JP3154218U - 建具 - Google Patents

建具 Download PDF

Info

Publication number
JP3154218U
JP3154218U JP2009005146U JP2009005146U JP3154218U JP 3154218 U JP3154218 U JP 3154218U JP 2009005146 U JP2009005146 U JP 2009005146U JP 2009005146 U JP2009005146 U JP 2009005146U JP 3154218 U JP3154218 U JP 3154218U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
sliding doors
sliding door
window frame
window
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009005146U
Other languages
English (en)
Inventor
一善 神辺
一善 神辺
Original Assignee
株式会社 かんべ
株式会社 かんべ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 かんべ, 株式会社 かんべ filed Critical 株式会社 かんべ
Priority to JP2009005146U priority Critical patent/JP3154218U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3154218U publication Critical patent/JP3154218U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Abstract

【課題】アルミサッシと室内の中間の窓枠のわずかな空間に後付けで容易に取り付けることができ、引き戸が外れないようにするための室内外に突出する別部材を必要としない建具を提供する。【解決手段】窓枠の天井面に内接する上枠部と、窓枠の床面に内接する下枠部と、窓枠の左壁面に内接する左枠部と、窓枠の右壁面に内接する右枠部とからなる枠材と、枠材内において互い違いに左右方向へ摺動自在に取り付けられる2枚の引き戸とを有する。2枚の引き戸のそれぞれは、上端面および下端面に溝を有し、上枠部と、下枠部とは、それぞれが引き戸のそれぞれの溝にゆるやかに嵌め込まれて引き戸を左右方向にガイドするための一対のレールを有する。【選択図】図1

