JP4532024B2 - 外装材付き壁パネル、外装材付き壁パネルと防水床との接合構造、および同接合方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の壁面を構成する壁パネルと、壁パネルにバルコニーなどの防水床を取り付ける壁パネルと防水床の接合構造、および同接合方法に関するものである。
【0002】
【背景の技術】
周知のように、住宅の構築についてはその工業化が進み、例えば、壁や床、屋根といった構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み合わせることによって、住宅を構築するといったパネル工法が一部に採用されている。近年、さらに工業化が進み、例えば、特開H10−102726号公報に記載の技術で知られるように、予め外壁パネルにサイディング(外装材)が貼設された状態で、建築現場に搬入する方法が進められ、現場での建築工数の削減、工期の短縮が図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、外壁の屋外側に、例えば、ルーフバルコニーなどの防水床を設ける場合には、外壁パネルと防水床の床パネルとを接合し、この外壁パネルと床パネルとの間を防水シート等で覆って防水処理を行った後に、外壁パネルにサイディングなどの外装材を取り付けることになる。そして、これら外壁パネルと床パネルとの接合は住宅の構築現場で行われ、その後工程の上記防水処理も同様に、住宅の構築現場で行われる。このため、ルーフバルコニーなどの防水床が取り付く外壁パネルについては、工場で予め、外装材を外壁パネルの防水床取り付け高さ近傍まで、延在させておくことが出来なかった。また、住宅の構築現場で、防水床から外壁パネルへの立ち上がり部の防水処理に手間を要していた。
【0004】
本発明の課題は、ルーフバルコニーなどの防水床が取り付く外壁パネルについて、外壁パネルの表面の防水床の取り付け高さ近傍に、外装材を予め工場で取り付けておくことができるとともに、現場における防水床と外壁パネルとの接合部の防水処理を容易にすることができる外装材付き壁パネルと、この外装材付き壁パネルと防水床を接合する外装材付き壁パネルと防水床との接合構造および接合方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、例えば、図2に示すように、防水床(バルコニー床)10が取り付く壁パネル本体2の表面に予め外装材(サイディング)3が取り付けられた外装材付き壁パネル1であって、前記壁パネル本体2の表面には、防水シート4が、図3に示すように、前記外装材3の下端より上方から前記防水床10の上面まで延出可能となるように取り付けられていることを特徴とする。
ここで、上記防水シート4としては、例えば塩化ビニルシートやアスファルトルーフィングなどが用いられる。
【0006】
請求項1記載の発明によれば、壁パネル本体2の表面には、防水シート4が、外装材3の下端より上方から防水床10の上面まで延出可能となるように取り付けられているので、この防水シート4を防水床10の上面に延出させて、壁パネル本体2と防水床10の上面を一体的に覆うことができるので、防水処理を容易に行うことができる。
そして、住宅等の構築現場で壁パネル本体2と防水床10とを接合する前に、予め壁パネル本体2に防水シート4が取り付けられているので、工場でこの防水シート4と同時に、壁パネル本体2に取り付けられる外装材3を、上記防水シート4の上端より下方の高さに位置する防水床10取り付け高さ近傍まで延在させておくことができる。よって、住宅等の構築現場で、壁パネル本体2の表面に外装材3を防水床10の取り付け高さ近傍に取り付けるという作業を省略することができ、工数が削減され、工期を短縮することができる。
【0007】
請求項2記載の発明は、例えば図2に示すように、請求項1記載の外装材付き壁パネル1において、前記壁パネル本体2には、開口部6が形成されており、この開口部6の下端部には止水プレート7が取り付けられており、この止水プレート7に前記防水シート4が接合されていることを特徴とする。
ここで、前記止水プレート7に前記防水シート4を接合する際に、止水プレート7と防水シート4を重ね合わせて貼着させてもよいし、止水プレート7と防水シート4を溶着させてもよい。
