JPH09328714A - 落雪防止型高架シェルター - Google Patents

落雪防止型高架シェルター

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JPH09328714A
JPH09328714A JP17063496A JP17063496A JPH09328714A JP H09328714 A JPH09328714 A JP H09328714A JP 17063496 A JP17063496 A JP 17063496A JP 17063496 A JP17063496 A JP 17063496A JP H09328714 A JPH09328714 A JP H09328714A
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roof
panel
gutter
shelter
snow
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Application number
JP17063496A
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English (en)
Inventor
Hideaki Endo
英昭 遠藤
Naoki Nakano
直毅 中野
Masashi Izumi
正史 泉
Takashi Saito
尚 斉藤
Hiroshi Yamamoto
博 山本
Akio Matsunaga
章生 松永
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Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 落雪を防止し、軽量で堅牢な屋根構造を有す
る高架シェルターを提供すること。 【解決手段】 橋脚1に架設されるなどして設けられる
高架の通路床2の上方に屋根部4を具備する高架シェル
ターにおいて、屋根部4を、アルミニウム製サンドイッ
チパネルにて形成される一枚ものの屋根パネル10を敷
設した円形屋根とし、シェルターの長手方向に隣接する
屋根パネル10同士の間を例えば二重シール構造の目地
処理する。また、屋根パネル10の先端に、樋20を設
けると共に、この樋20の高さよりも高く樋側に傾斜し
た笠木部31に連接した側面を有する側面パネル30を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は落雪防止型高架シ
ェルターに関するもので、更に詳細には、例えば屋根付
き歩道橋等の高架シェルターに落雪防止構造を備えた落
雪防止型高架シェルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車道路や鉄道線路を横断す
るために歩道橋が架設されている。また、歩道橋の通行
人を風雨や日差しから防ぐために歩道橋に屋根部を設け
たシェルター付き歩道橋(高架シェルター)が知られて
いる。この高架シェルターでは、その下方を車道や歩道
が横切るため、屋根からの雨水を下に落とさないように
するために樋が設けられている(実公平4−19053
号公報参照)。このような構造とすることにより、屋根
からの雨水を樋に集めて排水管より排出することがで
き、屋根からの雨水が高架シェルターの下方へ落下する
のを防止することができる。また、屋根に積った雪が融
雪して同様に高架シェルターの下方へ落下するのを防止
することもできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に降
雪地帯においては、屋根に多くの雪が積るために融雪す
るまでに時間がかかり、融雪せずに屋根に積った雪が雪
崩現象によって下方に落下し、下方を走行する自動車の
走行に支障をきたしたり、通行人に怪我を与えるなどの
問題があった。この問題を解決する手段として、例えば
特開平7−293039号公報に記載されているよう
