JP2015083752A - 建物 - Google Patents
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Abstract
【課題】室内から外部床に荷物を出し入れする際の作業者の肉体的負担を軽減し、外部床への荷物の出し入れを容易に行うことができる建物を提供する。【解決手段】2階床3より低い高さに位置する中間床5と、2階床3と略同じ高さに位置するベランダ23とを備える構成とし、下端の高さが2階床3近傍に位置する窓42を挟んで、中間床5とベランダ23とを隣接させて配置する。窓42の下端の高さは、中間床5上に立った作業者が抱えた荷物の下端の高さにほぼ等しくなり、作業者は腰を屈める必要がなく、中間床5からベランダ23への荷物の出し入れを容易に行うことができる。【選択図】図4
Description
本発明は、下階床と上階床との間に中間床を備えた建物に関する。
一般的に、ベランダ、バルコニーなどの外部床は、当該外部床に隣接する部屋(居室)の床レベルに対応して等しい高さに設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の従来の建物では、外部床に置かれた荷物を外部床以外の場所に移動させる場合、作業する人は腰を屈めて荷物を持ち上げる必要があり肉体的負担が大きくなっていた。同様に、荷物を外部床上に移動させる場合にも、作業する人は腰を屈めて荷物を置く必要があり肉体的負担が大きくなっていた。
本発明は、作業する人の肉体的負担を軽減し、外部床への荷物の出し入れを容易に行うことができる建物を提供することを目的とする。
本発明の建物は、下階床と、下階床の上方に配置された上階床と、上下方向において下階床と上階床との間に位置する中間床と、上階床と略同じ高さに位置する外部床と、を備え、中間床は、上階床より低い位置であり、中間床上の人が外部床に荷物を出し入れできる高さに配置され、下端が上階床近傍に位置する開閉可能な第1の開口部を挟んで、中間床と前記外部床とが隣接していることを特徴としている。
この建物では、第1の開口部の下端の高さは、中間床上に立った人物が抱えた荷物の下端の高さにほぼ等しく、腰を屈める必要がなく中間床から外部床への荷物の出し入れを容易に行うことができる。また、上階床まで上がることなく、中間床上から外部床に荷物を置くことができるので、作業をする人の肉体的負担を軽減して、外部床への荷物の出し入れを容易に行うことができる。なお、「略同じ高さ」とは、等しい高さを含み、例えば施工誤差などにより、高さにずれが生じている場合を含む。なお、「上階床近傍」とは、上階床との差が0〜200mm程度の範囲をいう。
また、中間床は、上階床から700mm〜900mm低い高さに配置されていることが好適である。これにより、中間床上に立った人物が抱えた荷物を、外部床上に置く場合に適切な高さとなる。
また、第1の開口部の上端は、上階の天井近傍に位置することが好適である。これにより、背の高い(上下方向に長い)荷物であっても第1の開口部を通過させて、中間床から外部床へ荷物の出し入れを行うことができる。
また、建物は、中間床に隣接して吹抜け部が設けられていることが好ましい。これにより、下階床から吹抜け部及び第1の開口部を通過させて、外部床への大型の荷物の出し入れを容易に行うことができる。
また、外部床は上階床と外周壁を挟んで隣接し、外周壁には、上階床から外部床へ出入りするための第2の開口部が設けられていることが好ましい。これにより、第2の開口部を通じて外部床への出入りを容易に行うことができる。上階床から第2の開口部を通り、荷物を持ったまま外部床への出入りを行うこともできる。
本発明によれば、中間床上に立った人物が、腰を屈める必要がなく、中間床から外部床への荷物の出し入れを容易に行うことができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る建物の実施形態について詳細に説明する。図1及び図2では、建物1の北側の領域が上側になるように図示している。
(躯体基本構成)
建物1は、例えば305mmの平面モジュール(いわゆる「尺モジュール」)を有する梁勝ち工法が採用された鉄骨造2階建て、陸屋根形式の工業化住宅である。建物1の基礎は、格子状に構築された鉄筋コンクリート造の布基礎であり、H型鋼からなる基礎梁が適宜架け渡されている。建物1の軸組架構は、規格化された複数の梁及び柱が剛接合されて構成され、1階及び2階の柱の長さは等しくなっている。規格化された柱の長さは1階及び2階とも単一種類であり建物1の高さは固定され、基本的には、2階床3は階高を2等分する高さに配置されている。
