JP6811408B2 - 玄関構造 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1には、玄関の間口を主玄関部とシューズクローク部とに区画するように間仕切り収納家具を設置した玄関が開示されている。
上記目的を達成するために、本発明に係る玄関構造は、共通の玄関出入口に連通される来客用通路と家族用通路とに玄関空間を区画するように間仕切収納本体部が配され、かつ該間仕切収納本体部とによって前記来客用通路及び前記家族用通路のうちの一方の通路を区画する壁部と該間仕切収納本体部の上端部とに架け渡され、該間仕切収納本体部の転倒を抑制する上端固定収納部が前記壁部の下地に固定されており、前記間仕切収納本体部は、前記玄関空間に設けられた玄関土間部とこの玄関土間部から段上がり状に設けられた玄関フロアー部とに跨るように配され、前記上端固定収納部は、前記玄関フロアー部上に少なくとも一部が位置するように配された収納部が前記玄関フロアー部の奥側に向けて開口するように設けられた箱状部であることを特徴とする。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、図2及び図7の横断面図においては、各実施形態に係る間仕切収納装置を平面図として示している。
また、以下の各実施形態では、各実施形態に係る間仕切収納装置を設置した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係る間仕切収納装置1は、図1及び図2に示すように、住居等の建物の玄関空間2に設置される。この間仕切収納装置1は、共通の玄関出入口3aに連通される来客用通路9Aと家族用通路9Bとに玄関空間2を区画するように配される間仕切収納本体部10を備えている。
本実施形態に係る玄関構造は、共通の玄関出入口3aに連通される来客用通路9Aと家族用通路9Bとに玄関空間2を区画するように、間仕切収納装置1の間仕切収納本体部10を配した構造とされている。
また、この一側部の両側(玄関間口方向両側)を、第1壁部3に対して直交状に設けられた第2壁部4と第3壁部5とによって区画した例を示している。
また、この窓4bを腰高程度の高さから上方側に設けられた腰高窓とした例を示している。なお、この窓4bは、開閉不能とされたものでもよく、開閉可能とされたものでもよい。また、第2壁部4を、外壁とした態様に代えて、建物内空間を間仕切る間仕切壁としてもよく、隣接する住戸との境界となる戸境壁としてもよい。
また、この第3壁部5に、玄関空間2とこの玄関空間2に隣接する居室空間とを連通させる開口5aを設けた構成としている。また、この開口5aを開閉する戸体5bを設けた構成としている。図例では、複数枚(図例では、三枚)の引違状に配された引戸を戸体5b,5b,5bとして設けた例を示している。また、玄関空間2に隣接する居室空間を、リビング等に隣接して設けられた畳コーナーや廊下等とし、戸体5b,5b,5bを開放させれば、玄関空間2と畳コーナーや廊下等とが連通される構成としている。
また、玄関空間2の玄関奥行寸法(第1壁部3と第4壁部6との対向方向に沿う壁芯寸法)は、間仕切収納装置1の間仕切収納本体部10を設置した状態で、第1壁部3側及び第4壁部6側に通路の形成が可能なように適宜の寸法としてもよい。例えば、この玄関空間2の玄関奥行寸法を、2000mm〜4500mm程度としてもよく、好ましくは、2500mm〜4000mm程度としてもよい。
また、玄関空間2の下側を、玄関出入口3a側の玄関土間部7aと、この玄関土間部7aから段上がり状に設けられた玄関フロアー部8aと、によって区画している。玄関土間部7a上の空間が玄関空間2における土間空間7を構成し、玄関フロアー部8a上の空間が玄関空間2におけるフロアー空間8を構成する。また、第3壁部5の開口5aは、土間空間7及びフロアー空間8の両方から隣接する空間に対して出入可能なように設けられている。
また、玄関土間部7a及び玄関フロアー部8aを、玄関空間2の玄関間口方向の全体に亘って設けた構成としている。つまり、玄関土間部7aの奥側に、玄関間口方向の全体に亘って段上がり状とされた玄関フロアー部8aを設けた構成としている。
また、玄関土間部7aの玄関奥行方向に沿う寸法(土間空間7の奥行寸法)を、玄関フロアー部8aの同方向に沿う寸法(フロアー空間8の奥行寸法)よりも大とした例を示しているが、土間空間7及びフロアー空間8の奥行寸法を互いに略同寸法等としてもよい。
