JP2001214521A - 建物ユニットおよびユニット建物 - Google Patents

建物ユニットおよびユニット建物

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JP2001214521A
JP2001214521A JP2000024107A JP2000024107A JP2001214521A JP 2001214521 A JP2001214521 A JP 2001214521A JP 2000024107 A JP2000024107 A JP 2000024107A JP 2000024107 A JP2000024107 A JP 2000024107A JP 2001214521 A JP2001214521 A JP 2001214521A
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Japan
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building
ventilation
lighting
unit
building unit
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JP2000024107A
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English (en)
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Kiichi Hirai
希一 平井
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下階部分への採光効果を向上し得るようにし
た建物ユニットおよびユニット建物を提供する。 【解決手段】 複数の柱1Aとこれらの柱間を連結す
る梁2,3とによって直方体状の骨組フレームが形成さ
れ、この骨組フレームの内部に周囲4面が壁5で囲まれ
且つ天井部に開口6を有する採光通風空間7が形成さ
れ、前記周囲4面の壁5のうちの少なくとも一面に壁部
採光通風面8を設けられたことを特徴とする建物ユニッ
ト4A。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、下階部分への採
光効果を向上し得るようにした建物ユニットおよびユニ
ット建物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、住宅は採光を確保するため、南
側に重点的に開口を配置することが多く、西側は西日を
防ぐため、また、北側はもともと太陽光による日当たり
を期待できないため、小さな開口が設けられることが多
い。このため、採光や通風など、本来住居に必要な基本
機能は、特に北側の部屋では得られない場合が多かっ
た。
【0003】そこで、従来、ユニット工法を利用し、予
め工場で建物ユニットの内部に中庭を形成し、現場で建
物ユニットを配置することにより、中庭や吹き抜けを有
する建物を容易に構築し、以て、中庭に隣接する居室、
通路などに採光通風を得られるようにする技術が特開平
5−239864号公報などにより提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のユニット建物では、建物ユニット内に狭い中
庭や吹き抜けを形成することしかできないため、中庭の
壁面に窓を設けただけでは1階の中庭に隣接した空間へ
十分な光を導入するのが困難であった。特に、太陽高度
が低い冬期や朝・夕方などは1階部分の採光効果はほと
んど期待できなかった。また、従来のユニット建物で
は、採光用空間を形成する目的のため、上部は開口とな
っており、雨水が直接ユニット建物内に入る構造である
ので、防水パン等により雨水を受け、溜まった雨水をド
レーンパイプから建物の外部に排水する必要があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、下階部分への採光効果を向上し得るようにした
