JP2003138653A - ユニット建物および建物 - Google Patents

ユニット建物および建物

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JP2003138653A
JP2003138653A JP2001294242A JP2001294242A JP2003138653A JP 2003138653 A JP2003138653 A JP 2003138653A JP 2001294242 A JP2001294242 A JP 2001294242A JP 2001294242 A JP2001294242 A JP 2001294242A JP 2003138653 A JP2003138653 A JP 2003138653A
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JP
Japan
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unit
building
roof
daylighting
windows
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JP2001294242A
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English (en)
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Tomomitsu Funahashi
知充 舟橋
Masao Sato
正雄 佐藤
Takeshi Uematsu
健 植松
Kiichi Hirai
希一 平井
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部屋空間において、採光性に優れ、また、通
風性のよいユニット建物を提供することを目的とする。 【解決手段】 ユニット建物において、上方が開口20
2された箱形の住宅ユニット20の上に下方が開口30
2された屋根ユニット30を配設され、前記屋根ユニッ
ト30の略垂直壁面に高さ方向略全長にわたる採光窓3
01が設けられるとともに、この採光窓301の下方に
位置する住宅ユニット20の壁面にも高さ方向略全長に
わたる採光窓201が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はユニット建物およ
び建物に関する。
【0002】
【従来の技術】ユニット建物は、運搬可能な一定の大き
さの箱形の、かつ、内部、外部の仕上げられた建物ユニ
ットを、予め、工場で製造し、この建物ユニットの複数
個を施工現場に運搬し、施工現場で組み立てて建物とな
すものであって、現場施工期間が短く、かつ、寸法精度
の良い標準化された建物となる特徴があることから、近
年、広く採用されている。
【0003】このように、建物ユニットは予め工場で生
産されて建築現場に運搬されるため、その大きさは、運
搬の際、道路交通法で規制されて一定寸法範囲内に設定
される。そのため、複数の建物ユニットを組み立てたユ
ニット建物では、部屋の高さ、壁部に形成される採光窓
の大きさ等が制限される。近年では、部屋の居住性を更
によくするため、天井を高くしたり、採光窓を大きくと
る等の要望が出てきている。
【0004】ところで、特公平7−103609号公報
には、上面が開口した箱形の低層ユニットの上に、下面
が開口し、壁に採光窓が設けられた箱形の採光ユニット
を重ねることにより内部に部屋空間を形成したユニット
建物が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のユニット建物で
は、採光窓は上部の採光ユニットに設けられているの
で、採光性が十分なものではなく、また、採光窓は部屋
空間の上部に設けられることになるので、窓を開けて換
気することは難しく、通風性がよくない。
【0006】なお、通風及び採光性を良好とし得る住宅
として、特開平10−311150号公報には、通風及
び移動のための空間(通風移動路)を建物を横切る方向
に設けるとともに、通風移動路の上面に吹き抜けを形成
し、その上の屋根部を開口し、ファンを設置して強制的
に換気を行わせることとしている。しかし、この住宅で
あって、屋根部を開口した場合には、雨の都度人手で閉
めなければならず煩瑣であり、また、雨を感知してその
開口を閉鎖するような機構を備えなければならず、高価
なものとなる。
