JPH09328716A - 結露軽減型高架シェルター - Google Patents

結露軽減型高架シェルター

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JPH09328716A
JPH09328716A JP8171830A JP17183096A JPH09328716A JP H09328716 A JPH09328716 A JP H09328716A JP 8171830 A JP8171830 A JP 8171830A JP 17183096 A JP17183096 A JP 17183096A JP H09328716 A JPH09328716 A JP H09328716A
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JP
Japan
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shelter
side wall
roof
panel
outside air
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Withdrawn
Application number
JP8171830A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Endo
英昭 遠藤
Naoki Nakano
直毅 中野
Masashi Izumi
正史 泉
Takashi Saito
尚 斉藤
Hiroshi Yamamoto
博 山本
Akio Matsunaga
章生 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結露の発生を軽減でき、軽量で堅牢な屋根構
造を有する高架シェルターを提供すること。 【解決手段】 橋脚1に架設されるなどして設けられる
高架の通路床2の上方を側壁部3及び屋根部4で包囲す
る密閉型の高架シェルターにおいて、側壁部3を構成す
る側壁パネル33を通路床2より下面に延出させると共
に、その延出部間に通路床と離間して軒天ルーバー50
を設け、シェルター内の側壁部3の近傍の膳板7又は支
柱8の柱カバー9のうちの少なくとも一方に、外気導入
口60,60Aを設けて、軒天ルーバー50及び外気導
入口60,60Aを介して外気をシェルター内に導入す
ると共に、シェルター両端から排出させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は結露軽減型高架シ
ェルターに関するもので、更に詳細には、例えば屋根付
き歩道橋等の密閉型高架シェルターに結露軽減構造を備
えた結露軽減型高架シェルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車道路や鉄道線路を横断す
るために歩道橋が架設されている。また、歩道橋の通行
人を風雨や日差しから防ぐために、高架の通路床の上を
側壁部と屋根部とで包囲する密閉型のシェルター付き歩
道橋(高架シェルター)が知られている。この高架シェ
ルターでは、その下方を車道や歩道が横切るため、屋根
からの雨水を下に落とさないようにするために樋が設け
られている(実公平4−19053号公報参照)。この
ような構造とすることにより、屋根からの雨水を樋に集
めて排水管より排出することができ、屋根からの雨水が
高架シェルターの下方へ落下するのを防止することがで
きる。また、屋根に積った雪が融雪して同様に高架シェ
ルターの下方へ落下するのを防止することもできる。
【0003】また、この種の高架シェルターにおいて
は、軽量で堅牢な構造とする必要があるため、例えばア
ルミニウム製パネルが多く使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に冬
季においては、シェルターの内外の温度差が大きいため
結露が発生し、通行人等に不快感を与えるという問題が
あった。特に、アルミニウム製パネルを使用する高架シ
ェルターにおいては、熱伝導率がよいために、外気温度
がシェルター内部にそのまま伝達され易いため、結露が
発生し易いという問題があった。
【0005】また、この種の高架シェルターにおいて
は、屋根に積もった雪の重さに耐え得る構造とすると共
に、積雪を下方に落下させずに樋等から排出させるよう