建物ユニットおよびユニット建物を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された建物ユニットでは、複数の柱
とこれらの柱間を連結する梁とによって直方体状の骨組
フレームが形成され、この骨組フレームの内部に周囲4
面が壁で囲まれ且つ天井部に開口を有する採光通風空間
が形成され、前記周囲4面の壁のうちの少なくとも一面
に壁部採光通風面が設けられたことを特徴としている。
【0007】請求項2に記載された建物ユニットでは、
複数の柱とこれらの柱間を連結する梁とによって直方体
状の骨組フレームが形成され、直方体状の骨組フレーム
の長辺方向が垂直方向に配置されて隣接する建物ユニッ
トと連結され、この骨組みフレームの内部に周囲4面が
壁で囲まれ且つ天井部に開口を有する採光通風空間が形
成され、前記周囲4面の壁のうちの少なくとも一面に壁
部採光通風面が設けられたことを特徴としている。
【0008】請求項3に記載された建物ユニットでは、
請求項1又は2記載の建物ユニットにおいて、前記天井
部採光通風面に、採光装置を設けたことを特徴としてい
る。
【0009】請求項4に記載された建物ユニットでは、
請求項1又は2記載の建物ユニットにおいて、前記採光
装置は太陽光を追尾して屈折して下部に照射し、その下
面に適当な光照射角度に調整可能な光拡散手段を備えて
いることを特徴としている。
【0010】請求項5に記載された建物ユニットでは、
請求項1又は2記載の建物ユニットにおいて、前記天井
部採光通風面に、開閉可能な天窓を設けたことを特徴と
している。
【0011】請求項6に記載されたユニット建物では、
複数の建物ユニットを組み合わせてなるユニット建物で
あって、請求項1〜5のいずれか1項に記載の建物ユニ
ットを1以上有してなることを特徴としている。
【0012】
【作用】このように構成された請求項1にかかる建物ユ
ニットによれば、複数の柱とこれらの柱間を連結する梁
とによって直方体状の骨組フレームが形成され、この骨
組フレームの内部に周囲4面が壁で囲まれ且つ天井部に
開口を有する採光通風空間が形成され、前記周囲4面の
壁のうちの少なくとも一面に壁部採光通風面が設けられ
た建物ユニットであるので、隣接する建物ユニット室空
間への採光通風は、壁部採光通風面と天井部採光通風面
との併用により、良好に確保される。ここで、採光通風
とは、採光と通風の少なくとも一方、好ましくは、採光
と通風の両方を指すものとする。
【0013】また、請求項1にかかる建物ユニットによ
れば、予め工場内で採光通風専用の建物ユニット内に角
筒形空間が形成され、現地では建物ユニットを配置する
だけで、ユニット建物内に採光通風空間が容易に形成さ
れ、工期の短縮と共に、ユニット建物全体の強度を損な
うことがない。さらに、採光通風専用の建物ユニットの
サイズと隣接する建物ユニットの配置バリエーションを
多く持つことができ、ユニット建物の強度を損なうこと
なく、採光通風空間を敷地や間取りによって最適なサイ
ズに設計できる。
【0014】このように構成された請求項2にかかる建
物ユニットによれば、複数の柱とこれらの柱間を連結す
る梁とによって直方体状の骨組フレームが形成され、直
方体状の骨組フレームの長辺方向が垂直方向に配置され
て隣接する建物ユニットと連結され、この骨組みフレー
ムの内部に周囲4面が壁で囲まれ且つ天井部に開口を有
する採光通風空間が形成され、前記周囲4面の壁のうち
の少なくとも一面に壁部採光通風面が設けられた建物ユ
ニットであるので、隣接する建物ユニット室空間への採
光通風は、請求項1と同様な作用効果に加え、長辺方向
が垂直方向に配置されて隣接する建物ユニットと連結さ
れるので、複数階に渡って一つの建物ユニットで済み、
現地施工工数が少なくて済む等工期の短縮と共に、建物
全体の強度を損なうことがない。
【0015】このように構成された請求項3にかかる建
物ユニットによれば、前記天井部採光通風面に、採光装
置を設けたことにより、隣接する建物ユニット室空間の
奥まで自然光照射を行わせることができ、室空間を常に
広範囲で明るくすることができる。
【0016】このように構成された請求項4にかかる建
物ユニットによれば、前記採光装置は太陽光を追尾して