また、カウンター部4dを、窓4bの下方側近傍部位に沿わせるように設けた構成としている。また、カウンター部4dを、土間空間7とフロアー空間8とに跨るように設けた構成としている。また、カウンター部4dを、玄関空間2の玄関奥行方向の全体に亘って設けた構成としている。つまり、カウンター部4dを、第1壁部3と第4壁部6との対向方向の全体に亘って設けた構成としている。なお、このような態様に代えて、カウンター部4dを、玄関空間2の玄関奥行方向の一部に設けた構成としてもよい。この場合は、カウンター部4dの側方にキャビネット等の収納装置を設置した構成としてもよい。
また、カウンター部4dを、下方側に空間が形成されるように、壁付状に設けた構成としている。このようなカウンター部4dは、適宜の支持金具等によって第2壁部4に固定されたものでもよい。なお、このように下方側に空間が形成されるようにカウンター部4dを設けた態様に代えて、カウンター部4dの下方側の少なくとも一部に収納部を設けた構成とされたものとしてもよい。例えば、カウンター部4dが収納部の天板を構成するようなものとしてもよい。
なお、この式台8cを、靴等の収納可能な構成とされたものとしてもよい。または、このような踏み台として機能する式台8cに代えて、抽斗等の収納部を玄関土間部7aと玄関フロアー部8aとの段差部の段壁面8bから玄関土間部7a側に向けて出没自在に設けた構成等としてもよい。
なお、図例では、この戸体3cの戸高寸法を、間仕切収納本体部10の玄関土間部7a側部位の高さ寸法と略同寸法とした例を示しているが、異なる寸法としてもよい。
また、図例では、戸体3cを、閉鎖状態で、間仕切収納本体部10の第2壁部4側の縁部に位置するように設けた例を示しているが、玄関間口方向に沿う方向で間仕切収納本体部10の中央部等に位置にするように設けた態様等としてもよい。
また、本実施形態に係る間仕切収納装置1が設置される玄関空間2としては、上記のような構成に限られず、その他、種々の変形が可能である。例えば、上記のような戸体3cや、窓4b、カウンター部4d等を設けていない構成としてもよい。また、玄関空間2に隣接する空間も上記したような空間に限られず、どのような空間でもよい。
また、この間仕切収納本体部10の玄関間口方向に沿う収納奥行寸法は、間仕切収納本体部10の玄関間口方向両側に通路9A,9Bの形成が可能なように、上記した玄関空間2の玄関間口寸法等に応じて、また、収納性の観点等から適宜の寸法としてもよい。例えば、この間仕切収納本体部10の収納奥行寸法を、300mm〜900mm程度としてもよい。本実施形態では、図2に示すように、間仕切収納本体部10の収納奥行寸法を、収納間口方向の全体に亘って一様な寸法としている。
本実施形態では、間仕切収納本体部10の玄関間口方向一方側の来客用通路9Aの通路幅寸法と間仕切収納本体部10の玄関間口方向他方側の家族用通路9Bの通路幅寸法とを、略同寸法とした例を示している。なお、このような態様に代えて、来客用通路9Aの通路幅寸法を、家族用通路9Bの通路幅寸法よりも大としたり、小としたりしてもよい。また、上記のようにカウンター部4dを設けた場合には、家族用通路9Bの通路幅寸法を、カウンター部4dから間仕切収納本体部10までの玄関間口方向に沿う寸法として把握するようにしてもよい。つまり、家族用通路9B側に、家族用通路9Bの通路幅寸法に加えて、カウンター部4dの第2壁部4からの出幅寸法を加えた比較的に大きな空間が形成されるものとしてもよい。
また、この間仕切収納本体部10の玄関奥行方向両側に形成される通路の玄関奥行方向に沿う通路幅寸法は、通行性の観点等から上記同様な寸法としてもよい。図例では、間仕切収納本体部10の玄関奥行方向一方側の通路の通路幅寸法と間仕切収納本体部10の玄関奥行方向他方側の通路の通路幅寸法とを略同寸法とした例を示しているが、これらを互いに異なる寸法としてもよい。
これら土間側収納部11,20及びフロアー側収納部15の玄関奥行方向に沿う収納間口寸法は、土間側及びフロアー側における間仕切性の観点等から適宜の寸法としてもよい。例えば、これら土間側収納部11,20及びフロアー側収納部15のそれぞれの収納間口寸法を、300mm以上としてもよい。本実施形態では、土間側収納部11,20の収納間口寸法を、フロアー側収納部15の収納間口寸法よりも大としている。また、図例では、土間側収納部11,20の収納間口寸法を、フロアー側収納部15の収納間口寸法の3倍程度とした例を示している。
