JP5629116B2 - 収納棚および壁構造 - Google Patents
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Description
このように窓を避けて家具を配置することによって窓からの採光を遮るのを防ぐことができるので、洗面所やキッチンの採光性を向上させることが可能となる。
前記開口部6の内周面7のうち、該開口部6の左右方向の両側端部に位置する両側面7c,7c間に架設されるとともに、前記壁5の一側面5bよりも前方に突出する少なくとも上下二枚の棚板11,12と、
これら棚板11,12の突出方向側面に設けられるとともに、これら棚板11,12の長さ方向に沿ってスライド可能な扉16とを備えており、
前記上下二枚の棚板11,12のうち上段の棚板11は、前記開口部6の内周面7の天面7aから下方に離間して配置され、下段の棚板12は、前記開口部6の内周面7の底面7bから上方に離間して配置されており、
前記上段の棚板11と前記下段の棚板12には、これら上段および下段の棚板11,12の長さ方向に沿ってそれぞれレール材17,18が取り付けられており、
前記扉16は、この扉16の上端部の裏面に取り付けられるとともに前記上段の棚板11のレール材17に係合する上段係合部材19と、この扉16の下端部の裏面に取り付けられるとともに前記下段の棚板12のレール材18に係合する下段係合部材20とを備えていることを特徴とする。
また、前記扉16は、この扉16の上端部の裏面に取り付けられるとともに前記上段の棚板11のレール材17に係合する上段係合部材19と、この扉16の上端部の裏面に取り付けられるとともに前記下段の棚板12のレール材18に係合する下段係合部材20とを備えているので、前記上段係合部材19を前記レール材17に係合させるとともに、前記下段係合部材20を前記レール材18に係合させることによって、前記扉16を、前記上下二枚の棚板11,12に対して確実に取り付けることができるとともに、前記レール材17,18に沿って確実にスライドさせることができる。これによって、前記扉16によって採光をコントロールできるので、収納棚10および開口部6が設けられる室内スペースの採光性の低下を極力防ぐことができる。
前記上段の棚板11と下段の棚板12との間に設けられる少なくとも二枚の側板14,14と、これら上段の棚板11と下段の棚板12と二枚の側板14,14の前記扉16側とは反対側の端部に設けられる背板15とを備えていることを特徴とする。
前記上段の棚板11の前記扉16側とは反対側の端部と、前記下段の棚板12の前記扉16側とは反対側の端部との間に設けられる背板15を備えており、
前記上段の棚板11の上面と下段の棚板12の下面の長さ方向に沿ってそれぞれレール材21,22が取り付けられており、
前記背板15は、前記上段の棚板11と下段の棚板12のレール材21,22に沿ってスライド可能に設けられていることを特徴とする。
前記少なくとも上下二枚の棚板11,12の突出方向側面とは反対の側面から扉16の前面までの長さのうち、少なくとも半分の長さに該当する部分が、前記開口部6の内周面7の両側面7c,7cに固定されていることを特徴とする。
前記開口部6は、上端部が前記上段の棚板11よりも上方に位置し、下端部が前記下段の棚板12よりも下方に位置するように形成されていることを特徴とする。
前記開口部6の内周面7のうち、前記壁5の一側面5b側に前記収納棚10が固定されており、前記壁5の他側面5c側に、透光性部材8aを有する建具8が設けられていることを特徴とする。
図1は本発明に係る収納棚の一例を示す斜視図である。また、図2は、本発明に係り、開口部に図1に示す収納棚を配置固定してなる壁構造の一例を示す正面図である。また、図3は、図2に示す壁構造が設けられる洗面脱衣室の一例を示す平面図である。
図3において符号1は、洗面脱衣室を示す。この洗面脱衣室1は、浴室2および洗濯機置き場3に隣接し、建物内に配設されている。また、この洗面脱衣室1の屋外側にはバルコニー4が配設されている。
そして、このバルコニー4と洗面脱衣室1との間には壁5が設けられている。すなわち、この壁5の一側面側に前記洗面脱衣室1が配置されており、他側面側に前記バルコニー4が配置されている。
また、前記洗面脱衣室1内には、前記壁5際に洗面台1aが配置されており、前記浴室2の近傍にベンチ1dおよびカウンター1eが配置されている。前記洗面台1aは、洗面ボール1bと蛇口1cとを備えている。
前記開口部6は、窓として利用されるものであり、前記壁5を構成する柱状部5aを介して壁5の幅方向左右側にそれぞれ第1開口部6aと第2開口部6bとを有するようにして構成されている。
なお、図2に示すように、前記第1開口部6aは、前記壁5の一側面5bの左側に配置されており、前記第2開口部6bは、前記壁5の一側面5bの右側に配置されている。すなわち、これら第1開口部6aと第2開口部6bとは、正面視において左右に並設されている。
なお、本実施の形態の開口部6は、このように第1開口部6aと第2開口部6bとを有するようにして構成されるものとしたが、これに限られるものではなく、1つの開口部で構成されるものとしてもよいし、3つ以上の開口部を有するようにして構成されるものとしてもよい。