屈折して下部に照射し、その下面に適当な光照射角度に
調整可能な光拡散手段を備えているので、隣接する建物
ユニット室空間の奥まで季節や時間に関わらず最適な自
然光照射を行わせることができる。
【0017】このように構成された請求項5にかかる建
物ユニットによれば、前記天井部採光通風面に、開閉可
能な天窓を設けたことにより、隣接する建物ユニット室
空間まで採光通風を行わせることができ、室空間を常に
快適な状況に保持できる。
【0018】このように構成された請求項6にかかるユ
ニット建物によれば、複数の建物ユニットを組み合わせ
てなるユニット建物であって、請求項1〜5のいずれか
1項に記載の建物ユニットを1以上有してなるユニット
建物であるので、天井部採光通風面を形成した専用の建
物ユニットにより、隣接する建物ユニット室空間まで採
光通風を行わせることができ、室空間を常に快適な状況
に保持できる。また、予め工場内で採光通風専用の建物
ユニット内に角筒形空間を形成し、現地では建物ユニッ
トを配置するだけで、ユニット建物内に採光通風空間が
容易に形成され、工期の短縮と共に、ユニット建物全体
の強度を損なうことがない。また、採光通風専用の建物
ユニットのサイズと隣接する建物ユニットの配置バリエ
ーションを多く持つことができ、ユニット建物の強度を
損なうことなく、採光通風空間を敷地や間取りによって
最適なサイズに設計できる。さらに、採光装置、天窓な
どの、建物内の採光・通風を制御できる設備を工場内で
上記採光通風専用の建物ユニット内に設置可能なので、
現場作業の簡略化・コスト低減が図れる。
【0019】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0020】図1〜図5は、この発明の実施の形態1を
示すものである。図1は採光通風用の建物ユニット4A
の斜視図、図2(イ)はユニット建物U1への採光通風
用の建物ユニット4Aの配置例を示す平面図、図2
(ロ)は別のユニット建物U2へ採光通風用の建物ユニ
ット4Aの配置例を示す平面図、図3は中側に採光通風
用の建物ユニット4Aを上下階に垂直に組み合わせた例
を示す立面図、図4は図3のI部拡大図、図5は採光装
置の斜視図である。
【0021】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1のものでは、まず、図1に示すように、複数(図1で
は4本)の柱1Aと、これらの柱1Aの上端間を連結す
る複数(図1では4本)の梁2と、柱1Aの下端間を連
結する複数(図1では4本)の梁3とによって直方体状
の骨組フレームが形成される。
【0022】採光通風用の建物ユニット4Aでは、この
骨組フレームの内部に周囲4面が壁5で囲まれ且つ上面
に採光通風開口6を有する採光通風空間7を形成する。
そして、前記周囲4面の壁5のうちの少なくとも一面
(図1では三面となっている。)にサッシ窓などの開閉
可能な壁部採光通風面8を設けている。
【0023】また、前記採光通風空間7の使用目的に応
じて、例えば中庭として使用する場合には、内周面の壁
5に外壁材が取り付けられ、外周面が室内仕様の内壁材
が取り付けられてもよい。上面に採光通風開口6を開口
して使用している際に風雨等が吹き込んでも採光通風空
間7に隣接する室空間に影響が及ばず快適な中庭空間が
得られる。また、前記採光通風空間7を吹き抜け空間と
し使用する場合には、内外周の両面とも内壁材が取付け
られてもよい。この場合には上面に採光通風開口6に取
り付けられた天窓等を閉めることより、風雨の室内への
進入を防止する。
【0024】そして、図2(イ)に示すように、上記採
光通風用の建物ユニット4Aをその周りを通常の建物ユ
ニット10、11などを配置し、前記採光通風用の建物
ユニット4Aで形成される採光通風空間7がほぼ中央に
位置して中庭や吹き抜けなどとなるように組合せてユニ
ット建物U1を構成する。また、図2(ロ)に示すよう
に上記採光通風用の建物ユニット4Aをその周りを通常
の建物ユニット10、長手方向寸法が隣接する建物ユニ
ットよりも短い建物ユニット12などを配置し、前記採
光通風用の建物ユニット4Aで形成される採光通風空間
7がほぼ中央に位置して中庭や吹き抜けなどとなるよう
