JP6545465B2 - 物干し構造 - Google Patents

物干し構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6545465B2
JP6545465B2 JP2015004163A JP2015004163A JP6545465B2 JP 6545465 B2 JP6545465 B2 JP 6545465B2 JP 2015004163 A JP2015004163 A JP 2015004163A JP 2015004163 A JP2015004163 A JP 2015004163A JP 6545465 B2 JP6545465 B2 JP 6545465B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laundry
drying
clothes
clothes drying
washroom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015004163A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016129551A (ja
Inventor
雅至 中川
雅至 中川
泰史 菅野
泰史 菅野
亜矢子 伊東
亜矢子 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa House Industry Co Ltd filed Critical Daiwa House Industry Co Ltd
Priority to JP2015004163A priority Critical patent/JP6545465B2/ja
Publication of JP2016129551A publication Critical patent/JP2016129551A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6545465B2 publication Critical patent/JP6545465B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Description

本発明は、洗面室内で洗濯物を干すための物干し構造の技術に関する。
従来、洗面室等の室内で洗濯物を干すための物干し構造の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、昇降可能に構成された物干し竿と、天井面に設置されて前記物干し竿を内部に収納可能に構成された本体部と、を具備する室内物干し装置(物干し構造)が開示されている。
前記室内物干し装置においては、下降させた物干し竿に洗濯物を取り付けることにより、取り付けた洗濯物を室内で干す(乾燥させる)ことができる。また、物干し竿に取り付けられた洗濯物が乾燥した場合は、洗濯物を物干し竿から取り外すと共に当該物干し竿を上昇させて天井面(本体部)に収納することにより、室内から物干し竿を隠蔽することができる。
しかしながら、前記室内物干し装置においては、物干し竿に取り付けられた洗濯物を干している状態では、下降させた物干し竿や、当該物干し竿に取り付けられた洗濯物が室内で利用者の移動等の動作の妨げとなる点で不都合である。
特許第3529714号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、洗濯物を洗面室内で干している状態であっても、洗面室内で利用者の動作の妨げとなるのを防止することができる物干し構造を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、対向する一対の出入口が設けられた洗面室内で洗濯物が取り付けられる物干し部材と、前記物干し部材の少なくとも一部分が、前記対向する一対の出入口の間に配置された前記洗面室内の移動動線に配置される第一の位置と、前記物干し部材の少なくとも一部分が前記洗面室に設置された機器の設置スペースに配置される位置であって、前記第一の位置よりも前記設置スペース側に位置する第二の位置と、の間で前記物干し部材を移動可能に支持する移動機構と、操作可能に構成され、前記操作に応じて前記移動機構により前記物干し部材を前記第一の位置と前記第二の位置との間で移動させる操作部材と、を具備し、前記物干し部材は、前記一対の出入口が向かい合う方向に対して平面視で直交する方向に長手方向を向けた長手状に形成されるものである。
請求項2においては、前記第一の位置は、前記第二の位置よりも下方に配置され、前記物干し部材は、前記第一の位置と前記第二の位置との間を、側面視で鉛直方向に対して斜め方向に延びる移動軌跡を描くように移動するものである。
請求項3においては前記物干し部材は、前記移動機構の真下方に支持され、前記移動軌跡は、平面視で前記長手方向に延びるものである。
請求項4においては、前記移動軌跡は側面視で円弧状又は直線状であるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、洗濯物を洗面室内で干している状態であっても、洗面室内で利用者の動作の妨げとなるのを防止することができる。
請求項2においては、物干し部材の移動のために必要なスペースを小さくすることができる。
請求項3においては、多量の洗濯物を干すことができる。
請求項4においては、物干し部材の移動距離を概ね最短距離とすることができる。
本発明の第一実施形態に係る(洗濯物干し位置に配置された)物干し構造及び洗面脱衣室を示す平面図。 同じく、側面図。 同じく、洗濯物取付位置に配置された物干し構造及び洗面脱衣室を示す平面図。 同じく、側面図。 同じく、物干し作業の手順を示す側面図。 同じく、物干し作業の手順の続きを示す側面図。 同じく、24時間換気システムが導入された場合の洗面脱衣室における空気の流れを示す平面図。 同じく、乾燥機構を具備する物干し構造及び洗面脱衣室を示す平面図。 本発明の第二実施形態に係る(洗濯物干し位置に配置された)物干し構造及び洗面脱衣室を示す平面図。 同じく、背面図。 同じく、洗濯物取付位置に配置された物干し構造及び洗面脱衣室を示す平面図。 同じく、背面図。
