JP2018071133A - 間仕切収納装置及びこれを用いた玄関構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】転倒の抑制が可能でありながらも、一方の通路側における収納性を向上し得る間仕切収納装置及びこれを用いた玄関構造を提供する。【解決手段】間仕切収納装置1は、共通の玄関出入口3aに連通される来客用通路9Aと家族用通路9Bとに玄関空間2を区画するように配される間仕切収納本体部10と、前記間仕切収納本体部とによって前記来客用通路及び前記家族用通路のうちの一方の通路9Bを区画する壁部4と該間仕切収納本体部の上端部とに架け渡されるように配され、該壁部の下地4cに固定される上端固定収納部40と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、間仕切収納装置及びこれを用いた玄関構造に関する。
従来より、住居等の建物の玄関にシューズクロークを形成するように設置される収納装置が知られている。
例えば、下記特許文献1には、玄関の間口を主玄関部とシューズクローク部とに区画するように間仕切り収納家具を設置した玄関が開示されている。
特開2008−88663号公報
しかしながら、上記のような間仕切り収納家具は、比較的に上下寸法が大きくなるため、転倒を抑制することが望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、転倒の抑制が可能でありながらも、一方の通路側における収納性を向上し得る間仕切収納装置及びこれを用いた玄関構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る間仕切収納装置は、共通の玄関出入口に連通される来客用通路と家族用通路とに玄関空間を区画するように配される間仕切収納本体部と、前記間仕切収納本体部とによって前記来客用通路及び前記家族用通路のうちの一方の通路を区画する壁部と該間仕切収納本体部の上端部とに架け渡されるように配され、該壁部の下地に固定される上端固定収納部と、を備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る玄関構造は、共通の玄関出入口に連通される来客用通路と家族用通路とに玄関空間を区画するように、本発明に係る間仕切収納装置の間仕切収納本体部を配し、かつ前記上端固定収納部を、前記間仕切収納本体部とによって前記来客用通路及び前記家族用通路のうちの一方の通路を区画する壁部の下地に固定した構造とされていることを特徴とする。
本発明に係る間仕切収納装置及びこれを用いた玄関構造は、上述のような構成としたことで、転倒の抑制が可能でありながらも、一方の通路側における収納性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る間仕切収納装置の一例及びこれを用いた玄関構造の一例を模式的に示す一部省略概略斜視図である。 同間仕切収納装置及び同玄関構造の一部破断概略横断図である。 図2におけるX1−X1線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 図2におけるX2−X2線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 図2におけるX3−X3線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 図4におけるY−Y線矢視に対応させた概略横断面図である。 本発明の他の実施形態に係る間仕切収納装置の一例及びこれを用いた玄関構造の一例を模式的に示す一部破断概略横断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係る間仕切収納装置の一例及びこれを用いた玄関構造の一例を模式的に示す一部省略概略斜視図である。 同間仕切収納装置及び同玄関構造を示す図5に対応させた一部破断概略縦断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、図2及び図7の横断面図においては、各実施形態に係る間仕切収納装置を平面図として示している。
また、以下の各実施形態では、各実施形態に係る間仕切収納装置を設置した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1〜図6は、第1実施形態に係る間仕切収納装置の一例及びこれを用いた玄関構造の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る間仕切収納装置1は、図1及び図2に示すように、住居等の建物の玄関空間2に設置される。この間仕切収納装置1は、共通の玄関出入口3aに連通される来客用通路9Aと家族用通路9Bとに玄関空間2を区画するように配される間仕切収納本体部10を備えている。
本実施形態に係る玄関構造は、共通の玄関出入口3aに連通される来客用通路9Aと家族用通路9Bとに玄関空間2を区画するように、間仕切収納装置1の間仕切収納本体部10を配した構造とされている。
玄関空間2は、集合住宅や戸建住宅等に設けられたものでもよい。この玄関空間2は、四周側部が壁部3,4,5,6や廊下等によって区画されている。図例では、玄関空間2の四周側部のうちの一側部を、玄関出入口3aが設けられ、屋内外を区画する外壁を構成する第1壁部3によって区画した例を示している。また、玄関出入口3aに、玄関出入口3aを開閉する玄関扉3bとして開き戸を設けた例を示している。なお、以下では、この玄関出入口3aの開口方向(通行方向)を玄関奥行方向として説明するが、玄関出入口3aが設けられる第1壁部3の形状等によっては、玄関出入口3aの開口幅方向に沿う方向が玄関奥行方向となるものでもよい。
また、この一側部の両側(玄関間口方向両側)を、第1壁部3に対して直交状に設けられた第2壁部4と第3壁部5とによって区画した例を示している。
また、玄関間口方向一方側の第2壁部4を、屋内外を区画する外壁とした例を示している。また、この第2壁部4に、図2及び図3に示すように、窓4bが配された開口4aを設けた構成としている。このような窓4bを設けた構成とすれば、第2壁部4側となる家族用通路9B側の空間の採光性や通風性を向上させることができ、この空間の快適性を向上させることができる。これにより、家族用通路9B側の空間を趣味の作業や家事等のための空間として好適に利用することができる。
また、この窓4bを腰高程度の高さから上方側に設けられた腰高窓とした例を示している。なお、この窓4bは、開閉不能とされたものでもよく、開閉可能とされたものでもよい。また、第2壁部4を、外壁とした態様に代えて、建物内空間を間仕切る間仕切壁としてもよく、隣接する住戸との境界となる戸境壁としてもよい。
また、玄関間口方向他方側の第3壁部5を、建物内空間を間仕切る間仕切壁とした例を示している。また、玄関出入口3aを、第1壁部3における第3壁部5側の部位に設けた例を示している。つまり、玄関出入口3aを、玄関空間2の玄関間口方向中央部位に設けずに、玄関間口方向他方側部位に設けた構成としている。このような構成とすれば、第3壁部5側となる来客用通路9Aと玄関出入口3aとの通行性を向上させることができる。なお、このような態様に代えて、玄関出入口3aを、玄関空間2の玄関間口方向中央部位等に設けた態様としてもよい。
また、この第3壁部5に、玄関空間2とこの玄関空間2に隣接する居室空間とを連通させる開口5aを設けた構成としている。また、この開口5aを開閉する戸体5bを設けた構成としている。図例では、複数枚(図例では、三枚)の引違状に配された引戸を戸体5b,5b,5bとして設けた例を示している。また、玄関空間2に隣接する居室空間を、リビング等に隣接して設けられた畳コーナーや廊下等とし、戸体5b,5b,5bを開放させれば、玄関空間2と畳コーナーや廊下等とが連通される構成としている。