【0007】この発明は、上記の点に鑑みてなされたも
のであり、部屋空間において、採光性に優れ、また、通
風性のよいユニット建物および建物を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のユ
ニット建物は、上方が開口された箱形の建物ユニットの
上に下方が開口された屋根ユニットを配設することによ
り形成された部屋空間を有するユニット建物であって、
前記屋根ユニットの略垂直壁部に高さ方向略全長にわた
る採光窓が設けられるとともに、この屋根ユニットの直
下の建物ユニットにおいては、前記採光窓の下方に位置
する建物ユニットの壁部にも高さ方向略全長にわたる採
光窓が設けられていることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明のユニット建物は、上
方が開口された箱形の建物ユニットの上に下方が開口さ
れた屋根ユニットが配設することにより形成された部屋
空間を有するユニット建物であって、前記屋根ユニット
の出隅部の二つの垂直壁部に高さ方向略全長にわたる採
光窓が設けられるとともに、この屋根ユニットの直下の
建物ユニットにおいては、前記採光窓の下方に位置する
建物ユニットの出隅部の二つの壁部にも高さ方向略全長
にわたる採光窓が設けられていることを特徴としてい
る。
【0010】請求項3記載の発明のユニット建物は、上
方が開口された箱形の建物ユニットの上に下方が開口さ
れた屋根ユニットを配設することにより形成された部屋
空間を有するユニット建物であって、前記屋根ユニット
の略垂直壁部に高さ方向略全長にわたり、かつ少なくと
も一部が開閉可能な水平回転窓が設けられるとともに、
この屋根ユニットの直下の建物ユニットにおいては、前
記水平回転窓の下方に位置する壁部に対峙する壁部に高
さ方向略全長にわたる採光窓が設けられていることを特
徴としている。
【0011】請求項4記載の発明のユニット建物は、請
求項1、2又は3記載のユニット建物において、屋根ユ
ニットが、片流れ屋根を有するものであり、この片流れ
屋根の水下側であって、前記屋根ユニットの直下の建物
ユニットに隣接した位置に、上面に傾斜面を備えた上面
傾斜ユニットを配設し、この上面傾斜ユニットの傾斜面
が前記屋根ユニットの片流れ屋根の傾斜面の延長面と略
一致していることを特徴としている。
【0012】上記請求項1〜3における「高さ方向略全
長」とは、建物ユニットや屋根ユニットに上梁や下梁等
が存在して開口を設けることが不可能な領域を除いて残
る領域実質全部を意味する。
【0013】請求項5記載の発明の建物は、建物の出隅
部の二つの壁部に採光窓が設けられた建物であって、二
つの壁部の採光窓は、それぞれサッシにより形成され、
このサッシの突き合わせ部は、壁パネルとこの壁パネル
の外側を覆って化粧材が壁パネルのフレームに取付具で
固定されて形成されていることを特徴としている。
【0014】請求項6記載の発明の建物は、隣接する上
下の採光窓が略同一間口にして上下同列に配置された建
物であって、上下の採光窓は、それぞれサッシにより形
成され、このサッシの間は、壁パネルとこの壁パネルの
外側を覆って化粧材が壁パネルのフレームに取付具で固
定されて形成されている構成されていることを特徴とし
ている。
【0015】請求項1〜4記載の発明のユニット建物で
あっては、箱形の建物ユニットとしては、柱と床梁と天
井梁を接合して箱形に形成した構造体に壁パネル等の部
材を付設してユニット化したもの、耐力壁とされる壁パ
ネルと床パネルとから箱形に形成した構造体にその他の
部材を付設してユニット化したもの等があげられる。
【0016】請求項1〜4記載の発明のユニット建物で
あっては、建物ユニットの上方に設けた開口及び屋根ユ
ニットの下方に設けた開口は、そのユニットの上面又は
下面が全面開口されている場合だけではなく、部分的に
開口されている場合も含まれる。
【0017】(作用)請求項1記載の発明のユニット建
物にあっては、屋根ユニットの略垂直壁部に高さ方向略
全長にわたる採光窓が設けられるとともに、この採光窓
の下方に位置する建物ユニットの壁部にも高さ方向略全
長にわたる採光窓が設けられているので、下部から上部
に到って連続した採光窓が形成されることになって、外
観の統一性が図られ、採光性の優れた部屋空間が得られ
る。また、ユニットの上下面の全面が開口されている場
合には天井全体が高い部屋空間が得られ、部分的に開口
されている場合にはその部分が吹き抜けとなって解放感
のある部屋空間が得られる。
【0018】請求項2記載の発明のユニット建物にあっ
ては、屋根ユニットの出隅部の二つの垂直壁部に高さ方