また、本実施形態では、このフロアー側収納部15を、収納奥行方向両側から収納可能な構成としている。つまり、フロアー側収納部15の収納空間は、収納奥行方向両側に開口するように設けられている。図例では、このフロアー側収納部15の収納空間を、収納奥行方向の全体に亘って貫通させるように設けた構成としている。このような構成とすれば、使い勝手を向上させることができる。
また、このフロアー側収納部15の収納空間は、比較的に上下方向に長尺状とされ、コート等の衣類を吊り下げて収納可能な構成とされたものでもよく、棚板によって上下に複数段に区画され、帽子や鞄等を収納可能な構成とされたものでもよい。
また、フロアー側収納部15の収納奥行方向両側のそれぞれに一枚の戸体19A,19Bを設けた構成としている。図例では、これら戸体19A,19Bの戸高寸法及び戸幅寸法を、フロアー側収納部15の高さ寸法及び収納間口寸法と略同寸法とした例を示している。
また、図例では、これら戸体19A,19Bを、アウトセット状に側板17に連結した例を示しているが、インセット状に側板17に連結した構成等としてもよい。
なお、これら戸体19A,19Bの適所に手掛部を設けた構成としてもよい。または、戸先側端部が押圧されれば戸体19A,19Bを開放側に付勢するプッシュオープンラッチ等を設けた構成としてもよい。また、これら戸体19A,19Bとしては、開き戸に限られず、両方または一方が折戸や引戸(引き違い戸)とされたものでもよい。
第1土間側収納部11は、上記と概ね同様、収納空間を区画する天板12や両側の側板13,13等を備えている。本実施形態では、この第1土間側収納部11の玄関奥行方向奥側の側板13を、上記した凹状飾り棚部29の玄関奥行方向奥側に向く内周面を構成するものとしている。また、本実施形態では、この第1土間側収納部11及びフロアー側収納部15の収納間口寸法を互いに略同寸法としている。また、本実施形態では、この第1土間側収納部11に底板を設けていない構成とし、玄関土間部7aを第1土間側収納部11の底部としている。このような構成とすれば、この第1土間側収納部11に、玄関土間部7a上に収納したいベビーカーやゴルフバッグ等のアウトドア用品等を収納することができる。
また、第1土間側収納部11には、上記同様、収納奥行方向両側の開口を開閉する戸体14A,14Bが設けられている。また、これら戸体14A,14Bを、上記同様、上下方向に沿う軸回りに回転自在に蝶番等の回転連結部材を介して一方の側板13に連結された開き戸としている。また、これら戸体14A,14Bを、閉鎖状態で、吊元側端部が戸先側端部よりも玄関フロアー部8a側に位置するように設けた構成としている。つまり、これら戸体14A,14Bを、玄関奥行方向奥側の側板13に連結した構成としている。
なお、図例では、これら略全面が鏡面14Ba,19Baとされた戸体14B,19Bの吊元側端部間に第2土間側収納部20を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、これら略全面が鏡面14Ba,19Baとされた戸体14B,19Bの吊元側端部同士を隣り合わせるように近接させた構成としてもよい。このような構成とした場合にも、これら戸体14B,19Bを斜め状に開放位置とすれば、合わせ鏡的に利用可能となる。
また、これら戸体14A,14Bの適所に手掛部を設けた構成としてもよく、プッシュオープンラッチ等を設けた構成としてもよい。また、これら戸体14A,14Bとしては、開き戸に限られず、両方または一方が折戸や引戸(引き違い戸)とされたものでもよい。
また、図4に示すように、来客用通路9A側の収納部21,24,29は、凹状飾り棚部29の上側に上側収納部24を設け、凹状飾り棚部29の下側に下側収納部21を設けた構成とされている。つまり、第2土間側収納部20は、来客用通路9A側に、上側収納部24と凹状飾り棚部29と下側収納部21とを上方側からこの順に設けた構成とされている。なお、凹状飾り棚部29に代えて、適宜の戸体によって開閉される収納部を設けた構成としてもよい。
また、この下側収納部21の収納空間は、靴等の収納が可能なように棚板によって上下に複数段に区画されたものでもよく、単一の空間とされたものでもよい。