また、玄関空間2の奥側部となる残余の一側部を、これら第2壁部4及び第3壁部5に直交状となるように設けられ、第1壁部3に平行状に設けられた第4壁部6と廊下とによって区画した例を示している。また、この第4壁部6を間仕切壁とし、この第4壁部6に、玄関空間2とこの玄関空間2に隣接する洗面室等の他の空間とを連通させる開口6aを設けた構成としている。また、この開口6aを開閉する戸体6bを設けた構成としている。図例では、この戸体6bを、引戸とした例を示している。なお、玄関空間2の奥側部を、第4壁部6と奥側に延びる廊下とによって区画した態様に代えて、玄関空間2の奥側部の全体を第4壁部6によって区画した態様等としてもよい。また、玄関空間2は、四周が壁部3,4,5,6や戸体3b,5b,6b、窓4bによって区画された態様に限られず、上記のように一部が廊下や階段等によって途切れたものや、更には、一側部が概ね全体に亘って隣接する空間に連なるように設けられたものでもよい。
この玄関空間2の玄関間口寸法(第2壁部4と第3壁部5との対向方向に沿う壁芯寸法)は、間仕切収納装置1の間仕切収納本体部10を設置した状態で、第2壁部4側及び第3壁部5側に通路9A,9Bの形成が可能なように適宜の寸法としてもよい。例えば、この玄関空間2の玄関間口寸法を、1500mm〜4000mm程度としてもよく、好ましくは、2000mm〜3500mm程度としてもよい。
また、玄関空間2の玄関奥行寸法(第1壁部3と第4壁部6との対向方向に沿う壁芯寸法)は、間仕切収納装置1の間仕切収納本体部10を設置した状態で、第1壁部3側及び第4壁部6側に通路の形成が可能なように適宜の寸法としてもよい。例えば、この玄関空間2の玄関奥行寸法を、2000mm〜4500mm程度としてもよく、好ましくは、2500mm〜4000mm程度としてもよい。
また、玄関空間2の上側は、天井によって区画されたものでもよく、一部に吹き抜け等が設けられたものでもよい。
また、玄関空間2の下側を、玄関出入口3a側の玄関土間部7aと、この玄関土間部7aから段上がり状に設けられた玄関フロアー部8aと、によって区画している。玄関土間部7a上の空間が玄関空間2における土間空間7を構成し、玄関フロアー部8a上の空間が玄関空間2におけるフロアー空間8を構成する。また、第3壁部5の開口5aは、土間空間7及びフロアー空間8の両方から隣接する空間に対して出入可能なように設けられている。
また、玄関土間部7a及び玄関フロアー部8aを、玄関空間2の玄関間口方向の全体に亘って設けた構成としている。つまり、玄関土間部7aの奥側に、玄関間口方向の全体に亘って段上がり状とされた玄関フロアー部8aを設けた構成としている。
また、玄関土間部7aの玄関奥行方向に沿う寸法(土間空間7の奥行寸法)を、玄関フロアー部8aの同方向に沿う寸法(フロアー空間8の奥行寸法)よりも大とした例を示しているが、土間空間7及びフロアー空間8の奥行寸法を互いに略同寸法等としてもよい。
また、本実施形態では、図1〜図3に示すように、第2壁部4に沿わせるようにカウンター部4dを設けた構成としている。このような構成とすれば、このカウンター部4dに荷物等を仮置きしたり、このカウンター部4dを机状に利用して趣味の作業や家事等を行うこともできる。
また、カウンター部4dを、窓4bの下方側近傍部位に沿わせるように設けた構成としている。また、カウンター部4dを、土間空間7とフロアー空間8とに跨るように設けた構成としている。また、カウンター部4dを、玄関空間2の玄関奥行方向の全体に亘って設けた構成としている。つまり、カウンター部4dを、第1壁部3と第4壁部6との対向方向の全体に亘って設けた構成としている。なお、このような態様に代えて、カウンター部4dを、玄関空間2の玄関奥行方向の一部に設けた構成としてもよい。この場合は、カウンター部4dの側方にキャビネット等の収納装置を設置した構成としてもよい。
また、このカウンター部4dは、玄関土間部7a上に位置するように配された部位の上面の高さが玄関土間部7a上に配された椅子に座った状態で作業し易い高さとなるように設けられたものでもよい(図3参照)。
また、カウンター部4dを、下方側に空間が形成されるように、壁付状に設けた構成としている。このようなカウンター部4dは、適宜の支持金具等によって第2壁部4に固定されたものでもよい。なお、このように下方側に空間が形成されるようにカウンター部4dを設けた態様に代えて、カウンター部4dの下方側の少なくとも一部に収納部を設けた構成とされたものとしてもよい。例えば、カウンター部4dが収納部の天板を構成するようなものとしてもよい。
また、本実施形態では、玄関土間部7aと玄関フロアー部8aとの段差部に、踏み台となる式台8cを設けた構成としている。また、この式台8cを、図2及び図5に示すように、玄関土間部7aと玄関フロアー部8aとの段差部の段壁面8bから玄関土間部7a側に向けて出没自在に設けた構成としている。この式台8cの玄関土間部7aから踏み面となる上面までの高さは、昇降性の観点等から、玄関土間部7aと玄関フロアー部8aとの段差に応じて、適宜の高さとしてもよく、例えば、100mm〜250mm程度としてもよい。図例では、式台8cの高さを、玄関土間部7aから玄関フロアー部8aまでの段差の概ね1/2とした例を示している。また、この式台8cを、間仕切収納本体部10と第2壁部4とによって区画された家族用通路9B側に設けた構成としている。
なお、この式台8cを、靴等の収納可能な構成とされたものとしてもよい。または、このような踏み台として機能する式台8cに代えて、抽斗等の収納部を玄関土間部7aと玄関フロアー部8aとの段差部の段壁面8bから玄関土間部7a側に向けて出没自在に設けた構成等としてもよい。
また、本実施形態では、間仕切収納本体部10の玄関奥行方向一方側の通路を開放可能に遮蔽する遮蔽体としての戸体3cを設けた構成としている。つまり、間仕切収納本体部10の玄関奥行方向一方側の来客用通路9Aと家族用通路9Bとを区画するように戸体3cを設けた構成としている。また、この戸体3cを、間仕切収納本体部10と玄関出入口3aが設けられた第1壁部3との間の通路を開閉するように設けた構成としている。このような戸体3cを設けた構成とすれば、戸体3cを閉鎖状態とすることで、来客用通路9A側から家族用通路9B側をより目立ち難くすることができる。また、図例では、戸体3cを、第1壁部3側端部を吊元側端部とし、開放状態(全開状態)で第1壁部3に沿うように納められる開き戸とした例を示している。このような構成とすれば、戸体3cを開放状態とすることで、家族用通路9B側への通行性を向上させることができる。
また、この戸体3cの少なくとも厚さ方向一方面の略全面を鏡面(ミラー)としている(図4参照)。図例では、閉鎖状態で来客用通路9A側に向く面の略全面を鏡面(ミラー)とした例を示している。このような構成とすれば、この戸体3cを閉鎖状態とすれば、来客用通路9A側において姿見として利用することができる。また、この戸体3cを第1壁部3に沿わせるように全開させた状態とすれば、家族用通路9B側において姿見として利用することができる。
なお、図例では、この戸体3cの戸高寸法を、間仕切収納本体部10の玄関土間部7a側部位の高さ寸法と略同寸法とした例を示しているが、異なる寸法としてもよい。
また、図例では、戸体3cを、閉鎖状態で、間仕切収納本体部10の第2壁部4側の縁部に位置するように設けた例を示しているが、玄関間口方向に沿う方向で間仕切収納本体部10の中央部等に位置にするように設けた態様等としてもよい。
また、戸体3cとしては、開き戸に限られず、折戸や引戸等としてもよい。また、この戸体3cが間仕切収納本体部10の収納空間の少なくとも一部を開閉する戸体として機能するようなものでもよい。また、遮蔽体としては、戸体3cに限られず、ロールスクリーン式の開閉スクリーンや、プリーツスクリーン、ブラインドカーテン、シェードカーテン、その他のカーテン等としてもよい。また、間仕切収納本体部10と第1壁部3との間の通路を開閉するように遮蔽体を設けた態様に代えて、または加えて、間仕切収納本体部10と第4壁部6との間の通路を開閉するように遮蔽体を設けた態様としてもよい。
また、本実施形態に係る間仕切収納装置1が設置される玄関空間2としては、上記のような構成に限られず、その他、種々の変形が可能である。例えば、上記のような戸体3cや、窓4b、カウンター部4d等を設けていない構成としてもよい。また、玄関空間2に隣接する空間も上記したような空間に限られず、どのような空間でもよい。