以下の説明においては、図中に記した矢印に従って、上下方向、左右方向及び前後方向をそれぞれ定義する。
以下では、本発明の第一実施形態に係る物干し構造100について説明する。
まず、図1及び図2を用いて、物干し構造100が導入された洗面脱衣室10の全体的な構成について説明する。
洗面脱衣室10は、例えば住宅に設けられ、洗面室及び脱衣室としての機能を有する部屋である。洗面脱衣室10は、右方に配置される浴室40と、左方に配置されて図示せぬ居間等へと通じる廊下50と、の間に介設される。洗面脱衣室10は、四方が複数の壁部(パネル)により囲まれ、平面視略矩形状に形成される。より詳細には、洗面脱衣室10は、前側に配置された前壁部11と、後側に配置された後壁部12と、左側に配置された左壁部13と、右側に配置された右壁部14と、これらの壁部の上端部に亘って配置された天井面15とにより、周囲を囲まれて形成される。
前壁部11の右部には、窓21が設けられる。また、天井面15の右前部には、洗面脱衣室10内の換気を促進するための天井換気扇22が設けられる。
また、左壁部13の後部には、廊下側出入口23が設けられる。廊下側出入口23には、開閉自在に構成された廊下側ドア25が設置される。こうして、洗面脱衣室10を利用する者(以下では「利用者」と称する)は、廊下側出入口23を介して洗面脱衣室10と廊下50とを行き来することができる。右壁部14の後部には、浴室側出入口24が設けられる。浴室側出入口24には、開閉自在に構成された浴室側ドア26が設置される。こうして、利用者は、浴室側出入口24を介して洗面脱衣室10と浴室40とを行き来することができる。
洗面脱衣室10には、当該洗面脱衣室10内で利用者が動作するためのスペース(以下では「動作スペースS1」(移動動線)と称する)が形成される。動作スペースS1は、洗面脱衣室10の後側半分に形成される。なお、本実施形態において、前記洗面脱衣室10内での利用者の動作には、洗面室及び脱衣室としての機能が果たされる場合に行われる洗顔、脱衣等や、洗面脱衣室10内の移動や、後述する洗濯機33を使用した洗濯や、後述する物干し作業等が含まれるものとする。
洗面脱衣室10には、当該洗面脱衣室10で使用される種々の機器が設置されるためのスペース(以下では「設置スペースS2」と称する)が形成される。設置スペースS2は、洗面脱衣室10の前側半分に形成される。このように、洗面脱衣室10は、設置スペースS2及び動作スペースS1により前後2つのスペースに区分けされる。本実施形態において、設置スペースS2には、前記機器としてパイプスペース31と、洗面台32と、洗濯機33と、が設置される。
パイプスペース31は、洗面台32等の水周り設備からの排水等を流すためのものである。パイプスペース31は、複数の板材により内部空間を有する略箱状に形成される。パイプスペース31には、図示せぬ給排水管やガス管等が収納される。パイプスペース31は、前壁部11及び左壁部13に対向するように、洗面脱衣室10の左前部に設置される。
洗面台32は、利用者が洗顔等を行うためのものである。洗面台32は、平面視略矩形状に形成される。洗面台32の上面には、洗面ボウルや水栓器具等が設けられる。洗面台32は、パイプスペース31及び左壁部13に対向するように、洗面脱衣室10の左前部(パイプスペース31の後方)に設置される。
洗濯機33は、利用者が洗濯等を行うためのものである。洗濯機33は、平面視略矩形状に形成される。洗濯機33は、前壁部11及び右壁部14に対向するように、洗面脱衣室10の右前部に配置される。
このように構成された洗面脱衣室10には、当該洗面脱衣室10内で洗濯物を干す(乾燥させる)ための物干し構造100が導入されている。
以下では、図1から図4を用いて、物干し構造100の構成について説明する。
なお、図1及び図3においては、説明の便宜上、物干し構造100を簡略化して図示するものとする。
物干し構造100は、主として物干し部材110と、移動機構120と、操作部材130と、を具備する。
なお、物干し部材110は、後述するように、2つの位置の間を移動するものである。ここで、前記2つの位置とは、洗濯物を物干し部材110に取り付けるための洗濯物取付位置と、物干し部材110に取り付けられた洗濯物を干すための洗濯物干し位置と、を指す。まず以下では、図1及び図2を用いて、物干し部材110が洗濯物干し位置に配置された状態の物干し構造100について説明する。
物干し部材110は、洗面脱衣室10内で洗濯物が取り付けられると共に取り付けられた洗濯物を干すためのものである。物干し部材110は、移動機構120を介して天井面15に支持される。物干し部材110は、細長い略円柱状(長手状)に形成される。物干し部材110は、長手方向を前後方向へ向けて配置される。物干し部材110の長手方向(前後方向)の長さは、動作スペースS1及び設置スペースS2の前後方向の長さと略同一に形成される。物干し部材110の上面には、ハンガー112や当該ハンガー112の向きを平面視で90度変更させる補助金物113等(図5参照)を保持するための複数の溝111が形成される。
物干し部材110は、洗濯物干し位置に配置された場合、洗面脱衣室10の右前部であって洗濯機33の上方、すなわち設置スペースS2に配置される。より詳細には、物干し部材110の大部分は、設置スペースS2の上部に配置される。物干し部材110の大部分以外の部分(本実施形態においては、後端部)は、設置スペースS2から動作スペースS1へとはみ出るように配置される。なお、本実施形態において、前記物干し部材110の大部分とは、当該物干し部材110のうち、長手方向の長さの少なくとも半分以上の長さを占める部分を指すものとする。