建物1は、例えば305mmの平面モジュール(いわゆる「尺モジュール」)を有する梁勝ち工法が採用された鉄骨造2階建て、陸屋根形式の工業化住宅である。建物1の基礎は、格子状に構築された鉄筋コンクリート造の布基礎であり、H型鋼からなる基礎梁が適宜架け渡されている。建物1の軸組架構は、規格化された複数の梁及び柱が剛接合されて構成され、1階及び2階の柱の長さは等しくなっている。規格化された柱の長さは1階及び2階とも単一種類であり建物1の高さは固定され、基本的には、2階床3は階高を2等分する高さに配置されている。
各階の床は各階の梁で支持された複数のALC(軽量気泡コンクリート)パネルからなり、1階床2は基礎梁に支持され、2階床3は2階の梁に支持されている。建物1の外周壁4は各階の梁で指示された複数のALCパネルからなり、ALCパネルの上端及び下端はそれぞれ、上下方向に対向する梁に支持されている。1階部分の外周壁4は基礎梁及び2階の梁に支持され、2階部分の外周壁4は2階の梁及び天井側の梁に支持されている。
建物1では、1階及び2階で上下に連続して配置された四隅の柱の内側の領域である平面視矩形状の複数のグリッドを備え、複数のグリッドのうちの一つのグリッドにおいて、2階床3(及び小梁)が取り除かれ、この取り除かれた領域内に中間床5が設置されている。「2階床が取り除かれ」とは、2階床3が設置されていないことをいう。同様に、「小梁が取り除かれ」とは、小梁が設置されていないことをいう。また、中間床5が設置されるグリッド(領域)を中間階グリッド6という。
建物1は、2階床3の床面よりも約800mm低い高さに中間床5を設けることができるように規格化されたものである。建物1の軸組架構は、中間床5を支持する中間梁及び中間柱を有する。中間床5は、1階床2及び2階床3と同様にALCからなり、中間梁によって支持されている。
建物1は、図1及び図2に示されるように、平面視において東西方向に長く、中間階グリッド6は、南寄りの領域に形成されており、中間階グリッド6内の西寄りの領域に中間床5が配置されている。
(建物の全体構成)
建物1は、二世帯住宅として使用可能なものであり、1階に親世帯専用の生活領域を成す親世帯住居部が設けられ、2階に子世帯専用の生活領域を成す子世帯住居部が設けられている。1階部分は、両世帯が共用する共用部を除いて親世帯住居部となる。
建物1は、二世帯住宅として使用可能なものであり、1階に親世帯専用の生活領域を成す親世帯住居部が設けられ、2階に子世帯専用の生活領域を成す子世帯住居部が設けられている。1階部分は、両世帯が共用する共用部を除いて親世帯住居部となる。
建物1の1階部分には、図1に示されるように、共用玄関10、共用ホール11、LDK71(居間部12、台所部13、食堂部14)、水回り35(浴室15、洗面室16、トイレ17)、寝室18、客間19及び共用収納室20が配置され、建物1の2階部分には、図2に示されるように、子供室21、第1の廊下(上階廊下)22、ベランダ23、LDK72(居間部24、台所部25、食堂部26)、水回り73(浴室27、洗面室28、ユーティリティ室74、トイレ75)、寝室29、WIC(walk-in closet)30及び予備室31が配置されている。また、中間床5上の空間すなわち中間階には、共用室(高天井居室)7が形成されている。中間階グリッド6内の東寄りの領域には中間床5が設けられておらず、吹抜け部8及び階段室77が形成されている。
(1階の構成)
共用玄関10は、平面視において建物1の南側の略中央で、外周壁4cに接するように配置されており、当該外周壁4cには玄関ドア10aが設けられている。共用玄関10の北側には上がり框を挟んで共用ホール11が配置されている。また、共用ホール11に連続して廊下32が配置されている。
共用玄関10は、平面視において建物1の南側の略中央で、外周壁4cに接するように配置されており、当該外周壁4cには玄関ドア10aが設けられている。共用玄関10の北側には上がり框を挟んで共用ホール11が配置されている。また、共用ホール11に連続して廊下32が配置されている。
居間部12、台所部13、及び食堂部14からなるLDK71は建物1の東側に配置されている。居間部12は、建物1の南東の角部に配置されている。居間部12の一部領域12bの床レベルは、1階床2の一般部の床レベルよりも400mmほど低く設定されている。居間部12の南側の外周壁4cには、例えば2枚構成の折り畳み式障子複数組からなる全開可能な窓33が設けられている。窓33の障子はそれぞれ建物1の外部側に張り出しながら折り畳まれ、窓33の幅方向の両側へ振り分けられるようにスライドして略全開状態となる。また、居間部12には、L型のソファ12aが配置されている。
