JP7179562B2 - パネル体における通気構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建造物の出入り口等の開口部に建て付けられるパネル体における通気構造に関するものである。
一般に、建具の一つとしてパネル体があり、このようなパネル体を、例えば出入口等の開口部に開閉自在な戸体(扉体)として用いることがあるが、この場合、パネル体が閉鎖した状態で該パネル体を通して前後(内外)の通気(換気)を行うことが要求される場合がある。これに対処するため、パネル体にガラリを設けて通気する構成にすることが試みられる。しかしながらガラリは、専用の羽根体やこれを囲む枠体等がパネル体の表裏面から直接視認されることになるため、これを好まない場合があるうえ、例えば框構造のパネル体のようなもののなかにはガラリを取付けられない構造のものがあり、この場合には通気構造を採用できないことになる。
そこでパネル体が、ガラス板等の板材(窓板材)が組込まれた(嵌め込まれた)窓部を有するものであるときに、該板材を窓部に組込むため設けられる窓枠材(窓枠材、窓フレーム)と板材の端部とのあいだに隙間を設け、該隙間を通気路として前後の通気ができるように構成したものが提唱されている(例えば特許文献1参照。)。
特開2017-128985号公報
ところが前記従来のものは、板材の端部(端縁部)と、該板材を取付けるための窓枠材とのあいだに隙間があるため、板材は、該端部が遊端状態になって支持されることがなく、このため板材は、全周に亘る安定した組込みができないものになるうえ、板材としても、遊端となる端部位の強度が確保されないことになって破損しやすい(割れやすい)という問題がある。しかも板材の遊端となる端部がそのまま視認されることになるため、見た目にきれいな仕上がり状態にする必要があって加工性に劣る等の問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、躯体に建付けられるパネル体に、該パネル体の前後を通気するための通気路を設けるにあたり、パネル体は、板材が組込まれる窓部が設けられ、該板材は、窓部内周縁部に設けられる前後の縁部によって形成される凹溝部に端部が嵌入状に支持されることで窓部に組込まれ、前後の縁部は、前後外側面となる外側縦板部と、板材に対向する内側縦板部と、縁部先端の見込み面となる横板部とを備えた凸状をし、該横板部に通気路の出入り口が形成され、板材は、前後縁部の内側縦板部間に挟持され、前後の縁部の外側縦板部には、前記出入り口を覆うための覆い材が縁部の全長に亘って設けられ、前記覆い材は、前後縁部の横板部に対して窓部内側に向けて離間し、かつ先端縁が、出入り口よりも板面側に位置する状態で該板面に間隙を存して対向していることを特徴とするパネル体における通気構造である。
請求項2の発明は、縁部は、窓部内周縁部の窓枠材に、窓部内側に向けて突出するようにして設けられ、窓枠材には通気孔が開設され、通気路は、前記出入り口、縁部内、通気孔、窓枠材の通気孔開設部位よりも見付け方向外側に配されるパネル体内の空間を経由するものであることを特徴とする請求項1記載のパネル体における通気構造である。
請求項3の発明は、パネル体が、縁部と板材とのあいだを封止するためのシール材またはビード材が設けられるものであり、該シール材またはビード材および前記板材が凹溝部の溝底面にまで至らないものであって、凹溝部の窓内側が板材およびシール材またはビード材により封止され、溝底側が前後方向に連通した空隙を有するものである場合に、凹溝部の前後両側面となる前後縁部の内側縦板部に通気孔が形成され、通気路は、出入り口、縁部内、通気孔、凹溝部内の空隙を経由するものであることを特徴とする請求項1記載のパネル体における通気構造である。