間仕切収納本体部10は、収納空間を区画するように形成された箱状とされている。本実施形態では、この間仕切収納本体部10を、第2壁部4に対向する方向となる玄関間口方向に収納奥行方向を沿わせて配される構成としている。つまり、間仕切収納本体部10を、玄関奥行方向に収納間口方向を沿わせて配される構成としている。また、本実施形態では、間仕切収納本体部10を、収納間口方向(玄関奥行方向)に複数の収納部11,20,15を備えた構成としている。また、間仕切収納本体部10を、収納奥行方向(玄関間口方向)の両側から収納可能な構成としている。
この間仕切収納本体部10の高さ寸法は、来客用通路9A及び家族用通路9Bのうちの一方側から他方側が視認し難くなるように、適宜の寸法としてもよい。例えば、この間仕切収納本体部10の高さ寸法(玄関フロアー部8aから上面までの高さ寸法)を、1700mm以上としてもよく、好ましくは1900mm以上としてもよい。また、図例では、この間仕切収納本体部10の上面を、全体に亘って略同一平面状とした例を示している。また、この間仕切収納本体部10の高さ寸法を、天井との間に空間が形成されるような寸法としている。例えば、間仕切収納本体部10の上方側に100mm〜500mm程度の空間が形成されるような構成としてもよい。
また、この間仕切収納本体部10の玄関間口方向に沿う収納奥行寸法は、間仕切収納本体部10の玄関間口方向両側に通路9A,9Bの形成が可能なように、上記した玄関空間2の玄関間口寸法等に応じて、また、収納性の観点等から適宜の寸法としてもよい。例えば、この間仕切収納本体部10の収納奥行寸法を、300mm〜900mm程度としてもよい。本実施形態では、図2に示すように、間仕切収納本体部10の収納奥行寸法を、収納間口方向の全体に亘って一様な寸法としている。
また、この間仕切収納本体部10の玄関間口方向両側に形成される通路9A,9Bの玄関間口方向に沿う通路幅寸法は、通行性や空間利用性の観点等から適宜の寸法としてもよい。例えば、これら通路9A,9Bの通路幅寸法を、600mm以上としてもよく、好ましくは、750mm以上としてもよく、より好ましくは、900mm以上としてもよい。このように比較的に大きな寸法とすれば、これら通路9A,9Bのうちの特に家族用通路9Bを、作業スペース等として利用することもできる。
本実施形態では、間仕切収納本体部10の玄関間口方向一方側の来客用通路9Aの通路幅寸法と間仕切収納本体部10の玄関間口方向他方側の家族用通路9Bの通路幅寸法とを、略同寸法とした例を示している。なお、このような態様に代えて、来客用通路9Aの通路幅寸法を、家族用通路9Bの通路幅寸法よりも大としたり、小としたりしてもよい。また、上記のようにカウンター部4dを設けた場合には、家族用通路9Bの通路幅寸法を、カウンター部4dから間仕切収納本体部10までの玄関間口方向に沿う寸法として把握するようにしてもよい。つまり、家族用通路9B側に、家族用通路9Bの通路幅寸法に加えて、カウンター部4dの第2壁部4からの出幅寸法を加えた比較的に大きな空間が形成されるものとしてもよい。
また、この間仕切収納本体部10の玄関奥行方向に沿う収納間口寸法は、間仕切収納本体部10の玄関奥行方向両側に通路の形成が可能なように、上記した玄関空間2の玄関奥行寸法等に応じて、また、収納性や間仕切性の観点等から適宜の寸法としてもよい。例えば、この間仕切収納本体部10の収納間口寸法を、900mm以上としてもよく、好ましくは、1200mm以上としてもよく、より好ましくは、1500mm以上としてもよい。
また、この間仕切収納本体部10の玄関奥行方向両側に形成される通路の玄関奥行方向に沿う通路幅寸法は、通行性の観点等から上記同様な寸法としてもよい。図例では、間仕切収納本体部10の玄関奥行方向一方側の通路の通路幅寸法と間仕切収納本体部10の玄関奥行方向他方側の通路の通路幅寸法とを略同寸法とした例を示しているが、これらを互いに異なる寸法としてもよい。
また、本実施形態では、間仕切収納本体部10を、玄関土間部7aと玄関フロアー部8aとに跨るように配される構成としている。つまり、間仕切収納本体部10を、玄関土間部7a上に配される土間側収納部11,20と玄関フロアー部8a上に配されるフロアー側収納部15とを備えた構成としている。このような構成とすれば、玄関土間部7a上の土間空間7及び玄関フロアー部8a上のフロアー空間8の両方を、間仕切収納本体部10によって来客用通路9Aと家族用通路9Bとに区画することができる。
これら土間側収納部11,20及びフロアー側収納部15の玄関奥行方向に沿う収納間口寸法は、土間側及びフロアー側における間仕切性の観点等から適宜の寸法としてもよい。例えば、これら土間側収納部11,20及びフロアー側収納部15のそれぞれの収納間口寸法を、300mm以上としてもよい。本実施形態では、土間側収納部11,20の収納間口寸法を、フロアー側収納部15の収納間口寸法よりも大としている。また、図例では、土間側収納部11,20の収納間口寸法を、フロアー側収納部15の収納間口寸法の3倍程度とした例を示している。
また、本実施形態では、図4に示すように、間仕切収納本体部10の下端側に、玄関土間部7aと玄関フロアー部8aとの段差に応じた段部を設けた構成としている。つまり、収納奥行方向に見て、土間側収納部11,20の下方側に来客用通路9A側の空間と家族用通路9B側の空間とを連通させる空間が形成されないように、土間側収納部11,20の下端がフロアー側収納部15の下端よりも下方側に位置する構成としている。このような構成とすれば、土間側収納部11,20の下方側に支持脚等を設けて、下方側に来客用通路9A側の空間と家族用通路9B側の空間とを連通させる空間を設けたようなものと比べて、間仕切性を向上させることができる。間仕切収納本体部10の下端側に玄関土間部7aと玄関フロアー部8aとの段差に応じた段部を設ける態様としては、土間側収納部11,20を構成する厚さ方向を収納奥行方向に沿わせた板部の全ての下端を玄関土間部7aに当接または近接させる態様に限られない。好ましくは、図4に示すように、土間側収納部11,20の来客用通路9A側に配される板部を構成する戸体14A,23,23の下端を玄関土間部7aに当接または近接させる態様としてもよい。
また、図1及び図4に示すように、間仕切収納本体部10の収納奥行方向一方側となる来客用通路9A側に、収納奥行方向一方側に向けて開口するように掘り込み状(ニッチ状)の凹状飾り棚部29を設けた構成としている。このような構成とすれば、この凹状飾り棚部29に、花瓶や写真、絵画等の物品を飾ることができる。本実施形態では、この凹状飾り棚部29を、玄関土間部7a上に位置するように配される構成としている。この凹状飾り棚部29は、間仕切収納本体部10の上下方向途中部位及び収納間口方向途中部位に位置するように設けられている。図例では、凹状飾り棚部29を、収納間口方向略中央部に設けた例を示している。なお、この凹状飾り棚部29の下方側に向く内周面に、二点鎖線にて示すように下方側に向けて照射する照明装置等を設けた構成としてもよい。
フロアー側収納部15は、図4〜図6に示すように、収納空間を区画する天板16や底板18、両側の側板17,17等を備えている。本実施形態では、このフロアー側収納部15の玄関出入口3a側の側板17を、上記した凹状飾り棚部29の玄関出入口3a側に向く内周面を構成するものとしている。なお、底板18を設けずに、玄関フロアー部8aがフロアー側収納部15の底部を構成するものとしてもよい。
また、本実施形態では、このフロアー側収納部15を、収納奥行方向両側から収納可能な構成としている。つまり、フロアー側収納部15の収納空間は、収納奥行方向両側に開口するように設けられている。図例では、このフロアー側収納部15の収納空間を、収納奥行方向の全体に亘って貫通させるように設けた構成としている。このような構成とすれば、使い勝手を向上させることができる。
また、このフロアー側収納部15の収納空間は、比較的に上下方向に長尺状とされ、コート等の衣類を吊り下げて収納可能な構成とされたものでもよく、棚板によって上下に複数段に区画され、帽子や鞄等を収納可能な構成とされたものでもよい。
また、フロアー側収納部15は、これら収納奥行方向両側の開口を開閉する戸体19A,19Bを備えている。本実施形態では、これら戸体19A,19Bを、閉鎖状態で、戸幅方向一方側端部となる戸先側端部が他方側端部よりも玄関フロアー部8aの奥側に位置するように配される構成としている。このような構成とすれば、フロアー側収納部15の戸体19A,19Bの開閉を、玄関フロアー部8a側において行い易くなる。これにより、例えば、このフロアー側収納部15を衣類のクロークとした場合に、衣類の出し入れや着脱を玄関フロアー部8a側において容易に行うことができる。
