JPH06158961A

JPH06158961A - 網戸装置

Info

Publication number: JPH06158961A
Application number: JP33983992A
Authority: JP
Inventors: Yoshiro Tanaka; 義朗田中; Minoru Kiyota; 稔清田; Kenji Matsunaga; 健二松永; Sadao Kawada; 貞雄河田; Hideo Hirabayashi; 英雄平林; Hitoshi Fubo; 均父母; Masaki Furuta; 正貴古田
Original assignee: Sanwa Shutter Corp
Current assignee: Sanwa Shutter Corp
Priority date: 1992-11-26
Filing date: 1992-11-26
Publication date: 1994-06-07

Abstract

(57)【要約】【目的】窓枠の屋外側に取付けられる網戸を簡単に収
納できるようにすると共に網戸の収納をコンパクトにす
る。【構成】窓枠上下両枠２、３に、網戸用のガイドレー
ル９を設ける一方、窓枠左右方向外側にはガイドレール
から延長した延長ガイドレール１０が渦巻状若しくはつ
づら折り状に敷設された網戸収納部８を一体的に設ける
と共に、網戸７を網体７ａと戸先側縦框７ｂと前記ガイ
ドレールに摺動案内されるガイド部材７ｃとで構成し、
ガイド部材を左右方向に湾曲する湾曲部材によつて構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、サツシ窓等の窓枠の屋
外側に設けられる網戸装置に関するものである。

【０００２】

【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
住宅やマンシヨン等の建造物に建付けられる窓部には網
戸が設けられることが多く、夏季に虫等の侵入を防止し
ながら通風を確保できるようにしている。ところで従
来、引違い戸式の窓部に設けられる網戸としては、戸体
略一枚分の大きさの網戸を、窓枠の屋外側に左右方向移
動自在に建付けている。

【０００３】しかるにこのものでは、冬期や雨天時等の
様に網戸が必要ないときにおいても、網戸は、これを取
外さない限り屋外側に取付けられたままとなつて邪魔な
うえ採光の妨げとなつて室内が薄暗くなつてしまう許り
でなく、風雨等による汚れも促進される。そこで、不要
なときには網戸を取外して収納しておけば良いのである
が、網戸は大きいこともあつて取外し、取付け作業が面
倒かつ煩雑であるばかりでなく、取外した網戸が傷つか
ないよう収納するためのスペースをいちいち確保する必
要があるが、この様な収納スペースを確保することが難
しい昨今の住宅事情ではこれもままならない現状にあ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる網戸装置
を提供することを目的として創案されたものであつて、
窓上下両枠に網戸用のガイドレールを一体的に設け、窓
縦枠の左右方向外側に網戸用の収納部を形成し、該収納
部の天井面および床面には、前記ガイドレールから延長
される延長ガイドレールを渦巻状若しくはつづら折り状
に敷設する一方、網戸は、可撓性を有した網体と、該網
体の戸先側端に一体的に止着される戸先側縦框と、網体
の上下両端縁部に一体的に止着され、前記ガイドレール
に上下方向抜止めされる状態で左右に摺動案内されるガ
イド部材とで構成すると共に、さらに該ガイド部材は、
左右方向に湾曲する湾曲部材によつて構成してあること
を特徴とするものである。

【０００５】そして本発明は、この構成によつて、網戸
をコンパクトに収納できるようにしたものである。

【０００６】

【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、１は建物等の開口部に取付けら
れるサツシ窓であつて、該サツシ窓１は、上下の横窓枠
２、３、左右の縦窓枠４、５、横窓枠２、３に形成した
ガイドレールに左右方向移動自在に案内支持される一対
の引き違い式の窓戸体６で構成されること等は何れも従
来通りである。

【０００７】扨、前記縦窓枠４、５の左右外側方には、
後述する網戸７を収納するための網戸収納部８が各々形
成されているが、該網戸収納部８は、屋内外方向に長く
左右方向に短くなるよう左右窓枠４、５の内外幅に略亘
るようにして形成されている。一方、上下窓枠２、３の
屋外側部には、後述する網戸７をガイドするためのガイ
ドレール９がそれぞれ形成されているが、これらガイド
レール９は、角筒形状をし、その上下方向内方側の面部
には長溝状のガイド孔９ａが形成されていると共に、屋
内外面からは脚片９ｂが内方側に向けて突出形成され、
また、両屋内外側の内周面には突条ガイド９ｃが形成さ
れている。そしてこのガイドレール９から延長される延
長ガイドレール１０は、網戸収納部８の天井部および床
部に、屋内外方向に長くなる状態で渦巻状に形成されて
いる。

