JP3234989U - 床下収納型建築構造物 - Google Patents

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征吾 亀田
利博 山縣
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株式会社アセットデザインカンパニー
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Abstract

【課題】居室部の床下に収納スペースを備えつつ、収納スペースの利活用と使用面積の拡充を図りうる床下収納型建築構造物を提供する。【解決手段】床下収納型建築構造物は、床下収納を備えた居室部と、居室部にアクセスするための第一上り階段、第二上り階段、下り階段とを備え、第一上り階段と第二上り階段は、居室部を挟んで配置されており、第一上り階段、第二上り階段、それぞれの近傍に、床下収納にアクセスするためのアクセス部が設けられ、第二上り階段に、小部屋が連結され、下り階段は、ロフトに連結されるとともに、下り階段、ないしロフトの下部に、トイレならびにユニットバスが備えられ、第一上り階段ならびに第二上り階段の最低部と、床下収納の床面の高さが揃えられている。【選択図】図5

Description

本考案は,建築構造物ならびに建築方法に関する。より詳細にいうと本考案は,マンションやアパートなどの共同住宅や長屋に好適に用いることができる,床下収納型の建築構造物ならびに建築方法に関する。
マンションやアパートなどの共同住宅は,学生や単身赴任者など,多くの人の一般的な居住様式として利用されている。
すなわち,共同住宅は,一般の専有面積以下であるにもかかわらず,生活に必要な様々な機能と居住空間が確保されている。
共同住宅における空間の利活用として,収納スペースを居室部の床下に備えた技術が開示されている(非特許文献1)。
実用新案登録第3110707号
先行技術には,居室部の床下に収納スペースを備えた建築構造物に関する技術が開示されている。かかる先行技術は,賃貸マンションなどの比較的狭い専有面積の建築物において,収納スペースを拡充できる点において有用である。
しかるに,先行技術においては,必ずしも利便性に優れるとは言えない課題を有していると考案者らは考えた。
すなわち,先行技術においては,収納スペースへのアクセスが,収納スペース側面の出入り口と居室部床の引き出し口となっており,横方向と上方向からのアプローチとなっている。そのため,収納スペースの利活用に限界が生じやすいという課題を有していた。また,窓から収納スペースにアクセスすることができるものの,屋外からのアクセスのため,利便性という点では優れるとは言い難いものであった。
加えて,時代背景の変化という事情もある。
すなわち,近年においては,在宅ワークが推奨されており,賃貸マンションといえども,居室部以外の複数の機能を備えることが強く求められる時代となった。そのため,専有面積が限られていても,これを十分に活用して機能的に分離して使用することができる技術の提供が求められるようになっていた。
上記事情を背景として本考案では,居室部の床下に収納スペースを備えつつ,収納スペースの利活用と使用面積の拡充により機能的な分離を達成しうる建築構造物の提供を課題とする。
考案者らは,鋭意研究の結果,居室部の床下に収納スペースを備えた建築構造物において,居室部へアプローチしうる上り階段を2か所設けるとともに,上り階段近傍であって収納スペースの側壁に,収納スペースへのアクセス部を設けた建築構造物に想到するとともに,上り階段の一端に多目的に使用可能な小部屋を設けて,機能的に分離可能な建築構造物に想到し考案を完成させた。
さらに考案者らは,居室部からの上り階段を設け,ロフトへとアクセスできる建築構造物に想到し,考案を完成させた。
本考案は,以下の構成からなる。
[1]床下収納を備えた居室部と,
前記居室部にアクセスするための第一上り階段,第二上り階段,下り階段とを備え,
第一上り階段と第二上り階段は,居室部を挟んで配置されており,
第一上り階段,第二上り階段,それぞれの近傍に,床下収納にアクセスするためのアクセス部が設けられ,
第二上り階段に,小部屋が連結され,
下り階段は,ロフトに連結されるとともに,下り階段,ないしロフトの下部に,トイレならびにユニットバスが備えられ,