に、ウレタン充填の断熱パネルを用いた屋根に融雪用ヒ
ータを装着する構造とすることが考えられるが、上述し
たような多量の降雪がある場合には、融雪に時間がかか
り、結局は雪崩現象が生じて下方に落雪するという問題
がある。
【0004】また、この種の高架シェルターは、高架構
造であるため、できるだけ軽量に設計する必要がある反
面、積雪に耐え得るためには堅牢な構造とする必要があ
るという二律背反性の問題もあり、ウレタン充填の断熱
パネルでは強度的に弱く、屋根パネルの支持構造部材を
多数配設する必要がある。
【0005】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、軽量で堅牢な屋根構造とすると共に、多量の降雪に
おいても下方への落下を防止できるようにした落雪防止
型高架シェルターを提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、高架の通路床の上方に屋根
部を具備する落雪防止型高架シェルターであって、上記
屋根部を、アルミニウム製サンドイッチパネルにて形成
される屋根パネルを敷設した円形屋根とし、上記屋根パ
ネルが一枚の屋根パネル素体又は複数の屋根パネル素体
を一体化してなるものであり、シェルターの長手方向に
隣接する屋根パネル同士の間を目地処理してなる、こと
を特徴とする。
【0007】この場合、上記目地処理は、シェルターの
長手方向に隣接する両屋根パネル間を雨水や融雪水が侵
入するのを阻止するような雨仕舞が施されていれば、そ
のシール構造は任意でよいが、好ましくは、目地処理を
二重シール構造とする方がよい(請求項2)。
【0008】請求項3記載の発明は、高架の通路床の上
方に屋根部を具備する落雪防止型高架シェルターであっ
て、上記屋根部を、アルミニウム製サンドイッチパネル
にて形成され一枚ものとされた屋根パネルを敷設した円
形屋根とし、上記屋根パネルの先端に、樋を設けると共
に、この樋の高さよりも高く樋側に傾斜した笠木部に連
接した側面を有する側面パネルを設けた、ことを特徴と
する。
【0009】この場合、上記屋根パネルの樋側近傍、樋
又は側面パネルの笠木部のうち、少くとも上記樋の底部
裏面及び両側部外面に融雪用発熱手段を付設すればよい
(請求項4)。
【0010】この発明において、上記アルミニウム製サ
ンドイッチパネルの屋根パネル素体は、アルミニウム製
表面板とアルミニウム製のコア材並びに四周のアルミニ
ウム製枠材とをろう付又は接着で一体化したパネルを意
味する。ここで、コア材とは、アルミニウム製の台形波
形状の帯状部材を溶接、ろう付又は接着等で一体化した
いわゆるハニカム構造のものの他に、アルミニウム製帯
体並びにろう材をクラッドしたアルミニウム製帯体を折
曲げ加工して製作したアルミニウム製筒状体を多数並列
させた構造のコア材あるいは短尺管体を接着やろう付で
一体化したコア材をも含むものである。なお、ろう付法
でこれらのパネル部材を一体化する場合には、前述の帯
状部材に事前に通気孔を形成したものを適用するのが好
適である。
【0011】この発明によれば、屋根部を、アルミニウ
ム製サンドイッチパネルにて形成される屋根パネルを敷
設した円形屋根とし、この屋根パネルは一枚の屋根パネ
ル素体又は複数の屋根パネル素体を一体化してなるもの
とされる。
【0012】すなわち、当初から一枚の大形の湾曲パネ
ルは、そのままで適用されるが、複数の短尺パネルを用
いる場合には、例えば2〜4枚のアルミニウム製サンド
イッチパネル素体の接点を溶接又はボルト締結で一体化
して、実質的に一枚の剛性のあるパネル体として適用す
るものである。
【0013】更に、シェルターの長手方向に隣接する屋
根パネル同士の間を目地処理とすることにより、軽量で
堅牢な屋根構造とすることができると共に、屋根受け構
造を簡単なものとすることができ、屋根に積った雪の融
雪水や雨水等の屋根裏側への侵入を阻止して下方に流す
ことができる(請求項1)。また、目地処理を二重シー
ル構造とすることにより、融雪水や雨水等の屋根裏側へ