移動機構120は、洗濯物取付位置と洗濯物干し位置との間で物干し部材110を移動可能に支持するものである。移動機構120は、主として基台部121と、リンク部122と、付勢部127と、を具備する。
基台部121は、移動機構120を天井面15に固定するものである。基台部121は、洗面脱衣室10の天井面15に固定される。基台部121は、細長い略矩形状に形成される。基台部121は、長手方向を前後方向へ向けて配置される。
基台部121は、洗面脱衣室10の右部において前後中央部の若干後方、すなわち概ね動作スペースS1に配置される。より詳細には、基台部121の大部分は、動作スペースS1に配置される。基台部121の大部分以外の部分(本実施形態においては、前端部)は、動作スペースS1から設置スペースS2へとはみ出るように配置される。なお、本実施形態において、前記基台部121の大部分とは、当該基台部121のうち、長手方向の長さの少なくとも半分以上の長さを占める部分を指すものとする。
リンク部122は、物干し部材110を移動可能に支持するものである。リンク部122は、基台部121の真下方に配置され、当該基台部121に回動自在に支持される。リンク部122は、主として第一アーム123と、第二アーム124と、第三アーム125と、を具備する。
第一アーム123は、その板面を左右方向へ向けた細長い平板状に形成される。第一アーム123の一端部(上端部)は、基台部121の前部に、第一回動軸126aを介して前後方向へ回動自在に軸支される。第一アーム123は、洗濯物干し位置において、一端部(上端部)を上後方へ向けると共に他端部(下端部)を下前方へ向けた姿勢に配置される。
第二アーム124は、その板面を左右方向へ向けた細長い平板状に形成される。第二アーム124は、第一アーム123と略同一の形状及び大きさとなるように形成される。第二アーム124は、第一アーム123の後方に配置される。第二アーム124の一端部(上端部)は、基台部121の後部に、第二回動軸126bを介して前後方向へ回動自在に軸支される。第二アーム124は、洗濯物干し位置において、一端部(上端部)を上後方へ向けると共に他端部(下端部)を下前方へ向けた姿勢に配置される。
第三アーム125は、その板面を左右方向へ向けた細長い平板状に形成される。第三アーム125は、第一アーム123の他端部(下端部)と第二アーム124の他端部(下端部)とを連結するものである。具体的には、第三アーム125の一端部(前端部)は、第一アーム123の他端部(下端部)に、第三回動軸126cを介して互いに回動自在に軸支される。また、第三アーム125の他端部(後端部)は、第二アーム124の他端部(下端部)に、第四回動軸126dを介して互いに回動自在に軸支される。第三アーム125は、リンク部122の回動にかかわらず(すなわち、物干し部材110が配置される位置にかかわらず)、長手方向を前後方向へ向けた姿勢に配置される。
このように構成されたリンク部122において、第一回動軸126a、第二回動軸126b、第三回動軸126c及び第四回動軸126dは、側面視で平行四辺形の頂点に相当する位置にそれぞれ配置される。すなわち、第一アーム123及び第二アーム124は、互いに対向して配置された一対のリンク部材として四節平行リンク機構を構成する。こうして、リンク部122は、基台部121に前後方向に回動自在に支持される。
なお、リンク部122(より詳細には、第三回動軸126c及び第四回動軸126d)は、ワイヤを用いて物干し部材110を吊り下げる。こうして、物干し部材110は、リンク部122(すなわち、移動機構120)の真下方に配置されると共に、リンク部122により移動可能に支持される。物干し部材110は、リンク部122により移動される際、長手方向を前後方向へ向けた姿勢が常に維持される。
付勢部127は、基台部121の内側に収納される。付勢部127には、リンク部122(より詳細には、リンク部122のうち第二アーム124)を前方へ回動するように付勢する図示せぬゼンマイバネや、第二アーム124が後方へ回動された場合に前記ゼンマイバネの付勢を所定の操作が行われるまで当該第二アーム124に与えないように構成される図示せぬストッパ等が設けられる。
こうして、付勢部127のゼンマイバネによりリンク部122が前方へ付勢され、通常時(物干し部材110に洗濯物を取り付ける時以外の時)には、物干し部材110が洗濯物干し位置に配置される。また、第二アーム124が後方へ回動された場合、すなわち物干し部材110が洗濯物干し位置から洗濯物取付位置へと移動された場合には、所定の操作(後述する操作部材130の引っ張り操作)が行われるまで付勢部127のストッパによりリンク部122の姿勢が維持され、ひいては当該物干し部材110が洗濯物取付位置に配置される(図4参照)。
操作部材130は、利用者から操作(引っ張り操作)可能に構成される。操作部材130は、細長い棒状に形成される。操作部材130は、物干し部材110の前後中央部に吊り下げられた状態で取り付けられる。操作部材130の下端部は、動作スペースS1にいる利用者が把持可能な位置に配置される。
以下では、図3及び図4を用いて、物干し部材110が洗濯物取付位置に配置された状態の物干し構造100について説明する。
物干し部材110は、洗濯物取付位置に配置された場合、洗面脱衣室10の右部において前後中央部の若干後方、すなわち概ね動作スペースS1に配置される。より詳細には、物干し部材110の大部分は、動作スペースS1の上下中央部の若干上方に配置される。物干し部材110の大部分以外の部分(本実施形態においては、前部)は、動作スペースS1から設置スペースS2へとはみ出るように配置される。洗濯物取付位置に配置された場合の物干し部材110は、洗濯物干し位置に配置された場合の物干し部材110の後下方に位置される。
このように、物干し構造100においては、物干し部材110の大部分が動作スペースS1(移動動線)に配置される洗濯物取付位置と、物干し部材110の大部分が設置スペースS2に配置される洗濯物干し位置と、の間で、当該物干し部材110が往復移動可能に構成される。物干し部材110の移動は、利用者による操作部材130の引っ張り操作により行われる。