【0008】
請求項2記載の発明によれば、請求項1と同様の効果が得られるのは勿論のこと、前記開口部6の下端部に取り付けられた止水プレート7に防水シート4が接合されているので、住宅等の構築現場で、止水プレート7と防水シート4を接合する作業をする必要がない。したがって、現場での工数の削減、工期の短縮につながる。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の外装材付き壁パネル1と、防水床10との接合構造であって、図3に示すように、前記防水床10と、前記外装材付き壁パネル1の壁パネル本体2とが固定され、前記防水シート4が前記防水床10の上面に延出されて、この防水床10の上面に敷設される防水シート15に接合されていることを特徴とする。
ここで、壁パネル本体2に取り付けられた防水シート4は、防水床10の上面に敷設される防水シート15に対して、重ね合わせて貼着することで接合してもよいし、防水シート4と防水シート15の端面同士を溶着することで接合してもよい。
【0010】
請求項3記載の発明によれば、前記防水床10と、前記外装材付き壁パネル1の壁パネル本体2とが固定され、前記防水シート4を前記防水床10の上面に延出させて、この防水床の上面に敷設される防水シート15と接合されている。従って、互いに接合された防水シート4と防水シート15とによって、壁パネル本体2と防水床10の上面を一体的に覆うことができるので、壁パネル本体2と防水床10との接合部の防水処理を容易に行うことができる。
【0011】
また、住宅等の構築現場で壁パネル本体2と防水床10とを接合する前に、予め壁パネル本体2に防水シート4が取り付けられているので、工場でこの防水シート4と同時に、壁パネル本体2に取り付けられる外装材3を、上記防水シート4の上端より下方の高さに位置する防水床10取り付け高さ近傍まで延在させておくことができる。よって、住宅等の構築現場で、壁パネル本体2の表面に外装材3を防水床10の取り付け高さ近傍に取り付けるという作業を省略することができ、工数が削減され、工期を短縮することができる。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の外装材付き壁パネル1と防水床10との接合構造において、前記防水床10は、防水床本体11と、この防水床本体11の上面に設けられて、上面に水勾配が付けられた勾配床部12とを備え、この勾配床部12の上面に前記防水シート4、15が敷設されていることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、請求項3と同様の効果が得られるのは勿論のこと、前記防水床10は、勾配床部12を備え、この勾配床部12の上面に前記防水シート4、15が敷設されているので、雨水が勾配床部12の上面を水勾配方向に流れる。この水勾配の水下に排水口25等の開口部を設けることで雨水等が防水床10に留まることなく、速やかに排出される。従って、壁パネル本体2と防水床10との接合部の防水性能を高めることができる。
【0014】
請求項5記載の発明は、請求項1または2記載の外装材付き壁パネル1と、防水床10とを接合する、外装材付き壁パネル1と防水床10との接合方法であって、前記防水床10と、前記外装材付き壁パネル1の壁パネル本体2とを固定し、前記防水シート4を防水床10の上面に延出して、この防水床10の上面に敷設された防水シート15に接合することを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明によれば、前記防水床10と、前記外装材付き壁パネル1の壁パネル本体2とが固定され、前記防水シート4を前記防水床10の上面に延出させて、この防水床の上面に敷設される防水シート15と接合させる。従って、互いに接合された防水シート4と防水シート15とによって、壁パネル本体2と防水床10の上面を一体的に覆うことができるので、壁パネル本体2と防水床10との接合部の防水処理を容易に行うことができる。
【0016】