の侵入を更に確実に阻止することができると共に、夏場
の膨張と冬場の収縮に耐えるシール構造とすることがで
き、シール性の向上を図ることができる(請求項2)。
【0014】また、屋根パネルの先端に、樋を設けると
共に、この樋の高さよりも高く樋側に傾斜した笠木部に
連接した側面を有する側面パネルを設けることにより、
屋根部に積もった雪が雪崩現象によって下方に落下して
も側面パネルの笠木部にて受け止めることができ、下方
への落下を十分に防止することができる(請求項3)。
また、屋根パネルの樋側近傍、樋又は側面パネルの笠木
部のうち、少くとも上記樋の底部裏面及び両側部外面に
融雪用発熱手段を付設することにより、屋根部への積雪
を直ちに又は短時間で融雪して樋に集め外部に排出する
ことができる(請求項4)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を添
付図面に基いて詳細に説明する。図1はこの発明の落雪
防止型高架シェルターの一例を示す概略側面図、図2は
図1のB−B線に沿う断面図である。
【0016】上記落雪防止型高架シェルターAは、橋脚
1に架設される通路床2と、この通路床2の両側に立設
される側壁部3と、両側壁部3の上端に架設される屋根
部4並びに屋根部4を架設するための梁部材5と支柱8
とで主に構成されている。
【0017】上記屋根部4は、支柱8の上端に架設され
るアーチ状の梁部材5に適宜間隔でブラケットを介して
曲面状の屋根パネル10が取り付けられる。また、図2
及び図3に示すように、屋根パネル10の先端側には、
樋20が設けられると共に、この樋20の高さよりも高
く樋側に傾斜した笠木部31に連接した側面を有する側
面パネル30が設けられている。
【0018】この場合、屋根パネル10は、図4(a)
に示すように、一対のアルミニウム製表面板11と、表
面板の四周端部間に介在されるアルミニウム製枠材12
と、両表面板11及び枠材12とで形成される空間内に
配設されるアルミニウム製ハニカムコア材13とをろう
付又は接着で一体化したアルミニウム製サンドイッチパ
ネルにて形成されている。また、屋根パネル10の室外
側の表面板11に、樋側への滑雪を促進するためのフッ
素樹脂皮膜加工等を施す方が好ましい。また、室内側の
表面板11には、結露予防のために市販されている断熱
性塗料{例えばトーツシテックス(商品名;東亜ペイン
ト社製)}等を塗布するのも好適である。なおこの場
合、ハニカムコア材13は、図4(a)に示すように台
形波形状帯部材13aを溶接、ろう付又は接着で一体化
したいわゆるハニカム構造のものの他、図4(b)に示
すように、多数のアルミニウム製の折曲げ成形体や管体
からなる筒状体13bを配設した中空構造のコア材であ
ってもよい。好ましくは、ハニカムコア材13を多数の
アルミニウム製筒状体13bにて形成する方がよい。そ
の理由は、台形波形状帯状部材を用いて曲面パネルを成
形するには、帯状部材にスリット等の切欠加工を施す必
要があるのに対し、筒状体13bを用いる場合にはスリ
ット等の加工を施す必要がなく、筒状体13bの高さや
形状を例えば截頭円錐状等に変えるのみで容易に曲面パ
ネルを成形することができるし、パネル形状の変化への
対応が容易であるからである。
【0019】上記のように構成される曲面状の屋根パネ
ル10は、この場合、円弧方向に2枚の屋根パネル素体
10aを屋根頂部で当接させて溶接Wによって連結され
ており、またシェルター長手方向の隣接部分には目地処
理が施されている。なお、屋根パネル素体10aをボル
ト締結する場合には、パネル枠材12をボルト締結を可
能とする形状とすればよい。
【0020】この目地処理は、例えば図5に示すよう
に、両屋根パネルの表面板11と枠材12の一部を挾持
固定する固定シール部45が二重シール構造となってい
る。この場合、固定シール部45は、隣接する屋根パネ
ル10の隙間を覆うように配設されかつ両側下面に一次
シールのパッキング材41を装着する目地用ジョイント
材40と、一方の屋根パネル10の枠材12に設けられ