な工夫が必要であった。
【0006】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、シェルターの内外の温度差による結露を軽減し、ま
た積雪を下方に落下させることなく樋から排出できるよ
うにした軽量で堅牢な屋根構造を有する結露軽減型高架
シェルターを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、高架の通路床上を、両側壁
部とアルミニウム製サンドイッチパネルを用いた屋根部
とで包囲する密閉型の高架シェルターであって、上記側
壁部を構成する側壁パネルを上記通路床より下面に延出
させると共に、その延出部間に通路床と離間して軒天ル
ーバーを設け、上記シェルター内の上記側壁部の近傍又
は支柱側のうちの少くとも一方に、外気導入口を設け
て、上記軒天ルーバー及び外気導入口を介して外気をシ
ェルター内に導入すると共に、シェルター両端から排出
させるようにした、ことを特徴とする。 請求項2記載
の発明は、請求項1記載の結露軽減型高架シェルターに
おいて、上記屋根部の先端に樋を設け、上記側壁部の上
端に、上記樋の高さよりも高く樋側に傾斜した笠木部に
連接した側面を有する側面パネルを設けた、ことを特徴
とする。
【0008】この発明において、上記軒天ルーバーは、
側壁パネルの下方の延出部間に通路床と離間して設けら
れるものであれば、その構造は任意でよいが、好ましく
は、軒天ルーバーを、一対の桁材間に適宜間隔をおいて
互いに平行に架設される複数のパイプ部材にて形成する
方がよい(請求項3)。
【0009】また、上記外気導入口は、シェルター内の
側壁部の近傍又は支柱側のうちの少くとも一方に設けら
れるものであれば、その構造は任意でよく、例えば、外
気導入口を、シェルター内における側壁部の近傍に配設
される膳板に設けるか、あるいは、シェルター内に配設
される支柱を隙間をおいて包囲する柱カバーに設けるこ
とができる(請求項4,5)。
【0010】請求項1記載の発明によれば、アルミニウ
ム製サンドイッチパネルを用いた屋根部を有する密閉型
のシェルターにおける側壁部を構成する側壁パネルを、
通路床より下面に延出させると共に、その延出部間に通
路床と離間して軒天ルーバーを設け、シェルター内の側
壁部の近傍又は支柱側のうちの少くとも一方に、外気導
入口を設けて、軒天ルーバー及び外気導入口を介して外
気をシェルター内に導入すると共に、シェルター両端か
ら排出させることにより、シェルター内に外気を導入し
てシェルターの内外の温度差を少くすることができ、こ
れにより結露の発生を軽減することができる。
【0011】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の結露軽減型高架シェルターにおいて、屋根部の先端
に樋を設け、側壁部の上端に、樋の高さよりも高く樋側
に傾斜した笠木部に連接した側面を有する側面パネルを
設けることにより、屋根部に積もった雪が雪崩現象によ
って樋側に滑り落ちても笠木部で受け止めることがで
き、シェルター下方への落下を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を添
付図面に基いて詳細に説明する。図1はこの発明の結露
軽減型高架シェルターの一例を示す概略側面図、図2は
図1のA−A線に沿う断面図、図3は図1のB−B線に
沿う要部断面図である。
【0013】上記結露軽減型高架シェルターは、橋脚1
に架設される通路床2を、この通路床2の両側に立設さ
れる側壁部3と、両側壁部3の上端に架設される屋根部
4並びに屋根部4を架設するための梁部材5と支柱8と
で構成されている。また、側壁部3を構成する側壁パネ
ル33の通路床2より下方に延出する部分間に、通路床
2と離間する軒天ルーバー50が取り付けられ、シェル
ター内の側壁部3の近傍に配設された膳板7及び支柱8
の柱カバー9にそれぞれ外気導入口60,60Aを具備
してなる。
【0014】上記屋根部4は、両側壁部3の上端に架設
されるアーチ状の梁部材5と、この梁部材5の上面に敷
設される曲面状の屋根パネル10とで構成されている。
また、図2に示すように、屋根パネル10の先端側に
は、樋20が設けられると共に、この樋20の高さより
も高く樋側に傾斜した笠木部31に連接した側面を有す
る側面パネル30が設けられている。
【0015】この場合、屋根パネル10は、図4(a)