また、前記第1開口部6aおよび第2開口部6bの内周面7のうち、前記壁5の一側面5b側には、内周面7をカバーする厚さの薄い第1枠材6cが取り付けられており、この第1枠材6cと前記建具8との間には、この第1枠材6cよりも厚さの厚い第2枠材6dが配置されて取り付けられている。
これら第1枠材6cおよび第2枠材6dは、図2に示すように、前記内周面7の天面7aと底面7bと、開口部6の左右方向の両側端部に位置する両側面7c,7cに沿って取り付けられており、正面視において矩形枠状に構成されている。
この開口部9は、前記開口部6とともに洗面脱衣室1への採光を確保できるように、前記開口部6の近傍に設けられている。
また、この収納棚10は、前記開口部6の内周面7の両側面7c,7c間に架設されるとともに、前記壁5の一側面5bよりも前方に突出する三枚の棚板11,12,13と、これら棚板11,12,13の突出方向側面に設けられるとともに、これら棚板11,12,13の長さ方向に沿ってスライド可能な扉16とを備えている。
なお、前記棚板11は上段に配置されており、前記棚板12は下段に配置されており、前記棚板13は中段に配置されている。
さらに、図4に示すように、前記棚板11,12,13の突出方向側面とは反対の側面から扉16の前面までの長さのうち、少なくとも半分の長さに該当する部分が、前記開口部6の内周面7の両側面7c,7cに固定されている。
また、この第2上段棚板11bは、前記柱状部5aおよび第1枠材6cの形状に合わせて切り欠き形成された切欠部11cを具備している。
また、この第2下段棚板12bは、前記柱状部5aおよび第1枠材6cの形状に合わせて切り欠き形成された切欠部12cを具備している。
また、この第2中段棚板13bは、前記柱状部5aおよび第1枠材6cの形状に合わせて切り欠き形成された切欠部13cを具備している。
すなわち、前記上段の棚板11の上面に取り付けられるレール材17は長尺に形成されており、前記第1上段棚板11aおよび第2上段棚板11bの上面に、これら第1上段棚板11aと第2上段棚板11bとにわたって形成された溝に嵌め込まれるようにして設けられている。また、前記下段の棚板12の下面に取り付けられるレール材18も長尺に形成されており、前記第1下段棚板12aおよび第2下段棚板12bの下面に、これら第1下段棚板12aと第2下段棚板12bとにわたって形成された溝に嵌め込まれるようにして設けられている。
より詳細には、前記二枚の側板14,14は、図2に示すように、前記第1上段棚板11aの両端部と、前記第1下段棚板12aの両端部と、前記第1中段棚板13aとの間に架設されるようにしてそれぞれ設けられている。
また、前記背板15は、前記第1上段棚板11aと、第1下段棚板12aと、第1中段棚板13aと、前記二枚の側板14,14の前記扉16とは反対側の端面に固定されている。なお、このような固定方法に限られるものではなく、前記扉16とは反対側の端部に溝を形成し、この溝に外周縁部を差し込むようにして固定してもよい。
そして、このように収納棚10は、前記二枚の側板14,14と背板15とを備えているので、これら二枚の側板14,14と背板15と前記上段の棚板11と下段の棚板12とによって、前記棚板11,12の突出方向側に開口するボックス状の収納スペースを形成することができる。
なお、本実施の形態の鏡16aは通常の鏡が使用されているが、これに限られるものではなく、ハーフミラーを使用してもよい。ハーフミラーを使用する場合は、前記扉本体16bに、この扉本体16bの厚さ方向に貫通する開口部を形成したり、この扉本体16bを使用せずに、ハーフミラーの鏡16a自体を扉本体として使用したり、前記第1上段棚板11aおよび第1下段棚板12aの前記扉16とは反対側の端面に固定され背板15によって、光がハーフミラーである鏡16aを透過することを妨げないようにする。
前記上段係合部材19は、前記レール材17に挿入される部分と、前記扉16の裏面に取り付けられる部分と、これら双方の部分を接続する部分とからなり、フック状に形成されている。また、前記レール材17に挿入される部分には、図示しないローラーが取り付けられており、前記扉16を円滑にスライドできるようになっている。
前記下段係合部材20は、前記レール材18に挿入される部分と、前記扉16の裏面に取り付けられる部分と、これら双方の部分を接続する部分とからなり、フック状に形成されている。
また、これら上段係合部材19および下段係合部材20は、前記扉16の幅方向両側部の二か所にそれぞれ設けられている。
さらに、前記レール材17,18には、前記上段係合部材19および下段係合部材20のスライドをストップするストッパーが設けられており、これによって、前記扉16の幅方向両端部が、前記棚板11,12,13の両端部よりも外側に突出するのを防ぐことができる。
まず第1に、前記上段の棚板11と、下段の棚板12と、中段の棚板13とは、図1および図2に示すように、それぞれ離間配置されているので、これら棚板11,12,13間から採光できるようになっている。
なお、前記上段の棚板11の前記扉16側とは反対側の端部と、前記下段の棚板12の前記扉16側とは反対側の端部と間に背板15を設けた場合は、この背板15が設けられた部分によって採光できない状態となる。