第一上り階段ならびに第二上り階段の最低部と,床下収納の床面の高さが揃えられていることを特徴とする床下収納型建築構造物。
[2]第一上り階段が,玄関に連結されている請求項1に記載の建築構造物。
[3]第一上り階段と第二上り階段が,対側に配置されている請求項1又は2に記載の床下収納型建築構造物。
[4]ロフトに,居室部への落下を防止しうる落下防止設備が備えられている請求項1から3のいずれかに記載の床下収納型建築構造物。
[5]前記落下防止設備が,ロフト床面と天井面に不可逆的に分離できない形で備えられている請求項4に記載の床下収納型建築構造物。
[6]前記落下防止設備が,本棚として構成される請求項5に記載の床下収納型建築構造物。
[7]共同住宅,長屋に備えられる請求項1から6のいずれかに記載の床下収納型建築構造物。
本考案により,居室部の床下に収納スペースを備えつつ,収納スペースの利活用と使用面積の拡充により機能的な分離を達成しうる建築構造物の提供が可能となった。
床下収納型建築構造物を模式的に表した図(平面図)。 床下収納型建築構造物を模式的に表した図(正面図)。 異なる態様の床下収納型建築構造物を模式的に表した図(平面図)。 床下収納型建築構造物を模式的に表した図(平面図)。 床下収納型建築構造物を使用したマンションの様子を示したイメージ図(玄関からの様子を示した斜視図)。 床下収納型建築構造物を使用したマンションの様子を示したイメージ図(断面図)。 床下収納型建築構造物を使用したマンションの小部屋からの様子を示したイメージ図。 床下収納型建築構造物を使用したマンションの居室部手前側(正面側)からの様子を示したイメージ図。 床下収納型建築構造物を使用したマンションの様子を示した設計図面(平面図)。
本考案について,説明を行う。
<<I.考案の概容>>
本考案の床下収納型建築構造物は,床下収納を備えた居室部と,前記居室部にアクセスするための第一上り階段,第二上り階段とを備え,第一上り階段と第二上り階段は,居室部を挟んで配置されており,第一上り階段,第二上り階段,それぞれの近傍に,床下収納にアクセスするためのアクセス部が設けられていることを特徴とする。また,最も好ましい態様として本考案の床下収納型建築構造物は,床下収納を備えた居室部と,前記居室部にアクセスするための第一上り階段,第二上り階段,下り階段とを備え,第一上り階段と第二上り階段は,居室部を挟んで配置されており,第一上り階段,第二上り階段,それぞれの近傍に,床下収納にアクセスするためのアクセス部が設けられ,第二上り階段に,小部屋が連結され,下り階段は,ロフトに連結されるとともに,下り階段,ないしロフトの下部に,トイレならびにユニットバスが備えられ,第一上り階段ならびに第二上り階段の最低部と,床下収納の床面の高さが揃えられている構成とすることができる。
これにより,床下収納型建築構造物において床下収納へのアクセス性を高めつつ,コンパクトな構造とすることが可能となり,特に,賃貸マンションなど専有面積が限られる構造物に床下収納型建築構造物を適用することで,専有面積の効果的な活用が可能となる効果を有する。
また,アクセス部は,第一上り階段と第二上り階段,それぞれ近傍に設けられることから,アクセス部の位置関係についても,居室部を挟んで位置することとなる。これにより,収納スペースへのアクセス性を高め利便性を向上させるとともに,空気の流れについても,収納スペースを横断して流れることとなり,湿気がたまりにくい構造とすることが可能となる。
なお,本考案の床下収納型建築構造物は,マンションやアパートなどの共同住宅ないし長屋などの屋内に設けられる構造建築物として備えられるものである。すなわち,限られた専有面積のもとで,使用面積の拡充と標準化することにより汎用的に適用しうる技術として用いられるものである。
本考案において,床下収納型建築構造物は,居室部と第一上り階段,第二上り階段から構成される。
なお,本考案において,階段の上り下りは,居室部に達する方向として定義される。すなわち,上って居室部に達する階段を上り階段として定義し,下って居室部に達する階段を下り階段として定義するものとする。
居室部は,床下収納型建築構造物において居室として機能する部分であり,その床下に収納部を備える。加えて,収納部における側壁部分であって,上り階段近傍に床下収納へアクセスするためのアクセス部を備える。居室部は,これらの構成を備える限り特に限定する必要はなく,種々の形状ないし構成とすることができる。