向略全長にわたる採光窓が設けられるとともに、この採
光窓の下方に位置する建物ユニットの出隅部の二つの壁
部にも高さ方向略全長にわたる採光窓が設けられている
ので、外観の統一性が図られ、採光性が更に優れた部屋
空間が得られる。
【0019】請求項3の発明のユニット建物にあって
は、屋根ユニットの略垂直壁部に高さ方向略全長にわた
り、かつ少なくとも一部が開閉可能な水平回転窓が設け
られ、水平回転窓の下方に位置する壁部に対峙する建物
ユニットの壁部に高さ方向略全長にわたる採光窓が設け
られているているので、採光性の優れた部屋空間が得ら
れるとともに、屋根ニユットの水平回転窓と建物ユニッ
トの採光窓との間で通気して部屋空間の換気を図ること
ができ、水平回転窓を開けた状態でも部屋内に雨が降り
込み難く換気可能となり、水平回転窓は屋根部の高い所
にあるので、夜間に開けたままにしておき換気すること
もできる。
【0020】請求項4の発明のユニット建物にあって
は、請求項1、2又は3記載のユニット建物において、
屋根ユニットが、片流れ屋根を有するものであり、この
片流れ屋根の水下側であって、前記屋根ユニットの直下
の建物ユニットに隣接した位置に、上面に傾斜面を備え
た上面傾斜ユニットを配設し、この上面傾斜ユニットの
傾斜面が前記屋根ユニットの片流れ屋根の傾斜面の延長
面と略一致しているので、水下側でも、天井高さが、十
分に確保され、建築基準法の斜線制限に対応しながら、
吹き抜け空間も高くなり、解放感が向上し、採光量も多
くなり、居住性の良い実用的居室が形成される。
【0021】請求項5の発明の建物にあっては、建物の
出隅部の二つの壁部に採光窓が設けられているので、採
光性の優れた部屋空間が得られる。また、建物の出隅部
の二つの壁部の採光窓は、それぞれサッシにより形成さ
れ、このサッシの突き合わせ部は、壁パネルとこの壁パ
ネルの外側を覆って化粧材が壁パネルのフレームに取付
具で固定されて形成されているので、出隅部を容易かつ
美麗に仕上げられる。
【0022】請求項6の発明の建物にあっては、隣接す
る上下の採光窓が略同一間口にして上下同列に配置され
ているので、採光性の優れた部屋空間が得られる。ま
た、上下の採光窓は、それぞれサッシにより形成され、
このサッシの間は、壁パネルとこの壁パネルの外側を覆
って化粧材が壁パネルのフレームに取付具で固定されて
形成されているので、上下の採光窓の間を容易かつ美麗
に仕上げられる。
【0023】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面の実
施例に基づいて説明する。
【0024】(第1実施例)図1は屋根ユニット及び建
物ユニットを示す斜視図であって、(イ)は屋根ユニッ
トの斜視図、(ロ)及び(ハ)は建物ユニットの斜視
図、図2はこの発明のユニット建物の一例を示す斜視
図、図3は図2のIII −III 線断面図である。図1〜図
3において、10及び20は建物ユニット、30は屋根
ユニットである。
【0025】建物ユニット10、20は、いずれも柱と
床梁と天井梁を接合して箱形に形成したものを構造体と
し、壁材、床材、天井材等を取り付けるなどしてユニッ
ト化されたものであり、工場で製造されて建築現場に運
搬されたものである。
【0026】上記建物ユニット10、20の上面の一部
が開口102、202されている。なお、建物ユニット
20においては、建物ユニット10の上面の開口102
に対応する下面にも開口203が設けられ、下方に配置
される建物ユニット10の上面の開口102につなが
り、また上面の開口102は後述する屋根ユニット30
の下面の開口302につながり、吹き抜けを形成するよ
うになっている。
【0027】屋根ユニット30は、小屋梁、合掌、束等
を小屋組して屋根状に形成したものを構造体とし、屋根
材等を取り付けるなどしてユニット化されたものであ
り、工場で製造されて建築現場に運搬されたものであ
る。
【0028】この屋根ユニット30の下面の一部が開口
302されており、前記したように、下方に配置される
建物ユニット20の上面の開口202につながるように
なっている。また、屋根面は片流れ屋根303とされて
いる。
【0029】建物ユニット10、20と屋根ユニット3
0の開口102、202、302が設けられた側の角部
の二つの壁部にそれぞれにサッシが取り付けられ、それ
ぞれに横幅が同じで高さ方向略全長にわたる採光窓10
1、101、201、201、301、301が形成さ
れている。
【0030】建物ユニット10、20と屋根ユニット3
0の採光窓101、101、201、201、301、