また、住宅等の構築現場で壁パネル本体2と防水床10とを接合する前に、予め壁パネル本体2に防水シート4が取り付けられているので、工場でこの防水シート4と同時に、壁パネル本体2に取り付けられる外装材3を、上記防水シート4の上端より下方の高さに位置する防水床10取り付け高さ近傍まで延在させておくことができる。よって、住宅等の構築現場で、壁パネル本体2の表面に外装材3を防水床10の取り付け高さ近傍に取り付けるという作業を省略することができ、工数が削減され、工期を短縮することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明にかかる外装材付き壁パネル1、この外装材付き壁パネル1と防水床(バルコニー床)10との接合構造、および同接合方法の実施の形態について詳細に説明する。
本実施の形態において、外装材付き壁パネル1、およびバルコニー床(防水床)10は、パネル工法により構築される住宅に設けられるものである。パネル工法とは、壁や床、屋根などの構成要素を予め工場でパネルとして製作しておき、住宅の施工現場でパネルを組み合わせて、パネル同士を接着材とボルトまたは釘によって接合する住宅の施工方法で、建築現場での施工作業を省力化することのできる利点がある。この住宅では、1モジュール(=910mm)を基準寸法として、その各構成要素が設計されている。
また、前記外装材付き壁パネル1に取り付くバルコニー床10は、下層の階の屋上に設けられるル−フバルコニーの床面を構成するものである。
【0018】
図1〜3に示すように、本実施の形態における外装材付き壁パネル1は、バルコニー床10が取り付く壁パネル本体2と、この壁パネル本体2の表面に予め取り付けられたサイディング(外装材)3と、このサイディング3の下端より上方から前記バルコニー床10の上面まで延出可能となるように取り付けられた防水シート4とを備えている。
【0019】
前記壁パネル本体2は、住宅の壁面を構成するものであり、図1に示すように、幅1モジュールの木製パネル2a、2bと1/2モジュール(=455mm)の木製パネル2cとからなっている。この各々の木製パネル2a、2b、2cは、縦横の框材を矩形状に組み立てるとともに、矩形枠の内部に補助桟材を縦横に組み付け、框材と補助桟材との両面に面材が貼り付けられたもので、接着剤とボルトまたは釘によって互いに固定された状態に工場で製作される。
【0020】
図1および2に示すように、前記壁パネル本体2の中央部には、室内床部からバルコニー床10へ出入りするための引き違いサッシ5を取り付けるための、開口部6が設けられている。この開口部6の下端部には、止水プレート7が取り付けられている。
前記止水プレート7は、図2および3に示すように、前記開口部6の下端面および側端面下端部を覆うとともに、開口部6に取り合うように、隣接する壁パネル本体2の表面を覆っている。
【0021】
壁パネル本体2の表面には、防水透湿シート(図示略)が前記開口部6の下端まで設けられており、塩化ビニルからなる防水シート4が開口部6の下端より上方からバルコニー床10の上面に延出されるように設けられている。
また、前記止水プレート7は前記防水シート4と溶着されており、止水プレート7は前記防水シート4の上面に位置している。
【0022】
図1に示すように、防水シート4と、防水透湿シートと、止水プレート7とが貼着された壁パネル本体2の表面には、所定間隔で複数取り付けられた長尺な胴縁20を介して、繊維補強セメント板からなるサイディング3が取り付けられている。
このサイディング3は、バルコニー手摺取付部21と、バルコニー床取付部22と、引き違いサッシ5を取り付ける開口部6とを除いて、壁パネル本体2に取り付けられている。また、サイディング3の下端は、バルコニー床10の床レベルに合わせられており、前述したように、前記防水シート4がサイディング3の下端より延出可能に取り付けられている。
また、図3に示すように、壁パネル本体2とサイディング3の間には下端水切23が設けられており、前記下端水切23と壁パネル本体2を覆う防水シート4とは溶着されて接合されている。
【0023】
次に、本外装材付き壁パネル1に取り付くバルコニー床10の構成について説明する。
バルコニー床10は、図2および図3に示すように、前記壁パネル本体2が取り付けられるバルコニー床本体11と、バルコニー床本体11の上に設けられて、上面に水勾配が設けられた勾配床部12とを備えている。