台所部13及び食堂部14は、居間部12の北側に配置されている。食堂部14は、東側の外周壁4aに面し、台所部13は、食堂部14の西側に配置されている。台所部13にはキッチンセット13aが設置され、食堂部14には食卓セット14aが置かれている。キッチンセット13aは、対面式であり、シンクやガスコンロ等を備え、食卓セット14aは、テーブル及び椅子を備えている。
また、LDK71と廊下32との間の間仕切り壁には2枚引き違い形式の建具34が設けられている。
LDK71の北西側には、浴室15、洗面室16、及びトイレ17からなる水回り35が配置されている。洗面室16には、洗面化粧台を備えるとともに、洗濯機用の給排水設備を備えた洗濯コーナーが設けられている。洗面室16とLDK71との間の間仕切り壁には、片引き形式の建具36が設けられている。
トイレ17に隣接して、1階の親世帯居住部と2階の子世帯居住部とを直接連絡する階段37が設けられている。階段37はUターン形式の階段であり、階段37では1階から北向きに上り、中間部の踊場を経由して南向きに上ることで2階に到達する。
北西の角部には寝室18が配置され、寝室18の南側であり南西の角部には客間19が配置されている。寝室18と廊下32との間の間仕切り壁には、ドア18aが設けられている。
客間19と廊下32との間の間仕切り壁には、3枚引き違い形式の建具40が設けられている。また、客間19の南側には、三和土(たたき)41が配置されている。三和土41は、共用玄関10の西側で建物1の南側の外周壁4cに沿って配置されており、共用玄関10と連通し、床レベルも共用玄関10と等しい。
共用収納室20は、平面視において中間階グリッド6内に配置されている。具体的には中間床5の下方、及び後述する下階段43、第1の上階段44の下方に跨って配置されている。共用収納室20の北側の廊下との間の間仕切り壁には出入口(第1通路)20aが設けられ、共用収納室20の南側の共用玄関10との間の間仕切り壁には、出入口(第2通路)20bが設けられている。出入口(第1通路)20aは親世帯家族の出入りに使用され、出入口(第2通路)20bは子世帯家族の出入りに使用される。共用収納室20の大部分の領域の床レベルは、共用玄関10の土間のレベルに等しく、1階床2の一般部の床レベルよりも200mm弱低く設定されている。共用収納室20の一部領域、すなわち出入口(第1通路)20a近辺の領域の床レベルは、廊下32の床等の1階床2の一般部の床レベルに等しく設定されており、内部に床段差部が形成されている。
(中間階の構成)
中間床5上には共用室7が形成されている。共用室7の天井面の高さは2階の居室(2階室)の天井面と等しくなっている。2階の居室の天井面とは、建物1の2階の室内空間を形成する子供室21の天井面などである。2階部分において、共用室7の南側には、ベランダ23が配置されている。共用室7とベランダ23との間の外周壁4eには窓42が設けられている。共用室7には、西側の縁に沿ってソファ7aが配置されている。
中間床5上には共用室7が形成されている。共用室7の天井面の高さは2階の居室(2階室)の天井面と等しくなっている。2階の居室の天井面とは、建物1の2階の室内空間を形成する子供室21の天井面などである。2階部分において、共用室7の南側には、ベランダ23が配置されている。共用室7とベランダ23との間の外周壁4eには窓42が設けられている。共用室7には、西側の縁に沿ってソファ7aが配置されている。
窓42の下端の高さ位置は、2階床3の床面より約180mm高く、中間床5の床面より約980mm高く設定されている。また、窓42の上端の高さ位置は、天井面より約80mm低い位置に配置されている。
共用室7は、1階床2と中間床5の東側の縁とを接続する下階段43によって1階の共用ホール11と連絡されている。また共用室7は、下階段43に隣接し中間床5の縁と2階床3の縁とを接続する第1の上階段44によって、2階の第2の廊下51と連絡され、更に中間床5と2階床3の縁とを接続する第2の上階段45によって、第1の廊下22に連絡されている。
中間床5の東側の縁部には、吹抜け部8に沿って透視性を有する手摺46が設けられている。手摺46は、中間床5の床面から900mm程度の高さを有する。
また、共用室7の北側には書棚59が設けられている。書棚59は共用室7に隣接する2階床3上に設置され、共用室7側から利用できるように配置されている。