た垂下片12aに係合する断面横L字状の補助ブラケッ
ト42とをボルト43及びナット44で締め付けて、隣
接する両屋根パネル10と枠材12の一部を挾持固定す
る構造となっている。また、ボルト43の頭部43aに
よって固定された受樋25で侵入水を二次シールするよ
うにする。このように、隣接する屋根パネル10同士間
の目地処理を二重シール構造とすることにより、屋根パ
ネルの目地部から雨水や融雪水が侵入するのを阻止する
ことができると共に、夏場の膨張と冬場の収縮に耐える
シール構造とすることができ、シール性の向上を図るこ
とができる。なお、パッキング材41の外側にシリコー
ンシーラントのようなシール材47を充填することによ
りシール性を更に向上することができる。
【0021】この場合、目地用ジョイント材40はアル
ミニウム製押出形材にて形成されており、両側の下面に
はパッキング材41を嵌合装着する狭隘開口状の嵌合溝
40aが設けられ、また下面の中央部には下方に向かっ
て開口する狭隘開口状のナット収納溝40bが設けられ
ている。そして、ナット収納溝40b内に回転が阻止さ
れる状態で配設されるナット44に補助ブラケット42
を貫通するボルト43を締結することによって、目地用
ジョイント材40と補助ブラケット42とで隣接する両
屋根パネル10の表面板11と枠材12の一部を挾持す
ることができる。なお、補助ブラケット42も目地用ジ
ョイント材40と同様にアルミニウム製押出形材にて形
成されている。また、目地用ジョイント材40の両嵌合
溝40aの内側にはビスポケット40cが設けられてお
り、このビスポケット40cを利用して目地用ジョイン
ト材40の端部に小口板(図示せず)を固定することが
できるようになっている。
【0022】また、隣接する両屋根パネル10の間の補
助ブラケット42の下方側には、例えば塩化ビニール製
の受樋25が配設されており、上記固定シール部45を
侵入する雨水や融雪水を受け止めて屋根先端側の樋20
に流すことができるようになっている。なお、受樋25
の中央部には互いに平行な例えば3条の凸条42aが突
設されており、樋自体を補強すると共にこれら凸条42
aのうちの2つが上記ボルト43の頭部43aに係合し
て、受樋25が左右に移動するのを阻止している。受樋
25は塩化ビニール製の部材にて形成され、かつ屋根部
4の曲率に沿って屈曲しているため、実際には、摩擦抵
抗によって上下方向には移動しないが、上下方向の移動
を確実に阻止するために、図6に示すように、前述の補
助ブラケット42の長手方向の端部に係止片42aを折
曲しておき、この係止片42aに受樋25の端部を係合
させるようにすればよい。なお、符号46は、所望によ
って開口目地部をシールするための目地シール材であ
る。
【0023】上記説明では、目地処理が固定シール部4
5でのパッキング材41と受樋25とによる二重シール
構造の場合について説明したが、目地処理は必ずしもこ
のような二重シール構造のものに限定されるものではな
く、例えば図7(a)に示すように、隣接する両屋根パ
ネル10の間の上部にバックアップ材48を介して充填
される上部シール材49と、両屋根パネル10の枠材1
2の外面に突設された狭隘開口状の横溝12bに両端の
膨隆部50aが嵌合される断面略U字状の連結シール材
50との二重シール構造としてもよい。あるいは、目地
処理を、図7(b)に示すように、上記連結シール材5
0に代えて枠材12に突設された狭隘開口状の横溝12
bに嵌合する膨隆部51aを先端に有する取付脚51b
と半円弧状部51cとを有する椀形シール材51同士を
密接させて下部シール部52を形成する二重シール構造
としてもよい。なお、図7(b)においてその他の部分
は図7(a)と同じであるので、同一部分に同一符号を
付して説明は省略する。
【0024】一方、上記樋20は、平坦底を有する樋基
部20aの一方の側壁上端に屋根側に向かって上り勾配
状の傾斜片20bを有すると共に、傾斜片20bの先端
にシール受け屈曲片20cを有し、他方の側壁の上端に