301が形成されている角部の構成は、各ユニット共実
質的に同じであるので、建物ユニット10を例として、
図3を参照して説明する。
【0031】図3に示すように、建物ユニット10の採
光窓101、101は、サッシS、Sを壁部に嵌め込む
ことにより形成されており、その角部Cにおいては、角
柱70を覆うように鋼製フレーム41と木片セメント板
42の防火材料からなるL字状壁パネル40を取り付け
ている。そして、この壁パネル40を覆うようにサッシ
と同色のアルミ押出品である化粧材50を配設し、この
化粧材50の目地部51に取付具のビス60をその先端
が壁パネル40の鋼製フレーム41に達する迄打ち込ん
で固定している。なお、ビス頭はシーリング材で防水し
ている。
【0032】上記のL字状壁パネル40としては従来の
型物の壁パネルを利用でき、化粧材50も従来のアルミ
押出品を利用できるので、この角部専用に設計された型
材等が必要なく、L字状壁パネル40によって防火、防
水性が確保されている。
【0033】建物ユニット10、20と屋根ユニット3
0が上下に配置されてユニット建物とされた時、採光窓
101、101、201、201、301、301は上
下に並ぶようになっている。
【0034】図2において、11及び12は1階に配置
されるその他の建物ユニットであり、21及び22は2
階に配置されるその他の建物ユニット、31はその他の
屋根ユニットである。いずれも前記した建物ユニット1
0、20や屋根ユニット30と同様な構造体から構成さ
れている。なお、建物ユニット20と建物ユニット22
とは一つの部屋空間を形成しており、また、これらの建
物ユニット11、12、21、22等においては、窓等
が図示されていないが、所要箇所に設けられていること
は勿論である。
【0035】上記の建物ユニット22は、上面に傾斜面
221を備えた上面傾斜ユニットであって、屋根ユニッ
ト30の片流れ屋根303の水下側であって、屋根ユニ
ット30の直下の建物ユニット20に隣接した位置に配
設される。そして、建物ユニット(上面傾斜ユニット)
22の上面の傾斜面221は、屋根ユニット30の片流
れ屋根303の傾斜面の延長面と略一致して、屋根を兼
ねるようになっている。
【0036】図2に示すように、建築現場に運搬された
各ユニットは、図示していない基礎の上に、建物ユニッ
ト10、11、12及び図示されていない建物ユニット
を据付け、一階部分を形成する。次いで、この一階部分
の上に、建物ユニット20、21、22及び図示されて
いない建物ユニットを据付け、二階部分を形成する。さ
らに、この二階部分の上に、屋根ユニット30、31及
び図示されていない屋根ユニットを据付け、屋根部分を
形成してユニット建物が構築される。
【0037】こうして、このユニット建物においては、
建物ユニット10、20と屋根ユニット30が上下に配
置され、横幅が同じで高さ方向略全長にわたる採光窓1
01、101、201、201、301、301は上下
に並んでおり、建物の外観の統一がとれた美麗なものと
なっている。
【0038】また、建物ユニット10の上面の開口10
2は上階の建物ユニット20の下面の開口203につな
がり、上階の建物ユニット20の上面の開口202は屋
根ユニット30の開口301につながって吹き抜けが形
成され、この吹き抜けにより解放感のある部屋空間が形
成されている。
【0039】(第2実施例)図4はこの発明の建物の第
2実施例を示す縦断面図、図5は図4のV−V線の断面
図、図6は図4のVI−VI線の断面図、図7はこの発明の
建物で用いられる開閉可能な水平回転窓の一例を示す斜
視図である。
【0040】71〜78は、いずれも柱と床梁と天井梁
を接合して箱形に形成したものを構造体とし、壁材、床
材、天井材等を取り付けるなどしてユニット化された建
物ユニットであり、工場で製造されて建築現場に運搬さ
れたものである。
【0041】建物ユニット71〜74はユニット建物の
1階部分を構成するものであり、建物ユニット75〜7
8はユニット建物の2階部分を構成するものである。ま
た、2階部分を構成する建物ユニット75〜78の内の
建物ユニット75、77は上面が開口772されてお
り、これらの上に屋根ユニット81が配設されて傾斜屋
根が形成されている。
【0042】屋根ユニット81は、小屋梁、合掌、束等
を小屋組して屋根状に形成したものを構造体とし、屋根
材等を取り付けるなどしてユニット化されたものであ
り、工場で製造されて建築現場に運搬されたものであ
る。この屋根ユニット81の下面が開口812されてお
り、下方に配置される建物ユニット77の上面の開口7
