JP2007154609A - 建物構造体、玄関構造及び建物 - Google Patents
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Abstract
【課題】玄関ドアやそれに隣接する袖さらにはそれらを含む玄関構造等について、製作コストの高騰を招くことなくバリエーションに富んだものとする。
【解決手段】玄関構造11は、ドアユニット12及びそれに隣接して設けられる袖ユニット13,14を備えている。ドアユニット12及び袖ユニット13,14は、いずれも建築モジュールの1/4寸法の幅をもつ面材41,42を複数並べて構成されている。そして、これら各面材41,42は面材枠体35によって囲まれている。これにより、ドアユニット12及び袖ユニット13,14の幅寸法は、同一幅寸法で形成された面材41,42の並設数によって決定される。その結果、同一面材41,42を使用して異なる幅寸法のドアユニット12及び袖ユニット13,14を製作することができる。
【選択図】図3
【解決手段】玄関構造11は、ドアユニット12及びそれに隣接して設けられる袖ユニット13,14を備えている。ドアユニット12及び袖ユニット13,14は、いずれも建築モジュールの1/4寸法の幅をもつ面材41,42を複数並べて構成されている。そして、これら各面材41,42は面材枠体35によって囲まれている。これにより、ドアユニット12及び袖ユニット13,14の幅寸法は、同一幅寸法で形成された面材41,42の並設数によって決定される。その結果、同一面材41,42を使用して異なる幅寸法のドアユニット12及び袖ユニット13,14を製作することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、建具等の建物構造体、玄関構造及び建物に関する。
住宅等の建物において例えば玄関構造に着目すると、玄関ドアの他、必要に応じて袖が設けられているのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。玄関ドアについても片開きのものや両開きのものがあり、袖についても玄関ドアの一側にのみ設けられているものや玄関ドアの両側に設けられているものがある。さらには、玄関ドアや袖に採光用の小窓が設けられたものなども知られている。
これらのバリエーションの代表的なものとして、図5(a)の1枚の玄関ドア101のみで構成された片開き玄関構造102、図5(b)の1枚の玄関ドア103と一側に設けられる袖104とで構成された片袖玄関構造105、図5(c)の1枚の玄関ドア106と両側に設けられる袖107,108とで構成された両袖玄関構造109、図5(d)の2枚の観音開き式の玄関ドア110,111で構成された両開き玄関構造112が挙げられる。
これら各玄関構造102,105,109,112は、全体としての幅寸法が異なっており、なお、それぞれの玄関ドア101,103,106,110,111の幅寸法は玄関構造の種別にかかわらず同一である。そして、玄関間口に合わせて適宜の玄関構造が設定される。
しかしながら、一の建物メーカが提供する玄関構造のサイズバリエーションは、上述のように例えば4パターン等をベースとした少数種が用意されているに過ぎず、幅寸法に応じて玄関構造の種類がほぼ決まってしまうことが多いのが現状である。現状よりもバリエーションを豊富に用意しておけば施主のニーズに適合した玄関構造を提供できるのであるが、そのようなニーズに対応しようとすれば同一幅寸法であっても多種多様なバリエーションを予め用意しておく必要が生じ、製作コストの高騰や在庫管理の複雑化などの問題が生じる。したがって、玄関ドアや袖の異なる幅寸法に対して多種多様のバリエーションを用意できないのが実情である。
なお、かかる事情は玄関構造において顕著であるが、面によって前後空間を仕切る建物構造体であれば、玄関構造の場合と同様の問題が存在するものと考えられる。
特開平10−331253号公報
本発明は、玄関ドアやそれに隣接する袖さらにはそれらを含む玄関構造に代表される、面によって前後空間を仕切る建物構造体について、製作コストの高騰を招くことなくバリエーションに富んだものとすることを主たる目的とするものである。