に組合せてユニット建物U2を構成しても良い。そし
て、図3に示すように、上記採光通風用の建物ユニット
4Aを上下階に垂直に組み合わせ、2階建てのユニット
建物となされている。なお、図3では、ユニット建物は
2階となっているが、3階以上の構成としても良い。
【0025】更に、図4、図5に示すように、上記採光
通風用の建物ユニット4Aの上階部分の採光通風開口6
に取付けフレーム27と一体化された採光装置28を設
け、この採光装置28を後付け可能としている。この
際、取付けフレーム27は上階部採光通風開口6の周縁
部に対応する形状(この場合は矩形状)をしており、上
階部採光通風開口6に対して嵌合し得るようにしてい
る。また、採光装置28は支持フレーム29を介して取
付フレーム27の中央部に配置されている。
【0026】前記採光装置28は、上記採光通風用の建
物ユニット4Aの上階用建物ユニット4Aの上階部分の
採光通風開口6の大きさに合せて適当な光照射角度に調
整可能な光拡散パネル30(光拡散手段)を有すると共
に、図示しないタイマーやセンサーなどを備えて太陽光
を追尾可能とされている。
【0027】なお、図中、符号aは光、符号bは風を示
している。ここで、採光通風とは、採光と通風の少なく
とも一方、好ましくは、採光と通風の両方を指すものと
する。
【0028】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0029】上記採光通風用の建物ユニット4Aを上下
階に垂直に組み合わせて得られる採光通風空間7に隣接
して設けられた建物ユニット10の室空間の採光通風
は、壁部採光通風面8と上階部分の採光通風開口6との
併用により、良好に確保される。特に、上階部分の採光
通風開口6を通して直接的に採光が得られるので、十分
な光量が確保される。
【0030】また、上階部分の採光通風開口6を開ける
ことで下階部分の通風も容易となる。よって、下階部分
まで採光通風の良好な中庭や吹き抜け付きのユニット建
物U1,U2を提供することが可能となる。
【0031】また、前記上階部分の採光通風開口6に対
し、取付フレーム27を取付けるのみで、取付フレーム
27と一体化された採光装置28を容易に後付けするこ
とが可能となる。なお、採光装置28が異なる形状など
となっても、取付フレーム27内を変更するだけで、屋
根の構成などの変更が小さく、部品の共通化を図ること
ができる。
【0032】また、前記採光装置28が、採光通風用の
建物ユニット4Aの上階部採光通風開口6の大きさに合
せた最適な光照射角度に調整可能な光拡散パネル30を
有すると共に、太陽光を追尾可能とな構成とすることに
より、季節や時間に関わらず最適な自然光照射を行わせ
ることができる。
【0033】また、予め工場内で採光通風専用の建物ユ
ニット4A内に角筒形空間を形成し、現地では建物ユニ
ット4Aを配置するだけで、ユニット建物U1,U2内
に採光通風空間が容易に形成でき、工期の短縮と共に、
ユニット建物U1,U2全体の強度を損なうことがな
い。
【0034】また、採光通風専用の建物ユニット4Aの
サイズと隣接する建物ユニット10〜12の配置バリエ
ーションを多く持つことができ、ユニット建物U1,U
2の強度を損なうことなく、採光通風空間を敷地や間取
りによって最適なサイズに設計できる。さらに、採光装
置28などの、建物内の採光・通風を制御できる設備を
工場内で上記採光通風専用の建物ユニット4A内に設置
可能なので、現場作業の簡略化・コスト低減が図れる。
【0035】
【発明の実施の形態2】図6は採光通風用の建物ユニッ
ト4Aをユニット建物U3の外周部に配置した斜視図で
あり、この発明の実施の形態2を示すものである。な
お、前記実施の形態1と同一ないし均等な部分について
は、同一の符号を付して説明する。
【0036】この発明の実施の形態2のものでは、ユニ
ット建物U3の外周部の一角に採光通風用の建物ユニッ
ト4Aを上下階に垂直に組み合わせて構成されている。
そして、採光通風用の建物ユニット4Aの上階部分の採
光通風開口6に開閉可能な天窓31を設置している。ま
た、上記採光通風用の建物ユニット4Aのユニット建物