請求項1の発明とすることにより、パネル体に設けられる窓部自体に、開口部前後を通気するための通気路が形成されたものでありながら、該通気路の出入り口が、板材の支持をする凹溝部を形成するための縁部に設けらたものになるため、板材は、端部が遊端状になって外部から視認されることがなく、この結果、板材は四周が支持されたものとなって強度上の問題が解消されると共に、端部の仕上がりを気にする必要がないものとなる。
しかも縁部に形成される出入り口が、覆い材によって覆われることになって直接外観されることが回避され、外観性が損なわれることが防止される。
請求項2の発明とすることにより、通気路は、窓枠材に通気孔が形成されることで、縁部に形成した出入り口、縁部内、通気孔、そして窓枠材の通気孔開設部位よりも見付け方向外側に配されるパネル体内の空間を経由するものとなって、窓部構成部材を有効に利用してできることになる。
請求項3の発明とすることにより、板材を凹溝部に封止するためのシール材またはビード材および前記板材が凹溝部の溝底面にまで至らないものであって、凹溝部の窓内側が板材およびシール材またはビード材により封止され、溝底側が前後方向に連通した空隙を有するものである場合には、凹溝部の前後両側面となる前後縁部の内側板部に通気孔が形成されたものとして、通気路を、出入り口、縁部内、通気孔、そして凹溝部内の空隙を経由するものとして構成することができ、通気路構成の簡略化が図れることになる
パネル体の正面図である。 パネル体の要部縦断側面図である。 パネル体窓部の要部縦断側面図である。 (A)(B)はパネル体窓部の要部縦断面側図、要部横断平面図である。 (A)(B)は出入り口から通気孔位置が視認できる状態の実施の形態のパネル体窓部の要部縦断正面図、出入り口から通気孔位置が視認できない状態の実施の形態のパネル体窓部の要部縦断正面図である。 (A)(B)(C)は出入り口を覆い材で覆った状態の実施の形態のパネル体窓部の通気路部位の要部縦断側面図、要部縦断正面図、固定部位の要部縦断側面図である。 (A)(B)は通気孔を隠し材で覆った状態の実施の形態のパネル体窓部の要部縦断側面図、要部縦断正面図である。 通気路が凹溝部内を通る実施の形態を示すパネル体窓部の要部縦断側面図である。 (A)(B)(C)(D)はそれぞれ他の変形例を記す実施の形態のパネル体窓部の要部縦断側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は開き戸方式のパネル体(戸体、扉体)であって、該パネル体1は出入口等の躯体開口部に設けられた戸枠2に蝶番3を介して開閉自在に建て付けられている。尚、図中、4は把手、5は錠装置である。因みにパネル体1は、建物の出入り口等の開口部や、室内空間を前後に仕切るため建て付けられるものであればよく、本実施の形態のように戸体であった場合には開き戸方式のものに限定されず引き戸方式のものが例示され、さらには間仕切りや固定窓(フィックス窓)のような固定タイプのものであっても同様にして本発明を実施できることは言うまでもない。
そして前記パネル体1は、本実施の形態では四角形状をした窓部Wが設けられ、該窓部Wには、ガラス板等の板材(窓板材)6が組込まれた構成になっている。
因みに窓部Wとしては、正方形、長方形(縦長、横長等)、円形、三角形等、必要に応じて各種の形状のものを採用することができ、また該窓部Wに組込まれる板材6としては、通常知られたものを組込むことができるが、例えば、透明、半透明、不透明(透光性あり、なしの何れでも良い)のもの、彩色されたもの、模様や図柄、文字、記号等が施されたもの(描かれたもの)等を例示することができ、さらに材質としてはガラス材、木材、アクリル樹脂、ポリカルボネート樹脂等の樹脂材、アルミニウム、ステンレス等の金属材等、必要において適宜の材質の板材を例示することができる。また、窓部Wの配設位置、大きさ等についても特に限定されるものではなく、必要において適宜位置、大きさ等に設定できることは言うまでもない。
また本実施の形態では、前後方向をパネル体1の見込方向(厚さ方向)、上下左右方向をパネル体1の見付け方向として定義するが、これに限定されないものであることは言うまでもない。
