋根4の軒部5に対し、屋根4とは勾配の異なる屋根延長部材6を、三角断面の桟部材を介して精度良く所望の角度に設置することができる。
そして、屋根4の軒部5と屋根延長部材6とを異なる勾配にすることで、両者の接続部分31は、上面側が突当状態となり、下面側が離間状態となる。そこで、下面側の離間部分31aを防火被覆材33で覆うようにしても良い。これにより、接続部分31の下面側の離間部分31aに対し、防火被覆材33によって離間部分31aを塞いで防火性能を与えることができる。
(作用効果 2)屋根延長部材6の軒先側の端部には、換気口51を有する鼻先鋼板52が取付けられても良い。これにより、屋根延長部材6の軒先側の端部から鼻先鋼板52の換気口51を通して屋根延長部材6内に換気用の空気54を取り込むことができる。
(作用効果 3)玄関ポーチ3は、屋根延長部材6の軒先側に、ポーチ柱11の上端部を取付けるための柱受部71を設けても良い。これにより、屋根延長部材6の軒先側の位置に、柱受部71を用いて、ポーチ柱11を容易に設置することができる。
柱受部71の位置に通気隙間72を形成しても良い。これにより、通気隙間72を通して屋根延長部材6の軒先側に通気性を確保することができる。
(作用効果 4)玄関ポーチ3は、屋根4の軒部5と屋根延長部材6との接続部分31の下部に通気隙間81を形成しても良い。これにより、通気隙間81を通して屋根4の軒部5と屋根延長部材6との接続部分31の間に通気性を確保することができる。
(作用効果 5)玄関ポーチ3では、屋根延長部材6の下面に軒天井材26が取付けても良い。これにより、屋根延長部材6の下面を軒天井材26で覆って、屋根延長部材6の下面を見栄え良く仕上げることができる。
軒天井材26は、ポーチ柱11の柱本体91を通すが、ポーチ柱11の柱カバー92は通さない大きさの開口部93を有しても良い。これにより、開口部93を通して柱本体91を軒天井材26の上側へ挿入配置すると共に、開口部93を柱カバー92で塞ぐことができる。以て、軒天井材26に対し、開口部93が外部から見えないようにして、ポーチ柱11を見栄え良く設置することができる。なお、開口部93を通った柱本体91の上端部は、開口部93の位置に設置された柱受部71に取付けられる。また、柱カバー92の上端部は、屋根延長部材6の勾配とほぼ同じ角度に形成される。
2 玄関
3 玄関ポーチ
4 屋根
5 軒部
6 屋根延長部材
11 ポーチ柱
18 軒天井材
26 軒天井材
31 接続部分
31a 離間部分
33 防火被覆材
51 換気口
52 鼻先鋼板
71 柱受部
72 通気隙間
81 通気隙間
91 柱本体
92 柱カバー
93 開口部

Claims (4)

  1. 下り勾配に傾斜された屋根の軒部における、玄関の上側に位置する部分に、屋根延長部材を取付けて成る玄関ポーチであって、
    前記屋根延長部材は、前記屋根よりも緩い勾配を有して前記屋根の前記軒部に接続されており、
    前記屋根の前記軒部と前記屋根延長部材との接続部分は、上面側が突当状態とされ、下面側が離間状態とされると共に、下面側の離間部分は、防火被覆材で覆われていることを特徴とする玄関ポーチ。
  2. 請求項1に記載の玄関ポーチであって、
    前記屋根延長部材の軒先側の端部には、換気口を有する鼻先鋼板が取付けられていることを特徴とする玄関ポーチ。
  3. 請求項2に記載の玄関ポーチであって、
    前記屋根の前記軒部と前記屋根延長部材との前記接続部分の下部には、通気隙間が形成されていることを特徴とする玄関ポーチ。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の玄関ポーチであって、
    前記屋根延長部材の下面には、軒天井材が取付けられており、
    該軒天井材は、ポーチ柱の柱本体を通すが、該ポーチ柱の外周に取付けられた柱カバーは通さない大きさの開口部を有していることを特徴とする玄関ポーチ。
JP2019189414A 2019-10-16 2019-10-16 玄関ポーチ Active JP7323415B2 (ja)

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