吹抜け部8は中間階グリッド6内において中間床5及び階段(下階段43、第1の上階段44)が設けられていない領域である。吹抜け部8においては、1階床2の床面から2階部分の天井面まで空間を遮るものが存在せず、連続した空間が形成されている。吹抜け部8は、平面視において共用ホール11と共用室7の間に形成されている。
階段室77には、下階段43および第1の上階段44が設けられている。下階段43は平、面視及び立面視共に一直線状であり、第1の上階段44は平面視において一直線状、立面視において「ヘ」字状を成している。第1の上階段44には、最上段の段板部に連続して2階床3と同一レベルとなる踊場47が形成されている。
窓42は、図5及び図6に示されるように、片引き形式の開閉部(第1の開口部)61と嵌め殺し部62とからなる。開閉部61は、中間床5上の共用室7に面して配置されており、共用室7からの操作で開閉することが可能である。
嵌め殺し部62は、窓ガラスが窓枠に固定されて開閉できない部分であり、吹抜け部8に面している。嵌め殺し部62の幅寸法は、開閉部61の幅寸法よりも大きく設定されている。
また、開閉部61は、嵌め殺し部62側に引き込まれ、開放状態において、開閉部61は、嵌め殺し部62の内側に重なるように構成されている。また、開閉部61と嵌め殺し部62との境界は、共用室7と吹抜け部8との境界(すなわち手摺46の位置)にほぼ一致している。
(2階の構成)
2階の南西の角部には、子供室21が配置されている。子供室21の内部には、学習机やベッドなどが配置されている。子供室21と後述する第1の廊下22との間の間仕切り壁には、2階床3の床面から天井面近傍まで達する天地丈3枚引き違い形式の建具48が設置されている。建具48の面材は半透明のアクリル樹脂からなり、建具48を閉めた状態であっても共用室7、共用ホール11及び廊下32などから子供室21内の気配が感じ取れるようになっている。
2階の南西の角部には、子供室21が配置されている。子供室21の内部には、学習机やベッドなどが配置されている。子供室21と後述する第1の廊下22との間の間仕切り壁には、2階床3の床面から天井面近傍まで達する天地丈3枚引き違い形式の建具48が設置されている。建具48の面材は半透明のアクリル樹脂からなり、建具48を閉めた状態であっても共用室7、共用ホール11及び廊下32などから子供室21内の気配が感じ取れるようになっている。
また、子供室21が接する南側の外周壁4cには、掃出し窓(第2の開口部)21aが設けられ、子供室21からベランダ23への出入りが可能となっている。
2階における子供室21と共用室7との間には、南北方向に延在する第1の廊下22が配置されている。第1の廊下22において、共用室7との境界を成す辺のうち第2の上階段45の接続部以外の部分には透視性を有する手摺49が設けられている。
居間部24、台所部25、食堂部26からなるLDK72は、建物1の東側に配置されている。居間部24は、吹抜け部8寄りに位置しており、南側の外周壁4fを挟んで、南側のベランダ23に面している。外周壁4fには2枚構成の折り畳み式障子3組からなる全開可能な窓50が設けられている。窓50の障子はそれぞれベランダ23側(建物1の外部側)に張り出しながら折り畳まれ、窓50の幅方向の両側へ振り分けられるようにスライドして略全開状態となる。窓50を通り、LDK72(居間部24)からベランダ23への出入りが可能となっている。また、LDK72(居間部24)と第2の廊下51との間の間仕切り壁には、出入口24aが設けられている。第2の廊下51は、第1の上階段44の踊場47と接続されている。
台所部25及び食堂部26は、居間部24の東側に配置されている。台所部25には、キッチンセット25aが設置され、食堂部26には食卓セット26aが置かれている。キッチンセット25aは、シンクやガスコンロ等を備え、食卓セット26aは、テーブル及び椅子を備えている。また、食堂部26の西寄りのスペースには、カウンター52及び椅子53が配置されており、学習コーナーが形成されている。
LDK72の北側には浴室27、洗面室28、ユーティリティ室74、及びトイレ75からなる水回り54が配置されている。洗面室28には洗面化粧台が設置され、ユーティリティ室74には、洗濯機用の給排水設備を備えた洗濯コーナーが設けられている。洗面室28と台所部25との間の間仕切り壁には、片引き形式の建具55が設けられている。また、水回り54の北側にはベランダ56が設けられている。