また、本実施形態では、これら戸体19A,19Bを、上下方向に沿う軸回りに回転自在に蝶番等の回転連結部材を介して一方の側板17に連結された開き戸としている。つまり、これら戸体19A,19Bを、閉鎖状態で、吊元側端部が戸先側端部よりも玄関土間部7a側に位置するように設けた構成としている。これら戸体19A,19Bは、フロアー側収納部15の開口に対して少なくとも略90度の開き角度となるまで開放可能とされている。つまり、これら戸体19A,19Bを、開き角度が略90度となるように開放させた状態では、これら戸体19A,19Bの表面が第1壁部3側に向く構成とされている。
また、フロアー側収納部15の収納奥行方向両側のそれぞれに一枚の戸体19A,19Bを設けた構成としている。図例では、これら戸体19A,19Bの戸高寸法及び戸幅寸法を、フロアー側収納部15の高さ寸法及び収納間口寸法と略同寸法とした例を示している。
また、本実施形態では、これら戸体19A,19Bのうちの少なくとも一方側となる家族用通路9B側の開口を開閉する戸体19Bの表面側となる厚さ方向一方面の略全面を鏡面(ミラー)19Baとしている。
また、図例では、これら戸体19A,19Bを、アウトセット状に側板17に連結した例を示しているが、インセット状に側板17に連結した構成等としてもよい。
なお、これら戸体19A,19Bの適所に手掛部を設けた構成としてもよい。または、戸先側端部が押圧されれば戸体19A,19Bを開放側に付勢するプッシュオープンラッチ等を設けた構成としてもよい。また、これら戸体19A,19Bとしては、開き戸に限られず、両方または一方が折戸や引戸(引き違い戸)とされたものでもよい。
土間側収納部11,20は、図4〜図6に示すように、本実施形態では、収納間口方向に隣り合うように設けられた第1土間側収納部11と第2土間側収納部20とを備えた構成とされている。また、第1土間側収納部11とフロアー側収納部15との間に、第2土間側収納部20を設けた構成としている。つまり、第1土間側収納部11を、玄関出入口3aが設けられた第1壁部3側に位置するように設けた構成としている。
第1土間側収納部11は、上記と概ね同様、収納空間を区画する天板12や両側の側板13,13等を備えている。本実施形態では、この第1土間側収納部11の玄関奥行方向奥側の側板13を、上記した凹状飾り棚部29の玄関奥行方向奥側に向く内周面を構成するものとしている。また、本実施形態では、この第1土間側収納部11及びフロアー側収納部15の収納間口寸法を互いに略同寸法としている。また、本実施形態では、この第1土間側収納部11に底板を設けていない構成とし、玄関土間部7aを第1土間側収納部11の底部としている。このような構成とすれば、この第1土間側収納部11に、玄関土間部7a上に収納したいベビーカーやゴルフバッグ等のアウトドア用品等を収納することができる。
また、本実施形態では、この第1土間側収納部11を、収納奥行方向両側から収納可能な構成としている。また、上記同様、この第1土間側収納部11の収納空間を、収納奥行方向の全体に亘って貫通させるように設けた構成としている。また、この第1土間側収納部11の収納空間は、比較的に上下方向に長尺状とされ、上記のようなアウトドア用品等や、コート等の衣類を吊り下げて収納可能な構成とされたものでもよく、棚板によって上下に複数段に区画されたものでもよい。
また、第1土間側収納部11には、上記同様、収納奥行方向両側の開口を開閉する戸体14A,14Bが設けられている。また、これら戸体14A,14Bを、上記同様、上下方向に沿う軸回りに回転自在に蝶番等の回転連結部材を介して一方の側板13に連結された開き戸としている。また、これら戸体14A,14Bを、閉鎖状態で、吊元側端部が戸先側端部よりも玄関フロアー部8a側に位置するように設けた構成としている。つまり、これら戸体14A,14Bを、玄関奥行方向奥側の側板13に連結した構成としている。
また、これら戸体14A,14Bは、第1土間側収納部11の開口に対して少なくとも略90度の開き角度となるまで開放可能とされている。つまり、これら戸体14A,14Bを、開き角度が略90度となるように開放させた状態では、これら戸体14A,14Bの表面が玄関奥行方向奥側となる第4壁部6側に向く構成とされている。つまりは、これら戸体14A,14B及び上記したフロアー側収納部15の戸体19A,19Bを開放させた状態では、互いの表面側となる厚さ方向一方面が対面する構成とされている。なお、これら戸体14A,14B,19A,19Bは、任意の開き角度において停止可能な構成とされたものでもよい。
また、上記同様、第1土間側収納部11の収納奥行方向両側のそれぞれに一枚の戸体14A,14Bを設けた構成としている。図例では、来客用通路9A側の開口を開閉する戸体14Aの戸高寸法及び戸幅寸法を、第1土間側収納部11の高さ寸法及び収納間口寸法と略同寸法とした例を示している。また、家族用通路9B側の開口を開閉する戸体14Bの戸幅寸法を、第1土間側収納部11の収納間口寸法と略同寸法とし、戸高寸法を、第1土間側収納部11の高さ寸法よりも小とした例を示している。また、この家族用通路9B側の戸体14Bを、図5に示すように、下端側に玄関土間部7aとの間に空間が形成されるように設けた構成としている。図例では、この戸体14Bの戸高寸法を、フロアー側収納部15の戸体19A,19Bの戸高寸法と略同寸法とした例を示している。
また、この家族用通路9B側の戸体14Bの表面側となる厚さ方向一方面の略全面を鏡面(ミラー)14Baとしている。つまり、本実施形態では、厚さ方向一方面の略全面が鏡面14Ba,19Baとされた戸体14B,19Bの吊元側端部を、閉鎖状態で互いに近接する側の端部としている。このような構成とすれば、図6に示すように、開放状態とされたこれら戸体14B,19Bの間において、後ろ姿等を確認したりすることができ、つまり、これら戸体14B,19Bを、合わせ鏡的に利用することができる。
なお、図例では、これら略全面が鏡面14Ba,19Baとされた戸体14B,19Bの吊元側端部間に第2土間側収納部20を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、これら略全面が鏡面14Ba,19Baとされた戸体14B,19Bの吊元側端部同士を隣り合わせるように近接させた構成としてもよい。このような構成とした場合にも、これら戸体14B,19Bを斜め状に開放位置とすれば、合わせ鏡的に利用可能となる。
なお、図例では、第1土間側収納部11の戸体14A,14Bを、上記同様、アウトセット状に側板13に連結した例を示しているが、インセット状に側板13に連結した構成等としてもよい。
また、これら戸体14A,14Bの適所に手掛部を設けた構成としてもよく、プッシュオープンラッチ等を設けた構成としてもよい。また、これら戸体14A,14Bとしては、開き戸に限られず、両方または一方が折戸や引戸(引き違い戸)とされたものでもよい。
第2土間側収納部20は、本実施形態では、収納奥行方向両側のそれぞれに収納部21,24,29,30を設けた構成とされている。また、第2土間側収納部20は、収納間口寸法が上記した第1土間側収納部11よりも大とされている。図例では、この第2土間側収納部20の収納間口寸法を、第1土間側収納部11の収納間口寸法の2倍程度とした例を示している。また、収納奥行方向一方側となる来客用通路9A側の収納部21,24,29の収納奥行寸法を、収納奥行方向他方側となる家族用通路9B側の収納部(家族側収納部)30の収納奥行寸法よりも小としている。図例では、来客用通路9A側の収納部21,24,29の収納奥行寸法を、家族側収納部30の収納奥行寸法の1/2程度とした例を示している。
また、図4に示すように、来客用通路9A側の収納部21,24,29は、凹状飾り棚部29の上側に上側収納部24を設け、凹状飾り棚部29の下側に下側収納部21を設けた構成とされている。つまり、第2土間側収納部20は、来客用通路9A側に、上側収納部24と凹状飾り棚部29と下側収納部21とを上方側からこの順に設けた構成とされている。なお、凹状飾り棚部29に代えて、適宜の戸体によって開閉される収納部を設けた構成としてもよい。