に示すように、一対のアルミニウム製表面板11と、表
面板の四周端部間に介在されるアルミニウム製枠材12
と、両表面板11及び枠材12とで形成される空間内に
配設されるアルミニウム製ハニカムコア材13とをろう
付又は接着で一体化したアルミニウム製サンドイッチパ
ネルにて形成されている。また、屋根パネル10の室外
側の表面板11に、樋側への滑雪を促進するためのフッ
素樹脂皮膜加工等を施す方が好ましい。なおこの場合、
ハニカムコア材13は、図4(a)に示すように台形波
形状帯部材13aを溶接、ろう付又は接着で一体化した
いわゆるハニカム構造のものの他、図4(b)に示すよ
うに、アルミニウム製帯体並びにろう材をクラッドした
アルミニウム製帯体を折曲げ加工して製作したアルミニ
ウム製筒状体13bを多数配列し接着やろう付で一体化
した中空構造のコア材、あるいは短尺管体を接着やろう
付で一体化したコア材であってもよい。なお、ろう付法
でこれらのパネル部材を一体化する場合には、前述の帯
部材や帯体として事前に通気孔を形成したものを適用す
るのが好適である。好ましくは、ハニカムコア材13を
多数のアルミニウム製円筒状体13bをろう付又は接着
したものにて形成する方がよい。その理由は、台形波形
状帯状部材を用いて曲面パネルを成形するには、帯状部
材にスリット等の切欠加工を施す必要があるのに対し、
円筒状体13bを用いる場合にはスリット等の加工を施
す必要がなく、円筒状体13bの高さや形状を例えば截
頭円錐状等に変えるのみで容易に曲面パネルを成形する
ことができるからである。
【0016】また、屋根パネル10は、一枚の大形曲面
パネルを用いる他、複数の短尺パネル、例えば2〜4枚
のパネルを溶接又はボルト締結等で一体化したものでも
よい。
【0017】上記のように構成される曲面状の屋根パネ
ル10は、この図示例では、2枚の屋根パネル素体10
aを屋根頂部で当接させて溶接Wによって連結されてお
り、また長手方向の隣接部分には目地処理が施されてい
る。この目地処理は、例えば図5に示すように、両屋根
パネルの表面板11と枠材12の一部を挾持固定する固
定シール部45による二重シール構造となっている。こ
の場合、固定シール部45は、隣接する屋根パネル10
の隙間を覆うように配設されかつ両側下面に一次シール
のパッキング材41を装着する目地用ジョイント材40
と、一方の屋根パネル10の枠材12に設けられた垂下
片12aに係合する断面横L字状の補助ブラケット42
とをボルト43及びナット44で締め付けて、隣接する
両屋根パネル10と枠材12の一部を挾持固定する構造
となっている。また、ボルト43の頭部43aによって
固定された受樋25で侵入水を二次シールするようにす
る。このように、隣接する屋根パネル10同士間の目地
処理を二重シール構造とすることにより、屋根パネルの
目地部から雨水や融雪水が侵入するのを阻止することが
できると共に、夏場の膨張と冬場の収縮に耐えるシール
構造とすることができ、シール性の向上を図ることがで
きる。なお、パッキング材41の外側にシリコーンシー
ラントのようなシール材47を充填することによりシー
ル性を更に向上することができる。
【0018】この場合、目地用ジョイント材40はアル
ミニウム製押出形材にて形成されており、両側の下面に
はパッキング材41を嵌合装着する狭隘開口状の嵌合溝
40aが設けられ、また下面の中央部には下方に向かっ
て開口する狭隘開口状のナット収納溝40bが設けられ
ている。そして、ナット収納溝40b内に回転が阻止さ
れる状態で配設されるナット44に補助ブラケット42
を貫通するボルト43を締結することによって、目地用
ジョイント材40と補助ブラケット42とで隣接する両
屋根パネル10の表面板11と枠材12の一部を挾持す
ることができる。なお、補助ブラケット42も目地用ジ
ョイント材40と同様にアルミニウム製押出形材にて形
成されている。また、目地用ジョイント材40の両嵌合
溝40aの内側にはビスポケット40cが設けられてお
り、このビスポケット40cを利用して目地用ジョイン
ト材40の端部に小口板(図示せず)を固定することが
できるようになっている。
【0019】また、隣接する両屋根パネル10の間の補
助ブラケット42の下方側には、例えば塩化ビニール製
の受樋25が配設されており、上記固定シール部45を
侵入する雨水や融雪水を受け止めて屋根先端側の樋20