Description

本件考案は、建具に関し、特に、既設の窓枠に後付けにより取付け可能な建具に関する。
ワンルームマンションやアパートなどにおいては、一般に、戸外に面した壁の一部に開口部を設けてアルミサッシなどの窓が取り付けられる。また、アルミサッシなどの窓の内側にさらに木製などの枠(本明細書において「窓枠」という)が設けられ、ここに後付けによって障子などの建具を取り付けられるようにしたものも多く見られる。この場合、窓枠の外側にアルミサッシなどの窓が取り付けられることが多いが、窓枠の中にアルミサッシ窓を取り付けるとともに、合わせて後付けにより取り付けられる建具用のスペースも確保されている例も見られる。
図7は、従来の窓の一例を示す図である。本図は、窓枠の外側にアルミサッシなどの窓が取り付けられる場合の例を示したものである。なお、本図は、かかる場合における窓枠、アルミサッシ窓、アルミサッシ用窓枠などの位置関係を示すためにこれらを模式的に図示したものであり、必ずしも実際の窓枠やアルミサッシ窓、アルミサッシ用窓枠などの形状を忠実に示したものではない。このうち(a)は、窓を含む部屋の一角を示す斜視図である。また、(b)は、(a)のC−C線断面図(窓枠の部屋側の端面に接して垂直に通過する線で窓面に直行する方向に切断した断面を示す。なお、上下の壁の一部の図示を省略した)である。この図に示すように、壁0741の一部に開口部を設けてアルミサッシ用窓枠0743aが取り付けられ、ここにアルミサッシ窓0743が取り付けられている。また、アルミサッシ窓の内側に窓枠0742がはめ込まれ、この窓枠によって後付けで別の建具を取り付けるための空間(本図(b)において概ね破線で囲んだ部分0745)が確保されている。
このような部屋においては、外部から室内が見えないように、あるいは窓から外の殺風景な景色が見えないように目隠しをするため、通例は窓枠の内側にカーテンが取り付けられる。このカーテンは、断熱や遮音の効果も一定程度果たしている。しかし、部屋の雰囲気をより落ち着いた優雅な雰囲気とするために、また、断熱効果や遮音効果をより高めるために、上述の窓枠を利用して、アルミサッシ窓と室内の中間に後付けによって障子などの建具を取り付けるということも行われている。
例えば、特許文献1には、サッシよりも室内側の既設の額縁(窓枠)に後付けにより障子構造を提供する技術が開示されている。具体的には、左右両側の額縁に縦枠部材を固定し、縦枠部材の見込み内に上枠部材及び下枠部材を差し込み、それぞれ上下の額縁にねじで固定し、障子框(しょうじかまち)に樹脂パネルが嵌め込まれた障子戸を枠部材内に嵌め込む障子構造が開示されている(特許文献1参照)。
特開2002−266557号公報
一般にアルミサッシと室内の中間に生じる窓枠の空間の幅は狭く、概ね60mm程度である。一方、障子などの引き戸の幅は、構造強度上、経験的に少なくとも24mm程度とならざるを得ないため、2枚の引き戸を互いに滑らかに摺動可能にするために2枚の引き戸の間に3mm程度の隙間を設けた場合、2枚の引き戸の占める幅だけで51mm程度以上とならざるを得ない。
この点、従来の方法では、引き戸(障子戸など)を枠部材内に直接嵌め込むようにしているため、引き戸を摺動させる際に、引き戸が枠から外れないようにするため、引き戸を枠に係止するための部材を別途取り付ける必要がある。
図8は、従来の方法による建具の既設の窓枠への取付け構造の一例を示す図であって、引き戸が枠から外れないようにするために取り付ける別部材近傍の拡大断面図である。本図は、窓枠0842に取り付ける2枚の引き戸0820、0830が窓枠から外れないようにするため引き戸の上端と窓枠の間に引き戸を係止するための別部材0846を取り付けた状態を窓枠の左側面方向から見た垂直断面で示したものである。本図の例では、別部材には、一対の溝0847、0848が設けられ、各溝の外側の部分0849、0850が引き戸を係止する役目を果たしている。
しかし、このような従来の方法は、第一に、取り付けのための工事が煩雑である。
また、第二に、寸法上の問題がある、即ち、この場合、上述のように、引き戸の幅を仮に24mm程度としても、2枚の引き戸を互いに滑らかに摺動可能にするために2枚の引き戸の間に3mm程度の隙間を設ける場合、2枚の引き戸の占める幅だけで51mm程度となる。これに加え、2枚の引き戸を係止するための各溝の外側の部分0849、0850が強度上最低でも10mm程度の幅を占めることおよび引き戸と当該係止部分との間に滑らかに摺動可能にするための1mm程度の隙間を設けることを加味すると、別部材の幅は73mm程度となり、窓枠の幅である概ね60mm程度を大きくはみ出すことになる(図8参照。ただし、本図は概念図であるため、必ずしも正確に寸法比率を反映していない)。この別部材の幅は、引き戸の溝に嵌め込む部分の幅を狭くすることである程度圧縮可能であるが、引き戸の構造強度から限度があり、窓枠の幅を上回ってしまうことに変わりはない。このため、別部材が窓枠からはみ出す形で室内外に突出する形となるため、見栄えも悪く、人がぶつかって怪我をするおそれもある。また、このように別部材が窓枠の幅から大きくはみ出すことの結果、窓枠の内側にカーテンを取り付けることも困難となる。
そこで本考案の解決すべき課題は、アルミサッシと室内の中間の窓枠のわずかな空間に後付けで簡単な工事で容易に取り付けることができ、しかも引き戸が外れないようにするための室内外に突出する別部材を必要としない障子などの建具を提供し、もって、部屋の雰囲気をより落ち着いた優雅な雰囲気とし、また、断熱、遮音などの効果を簡単に実現できるようにすることにある。
以上の課題を解決するため、第一の考案は、既設の窓枠に後付けにより取付け可能な建具であって、前記窓枠の天井面に内接する上枠部と、前記窓枠の床面に内接する下枠部と、前記窓枠の左壁面に内接する左枠部と、前記窓枠の右壁面に内接する右枠部とからなる枠材と、前記枠材内において互い違いに左右方向へ摺動自在に取り付けられる2枚の引き戸とを有し、前記2枚の引き戸のそれぞれは、上端面および下端面に溝を有し、前記上枠部と、前記下枠部とは、それぞれが前記引き戸のそれぞれの溝にゆるやかに嵌め込まれて前記引き戸を左右方向にガイドするための一対のレールを有することを特徴とする建具を提供する。
また、第二の考案は、第一の考案を基礎として、前記2枚の引き戸の一方は、左端面に溝を有し、前記2枚の引き戸の他方は、右端面に溝を有し、前記左枠部は、前記2枚の引き戸の一方を閉めた状態の時に、前記2枚の引き戸の一方の左端面の溝に嵌装されて前記2枚の引き戸の一方を自身に密着させるためのレールを有し、前記右枠部は、前記2枚の引き戸の他方を閉めた状態の時に、前記2枚の引き戸の他方の右端面の溝に嵌装されて前記2枚の引き戸の他方を自身に密着させるためのレールを有することを特徴とする建具を提供する。
また、第三の考案は、第一の考案または第二の考案を基礎として、前記引き戸は障子である建具を提供する。