玄関土間部7a上に配される下側収納部21は、図6に示すように、上記と概ね同様、天板22や側板等を備えている。本実施形態では、この下側収納部21の天板22を、上記した凹状飾り棚部29の上方側に向く内周面を構成するものとしている。また、この天板22を、上面側において両側の側板や背板等が露出しないように設けた構成としている。また、この下側収納部21を、収納間口方向両側の第1土間側収納部11及びフロアー側収納部15に当接させて設けた構成としている。なお、この下側収納部21を、収納間口方向両側の第1土間側収納部11及びフロアー側収納部15に対して止具や固定具等を介して固定するようにしてもよい。
また、この下側収納部21の収納空間は、靴等の収納が可能なように棚板によって上下に複数段に区画されたものでもよく、単一の空間とされたものでもよい。
また、この下側収納部21には、来客用通路9A側に向く開口を開閉する戸体23,23が設けられている。図例では、二枚の戸体23,23を、それぞれの吊元側端部が両側の側板に回転連結部材によって回転自在に連結された開き戸(両開き戸)とした例を示している。また、これら戸体23,23を、下端面が玄関土間部7aに近接するように設けた構成としている。なお、これら戸体23,23を、折戸や引戸(引き違い戸)等としてもよい。
上側収納部24は、図2等に示すように、上記と概ね同様、天板25や両側の側板26,26、背板27、底板等を備えている。本実施形態では、この上側収納部24の底板を、上記した凹状飾り棚部29の下方側に向く内周面を構成するものとしている。また、この上側収納部24を、収納間口方向両側の第1土間側収納部11とフロアー側収納部15との間に架け渡すように設けた構成としている。なお、この上側収納部24を、収納間口方向両側の第1土間側収納部11及びフロアー側収納部15に対して止具や固定具等を介して固定するようにしてもよい。このような態様に代えて、または加えて、この上側収納部24の収納奥側の背板27を、家族側収納部30に対して止具や固定具等を介して固定するようにしてもよい。
また、この上側収納部24の収納空間は、棚板によって上下に複数段に区画されたものでもよく、単一の空間とされたものでもよい。この上側収納部24の収納空間は、例えば、分電盤等が収納されるものでもよい。
また、この上側収納部24には、来客用通路9A側に向く開口を開閉する戸体28,28が設けられている。この戸体28,28は、詳細な図示は省略しているが、上記同様、それぞれの吊元側端部が両側の側板26,26に回転連結部材によって回転自在に連結された開き戸(両開き戸)としてもよい。または、戸体28を、上端側部を回転支点として下端側を上方側に持ち上げるようにして開放される開き戸としてもよく、その他、折戸や引戸(引き違い戸)としてもよい。
家族用通路9B側の家族側収納部30は、上記と概ね同様、天板31や両側の側板32,32、背板33、底板36等を備えている。本実施形態では、この家族側収納部30の背板33を、上記した凹状飾り棚部29の凹底面を構成するものとしている。また、この背板33を、凹底面において両側の側板32,32が露出しないように設けた構成としている。この背板33の厚さ方向一方面となる来客用通路9A側に向く凹状飾り棚部29の凹底面や上記した凹状飾り棚部29の内周面は、化粧面とされている。
また、この家族側収納部30の収納空間は、上記同様、比較的に上下方向に長尺状とされ、コート等の衣類を吊り下げて収納可能な構成とされたものでもよく、靴等の収納が可能なように棚板35によって上下に複数段に区画されたものでもよい。なお、この家族側収納部30に、収納空間を収納間口方向に区画する縦仕切板を設けた構成としてもよい。
また、本実施形態では、この家族側収納部30の底板36と玄関土間部7aとの間に空間を設けた構成としている。また、この家族側収納部30の高さ寸法(底板36下面から天板31上面までの高さ寸法)を、上記したフロアー側収納部15の高さ寸法と略同寸法とし、底板36の下面側に、支持脚37,37を設けた構成としている。なお、このような支持脚37,37によって家族側収納部30を支持する態様に代えて、または加えて、収納間口方向両側の第1土間側収納部11及びフロアー側収納部15に家族側収納部30を支持させた態様等としてもよい。
また、この家族側収納部30に、家族用通路9B側に向く開口を開閉する戸体38,38を設けた構成としている。図例では、二枚の戸体38,38を、それぞれの吊元側端部が両側の側板32,32に回転連結部材によって回転自在に連結された開き戸(両開き戸)とした例を示している。また、これら戸体38,38の戸高寸法を、これらの収納間口方向両側に設けられた戸体14B,19Bの戸高寸法と略同寸法としている。また、これら戸体38,38の戸幅寸法を、これらの収納間口方向両側に設けられた戸体14B,19Bの戸幅寸法と略同寸法としている。
なお、これら戸体38,38の両方または一方の表面側となる厚さ方向一方面の略全面を鏡面(ミラー)としてもよい。また、これら戸体38,38を、折戸や引戸(引き違い戸)等としてもよい。また、第2土間側収納部20の各戸体23,23,28,28,38,38の適所に手掛部を設けた構成としてもよく、プッシュオープンラッチ等を設けた構成としてもよい。
また、間仕切収納本体部10の各収納部11,15,20としては、上記したような構成とされたものに限られず、種々の変形が可能である。例えば、収納間口方向に隣り合う収納部11,15,20の側板を兼用のものとしたり、収納間口方向に隣り合う収納部11,15,20の天板を共通のものとしたりした態様等としてもよく、その他、種々の変形が可能である。
また、間仕切収納装置1は、上記した間仕切収納本体部10とによって来客用通路9A及び家族用通路9Bのうちの一方の通路9Bを区画する壁部(第2壁部4)と間仕切収納本体部10の上端部とに架け渡されるように配される上端固定収納部40を備えている。本実施形態では、一方の通路を、家族用通路9Bとしている。つまり、上端固定収納部40を、図3に示すように、第2壁部4の下地4cに固定した構成としている。このような下地4cとしては、壁下地ボードが固定される間柱や胴縁等でもよい。
また、上記のように窓4bが設けられた第2壁部4の窓4bの上方側の下地4cに、上端固定収納部40を固定した構成としている。このような構成とすれば、上端固定収納部40を、窓4bの周囲に位置づけることができる。
また、上端固定収納部40を、間仕切収納本体部10の収納間口方向に間隔を空けて設けられた複数本(図例では、3本)の吊下棒状部41,41,41を備えた構成としている。また、本実施形態では、間仕切収納本体部10と上端固定収納部40とを、別体としている。このような構成とすれば、間仕切収納本体部10に上端固定収納部40を一体的に設けたものと比べて、家族用通路(一方の通路)9Bの通路幅寸法を容易に調整したり、玄関間口方向に沿う寸法が異なる玄関空間2にも容易に適用することができる。例えば、玄関間口方向に沿う寸法が異なる寸法とされた複数の上端固定収納部40のうちから選択可能としてもよい。または、上端固定収納部40の間仕切収納本体部10に対する固定位置を変更したり、上端固定収納部40を切断することで、上端固定収納部40の玄関間口方向に沿う寸法を調整したりすることもできる。
また、本実施形態のように、吊下棒状部41,41,41を備えた構成とすれば、容易に切断することができる。また、間仕切収納本体部10に対する固定位置を変更することで、収納間口寸法が異なる間仕切収納本体部10にも容易に適用することができる。
これら複数本の吊下棒状部41,41,41は、互いに別体とされ、長手方向を間仕切収納本体部10の収納奥行方向に沿わせた構成とされている。本実施形態では、これら吊下棒状部41,41,41のうちの少なくとも一本が玄関土間部7a上に位置するように配される構成としている。これら吊下棒状部41,41,41のうちの少なくとも一本を、図5に示すように、吊り下げられた衣類等の下方側に玄関フロアー部8aが位置しないように設けた構成としてもよい。