に流すことができるようになっている。なお、受樋25
の中部部には互いに平行な例えば3条の凸条25aが突
設されており、受樋25の補強と共にこれら凸条25a
のうちの2つが上記ボルト43の頭部43aに係合し
て、受樋25が左右に移動するのを阻止している。受樋
25は、上述したように塩化ビニール製の部材にて形成
され、かつ屋根部4の曲率に沿って屈曲しているため、
実際には、摩擦抵抗によって上下方向には移動しない
が、上下方向の移動を確実に阻止するために、図6に示
すように、補助ブラケット42の長手方向の端部に係止
片42aを折曲しておき、この係止片42aに受樋25
の端部を係合させるようにすればよい。なお、符号46
は、所望によって開口目地部をシールするための目地シ
ール材である。
【0020】上記樋20はアルミニウム製押出形材にて
形成されており、この樋20の例えば長手方向端部側あ
るいは適宜位置には底面には、排水口が設けられ、排水
口には排水管が接続されている。また、樋20の外側に
配設される上記側面パネル30は、樋20の高さよりも
高く樋側に向かって下り勾配状に傾斜した笠木部31
と、この笠木部31の外側に連接する外側に向かって円
弧状に屈曲する側面部32とで構成されている。この側
面パネル30は、上記屋根パネル10と同様にアルミニ
ウム製サンドイッチパネルにて形成されるか、あるい
は、例えば一対の表面板間にウレタン樹脂を充填発泡し
た断熱パネルにて形成されている。このように、側面パ
ネル30の笠木部31を樋20の高さよりも高く形成す
ると共に、樋側に向かって下り勾配状に形成することに
より、屋根部4上に積った雪が雪崩現象によって滑り落
ちるのを受け止めることができ、受け止めた雪及びその
融雪水を樋20内に落とすことができる。また、外側か
ら樋20を目隠しすることができ、外観の体裁をすっき
りさせることができる。なお、側面パネル30の端部に
は端部化粧板が取り付けられている。
【0021】一方、上記側壁部3には、図1及び図2に
示すように、下側に嵌殺し窓3aが取り付けられ、その
上方側に開閉可能な突出し窓3bが取り付けられてい
る。これら嵌殺し窓3aと突出し窓3bはユニット化さ
れており、複数のユニット化された嵌殺し窓3aと突出
し窓3bの窓ユニット3cが通路に沿って連接されて側
壁部3を形成している。なお、これらの窓部にはガラス
体以外にポリカーボネート板のような透明樹脂板が嵌め
込まれる。
【0022】また、両側壁部3の下部側は、外方に向か
って円弧状に屈曲する側壁パネル33にて構成されてい
る。この側壁パネル33は、上記側面パネル30と同様
にアルミニウム製サンドイッチパネルにて形成される
か、あるいは、例えば一対の金属表面板間にウレタン樹
脂を充填発泡した断熱パネルにて形成されている。ま
た、両側壁パネル33は、それぞれ通路床2より下方に
延出しており、この延出部間に軒天ルーバー50が取り
付けられている(図2及び図7参照)。この軒天ルーバ
ー50は、図7及び図8に示すように、シェルターの長
手方向に沿って配設された横梁51に連結される側壁パ
ネル用取付部材52に取り付けられたブラケット52a
にボルト固定される一対の対向する桁部材50aと、こ
れら桁部材50a間に適宜間隔をおいて配設されると共
に溶接等の固定手段によって架設固定される複数のパイ
プ部材50bとで構成されている。なおこの場合、前述
のブラケット上に載置する方式とすることもできる。し
たがって、外気は、軒天ルーバー50の隣接するパイプ
部材50b間の隙間を通ってシェルターの下部側に流れ
る。また、このように軒天ルーバー50を一対の桁部材
50aと、両桁部材50a間に適宜間隔をおいて平行に
架設される複数のパイプ部材50bとで構成することに
より、シェルターの下面すなわち橋梁底部の梁部材等を
目隠しすることができると共に、橋梁底部に装飾性をも
たせることができる。更に、パイプ部材とすることによ
ってシェルターの下面から回り込む雪があっても着雪し
難い効果もある。
【0023】また、側壁部3は、シェルター断面の円形
化に合せて出窓式になっており、側壁部3の室内側すな
わち側壁部3と通路床2との間には腰パネル6と膳板7
が取り付けられており、この膳板7と天井部との間には
適宜間隔をおいて支柱8が立設されている。この支柱8
は、図示の場合、断面略H形の型鋼にて形成されてお
り、その外周には支柱8との間に隙間をおいてアルミニ
ウム製押出形材にて形成される柱カバー9が取り付けら