また、この下側収納部21には、来客用通路9A側に向く開口を開閉する戸体23,23が設けられている。図例では、二枚の戸体23,23を、それぞれの吊元側端部が両側の側板に回転連結部材によって回転自在に連結された開き戸(両開き戸)とした例を示している。また、これら戸体23,23を、下端面が玄関土間部7aに近接するように設けた構成としている。なお、これら戸体23,23を、折戸や引戸(引き違い戸)等としてもよい。
また、この上側収納部24の収納空間は、棚板によって上下に複数段に区画されたものでもよく、単一の空間とされたものでもよい。この上側収納部24の収納空間は、例えば、分電盤等が収納されるものでもよい。
また、この上側収納部24には、来客用通路9A側に向く開口を開閉する戸体28,28が設けられている。この戸体28,28は、詳細な図示は省略しているが、上記同様、それぞれの吊元側端部が両側の側板26,26に回転連結部材によって回転自在に連結された開き戸(両開き戸)としてもよい。または、戸体28を、上端側部を回転支点として下端側を上方側に持ち上げるようにして開放される開き戸としてもよく、その他、折戸や引戸(引き違い戸)としてもよい。
また、この家族側収納部30の収納空間は、上記同様、比較的に上下方向に長尺状とされ、コート等の衣類を吊り下げて収納可能な構成とされたものでもよく、靴等の収納が可能なように棚板35によって上下に複数段に区画されたものでもよい。なお、この家族側収納部30に、収納空間を収納間口方向に区画する縦仕切板を設けた構成としてもよい。
また、この家族側収納部30に、家族用通路9B側に向く開口を開閉する戸体38,38を設けた構成としている。図例では、二枚の戸体38,38を、それぞれの吊元側端部が両側の側板32,32に回転連結部材によって回転自在に連結された開き戸(両開き戸)とした例を示している。また、これら戸体38,38の戸高寸法を、これらの収納間口方向両側に設けられた戸体14B,19Bの戸高寸法と略同寸法としている。また、これら戸体38,38の戸幅寸法を、これらの収納間口方向両側に設けられた戸体14B,19Bの戸幅寸法と略同寸法としている。
また、間仕切収納本体部10の各収納部11,15,20としては、上記したような構成とされたものに限られず、種々の変形が可能である。例えば、収納間口方向に隣り合う収納部11,15,20の側板を兼用のものとしたり、収納間口方向に隣り合う収納部11,15,20の天板を共通のものとしたりした態様等としてもよく、その他、種々の変形が可能である。
また、上記のように窓4bが設けられた第2壁部4の窓4bの上方側の下地4cに、上端固定収納部40を固定した構成としている。このような構成とすれば、上端固定収納部40を、窓4bの周囲に位置づけることができる。
また、本実施形態のように、吊下棒状部41,41,41を備えた構成とすれば、容易に切断することができる。また、間仕切収納本体部10に対する固定位置を変更することで、収納間口寸法が異なる間仕切収納本体部10にも容易に適用することができる。
また、これら複数本の吊下棒状部41,41,41間の間隔は、種々の物品を吊下可能なように、また、これら吊下棒状部41,41,41の上方側に架け渡されるように配される長尺物を安定的に支持可能なように適宜の寸法としてもよい。このような長尺物としては、スキー板やスノーボード、サーフボード、釣竿等のアウトドア用品等が挙げられる。図例では、三本の吊下棒状部41,41,41を、第2土間側収納部20の収納間口方向略中央部及び収納間口方向両側端部の上面側に位置するように設けた例を示している。なお、このような態様に代えて、第1土間側収納部11、第2土間側収納部20及びフロアー側収納部15のそれぞれの上面側に位置するように吊下棒状部41,41,41を設けた構成等としてもよい。
これら吊下棒状部41,41,41の長手方向一端部は、固定具42,42,42を介して第2壁部4の下地4cに固定される。このような固定具42,42,42としては、吊下棒状部41,41,41が挿通されて固定される筒部の一端に下地4cに固定される鍔状部を設けた構成とされたものでもよく、その他、種々の構成とされたものでもよい。