前記パネル体1は、四周が骨材(框材)7により枠形成されたものに表面板(表裏面板)8が前後に設けられ、さらにハニカム材等のコア材9が内装された一般的なものであり、さらに本実施の形態においては、前記窓部Wの四周内縁部には、窓枠材を構成すべく第一、第二の窓枠材10、11が設けられるが、第一窓枠材10は下窓枠を構成し、第二窓枠材11は左右および上窓枠を構成するように設定されている。
前記第一窓枠材10は、枠本体部10aと、該枠本体部10aにビス10cを介して着脱自在に取付けられる縁体部10bとによって分割されたものとして構成されるが、枠本体部10aは、板材6の端部6aに対して見付け方向内外両側に延出するよう設けられ、見込方向(前後方向)一方側の表面板8の内面に止着(当接)される第一縦板部10dと、該第一縦板部10dの一端部(窓部Wの内側の端部)から前後方向他方側(板材6側)に向けて折曲した第一横板部10eと、該第一横板部10eの前後方向他方側端部から窓部Wの見付け方向外側に向けて折曲して板材6の前後方向一方側の面に間隙を存して対向する状態から板材6の端部6aよりも見付け方向外側にまで至る第二縦板部10fと、該第二縦板部10fの他端部から前後方向他方側に向けて折曲して板材6位置を見込方向に越えて前後方向他方側の表面板8にまで至る第二横板部10gと、該第二横板部10gの前後方向他方側端部から見付け方向外側に向けて折曲していて前後方向他方側表面板8の内面に止着(当接)される第三縦板部10hとを備えて構成されている。
尚、「第一」、「第二」等の番号付けは、各部材の区別をして説明をしやすくするため便宜上設けたものであって、これに限定されるものでないことは勿論である。以下、この番号付けについては同じ意図で記載されている。
一方、縁体部10bは、見付け方向外側端部が第二横板部10gに当接する状態で、板材6の前後方向他側面に間隙を存して対向する第四縦板部10iと、該第四縦板部10iの見付け方向内側端部から前後方向他方側に向けて折曲する第三横板部10jと、該第三横板部10jの前後方向他側端部から見付け方向外側に向けて折曲され、端部が第二横板部10gの前後方向他側縁部に当接する第五縦板部10kとを備えて構成されている。
そして、第四、第五縦板部10i、10kの端部が第二横板部10gに当接する状態で、第三横板部10jから第二横板部10gに螺入したビス10cにより縁体部10bが枠本体部10aに着脱自在に組付け固定することで第一窓枠材10が構成されるようになっている。
このように構成された第一窓枠材10には、第二縦板部10fが前後方向一方側の溝内側面、第二横板部10gの前後方向一方側の半部が溝底面、第四縦板部10iが前後方向他方側の溝内側面になった凹溝部Xが形成され、該凹溝部Xに板材6の端部前後両側面が遊嵌状に嵌入して挟持状に支持されるようになっている。
尚、本実施の形態では、板材6の前後両側面と、凹溝部Xの前後内側面となる第二縦板部10fおよび第四縦板部10iとのあいだの隙間は、シール材(またはビード材)12により封止されているが、シール材12は、本実施の形態ではコーキング材のように湿式(流動性があるもの、不定形のもの)であるため、凹溝部Xの溝底部まで流れ込んで凹溝部X全体に充填される設定のものもあるが、本実施の形態では、バックアップ材21を、板材6の前後両側面と、凹溝部Xの前後内側面となる第二縦板部10fおよび第四縦板部10iとのあいだの隙間に充填し、該バックアップ材21の表面側にシール材12を注入する設定になっている。また、13は板材6の端部(下端部)6aが溝底面となる第二横板部10gに当接しないよう左右方向に点在して設けられるスペーサ材であり、このため凹溝部Xは、スペーサ材13以外のところでは板材端部6aと凹溝部Xの溝底面とのあいだには間隙を存した構成になっている。