上記課題を解決するのに有効な手段につき、必要に応じて作用、効果、より踏み込んだ具体的手段等を示しつつ説明する。なお、理解を容易にするため、発明の実施の形態において対応する主要な構成を括弧書きで適宜示すが、この括弧書きで示した具体的構成に限定されない。
本発明は、面によってその前後空間を仕切る建物構造体(ドアユニット12、袖ユニット13,14)であって、同一の高さ及び同一又は複数倍の幅の面材(目隠し面材41、窓付き面材42)を幅方向に並設するとともに、隣接する面材同士が少なくとも前後方向へ相対移動することを規制するために当該面材同士を係合させる係合手段(突条部41b,42f、溝部41c,42e)を備え、それら各面材を連結手段(面材枠体35)によって連結して構成した建物構造体とした。
この発明によれば、隣接する面材同士が係合手段によって前後方向、すなわち面と垂直方向への移動が規制され、面材同士の位置決めがなされる。また、連結手段によって各面材が連結されることで、幅方向に複数の面材が並んで構成されたユニットとしての建物構造体となる。その結果、この建物構造体はそれより狭幅かつ互いに同一又は複数倍の関係となる幅の面材を並設することで構成でき、並設される面材の数を調整することで建物構造体自体の幅調整が可能である。したがって、幅寸法の異なる建物構造体を同一面材又はそれに比べて幅寸法が複数倍となるだけの面材を利用して製作することができ、製作コストの高騰を招くことなくバリエーションに富んだ建物構造体を提供することができる。なお、かかる効果を一層顕著なものとするには、面材同士における幅寸法を同一とする方がよい。
前記係合手段は、前記各面材の両側面に幅方向へ突出する突部(突条部41b,42f)及び同方向に凹む凹部(溝部41c,42e)であり、隣接する面材間で凹部に突部が挿入されて互いに係合されることにより前後方向への相対移動を規制したものであることが好ましい。これにより、係合手段自体の構成を面材にもたせることができ、別途特別な係合手段を用意する必要がなくなって、構成部材数の削減に役立つ。なお、突部の突出寸法は凹部の深さ寸法と同一かそれより短くするのが望ましい。
前記突部及び凹部は、前記各面材の縦方向全域に延びる突条部及び溝部とするのがよい。このように構成すれば面材を突条部及び溝部とともに押し出し成形によって形成することが可能となり、製作コストの一層の低減化に寄与し得るからである。
前記面材は、基準寸法単位である建築モジュール(メータモジュール)を等分(1/4)した幅寸法となるように形成されるのが好ましい。これにより、建築モジュールに適合させつつ建物構造体の幅寸法にバリエーションをもたせることができるためである。
これらの建物構造体は、各面材の上下左右を囲む矩形枠状の面材枠(面材枠体35)を備え、この面材枠によって前記連結手段を構成するとともに、前記面材枠によって建物構造体外縁を形成するように構成することが好ましい。面材枠で囲むことにより係合手段によって係合関係にある面材同士が外れるのを防止できるからである。
ここで、前記面材枠の面材縦枠は前記面材と同一高さに形成されたものとし、その面材縦枠を前記面材と略同一幅寸法に形成することが好ましい。これにより、面材縦枠も面材の一部であるように建物構造体の面を形成することになり、美観が向上する。
また、前記各面材は、光透過部(ガラス板42d)を有する面材(窓付き面材42),光透過部を有しない面材(目隠し面材41)等の複数の種類によって構成されていることが好ましい。光透過部の有無といった異なる種類の面材のうち使用する数や種類、さらにはその配置を変更することで、幅寸法のみならず、建物構造体のデザインのバリエーションをさらに増加させることができるからである。
さらに、以上の建物構造体を、玄関ドアユニットと、その玄関ドアユニットに隣接して
設けられる袖ユニットとに共通して適用した玄関構造(玄関構造11)とすれば、当該玄関構造の製作コストの高騰を招くことなくバリエーションに富んだものとすることができるばかりか、玄関ドアユニットと袖ユニットとを含む玄関構造の統一感を高めることができる。さらにまた、これらの建物構造体や玄関構造を建物に設けることで建物の製作コストの高騰を招くことなくバリエーションに富んだものとすることにも寄与することができる。