また、これら吊下棒状部41,41,41の長手方向他端部は、固定具43,43,43を介して間仕切収納本体部10(第2土間側収納部20)の上面に固定される。このような固定具43,43,43としては、吊下棒状部41,41,41の外周面に沿うように湾曲状とされた部位の両端に、間仕切収納本体部10の上面に固定される固定片部を設けた構成とされたものでもよく、その他、種々の構成とされたものでもよい。
また、図例では、これら吊下棒状部41,41,41の長手方向他端部を、第2土間側収納部20の家族側収納部30の収納奥行方向途中部位に固定した例を示しているが、このような態様に限られない。
つまり、共通の玄関出入口3aに連通される来客用通路9Aと家族用通路9Bとに玄関空間2を区画するように配される間仕切収納本体部10を備えた構成としている。従って、玄関空間2を共通の玄関出入口3aに連通される来客用通路9Aと家族用通路9Bとに区画することができる。これにより、家族の出入りを家族用通路9B側において行うようにすれば、来客用通路9A側に家族の履物等が散乱することがなく、来客用通路9A側の見栄えを向上させることができる。また、間仕切収納本体部10によって来客用通路9A側から家族用通路9B側を目立ち難くすることができる。
また、本実施形態では、一方の通路を家族用通路9Bとしているので、この上端固定収納部40が家族用通路9B側に配されることとなり、上端固定収納部40を来客用通路9A側から目立ち難くすることができる。
また、これら吊下棒状部41,41,41のうちの少なくとも一本を玄関土間部7a上に位置するように配される構成としている。従って、レインコート等の濡れている衣類や傘等を吊り下げる際には、玄関土間部7a上に配される吊下棒状部41に吊り下げれば、玄関フロアー部8a側が濡れるようなことを抑制することができる。
なお、以下の各実施形態では、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図7は、第2実施形態に係る間仕切収納装置及びこれを用いた玄関構造の一例を模式的に示す図である。
また、本実施形態では、玄関空間2Aの玄関間口寸法及び玄関奥行寸法を、上記第1実施形態において例示した玄関空間2よりも小としている。また、この玄関空間2Aに対応させて、奥側を区画する第4壁部6Aの玄関奥行方向における位置や玄関間口方向に沿う寸法等を上記第1実施形態とは異ならせている。また、図例では、間仕切収納本体部10Aの玄関奥行方向一方側の通路を開放可能に遮蔽する遮蔽体としての戸体3cを設けていない構成としているが、設けた構成としてもよい。また、第2壁部4に沿わせるようにカウンター部4dを設けていない構成としているが、設けた構成としてもよい。
フロアー側収納部15Aは、玄関間口方向に沿う収納奥行寸法が上記第1実施形態において例示したフロアー側収納部15よりも小とされている。
また、この土間側収納部11Aは、上記した第1土間側収納部11の収納奥行寸法を小とし、収納間口方向に沿う寸法を大としたような構成とされたものでもよい。また、この土間側収納部11Aの収納空間は、縦仕切板や棚板等によって複数に区画されたものでもよい。なお、これら土間側収納部11A及びフロアー側収納部15Aの収納空間を開閉する戸体14A,19Aのうちの少なくとも二枚を、上記同様な姿見として機能する鏡面が設けられたものとしてもよく、また、合わせ鏡的に利用可能な構成等としてもよい。
図例では、引掛部41Aを、棚板状部40Aを厚さ方向に貫通する引掛孔とした例を示している。また、棚板状部40Aの玄関奥行方向及び玄関間口方向に間隔を空けて多数の引掛部41Aを設けた構成としている。つまり、棚板状部40Aを、多孔板状とした例を示している。なお、引掛部41Aとしては、棚板状部40Aを厚さ方向に貫通する引掛孔に限られず、棚板状部40Aの下面側に突出するように設けられたものやレール状に設けられたもの等でもよく、その他、種々の構成とされたものでもよい。
また、本実施形態では、上端固定収納部を、棚板状部40Aとしている。従って、この棚板状部40A上に種々の物品を載置するようにして収納することができる。また、棚板状部40Aを、少なくとも一部が玄関土間部7a上に位置するように配される構成としているので、土間空間7側からも棚板状部40A上に容易に収納することができる。
また、この棚板状部40Aに吊下対象物が引掛けられる引掛部41Aを設けた構成としているので、上記と概ね同様、種々の物品を干したり、吊り下げたりすることができる。