具体的には、物干し部材110が洗濯物干し位置に配置された状態で操作部材130が引っ張り操作されると、前記操作に応じて移動機構120のリンク部122が後方へと回動し、物干し部材110が洗濯物干し位置から洗濯物取付位置へと移動される。物干し部材110は洗濯物干し位置へと移動されると、付勢部127のストッパにより洗濯物取付位置へと配置された状態が維持される。
また、物干し部材110が洗濯物取付位置に配置された状態で操作部材130がもう一度引っ張り操作されると、当該操作に応じて付勢部127のゼンマイバネによりリンク部122が前方へ付勢され、当該リンク部122が前方へと回動する。リンク部122が前方へと回動すると、当該物干し部材110が洗濯物取付位置から洗濯物干し位置へと移動される。
なお、物干し部材110が洗濯物干し位置と洗濯物取付位置との間を移動する場合、当該物干し部材110は、移動機構120により側面視で鉛直方向に対して斜め方向に延びる移動軌跡を描くように移動する。本実施形態においては、前記移動軌跡は、図4に示すように、側面視で洗濯物干し位置と洗濯物取付位置とを結ぶ円弧状となる。また、洗濯物干し位置は洗濯物取付位置と前後方向に位置されるものであるため、物干し部材110の移動軌跡は、平面視で洗濯物干し位置と洗濯物取付位置とを結ぶ直線状となる。
このように、物干し部材110が洗濯物干し位置と洗濯物取付位置との間を移動する場合、当該物干し部材110は、洗濯物干し位置と洗濯物取付位置との間を概ね最短距離で移動している。
以下では、図2、及び図4から図7を用いて、洗面脱衣室10に洗濯物を干す作業(物干し作業)の手順について説明する。
なお以下では、物干し作業前において、物干し部材110は、図2に示す洗濯物干し位置に配置されると共に、洗濯物が取り付けられていない状態であるものとする。
まず、図4に示すように、動作スペースS1にいる利用者は、操作部材130を引っ張り操作する。操作部材130が引っ張り操作されると、物干し部材110が移動機構120により洗濯物干し位置から洗濯物取付位置へと移動される。物干し部材110が洗濯物取付位置へと移動されると、物干し部材110の洗濯物取付位置へと配置された状態が維持される。
物干し部材110が洗濯物取付位置へと配置されると、図5に示すように、利用者は当該物干し部材110に洗濯物(図5においては、Tシャツ)を取り付ける。なお、物干し部材110が洗濯物取付位置へと配置されると、当該物干し部材110の大部分は動作スペースS1の上下中央部の若干上方に配置される。したがって、利用者は、動作スペースS1から物干し部材110へと洗濯物を容易に取り付けることができる。
このように、利用者は操作部材130を引っ張り操作するだけで(すなわち、1度操作するだけで)、物干し部材110を洗濯物干し位置から洗濯物取付位置へと移動させることができる。すなわち、利用者は、容易な操作で物干し部材110に洗濯物を取り付け可能な状態とするることができる。
洗濯物が取り付けられた後、利用者は、操作部材130をもう一度引っ張り操作する。物干し部材110が洗濯物取付位置に配置された状態で操作部材130が引っ張り操作されると、図6に示すように、付勢部127の付勢により物干し部材110が洗濯物取付位置から洗濯物干し位置へと移動される。物干し部材110が洗濯物干し位置へと移動されると、物干し部材110の洗濯物干し位置へと配置された状態が維持される。
洗濯物が取り付けられた物干し部材110が洗濯物干し位置へと配置されると、当該洗濯物が干される(乾燥される)。
このように、利用者は操作部材130を引っ張り操作するだけで(すなわち、1度操作するだけで)、物干し部材110を洗濯物取付位置から洗濯物干し位置へと移動させることができる。すなわち、利用者は、容易な操作で物干し部材110に取り付けられた洗濯物を干す状態とすることができる。
また、物干し部材110が洗濯物干し位置へと配置されると、当該物干し部材110の大部分は設置スペースS2の上部に配置される。ここで、設置スペースS2は、動作スペースS1とは異なり、洗面脱衣室10内において利用者の動作が行われない場所(いわゆるデッドスペース)である。すなわち、物干し部材110が洗濯物干し位置へと配置された状態で洗濯物を干すことにより、洗面脱衣室10のデッドスペースを有効活用することができる。さらに、洗濯物を洗面脱衣室10で干している状態であっても、当該洗面脱衣室10内で利用者の動作の妨げとなるのを防止することができる。
また、洗濯物を洗面脱衣室10で干している状態で窓21を開けたり、天井換気扇22を作動させたりすると、当該洗面脱衣室10内の湿った空気を外部へと排出することができ、洗濯物の乾燥を促進させることができる。
また、例えば前記住宅がマンション等である場合には、24時間換気システムが導入されている場合がある。このような場合、浴室40に設置された図示せぬ天井換気扇が常時作動されることにより、洗面脱衣室10内には、図7に示すように、廊下側出入口23側から浴室側出入口24側へ向けた空気の流れ、すなわち概ね左右方向へ向けた空気の流れが常時形成される。ここで、物干し部材110が洗濯物干し位置へと配置されると、当該物干し部材110は長手方向を前後方向へ向けて配置される。すなわち、物干し部材110が洗濯物干し位置へと配置されると、複数の洗濯物は前後方向に並べられる。このように、24時間換気システムが導入されている場合には、前後方向に並べられた複数の洗濯物に対して、概ね左右方向へ向けた空気が流れるため、それぞれの洗濯物に対して新鮮な空気(他の洗濯物を経由していない空気)が流れることとなり、当該複数の洗濯物の乾燥を促進させることができる。