72につながるようになっている。
【0043】上記屋根ユニット81の垂直壁には、開閉
可能な水平回転窓811が設けられている。この開閉可
能な水平回転窓811は、図7(イ)に示すように、サ
ッシ枠体813にガラス戸814が水平回転可能に嵌め
込まれて構成され、チェーン等による手動操作で開閉可
能とされている。
【0044】また、屋根ユニット81の直下の2階の建
物ユニット77の壁には、図7(ロ)に示すような、サ
ッシ枠体773にガラス戸774を水平回転可能に嵌め
込んだ開閉可能な水平回転窓771が設けられている。
さらに、他の建物ユニット73、75、78のそれぞれ
の壁にも、上記の水平回転窓781と同様の開閉可能な
水平回転窓731、751、781が設けられている。
【0045】図4〜図6に示すこの発明の建物にあって
は、屋根ユニット81の垂直壁部に開閉可能な水平回転
窓811が設けられているので、採光性の優れた部屋空
間が得られるとともに、水平回転窓811を開けること
により建物ユニット71〜78の窓間を通気して部屋空
間の換気を図ることができ、水平回転窓811を開けた
状態でガラス戸774、814等が外方に略水平に張り
出すので部屋内に雨が降り込まずに換気可能となり、ま
た屋根ユニット81の水平回転窓811は屋根部の高い
所にあるので、夜間に開けたままにしておいても人が入
る恐れがなく安全である。
【0046】特に、屋根ユニット81の直下の建物ユニ
ット77においては、水平回転窓811の下方位置に対
峙する壁部に水平回転窓771が設けられ、その上部が
傾斜屋根となっているので、水平回転窓811と水平回
転窓771との間の通気が流れ易く、換気が良好に行わ
れるものとなっている。
【0047】(第3実施例)図8はこの発明の建物の第
3実施例を示す斜視図、図9は図8に示す建物の要部を
側面から示す模式図、図10は図8に示す建物の要部の
正面図、図11は図10のXI−XI線の断面図である。
【0048】図8〜図11において、図1〜図3に示し
た第1実施例と類似ないし共通する部分には、図1〜図
3の符号にaを付して示し、第1実施例と共通するとこ
ろについては、説明を省略することがある。
【0049】建物ユニット10a、20aはその上面の
一部が開口され、建物ユニット20aにおいては、建物
ユニット10aの上面の開口に対応する下面にも開口が
設けられ、下方に配置される建物ユニット10aの上面
の開口につながり、また上面の開口は後述する屋根ユニ
ット30aの下面の開口につながり、吹き抜けを形成す
るようになっているのは、第1実施例と同様であるの
で、図示は省略する。
【0050】屋根ユニット30aは、第1実施例と同様
の構造体からなるが、第1実施例の屋根ユニット30が
側面視にて三角形をなすのに対して側面視にて台形をな
し、上面の傾斜面に屋根材304を取り付けるなどして
片流れ屋根303aとされている。
【0051】建物ユニット10a、20aと屋根ユニッ
ト30aの開口が設けられた側の角部の二つの壁部にそ
れぞれにサッシが取り付けられ、それぞれに横幅が同じ
で高さ方向略全長にわたる採光窓101a、201a、
301aが上下に並ぶように形成されている。
【0052】建物ユニット10a、20aと屋根ユニッ
ト30aの採光窓101a、201a、301aが形成
されている角部の構成は、それぞれ第1実施例と実質的
に同じであるので、説明を省略する。
【0053】図8に示すように、11a及び12aは1
階に配置されるその他の建物ユニットであり、21a及
び22aは2階に配置されるその他の建物ユニット、3
1aはその他の屋根ユニットである。いずれも前記した
建物ユニット10a、20aや屋根ユニット30aと同
様な構造体から構成されている。なお、建物ユニット2
0aと建物ユニット22aとは一つの部屋空間を形成し
ており、また、これらの建物ユニット11a、12a、
21a、22a等においては、窓等が図示されていない
が、所要箇所に設けられていることは勿論である。
【0054】上記の建物ユニット22aは、上面に傾斜
面221aと水平部222を備えた上面傾斜ユニットで
あって、屋根ユニット30aの片流れ屋根303aの水
下側であって、屋根ユニット30aの直下の建物ユニッ
ト20aに隣接した位置に配設される。
【0055】そして、建物ユニット(上面傾斜ユニッ
ト)22aの上面水平部222の上には、傾斜パネル2
24が設置され、この傾斜パネル224にて屋根ユニッ
ト30aの傾斜面と建物ユニット(上面傾斜ユニット)
22aの傾斜面221aとが連続するものとされ、図9