設けられる袖ユニットとに共通して適用した玄関構造(玄関構造11)とすれば、当該玄関構造の製作コストの高騰を招くことなくバリエーションに富んだものとすることができるばかりか、玄関ドアユニットと袖ユニットとを含む玄関構造の統一感を高めることができる。さらにまた、これらの建物構造体や玄関構造を建物に設けることで建物の製作コストの高騰を招くことなくバリエーションに富んだものとすることにも寄与することができる。
以下に、発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1はドアユニット上部の分解斜視図、図2はドアユニット及び袖ユニットを構成する面材類を個別に示す平面図、図3は玄関構造を示す正面図である。
本実施の形態における建物が有する玄関構造11は、図3に示すように、中央に片開きかつ大型のドアユニット12が配置されるとともにその両側に大型の袖ユニット13,14がそれぞれ配置されてなる両袖片開き構造である。これらドアユニット12及び両袖ユニット13,14は、上枠21、下枠22、それら両側の縦枠23,23を矩形状に枠組みした区画枠体24内に設けられている。区画枠体24は、建物の外壁に形成された開口部に沿って配置され、同開口部に対応する外壁内周面に固定されている。また、区画枠体24内において、ドアユニット12及び両袖ユニット13,14は、前記上下両枠21,22間に延びる中間縦枠25,26によってそれぞれ仕切られている。
まず、ドアユニット12の構成について、図1,2を中心に、また図3も参照しつつ説明する。ドアユニット12は、面材上枠31、面材下枠32、面材縦枠としての面材右枠33及び同じく面材縦枠としての面材左枠34を矩形状に枠組みした面材枠体35を有している。これらはいずれもアルミ素材よりなり、押し出し成形によって形成されている。
面材上枠31は、下方に開口した溝形枠として形成されている。面材上枠31の長手方向における両端開口部31a,31aは、エンドキャップ36,36によってそれぞれ閉塞されることで仕上げられている。なお、面材下枠32についても上下が逆である点を除き面材上枠31と同一の構成である。
面材右枠33は、縦方向に同一形状で延設されている。面材右枠33は、縦長かつ前後の厚さ寸法が左右の幅寸法よりも短い直方体に形成された面構成部33aを備えている。面構成部33aは縦方向にみて中空に形成されている。面構成部33aには、その左側面から左方へ突出された突条部33bが一体形成されている。突条部33bは中実であり平面視長方形状に形成されている。
面材左枠34は、面材右枠33と同様に、縦長かつ前後の厚さ寸法が左右の幅寸法よりも短い直方体に形成された面構成部34aを備えている。面構成部34aには、その右側面に溝部34bが一体形成されている。溝部34bの前後は中実であり、また溝部34bは平面視長方形状に形成されている。
面材縦枠である面材右枠33や面材左枠34に対する面材上枠31及び面材下枠32の固定は、図示しないビス止め等によって行われている。この場合、突条部33b上端位置等の中実位置にビス止め箇所を位置合わせしておけば、強固に固定することができる。なお、面材右枠33及面材左枠34の面構成部33a,34aは同一サイズとなっている。
これらにより形成された面材枠体35の内周部には、複数の面材41,42が収められている。本実施の形態では、面材として、目隠し面材41と、窓付き面材42とが設けられている。これらも面材枠体35と同様、いずれもアルミ素材よりなり、押し出し成形に
よって形成されている。
よって形成されている。
目隠し面材41は、上下方向に同一形状で延設されている。目隠し面材41は、縦長かつ前後の厚さ寸法が左右の幅寸法よりも短い直方体に形成された面構成部41aを備えている。面構成部41aは縦方向にみて中空に形成されている。面構成部41aには、その左側面から左方へ突出された突条部41bが一体形成されている。突条部41bは中実であり平面視長方形状に形成されている。一方、面構成部41aの右側面には溝部41cが一体形成されている。溝部41cの前後は中実であり、また溝部41cは平面視長方形状に形成されている。