前記のように構成された第一窓枠材10には、次のような通気路Tが形成されている。つまり、板材端部6aの前後両面を挟持するため設けられる前後両側の縁部のうち、前後方向一方側の縁部は、第一縦板部10d、第一横板部10e、第二縦板部10fにより凸状に形成され、他方側の縁部は、縁体部10b自体、つまり第四縦板部10i、第三横板部10j、第五縦板部10kにより凸状に形成されたものであり、前述したように第二縦板部10f、第四縦板部10iが前後の溝側面部となり、第二横板部10gのこれら溝側面部のあいだに位置する部位が溝底部となって前記凹溝部Xが形成されている。
そしてこのものでは、前記前後の縁部の見込み面(先端面)となる第一横板部10e、第三横板部10jに通気路Tの出入り口となる開口10l、10mが形成されると共に、第二横板部10gの第三横板部10jに対して見付け方向外側に対向する部位に通気孔10nが形成され、このようにすることで、開口10l、10mを出入り口とし、通気孔10nを介する状態で枠本体部10aの見込み面(本実施の形態では第一横板部10e、第二横板部10g)よりも見付け方向外側に形成される空間Sを経由する通気路Tが構成されている。
このように構成された本実施の形態では、パネル体1自体に通気路Tが形成されたものになるが、この通気路Tは、窓部Wを有するパネル体1に形成されるものであり、具体的には、通気路Tの出入り口(開口10l、10m)が、板材6の端部前後両面を挟持状に支持するための凹溝部Xを構成するべく凸状になった前後の縁部(第一横板部10e、第三横板部10j)に形成されているため、板材端部6aの強度を損なうことがないだけでなく、パネル体1を構成する骨材7についても孔加工して通気路を形成する必要がないため、骨材に通気路を設ける場合のように特殊形状にする必要がないうえ、パネル体1の強度自体も損なうことがない。
しかもこのものでは、前記通気路Tの出入り口(開口10l、10m)が、窓部Wの内周縁部に凸状に設けられる前後の縁部の第一横板部10e、第三横板部10jに形成されているため、これら出入り口は、パネル体1を正面視(背面視も含む)したときに視認されずらいものとなり、この結果、通気路Tが形成されたパネル体1でありながら、パネル体1は、出入り口が恰もないもののようになって外観性が損なれることがない。
この場合に、本実施の形態では、窓部Wの内周縁部に設けられる第一窓枠材10に通気路Tが形成されることになるが、該第一窓枠材10は、枠本体部10aと縁体部10bとで構成され、そして通気路Tの前後の出入り口となる開口10l、10mとのあいだに、第二横板部10gが該通気路Tを遮るように設けられているものの、該第二横板部10gには、通気孔10nが形成されていることで、前後の出入り口(開口10l、10m)、通気孔10n、そして第一窓枠材10の見込み面を構成する第一横板部10e、第二横板部10gよりも見付け方向外側に形成される空間Sが一連状の通気路Tとなったものとなり、このため、通気路Tを、第一窓枠材10に孔加工を施すだけで簡単に形成できることになる。
このように本発明が実施されたものにおいて、出入り口となる開口10l、10mは、単数であっても、複数であってもよく、また大きさ(複数設けた場合には開口の合計面積)についても要求される通気量に対応して適宜の大きさにすることができ、形状についても円形、楕円形、長円形、四角形等、適宜の形状にすることができ、さらに本実施の形態のように、通気路Tの途中に通気孔10nが形成されたものである場合に、通気孔10nの開口面積(複数形成されている場合には合計の面積、以下同じ。)を、前側、後側の各出入り口の開口面積以上の大きさにした場合、通気性能が通気孔10nに制限(抑制)されることが回避されることになって都合が良いが、前側、後側の各出入り口の開口面積未満にしても本発明を実施することができる。
因みに、出入り口、通気孔の数、大きさ(面積)、形状等は後述する実施の形態においても同様にして適用することができる。