居室部は,典型的には図6や図8などに示すように,主たる部分が長方形状に広がった形状であって,その床下に,直方体状の床下収納を備えた構成とすればよい。なお,居室部ないし収納部は,これらの形状に限定する必要はなく,種々の形状ないし大きさとすることができる。
アクセス部は,典型的には図7に示すように,開閉式の扉(開閉扉,扉部)として床下収納の側壁部分に備える構成とすることができる。また,かかる構成に限定する必要はなく,扉を備えず,開放系の出入り口(開放系出入部)として構成してもよい。
また,アクセス部は,第一上り階段,第二上り階段,それぞれ近傍に配置される。本考案において「近傍に配置される」とは,それぞれの上り階段から離れることなく配置されることを意味する。また,そのような配置の目安として,階段とアクセス部の間の距離が,10から300cm,好ましくは10から280cm,より好ましくは10から260cm,最も好ましくは10から240cmとすることができる。
上り階段は,居室部へアクセスするための階段であるとともに,その付近にアクセス部を備えるためのスペースを確保しうることで,アクセス部の設計を容易とするとともに,床下収納へのアクセスの利便性を向上させる役割を果たす。また,上り階段は,その性質上,居室部に2つ備えられ,それらは居室部を挟んで配置される。上り階段は,これらの構成を備える限り特に限定する必要はなく,種々の形状ないし構成とすることができる。
上り階段は,典型的には図4又は図6に示されるように,居室部の端部に,直接的な階段(直接,目的の箇所にアプローチ可能な階段)として設ければよい。直接的な階段として設けることにより,狭いスペースにおいても本考案の床下収納型建築構造物の適用を図ることができるとともに,コストを低減できる効果を有する。
なお,上り階段は,第一上り階段と第二上り階段があるが,これらは上り階段を区別するための便宜的な称呼として用いられる。また,それぞれの上り階段近傍のアクセス部を,第一アクセス部,第二アクセス部と区別して称呼する場合が,これについても同様である。
本考案の床下収納型建築構造物において,少なくとも第一上り階段の最低部と,床下収納の床面の高さが揃えられていることが好ましい。
これにより,第一上り階段の最低部の高さと,収納スペースの床面の高さが揃えられることで実質的に同一平面上に設置されることから,本考案の床下収納型建築構造物の頑強性を向上させる効果を有する。加えて,建築構造物の設計を容易とするとともに,標準化された技術としてコストの低減化を図ることができる効果を有する。
一方,第二上り階段については,第一上り階段と同様,床下収納の床面の高さと揃えられていることが好ましいが,これに限定する必要はない。すなわち,第二上り階段は,小部屋へと連結するため,その最低部においてはある程度の幅を持たせることが可能となる。この高さの目安として,床下収納の床面の高さから,典型的には,-50から100cm,好ましくは-40から100cm,より好ましくは-30から80cm,特に好ましくは-30から60cm,最も好ましくは-30から50cmの幅で設定することができる。
なお,本考案において,「最低部と,床下収納の床面の高さが揃えられている」とは,建築構造物として妥当な範囲で揃えられていることを意味するものとして定義され,換言すれば,床下収納型建築構造物として,実質的に同一平面上に備えられていることを意味するものであり,多少のずれを許容しうるものとして定義される。
本考案の床下収納型建築構造物において,第一上り階段と第二上り階段は,居室部を挟んで配置されている。「居室部を挟んで配置」とは,居室部を長方形状として観念したとき,第一上り階段と第二上り階段,ないしこれら近傍に配置されるアクセス部が同一辺に相並んで配置されないこととして定義される。このような配置として,図1や図4などに挙げられる配置が例示される。
本考案において,第一上り階段と第二上り階段が,対側に配置されることが好ましい。これにより,第一上り階段と第二上り階段近傍に備えらえるアクセス部についても対側に配置されることとなり,収納スペースへのアクセス性を高め利便性をさらに向上させるとともに,空気の流れについても,収納スペースを広く横断して流れることとなり,より湿気がたまりにくい構造とすることが可能となる効果を有する。