バルコニー床本体11は、バルコニーの床部を構成するものであって、住宅のバルコニーが設けられる階層の床部を構成する床パネルと連続または面一となるように接合される。
なお、バルコニー床本体11は、縦横の框材を矩形状に組み立てるとともに、矩形枠の内部に補助桟材を縦横に組み付け、框材と補助桟材との片面に面材が貼り付けられたものである。
【0024】
前記勾配床部12の水勾配は、水上を壁パネル本体2と勾配床部12との接合部側に、水下をバルコニー床10の前端側にしたもので、前記外装材付き壁パネル1のバルコニー床取付部22に取り付けられる。また、勾配床部12の上面には塩化ビニルからなる防水シート15が敷設されている。
バルコニー床本体11の前端には、バルコニー床本体11と勾配床部12によって排水溝としての機能を果たす凹溝24が形成されている。前記凹溝24には、勾配床部12の上面を水下方向に流れる雨水をバルコニー外部へ排出するための、排水口25と排水管26が設けられている。
【0025】
本外装材付き壁パネル1とバルコニー床10とを接合する際には、まず、バルコニーが設けられる階層の床部を構成する床パネルと連続または面一となるように接合されたバルコニー床本体11の上面に前記外装材付き壁パネル1を立設し、前記バルコニー床本体11と前記外装材付き壁パネル1とを固定する。
【0026】
次に、勾配床部12を、その水上側端面が、壁パネル本体2のバルコニー床取付部22に当接するようにして、バルコニー床本体11の上面に固定する。このとき、壁パネル本体2の表面を覆う防水シート4を勾配床部12の上面に延出させて、勾配床部12の上面に敷設された防水シート15と重ね合わせる。重ね合わされた防水シート4と防水シート15の端面同士を溶着することによって、接合させる。
また、勾配床部12の上面に敷設された防水シート15と前記凹溝24が外側に露出しないように、透水性のテラスボードなどの仕上げ材16をバルコニー床10の上面に取り付ける。
【0027】
なお、バルコニー床本体11には、バルコニーの側面をなす左右の側面手摺りパネル30およびバルコニーの前面をなす前面手摺りパネル31が設けられ、ルーフバルコニーが施工される。バルコニー側面手摺りパネル30が施工された後、艤装されていない壁パネル本体2の表面をサイディング3で覆い、住宅の外壁を完成させる。
【0028】
本実施の形態によれば、前記防水床10と、前記外装材付き壁パネル1の壁パネル本体2とが固定され、前記防水シート4を前記防水床10の上面に延出させて、この防水床の上面に敷設される防水シート15と接合させる。従って、互いに接合された防水シート4と防水シート15とによって、壁パネル本体2と防水床10の上面を一体的に覆うことができるので、壁パネル本体2と防水床10との接合部の防水処理を容易に行うことができる。
【0029】
また、住宅等の構築現場で壁パネル本体2と防水床10とを接合する前に、予め壁パネル本体2に防水シート4が取り付けられているので、工場でこの防水シート4と同時に、壁パネル本体2に取り付けられる外装材3を、上記防水シート4の上端より下方の高さに位置する防水床10取り付け高さ近傍まで延在させておくことができる。よって、住宅等の構築現場で、壁パネル本体2の表面に外装材3を防水床10の取り付け高さ近傍に取り付けるという作業を省略することができ、工数が削減され、工期を短縮することができる。
【0030】
また、前記開口部6の下端部に取り付けられた止水プレート7に防水シート4が接合されているので、住宅等の構築現場で、止水プレート7と防水シート4を接合する作業を行う必要がない。したがって、現場での工数の削減、工期の短縮につながる。
【0031】
前記バルコニー床10は、前記勾配床部12を備えており、勾配床部12の上面には防水シート4、15が敷設されている。従って、雨水が勾配床部12の水勾配方向に流れ、水下に設けられた排水口25および排水管26から雨水等がバルコニー床10に留まることなく、速やかに排出される。
また、壁パネル本体2の表面に取り付けられた防水シート4と下端水切23が溶着されて、壁パネル本体2と勾配床部12との接合部を一体的に覆うので、壁パネル本体2とバルコニー床10との接合部の防水性能を高めることができる。