また、本発明は前記実施の形態に限定されないものであることは勿論であって、前記実施の形態では窓部Wの内周縁部に設けられる四周の窓枠材10、11のうち下側の第一窓枠材10に通気路Tを設けた構成にしたが、この場合の第一窓枠材10は、枠本体部10aと縁体部10bとを組み合わせて構成されたものであり、この場合に、一方の出入り口(開口10m)が形成される第三横板部10jと通気孔10nが形成される第二横板部10gとが見付け方向に積層(重合)する構造になっているが、窓枠材が一体物で構成される上側および左右両側の第二窓枠材11においても本発明を実施することができる。
前記第二窓枠材11は、第一窓枠材10と同様、第一縦板部11d、第一横板部11e、第二縦板部11f、第二横板部11gを有しているが、該第二横板部11gは、全体が凹溝部Xの溝底部となったものであり、そして第二横板部11gの前後方向他側端部から窓部Wの内側方向に向けて折曲した第四縦板部11iが形成され、以降、縁体部10bと同様、第三横板部11j、第五縦板部11kが形成されている。
そしてこのものでは、板材6の端部前後両面を挟持するため設けられる前後両側の縁部のうち、前後方向一方側の縁部は、第一縦板部11d、第一横板部11e、第二縦板部11fにより凸状に形成され、他方側の縁部は、第四縦板部11i、第三横板部11j、第五縦板部11kにより凸状に形成されたものであり、そして第二縦板部11f、第四縦板部11iが前後の溝側面部となり、第二横板部11gが溝底部となって凹溝部Xが形成されている。
さらにこのものでは、前後の縁部の見込み面(先端面)となる第一横板部11e、第三横板部11jに通気路Tの出入り口となる開口11l、11mが形成され、このようにすることで、開口11l、11mを出入り口とする状態で枠本体部11aの見込み面(本実施の形態では第一横板部11e、第三横板部11j、第二横板部11g)よりも見付け方向外側に形成される空間Sを経由する通気路Tが構成されている。
そしてこのように構成することで、窓枠材として一体化された第二窓枠材11においても、前記同様、窓部Wの内周縁部に設けられる窓枠材に通気路Tが形成されたものとなる。
因みに、パネル体1に設けた窓部Wの窓枠材が、前記第一、第二窓枠材10、11を採用したものである場合に、通気路Tは、第一、第二の窓枠材10、11のなかから選択された単数または複数、さらには全てのものに本発明を実施できるものであることは言うまでもない。
さらにまた、前述した実施の形態のように、通気路Tの出入り口である開口10mと通気路T途中の通気孔10nとが、前後方向同じ側(本実施の形態では前後方向他方側)の見込み面(第二横板部10g、第三横板部10j)に形成されるものである場合に、図5(A)に示す実施の形態のように両者位置が一致(若しくは僅かに位置ズレしたものも含む)していて開口10mから通気孔10nを覗き見できるように構成したもの、図5(B)の実施の形態のように開口10mから通気孔10nを覗き見できないよう見付け方向に位置ズレした齟齬状に配したもの、さらにはこれらの中間のものとしても実施することができる。
またさらに、前記実施の形態のように、出入り口となる開口10l、10mが見込み面である第一横板部10e、第三横板部10jに形成されていたとして、第一窓枠材10を窓部Wの内側からこれらを視認した場合に、開口10l、10mが目視されることになって外観性が問題になる場合があり、この場合には、図6に示す実施の形態(本実施の形態に本発明が実施されている。)のように、縁部に、これら開口10l、10mを覆って隠すための覆い材14を設けることができるが、本実施の形態の覆い材14は、逆L字形をし、ビス14aによって開口10l、10mが設けられる縁部に必要において取付けられるものになっているが、覆い材14は、第一窓枠材10の全長に亘る長いものにすることで、該覆い材14が縁部に偽装(擬装)されたものになり、これによって、覆い材14を開口10l、10m形成部位に点在している(開口10l、10mを覆う短いものが間隔を存して設けられている)場合のように凸凹状態で目立った状態になり、視認性が損なわれてしまうようなことが回避される。因みに覆い材14は、上板材14bが板材6の板面および第一横板部10e、第三横板部10jから離間した構成になっているため、通気性が損なわれることがない。尚、本実施の形態のように覆い材14をビス14aで固定する場合に、覆い材14がビス14aの螺入力によって変形しないよう筒状のスペーサ(カラー)22を設ける配慮がなされている。
