JPH0624504Y2 - ガラス構築物 - Google Patents

ガラス構築物

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JPH0624504Y2
JPH0624504Y2 JP9478688U JP9478688U JPH0624504Y2 JP H0624504 Y2 JPH0624504 Y2 JP H0624504Y2 JP 9478688 U JP9478688 U JP 9478688U JP 9478688 U JP9478688 U JP 9478688U JP H0624504 Y2 JPH0624504 Y2 JP H0624504Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ガラス構築物に関し、詳しくは、板ガラスを
固定する構造部材の構造に関する。
〔従来の技術〕
住宅,学校等の構築物の面積の大きな屋根,壁では、住
居の快適性を良くするため大きな採光面積が要求されて
いるが、窓等から光を取り入れるだけでは、窓等の採光
面積に限界があることから採光面積を大きくとることは
困難である。このため、板ガラスを連続して設置するこ
とにより屋根或いは壁を構成して採光面積を多く取るガ
ラス構築物が最近多くなってきており、例えばアトリウ
ムの如き構築物も出現している。
かかる構築物の内部では、一方の構築物と同様に温度条
件,湿度条件等の室内気候条件が悪い場合、換気通風の
必要性があるが、自然換気の方法としては、従来から、
窓開け或いはがらり等が採用されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、壁,屋根に板ガラスを使用するガラス構築物
の場合、窓開け或いはがらり等の従来の換気手段を使用
せず、自然換気を行なうには、板ガラスを開閉する構造
にすれば良いが、開いた状態の板ガラスの隙間から降雨
時,降雪時等に雨水,雪等が構建築物内部に浸入するこ
とになり、好ましくない。
本考案は、上述の問題を解決するためになされたもの
で、その目的は、壁,屋根に板ガラスを使用する場合、
板ガラスを開閉させずに降雨時,降雪時等に雨水,雪等
を建築物内部に浸入させないで自然換気できるガラス構
築物を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、複数の板ガラス
を横構造部材を介して配置し、板ガラスの端部を横構造
部材に固定することによりガラスの連続壁面が形成され
るガラス構築物において、前記横構造部材を、その一方
側に配された板ガラスを固定する外側横構造部材と、そ
の他方側に配された板ガラスを固定する内側横構造部材
とで構成し、外側横構造部材と内側横構造部材との間に
構築物内部と外部とを連通する所定の長さの隙間を形成
し、隙間の外部側開口部は下方を向いているものであ
る。
また、本考案を、複数の板ガラスを構造部材を介して配
置し、板ガラスの端部を構造部材に固定することにより
ガラスの連続壁面が形成されるガラス構築物において、
前記構造部材を、その一方側に配された板ガラスを固定
する外側構造部材と、その他方側に配された板ガラスを
固定する内側構造部材とで構成し、外側構造部材と内側
構造部材との間に構築物内部と外部とを連通する所定の
長さの隙間を形成し、隙間には着脱自在の閉塞部材を設
けることもできる。
〔作用〕
本考案においては、次の作用が生じる。
請求項1記載の考案において、ガラス構築物の所定の部
位の横構造部材の隙間を介して外部から構築物内部に外
気が流入し、構築物内部から他の場所における横構造部
材の隙間を介して外部に空気が流出する。
そして、隙間の入口側開口部が下に向いているので、雨
水,雪は、外側横構造部材により遮られて入口側開口部
から構築物内部に浸入しない。
請求項2記載の考案において、外気の流入及び空気の流
出については請求項1記載の考案と同様に作用するが、
隙間に着脱自在の閉塞部材を設けることにより、雨,雪
が降った時には、隙間を閉塞部材で塞ぎ、雨水,雪の構
築物内部への浸入を防止している。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の実施例について説明する。
第1図ないし第8図は本考案の実施例に係るガラス構築
物の内容を示すもので、ガラス構築物の例としてピラミ
ッド型アトリウムに適用する場合について説明する。
第6図ないし第8図において、1は立体トラス構築物を
構成するピラミッド型アトリウムで、すべての錐面にそ
れぞれ多数の板ガラスが連続して張り巡らされている。
このピラミッド型アトリウム1は、多数の立体トラスボ
ールジョイント2を介して複数のトラス部材3がそれぞ