バルコニー床10の上面は、テラスボードなどの仕上げ材16によって覆われるので、勾配床部12の上面に敷設された防水シート15や凹溝24や排水口25が表側に露出することがなく、バルコニーの外観が秀麗になる。
【0032】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能であることは勿論である。
例えば、ルーフバルコニーのバルコニー床10を壁パネル本体2に取り付けるものとしたが、躯体の外側に取り付けられるバルコニーであってもよい。
また、開口部6には、引き違いサッシ5を取り付けるものとしたが、勝手口サッシ等であってもよいし、特に限定されるものではない。
また、本実施の形態では繊維補強セメント板からなるサイディング3を用いたが、それ以外にも軽量気泡コンクリートからなるサイディングやモルタル板や釉薬を塗布して焼成したセラミックボードなど種々な外装材の板材を壁パネル本体2に貼設することができる。
【0033】
止水プレート7は、防錆処理が施された鋼板やアルミニウム等の金属、FRP、ポリカーボネート、硬質塩化ビニル樹脂等の合成樹脂などを使用することができる。
壁パネル本体2の上面を覆う防水シート4と勾配床部12の上面を覆う防水シート15は、溶着により接合させているが、重ね合わせて、例えばブチル系両面粘着テープなどで張り合わせてもよい。止水プレート7や下端水切23についても、同様に、壁パネル本体2を覆う防水シート4と重ね合わせて、ブチル系両面粘着テープなどで貼合わせてもよい。
【0034】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、壁パネル本体の表面には、防水シートが、外装材の下端より上方から防水床の上面まで延出可能となるように取り付けられているので、この防水シートを防水床の上面に延出させて、壁パネル本体と防水床の上面を一体的に覆うことができるので、防水処理を容易に行うことができる。
そして、住宅等の構築現場で壁パネル本体と防水床とを接合する前に、予め壁パネル本体に防水シートが取り付けられているので、工場でこの防水シートと同時に、壁パネル本体に取り付けられる外装材を、上記防水シートの上端より下方の高さに位置する防水床取り付け高さ近傍まで延在させておくことができる。よって、住宅等の構築現場で、壁パネル本体の表面に外装材を防水床の取り付け高さ近傍に取り付けるという作業を省略することができ、工数が削減され、工期を短縮することができる。
【0035】
請求項2記載の発明によれば、請求項1と同様の効果が得られるのは勿論のこと、前記開口部の下端部に取り付けられた止水プレートに防水シートが接合されているので、住宅等の構築現場で、止水プレートと防水シートを接合する作業を行う必要がない。したがって、現場での工数の削減、工期の短縮につながる。
【0036】
請求項3記載の発明によれば、前記防水床と、前記外装材付き壁パネルの壁パネル本体とが固定され、前記防水シートを前記防水床の上面に延出させて、この防水床の上面に敷設される防水シートと接合されている。従って、互いに接合された防水シートと防水シートとによって、壁パネル本体と防水床の上面を一体的に覆うことができるので、壁パネル本体と防水床との接合部の防水処理を容易に行うことができる。
【0037】
また、住宅等の構築現場で壁パネル本体と防水床とを接合する前に、予め壁パネル本体に防水シートが取り付けられているので、工場でこの防水シートと同時に、壁パネル本体に取り付けられる外装材を、上記防水シートの上端より下方の高さに位置する防水床取り付け高さ近傍まで延在させておくことができる。よって、住宅等の構築現場で、壁パネル本体の表面に外装材を防水床の取り付け高さ近傍に取り付けるという作業を省略することができ、工数が削減され、工期を短縮することができる。
【0038】
請求項4記載の発明によれば、請求項3と同様の効果が得られるのは勿論のこと、前記防水床は、勾配床部を備え、この勾配床部の上面に前記防水シートが敷設されているので、雨水が勾配床部の上面を水勾配方向に流れる。この水勾配の水下に排水口等の開口部を設けることで雨水等が防水床に留まることなく、速やかに排出される。従って、壁パネル本体と防水床との接合部の防水性能を高めることができる。
【0039】