れている。
【0024】この場合、図3及び図9に示すように、膳
板7には適宜間隔をおいて例えば矩形状の外気導入口6
0が設けられており、また、図3及び図10に示すよう
に、柱カバー9の窓部側の適宜位置にも例えば矩形状の
外気導入口60Aが設けられている。なおこの場合、両
外気導入口60,60Aには、例えば多孔板や格子板の
蓋61を取り付ける方が好ましい。
【0025】このように、膳板7及び柱カバー9に外気
導入口60,60Aを設けることにより、上記軒天ルー
バー50を介してシェルターの下部側に流れる外気を外
気導入口60,60Aを介してシェルター内に導入する
ことができ、シェルターの両端の開口部から排出するこ
とができる。したがって、シェルター内外の温度差を少
くすることができると共に、温度差によって例えば窓部
や天井部等に生じる結露を軽減することができる。
【0026】なお、上記説明では、膳板7及び柱カバー
9の両方に外気取入口60,60Aを設ける場合につい
て説明したが、外気導入口60,60Aは必ずしも膳板
7及び柱カバー9の両方に設ける必要はなく、少なくと
も一方に設ければよい。また、膳板7の代わりに腰パネ
ル6に外気導入口60を設けてもよい。
【0027】なお、上記窓ユニット3cと側壁パネル3
3との間には、側壁部3を伝わって下方に流れる融雪水
や雨水等のシェルター下方への回り込みを阻止する水切
り部材70が取り付けられ、また、側壁パネル33の下
端側には、すがもれの発生を遮断すると共にツララの発
生を防止するツララ防止部材71が取り付けられてい
る。また、上記側面パネル30、窓ユニット3c及び側
壁パネル33の連接部すなわち目地部には、板金加工し
た目地カバー部材80が被着されており、この目地カバ
ー80によって側面パネル30、窓ユニット3c及び下
側面パネル30の目地部が目隠しされている。
【0028】なお、上記実施形態では、橋脚1に架設さ
れる通路床2を有する高架シェルターについて説明した
が、橋脚1を用いずに建物間に架設される通路床2の上
方を両側壁部3及び屋根部4で包囲する密閉型の高架シ
ェルターや、例えば歩道橋の上り下り用のように通路床
2を階段状にした密閉式の高架シェルターにも適用でき
ることは勿論である。また、高架シェルターとしては、
歩行者用のものに限らず、車両や鉄道等が通過するため
のシェルターとしても適用できるものである。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の結露
軽減型高架シェルターは、上記のように構成されている
ので、以下のような効果が得られる。
【0030】1)請求項1記載の発明によれば、軒天ル
ーバー及び外気導入口を介して外気をシェルター内に導
入すると共に、シェルター両端から排出させることによ
り、シェルター内に外気を導入してシェルターの内外の
温度差を少くすることができると共に、結露の発生を軽
減することができる。したがって、アルミニウム製サン
ドイッチパネルを用いた軽量の屋根構造を有する密閉型
高架シェルターにおける結露の発生による不快感を解消
することができる。
【0031】2)請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の結露軽減型高架シェルターにおいて、屋根
部の先端に樋を設け、側壁部の上端に、樋の高さよりも
高く樋側に傾斜した笠木部に連接した側面を有する側面
パネルを設けるので、上記1)に加えて屋根部に積もっ
た雪が雪崩現象によって樋側に滑り落ちても笠木部で受
け止めることができ、シェルター下方への落雪を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の結露軽減型高架シェルターの一例を
示す概略側面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿う要部断面図である。
【図4】この発明における屋根パネルの別の形態を示す
一部断面斜視図である。
【図6】屋根の目地部の一例を示す断面図である。
【図6】屋根の目地部の補助ブラケットと受樋との係合
状態を示す斜視図である。
【図7】図2のC部の拡大断面図である。
【図8】この発明における軒天ルーバーの要部を示す斜
視図である。
【図9】図2のD部の拡大断面図である。
【図10】この発明における柱カバーに設けられる外気
導入口を示す断面図である。
【符号の説明】