U3の外周部に面する2面に外壁材が取り付けられ、そ
の外周部の2面の内周面は内壁材が取り付けられ、隣接
する建物ユニット10,11と接合する他の2面は内壁
材が取り付けられててもよく、或いはドア、窓、開口部
が設けられてもよい。
【0037】次に、この実施の形態2の作用について説
明する。
【0038】この実施の形態2は、ユニット建物の外周
部の一角に採光通風用の建物ユニット4Aを配置してあ
るので、その壁部採光通風面8に直接太陽光が入射し、
かつ、上階部分の採光通風開口6に開閉可能な天窓31
を開閉することにより、冬季は天窓を閉じて採光通風用
建物ユニット内を温室空間として蓄熱し、春・夏・秋は
天窓を開けて通風用空間として、隣接する室内の通風を
誘因し、四季を通じて隣接する室内空間の居住性を向上
させることができる。
【0039】
【発明の実施の形態3】図7〜図9は、この発明の実施
の形態3を示すものである。図7は直方体状の建物ユニ
ットの長辺方向が垂直方向に配置された採光通風用の建
物ユニット4Bの斜視図、図8はユニット建物U4への
採光通風用の建物ユニット4Bの配置例を示す斜視図、
図9は中側に採光通風用の建物ユニット4Bを組み合わ
せた例を示す立面図である。なお、前記実施の形態1お
よび2と同一ないし均等な部分については、同一の符号
を付して説明する。
【0040】この実施の形態3の採光通風用の建物ユニ
ット4Bは、実施の形態1の採光通風用建物ユニット4
Aと比較すると直方体状の建物ユニットの長辺方向を垂
直方向に配置されている点が異なる。即ち柱1Bが長辺
になされ実施の形態1の柱1の約2倍の長さを有してい
るので、採光通風用の建物ユニット4Bの1ユニットで
採光通風用建物ユニット4Aの2ユニット分の高さを有
する。そのため、ユニット建物U4においては採光通風
用の建物ユニット4Bを1ユニット中側に配置するだけ
で中庭や吹き抜け付きのユニット建物が得られる。
【0041】更に、図9に示すように、上記採光通風用
の建物ユニット4Bの採光通風開口6に取付けフレーム
27と一体化された採光装置28を設け、この採光装置
28を後付け可能としている。この際、取付けフレーム
27は採光通風開口6の周縁部に対応する形状(この場
合は矩形状)をしており、採光通風開口6に対して嵌合
し得るようにしている。また、採光装置28は支持フレ
ーム29を介して取付フレーム27の中央部に配置され
ている。
【0042】前記採光装置28は、上記採光通風用の建
物ユニット4Bの採光通風開口6の大きさに合せた最適
な光照射角度に調整可能な光拡散パネル30(光拡散手
段)を有すると共に、図示しないタイマーやセンサーな
どを備えて太陽光を追尾可能とされている。
【0043】なお、図中、符号aは光、符号bは風を示
している。ここで、採光通風とは、採光と通風の少なく
とも一方、好ましくは、採光と通風の両方を指すものと
する。
【0044】次に、この実施の形態3の作用について説
明する。
【0045】この実施の形態3は、実施の形態1と同様
な作用効果に加えて、2階建てのユニット建物U4で
も、角筒形空間を上記採光通風用の建物ユニット4Bを
1つで形成可能であるため、工場内で必要な構成や採光
装置・天窓などの建物内の採光・通風を制御できる設備
を工場内で全て上記採光通風用の建物ユニット4B内に
設置可能なので、一層現場作業の簡略化・コスト低減が
図れる。
【0046】
【発明の実施の形態4】図10は採光通風用の建物ユニ
ット4Bをユニット建物U5の外周部に配置した斜視図
であり、この発明の実施の形態4を示すものである。な
お、前記実施の形態1〜3と同一ないし均等な部分につ
いては、同一の符号を付して説明する。
【0047】この発明の実施の形態4のものでは、実施
の形態2と比較してユニット建物U5の外周部の一角に
採光通風用の建物ユニット4Bを1つで構成されている
点が異なる。その他の構成は実施の形態2と同用である
ので説明を省略する。
【0048】次に、この実施の形態4の作用について説
明する。
【0049】この実施の形態4は、実施の形態2と同様
な作用効果に加えて、2階建てのユニット建物U5で
も、角筒形空間を上記採光通風用の建物ユニット4Bを