また、第四の考案は、第一から第三のいずれか一の考案を基礎として、前記枠材の前後の幅の寸法が約55mmである建具を提供する。
本考案により、アルミサッシと室内の中間の窓枠のわずかな空間に後付けで簡単な工事で容易に取り付けることができ、しかも引き戸が外れないようにするための室内外に突出する別部材を必要としない障子などの建具を提供し、もって、部屋の雰囲気をより落ち着いた優雅な雰囲気とし、また、断熱、遮音などの効果を簡単に実現することが可能となる。
実施例1の建具の形状の一例を示す斜視図 実施例1の建具の形状の一例を示す斜視図 実施例1の枠材の形状の一例を示す斜視図 上枠部および下枠部のレールの形状の一例を示すための拡大断面図 実施例2の建具を構成する引き戸および枠材の形状の一例を示す図 実施例2の建具を構成する引き戸および枠材の形状の一例を示す図 従来の窓の一例を示す図 従来の方法による建具の既設の窓枠への取付け構造の一例を示す図
0100 建具
0110 枠材
0111 上枠部
0112 下枠部
0113 左枠部
0114 右枠部
0120 引き戸の一方
0130 引き戸の他方
以下に、本考案の実施例を説明する。実施例と請求項の相互の関係については、実施例1は主に請求項1、3、4などに関し、実施例2は主に請求項2などに関する。なお、本考案はこれら実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
<概要>
本実施例の建具は、既設の窓枠に後付けにより取付け可能な建具であって、長方形の枠を構成する上下左右の四個の枠部と、当該枠材内において互い違いに左右方向へ摺動自在に取り付けられる2枚の引き戸とを有する建具である。そして、本実施例の建具は、各引き戸が上下端面に溝を有し、上下枠部が引き戸の溝にゆるやかに嵌め込まれて引き戸を左右方向にガイドするための一対のレールを有することを特徴とする。
<構成>
(全般)
図1は、本実施例の建具の形状の一例を示す斜視図である。本図は、室内側から見た図である。本図に示すように、本実施例の建具0100は、枠材0110と2枚の引き戸0120、0130とからなる。また、枠材は上枠部0111、下枠部0112、左枠部0113および右枠部0114からなる。本図は、2枚の引き戸が枠材に取り付けられた状態である。枠材の寸法を既設の窓枠の寸法に合わせることで、当該建具をこの状態のまま既設の窓枠に取り付けて使用することができる。本図には示していないが、引き戸の中央部分などに鍵を取り付けてもよい。
本図には明瞭に現れていないが、後述するように、枠材の上枠部と下枠部にはレールが設けられている。また、2枚の引き戸のそれぞれの上端面と下端面には溝が設けられている。そこで、2枚の引き戸を枠材に嵌め込むだけで引き戸が外れないようになっている。
(枠材)
枠材は、既述のように、上枠部、下枠部、左枠部および右枠部からなり、これらによって長方形の枠として形成されているものである。
枠材は、既設の窓枠にぴったりと嵌め込むことができるように既設の窓枠の寸法に合わせた寸法で形成される。即ち、枠材のうち、上枠部は既設の窓枠の天井面に内接するように構成され、下枠部は既設の窓枠の床面に内接するように構成され、左枠部は既設の窓枠の左壁面に内接するように構成され、右枠部は既設の窓枠の右壁面に内接するように構成される。
図2は、図1と同様、本実施例の建具の形状の一例を示す斜視図であるが、図1と異なり、本実施例の建具を既設の窓枠とともに示したものである。このうち、(a)は、本実施例の建具を既設の窓枠0242に嵌め込んだ状態を示したものである。なお、既設の窓枠は、実際には壁に埋め込まれた状態になっているものであるが、本図では見やすくするために壁の図示は省略した。(b)は既設の窓枠の各部の名称を説明するための参考図であり、本図において、窓枠は上下左右の四周を囲む4本の部材からなるが、下部に水平方向に渡された板(敷居)0242bの上面が床面0252であり、本図には現れないが、上部に水平方向に渡された板(鴨居)0242aの下面、即ち、床面に対向する面が天井面0251である。また、右部に垂直方向に立設した板(右壁板)0242dの左側面が右壁面0254であり、本図には現れないが、左部に垂直方向に立設した板(左壁板)0242cの右側面、即ち、右壁面に対向する面が左壁面0253である。
なお、本考案の建具が取り付けられる窓枠は、窓を取り付けるための枠であるが、ここでいう窓は、通例そこから室外との出入りをすることが想定されない狭義の窓に限らず、通例そこからベランダなどの室外との出入りをすることが想定される開口も含む概念である。従って、この窓枠に取り付けられる建具も、概ね人の腰の位置より上に取り付けられるいわゆる腰窓のようなものから、部屋の床面から概ね人の全身に対応する位置もしくはそれ以上に達する位置に取り付けられる出入り用の扉のようなものまでを広く含む。
図3は、本実施例の枠材の形状の一例を示す斜視図である。本図は、図1および図2で示した建具を構成している枠材の形状の例を示したものである。枠材の材料は問わないが、一般には、マツ、サクラ、ヒノキなどの木製、アルミニウムなどの金属製あるいは樹脂製のものが考えられる。
本図に示すように、枠材0310の下枠部0312には一対のレール0312a、0312bが備えられている。また、本図には現れないが、上枠部0311にも下枠部と同様の一対のレールが備えられている。
当該一対のレールは、それぞれが前記引き戸のそれぞれの溝にゆるやかに嵌め込まれて引き戸を左右方向にガイドするためのものである。レールは、下枠部に切り出す形で下枠部と一体的に成形されてもよいし、後から別部材を下枠部に接着剤で貼りつけるなどにより取り付ける形で成形されてもよい。
図4は、上枠部および下枠部のレールの形状の一例を示すための拡大断面図である。このうち上枠部について示す(a)は、図3のB−B線断面図(上枠部の上端面に接して前後方向に水平に通過する線で垂直に切断した断面を示す)の一部(上枠部近傍)であり、下枠部について示す(b)は、図3のB−B線断面図の一部(下枠部近傍)である。レールの素材には限定はないが、別部材を下枠部に接着剤などで貼りつける場合には、レールがはがれにくいようにするため、好適には樹脂が用いられる。
本図において、破線は引き戸の位置を示す。このようにレールは引き戸との間に僅かな隙間が生じるように引き戸の溝にゆるやかに嵌め込まれるようになっている。これは引き戸が枠材から脱落しないようにしつつ、引き戸を滑りやすくするためである。上枠部のレールは、好適には、下枠部のレールよりもやや高く形成される。これは、引き戸の脱落防止のためであり、本図の例もこのように上枠部のレールの方が下枠部のレールよりもやや高く形成されている例が示されている。
