JP5185576B2 - 収納所構造 - Google Patents
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そこで、例えば特開2002−322805公報に記載のように、壁面収納をキッチンに設け、この壁面収納を開閉する戸を閉じることによって、不意の来客があった場合などに煩雑な状態を隠すことができる。
しかし、キッチンに面する壁に窓等があった場合、壁面収納によって窓を塞いでしまうので、キッチンへの採光や通気を十分にとることができないという問題がある。
前記戸12には、前記窓3からキッチン1側に採光可能な透光性を有する透光性部材14が設けられるとともに、前記戸12の厚さ方向に貫通して空気を流通可能とする空気流通部15が設けられており、
前記戸12は床16から天井7までの高さを有しており、前記窓3はその上辺部3aが壁2と天井7との交差部に位置し、下辺部3bが壁2の上下方向中央部より上方に位置していることを特徴とする。
また、窓3の上辺部3aが壁2と天井7との交差部に位置し、下辺部3bが壁2の上下方向中央部より上方に位置しているので、窓3が収納所4に収納された物によって全て閉ざされ難くなり、戸12は床16から天井7までの高さを有しているので、この戸12の透光性部材14とスリット15を通してキッチン3に採光、通気を確実に得ることができる。
前記戸12には、前記窓3からキッチン1側に採光可能な透光性を有する透光性部材14が設けられるとともに、前記戸12の厚さ方向に貫通して空気を流通可能とする空気流通部15が設けられており、
前記収納所4は前記窓3が設けられた壁2と直交する仕切壁10によって第1収納所4aと第2収納所4bとに左右に分割されており、
前記第2収納所4bには、水回り系の設備(例えば洗面台11)が設けられていることを特徴とする。
また、第1収納所4aと第2収納所4bとは仕切壁10によって分割されているので、第2収納所4bに設けられている水回り系の設備11から水が直接第1収納所に侵入するのを仕切壁10によって防止できる。
前記戸12は、平行に設けられた複数のレールに沿って移動する複数の引戸13によって構成されており、
これら引戸13を前記第2収納所4b側に引き寄せた際に、前記第2収納4b所が閉ざされるととともに、前記第1収納所4aが全開することを特徴とする。
前記複数の引戸13には、それぞれ前記空気流通部15が設けられており、これら空気流通部15は前記引戸13を前記第2収納所4b側に引き寄せて重ねた際に、重ね方向に連続していることを特徴とする。
前記キッチン内に前記壁から離間して調理台が設けられており、
前記窓の手前であって、かつ前記調理台と対向離間して収納所が設けられ、この収納所を開閉する戸が前記窓と平行に設けられており、
前記戸には、前記窓からキッチン側に採光可能な透光性を有する透光性部材が設けられるとともに、前記戸の厚さ方向に貫通して空気を流通可能とする空気流通部が設けられていることを特徴とする。
前記透光性部材14は前記戸12のほぼ全面に設けられており、前記空気流通部15は前記戸12の上下端部にそれぞれ設けられていることを特徴とする
図1〜図4は本発明に係る収納所構造の一例を示すものであり、図1はその平面図、図2は同斜視図、図3は同正面図、図4は同側面図である。
第1収納所4aの左右の幅は、第2収納所4bの左右の幅の約3倍程度になっており、第2収納所4bには、洗面台(水回り系の設備)11が設けられている。この洗面台11は、例えば前記壁9に勝手口12が設けられているので、この勝手口12から入ってきた住人が手を洗うのに使用される。なお、第2収納所4bには、洗面台11に代えて例えば洗濯機を設けてもよい。要は水を必要とする水回り系の設備を第2収納所4bに設けるようにする。
すなわち、引戸13は、図2および図3に示すように、縦框材13aと横框材13bとを矩形枠状に組み立てるとともに、縦框材13a,13a間に5本の桟材13c・・・を上下に離間して平行に架設し、上下に隣り合う桟材13c,13cと左右の縦框材13a,13aで囲まれた矩形状の部分に、矩形板状の透光材部材14をはめ込んだ構成となっている。このようにして、戸12すなわち4枚の引戸13のほぼ全面に透光性部材14が設けられている。透光性部材14は半透明なスリガラスや樹脂板で形成されたもので、透明ではないが透光性を有する板材である。
また、最上段の桟材13cと上の横框材13bとの間には、スリット(空気流通部)15が設けられており、最下段の桟材13cと下の横框材13bとの間には、スリット15(空気流通部)が設けられている。つまりスリット15,15が引戸13の上下端部にそれぞれ設けられている。スリット15は引戸13の厚さ方向に貫通して空気を流通可能とする横方向に長い矩形状の貫通孔であり、引戸13の幅方向に亙って設けられている。
上レール部17は天井7から下方に突出しており、4本のレールが平行に設けられている。そして、これらレールにそれぞれ4枚の引戸13の上端部が摺動可能に係合されている。