れピン結合してなるピラミッド状の骨組部4を有し、各
立体トラスボールジョイント2にファスナーステンレス
アングル5(第4図図示)を介して横構造部材6が固定
されている。これ等の横構造部材6の上下両側に網入り
の板ガラス7,8の端部が固定され、ガラスの連続壁面
が形成されている。横構造部材6をジョイント材10
(第5図詳細図示)を介して水平に連結することによ
り、骨組部4の回りにガラス支持横骨組みブロック9
A,9B,9C等が形成され、これ等のガラス支持横骨
組みブロック9A,9B,9C等は、斜め部材11(第
4図詳細図示)を介して高さ方向に一定間隔で配置され
ている。
本実施例の要部である横構造部材6の詳細の構造及び骨
組部4に対する詳細取付構造は、第1図ないし第5図に
示される。
第1図に示すように、前記横構造部材6は、その上方側
に配された板ガラス7を固定する外側横構造部材12
と、その下方側に配された板ガラス8を固定する内側横
構造部材13とを備えている。
外側横構造部材12は、アルミ押出し型材を材料とする
ジグザグ断面のサッシュで、板ガラス7を受けるV字状
のガラス受け部12Aと、ガラス受け部12Aに連続す
るフック取付部12Bと、フック取付部12Bに連続す
る水平部12Cと、水平部12Cに連続して後述の外部
側開口部21を覆う遮蔽壁面部12Dとから構成されて
いる。ガラス受け部12Aに板ガラス7が基準錐面Cに
平行に固着されており、上記のガラス受け部12Aのス
ペーサ取付面121A,フック取付部12B,遮蔽壁面
部12Dは、基準錐面Cに平行になっている。水平部1
2Cは、メインテナンス時の足掛りとして使用される。
また、フック取付部12Bには、フック30が固定され
ているが、遮蔽壁面部12Dに対して大きく突出してい
ないので、外観上目立ち難くなっている。
一方、内側横構造部材13は、アルミ押出し型材を材料
とする閉断面体13Aとこの閉断面体13Aに一体のく
字状の板状体13Bとから構成されるサッシュである。
上記の閉断面体13A及び板状体13Bの外側横構造部
材12側の面には、上から順番に、スペーサ取付け部1
3Cと、スペーサ取付け部13Cに連続する水平部13
Dと、水平部13Dに連続して板ガラス8を支持するガ
ラス支持部13Eが形成されている。スペーサ取付け部
13Cとガラス支持部13Eとは、基準錐面Cに平行に
なっている。閉断面体13Aは、立体トラスボールジョ
イント2にボルト14Aで固定されたファスナーステン
レスアングル5に、ボルト14B,ナット15Bにより
一体に結合されている。
スペーサ取付け部13C及び水平部12Cには、それぞ
れ断面4辺形の中空スペーサ16,17(第2図詳細図
示)が溶接されており、この中空スペーサ16,17に
ガラス受け部12Aのスペーサ取付面121A及び水平
部13Dが、それぞれボルト14C,ナット15C及び
ボルト14D,ナット15Dにより一体に固定されてい
る。即ち、外側横構造部材12はスペーサ16,17を
介して内側横構造部材13に固定されている。従って、
外側横構造部材12と内側横構造部材13とで一体の強
度部材(横構造部材6)として作用する。
そして、外側横構造部材12と内側横構造部材13との
間に、構築物内部18と外部19とを連通する所定の長
さの隙間20が、基準錘面Cに略平行の状態で横構造部
材6の長手方向に沿って形成されている。隙間20の外
部側開口部21は下方を向いており、雨水の浸入を防止
している。しかして、隙間20は、上記のガラス支持横
骨組みブロック9A,9B,9C等の周囲に亘って形成
されている。自然換気をしないようにする時には、隙間
20を水密用ゴムからなる閉塞部材31で塞ぐこともで
きる。
なお、第3図において、22は外側横構造部材12に穿
設した水抜き孔、23は横構造部材6の端部に設けられ
て継目からの水の浸入を防ぐ横材ジョイント部端部塞ぎ
板、24は横材ジョイント部シール材である。
以上の如き構成によれば、ピラミッド型アトリウム1の
所定の部位の横構造部材6の隙間20を介して第1図の
点線で示すように外部19から構築物内部18に外気が
流入し、構築物内部18から他の場所における横構造部
材6の隙間20を介して外部に空気が流出する。
また、隙間20の入口側開口部21は下を向いているの
で、雨水等は、外側横構造部材12により遮られて入口
側開口部21から構築物内部18に浸入しない。
従って、板ガラス7,8等が屋根兼壁として張り巡らさ
れたピラミッド型アトリウム1では、板ガラス7,8等
を開閉しないで横構造部材6の隙間20を介して構築物
内部8に雨水等を浸入させずに自然換気を行なうことが
できる。
また、板ガラス7,8等は開閉しない構造となっている
ので、ピラミッド型アトリウム1の外観を美しくするこ