さらに前述したように、通気路Tの途中に通気孔10nが設けられたものであり、該通気孔10nが出入り口である開口10mから覗き見されてしまうものである場合には、図7に示す実施の形態のように、通気孔10nを隠すための隠し材15を設けることができる。隠し材15としては、前記第二の実施の形態のように、窓枠材全長に亘る長いものにすることもできるが、通気孔10nが開口10mから覗き見できなくなるものであれば点在された短いものであっても十分である。
さらに図8に示す実施の形態のように、シール材(ビード材)17が乾式のもの(ゴム質弾性材で形成されていて形状が決まったもの)であって、弾性変形により板材6と凹溝部Xの内側面との隙間に強制嵌入される状態で取付けられるようなものである場合、該シール材17は、凹溝部Xの溝底部にまでは至らないものとなり、この結果、凹溝部Xは、窓部Wの内方側は板材6および前後のシール材17で封止されているが、溝底側は板材端部6aを挟んで前後方向に連通した空隙Uが確保される(存在する)ことになり、このようなものでは該空隙Uを通気路Tとして利用することができる。つまりこのような場合には、凹溝部Xの前後両側面となる第二縦板部10f、第四縦板部10iに通気孔10o、10pを開設することで、前記開口10l、10mを出入り口とし、通気孔10o、空隙U、通気孔10pを経由した凹溝部X内を通る通気路Tが形成されたものとすることができ、このようにしたものでは、出入り口となる開口10l、10mと、通気路Tの中間に配される通気孔10o、10pとが直線状になり、これによってより簡略化(短絡化)した通気路Tとして構成できることになる。
また通気路Tが形成される窓枠材としては、前記実施の形態のようなものに限定されるものでないことは勿論であって、例えば図9に変形例として示す各実施の形態のようにすることができる。図9(A)に示すものは、窓枠材(第三窓枠材)18を、例えば冂字形(ロ字形であってもよい)をした主枠材18aと、該主枠材18aの跨部に、第一窓枠材10と同様の枠本体部18b、縁体部18cが設けられたものとして構成したものであり、この場合には枠本体部18b、縁体部18cが縁材となり、主枠材18aの前後に通気孔18d、18eをさらに形成することで、枠本体部18b側に設けた出入り口となる開口18f、通気孔18g、縁体部18c側に設けた出入り口となる開口18hを通過する状態の通気路Tが形成されることになる。
また図9(B)に示すものは、主枠材18aがロ字形になった以外は、図9(A)に示すものと同様の構造(但し、部品(部材)については具体的な形状を異にしている。)を採用している。この場合に、主枠材18aは、空間Sが窓枠部のコーナー(角部)で連通されていても、されていなくてもよい。尚、図9(A)(B)に示すものは、何れも縁体部18cが図示しないビスにより主枠材18a、枠本体部18bに着脱自在に固定されている。
さらに図9(C)に示すものは、窓枠材(第四窓枠材)19が、主枠材19aと、枠本体部19bと、縁体部19cとを備えて構成されているが、このものでは、主枠材19aが冂字形をし、枠本体部19bが見込方向(前後方向)一方側の表面板8の端縁部を冂字形に折曲した第一本体部19dと第二本体部19eとを組み合わせたもの、縁体部19cが第一縁材19fと見込方向(前後方向)他方側の表面板8の端縁部を冂字形に折曲した第二縁材19gとを組み合わせたものとして構成されている。そしてこのものでは枠本体部19b、縁体部19cに縁部が設けられており、第一、第二本体部19d、19eの重合状態となった見込み面部に出入り口となる開口19h、19iが形成され、第一縁材19fの見込み面部に出入り口となる開口19jが形成され、主枠材19aに通気孔19k、19lが、第二縁材19gに通気孔19mがそれぞれ形成されることで通気路Tが形成されたものになっている。尚、このものでは板材6が複層ガラスとなっていると共に、第一縁材19fが図示しないビスを介して第二縁材19gに着脱自在に固定されている。