窓付き面材42は、右支持部42a及び左支持部42bを有している。これら両支持部42a,42bは、上下両端部に配置された懸架部42c,42cに連結されている。したがって、窓付き面材42は全体として縦長枠状に形成されている。そして、これら左右両支持部42a,42b及び上下両懸架部42c,42cによって形成された矩形枠に対してその内周部にガラス板42dが支持されている。右支持部42aには、その右側面に溝部42eが一体形成されている。溝部42eの前後は中実であり、また溝部42eは平面視長方形状に形成されている。左支持部42bには、その左側面から左方へ突出された突条部42fが一体形成されている。突条部42fは中実であり平面視長方形状に形成されている。
なお、目隠し面材41及び窓付き面材42は、互いに同一サイズとなっており、また面材右枠33及面材左枠34の面構成部33a,34aと比較して高さ寸法及び厚さ寸法が同一となっている。
そして、面材右枠33の突条部33bが目隠し面材41の溝部41cに挿入されることにより、面材右枠33と目隠し面材41とが接合されている。他も同様の態様にて接合されており、これにより、図1,2に示すように、面材右枠33と面材左枠34との間に、2枚の目隠し面材41,41が配設され、さらにその間に2枚の窓付き面材42,42が配設されている。これらの接合状態を維持するようにして、前記面材上枠31と面材下枠32とがそれぞれ前記面材右枠33及び面材左枠34に連結されることにより、ドアユニット12が構成されている。
さて、実際の玄関構造11の一例について、図3に基づいて説明すると、上記のとおり、ドアユニット12は、面材右枠33と面材左枠34との間に2枚の目隠し面材41,41と2枚の窓付き面材42,42とが配設されて構成されている。また、袖窓についてもドアユニット12と同一の構成部材を複数用いて構成されている。すなわち、袖ユニット13,14は、面材右枠33と面材左枠34との間に、2枚の窓付き面材42,42が配設されて構成されている。そして、ドアユニット12及び両側の袖ユニット13,14の全体が区画枠体24内に設けられており、この区画枠体24内においてドアユニット12及び両袖ユニット13,14は、前記上下枠21,22間に延びる中間縦枠25,26によってそれぞれ仕切られている。
なお、ドアユニット12には、面材右枠33の右側面とそれに隣接する中間縦枠25とに、ドアユニット12を開閉自在に連結する開閉支持部材としての複数のヒンジ51が上下に所定間隔をおいて取り付けられている。また、ドアユニット12の面材左枠34にはその内部空間に収まるように施錠装置52が取り付けられており、かつ前面には例えば施解錠操作部としてのキーシリンダ53及び把持部としてのバーハンドル54が設けられている。そして、周知のように、キーシリンダ53を介してキー操作がなされると、施錠装置52内のリンク機構を介して施錠片としてのデッドボルト55が中間縦枠26の側面に形成されたボルト孔に出没される。これにより、ドアユニット12の施解錠がなされる。
ここで、本実施の形態では、建物の基準寸法単位である建築モジュールを1m(=1000mm)としたメータモジュール設計とされ、ドアユニット12や袖ユニット13,14もメータモジュールに適合した幅寸法となっている。ここで、各部の幅寸法について説明すると、目隠し面材41や窓付き面材42などの面材は、幅寸法がそれぞれ1000/4mmである250mmで統一されている。方立である縦枠23及び中間縦枠25,26は、幅寸法がそれぞれ50mmで統一されている。面材縦枠である面材右枠33及び面材左枠34は、幅寸法がそれぞれ((1000/4)−(50/2))である225mmで統一されている。