請求項5記載の発明によれば、前記防水床と、前記外装材付き壁パネルの壁パネル本体とが固定され、前記防水シートを前記防水床の上面に延出させて、この防水床の上面に敷設される防水シートと接合させる。従って、互いに接合された防水シートと防水シートとによって、壁パネル本体と防水床の上面を一体的に覆うことができるので、壁パネル本体と防水床との接合部の防水処理を容易に行うことができる。
【0040】
また、住宅等の構築現場で壁パネル本体と防水床とを接合する前に、予め壁パネル本体に防水シートが取り付けられているので、工場でこの防水シートと同時に、壁パネル本体に取り付けられる外装材を、上記防水シートの上端より下方の高さに位置する防水床取り付け高さ近傍まで延在させておくことができる。よって、住宅等の構築現場で、壁パネル本体の表面に外装材を防水床の取り付け高さ近傍に取り付けるという作業を省略することができ、工数が削減され、工期を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における外装材付き壁パネルの正面図である。
【図2】本発明の一実施形態における外装材付き壁パネルと、外装材付き壁パネルと防水床の接合構造および同接合方法を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態における外装材付き壁パネルと防水床との接合構造および接合方法を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 外装材付き壁パネル
2 壁パネル本体
3 外装材(サイディング)
4 (壁パネル本体の表面に取り付けられた)防水シート
6 開口部
7 止水プレート
10 防水床(バルコニー床)
11 防水床本体(バルコニー床本体)
12 勾配床部
15 (勾配床部の上面に敷設された)防水シート
Claims (5)
- 防水床が取り付く壁パネル本体の表面に予め外装材が取り付けられた外装材付き壁パネルであって、
前記壁パネル本体の表面には、防水シートが、前記外装材の下端より上方から前記防水床の上面まで延出可能となるように取り付けられていること
を特徴とする外装材付き壁パネル。 - 請求項1記載の外装材付き壁パネルにおいて、
前記壁パネル本体には、開口部が形成されており、
この開口部の下端部には止水プレートが取り付けられており、
この止水プレートに前記防水シートが接合されていること
を特徴とする外装材付き壁パネル。 - 請求項1又は2記載の外装材付き壁パネルと、防水床との接合構造であって、
前記防水床と、前記外装材付き壁パネルの壁パネル本体とが固定され、前記防水シートが前記防水床の上面に延出されて、この防水床の上面に敷設される防水シートに接合されていること
を特徴とする外装材付き壁パネルと防水床との接合構造。 - 請求項3記載の外装材付き壁パネルと防水床との接合構造において、
前記防水床は、防水床本体と、この防水床本体の上に設けられて、上面に水勾配が付けられた勾配床部とを備え、この勾配床部の上面に前記防水シートが敷設されていること
を特徴とする外装材付き壁パネルと防水床との接合構造。 - 請求項1または2記載の外装材付き壁パネルと、防水床とを接合する、外装材付き壁パネルと防水床との接合方法であって、
前記防水床と、前記外装材付き壁パネルの壁パネル本体とを固定し、前記防水シートを防水床の上面に延出して、この防水床の上面に敷設された防水シートに接合すること
を特徴とする外装材付き壁パネルと防水床との接合方法。
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2001
- 2001-06-13 JP JP2001179033A patent/JP4532024B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
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JPH10140647A (ja) * | 1996-11-13 | 1998-05-26 | Misawa Homes Co Ltd | インナーバルコニーの防水処理方法および構築方法 |
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