またさらに図9(D)の窓枠材(第五窓枠材)20は、主枠材20aの見込方向両側に冂字形をした縁体部20bを設けたものであり、この場合には、凹溝部図Xの溝底面が主枠材20aにより形成されることになる。そしてこのものでは、通気路Tの出入り口である開口20cが縁体部20bに形成され、通気路T途中の通気孔20dが主枠材20aに形成されたものになる。この場合に、両縁体部20bが縁部を構成するものとなり、そしてこれらのうちの少なくとも一方が図示しないビスにより主枠材20aに着脱自在に固定されている。
また本発明を実施するにあたり、通気路を構成する出入り口や通気孔等、適宜個所にフィルター(例えば金網等の網目材)を設けて出入りする空気の浄化や虫の侵入防止等を図るように構成することができる。
本発明は、建造物の出入り口等の開口部に建て付けられるパネル体における通気構造として利用することができる。
1 パネル体
6 板材
6a 端部
10 第一窓枠材
10a 枠本体部
10b 縁体部(縁部)
10d 第一縦板部(縁部)
10e 第一横板部(縁部)
10f 第二縦板部(縁部)
10g 第二横板部
10h 第三縦板部
10i 第四縦板部(縁部)
10j 第三横板部(縁部)
10k 第五縦板部(縁部)
10l、10m 開口(出入り口)
10n 通気孔
10o 通気孔
10p 通気孔
11 第二窓枠材
12 シール材(ビード材)
14 覆い材
15 隠し材
17 シール材
S 空間
T 通気路
U 空隙
W 窓部
X 凹溝部

Claims (3)

  1. 躯体に建付けられるパネル体に、該パネル体の前後を通気するための通気路を設けるにあたり、
    パネル体は、板材が組込まれる窓部が設けられ、
    該板材は、窓部内周縁部に設けられる前後の縁部によって形成される凹溝部に端部が嵌入状に支持されることで窓部に組込まれ、
    前後の縁部は、前後外側面となる外側縦板部と、板材に対向する内側縦板部と、縁部先端の見込み面となる横板部とを備えた凸状をし、
    該横板部に通気路の出入り口が形成され、
    板材は、前後縁部の内側縦板部間に挟持され、
    前後の縁部の外側縦板部には、前記出入り口を覆うための覆い材が縁部の全長に亘って設けられ、
    前記覆い材は、前後縁部の横板部に対して窓部内側に向けて離間し、かつ先端縁が、出入り口よりも板面側に位置する状態で該板面に間隙を存して対向していることを特徴とするパネル体における通気構造。
  2. 縁部は、窓部内周縁部の窓枠材に、窓部内側に向けて突出するようにして設けられ、窓枠材には通気孔が開設され、通気路は、前記出入り口、縁部内、通気孔、窓枠材の通気孔開設部位よりも見付け方向外側に配されるパネル体内の空間を経由するものであることを特徴とする請求項1記載のパネル体における通気構造。
  3. パネル体が、縁部と板材とのあいだを封止するためのシール材またはビード材が設けられるものであり、該シール材またはビード材および前記板材が凹溝部の溝底面にまで至らないものであって、凹溝部の窓内側が板材およびシール材またはビード材により封止され、溝底側が前後方向に連通した空隙を有するものである場合に、凹溝部の前後両側面となる前後縁部の内側縦板部に通気孔が形成され、通気路は、出入り口、縁部内、通気孔、凹溝部内の空隙を経由するものであることを特徴とする請求項1記載のパネル体における通気構造。
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