これにより、目隠し面材41や窓付き面材42などの面材は幅寸法が、建築モジュールの1/4寸法とされている。また、面材縦枠である面材右枠33及び面材左枠34は幅寸法が建築モジュールの1/4寸法から方立である縦枠23及び中間縦枠25,26の幅寸法の1/2を減算したものとされる。面材縦枠である面材右枠33及び面材左枠34の一方には必ず縦枠23や中間縦枠25,26などの方立が配置されることから、縦枠23や中間縦枠25,26の1/2寸法分だけ、目隠し面材41や窓付き面材42などの面材よりも幅寸法を小さくしているのである。
その結果、図3の例で説明すると、3500mmという広幅の玄関開口部に対して、1450mmの幅寸法をもった大型のドアユニット12が設置され、その両側に950mmの幅寸法をもった一対の大型の袖ユニット13,14が形成されていることになる。
以上の構成により、以下に示す有利な効果が得られる。
ドアユニット12については、面材右枠33と面材左枠34との間に目隠し面材41や窓付き面材42などの面材を適宜枚数使用することにより幅寸法が決定付けられる。その結果、施主の好みに適合した幅寸法のドアユニット12を提供することができる。また、面材右枠33や面材左枠34も目隠し面材41や窓付き面材42などとともにドアユニット12の表裏面を形成することになり、美観が向上する。
目隠し面材41や窓付き面材42などの面材は、枚数の他、配置も自由に選択することができる。その結果、全てを窓付き面材42で構成して採光性能を高め、又は中央に目隠し面材41を配置し両側に目隠し面材42を配置するなど、施主の趣向に合わせたドアユニット12を提供することができる。
目隠し面材41や窓付き面材42などの面材は、全て同一高さ寸法、同一幅寸法及び同一厚さ寸法に形成されるため、簡単な設計変更により多数のバリエーションのドアユニット12を提供することができる。また、ドアユニット12を構成する面材及び枠体の全てがアルミ素材の押し出し成形によって得られることから、その製造コストも低減することができる。
目隠し面材41や窓付き面材42などの面材を建築モジュールの1/4寸法とし、面材右枠33や面材左枠34を建築モジュールの1/4寸法を基本としつつ隣接する方立寸法を考慮して一定幅を削減した幅寸法とした。これにより、建築モジュールに適合させつつ幅寸法にバリエーションをもたせることができる。
目隠し面材41や窓付き面材42などの面材同士の接合や、それらと面材右枠33や面材左枠34との接合について、突条部33b,41b,42fを直方体形状とし、溝部34b,41c,42eをそれに合わせた形状とした。これにより、ドアユニット12の面と垂直方向にかかる押圧力に対して、突条部33b,41b,42fの側面と溝部34b
,41c,42eの内側面との接合面が垂直方向となる。その結果、ドアユニット12が幅方向に分断された形となっているにもかかわらず、ドア面と垂直方向にかかる押圧力に対する剛性を十分維持することが可能となる。
,41c,42eの内側面との接合面が垂直方向となる。その結果、ドアユニット12が幅方向に分断された形となっているにもかかわらず、ドア面と垂直方向にかかる押圧力に対する剛性を十分維持することが可能となる。
面材左枠34には施錠装置52を内蔵させた。これにより、面材左枠34内で施錠装置52を自己完結的に保有することができ、これに隣接する目隠し面材41や窓付き面材42などの面材については施錠装置52を考慮した設計をしなくて済む。その結果、異なるドアユニット12間での目隠し面材41や窓付き面材42などの面材の共有化を一層図ることができる。
以上のドアユニット12の他、必要に応じて袖ユニット13,14が設定されるが、この場合、ドアユニット12と同一の目隠し面材41,窓付き面材42などの面材や、面材右枠33,面材左枠34などの面材縦枠をそのまま使用して構築することができる。これにより、ドアユニット12のみならず、袖ユニット13,14を含めた玄関構造11全体に目隠し面材41や窓付き面材42などの面材その他を適用することができる。すなわち、背景技術として説明した図5に示される各種バリエーションは以上説明した目隠し面材41、窓付き面材42、さらには面材右枠33や面材左枠34で全て賄うことができる。その結果、同一面材41,42や同一面材縦枠33,34の大量生産が可能となり、ドアユニット12や袖ユニット13,14の大量生産が可能となり、多様な幅寸法バリエーションや組み合わせバリエーションを低コストにて提供することができる。また、ドアユニット12と袖ユニット13,14とを含む玄関構造11の統一感を高めることができる。