レールの形状には限定はなく、本図(a)、(b)に示したように断面が略長方形のものでもよい。あるいは、引き戸を滑りやすくするために、特に下枠部のレールは、引き戸との接触面積を小さくすることが望ましいことから、例えば、図4(c)に示すような断面が略コの字形状のレールを用いてもよい。
(引き戸)
引き戸は、枠材内において互い違いに左右方向へ摺動自在に取り付けられる2枚の部材である。
2枚の引き戸のそれぞれは、上端面および下端面に溝を有する。この溝は、前述の枠材の上枠部と下枠部にそれぞれ設けられる一対のレールがゆるやかに嵌め込まれることで、引き戸が当該レールによって左右方向にガイドされることを可能にするためのものである。
引き戸の溝の形状の一例は、前出の図4においてレールの形状とともに示したとおりである。同図に示したレールの好適な形状に対応して、引き戸の溝も好適には、上端面に設けられる溝の方が下端面に設けられる溝よりもやや深く形成される。
引き戸は曇りガラスをはめ込んだガラス戸などであってもよいが、障子であってもよい。前出の図1でも、引き戸が障子である例を示した。引き戸を障子とすることで、部屋を落ち着いた優雅な雰囲気にすることができる。従来、ワンルームマンションやアパートにおいて既設の窓枠を利用した簡単な工事でこのような雰囲気を作り出すことは困難であったので、このような雰囲気を簡単に醸成できる建具を提供可能にしたことは、本考案の優れた効果である。
引き戸を障子とする場合、木製の桟に和紙(障子紙)を貼り付けたものでもよいが、和紙に代えてポリカーボネイドなどの樹脂製の中空構造のパネル等を用いてもよい。ポリカーボネイドなどを用いた場合には、和紙を用いた場合と同様の適度な遮光性に加え、遮音性や断熱性にも優れた建具(障子)を提供することが可能となる。また、断熱性に優れる結果、冷暖房費の節約といった省エネ効果・経済効果を得ることも可能となる。さらに、ポリカーボネイドは、ガラスや紙のように容易に破壊することができないため、防犯効果にも優れた効果を発揮することができる。
(建具の寸法)
本考案の建具は、既設の窓枠の寸法に合わせて設計可能なものであり、既述のように腰窓のようなものから出入り用の扉まで広い範囲のものに対応可能であるため、建具の寸法に特に限定はない。一例を挙げれば、図2に示した障子は、図7に示したような一般的なワンルームマンションなどの居室の窓枠に取り付けることを想定したものであり、この場合の寸法は、枠材の高さ(縦の長さ)が900mm程度、枠材の横幅(横の長さ)が1800mm程度である。
一方、ワンルームマンションやアパートなどに既設されている窓枠の建具を配置可能な空間は、一般に幅60mm程度の範囲に限られているため、本考案の建具は、このような狭い空間にも取り付けが可能な寸法に規制される。具体的には、枠材の前後の幅の寸法が60mm未満であることが望ましく、最も好適には、このような幅の狭い空間に若干の余裕をもってはめ込むことができるよう、約55mmであることが望ましい。この場合、引き戸の幅は24mm程度となり、また、引き戸の溝をガイドする上枠部の一対のレールのそれぞれは、高さ18mm程度、幅8mm程度である。
<効果>
本実施例の考案により、アルミサッシと室内の中間の窓枠のわずかな空間に後付けで簡単な工事で容易に取り付けることができ、しかも引き戸が外れないようにするための室内外に突出する別部材を必要としない障子などの建具を提供し、もって、部屋の雰囲気をより落ち着いた優雅な雰囲気とし、また、断熱、遮音などの効果を簡単に実現できる。
<概要>
本実施例の建具は、実施例1の建具の引き戸の側面に溝を設けるとともに、枠材の側壁にレールを設け、これにより引き戸と枠材を密着させることで、より遮音効果、断熱効果(ひいては省エネ効果・経済効果)を高めたことを特徴とするものである。
<構成>
(全般)
本実施例の建具は、実施例1の建具を基礎とするものであるが、2枚の引き戸の一方は、左端面に溝を有し、2枚の引き戸の他方は、右端面に溝を有し、左枠部は、2枚の引き戸の一方を閉めた状態の時に、2枚の引き戸の一方の左端面の溝に嵌装されて2枚の引き戸の一方を自身に密着させるためのレールを有し、右枠部は、2枚の引き戸の他方を閉めた状態の時に、2枚の引き戸の他方の右端面の溝に嵌装されて2枚の引き戸の他方を自身に密着させるためのレールを有する。平たく言えば、2枚の引き戸の閉めたときに枠材に接する面に溝を設けるとともに、枠材の左右枠部にもレールを設け、引き戸を閉めた状態の時に、溝とレールが密着するようにしたものである。
(引き戸)
本実施例において、2枚の引き戸のうち、閉めた状態で室内側から見て左側に位置する引き戸を「引き戸の一方」といい、右側に位置する引き戸を「引き戸の他方」という。前出の図1でいえば、左側に現れている引き戸0120が引き戸の一方、右側に現れている引き戸0130が引き戸の他方である。引き戸の形状の一例は次に述べる枠材の形状の一例とともに示す(後出の図5、図6参照)。
(枠材)
本実施例において、枠材の左枠部は、2枚の引き戸の一方を閉めた状態の時に、2枚の引き戸の一方の左端面の溝に嵌装されて2枚の引き戸の一方を自身に密着させるためのレールを有する。右枠部は、2枚の引き戸の他方を閉めた状態の時に、2枚の引き戸の他方の右端面の溝に嵌装されて2枚の引き戸の他方を自身に密着させるためのレールを有する。
図5は、本実施例の建具を構成する引き戸および枠材の形状の一例を示す図である。このうち(a)は、図1のA−A線断面図(左枠部の左端面に接して前後方向に水平に通過する線で左右方向に水平に切断した断面を示す)の一部(左枠部近傍)であって、引き戸の一方と左枠部の形状例を示す拡大断面図である。本図に示すように、引き戸の一方0520は、左端面に溝0521を有する。(b)は、引き戸の他方の形状例を示す。本図に示すように、引き戸の他方0530は、右端面に溝0531を有する。また、左枠部は、引き戸の一方を閉めた状態の時に、2枚の引き戸の一方の左端面の溝に嵌装されて2枚の引き戸の一方を自身に密着させるためのレール0555を有する。
あるいは、2枚の引き戸が左右互換可能なものである場合には、2枚の引き戸のそれぞれの左右両端面に溝を設けるとともに、これに見合う左右枠部のレールを設けてもよい。
図6は、本実施例の建具を構成する引き戸および枠材の形状の別の一例を示す図であって、このような2枚の引き戸が左右互換可能なものである場合の例を示す。本図に示すように、引き戸の一方0620、他方0630とも、左右両端面にそれぞれ溝0621、0631を有する。また、左枠部0642cは、引き戸のどちらにも対応して、引き戸を自身に密着させるための一対のレール0655を有する。同様に、右枠部0642dも、引き戸のどちらにも対応して、引き戸を自身に密着させるための一対のレール0656を有する。なお、かかる場合における左右枠部に設けられるレールの好適な寸法の一例は、高さが5mm程度、幅が8mm程度である。
<効果>
本実施例の考案により、引き戸と枠材を密着させることで、より遮音、断熱効果(ひいては省エネ効果・経済効果)を高めることが可能となる。