寝室29は、東西方向の中央且つ北側に配置されている。寝室29にはベッド29aが配置されている。寝室29と第2の廊下51との間の間仕切り壁には、片引き形式の建具63が設けられている。寝室29の東側にはWIC30が設けられている。WIC30は、居間部24にも隣接しており、寝室29及び居間部24から出入りが可能である。
予備室31は北西の角部に配置されている。予備室31と第2の廊下51との間の間仕切り壁には出入口31aが設けられ、更に予備室31と第1の廊下22との間の間仕切り壁にも出入口31bが設けられている。
ベランダ(外部床)23は南側の外周壁4cを挟んで、子供室21、共用室7、吹抜け部8及び居間部24に接するように配置されている。ベランダ23の床面と2階床3の床面とはほぼ同じ高さとなっている。ベランダ23には、子供室21からは掃出し窓21aを介して、居間部24からは窓50を介して出入りが可能である。
(断面構成)
建物1では、図3及び図4に示されるように、東西方向に沿う断面において、共用玄関10及び共用ホール11の床面よりも共用室7の床面が高い位置に配置され、更に共用室7の床面よりも子供室21の床面が高い位置に配置されることで、共用玄関10及び共用ホール11の床面と、共用室7の床面と、子供室21の床面とがひな檀状に構成されている。
建物1では、図3及び図4に示されるように、東西方向に沿う断面において、共用玄関10及び共用ホール11の床面よりも共用室7の床面が高い位置に配置され、更に共用室7の床面よりも子供室21の床面が高い位置に配置されることで、共用玄関10及び共用ホール11の床面と、共用室7の床面と、子供室21の床面とがひな檀状に構成されている。
次に建物1の作用について説明する。
この建物1において、1階の荷物をベランダ23に移動させる場合には、2階床3まで上がることなく、中間床5上から窓42を介して移動させることができる。この際、窓42の下端と抱え上げられた荷物の下端との高さの差は小さいので、窓42を通過させる際に荷物を更に高く持ち上げる必要がない。また、窓42を通過させた後に荷物をベランダ23の床に置く際も、荷物を抱えた状態で腰を屈める必要がない。このように、ベランダ23へ荷物を移動させる際の作業負荷を大幅に軽減することができる。なお、ベランダ23の荷物を1階に移動させる場合についても、同様に作業負荷を軽減させることができる。
この建物1において、1階の荷物をベランダ23に移動させる場合には、2階床3まで上がることなく、中間床5上から窓42を介して移動させることができる。この際、窓42の下端と抱え上げられた荷物の下端との高さの差は小さいので、窓42を通過させる際に荷物を更に高く持ち上げる必要がない。また、窓42を通過させた後に荷物をベランダ23の床に置く際も、荷物を抱えた状態で腰を屈める必要がない。このように、ベランダ23へ荷物を移動させる際の作業負荷を大幅に軽減することができる。なお、ベランダ23の荷物を1階に移動させる場合についても、同様に作業負荷を軽減させることができる。
また、窓42の上端は、2階の天井近傍に配置されているので、長尺で持ち上げた際に上方に高く突出する荷物であっても、容易に窓42を通過させることができる。
また、中間床5に隣接して吹抜け部8が設けられているので、大型の荷物を吹抜け部8及び窓42とを経由させることで容易にベランダ23に移動させることができる。
また、子供室21とベランダ23との間の外周壁4cには人が出入り可能な掃出し窓21aが設けられており、更に居間部24とベランダ23との間の外周壁4fにも略全開可能で人が出入りできる窓50が設けられており、窓42からは出し入れが難しい荷物をこれらの窓を経由して出し入れすることも可能である。
また、建物1では、中間床5(共用室7の床)に隣接して吹抜け部8が形成されている。このような吹抜け部8を設けることで、共用玄関10及び共用ホール11と子供室21との間に形成される狭窄部分Kに広がりを持たせることができ、共用玄関10及び共用ホール11から子供室21の様子を伺いやすいものとされている。狭窄部分Kとは、断面視において、中間床と2階床との離隔距離である。吹抜け部8がない場合は、中間床5と2階床との距離は高さ方向の差のみとなるが、吹抜け部8を設けることにより、中間床5の吹抜け部8側の端縁と、2階床の吹抜け部8側の端縁との離隔距離が増加し狭窄部分に広がりを持たせることができる。