【０００８】一方、前記網戸７は、可撓性を有した網体
７ａと、該網体７ａの戸先側端に一体的に止着される戸
先側縦框７ｂと、網体７ａの上下両端縁部に一体的に止
着されるガイド部材７ｃとを用いて構成されている。こ
こで、ガイド部材７ｃは、ガイドピース７ｄの複数を連
結ピン７ｅを介して一連状に連結して構成されるもので
あつて、隣接ガイドピース７ｄ同志が連結ピン７ｅを支
軸にして揺動することによつてガイド部材７ｃは左右方
向に自在に湾曲できる構成になつている。そしてこの様
に湾曲自在に構成されるガイド部材７ｃは、前記ガイド
レール９内に左右方向移動自在に内嵌するものであつ
て、各ガイドピース７ｄの屋内外両面には、突条ガイド
９ｃにスライド係合する凹溝７ｆが形成されていてガイ
ド部材７ｃを上下方向に移動規制（抜止め）するように
なつている。

【０００９】さらに前記各ガイドピース７ｄの上下方向
内側面には略Ｌ字形をしたブラケツト７ｇが一体的に止
着され、該ブラケツト７ｇに前記網体７ａの上下両端縁
部が一体的に挟持されているが、ブラケツト７ｇの上下
方向内側部が、ガイド孔９ａに貫通して左右方向摺動自
在になつている。一方、網体７ａの戸先側縁部が一体的
に止着される戸先側縦框７ｂは、ガイドレール９に垂設
した前記屋内外の脚片９ｂに内嵌されていて左右方向に
移動案内されるが、戸先側縦框７ｂの上下両端部から突
設した支持部材７ｈは、ガイド孔９ａを貫通してガイド
レール９に内嵌し、その上端部に最も戸先側のガイドピ
ース７ｄが一体的に連結されており、この様にして網戸
７が構成されている。そしてこの様に構成された網戸７
は、戸先側縦框７ｂを戸先側に移動させることで網戸収
納部８から引出されてサツシ窓１を覆い、戸尻側に移動
させることで網戸収納部８に送り込まれて渦巻状に収納
される構成になつている。

【００１０】さらにこのものでは、前記左右に配設され
た網戸装置同志に対して次のような配慮がなされてい
る。つまり、ガイドレール９とガイドピース７ｄとのあ
いだに間隙Ｓが形成されており、そして最も戸先側ガイ
ドピース７ｄには連結ピン７ｉが間隙Ｓに向けてそれぞ
れ突設されるが、実施例では、左側網戸装置の連結ピン
７ｉが屋外側に、右側網戸装置の連結ピン７ｊが屋内側
に偏寄する状態で設けられている。一方、１１は前記間
隙Ｓに配設される無端の作動ワイヤであつて、該作動ワ
イヤ１１は、左右網戸収納部８に配設した延長ガイドレ
ール１０の入口部位に設けたプーリ１２に懸回されたも
のであるが、作動ワイヤ１１は、左右網戸７が何れも全
開の状態（あるいは全閉の状態）で、屋内外側部位が前
記連結ピン７ｉ、７ｊにそれぞれ連結されている。そし
て、左右何れか一方の戸先側縦框７ｂを閉鎖方向（ある
いは開放方向）に操作することに追随して他側の網戸が
閉鎖作動（あるいは開放作動）をするように設定されて
いる。尚、窓縦枠４、５は、網戸を全開状態としたとき
の戸先側縦框７ｂを内嵌できるよう凹溝状になつている
と共に、その溝底部に網体７ａが通過できる程度の幅の
スリツト１４が形成されている。

【００１１】叙述のごとく構成された本発明の実施例に
おいて、前述したように、戸先側縦框７ｂを戸先側に移
動して網戸収納部８から網戸を引き出すことで、虫等の
侵入を防止でき、また、不要なときには網戸収納部８内
に収納できるので、従来のもののように窓枠に放置され
たままになるか、窓枠からいちいち外して収納する必要
がなく、網体７ａが必要以上に汚れたりすることを回避
できる。しかも、このものでは、前記収納される網体７
ａは、網戸収納部８に渦巻状になつて収納されるので、
網戸収納部８の大きさを可及的に小さいものにできる
が、さらに実施例では、この網戸収納部８が屋内外方向
に長く設定されていて、該方向に長い状態の渦巻き姿勢
で収納されるので、網戸収納部８を左右方向に長くする
ことを一段と回避できて、サツシ窓の屋内外幅を有効に
利用してコンパクトなものにできるという利点も有る。