1つで形成可能であるため、工場内で必要な構成や採光
装置・天窓などの建物内の採光・通風を制御できる設備
を工場内で全て上記採光通風用の建物ユニット4B内に
設置可能なので、一層現場作業の簡略化・コスト低減が
図れる。
【0050】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、複数の柱とこれらの柱間を連結する梁とに
よって骨組フレームが形成され、この骨組フレームの内
部に周囲4面が壁で囲まれ且つ天井部に開口を有する採
光通風空間が形成され、前記周囲4面の壁のうちの少な
くとも一面に壁部採光通風面を設けた建物ユニットであ
るので、隣接する建物ユニット室空間への採光通風は、
壁部採光通風面と天井部採光通風面との併用により、良
好に確保される。
【0051】また、請求項1の発明によれば、予め工場
内で採光通風専用の建物ユニット内に角筒形空間が形成
され、現地では建物ユニットを配置するだけで、ユニッ
ト建物内に採光通風空間が容易に形成され、工期の短縮
と共に、ユニット建物全体の強度を損なうことがない。
さらに、採光通風専用の建物ユニットのサイズと隣接す
る建物ユニットの配置バリエーションを多く持つことが
でき、ユニット建物の強度を損なうことなく、採光通風
空間を敷地や間取りによって最適なサイズに設計でき
る。
【0052】請求項2の発明によれば、複数の柱とこれ
らの柱間を連結する梁とによって骨組フレームが形成さ
れ、直方体状の長辺方向が垂直方向に配置されて隣接す
る建物ユニットと連結され、垂直方向の骨組みフレーム
の内部に周囲4面が壁で囲まれ且つ天井部に開口を有す
る採光通風空間が形成され、前記周囲4面の壁のうちの
少なくとも一面に壁部採光通風面を設けた建物ユニット
であるので、隣接する建物ユニット室空間への採光通風
は、請求項1と同様な作用効果に加え、長辺方向が垂直
方向に配置されて隣接する建物ユニットと連結されるの
で、複数階に渡って一つの建物ユニットで済み、現地施
工工数が少なくて済む等工期の短縮と共に、建物全体の
強度を損なうことがない。
【0053】請求項3の発明によれば、前記天井部採光
通風面に、採光装置を設けたことにより、隣接する建物
ユニット室空間の奥まで自然光照射を行わせることがで
き、室空間を常に広範囲で明るくすることができる。
【0054】請求項4の発明によれば、前記採光装置は
太陽光を追尾して屈折して下部に照射し、その下面に適
当な光照射角度に調整可能な光拡散手段を備えているの
で、隣接する建物ユニット室空間の奥まで季節や時間に
関わらず最適な自然光照射を行わせることができる。
【0055】請求項5の発明によれば、前記天井部採光
通風面に、開閉可能な天窓を設けたことにより、隣接す
る建物ユニット室空間まで採光通風を行わせることがで
き、室空間を常に快適な状況に保持できる。
【0056】請求項6の発明によれば、複数の建物ユニ
ットを組み合わせてなるユニット建物であって、請求項
1〜5のいずれか1項に記載の建物ユニットを1以上有
してなるユニット建物であるので、天井部採光通風面を
形成した専用の建物ユニットにより、隣接する建物ユニ
ット室空間まで採光通風を行わせることができ、室空間
を常に快適な状況に保持できる。また、予め工場内で採
光通風専用の建物ユニット内に角筒形空間が形成され、
現地では建物ユニットを配置するだけで、ユニット建物
内に採光通風空間が容易に形成でき、工期の短縮と共
に、ユニット建物全体の強度を損なうことがない。ま
た、採光通風専用の建物ユニットのサイズと隣接する建
物ユニットの配置バリエーションを多く持つことがで
き、ユニット建物の強度を損なうことなく、採光通風空
間を敷地や間取りによって最適なサイズに設計できる。
さらに、採光装置、天窓などの、建物内の採光・通風を
制御できる設備を工場内で上記採光通風専用の建物ユニ
ット内に設置可能なので、現場作業の簡略化・コスト低
減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる採光通風用の建
物ユニットの斜視図である。
【図2】実施の形態1にかかる(イ)はユニット建物へ
の採光通風用の建物ユニットの配置例を示す平面図、