に示すように、屋根パネル223、304が取り付けら
れて傾斜屋根が形成されている。
【0056】また、サッシSを壁部に嵌め込むことによ
り形成された上下の採光窓101a、201a、301
aの間の構造は、図11に示すように、鋼製フレーム4
1aと木片セメント板42aの防火材料からなる壁パネ
ル40aが、上梁91aや下梁92aに取り付けられて
いる。
【0057】そして、この壁パネル40aを覆うように
サッシと同色のアルミ押出品である化粧材50aを配設
し、この化粧材50aの取付片52aに取付具のビス6
0aをその先端が壁パネル40aの鋼製フレーム41a
に達する迄打ち込んで固定している。なお、ビス頭はシ
ーリング材で防水している。
【0058】上記の壁パネル40aとしては従来の型物
の壁パネルを利用でき、化粧材50aも従来のアルミ押
出品を利用できるので、壁パネル40aによって防火、
防水性が確保されている。
【0059】こうして、このユニット建物においては、
建物ユニット10a、20aと屋根ユニット30aが上
下に配置され、横幅が同じで高さ方向略全長にわたる採
光窓101a、201a、301aが上下に並んでお
り、その間は化粧材50aで覆われ、建物の外観の統一
がとれた美麗なものとなっている。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の発明のユニット建物にあ
っては、屋根ユニットの略垂直壁部に高さ方向略全長に
わたる採光窓が設けられるとともに、この採光窓の下方
に位置する建物ユニットの壁部にも高さ方向略全長にわ
たる採光窓が設けられているので、下部から上部に到っ
て連続した採光窓が形成されることになって、外観の統
一性が図られ、採光性の優れた部屋空間が得られる。ま
た、ユニットの上下面の全面が開口されている場合には
天井全体が高い部屋空間が得られ、部分的に開口されて
いる場合にはその部分が吹き抜けとなって解放感のある
部屋空間が得られる。
【0061】請求項2記載の発明のユニット建物にあっ
ては、屋根ユニットの出隅部の二つの垂直壁部に高さ方
向略全長にわたる採光窓が設けられるとともに、この採
光窓の下方に位置する建物ユニットの出隅部の二つの壁
部にも高さ方向略全長にわたる採光窓が設けられている
ので、外観の統一性が図られ、採光性が更に優れた部屋
空間が得られる。
【0062】請求項3の発明のユニット建物にあって
は、屋根ユニットの略垂直壁部に高さ方向略全長にわた
り、かつ少なくとも一部が開閉可能な水平回転窓が設け
られ、水平回転窓の下方に位置する壁部に対峙する建物
ユニットの壁部に高さ方向略全長にわたる採光窓が設け
られているているので、採光性の優れた部屋空間が得ら
れるとともに、屋根ニユットの水平回転窓と建物ユニッ
トの採光窓との間で通気して部屋空間の換気を図ること
ができ、水平回転窓を開けた状態でも部屋内に雨が降り
込み難く換気可能となり、水平回転窓は屋根部の高い所
にあるので、夜間に開けたままにしておき換気すること
もできる。
【0063】請求項4の発明のユニット建物にあって
は、請求項1、2又は3記載のユニット建物において、
屋根ユニットが、片流れ屋根を有するものであり、この
片流れ屋根の水下側であって、前記屋根ユニットの直下
の建物ユニットに隣接した位置に、上面に傾斜面を備え
た上面傾斜ユニットを配設し、この上面傾斜ユニットの
傾斜面が前記屋根ユニットの片流れ屋根の傾斜面の延長
面と略一致しているので、水下側でも、天井高さが、十
分に確保され、建築基準法の斜線制限に対応しながら、
吹き抜け空間も高くなり、解放感が向上し、採光量も多
くなり、居住性の良い実用的居室が形成される。
【0064】請求項5の発明の建物にあっては、建物の
出隅部の二つの壁部に採光窓が設けられているので、採
光性の優れた部屋空間が得られる。また、建物の出隅部
の二つの壁部の採光窓は、それぞれサッシにより形成さ
れ、このサッシの突き合わせ部は、壁パネルとこの壁パ
ネルの外側を覆って化粧材が壁パネルのフレームに取付
具で固定されて形成されているので、出隅部を容易かつ
美麗に仕上げられる。
【0065】請求項6の発明の建物にあっては、隣接す
る上下の採光窓が略同一間口にして上下同列に配置され
ているので、採光性の優れた部屋空間が得られる。ま
た、上下の採光窓は、それぞれサッシにより形成され、
このサッシの間は、壁パネルとこの壁パネルの外側を覆
って化粧材が壁パネルのフレームに取付具で固定されて
形成されているので、上下の採光窓の間を容易かつ美麗
に仕上げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のユニット建物に用いられる屋根ユニ