また、上端固定収納部を棚板状部40Aとしているので、容易に切断することができ、家族用通路9Bの通路幅寸法を容易に調整したり、玄関間口方向に沿う寸法が異なる玄関空間2Aや収納間口寸法が異なる間仕切収納本体部10Aにも容易に適用することができる。
本実施形態に係る間仕切収納装置1Bは、図8及び図9に示すように、上端固定収納部40Bの構成が上記第1実施形態とは主に異なる。
上端固定収納部40Bは、収納空間が設けられた箱状部40Bとされている。この箱状部40Bは、上記同様、間仕切収納本体部10とは別体とされている。また、この箱状部40Bを、少なくとも一部が玄関フロアー部8a上に位置するように配される構成としている。また、本実施形態では、この箱状部40Bを、玄関土間部7a上及び玄関フロアー部8a上の両方に跨るように配される構成としている。
また、この箱状部40Bの玄関間口方向(間仕切収納本体部10の収納奥行方向)に沿う寸法を、間仕切収納本体部10から第2壁部4までの玄関間口方向に沿う寸法に間仕切収納本体部10の収納奥行寸法を足し合わせた寸法と略同寸法としている。つまり、箱状部40Bを、間仕切収納本体部10の上面側の全体に亘って設けた構成としている。
また、本実施形態では、この箱状部40Bの一方の側板44Bを、第2壁部4の下地4c(図3参照)に固定した構成としている。この一方の側板44Bを第2壁部4に固定する態様としては、側板44Bを貫通させるようにねじ等の止具によって固定する態様としてもよく、適宜の固定具を介して固定するようにしてもよい。
また、この箱状部40Bは、玄関フロアー部8a上に少なくとも一部が位置するように配される収納部を構成し、玄関フロアー部8aの奥側に向けて開口するように設けられる。
また、この箱状部40Bには、収納奥行方向両側の開口を開閉する戸体45,45が設けられている。図例では、収納奥行方向両側のそれぞれに二枚の戸体45,45,45,45を設けた例を示している。また、図例では、これら戸体45,45を、上端側部を回転支点として下端側を上方側に持ち上げるようにして開放される開き戸とした例を示しているが、両開き戸や、その他、折戸や引戸等としてもよい。
また、この箱状部40Bは、下面を構成する底板43Bが止具や固定具等によって間仕切収納本体部10に固定されるものでもよい。なお、本実施形態では、箱状部40Bを、玄関奥行方向に収納奥行方向を沿わせて配される構成とされた単一の箱状収納部とした例を示しているが、複数の箱状収納部を組み合わせた構成とされたものとしてもよい。また、上端固定収納部を構成する箱状部40Bとしては、その他、種々の変形が可能である。
また、本実施形態では、上端固定収納部を箱状部40Bとしているので、この箱状部40Bに種々の物品を収納することができる。また、この箱状部40Bを、玄関フロアー部8a上に少なくとも一部が位置するように配される構成とし、玄関フロアー部8aの奥側に向けて開口するように設けた構成としている。従って、この箱状部40Bへの物品の出し入れを、玄関フロアー部8a上において行えるので、玄関土間部7aよりも高い位置において行うことができる。
なお、本実施形態のように上端固定収納部を箱状部40Bとした場合にも、間仕切収納本体部10に対する固定位置を変更したり、切断したりすることで家族用通路9Bの通路幅寸法を調整したり、玄関間口方向に沿う寸法が異なる玄関空間2Aにも適用可能である。
また、上記した例では、家族用通路9B側の戸体14B,19Bの表面に鏡面14Ba,19Baを設けた例を示しているが、このような態様に代えて、または加えて、来客用通路9A側の戸体の表面に鏡面を設けた構成等としてもよい。また、上記した間仕切収納本体部10,10Aに設けられた戸体の少なくともいずれか一つまたは全てを設けていない構成等としてもよい。
また、上記各実施形態では、間仕切収納本体部10,10Aを、収納奥行方向両側から収納可能な構成とした例を示しているが、収納奥行方向一方側のみから収納可能な構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、間仕切収納本体部10,10Aの収納奥行方向を、上端固定収納部40,40A,40Bが固定される壁部(第2壁部)4に対向する方向に沿う方向とした例を示しているが、壁部(第2壁部)4に直交する方向としてもよい。
