JP5041115B2 - 鴨居材及び戸枠 - Google Patents
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き戸や、引き戸あるいは折れ戸を鴨居材内に設けたレール内を自由に移動する吊り車によって吊り下げた形式のものなどが知られている(例えば、特許文献1)。
これらの例を図8に示す。図中、Aはシングルドア(開き戸)、Bは下端に戸車を備え上端にガイドを有する形式の引き戸、Cは敷居上または床上に設けたガイドに規制されてスライドされる上吊り引き戸、Dは上に吊り車下に戸車を備えたクローゼット用の折れ戸の各戸と枠材を示す。この図からわかるように、Aの開き戸aの場合には上枠材(鴨居材)1aに案内溝等の加工を必要としないが、BからDの引き戸枠あるいは折れ戸枠の場合には建具b〜dの種類によって、枠材の形状、特に鴨居材1b〜1dの厚さ(上下方向の寸法)が異なるものとなっている。このことは、建具の上端に設けるガイドや建具の吊り車の形式によって鴨居材に設ける案内溝の加工深さが異なるためで、更にはBの例のように引き戸の上端部が鴨居材内に隠れるようにするなどの形式とすることによって、鴨居材に設ける案内溝の深さが異なるためである。
しかしながら、建具の種類によって鴨居材の厚さが異なる場合には、左右の縦枠の見付け面の幅(見付け幅)と鴨居材の見付け幅が異なるものとなったり、また見付け幅を揃えると鴨居材の厚さが異なる分だけケーシングの位置あるいは幅が一定のものにならず調和のとれないものとなっている。この鴨居材の見付けの不調和は、特に和室の場合には、室内の鴨居等との調和の問題もあり、重要である。また、建具の寸法を全て変えなければならないので、枠材より工数の多い建具の製造において共通の部材、共通の加工機設定で製造できないといった問題もある。そのため、従来は出入り口開口の上下方向の寸法をやや大きめとしていた。
本発明は、構造が簡単で、枠全体としての調和も、また、室内の鴨居等との調和もよく、煩雑な取付け作業の必要もない引き戸枠を提供するものである。
より詳しくは、本発明は、鴨居材の前面および/または後面(以下単に前面とのみ記す。)に見付け面を設け、鴨居材の該見付け面の下端角部を切り欠いて切欠き部を形成し、該切り欠き部は、該見付け面の下端から案内溝側に向けた、鴨居材の底面にほぼ平行な段面と、該平行な段面の終端の位置から案内溝の近傍に至るまでの引き戸枠正面から見える斜面または曲面とを備えることを特徴とする鴨居材である。また、本発明は該鴨居材を備えた戸枠に関するものである。
鴨居材は通常立っている人の目線のやや上方にあるため、本発明の鴨居材の前記切欠き
面が視覚的に存在感を希薄化し、鴨居材の見付け面と縦枠の見付け面とは同じ幅に見える効果を奏する。そのため、本発明の枠材は、建具の種類に応じて鴨居材の厚さが異なるものとなっても、前記切欠き面の大きさ、形状のみを考慮すればよいため、戸枠の大きさを一定なものとすることができ、量産が可能となる。また、枠材の取付けにあたり枠材を設ける壁面の開口の大きさを変えるなどのことが不要となる。鴨居材の左右の縦枠の長さ(高さ)の調整等を必要としないなど種々の利点を有する。
本発明の鴨居材によれば、鴨居材の見付け幅をドア用戸枠の見付けと同じとすることもできるので、調和を乱すことなくドア枠と引き戸枠あるいは折れ戸枠を同一の部屋に設けることもでき、両者の枠材を隣接して設けることもできる。
本発明における鴨居材は上記形状、すなわち、鴨居材の見付け面の下端角部を切り欠くことによって、該切欠き部と鴨居材の下面に設けられた引き戸用の溝との間に形成される突条部を有し、切欠き部側の突条部の側面を斜面ないし曲面とした形状のものであれば、1個の板材から作成したものでも、また、鴨居材本体と前記突条部とを別体として作成し両者を結合したものであってもよい。また、本発明の鴨居材は、樹脂、金属などを用いて押し出し成形にて作成してもよい。
段部が形成される切欠き部の形状とは、例えば、鴨居材の底面部を鴨居材の正面から建具案内用溝の近傍まで鴨居材の底面とほぼ平行に所望の厚さに切り欠いて、切欠き部と建具案内用溝との間に突条部が形成された形状とする。