2 通路床 4 屋根部 7 膳板 8 支柱 9 柱カバー 10 屋根パネル 10a 屋根パネル素体 11 表面板 12 枠材 13 ハニカムコア材 20 樋 25 受樋 30 側面パネル 31 笠木部 33 側壁パネル 40 目地用ジョイント材 42 補助ブラケット 45 固定シール部 46 目地シール材 50 軒天ルーバー 50a 桁部材 50b パイプ部材 60,60A 外気導入口 W 溶接部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の結露軽減型高架シェルターの一例を
示す概略側面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿う要部断面図である。
【図4】この発明における屋根パネルの別の形態を示す
一部断面斜視図である。
図5】屋根の目地部の一例を示す断面図である。
【図6】屋根の目地部の補助ブラケットと受樋との係合
状態を示す斜視図である。
【図7】図2のC部の拡大断面図である。
【図8】この発明における軒天ルーバーの要部を示す斜
視図である。
【図9】図2のD部の拡大断面図である。
【図10】この発明における柱カバーに設けられる外気
導入口を示す断面図である。
【符号の説明】 2 通路床 4 屋根部 7 膳板 8 支柱 9 柱カバー 10 屋根パネル 10a 屋根パネル素体 11 表面板 12 枠材 13 ハニカムコア材 20 樋 25 受樋 30 側面パネル 31 笠木部 33 側壁パネル 40 目地用ジョイント材 42 補助ブラケット 45 固定シール部 46 目地シール材 50 軒天ルーバー 50a 桁部材 50b パイプ部材 60,60A 外気導入口 W 溶接部
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 尚 北海道札幌市北区北七条西1丁目1番2号 日本軽金属株式会社札幌支店内 (72)発明者 山本 博 大阪府堺市下田町20番1号 日本軽金属株 式会社大阪工場内 (72)発明者 松永 章生 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高架の通路床上を、両側壁部とアルミニ
    ウム製サンドイッチパネルを用いた屋根部とで包囲する
    密閉型の高架シェルターであって、 上記側壁部を構成する側壁パネルを上記通路床より下面
    に延出させると共に、その延出部間に通路床と離間して
    軒天ルーバーを設け、 上記シェルター内の上記側壁部の近傍又は支柱側のうち
    の少くとも一方に、外気導入口を設けて、 上記軒天ルーバー及び外気導入口を介して外気をシェル
    ター内に導入すると共に、シェルター両端から排出させ
    るようにした、ことを特徴とする結露軽減型高架シェル
    ター。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の結露軽減型高架シェルタ
    ーにおいて、 上記屋根部の先端に樋を設け、 上記側壁部の上端に、上記樋の高さよりも高く樋側に傾
    斜した笠木部に連接した側面を有する側面パネルを設け
    た、ことを特徴とする結露軽減型高架シェルター。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の結露軽減型高架シ
    ェルターにおいて、 上記軒天ルーバーを、一対の桁材間に適宜間隔をおいて
    互いに平行に架設される複数のパイプ部材にて形成して
    なる、ことを特徴とする結露軽減型高架シェルター。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の結露軽減型高架シ
    ェルターにおいて、 上記外気導入口を、シェルター内における側壁部の近傍
    に配設される膳板に設けた、ことを特徴とする結露軽減
    型高架シェルター。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の結露軽減型高架シ
    ェルターにおいて、 上記外気導入口を、シェルター内に配設される支柱を隙
    間をおいて包囲する柱カバーに設けた、ことを特徴とす
    る結露軽減型高架シェルター。
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