例えば図4に示されるように、破線で示す中間床延長部80を備え、吹抜け部8が形成されていない場合には、共用ホール11に立った人は、視線V1〜V2までの視線しか確保されず、共用室7、第1の廊下22及び子供室21の様子をうかがうことができない。しかしながら建物1では、吹抜け部8が設けられ狭窄部分Kに広がりを持たせているので、視線V1〜V3〜V2までの視野を確保することができ、共用室7、第1の廊下22及び子供室21を一度に見ることができる。
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記のような種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態の建物1では、共用玄関10及び共用ホール11の床と、共用室7の床と、子供室21床が、東西方向に沿う断面において、雛壇状に配置されているが、雛壇の方向は東西方向に限定されず、任意の方向であってよい。その他、建物1の間取りや方角等も上記実施形態に限定されない。
また、上記実施形態では、中間床5は、2階床3から800mm低い高さに配置されているが、その他の高さに中間床5が配置されていてもよい。例えば2階床3から700mm〜900mm低い高さに配置されている中間床5としてもよい。
また、上記実施形態では、下階床を1階の床とし、上階床を2階の床としているが、下階床を2階の床とし、上階床を3階の床としてもよい。また、下階床を地面より低いと高さに配置してもよい。
また上記実施形態では、中間床5及び吹抜け部8に面する外周壁4eに、片引き形式の開閉部61を有する窓を備える構成としているが、開閉形式は、片引き形式に限定されず、引き違い形式、両袖片引き形式、上げ下げ形式、外開き形式、折りたたみ形式などでもよい。また、窓の大きさや形状も限定されない。また、窓は嵌め殺し部62を備えていないものでもよい。また、窓は中間床5に対応する部分にのみ設けられ、吹抜け部8に対応する部分には窓が配置されていないものでもよい。
また、子供室21の出入口の設けられる建具は、半透明のスライド式の建具に限定されず、例えばドア式の建具などその他の建具が設けられていてもよい。
また上記実施形態では、建物1を二世帯住宅として説明しているが、建物1は二世帯住宅として利用しないものでもよい。また、建物は住宅に限定されず、店舗、事務所、工場、倉庫、病院などその他の建物として利用されるものでもよい。
なお、上記実施形態では、窓42の下端の高さ位置は、2階床3の床面より約180mm高く設定されているとしているが、窓42の下端の高さ位置は、2階床3の床面より200mm程度高いものでもよい。
1…建物、2…1階床(下階床)、3…2階床(上階床)、4…外周壁、5…中間床、7…共用室、10…共用玄関、8…吹抜け部、11…共用ホール、20…共用収納室、21…子供室、21a…掃出し窓(第2の開口部)、22…第1の廊下(上階廊下)、23…ベランダ(外部床)、24…居間部、25…台所部、26…食堂部、42…窓、61…開閉部(第1の開口部)、62…嵌め殺し部。
Claims (5)
- 下階床と、
前記下階床の上方に配置された上階床と、
上下方向において前記下階床と前記上階床との間に位置する中間床と、
前記上階床と略同じ高さに位置する外部床と、を備え、
前記中間床は、前記中間床上の人が前記外部床に荷物を出し入れできる高さに配置され、
下端が前記上階床近傍に位置する開閉可能な第1の開口部を含む外周壁を挟んで、前記中間床と前記外部床とが隣接していることを特徴とする建物。 - 前記中間床は、前記上階床から700mm〜900mm低い高さに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の建物。
- 前記第1の開口部の上端は、上階の天井近傍に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の建物。
- 前記中間床に隣接して吹抜け部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の建物。
- 前記外部床は前記上階床と前記外周壁を挟んで隣接し、前記外周壁には、前記上階床から前記外部床へ出入りするための第2の開口部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の建物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013222473A JP2015083752A (ja) | 2013-10-25 | 2013-10-25 | 建物 |
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