なお,本考案において,「対側に配置される」とは,居室部を長方形状として観念したとき,第一上り階段と第二上り階段,ないしこれら近傍に配置されるアクセス部が,共に相対する一辺にそれぞれ配置されていることとして定義される。
本考案の床下収納型建築構造物において,第二上り階段が,小部屋に連結されていることが好ましい。
これにより,小部屋を居室部と異なる機能的に分離した第二用途の部屋ないし空間として用いることが可能となり,本考案の床下収納型建築構造物ないしこれを用いたマンションとしての価値を向上させる効果を有する。
小部屋は,典型的には図7に示されるように,第二上り階段の先に一定程度の大きさを有した空間として設定すればよい。かかる小部屋を,在宅勤務のための書斎スペースや,物置などとして利活用することができる。
小部屋において,棚が設けられていることが好ましい。これにより,小部屋を,書斎スペースとして利活用することが,より容易となるとともに,本考案の床下収納型建築構造物を用いたマンションの価値を向上させる効果を有する。特に,在宅勤務が必要な現代において,有用な機能分離型共同住宅としての活用を図ることが可能となる。
棚について,典型的には図6に示されるように,階段の反対側の小部屋の側壁に一体不可分に備える構成とすることができる。なお,棚については,かかる構成に限定する必要はなく,例えば,小部屋側壁に備え付けられているが,取り外しが可能な構成や,高さ位置が変更可能な構成,複数の棚を設ける構成などとしてもよい。
第一上り階段が,玄関に連結されていることが好ましい。
すなわち,小部屋に連結されている上り階段(第二上り階段)と異なる上り階段側(第一上り階段)を出入り口としての玄関につながる構成とすることで,マンションとしての必要な構成を備え,本考案の床下収納型建築構造物を用いる際の設計の効率化や技術としての標準化を図る効果を有する。
玄関は,典型的には図5に示されるように,上り階段から直接的に視認できる形で連結する構成とすればよいが,かかる構成に限定する必要はない。すなわち,上り階段と玄関が,直接的又は間接的に連続した空間に存在しうる構成とすればよい。例えば,上り階段と玄関との間は,直接視認できる構成としてもよいし,扉などを設けて間接的に視認できる構成としてもよい。また,上り階段ないし玄関のいずれか一方から他方を視認できなくても,移動を行う際に連続した空間としてそれぞれを行き来できる構成とすればよい。
本考案において,さらに,居室部に下り階段を備え,下り階段が,ロフトに連結されていることが好ましい。これにより,居室部と異なる第二(ないし第三)用途の部屋もしくは空間として用いることが可能となり,本考案の床下収納型建築構造物の価値を向上させる効果を有する。
ロフトならびに下り階段は,典型的には図6ないし図7に示すような構成とすればよい。すなわち,小部屋に連結された第二上り階段の反対側に下り階段を備え,その先に居室部と並行した形でロフトを備える構成とすればよい。
かかるロフトの下部に,トイレならびにユニットバスを備えることにより,マンションとして必要最低限の構成を備えることができる。
本考案においてロフトに,居室部への落下を防止しうる落下防止設備が備えられていることが好ましい。これにより,ロフトからの人や物の落下を防止しうることが可能となり,床下収納型建築構造物の安全性を向上させる効果を有する。加えて,落下防止設備は,ロフトと居室部の間を遮断するための目隠しとしての役割を果たす効果を有する。
落下防止設備は,落下を防止しうる限り特に限定する必要はなく,ロフトの床,もしくは天井,これらのいずれか又は両方に一体不可分な構成としうる設備として設ければよい。落下防止設備について,好ましくは,天井とロフト床面,ともに一体不可分として,分離できない構成とすることができる。これにより,床下収納型建築構造物としての頑強性を向上させる効果を有する。
このような落下防止設備として,手すり,壁,本棚,クローゼットなどとして構成することができ,好ましくは本棚として構成することができる。
<<II.実施の形態>>
本考案について,図面を例にとり説明を行う。
図1は,床下収納型建築構造物を模式的に表し,上から見た図(平面図)である。
床下収納型建築構造物1は,居室部2を中心として,一方に第一上り階段3,その対側に第二上り階段3’を備えている。さらに,それぞれの上り階段の近傍には,第一アクセス部4,第二アクセス部4’が備えられており,これらアクセス部から床下に備えられた収納部(不図示)にアクセスすることができる。