なお、以上説明した実施の形態に限らず、例えば以下に別例として示した形態で実施することもできる。
・面材縦枠である面材右枠33及び面材左枠34の幅寸法を、目隠し面材41や窓付き面材42などの面材と同一幅寸法(例えば建築モジュールの1/4の幅寸法)として形成してもよい。このように構成することで、面材縦枠と面材とがいずれも同一幅寸法となり美観上好ましい。
・建築モジュールの1/4の幅寸法を基本として面材等を製作する例を示したが、建築モジュールの1/Nの幅寸法であればよく、例えば1/5とすれば1の面材の幅寸法は200mmとして設定される。但し、一般に建物は建築モジュールをメータモジュールか尺モジュールとしていることが多いため、例えばこの1/10の幅寸法を面材等に与えると余りにも細分化し過ぎることになり、特に窓付き面材42の構築が困難になったりドアユニット12としての強度が低下するおそれがある。したがって、面材の幅寸法は200mm以上が好ましい。
・建築モジュールの1/4の幅寸法を基本として面材を全て同一幅で製作する場合について例示したが、所定の面材については建築モジュールの1/4の幅寸法とし、他の面材については建築モジュールの1/2の幅寸法とするなど、幅寸法を所定の面材に対して他の面材が複数倍となるような設定として製作してもよい。この場合には、上記実施の形態で説明したものほどのバリエーションは得られないにしても、面材同士の組み合わせ自由度がある程度確保されるし、幅寸法のバリエーションは十分得られる。
・面材同士の接合構造は、突条部33b,41b,42fと溝部34b,41c,42eとで構成するものの他、図4(a)に示すように、面材の各端部にそれぞれ溝部61,62を形成し、それら溝部61,62に雇い実の如き中間材63を挿入する接合構造としてもよい。この場合、面材は左右両側面に同一形状の溝部61,62を形成すればよくなり、前後方向も左右方向も対称形状となるので、場合によってはドアの前後の方向性を問
わないこととなる。また、突条部33b,41b,42fが同一幅でなくてもよく、例えば図4(b)に示すように、先端ほど幅広に形成された突条部65とこれに嵌まり合うように底面側ほど幅広に形成された溝部66とからなる接合構造としてもよい。この場合、面材は幅方向に接合することができないものの、縦方向にスライドさせて接合することができる。さらに、突条部33b,41b,42fと溝部34b,41c,42eとが完全に一致する形状でなくてもよく、例えば、突条部33b,41b,42fのみ突出端が面取りされ、又は細く形成されているものでもよく、これらの場合には、面材同士の接合時に溝部34b,41c,42eに突条部33b,41b,42fを嵌め込み易いという製作上の利点がある。
わないこととなる。また、突条部33b,41b,42fが同一幅でなくてもよく、例えば図4(b)に示すように、先端ほど幅広に形成された突条部65とこれに嵌まり合うように底面側ほど幅広に形成された溝部66とからなる接合構造としてもよい。この場合、面材は幅方向に接合することができないものの、縦方向にスライドさせて接合することができる。さらに、突条部33b,41b,42fと溝部34b,41c,42eとが完全に一致する形状でなくてもよく、例えば、突条部33b,41b,42fのみ突出端が面取りされ、又は細く形成されているものでもよく、これらの場合には、面材同士の接合時に溝部34b,41c,42eに突条部33b,41b,42fを嵌め込み易いという製作上の利点がある。
・面材同士を幅方向に連結していく構成であるため、接合構造にもよるが、場合によってはドアユニット12の前後方向にかかる力に対して若干剛性が低下してしまう可能性がある。この低下分を補償すべく、図4(a)に示すように、ドアユニット12等の室内側に幅方向全域にわたるようにして補強材68を固定してもよい。これにより、特に建物外部からかかるドア面と垂直方向にかかる力に対する耐力が増加する。なお、補強材68は1のみならず、上下に離間した位置に複数設けてもよい。さらに、室内側に補強材68が露出することによる美観の低下を防止することを重視すれば、ドアユニット12等のユニットを構成する各面材内に貫通させるようにして設けることも可能である。