下レール部18は床16から突出しないように、該床16の表面とほぼ面一にして設けられており、4本のレールが平行に設けられている。そして、これらレールにそれぞれ4枚の引戸13の下端部が摺動可能に係合されている。
したがって、4枚の引戸13は4本のレールに沿って独立して左右に摺動可能となるとともに、適宜の位置で重ねて配置することもできる。
つまり、引戸13の左右の幅寸法は、第2収納所4bの左右の幅寸法とほぼ等しくなっており、4枚の引戸13を第2収納所4b側に引き寄せた際には、第2収納所4bが閉ざされるととともに、第1収納所4aが全開するようになっている。
この窓3の下辺部3bの直下に、棚20,21が上下に二段設けられている。棚20は壁2の上下方向中央部より上方に位置しており、この棚20上には小物を置けるようになっており、棚21上にも小物が置けるようになっている。また、棚21の下方には、棚22,23が上下に二段設けられている。さらに、棚23の下方には、テーブル24が設けられており、このテーブル24の下側には引出し25が設けられている。引出し25の下面と床16との間には空間があり、この空間に車付きの収納ケース26が床16に載置されて設けられている。
また、テーブル24、棚20〜23、窓3,3の左方は、冷蔵庫置場とされ、ここに冷蔵庫27が設置されている。
さらに、第1収納所4aと第2収納所4bとが仕切壁10によって分割されているので、第2収納所4bに設けられている洗面台11から水が直接第1収納所4aに侵入するのを仕切壁10によって防止できる。
また、引戸13が第2収納所4を閉ざす位置で重なっても、これら引戸13に設けられたスリット15は重なっている方向で連続しているので、第2収納所4に設けられた水回り系の設備11からの湿気を換気できる。
さらに、窓3の上辺部3aが壁2と天井7との交差部に位置し、下辺部3bが壁2の上下方向中央部より上方に位置しているので、窓3が収納所4に収納された物によって全て閉ざされ難くなり、引戸13は床16から天井7までの高さを有しているので、この引戸13の透光性部材14とスリット15を通してキッチンに採光、通気を確実を得ることができる。
2 壁
3 窓
4 収納所
4a 第1収納所
4b 第2収納所
7 天井
10 仕切壁
11 洗面台(水回り系の設備)
12 戸
13 引戸
14 透光性部材
15 スリット(空気流通部)
16 床
17 上レール部
18 下レール部
Claims (6)
- キッチンに面する壁に窓が設けられ、この窓の手前が収納所とされ、この収納所を開閉する戸が前記窓と平行に設けられた収納所構造において、
前記戸には、前記窓からキッチン側に採光可能な透光性を有する透光性部材が設けられるとともに、前記戸の厚さ方向に貫通して空気を流通可能とする空気流通部が設けられており、
前記戸は床から天井までの高さを有しており、前記窓はその上辺部が壁と天井との交差部に位置し、下辺部が壁の上下方向中央部より上方に位置していることを特徴とする収納所構造。 - キッチンに面する壁に窓が設けられ、この窓の手前が収納所とされ、この収納所を開閉する戸が前記窓と平行に設けられた収納所構造において、
前記戸には、前記窓からキッチン側に採光可能な透光性を有する透光性部材が設けられるとともに、前記戸の厚さ方向に貫通して空気を流通可能とする空気流通部が設けられており、
前記収納所は前記窓が設けられた壁と直交する仕切壁によって第1収納所と第2収納所とに左右に分割されており、
前記第2収納所には、水回り系の設備が設けられていることを特徴とする収納所構造。 - 請求項2に記載の収納所構造において、
前記戸は、平行に設けられた複数のレールに沿って移動する複数の引戸によって構成されており、
これら引戸を前記第2収納所側に引き寄せた際に、前記第2収納所が閉ざされるととともに、前記第1収納所が全開することを特徴とする収納所構造。 - 請求項3に記載の収納所構造において、
前記複数の引戸には、それぞれ前記空気流通部が設けられており、これら空気流通部は前記引戸を前記第2収納所側に引き寄せて重ねた際に、重ね方向に連続していることを特徴とする収納所構造。 - キッチンに面する壁に窓が設けられており、
前記キッチン内に前記壁から離間して調理台が設けられており、
前記窓の手前であって、かつ前記調理台と対向離間して収納所が設けられ、この収納所を開閉する戸が前記窓と平行に設けられており、
前記戸には、前記窓からキッチン側に採光可能な透光性を有する透光性部材が設けられるとともに、前記戸の厚さ方向に貫通して空気を流通可能とする空気流通部が設けられていることを特徴とする収納所構造。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の収納所構造において、
前記透光性部材は前記戸のほぼ全面に設けられており、前記空気流通部は前記戸の上下端部にそれぞれ設けられていることを特徴とする収納所構造。
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