見付け幅は、枠材の大きさ、縦枠の見付け幅等に応じて選定されるが、切欠き部の形状(寸法)は見付け幅に対応させて選択するとよい。鴨居材の正面(見付け面)からの鴨居材の切欠き部の深さは、見付け幅の1〜2倍、好ましくは1.2〜1.8倍の幅で設けるとよい。鴨居材底面から見付け面下端側に向けて立ちあがる斜面の角度は45°〜60°程度とし、切欠き深さが大きいときは残余を鴨居材底面にほぼ平行な段部とするとよい。したがって、前記突条部の側面を前記角度の斜面とするとよい。曲面は前記斜面に対応させて設けるとよい。
本発明における上記切欠き部は、戸枠の鴨居材を、戸枠から1メートル程度離れたところから鴨居材の30cm下の位置の目線で見上げたとき、引き戸が閉じているときは見付け幅として見え、引き戸が開いたときに鴨居底面として見えるようにするとよい。
また、見付け面より奥まで切り欠くか凹んだ形状とすれば見付け面より光が当りずらく更によい。
突条部の寸法として、例えば、突条部によって引き戸と鴨居材との隙間を隠蔽せしめた引き戸枠の場合には、枠内寸法から、引き戸の寸法および引き戸下端と下枠部材(敷居、沓摺り、見きり縁)あるいは床表面までの寸法を引いた寸法以上とした引き戸枠としてもよい。
図1は、従来の引き戸枠を示す図8に対応させて本発明の引き戸枠、特に鴨居材の断面形状を示す図である。図からわかるように、本発明の鴨居材1の形状とすることによって、建具の種類に関係なく鴨居材の上面の位置を同じにすることができ、それによってケーシング7の装着位置も同じ位置とすることができる。
以下に、本発明の鴨居材の断面形状または端面形状の各例を示す。これらの例は、本発明の典型的な例を示すもので、鴨居材の前面にのみ示した切欠き部の形状は、同様に鴨居材の後面に設けられることがあるものとし、また、異なる建具のための戸枠に適用されることがあるものとする。
図3は、切欠き面を図2の斜面に代えて張出した曲面の切欠き面4´とした例を示す。
図4〜図7に、本発明の他の例を示す。図中、上記と同じものは同一符号を付して説明を省略した。図4はクローゼット等に用いられる折れ戸用の鴨居材、図5は引き違い戸用の鴨居材の例、図6は見付け面2の下端から水平に延びる段面3aと該段面3aの終端と切欠き面4の上端との間に見付け面に平行な段部4aを設けた例である。図7は突条部5の立ち上がり部を曲面とした例である。以上、ケーシングが装着される鴨居材の例を示したが、ケーシングを装着しない鴨居材にも同様に適用できる。
本発明は、引き戸枠について説明したが、これに限定されることなく、開き戸(ドア)の場合でも、上枠材に適用することができる。
Claims (3)
- 建具を案内する案内溝を有する鴨居材の前面および/または後面に所定の幅の見付け面を設け、鴨居材の該見付け面の下端角部を切り欠いて切欠き部を形成し、該切り欠き部は、該見付け面の下端から案内溝側に向けた、鴨居材の底面にほぼ平行な段面と、該平行な段面の終端の位置から案内溝の近傍に至るまでの引き戸枠正面から見える斜面または曲面とを備えることを特徴とする鴨居材。
- 前記切欠き部と前記案内溝との間に形成される突条部の前記切欠き部側の形状を、前記平行な段面の端部から垂下した、前記見付け面と平行な平行面と、該平行面に連なる凹曲面としたことを特徴とする請求項1記載の鴨居材。
- 請求項1または請求項2に記載の鴨居材と、左右の縦枠とを備える戸枠であって、鴨居材の前面および/または後面に、該縦枠の見付けとほぼ同じ幅の見付け面を設けたことを特徴とする戸枠。
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JP2004343210A JP5041115B2 (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | 鴨居材及び戸枠 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004343210A JP5041115B2 (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | 鴨居材及び戸枠 |
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Family Applications (1)
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