こうして、洗濯物干し位置へと配置された物干し部材110に取り付けられた洗濯物が乾燥すると、利用者は、操作部材130を引っ張り操作し、物干し部材110を洗濯物干し位置から洗濯物取付位置へと移動させる。物干し部材110が洗濯物取付位置へと配置されると、利用者は当該物干し部材110から洗濯物を取り外す。利用者は、物干し部材110から洗濯物を取り外した後、操作部材130をもう一度引っ張り操作し、物干し部材110を洗濯物取付位置から洗濯物干し位置へと移動させる。このような手順により、物干し作業が終了する。
以上のように、本発明の第一実施形態に係る物干し構造100においては、
洗面脱衣室10(洗面室)内で洗濯物が取り付けられる物干し部材110と、
前記物干し部材110の大部分(少なくとも一部分)が前記洗面脱衣室10(洗面室)内の動作スペースS1(移動動線)に配置される洗濯物取付位置(第一の位置)と、前記物干し部材110の大部分(少なくとも一部分)が前記洗面脱衣室10(洗面室)に設置されたパイプスペース31、洗面台32及び洗濯機33(機器)の設置スペースS2に配置される位置であって、前記洗濯物取付位置(第一の位置)よりも前記設置スペースS2側に位置する洗濯物干し位置(第二の位置)と、の間で前記物干し部材110を移動可能に支持する移動機構120と、
操作可能に構成され、前記操作に応じて前記移動機構120により前記物干し部材110を前記洗濯物取付位置(第一の位置)と前記洗濯物干し位置(第二の位置)との間で移動させる操作部材130と、を具備するものである。
このような構成により、洗濯物を洗面脱衣室10内で干している状態であっても、洗面脱衣室10内で利用者の動作の妨げとなるのを防止することができる。
より詳細には、物干し部材110が洗濯物干し位置へと配置されると、当該物干し部材110の大部分は設置スペースS2の上部に配置される。ここで、設置スペースS2は、洗面脱衣室10のデッドスペースである。すなわち、洗濯物を洗面脱衣室10で干している状態であっても、当該洗面脱衣室10内で利用者の動作の妨げとなるのを防止することができる。物干し部材110が洗濯物干し位置へと配置された状態で洗濯物を干すことにより、洗面脱衣室10のデッドスペースを有効活用することができる。
また、本発明の第一実施形態に係る物干し構造100においては、
前記洗濯物取付位置(第一の位置)は、前記洗洗濯物干し位置(第二の位置)よりも下方に配置され、
前記物干し部材110は、前記洗濯物取付位置(第一の位置)と前記洗濯物干し位置(第二の位置)との間を、側面視で鉛直方向に対して斜め方向に延びる移動軌跡を描くように移動するものである。
このような構成により、物干し部材110は洗濯物干し位置と洗濯物取付位置との間を他の位置を経由せずに移動するため、物干し部材110の移動のために必要なスペースを小さくすることができる。
また、物干し部材110が洗濯物干し位置に配置された状態で操作部材130を一度引っ張り操作するだけで、物干し部材110を当該洗濯物干し位置から洗濯物取付位置へと移動させることができる。また、物干し部材110が洗濯物取付位置に配置された状態で操作部材130を一度引っ張り操作するだけで、物干し部材110を当該洗濯物取付位置から洗濯物干し位置へと移動させることができる。すなわち、容易な操作で洗濯物を物干し部材110に干すことができる。
また、本発明の第一実施形態に係る物干し構造100においては、
前記物干し部材110は、長手方向を前後方向(所定方向)へ向けた長手状に形成されると共に前記移動機構120の真下方に支持され、
前記移動軌跡は、平面視で前記前後方向(所定方向)に延びるものである。
このような構成により、多量の洗濯物を干すことができる。
より詳細には、物干し構造100において、洗濯物を物干し部材110に取り付けた場合、洗濯物の重さにより当該物干し部材110は真下方へと荷重を受ける。ここで、移動機構120を介して天井面15に支持される物干し部材110は、当該移動機構120(より詳細には、基台部121及びリンク部122)の真下方に支持される。また、物干し部材110の移動軌跡は、平面視で前後方向に延びるものであるため、移動機構120の概ね真下方に位置することとなる。したがって、物干し構造100においては、物干し部材110を常に移動機構120の真下方において支持することで当該物干し部材110の耐荷重を向上させ、例えば物干し部材110が移動機構120の真下方ではなく斜め下方に支持されている場合や、物干し部材110の移動軌跡が平面視で物干し部材110の長手方向とは異なる方向に延びる場合等と比べて、多量の洗濯物を干すことができる。
また、本発明の第一実施形態に係る物干し構造100においては、
前記移動軌跡は側面視で円弧状であるものである。
このような構成により、物干し部材110が洗濯物干し位置と洗濯物取付位置との間を移動する場合、当該物干し部材110の移動距離を概ね最短距離とすることができる。こうして、物干し部材110が洗濯物干し位置と洗濯物取付位置との間を移動する場合に当該物干し部材110の移動時間を短縮することができ、ひいては物干し作業の効率化を図ることができる。
なお、本実施形態に係る洗面脱衣室10は、本発明に係る「洗面室」の一実施形態である。
また、本実施形態に係るパイプスペース31、洗面台32及び洗濯機33は、本発明に係る「機器」の一実施形態である。
また、本実施形態に係る動作スペースS1は、本発明に係る「移動動線」の一実施形態である。
また、本実施形態に係る設置スペースS2は、本発明に係る「洗面室内に設置された機器の設置スペース」の一実施形態である。
また、本実施形態に係る洗濯物取付位置は、本発明に係る「第一の位置」の一実施形態である。
また、本実施形態に係る洗濯物干し位置は、本発明に係る「第二の位置」の一実施形態である。
以上、本発明に係る「物干し構造」の第一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、第一実施形態においては、物干し部材110が洗濯物取付位置に配置された状態である場合に、当該物干し部材110の大部分(前部以外の部分)が動作スペースS1に配置される構成であるが、当該物干し部材110の全部が動作スペースS1に配置される構成等、当該物干し部材110の少なくとも一部分が動作スペースS1に配置される構成であればよい。