なお,図1において,第一上り階段3側(図1中,上側)を背面側,第二上り階段3’側(図1中,下側)を正面側とし,以降の図面においても同趣旨にて説明を行う。
かかる床下収納型建築構造物は,図9に示される設計図面として表すことができる。なお,図9においてグレー部分は,ロフトが重なっていることを意味し,その下の水回り部分が表示されている。
図2は,床下収納型建築構造物を模式的に表して,正面側から見た図(正面図)である。
居室部2の下には,一定の空間で形成された収納部5が備えられている。
図3は,ロフトならびに小部屋を備えた床下収納型建築構造物を模式的に表し,上から見た図(平面図)である。
第二上り階段3’の側には,小部屋6が備えられており,書斎スペースなどとして使用することができる。
また,第二上り階段3’の反対側に,下り階段8が備えられている。この下り階段8を,居室部2側から上ることにより,ロフト7に到達することができる。
図4は,床下収納型建築構造物を模式的に表し,上から見た図(平面図)の別の例である。
それぞれにおいて,第一上り階段と第二上り階段が,居室を挟んで配置されている様子を示している。同様に,それぞれのアクセス部(第一アクセス部,第二アクセス部)についても,居室を挟んで配置されている。居室は,いわゆるリビングないし洋室として機能する。
図5は,床下収納型建築構造物を使用したマンションの様子を示した斜視図であり,玄関側から見た図である。
玄関から見て,左側に第一上り階段が備えられており,これを上って居室部に行くことができる。また,居室部奥側には,下り階段(不図示)が備えられており,これを上って,ロフトに行くことができる。
図6は床下収納型建築構造物を使用したマンションの様子を示した断面図であり正面側から見た図,図7は同建築構造物の小部屋からの様子を示した図,図8は同建築構造物の居室部手前側(正面側)からの様子を示した図,である。
居室部下には,床下収納部が備えられており,衣類を収納している様子が確認できる。また,手前側と奥側に,それぞれアクセスするための扉が備えられている。
居室部右側には,上り階段を通じて小部屋に行くことができ,書斎スペースとして机が備えられている。また,書斎スペースの机の隣に,床下収納へアクセスするための扉が備えられていることが確認できる。
居室部左側には,下り階段を通じて,ロフトに行くことができる。ロフトには,ベッドや家具が置かれており,居室部からのアクセスが容易な寝室として利用することが可能である。
ロフトの下には,浴室ならびにトイレが備えられている。すなわち,居室部を床下収納部で底上げしていること,ならびに居室部の左側にあえて階段を設けてロフトを設けることで,一定程度の高さを確保することが可能となり,浴室とトイレの設置が可能となる構造となっている。


Claims (7)

  1. 床下収納を備えた居室部と,
    前記居室部にアクセスするための第一上り階段,第二上り階段,下り階段とを備え,
    第一上り階段と第二上り階段は,居室部を挟んで配置されており,
    第一上り階段,第二上り階段,それぞれの近傍に,床下収納にアクセスするためのアクセス部が設けられ,
    第二上り階段に,小部屋が連結され,
    下り階段は,ロフトに連結されるとともに,下り階段,ないしロフトの下部に,トイレならびにユニットバスが備えられ,
    第一上り階段ならびに第二上り階段の最低部と,床下収納の床面の高さが揃えられていることを特徴とする床下収納型建築構造物。
  2. 第一上り階段が,玄関に連結されている請求項1に記載の建築構造物。
  3. 第一上り階段と第二上り階段が,対側に配置されている請求項1又は2に記載の床下収納型建築構造物。
  4. ロフトに,居室部への落下を防止しうる落下防止設備が備えられている請求項1から3のいずれかに記載の床下収納型建築構造物。
  5. 前記落下防止設備が,ロフト床面と天井面に不可逆的に分離できない形で備えられている請求項4に記載の床下収納型建築構造物。
  6. 前記落下防止設備が,本棚として構成される請求項5に記載の床下収納型建築構造物。
  7. 共同住宅,長屋に備えられる請求項1から6のいずれかに記載の床下収納型建築構造物。


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