シール受け屈曲片20dを設けた形状のアルミニウム製
押出形材にて形成されている(図3参照)。
【0025】また、上記側面パネル30は、樋20の高
さよりも高く樋側に向かって下り勾配状に傾斜した笠木
部31と、この笠木部31の外側に連接する外側に向か
って円弧状に屈曲する側面部32とで構成されている。
この側面パネル30は、上記屋根パネル10と同様にア
ルミニウム製サンドイッチパネルにて形成されるか、あ
るいは、例えば一対のアルミニウム製表面板間にウレタ
ン樹脂を充填発泡した断熱パネルにて形成されている。
このように、側面パネル30の笠木部31を樋20の高
さよりも高く形成すると共に、樋側に向かって下り勾配
状に形成することにより、屋根部4上に積った雪が雪崩
現象によって滑り落ちるのを受け止めることができ、受
け止めた雪及びその融雪水を樋20内に落とすことがで
きる。また、外側から樋20を目隠しすることができ、
外観の体裁をすっきりさせることができる。
【0026】また、上記のように構成される樋20の底
部裏面、両側壁の外面及び傾斜片20bの下面には、そ
れぞれ融雪用発熱手段としての面状ヒーター60が取り
付けられている。また、樋20に隣接する屋根パネル1
0の先端側下面にも同様に、面状ヒーター60が取り付
けられており、更に側面パネル30の笠木部31の下面
にも同様に面状ヒーター60が取り付けられている。な
お、面状ヒーター60は、融雪用面状ヒーターとして市
販されているようなものから適宜適用されるが、自己制
御型発熱体を埋設しているものがより好適であるが、面
状ヒーター60を取り付けた部分の室内側には断熱材6
1が取り付けられており、この断熱材61によって面状
ヒーター60の熱損失を防止している。また、例えば屋
根パネル10に取り付けられる面状ヒーター60は、電
気容量が許容されるならば屋根パネルの全長に渡って取
り付けてもよく、あるいは、予想される降雪状態に応じ
て屋根パネル10の下端から例えば1/4〜1/2程度
の長さにして部分的に取り付けてもよい。
【0027】上記面状ヒーター60を取り付ける方法と
して、例えば両面接着テープ等を用いて直接面状ヒータ
ー60を樋20等に固定するようにしてもよいが、好ま
しくは図3に示すような嵌合方式とか、図8に示すよう
な押え板62を用いて面状ヒーター60を着脱可能に取
り付ける方がよい。すなわち、面状ヒーター60の短辺
側の寸法より若干広い距離をおいて対向配置される一対
の棒状の取付部材63にそれぞれヒンジ64を介して押
え板62を回転可能に装着し、両取付部材63間に面状
ヒーター60を配設すると共に、その外側に例えば耐熱
ボード65を配設し、そして面状ヒーター60及び耐熱
ボード65の対向する2辺を押え板62にて固定するこ
とができる。また、押え板62を回転して面状ヒーター
60を取り外すことができ、面状ヒーター60の保守・
点検や交換を容易にすることができる。
【0028】上記面状ヒーター60は、図2に示すよう
に、屋根部4の適宜位置に取り付けられた降雪センサ7
0は市販の降雪センサを適宜適用できるが、例えばイン
ピーダンス型センサとして受雪面の融雪水分や設定外気
温度例えば2〜5℃並びに地温等を検知し、それらの検
知信号を図示しないコントローラに送り、コントローラ
からの信号によって面状ヒーター60が発熱し得るよう
に構成されている。したがって、樋20の上部、屋根部
4の先端部及び笠木部31の上に積った雪は、降雪セン
サ70の検知によって発熱する面状ヒーター60によっ
て融雪され、融雪水は樋20に集められることができ
る。この場合、面状ヒーター60を降雪と同時に発熱さ
せると共に、タイマー等を用いて雪止め後定時間(例え
ば1〜5時間)後にヒータースイッチをOFFさせるよ
うに作動させるなど任意に設定することができる。ま
た、降雪センサ70は、インピーダンス型以外に例えば
赤外線型のセンサを用いることも可能である。なお、面
状ヒーター60は、予想される降雪量によって少くとも
樋20の底部裏面及び両側壁の外面に取り付けられてい