また、これら複数本の吊下棒状部41,41,41間の間隔は、種々の物品を吊下可能なように、また、これら吊下棒状部41,41,41の上方側に架け渡されるように配される長尺物を安定的に支持可能なように適宜の寸法としてもよい。このような長尺物としては、スキー板やスノーボード、サーフボード、釣竿等のアウトドア用品等が挙げられる。図例では、三本の吊下棒状部41,41,41を、第2土間側収納部20の収納間口方向略中央部及び収納間口方向両側端部の上面側に位置するように設けた例を示している。なお、このような態様に代えて、第1土間側収納部11、第2土間側収納部20及びフロアー側収納部15のそれぞれの上面側に位置するように吊下棒状部41,41,41を設けた構成等としてもよい。
また、これら複数本の吊下棒状部41,41,41を、略円柱状とした例を示している。
これら吊下棒状部41,41,41の長手方向一端部は、固定具42,42,42を介して第2壁部4の下地4cに固定される。このような固定具42,42,42としては、吊下棒状部41,41,41が挿通されて固定される筒部の一端に下地4cに固定される鍔状部を設けた構成とされたものでもよく、その他、種々の構成とされたものでもよい。
また、これら吊下棒状部41,41,41の長手方向他端部は、固定具43,43,43を介して間仕切収納本体部10(第2土間側収納部20)の上面に固定される。このような固定具43,43,43としては、吊下棒状部41,41,41の外周面に沿うように湾曲状とされた部位の両端に、間仕切収納本体部10の上面に固定される固定片部を設けた構成とされたものでもよく、その他、種々の構成とされたものでもよい。
また、図例では、これら吊下棒状部41,41,41の長手方向他端部を、第2土間側収納部20の家族側収納部30の収納奥行方向途中部位に固定した例を示しているが、このような態様に限られない。
また、本実施形態では、これら複数本の吊下棒状部41,41,41のうち、玄関フロアー部8aの上がり框(段壁面8b)近傍部位の上方側に位置する吊下棒状部41に、上下方向に延びる手摺棒44を連結した構成としている。また、この手摺棒44を、間仕切収納本体部10と第2壁部4との間における第2壁部4側に位置するように設けた構成としている。また、図例では、平面視して段壁面8bよりも僅かに玄関土間部7a側に位置する吊下棒状部41に手摺棒44を連結した構成としている。この手摺棒44は、上端部が吊下棒状部41に適宜の連結具を介して連結されている。また、図例では、この手摺棒44の下端部を、カウンター部4dの上面に固定した例を示している。なお、この手摺棒44の下端部を、カウンター部4dを貫通させてまたはカウンター部4dを貫通させることなく、玄関フロアー部8aや玄関土間部7aに固定した構成としてもよい。また、上端固定収納部40が備える吊下棒状部41,41,41としては、三本に限られず、二本でもよく、四本以上でもよい。また、吊下棒状部41,41,41の長手方向途中部位同士や端部同士を連結する連結棒を備えた構成とされたものでもよい。つまり、上端固定収納部40を、枠状や梯子状、格子状に形成されたものとしてもよい。複数本の吊下棒状部41,41,41を備えた上端固定収納部40としては、その他、種々の変形が可能である。
本実施形態に係る間仕切収納装置1及びこれを用いた玄関構造は、上述のような構成としたことで、転倒の抑制が可能でありながらも、一方の通路(家族用通路)9B側における収納性を向上させることができる。
つまり、共通の玄関出入口3aに連通される来客用通路9Aと家族用通路9Bとに玄関空間2を区画するように配される間仕切収納本体部10を備えた構成としている。従って、玄関空間2を共通の玄関出入口3aに連通される来客用通路9Aと家族用通路9Bとに区画することができる。これにより、家族の出入りを家族用通路9B側において行うようにすれば、来客用通路9A側に家族の履物等が散乱することがなく、来客用通路9A側の見栄えを向上させることができる。また、間仕切収納本体部10によって来客用通路9A側から家族用通路9B側を目立ち難くすることができる。
また、間仕切収納本体部10とによって来客用通路9A及び家族用通路9Bのうちの一方の通路9Bを区画する壁部(第2壁部)4と間仕切収納本体部10の上端部とに架け渡されるように配される上端固定収納部40を備えた構成としている。従って、この上端固定収納部40を利用して収納することができ、一方の通路9B側における収納性を向上させることができる。また、この上端固定収納部40が第2壁部4の下地4cに固定されるので、間仕切収納本体部10の上端側を、上端固定収納部40を介して第2壁部4の下地4cに固定することができ、間仕切収納本体部10の転倒を抑制することができる。
また、本実施形態では、一方の通路を家族用通路9Bとしているので、この上端固定収納部40が家族用通路9B側に配されることとなり、上端固定収納部40を来客用通路9A側から目立ち難くすることができる。
また、本実施形態では、上端固定収納部40を、間仕切収納本体部10の収納間口方向に間隔を空けて設けられた複数本の吊下棒状部41,41,41を備えた構成としている。従って、これら複数本の吊下棒状部41,41,41のそれぞれを第2壁部4の下地4cに固定することができ、これらによって間仕切収納本体部10の収納間口方向に間隔を空けた部位を安定的に支持することができる。また、これら複数本の吊下棒状部41,41,41上に、架け渡すようにして上記のような長尺物を収納させたり、これら複数本の吊下棒状部41,41,41に、上着やレインコート等の衣類の吊下具や、洗濯物が掛けられる物干具等を吊り下げたりすることができる。
また、これら吊下棒状部41,41,41のうちの少なくとも一本を玄関土間部7a上に位置するように配される構成としている。従って、レインコート等の濡れている衣類や傘等を吊り下げる際には、玄関土間部7a上に配される吊下棒状部41に吊り下げれば、玄関フロアー部8a側が濡れるようなことを抑制することができる。
また、本実施形態では、土間側収納部(第1土間側収納部)11の戸体14B及びフロアー側収納部15の戸体19Bの表面側となる厚さ方向一方面の略全面を鏡面14Ba,19Baとしている。従って、玄関土間部7a側及び玄関フロアー部8a側のいずれにおいても、これら戸体14B,19Bの鏡面14Ba,19Baを姿見として利用することができる。これにより、靴を履かずに玄関フロアー部8a側において鏡を見たい場合や、靴を履いて玄関土間部7a側において鏡を見たい場合のいずれにも対応することができ、使い勝手を向上させることができる。
次に、本発明に係る他の実施形態について、図7〜図9を参照しながら説明する。
なお、以下の各実施形態では、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図7は、第2実施形態に係る間仕切収納装置及びこれを用いた玄関構造の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る間仕切収納装置1Aは、図7に示すように、間仕切収納本体部10A及び上端固定収納部40Aの構成が上記第1実施形態とは主に異なる。
また、本実施形態では、玄関空間2Aの玄関間口寸法及び玄関奥行寸法を、上記第1実施形態において例示した玄関空間2よりも小としている。また、この玄関空間2Aに対応させて、奥側を区画する第4壁部6Aの玄関奥行方向における位置や玄関間口方向に沿う寸法等を上記第1実施形態とは異ならせている。また、図例では、間仕切収納本体部10Aの玄関奥行方向一方側の通路を開放可能に遮蔽する遮蔽体としての戸体3cを設けていない構成としているが、設けた構成としてもよい。また、第2壁部4に沿わせるようにカウンター部4dを設けていない構成としているが、設けた構成としてもよい。
間仕切収納本体部10Aは、上記同様、当該間仕切収納本体部10Aの玄関間口方向両側に通路9A,9Bが形成され、当該間仕切収納本体部10Aの玄関奥行方向両側に通路が形成されるように設置される。本実施形態では、この間仕切収納本体部10Aの玄関間口方向に沿う寸法及び玄関奥行方向に沿う寸法を、上記第1実施形態において例示した間仕切収納本体部10よりも小としている。また、この間仕切収納本体部10Aに、玄関フロアー部8a上に位置するように配されるフロアー側収納部15Aと玄関土間部7a上に位置するように配される土間側収納部11Aとを設けた構成としている。
フロアー側収納部15Aは、玄関間口方向に沿う収納奥行寸法が上記第1実施形態において例示したフロアー側収納部15よりも小とされている。