また、第一実施形態においては、物干し部材110が洗濯物干し位置に配置された状態である場合に、当該物干し部材110の大部分(後端部以外の部分)が設置スペースS2に配置される構成であるが、当該物干し部材110の全部が設置スペースS2に配置される構成等、当該物干し部材110の少なくとも一部分が設置スペースS2に配置される構成であればよい。
また、第一実施形態においては、物干し構造100が洗面脱衣室10の右部(すなわち、物干し部材110が洗濯物干し位置に配置された状態である場合に、当該物干し部材110が洗濯機33の上方に位置する箇所)に配置される構成であったが、物干し構造100が洗面脱衣室10の左部(すなわち、物干し部材110が洗濯物干し位置に配置された状態である場合に、当該物干し部材110がパイプスペース31及び洗面台32の上方に位置する箇所)に配置される構成であってもよい。
また、第一実施形態においては、物干し構造100が1つ(基台部121、リンク部122及び付勢部127がそれぞれ1つずつ)設けられる構成であったが、物干し構造100が複数設けられる構成であってもよい。なお、物干し構造100が複数設けられる場合には、複数の物干し構造100は洗面脱衣室10の左右方向に亘って互いに適宜の間隔をあけて配置される。
また、第一実施形態においては、本発明に係る「機器」の一実施形態として、パイプスペース31、洗面台32及び洗濯機33が設置される構成であったが、これら以外のもの(例えば収納等)が設置される構成であってもよい。
また、第一実施形態においては、本発明に係る「移動機構」の一実施形態としての移動機構120が、基台部121、リンク部122及び付勢部127を具備する構成であったが、本発明に係る「移動機構」の構成はこれに限定するものではない。すなわち、本発明に係る「移動機構」は、物干し部材110の少なくとも一部分が動作スペースS1に配置される洗濯物取付位置と、物干し部材110の少なくとも一部分が設置スペースS2に配置される位置であって、洗濯物取付位置よりも設置スペースS2側に位置する洗濯物干し位置と、の間で、当該物干し部材110を移動可能に支持する構成であればよい。
また、第一実施形態においては、物干し部材110は、洗濯物干し位置と洗濯物取付位置との間を移動する場合、側面視で洗濯物干し位置と洗濯物取付位置とを結ぶ円弧状の移動軌跡を描くように移動する構成であったが、後述する第二実施形態に示すように、側面視で洗濯物干し位置と洗濯物取付位置とを結ぶ直線状の移動軌跡を描くように移動する構成であってもよい。
また、物干し構造100は、乾燥機構140を具備する構成であってもよい。以下では図8を用いて、乾燥機構140を具備する場合の物干し構造100の構成について説明する。
乾燥機構140は、図示せぬファンを具備し、当該ファンを用いて送風運転可能に構成される。また、乾燥機構140は、除湿機能を有し、除湿運転可能に構成される。また、乾燥機構140は、図示せぬ赤外線センサを具備し、当該赤外線センサを用いて物干し部材110に取り付けられた洗濯物Tの量を検知可能に構成される。乾燥機構140は、洗面台32の上面に設置された置き台142に載置される。また、乾燥機構140は、配管141を具備し、当該配管141を介してパイプスペース31に収納される給排水管と接続される。
このような構成により、洗濯物Tを洗面脱衣室10で干している状態で乾燥機構140が作動されると、乾燥機構140は、前記赤外線センサにより洗濯物Tの量を検知し、当該検知結果に応じた運転(より詳細には、送風運転や除湿運転)を行う。こうして、洗濯物Tの乾燥を促進させることができる。
なお、乾燥機構140が行う運転は、所定の期間(例えば、8時間)だけ行われるように設定される。こうして、所定の期間を経過した後に洗濯物Tが乾燥するように設定することにより、省エネ効果を得ることもできる。また、乾燥機構140の除湿運転によるドレイン水は、配管141を介してパイプスペース31へと直接排水することができる。また、乾燥機構140にスイング機構を設け、前記ファンからの送風を洗濯物T全体へと行き渡らす構成としてもよい。
以下では、図9から図12を用いて、本発明の第二実施形態に係る物干し構造200について説明する。
第二実施形態に係る物干し構造200において、第一実施形態に係る物干し構造100と特に異なる点は、第二実施形態に係る移動機構220の構成である。以下では第二実施形態に係る移動機構220の構成を中心に説明する。
移動機構220は、洗濯物取付位置と洗濯物干し位置との間で物干し部材110を移動可能に支持するものである。移動機構220は、主として基台部221と、リンク部222と、付勢部228と、を具備する。
基台部221は、移動機構220を天井面15に固定するものである。基台部221は、洗面脱衣室10の天井面15に固定される。基台部221は、細長い略矩形状に形成される。基台部221は、長手方向を左右方向へ向けて配置される。基台部221の後側面221aは、上後方を向くように形成される。すなわち、基台部221の後側面221aは、後方へ行くに従って下方へと延びる傾斜面として形成される。
図9に示すように、基台部221は、洗面脱衣室10の右前部、すなわち設置スペースS2に配置される。より詳細には、基台部221の全部は、設置スペースS2に配置される。
リンク部222は、物干し部材110を移動可能に支持するものである。リンク部222は、基台部221(より詳細には、基台部221の後側面221a)に伸縮自在に支持される。リンク部222は、主として第一アーム223と、第二アーム224と、第三アーム225と、第四アーム226と、を具備する。
第一アーム223は、細長い平板状に形成される。第一アーム223の一端部(上端部)は、基台部221の後側面221aの左端部に、第一回動軸227aを介して左右方向へ回動自在に軸支される。第一アーム223は、洗濯物干し位置において、他端部(下端部)を概ね右下方へ向けた姿勢に配置される。