ット及び建物ユニットを示す斜視図であって、(イ)は
屋根ユニットの斜視図、(ロ)及び(ハ)は建物ユニッ
トの斜視図である。
【図2】図2はこの発明のユニット建物の一例を示す斜
視図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】この発明の建物の第2実施例を示す縦断面図で
ある。
【図5】図4のV−V線の断面図である。
【図6】図4のVI−VI線の断面図である。
【図7】この発明の建物で用いられる開閉可能な水平回
転窓の一例を示す斜視図である。
【図8】この発明の建物の第3実施例を示す斜視図であ
る。
【図9】図8に示す建物の要部を側面から示す模式図で
ある。
【図10】図8に示す建物の要部の正面図である。
【図11】図10のXI−XI線の断面図である。
【符号の説明】
10、20、10a、20a 建物ユニット 101、201、101a、201a 採光窓 102、202 開口 30、30a 屋根ユニット 301、301a 採光窓 302 開口 40 壁パネル 41 フレーム 50 化粧材 60 ビス(固定具) 71〜78 建物ユニット 771 水平回転窓 81 屋根ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平井 希一 茨城県つくば市和台32 積水化学工業株式 会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方が開口された箱形の建物ユニットの
    上に下方が開口された屋根ユニットを配設することによ
    り形成された部屋空間を有するユニット建物であって、
    前記屋根ユニットの略垂直壁部に高さ方向略全長にわた
    る採光窓が設けられるとともに、この屋根ユニットの直
    下の建物ユニットにおいては、前記採光窓の下方に位置
    する建物ユニットの壁部にも高さ方向略全長にわたる採
    光窓が設けられていることを特徴とするユニット建物。
  2. 【請求項2】 上方が開口された箱形の建物ユニットの
    上に下方が開口された屋根ユニットが配設することによ
    り形成された部屋空間を有するユニット建物であって、
    前記屋根ユニットの出隅部の二つの垂直壁部に高さ方向
    略全長にわたる採光窓が設けられるとともに、この屋根
    ユニットの直下の建物ユニットにおいては、前記採光窓
    の下方に位置する建物ユニットの出隅部の二つの壁部に
    も高さ方向略全長にわたる採光窓が設けられていること
    を特徴とするユニット建物。
  3. 【請求項3】 上方が開口された箱形の建物ユニットの
    上に下方が開口された屋根ユニットを配設することによ
    り形成された部屋空間を有するユニット建物であって、
    前記屋根ユニットの略垂直壁部に高さ方向略全長にわた
    り、かつ少なくとも一部が開閉可能な水平回転窓が設け
    られるとともに、この屋根ユニットの直下の建物ユニッ
    トにおいては、前記水平回転窓の下方に位置する壁部に
    対峙する壁部に高さ方向略全長にわたる採光窓が設けら
    れていることを特徴とするユニット建物。
  4. 【請求項4】 屋根ユニットが、片流れ屋根を有するも
    のであり、この片流れ屋根の水下側であって、前記屋根
    ユニットの直下の建物ユニットに隣接した位置に、上面
    に傾斜面を備えた上面傾斜ユニットを配設し、この上面
    傾斜ユニットの傾斜面が前記屋根ユニットの片流れ屋根
    の傾斜面の延長面と略一致していることを特徴とする請
    求項1、2又は3記載のユニット建物。
  5. 【請求項5】 建物の出隅部の二つの壁部に採光窓が設
    けられた建物であって、二つの壁部の採光窓は、それぞ
    れサッシにより形成され、このサッシの突き合わせ部
    は、壁パネルとこの壁パネルの外側を覆って化粧材が壁
    パネルのフレームに取付具で固定されて形成されている
    ことを特徴とする建物。
  6. 【請求項6】 隣接する上下の採光窓が略同一間口にし
    て上下同列に配置された建物であって、上下の採光窓
    は、それぞれサッシにより形成され、このサッシの間
    は、壁パネルとこの壁パネルの外側を覆って化粧材が壁
    パネルのフレームに取付具で固定されて形成されている
    ことを特徴とする建物。
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