土間側収納部11Aは、玄関間口方向に沿う収納奥行寸法及び玄関奥行方向に沿う収納間口寸法が上記第1実施形態において例示した第1土間側収納部11及び第2土間側収納部20の収納間口寸法を足し合わせた寸法よりも小とされている。また、土間側収納部11Aは、第1土間側収納部11と第2土間側収納部20とを横並び状に設けた構成とされておらず、単一の収納部(収納箱)とされている。また、この土間側収納部11Aは、上記のような凹状飾り棚部29を設けていない構成とされたものでもよい。
また、この土間側収納部11Aは、上記した第1土間側収納部11の収納奥行寸法を小とし、収納間口方向に沿う寸法を大としたような構成とされたものでもよい。また、この土間側収納部11Aの収納空間は、縦仕切板や棚板等によって複数に区画されたものでもよい。なお、これら土間側収納部11A及びフロアー側収納部15Aの収納空間を開閉する戸体14A,19Aのうちの少なくとも二枚を、上記同様な姿見として機能する鏡面が設けられたものとしてもよく、また、合わせ鏡的に利用可能な構成等としてもよい。
上端固定収納部40Aは、厚さ方向を上下方向に沿わせて配される略平板状の棚板状部40Aとされている。この棚板状部40Aは、上記同様、間仕切収納本体部10Aとは別体とされている。また、この棚板状部40Aを、少なくとも一部が玄関土間部7a上に位置するように配される構成としている。本実施形態では、この棚板状部40Aを、玄関土間部7a上及び玄関フロアー部8a上の両方に跨るように配される構成としている。また、この棚板状部40Aの玄関奥行方向(間仕切収納本体部10Aの収納間口方向)に沿う寸法を、間仕切収納本体部10Aの収納間口寸法と略同寸法としている。なお、このような態様に代えて、棚板状部40Aの玄関奥行方向に沿う寸法を、間仕切収納本体部10Aの収納間口寸法よりも小としてもよい。
また、この棚板状部40Aに、吊下具や物干具等の吊下対象物が引掛けられる引掛部41Aを設けた構成としている。この引掛部41Aは、吊り下げられた衣類等の下方側に玄関フロアー部8aが位置しないように設けた構成としてもよい。
図例では、引掛部41Aを、棚板状部40Aを厚さ方向に貫通する引掛孔とした例を示している。また、棚板状部40Aの玄関奥行方向及び玄関間口方向に間隔を空けて多数の引掛部41Aを設けた構成としている。つまり、棚板状部40Aを、多孔板状とした例を示している。なお、引掛部41Aとしては、棚板状部40Aを厚さ方向に貫通する引掛孔に限られず、棚板状部40Aの下面側に突出するように設けられたものやレール状に設けられたもの等でもよく、その他、種々の構成とされたものでもよい。
また、この棚板状部40Aの玄関間口方向一端部は、固定具42A,42Aを介して第2壁部4の下地4c(図3参照)に固定される。図例では、棚板状部40Aの玄関間口方向一端部の玄関奥行方向両端部の下面側に設けられた固定具42A,42Aを介して棚板状部40Aの玄関間口方向一端部を第2壁部4に固定した例を示している。このような固定具42A,42Aとしては、棚板状部40Aの下面及び第2壁部4の壁面にそれぞれ沿うように配される片部を有した略L字状とされたものでもよく、その他、種々の構成とされたものでもよい。
また、棚板状部40Aの玄関間口方向他端部は、固定具43A,43Aを介して間仕切収納本体部10Aの上面に固定される。図例では、棚板状部40Aの玄関間口方向他端部の玄関奥行方向両端部の上面側に設けられた固定具43A,43Aを介して棚板状部40Aの玄関間口方向他端部を間仕切収納本体部10Aに固定した例を示している。このような固定具43A,43Aとしては、棚板状部40Aの上面及び間仕切収納本体部10Aの上面にそれぞれ沿うように配される片部を有した略Z字状とされたものでもよく、その他、種々の構成とされたものでもよい。
上記構成とされた本実施形態に係る間仕切収納装置1A及びこれを用いた玄関構造においても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、上端固定収納部を、棚板状部40Aとしている。従って、この棚板状部40A上に種々の物品を載置するようにして収納することができる。また、棚板状部40Aを、少なくとも一部が玄関土間部7a上に位置するように配される構成としているので、土間空間7側からも棚板状部40A上に容易に収納することができる。
また、この棚板状部40Aに吊下対象物が引掛けられる引掛部41Aを設けた構成としているので、上記と概ね同様、種々の物品を干したり、吊り下げたりすることができる。
また、上端固定収納部を棚板状部40Aとしているので、容易に切断することができ、家族用通路9Bの通路幅寸法を容易に調整したり、玄関間口方向に沿う寸法が異なる玄関空間2Aや収納間口寸法が異なる間仕切収納本体部10Aにも容易に適用することができる。
図8及び図9は、第3実施形態に係る間仕切収納装置及びこれを用いた玄関構造の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る間仕切収納装置1Bは、図8及び図9に示すように、上端固定収納部40Bの構成が上記第1実施形態とは主に異なる。
上端固定収納部40Bは、収納空間が設けられた箱状部40Bとされている。この箱状部40Bは、上記同様、間仕切収納本体部10とは別体とされている。また、この箱状部40Bを、少なくとも一部が玄関フロアー部8a上に位置するように配される構成としている。また、本実施形態では、この箱状部40Bを、玄関土間部7a上及び玄関フロアー部8a上の両方に跨るように配される構成としている。
また、この箱状部40Bの玄関奥行方向(間仕切収納本体部10の収納間口方向)に沿う寸法を、間仕切収納本体部10の収納間口寸法と略同寸法としている。なお、このような態様に代えて、箱状部40Bの玄関奥行方向に沿う寸法を、間仕切収納本体部10の収納間口寸法よりも小としてもよい。
また、この箱状部40Bの玄関間口方向(間仕切収納本体部10の収納奥行方向)に沿う寸法を、間仕切収納本体部10から第2壁部4までの玄関間口方向に沿う寸法に間仕切収納本体部10の収納奥行寸法を足し合わせた寸法と略同寸法としている。つまり、箱状部40Bを、間仕切収納本体部10の上面側の全体に亘って設けた構成としている。
また、箱状部40Bは、玄関奥行方向に収納奥行方向を沿わせて配される構成とされている。この箱状部40Bは、収納空間を区画する天板42Bや底板43B、両側の側板41B,44B等を備えている。この箱状部40Bの底板43Bに、上記同様な引掛部を設けた構成としてもよい。
また、本実施形態では、この箱状部40Bの一方の側板44Bを、第2壁部4の下地4c(図3参照)に固定した構成としている。この一方の側板44Bを第2壁部4に固定する態様としては、側板44Bを貫通させるようにねじ等の止具によって固定する態様としてもよく、適宜の固定具を介して固定するようにしてもよい。
また、この箱状部40Bは、玄関フロアー部8a上に少なくとも一部が位置するように配される収納部を構成し、玄関フロアー部8aの奥側に向けて開口するように設けられる。
本実施形態では、この箱状部40Bを、収納奥行方向両側から収納可能な構成としている。つまり、箱状部40Bの収納空間は、収納奥行方向(玄関奥行方向)両側に開口するように設けられている。この箱状部40Bの収納空間は、収納奥行方向の全体に亘って貫通するように設けられたものでもよく、収納奥行方向途中部位や収納間口方向途中部位に設けられた仕切板によって収納奥行方向や収納間口方向に複数に区画されたものでもよい。
また、この箱状部40Bには、収納奥行方向両側の開口を開閉する戸体45,45が設けられている。図例では、収納奥行方向両側のそれぞれに二枚の戸体45,45,45,45を設けた例を示している。また、図例では、これら戸体45,45を、上端側部を回転支点として下端側を上方側に持ち上げるようにして開放される開き戸とした例を示しているが、両開き戸や、その他、折戸や引戸等としてもよい。
また、この箱状部40Bの他方の側板41Bは、間仕切収納本体部10上に位置するように配される。なお、図例では、この側板41Bを、来客用通路9A側に向く面が間仕切収納本体部10の来客用通路9A側に向く面と略同一平面状となるように設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、この側板41Bを、間仕切収納本体部10の収納奥行方向途中部位の上方側に位置するように設けたような態様等としてもよい。