・面材間の防水対策としては、突条部33b,41b,42fと溝部34b,41c,42eとを縦方向全域に設けることでも十分であると考えられるが、一層の防水対策を考慮した場合、図4(c)に示すように、溝部71内にシール、例えばリップシール72を配置し、このリップを突条部73の先端面と溝部71の底面との間で若干押し潰すようにしてもよい。この場合、リップ先端は若干建物外部側に指向される。これにより、万一面材間から雨水が浸入することがあってもリップシール72で受け止めることができ、雨水が玄関内部に浸入することがない。また、このようにリップシール72を介在させることで、突条部73の突出量と溝部71の深さ量との製作誤差を吸収することができる利点も生じる。勿論、製作誤差の吸収という観点からは、リップシール72を設けない上記実施の形態のような場合であっても、突条部73の突出量よりも溝部71の深さを大きくするように形成することが好ましい。さらにまた、面材間の建物外部側に両者の境界部を塞ぐ境界閉塞部74を設けてもよい。この境界閉塞部74は隣接する面材の一方に設け、他方に重ね合せるようにすればよい。そして、この重ね合せ部分にシールを介在させることが一層好ましい。この境界閉塞部74は雨水の浸入効果の他、面材間の隙間による外観低下を防止する効果もある。なお、リップシール72と境界閉塞部74とを両者とも設けることは好ましいが、いずれか一方のみでもよい。
・ドアユニット12や袖ユニット13,14を構成する各面材としては、上記実施の形態で例示したものの他、さらなるバリエーションを用意しておくことが一層好ましい。例えば、図4(d)に示した固定された開放不能な小窓81を上下に複数配置した小窓付き面材82のように、採光用の窓について窓数や窓形状を変化させたものが更なるバリエーションの一例として挙げられる。その他、前後に開口する開口部を有し、当該開口部に換気構造や網戸などを内蔵した面材も好適な例として挙げられる。このように各種のバリエーションを用意しておいても、面材を適宜組み合わせて使用するものであるからそれぞれの面材は全て1サイズだけでよく、在庫を所定数かかえていても維持管理できるし、1つの面材のサイズ自体が幅狭となることから在庫量に対するコスト負担も抑えることができる利点がある。
・面材同士の接合構造として、上記実施の形態及び最初に示した別例では、面材や面材縦枠の縦方向全域に突条部33b,41b,42fと溝部34b,41c,42eを形成することを前提として説明した。これにより、既述のとおり押し出し成形が適用できて製
造が容易になる利点があるからである。但し、これ以外にも、図4(e)に示すように、凸部85と凹部86とを複数設けた接合構造であっても勿論よい。この場合、一旦接合された面材同士が上下にずれる力に対しても抑止効果があり、ドアユニット12等のユニットとしての強度向上に寄与する。なお、この場合も、面材の一側に凸部85、他側に凹部86を配列したが、例えば面材の一側に上から順に凸部85、凹部86、…と交互に並べ、他側に上から順に凹部86、凸部85、…と交互に並べて構成することもできる。
造が容易になる利点があるからである。但し、これ以外にも、図4(e)に示すように、凸部85と凹部86とを複数設けた接合構造であっても勿論よい。この場合、一旦接合された面材同士が上下にずれる力に対しても抑止効果があり、ドアユニット12等のユニットとしての強度向上に寄与する。なお、この場合も、面材の一側に凸部85、他側に凹部86を配列したが、例えば面材の一側に上から順に凸部85、凹部86、…と交互に並べ、他側に上から順に凹部86、凸部85、…と交互に並べて構成することもできる。