(ロ)は別のユニット建物へ採光通風用の建物ユニット
の配置例を示す平面図である。
【図3】実施の形態1にかかるユニット建物の中側に採
光通風用の建物ユニットを上下階に垂直に組み合わせた
例を示す立面図である。
【図4】図3のI部拡大図である。
【図5】採光装置の斜視図である。
【図6】実施の形態2にかかる採光通風用の建物ユニッ
トをユニット建物の外周部に配置した斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態3にかかる直方体状の建物
ユニットの長辺方向が垂直方向に配置された採光通風用
の建物ユニットの斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態3にかかるユニット建物へ
の採光通風用の建物ユニットの配置例を示す斜視図であ
る。
【図9】本発明の実施の形態3にかかるユニット建物の
中側に採光通風用の建物ユニットを組み合わせた例を示
す立面図である。
【図10】本発明の実施の形態4にかかる直方体状の建
物ユニットの長辺方向が垂直方向に配置された採光通風
用の建物ユニットをユニット建物の外周部に配置した斜
視図である。
【符号の説明】
U1〜U5 ユニット建物 1A,1B 柱 2 梁 3 梁 4A,4B 採光通風用建物ユニット 5 壁 6 採光通風開口 7 採光通風空間 8 壁部採光通風面 9 天井面 10〜12 建物ユニット 13 基礎 27 取付フレーム 28 採光装置 29 指示フレーム 30 光拡散パネル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の柱とこれらの柱間を連結する梁と
    によって直方体状の骨組フレームが形成され、この骨組
    フレームの内部に周囲4面が壁で囲まれ且つ天井部に開
    口を有する採光通風空間が形成され、前記周囲4面の壁
    のうちの少なくとも一面に壁部採光通風面が設けられた
    ことを特徴とする建物ユニット。
  2. 【請求項2】 複数の柱とこれらの柱間を連結する梁と
    によって直方体状の骨組フレームが形成され、直方体状
    の骨組フレームの長辺方向が垂直方向に配置されて隣接
    する建物ユニットと連結され、この骨組みフレームの内
    部に周囲4面が壁で囲まれ且つ天井部に開口を有する採
    光通風空間が形成され、前記周囲4面の壁のうちの少な
    くとも一面に壁部採光通風面が設けられたことを特徴と
    する建物ユニット。
  3. 【請求項3】 前記天井部採光通風面に、採光装置を設
    けたことを特徴とする請求項1又は2記載の建物ユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】 前記採光装置は太陽光を追尾して屈折し
    て下部に照射し、その下面に適当な光照射角度に調整可
    能な光拡散手段を備えていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の建物ユニット。
  5. 【請求項5】 前記天井部採光通風面に、開閉可能な天
    窓を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の建物
    ユニット。
  6. 【請求項6】 複数の建物ユニットを組み合わせてなる
    ユニット建物であって、請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の建物ユニットを1以上有してなることを特徴とす
    るユニット建物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003056066A (ja) * 2001-08-17 2003-02-26 Sekisui Chem Co Ltd 屋根ユニットおよび建物
JP2003138653A (ja) * 2001-08-21 2003-05-14 Sekisui Chem Co Ltd ユニット建物および建物

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