【００１２】そのうえこのものでは、左右網戸が作動ワ
イヤ１１によつて連繋されており、何れか一方の戸先側
縦框７ｂを開閉作動することに追随して他方の網戸も開
閉作動することになり、この結果、網戸でサツシ窓全体
を閉鎖した状態にすることが簡単にでき、この様にして
おけば、左右窓戸体６の開閉を自由に切換えることがで
きるという利点が有る。

【００１３】因みに、本発明を実施するにあたり、網戸
収納部８の屋内側面と窓縦枠４、５に通気孔８ａ、４
ａ、５ａをそれぞれ穿設したものに構成した場合、網戸
を少し閉めた状態、つまり、戸先側縦框７ｂを縦窓枠
４、５からずらした状態にしておけば、窓戸体６を閉め
た状態で、網戸収納部８を介しての屋内外の通気ができ
ることになつて使い勝手のよいものになる。

【００１４】さらに、ガイド部材７ｃの湾曲を積極的に
行わせることが、円滑な網戸収納部８への収納のために
は好ましいが、そのために、前記実施例のようにガイド
ピース７ｄを揺動自在に連結してガイド部材７ｃを構成
したものでは、コイルスプリング等の適宜付勢手段を用
いてガイド部材を湾曲方向に付勢することができる。
尚、網戸７は、網戸収納部８に渦巻状に収納されるもの
だけでなく、図１３、１４に示すもののようにつづら折
り状に収納されるものに構成してもよい。

【００１５】

【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、網戸を開閉するにあたり、網戸装
置の戸先側縦框を左右方向に移動させることによつて、
網体の上下両端縁部に止着されたガイド部材がガイドレ
ールに摺動案内され、これによつて網戸を網戸収納部か
ら引き出したり、網戸収納部に収納したりすることがで
きる。しかも前記網戸は、ガイド部材が湾曲して渦巻状
若しくはつづら折り状の延長ガイドレールに案内されて
網戸収納部に収納されるため、網体を収納するにあたつ
て、従来のようにいちいち窓枠から外す必要がなく簡単
に収納することが出来ることになり、網戸が長期に亘つ
て窓枠に放置されることがない。この結果、網体が必要
以上に汚れたりすることを回避できる。さらにこのもの
では、前記収納される網体が、窓縦枠の左右方向外側に
一体的に設けられた網戸収納部に渦巻状若しくはつづら
折り状になつて収納されるので、網戸収納部の大きさを
可及的に小さいものにできて、コンパクトな収納が可能
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】サツシ窓の平面断面図である。

【図２】サツシ窓の側面断面図である。

【図３】網戸及び網戸収納部の正面図である。

【図４】同上平面断面図である。

【図５】（Ａ）、（Ｂ）は、各々ガイド部材の正面図及
び平面図である。

【図６】ガイド部材の作用説明図である。

【図７】ガイド部材の縦框における部分断面図である。

【図８】ガイド部材の網体における部分断面図である。

【図９】作動ワイヤの作用説明図である。

【図１０】網戸収納部の斜視図である。

【図１１】網戸収納部に網戸を収納した状態を示す断面
図である。

【図１２】網戸収納部から網戸を引き出した状態を示す
断面図である。

【図１３】他例の網戸の収納状態を示す斜視図である。

【図１４】（Ａ）、（Ｂ）は各々他例の網戸を引き出し
た状態、収納した状態を示す概略平面図である。

【符号の説明】７網戸７ａ網体７ｂ戸先側縦框７ｃガイド部材９ガイドレール１０延長ガイドレール

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者河田貞雄東京都新宿区西新宿２丁目１番１号三和シヤッター工業株式会社内 (72)発明者平林英雄東京都新宿区西新宿２丁目１番１号三和シヤッター工業株式会社内 (72)発明者父母均東京都新宿区西新宿２丁目１番１号三和シヤッター工業株式会社内 (72)発明者古田正貴東京都新宿区西新宿２丁目１番１号三和シヤッター工業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】窓上下両枠に網戸用のガイドレールを一
体的に設け、窓縦枠の左右方向外側に網戸用の収納部を
形成し、該収納部の天井面および床面には、前記ガイド
レールから延長される延長ガイドレールを渦巻状若しく
はつづら折り状に敷設する一方、網戸は、可撓性を有し
た網体と、該網体の戸先側端に一体的に止着される戸先
側縦框と、網体の上下両端縁部に一体的に止着され、前
記ガイドレールに上下方向抜止めされる状態で左右に摺
動案内されるガイド部材とで構成すると共に、さらに該
ガイド部材は、左右方向に湾曲する湾曲部材によつて構
成してあることを特徴とする網戸装置。