・以上の説明では、ドアユニット12及び袖ユニット13,14を有する玄関構造11について説明したが、引き戸を有する玄関構造における引き戸ユニットに応用することもできる。また、玄関構造のみならず、勝手口などのドア構造や掃き出し窓などの窓構造にも適用することができる。さらには、建物の内外空間を仕切るものの他、建物内部に設けられるドア,戸,障子などのような空間を前後で仕切る屋内建具についても適用することができる。すなわち、建築モジュールによって幅寸法の制約を受け得る建物構造体であれば同様に適用することができるものである。
11…玄関構造、12…建物構造体の一例であるドアユニット、13,14…建物構造体の一例である袖ユニット、31…面材上枠、32…面材下枠、33…面材右枠、34…面材左枠、35…面材枠としての面材枠体、41…面材の一例である目隠し面材、42…面材の一例である窓付き面材、33a,34a,41a…面構成部、33b,41b,42f…係合手段を構成する突条部、34b,41c,42e…係合手段を構成する溝部、42d…光透過部としてのガラス板。
Claims (9)
- 面によってその前後空間を仕切る建物構造体であって、同一の高さ及び同一又は複数倍の幅の面材を幅方向に並設するとともに、隣接する面材同士が少なくとも前後方向へ相対移動することを規制するために当該面材同士を係合させる係合手段を備え、それら各面材を連結手段によって連結して構成した建物構造体。
- 前記係合手段は、前記各面材の両側面に幅方向へ突出する突部及び同方向に凹む凹部であり、隣接する面材間で凹部に突部が挿入されて互いに係合されることにより前後方向への相対移動を規制した請求項1記載の建物構造体。
- 前記突部及び凹部は、前記各面材の縦方向全域に延びる突条部及び溝部である請求項2記載の建物構造体。
- 前記面材は、基準寸法単位である建築モジュールを等分した幅寸法となるように形成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の建物構造体。
- 前記複数の面材の上下左右を囲む矩形枠状の面材枠を備え、この面材枠によって前記連結手段を構成するとともに、前記面材枠によって建物構造体外縁を形成してなる請求項1乃至4のいずれかに記載の建物構造体。
- 前記面材枠を構成しかつ前記面材と同一高さに形成された面材縦枠を有し、面材縦枠を前記面材と略同一幅寸法に形成した請求項5記載の建物構造体。
- 前記各面材は、光透過部を有する面材,光透過部を有しない面材等の複数の種類によって構成されている請求項1乃至6のいずれかに記載の建物構造体。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載の建物構造体からなる玄関ドアユニットと、請求項1乃至7のいずれかに記載の建物構造体からなり前記玄関ドアユニットに隣接して設けられる袖ユニットとを備えた玄関構造。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載の建物構造体、又は請求項8記載の玄関構造が設けられた建物。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110306779A1 (en) * | 2010-06-10 | 2011-12-15 | Basf Se | Process for the Preparation and Isolation of 2-Substituted Tetrahydropyranols |
US20120059177A1 (en) * | 2009-05-19 | 2012-03-08 | Basf Se | Method for producing 2-substituted tetrahydropyranols |
JP2013155520A (ja) * | 2012-01-30 | 2013-08-15 | Sankyotateyama Inc | 建築構造体 |
-
2005
- 2005-12-08 JP JP2005355073A patent/JP2007154609A/ja active Pending
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