第二アーム224は、細長い平板状に形成される。第二アーム224の一端部(上端部)は、基台部221の後側面221aの右端部に、第二回動軸227bを介して左右方向へ回動自在に軸支される。第二アーム224は、洗濯物干し位置において、他端部(下端部)を概ね左下方へ向けた姿勢に配置される。
第三アーム225は、細長い平板状に形成される。第三アーム225の一端部(下端部)は、物干し部材110の左端部に、第三回動軸227cを介して左右方向へ回動自在に軸支される。第三アーム225の長手方向中途部は、第四回動軸227dを介して第一アーム223の他端部(下端部)と互いに左右方向へ回動自在に軸支される。第三アーム225は、洗濯物干し位置において、他端部(上端部)を概ね右上方へ向けた姿勢に配置される。
第四アーム226は、細長い平板状に形成される。第四アーム226の一端部(下端部)は、物干し部材110の右端部に、第五回動軸227eを介して左右方向へ回動自在に軸支される。第四アーム226の長手方向中途部は、第六回動軸227fを介して第二アーム224の他端部(下端部)と互いに左右方向へ回動自在に軸支される。第四アーム226は、洗濯物干し位置において、他端部(上端部)を概ね左上方へ向けた姿勢に配置される。
このように構成されたリンク部222においては、第一アーム223、第二アーム224、第三アーム225及び第四アーム226が互いに回動することにより、伸縮自在に(より詳細には、基台部221から下後方へ向けて伸びたり、上前方へ向けて縮んだりするように)構成される。
付勢部228は、基台部221の内側に収納される。付勢部228には、リンク部222(より詳細には、リンク部222のうち第二アーム224)を上前方へ回動するように付勢する図示せぬゼンマイバネや、第二アーム224が下後方へ回動された場合に前記ゼンマイバネの付勢を所定の操作が行われるまで当該第二アーム224に与えないように構成される図示せぬストッパ等が設けられる。
こうして、付勢部228のゼンマイバネによりリンク部222が上前方へ付勢され、通常時(物干し部材110に洗濯物を取り付ける時以外の時)には、物干し部材110が洗濯物干し位置に配置される。また、第二アーム224が下後方へ回動された場合、すなわち物干し部材110が洗濯物干し位置から洗濯物取付位置へと移動された場合には、所定の操作(操作部材130の引っ張り操作)が行われるまで付勢部228のストッパによりリンク部222の姿勢が維持される。こうして、物干し部材110が、洗濯物取付位置に配置される(図11及び図12参照)。
また、図9及び図10に示すように、物干し部材110は、洗濯物干し位置に配置された場合、洗面脱衣室10の右部において前後中央部の若干前方、すなわち設置スペースS2に配置される。より詳細には、物干し部材110の全部は、設置スペースS2の上部に配置される。
また、図11及び図12に示すように、物干し部材110は、洗濯物取付位置に配置された場合、洗面脱衣室10の右部において前後中央部の若干後方、すなわち動作スペースS1に配置される。より詳細には、物干し部材110の全部は、動作スペースS1の上下中央部の若干上方に配置される。洗濯物取付位置に配置された場合の物干し部材110は、洗濯物干し位置に配置された場合の物干し部材110の後下方に位置される。
なお、物干し部材110が洗濯物干し位置と洗濯物取付位置との間を移動する場合、当該物干し部材110は、移動機構220により側面視で鉛直方向に対して斜め方向に延びる移動軌跡を描くように移動する。本実施形態においては、前記移動軌跡は、側面視で洗濯物干し位置と洗濯物取付位置とを結ぶ直線状となる。また、洗濯物干し位置は洗濯物取付位置と前後方向に位置されるものであるため、物干し部材110の移動軌跡は、平面視で洗濯物干し位置と洗濯物取付位置とを結ぶ直線状となる。
このように、第二実施形態に係る物干し構造200においても、第一実施形態に係る物干し構造100と同様に、洗濯物を洗面脱衣室10内で干している状態であっても、洗面脱衣室10内で利用者の動作の妨げとなるのを防止することができる。また、物干し部材110が洗濯物干し位置へと配置された状態で洗濯物を干すことにより、洗面脱衣室10のデッドスペースを有効活用することができる。
10 洗面脱衣室
31 パイプスペース
32 洗面台
33 洗濯機
100 物干し構造
110 物干し部材
120 移動機構
130 操作部材
S1 動作スペース
S2 設置スペース

Claims (4)

  1. 対向する一対の出入口が設けられた洗面室内で洗濯物が取り付けられる物干し部材と、
    前記物干し部材の少なくとも一部分が、前記対向する一対の出入口の間に配置された前記洗面室内の移動動線に配置される第一の位置と、前記物干し部材の少なくとも一部分が前記洗面室に設置された機器の設置スペースに配置される位置であって、前記第一の位置よりも前記設置スペース側に位置する第二の位置と、の間で前記物干し部材を移動可能に支持する移動機構と、
    操作可能に構成され、前記操作に応じて前記移動機構により前記物干し部材を前記第一の位置と前記第二の位置との間で移動させる操作部材と、を具備し、
    前記物干し部材は、
    前記一対の出入口が向かい合う方向に対して平面視で直交する方向に長手方向を向けた長手状に形成される、
    ことを特徴とする物干し構造。
  2. 前記第一の位置は、前記第二の位置よりも下方に配置され、
    前記物干し部材は、前記第一の位置と前記第二の位置との間を、側面視で鉛直方向に対して斜め方向に延びる移動軌跡を描くように移動する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の物干し構造。
  3. 前記物干し部材は、前記移動機構の真下方に支持され、
    前記移動軌跡は、平面視で前記長手方向に延びる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の物干し構造。