また、この箱状部40Bは、下面を構成する底板43Bが止具や固定具等によって間仕切収納本体部10に固定されるものでもよい。なお、本実施形態では、箱状部40Bを、玄関奥行方向に収納奥行方向を沿わせて配される構成とされた単一の箱状収納部とした例を示しているが、複数の箱状収納部を組み合わせた構成とされたものとしてもよい。また、上端固定収納部を構成する箱状部40Bとしては、その他、種々の変形が可能である。
上記構成とされた本実施形態に係る間仕切収納装置1B及びこれを用いた玄関構造においても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、上端固定収納部を箱状部40Bとしているので、この箱状部40Bに種々の物品を収納することができる。また、この箱状部40Bを、玄関フロアー部8a上に少なくとも一部が位置するように配される構成とし、玄関フロアー部8aの奥側に向けて開口するように設けた構成としている。従って、この箱状部40Bへの物品の出し入れを、玄関フロアー部8a上において行えるので、玄関土間部7aよりも高い位置において行うことができる。
なお、本実施形態のように上端固定収納部を箱状部40Bとした場合にも、間仕切収納本体部10に対する固定位置を変更したり、切断したりすることで家族用通路9Bの通路幅寸法を調整したり、玄関間口方向に沿う寸法が異なる玄関空間2Aにも適用可能である。
また、上記した各実施形態に係る間仕切収納装置1,1A,1Bにおける互いに異なる構成を、適宜、組み替えたり、組み合わせたりして適用するようにしてもよい。例えば、上端固定収納部として、吊下棒状部41と棚板状部40Aまたは箱状部40Bとを組み合わせて設けたような態様等としてもよい。また、間仕切収納本体部10,10Aの上端部と第2壁部4とに架け渡されるように配される上端固定収納部40,40A,40Bとしては、上記したような構成とされたものに限られず、その他、種々の構成とされたものでもよい。また、上端固定収納部40,40A,40Bとしては、別体とされた間仕切収納本体部10,10Aの上端部に固定されるものに限られず、間仕切収納本体部10,10Aに一体的に設けられたものでもよい。また、上記各実施形態では、上端固定収納部40,40A,40Bが固定される壁部(第2壁部)4を、家族用通路9Bを区画する第2壁部4とした例を示しているが、来客用通路9Aを区画する壁部(第3壁部)5としてもよい。
また、上記各実施形態では、間仕切収納本体部10,10Aを、玄関空間2,2Aに設けられた玄関土間部7aと玄関フロアー部8aとに跨るように配される構成とした例を示しているが、玄関土間部7a上にのみ配される構成としてもよい。
また、上記した例では、家族用通路9B側の戸体14B,19Bの表面に鏡面14Ba,19Baを設けた例を示しているが、このような態様に代えて、または加えて、来客用通路9A側の戸体の表面に鏡面を設けた構成等としてもよい。また、上記した間仕切収納本体部10,10Aに設けられた戸体の少なくともいずれか一つまたは全てを設けていない構成等としてもよい。
また、上記各実施形態では、間仕切収納本体部10,10Aを、収納奥行方向両側から収納可能な構成とした例を示しているが、収納奥行方向一方側のみから収納可能な構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、間仕切収納本体部10,10Aの収納奥行方向を、上端固定収納部40,40A,40Bが固定される壁部(第2壁部)4に対向する方向に沿う方向とした例を示しているが、壁部(第2壁部)4に直交する方向としてもよい。
上記各実施形態に係る間仕切収納装置1,1A,1B及びこれを用いた玄関構造としては、その他、種々の変形が可能である。
1,1A,1B 間仕切収納装置
10,10A 間仕切収納本体部
11 第1土間側収納部(収納部)
11A 土間側収納部
14B 戸体
14Ba 鏡面
15,15A フロアー側収納部(収納部)
19A,19B 戸体
19Ba 鏡面
20 第2土間側収納部(収納部)
40 上端固定収納部
41 吊下棒状部
40A 棚板状部(上端固定収納部)
40B 箱状部(上端固定収納部)
2,2A 玄関空間
3a 玄関出入口
4 第2壁部(壁部)
4b 窓
4c 下地
4d カウンター部
7a 玄関土間部
8a 玄関フロアー部
9A 来客用通路
9B 家族用通路(一方の通路)

Claims (10)

  1. 共通の玄関出入口に連通される来客用通路と家族用通路とに玄関空間を区画するように配される間仕切収納本体部と、
    前記間仕切収納本体部とによって前記来客用通路及び前記家族用通路のうちの一方の通路を区画する壁部と該間仕切収納本体部の上端部とに架け渡されるように配され、該壁部の下地に固定される上端固定収納部と、
    を備えていることを特徴とする間仕切収納装置。
  2. 請求項1において、
    前記上端固定収納部は、前記間仕切収納本体部の間口方向に間隔を空けて設けられた複数本の吊下棒状部を備え、これら吊下棒状部のうちの少なくとも一本が玄関土間部上に位置するように配される構成とされていることを特徴とする間仕切収納装置。
  3. 請求項1において、
    前記上端固定収納部は、少なくとも一部が玄関土間部上に位置するように配される棚板状部であることを特徴とする間仕切収納装置。
  4. 請求項1において、
    前記間仕切収納本体部は、前記玄関空間に設けられた玄関土間部とこの玄関土間部から段上がり状に設けられた玄関フロアー部とに跨るように配される構成とされ、
    前記上端固定収納部は、前記玄関フロアー部上に少なくとも一部が位置するように配される収納部が前記玄関フロアー部の奥側に向けて開口するように設けられた箱状部であることを特徴とする間仕切収納装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記上端固定収納部と前記間仕切収納本体部とは、別体とされていることを特徴とする間仕切収納装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項において、
    前記間仕切収納本体部は、前記玄関空間に設けられた玄関土間部とこの玄関土間部から段上がり状に設けられた玄関フロアー部とに跨るように、かつ前記壁部に対向する方向に収納奥行方向を沿わせて配される構成とされ、
    前記玄関フロアー部上に位置するように配されるフロアー側収納部を開閉する戸体は、閉鎖状態で、戸幅方向一方側端部となる戸先側端部が他方側端部よりも玄関フロアー部の奥側に位置するように配される構成とされていることを特徴とする間仕切収納装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項において、
    前記間仕切収納本体部は、前記壁部に対向する方向に収納奥行方向を沿わせた収納部が収納間口方向に複数設けられた構成とされ、
    前記複数の収納部を開閉する戸体のうちの少なくとも二枚の戸体の表面側となる厚さ方向一方面の略全面が鏡面とされ、かつ、これら戸体は、閉鎖状態で互いに近接する側の端部が吊元側端部とされていることを特徴とする間仕切収納装置。
  8. 共通の玄関出入口に連通される来客用通路と家族用通路とに玄関空間を区画するように、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の間仕切収納装置の間仕切収納本体部を配し、かつ前記上端固定収納部を、前記間仕切収納本体部とによって前記来客用通路及び前記家族用通路のうちの一方の通路を区画する壁部の下地に固定した構造とされていることを特徴とする玄関構造。
  9. 請求項8において、
    前記一方の通路を区画する壁部には、窓が設けられており、
    前記上端固定収納部を、前記窓の上方側の下地に固定した構造とされていることを特徴とする玄関構造。
  10. 請求項8または9において、
    前記一方の通路を区画する壁部に沿わせるようにカウンター部を設けたことを特徴とする玄関構造。
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