Claims (4)

  1. 既設の窓枠に後付けにより取付け可能な建具であって、
    前記窓枠の天井面に内接する上枠部と、
    前記窓枠の床面に内接する下枠部と、
    前記窓枠の左壁面に内接する左枠部と、
    前記窓枠の右壁面に内接する右枠部と、
    からなる枠材と、
    前記枠材内において互い違いに左右方向へ摺動自在に取り付けられる2枚の引き戸と、
    を有し、
    前記2枚の引き戸のそれぞれは、上端面および下端面に溝を有し、
    前記上枠部と、前記下枠部とは、それぞれが前記引き戸のそれぞれの溝にゆるやかに嵌め込まれて前記引き戸を左右方向にガイドするための一対のレールを有することを特徴とする建具。
  2. 前記2枚の引き戸の一方は、左端面に溝を有し、
    前記2枚の引き戸の他方は、右端面に溝を有し、
    前記左枠部は、前記2枚の引き戸の一方を閉めた状態の時に、前記2枚の引き戸の一方の左端面の溝に嵌装されて前記2枚の引き戸の一方を自身に密着させるためのレールを有し、
    前記右枠部は、前記2枚の引き戸の他方を閉めた状態の時に、前記2枚の引き戸の他方の右端面の溝に嵌装されて前記2枚の引き戸の他方を自身に密着させるためのレールを有することを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記引き戸は障子である請求項1または2に記載の建具。
  4. 前記枠材の前後の幅の寸法が約55mmである請求項1から3のいずれか一に記載の建具。
JP2009005146U 2009-07-23 2009-07-23 建具 Expired - Fee Related JP3154218U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009005146U JP3154218U (ja) 2009-07-23 2009-07-23 建具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009005146U JP3154218U (ja) 2009-07-23 2009-07-23 建具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3154218U true JP3154218U (ja) 2009-10-08