とができる。
なお、本実施例においては、ガラス構築物の例としてピ
ラミッド型アトリウム1に適用する場合について述べた
が、これに限定されず例えば板ガラスを斜めに連続して
屋根の一面を構成するガラス構築物に適用することもで
きる。
また、第1図の板ガラス7,8の角度θを90°にした
場合にも、第9図に示すように、外側横構造部材12に
遮蔽部32Aを形成することにより外部側開口部21を
水平にし、雨水等の浸入を防止することもできる。そし
て、第1図の板ガラス7,8の角度θを0°にした場合
には、第10図に示すように、外側横構造部材12に遮
蔽部32Bを形成することにより外部側開口部21を水
平にし、雨水等の浸入を防止することもできる。
さらに、本実施例においては、隙間20を基準錘面Cに
平行にした状態で隙間20の外部側開口部21を下に向
けることにより雨水の浸入を防止しているが、隙間20
の向きを水平にした場合には、降雨時に隙間20を閉塞
部材31で塞ぐことにより雨水の浸入を防止することが
できる。
そして、本実施例においては、横構造部材6につて適用
した場合について述べたが、第11図に示すように、縦
構造部材61を垂直に設け、降雨時に隙間20Aを閉塞
部材31Aで塞ぐことにより雨水の浸入を防止すること
もできる。
加えて、本実施例においては、外側横構造部材12はス
ペーサ16,17を介して内側横構造部材13に固定さ
れているが、スペーサ16,17が無くても、外側横構
造部材12,内側横構造部材13を固定する壁を介し
て、外側横構造部材12と内側横構造部材13とを一体
の強度部材(横構造部材6)として作用させることがで
きる。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、板ガラスを屋根又
は壁として使用する場合に、板ガラスを開閉せずに隙間
を介して自然換気を行なうことができ、しかも、隙間の
入口側開口部を下に向けたり、隙間に着脱自在の閉塞部
材を設けることにより、雨水,雪の構築物内部への隙間
からの浸入を防止できる。要するに、構築物内部に隙間
から雨水等を浸入させずに隙間を介して自然換気を行な
うことができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係るガラス構築物の要部断面
図である。 第2図は第1図のA矢視図である。 第3図は同ガラス構築物の要部斜視図である。 第4図は同ガラス構築物の骨組部の結合部の構造を示す
斜視図である。 第5図は第1図の横構造部材の結合を示す斜視図であ
る。 第6図は本考案の実施例に係るガラス構築物の全体を示
す平面図である。 第7図は同ガラス構築物の一部分を示す正面図である。 第8図は第6図のB−B線に沿って切った一部を示す断
面図である。 第9図は本実施例の第1の変形例を示す要部概略断面図
である。 第10図は本実施例の第2の変形例を示す要部概略断面
図である。 第11図は本実施例の第3の変形例を示す要部概略断面
図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 1……ピラミッド型アトリウム 6……横構造部材 7,8……板ガラス 12……外側横構造部材 13……内側横構造部材 18……構築物内部 19……外部 20……隙間 21……外部側開口部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の板ガラスを横構造部材を介して配置
    し、板ガラスの端部を横構造部材に固定することにより
    ガラスの連続壁面が形成されるガラス構築物において、
    前記横構造部材を、その一方側に配された板ガラスを固
    定する外側横構造部材と、その他方側に配された板ガラ
    スを固定する内側横構造部材とで構成し、外側横構造部
    材と内側横構造部材との間に構築物内部と外部とを連通
    する所定の長さの隙間を形成し、隙間の外部側開口部は
    下方を向いていることを特徴とするガラス構築物。
  2. 【請求項2】複数の板ガラスを構造部材を介して配置
    し、板ガラスの端部を構造部材に固定することによりガ
    ラスの連続壁面が形成されるガラス構築物において、前
    記構造部材を、その一方側に配された板ガラスを固定す
    る外側構造部材と、その他方側に配された板ガラスを固
    定する内側構造部材とで構成し、外側構造部材と内側構
    造部材との間に構築物内部と外部とを連通する所定の長
    さの隙間を形成し、隙間には着脱自在の閉塞部材が設け
    られていることを特徴とするガラス構築物。
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