  4. 前記移動軌跡は側面視で円弧状又は直線状である、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の物干し構造。
JP2015004163A 2015-01-13 2015-01-13 物干し構造 Active JP6545465B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015004163A JP6545465B2 (ja) 2015-01-13 2015-01-13 物干し構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015004163A JP6545465B2 (ja) 2015-01-13 2015-01-13 物干し構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016129551A JP2016129551A (ja) 2016-07-21
JP6545465B2 true JP6545465B2 (ja) 2019-07-17

Family

ID=56414947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015004163A Active JP6545465B2 (ja) 2015-01-13 2015-01-13 物干し構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6545465B2 (ja)

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60185937U (ja) * 1984-05-19 1985-12-10 スワン商事株式会社 可動式吊戸棚
JPH0544094U (ja) * 1991-11-22 1993-06-15 積水化学工業株式会社 ユニツトバスの物干し装置
JP2602680Y2 (ja) * 1992-10-05 2000-01-24 株式会社キョーワナスタ 物干し装置
JPH07204394A (ja) * 1994-01-26 1995-08-08 Matsushita Electric Works Ltd 物干し装置
JP3039878U (ja) * 1997-01-23 1997-07-31 株式会社テラノセイコー 物干し具
JP2001096094A (ja) * 1999-09-28 2001-04-10 Nagasawa Seisakusho:Kk 掛止杆の収納構造
JP2003144245A (ja) * 2001-11-14 2003-05-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 収納ラック体およびこの収納ラック体を用いた昇降収納装置
JP4577647B2 (ja) * 2005-03-30 2010-11-10 Toto株式会社 洗面化粧台
JP4807124B2 (ja) * 2006-03-27 2011-11-02 パナソニック電工株式会社 収納装置
JP5513794B2 (ja) * 2009-07-14 2014-06-04 パナソニック株式会社 物干し装置
JP5629116B2 (ja) * 2010-04-19 2014-11-19 ミサワホーム株式会社 収納棚および壁構造
JP5690869B2 (ja) * 2012-05-29 2015-03-25 大建工業株式会社 洗濯機上物干し装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016129551A (ja) 2016-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101410982B1 (ko) 다기능 접이식 빨래 건조대
US20110114582A1 (en) Rotating Clothes Drying Rack
US8870145B1 (en) Clothes hanging assembly
JP2011101785A (ja) 衣類の乾燥方法と衣類の乾燥システム
JP6545465B2 (ja) 物干し構造
KR101118208B1 (ko) 빨래 건조대
WO2017217784A1 (ko) 송풍성이 개선된 빨래 건조대
CN209144520U (zh) 转动式烘衣组件及晾衣机
KR101487428B1 (ko) 노출식 빨래 건조대
JP2003311097A (ja) ラックを利用した物干し
JP3171353U (ja) 簡易組立式送風型衣類乾燥機
JP3111050U (ja) 室内衣類乾燥機
JP3168046U (ja) 室内用洗濯物干し具
KR102264484B1 (ko) 송풍성이 개선된 빨래 건조대
JP2017198030A (ja) 建物
JP2003038896A (ja) 物干し装置
KR101687148B1 (ko) 수평유지장치가 구비된 빨래 건조대
JP2000218093A (ja) 洗濯物吊下具
JP2006280872A (ja) 物干し具
KR200478682Y1 (ko) 다용도 건조장치
JP3225289U (ja) 支持装置
EP2673412B1 (en) Air blower for drying hanging laundry
CN208106265U (zh) 一种一体式晾衣防盗窗
KR20100100064A (ko) 이부자리 건조대
JP6495605B2 (ja) 物干し構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190618

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6545465

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250