Family

ID=54858380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009005146U Expired - Fee Related JP3154218U (ja) 2009-07-23 2009-07-23 建具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3154218U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20140090436A (ko) 유리난간대가 구비된 창호
JP2019002275A (ja) 建具施工構造
JP2009299437A (ja) サッシ
JP3154218U (ja) 建具
KR101618580B1 (ko) 안전창호
JP5629116B2 (ja) 収納棚および壁構造
JP2005155223A (ja) 教室を構成する木造間仕切り装置
JP2014070370A (ja) 開口構造及び開口施工方法
KR20220063487A (ko) 창호
JP6775618B2 (ja) サッシ
JP6998570B1 (ja)
JP7091541B1 (ja) 開閉構造、住宅、及び開閉構造の施工方法
JP7470545B2 (ja) 建具
JP6682461B2 (ja) 建具
JP2008013972A (ja) 玄関構造
JP3100518U (ja) ガラス壁面への扉取り付け構造。
JP2007332773A (ja) サッシ
JP3831388B2 (ja) 窓枠およびこれを備えた窓
JP6563824B2 (ja) 二重窓
JP4890306B2 (ja) シャッターユニット
JP5041115B2 (ja) 鴨居材及び戸枠
JP6269785B2 (ja) 開口構造及び開口施工方法
JP6269786B2 (ja) 建具施工方法
JP2009114679A (ja) 室内防音構造
JP2602516Y2 (ja) 建具の上部支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120909

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120909

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130909

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees