JP3175786U - 住居 - Google Patents

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JP3175786U
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哲平 岡
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Abstract

【課題】可能な限りデッドスペースを無くした住居を提供する。
【解決手段】洋室(b)と玄関、洋室(c)とリビング・ダイニングとが隣接した個所を有する住居において、玄関の上部空間に隣接した洋室(b)より開閉できる収納部を設け、洋室(c)とリビング・ダイニングとの境を3枚引き戸で仕切る。
【選択図】図1

Description

本考案は洋室と玄関、または洋室とリビング・ダイニングとが隣接した個所を有する住居に関する。
従来より戸建てやマンションなどの集合住宅においては可能な限り居住部屋のスペースを広く確保するために、家具や生活用品の収納部を多くし、また、廊下より各部屋に入るようなことはせずに、各部屋を隣接して一方の部屋から他方の部屋に直接出入りできるように構成されていることが多い。例えば玄関部分と洋室、または洋室とリビングもしくはダイニングを隣接して設けている(特許文献1,2)。このような住居においては、玄関部分では下駄箱を土間に設置し、その側面に傘立てを設けてその上部を空間部分として残したり(特許文献3)、或いは下駄箱の上部に天袋のような収納体または吊り下げ具ユニットを設けて(特許文献4)収納部分を多く取るような方法が採られていた。
また、洋室とリビングもしくはダイニングが隣接する場合、その境には鴨居もしくは敷居が設けられ、この鴨居もしくは敷居に戸を立てて洋室とリビング或いは洋室とリビングと完全に2つの空間に仕切られているのが通常であった。また、この仕切を引き戸にすることも試みられている。
特開2000−248761号公報 特開2000−257278号公報 実開平3−17032号公報 実開平4−15109号公報
しかし、下駄箱の上部を空間としてそのまま残すことはこの種の住居においてなるべく空間を利用するという趣旨に反することになり、また下駄箱上部の空間に天袋や吊り下げ具ユニット等を設けて利用することは、下駄箱は通常居住部分より低い土間にあるため天袋や吊り下げ具ユニットはかなり高い位置に存在することとなり、これを使用する者にとってはかなり高い位置に物を収納することとなり、且つ玄関という場所を考慮すると利用しにくいという欠点があった。
洋室とリビングもしくはダイニングが隣接する場合、その境には鴨居もしくは敷居が設けられ、この鴨居もしくは敷居に戸を立てて洋室とリビング或いは洋室とダイニングと完全に2つの空間に仕切られているのが通常であった。そのためその中にいると圧迫感を感じたり、或いは、例えば多人数が集まり広い空間として利用したくてもすることはできない等の欠点があった。この点を改良すべく両部屋間を引き戸にし、一方向に集めることも行われているが、未だ十分とは言えなかった。
本考案者は上記の点に鑑み、洋室と玄関、または洋室とリビングもしくはダイニング(以下、リビング・ダイニングと記載する)とが隣接した個所を有する住居において、玄関の下駄箱の上部空間をより一層使いやすく、また洋室とリビング・ダイニングをより一層広広とした感覚で使用できるよう種々検討した結果、本願考案を完成することができたので、本願考案の目的は洋室と玄関、または洋室とリビング・ダイニングとが隣接した個所を有する住居において、玄関の下駄箱上部の空間をより一層使用しやすくすると共に、洋室とリビング・ダイニングをより一層広い感覚で使用できるようにした住居を提供することである。
本願の考案の要旨は、洋室と玄関またはリビング・ダイニングとが隣接した個所を有する住居であって、前記玄関の上部空間に収納部を設け、該収納部の扉を隣接した洋室に設けたことを特徴とする住居であり、また、洋室とリビング・ダイニングとが隣接し個所において、洋室とリビング・ダイニングとの境を3枚引き戸とし、該引き戸を一方の部屋に設けた収納庫の側壁に重ねるようにしたことを特徴とする住居である。
本考案にあっては玄関の上部空間に設けた収納部の扉を隣接する洋室に設けたことによって利便性を増すことが出来、例えば想い出の詰まったアルバムや本など、捨て難いものの保管するのに最適な収納部として利用することができる。また洋室とリビング・ダイニングを3枚引き戸で仕切ることにより2つの空間をフレキシブルに使用することができ、特に3枚引き戸を一方の部屋に設けた収納庫の側壁に重ね合わせることによって両部屋を1つの空間として利用できる等の効果を有する。
本考案にかかる住居の平面図 引き戸の側面図 カーテンボックスの側面図
以下、本願考案の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
洋室と玄関またはリビング・ダイニングとが隣接した個所を有する住居において、間口中央付近に玄関1を設けその左右に洋室(a)2及び洋室(b)3を設ける。玄関1より奥行き方向に廊下9を設け、廊下9の突き当たりにキッチン11を設ける。廊下9を挟んで洋室(a)3側には納戸4、洗面室5・浴室6、及び洋室(c)8を設け、洗面室5・浴室6と洋室(c)8の間に収納庫7を設ける。他方、洋室(b)2側にはトイレ10を設け、その先にキッチン11がある。廊下9はこのキッチン11迄である。キッチン11の先(奥行き方向)にリビング・ダイニング12を設け、このリビング・ダイニング12は洋室(a)3側の洋室(c)8と隣接するようにし、洋室(c)8とリビング・ダイニング12との外側にバルコニー14を設ける。
このような住居において、玄関1には下駄箱設け、その上部に収納庫15を設ける。この収納庫15は所謂天袋と称されるものであるが、本願考案においては該天袋の扉16を玄関に隣接する洋室(b)2に設ける。下駄箱の上の天袋は通常下駄箱が土間に設置されているためその天袋に物を出し入れすることは非常に高い位置に出し入れすることになり、更に玄関という場所を考慮すると非常に使い勝手が悪かったが、本願考案においては隣接する洋室(2)に扉16を設けたことによって物の出し入れが容易となり、利用価値を高めることが出来た。特に天袋であるため日常使用する物を収納するより、例えば想い出の詰まったアルバムや本など、捨て難いものの保管するのに最適な収納部として利用することができる。
洋室(c)8とリビング・ダイニング12との仕切には3枚引き戸17にする。3枚引き戸とは3枚の戸を3本の溝またはレールに嵌めて左右に移動して開閉する戸で3枚の引き戸を一個所に重ねて全開することができる。この戸自体は溝またはレールに嵌めてもよいし、或いは上部戸枠より吊り下げても良い。特に戸枠18より吊り下げることによって床面を平らにすることが出来るので好ましい。また、3枚の引き戸17とすることによって戸枠の幅が広くなり、この戸枠18をしゃくり、ピット(凹部)19とすることでハンガーをかけ洗濯ものを干したり、賞状や絵を立て掛けとすることができる(図2参照)。3枚の引き戸を一方に集め洋室(c)8の収納庫7の側壁と重ね合わすことによって洋室(c)8とリビング・ダイニング12とがつながって広広としたリビングになり、多人数が集めることの出来る空間とすることが出来、また、閉めればそれぞれの個室として利用できる。更に、1枚だけ開けた場合には個室として利用できると共に出入り口として利用可能である。特に戸幅が90cmの場合、収納庫の奥行きが90cmとなり、この種住居の戸棚の奥行きより広くなり、布団を2つ折りの状態で収納することが出来、例えば季節外の布団や来客用の布団を収納しやすくなる。更にその上部には2本のハンガー用吊り具を設けることが出来、収納スペースを増やすことが出来る。洋室とリビング・ダイニングとを1つの空間としその境近傍にセンターコンセント(テレビアウトレットとコンセント)13を設けると、多人数の者が集まり、例えばテレビ等を鑑賞することが出来ると共に家具のレイアウトの自由度が広がり、より一層利便性を増すことができる。洋室(c)8とリビング・ダイニング12のバルコニー14に面した窓枠15のカーテンボックス16を設けこのカーテンボックス16の内側にカーテンレール19及びハンガーレール20を取り付けておくと、このハンガーレール20に各種ハンガー等を架ければ部屋干しに好適である(図3参照)。
本考案は洋室と玄関またはリビング・ダイニングとが隣接した個所を有する住居において可能な限りデッドスペースを無くしたので、上記の個所を有する比較的小さな住居において有効に利用することができる。
本考案者は上記の点に鑑み、洋室(b)と玄関、及び洋室(c)とリビングもしくはダイニング(以下、リビング・ダイニングと記載する)とが隣接した個所を有する住居において、玄関の下駄箱の上部空間をより一層使いやすく、また洋室(c)とリビング・ダイニングをより一層広広とした感覚で使用できるよう種々検討した結果、本願考案を完成することができたので、本願考案の目的は洋室(b)と玄関、及び洋室(c)とリビング・ダイニングとが隣接した個所を有する住居において、玄関の下駄箱上部の空間をより一層使用しやすくすると共に、洋室(c)とリビング・ダイニングをより一層広い感覚で使用できるようにした住居を提供することである。
本願の考案の要旨は、洋室(b)と玄関及び洋室(c)とリビング・ダイニングとが隣接した個所を有する住居であって、前記玄関の上部空間に収納部を設け、該収納部の扉を隣接した洋室(b)に設けたことを特徴とする住居であり洋室(c)とリビング・ダイニングとが隣接し個所において、洋室(c)とリビング・ダイニングとの境を3枚引き戸とし、該引き戸を一方の部屋に設けた収納庫の側壁に重ねるようにしたことを特徴とする住居である。
本考案にあっては玄関の上部空間に設けた収納部の扉を隣接する洋室(b)に設けたことによって利便性を増すことが出来、例えば想い出の詰まったアルバムや本など、捨て難いものの保管するのに最適な収納部として利用することができる。また洋室(c)とリビング・ダイニングを3枚引き戸で仕切ることにより2つの空間をフレキシブルに使用することがで、特に3枚引き戸を洋室(c)に設けた収納庫の側壁に重ね合わせることによって両部屋を1つの空間として利用できる等の効果を有する。

Claims (6)

  1. 洋室と玄関またはリビング・ダイニングとが隣接した個所を有する住居であって、玄関の上部空間に収納部を設け、該収納部の扉を隣接した洋室に設けたことを特徴とする住居。
  2. 前記洋室とリビング・ダイニングとが隣接した個所において、洋室に、隣接したリビング・ダイニング側に側壁を有する収納庫を設けたことを特徴とする請求項1に記載の住居。
  3. 前記洋室とリビング・ダイニングとの境近傍にセンターコンセント(テレビアウトレットとコンセント)を設置したことを特徴とする請求項1または2のずれかの項に記載の住居。
  4. 前記洋室とリビング・ダイニングとの境を3枚引き戸とし、該引き戸を前記洋室に設けた収納庫の側壁に重ね合わせたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の住居。
  5. 前記3枚引き戸の上戸枠をしゃくりピットとしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の住居。
  6. 前記洋室とリビング・ダイニングとの窓側のカーテンボックス裏側に部屋干し用レールを設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の住居。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016114277A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 旭化成ホームズ株式会社 住宅

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