なお、このように扉16を移動させて採光をコントロールする際は、この扉16を採光の邪魔にならない場所に移動させることによって採光を多くするだけでなく、この扉16を採光の邪魔になる場所に移動させて採光を少なくすることもできる。
本実施の形態においては、以上のように複数の態様で採光を行うことができるようになっている。
なお、本実施の形態において、前記上段の棚板11の前記扉16側とは反対側の端部と、前記下段の棚板12の前記扉16側とは反対側の端部と間に背板15を設けた場合は、この背板15が設けられた部分によって採光できない状態となるが、このような場合は、図1および図5に示すように、前記背板15を、前記上段の棚板11の上面と下段の棚板12の下面の長さ方向に沿ってそれぞれ取り付けられたレール材21,22に沿って、スライド可能に設けるようにする。
これによって、この背板15をスライドさせることによって、屋外からの採光をコントロールできるので、背板15を採光の邪魔にならない場所に移動させることによって採光を多くしたり、背板15を採光の邪魔になる場所に移動させて採光を少なくしたりすることができ、収納棚10および開口部6が設けられる洗面脱衣室1の採光性の低下を極力防ぐことができる。
図5に示す建具23としては、2枚のガラス窓を互いに引き違い可能にスライドさせることが可能な引き違い窓が用いられている。
すなわち、このように建具23によって前記開口部6を開閉できれば、通風をコントロールすることができるので、収納棚10および開口部6が設けられる洗面脱衣室1の通風性を向上できることとなる。
なお、このような引き違い窓23は、嵌め殺し窓に比して厚さが厚いので、上述の第2枠材6dを省略したスペースを利用して設けられている。
6 開口部
7 内周面
7c 側面
10 収納棚
11 棚板
12 棚板
16 扉
Claims (8)
- 壁の厚さ方向に貫通して形成された開口部内に配置されるとともに、この開口部の内周面に固定される収納棚であって、
前記開口部の内周面のうち、該開口部の左右方向の両側端部に位置する両側面間に架設されるとともに、前記壁の一側面よりも前方に突出する少なくとも上下二枚の棚板と、
これら棚板の突出方向側面に設けられるとともに、これら棚板の長さ方向に沿ってスライド可能な扉とを備えており、
前記上下二枚の棚板のうち上段の棚板は、前記開口部の内周面の天面から下方に離間して配置され、下段の棚板は、前記開口部の内周面の底面から上方に離間して配置されており、
前記上段の棚板と前記下段の棚板には、これら上段および下段の棚板の長さ方向に沿ってそれぞれレール材が取り付けられており、
前記扉は、この扉の上端部の裏面に取り付けられるとともに前記上段の棚板のレール材に係合する上段係合部材と、この扉の下端部の裏面に取り付けられるとともに前記下段の棚板のレール材に係合する下段係合部材とを備えていることを特徴とする収納棚。 - 請求項1に記載の収納棚において、
前記扉の前面に鏡が配置されていることを特徴とする収納棚。 - 請求項2に記載の収納棚において、
前記鏡はハーフミラーであることを特徴とする収納棚。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の収納棚において、
前記上段の棚板と下段の棚板との間に設けられる少なくとも二枚の側板と、これら上段の棚板と下段の棚板と二枚の側板の前記扉側とは反対側の端部に設けられる背板とを備えていることを特徴とする収納棚。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の収納棚において、
前記上段の棚板の前記扉側とは反対側の端部と、前記下段の棚板の前記扉側とは反対側の端部との間に設けられる背板を備えており、
前記上段の棚板の上面と下段の棚板の下面の長さ方向に沿ってそれぞれレール材が取り付けられており、
前記背板は、前記上段の棚板と下段の棚板のレール材に沿ってスライド可能に設けられていることを特徴とする収納棚。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の収納棚において、
前記少なくとも上下二枚の棚板の突出方向側面とは反対の側面から扉の前面までの長さのうち、少なくとも半分の長さに該当する部分が、前記開口部の内周面の両側面に固定されていることを特徴とする収納棚。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の収納棚を、壁の厚さ方向に貫通して形成された開口部内に配置するとともに、この開口部の内周面に固定してなる壁構造であって、
前記開口部は、上端部が前記上段の棚板よりも上方に位置し、下端部が前記下段の棚板よりも下方に位置するように形成されていることを特徴とする壁構造。 - 請求項7に記載の壁構造において、
前記開口部の内周面のうち、前記壁の一側面側に前記収納棚が固定されており、前記壁の他側面側に、透光性部材を有する建具が設けられていることを特徴とする壁構造。
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