上記各実施形態に係る間仕切収納装置1,1A,1B及びこれを用いた玄関構造としては、その他、種々の変形が可能である。
10,10A 間仕切収納本体部
11 第1土間側収納部(収納部)
11A 土間側収納部
14B 戸体
14Ba 鏡面
15,15A フロアー側収納部(収納部)
19A,19B 戸体
19Ba 鏡面
20 第2土間側収納部(収納部)
40 上端固定収納部
41 吊下棒状部
40A 棚板状部(上端固定収納部)
40B 箱状部(上端固定収納部)
2,2A 玄関空間
3a 玄関出入口
4 第2壁部(壁部)
4b 窓
4c 下地
4d カウンター部
7a 玄関土間部
8a 玄関フロアー部
9A 来客用通路
9B 家族用通路(一方の通路)
Claims (8)
- 共通の玄関出入口に連通される来客用通路と家族用通路とに玄関空間を区画するように間仕切収納本体部が配され、かつ該間仕切収納本体部とによって前記来客用通路及び前記家族用通路のうちの一方の通路を区画する壁部と該間仕切収納本体部の上端部とに架け渡され、該間仕切収納本体部の転倒を抑制する上端固定収納部が前記壁部の下地に固定されており、
前記上端固定収納部は、前記間仕切収納本体部の間口方向に間隔を空けて設けられた複数本の吊下棒状部を備え、これら吊下棒状部のうちの少なくとも一本が玄関土間部上に位置するように配されていることを特徴とする玄関構造。 - 共通の玄関出入口に連通される来客用通路と家族用通路とに玄関空間を区画するように間仕切収納本体部が配され、かつ該間仕切収納本体部とによって前記来客用通路及び前記家族用通路のうちの一方の通路を区画する壁部と該間仕切収納本体部の上端部とに架け渡され、該間仕切収納本体部の転倒を抑制する上端固定収納部が前記壁部の下地に固定されており、
前記上端固定収納部は、少なくとも一部が玄関土間部上に位置するように配された棚板状部であることを特徴とする玄関構造。 - 共通の玄関出入口に連通される来客用通路と家族用通路とに玄関空間を区画するように間仕切収納本体部が配され、かつ該間仕切収納本体部とによって前記来客用通路及び前記家族用通路のうちの一方の通路を区画する壁部と該間仕切収納本体部の上端部とに架け渡され、該間仕切収納本体部の転倒を抑制する上端固定収納部が前記壁部の下地に固定されており、
前記間仕切収納本体部は、前記玄関空間に設けられた玄関土間部とこの玄関土間部から段上がり状に設けられた玄関フロアー部とに跨るように配され、
前記上端固定収納部は、前記玄関フロアー部上に少なくとも一部が位置するように配された収納部が前記玄関フロアー部の奥側に向けて開口するように設けられた箱状部であることを特徴とする玄関構造。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記上端固定収納部と前記間仕切収納本体部とは、別体とされていることを特徴とする玄関構造。 - 請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記間仕切収納本体部は、前記玄関空間に設けられた玄関土間部とこの玄関土間部から段上がり状に設けられた玄関フロアー部とに跨るように、かつ前記壁部に対向する方向に収納奥行方向を沿わせて配され、
前記玄関フロアー部上に位置するように配されたフロアー側収納部を開閉する戸体は、閉鎖状態で、戸幅方向一方側端部となる戸先側端部が他方側端部よりも玄関フロアー部の奥側に位置するように配されていることを特徴とする玄関構造。 - 請求項1乃至5のいずれか1項において、
前記間仕切収納本体部は、前記壁部に対向する方向に収納奥行方向を沿わせた収納部が収納間口方向に複数設けられた構成とされ、
前記複数の収納部を開閉する戸体のうちの少なくとも二枚の戸体の表面側となる厚さ方向一方面の略全面が鏡面とされ、かつ、これら戸体は、閉鎖状態で互いに近接する側の端部が吊元側端部とされていることを特徴とする玄関構造。 - 請求項1乃至6のいずれか1項において、
前記一方の通路を区画する壁部には、窓が設けられており、
前記上端固定収納部を、前記窓の上方側の下地に固定した構造とされていることを特徴とする玄関構造。 - 請求項1乃至7のいずれか1項において、
前記一方の通路を区画する壁部に沿わせるようにカウンター部を設けたことを特徴とする玄関構造。
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