ればよい。
【0029】なお、上記樋20の長手方向に適宜間隔
で、また少なくとも両端部側の底面には、図9に示すよ
うに、排水口21が設けられており、この排水口21に
は排水管22が接続されて、樋20を流れる雨水や融雪
水を下方に排出できるように構成されている。また、樋
20の長手方向端部の開口部は縦樋受け23によって塞
がれている。なお、側面パネル30の端部には端部化粧
板33が取り付けられている。
【0030】一方、上記側壁部3には、図2に示すよう
に、下側に嵌殺し窓3aが取り付けられ、その上方側に
開閉可能な突出し窓3bが取り付けられている。これら
嵌殺し窓3aと突出し窓3bはユニット化されており、
複数のユニット化された嵌殺し窓3aと突出し窓3bの
窓ユニット3cが通路に沿って連接されて側壁部3を形
成しているが、全てを嵌殺し窓としてもよい。また、側
壁部3はシェルター側面の円形化に沿って出窓式になっ
ており、側壁部3の室内側すなわち側壁部3と通路床2
との間には腰パネル6と膳板7が取り付けられている。
なお、これらの窓部にはガラス体以外にポリカーボネー
ト板のような透明樹脂板が嵌め込まれる。また、室外側
における側壁部3の下側には外方に向かって円弧状に屈
曲する下側面パネル80が取り付けられている。この下
側面パネル80は、上記側面パネル30と同様にアルミ
ニウム製サンドイッチパネルにて形成されるか、あるい
は、例えば一対の表面板間にウレタン樹脂を充填発泡し
た断熱パネルにて形成される。
【0031】上記のように構成される窓ユニット3cと
下側面パネル80との間には、側壁部3を伝わって流れ
る水滴のシェルター下方への回り込みを阻止する水切り
部材81が取り付けられている(図2参照)。また、上
記側面パネル30、窓ユニット3c及び下側面パネル8
0の連接部すなわち目地部は、板金加工した目地カバー
部材82によって覆われている。
【0032】なお、上記実施形態では、高架シェルター
が側壁部3を有する場合について説明したが、必ずしも
側壁部3を設ける必要はなく、この発明の高架シェルタ
ーAは、都市部で横風が少なく積雪もまれに生ずる地域
に適用する場合には、例えば図10に示すように、前述
の窓ユニットや側面パネル等の取付を省いた形態として
橋脚1に架設された通路床2の両側上面に適宜間隔をお
いて支柱8を立設し、これら支柱8の頂部に架設される
アーチ状の梁部材5に屋根パネル10を敷設して屋根部
4を形成する高架シェルターAoにも適用できることは
勿論である。また、橋脚1を用いずに建物間に架設され
る連絡通路床2の上方に屋根部4を形成する高架シェル
ターや、例えば歩道橋の両側端での上り下り用のように
通路床2が階段状になった高架シェルターにも適用でき
ることは勿論である。また、高架シェルターとしては、
歩行者用のものに限らず、車両や鉄道等が通過するため
のシェルターとしても適用できるものである。
【0033】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の落雪
防止型高架シェルターは、上記のように構成されている
ので、以下のような効果が得られる。
【0034】1)請求項1記載の発明によれば、屋根部
を、アルミニウム製サンドイッチパネルにて形成され円
弧方向に一枚のパネル状化された屋根パネルを敷設した
円形屋根とし、シェルターの長手方向に隣接する屋根パ
ネル同士の間を目地処理するので、軽量で積雪荷重に耐
える保形力を有する堅牢な屋根構造とすることができ
て、屋根取付構造を簡単なものとし得ると共に、屋根に
積った雪の融雪水や雨水等の屋根裏側への侵入を阻止し
て下方に流すことができる。
【0035】2)請求項2記載の発明によれば、目地処
理を二重シール構造とするので、融雪水や雨水等の屋根
裏側への侵入を更に確実に阻止することができると共
に、夏場の膨張と冬場の収縮に耐えるシール構造とする
ことができ、上記1)に加えて更にシール性の向上を図
ることができる。
【0036】3)請求項3記載の発明によれば、屋根パ
ネルの先端に、樋を設けると共に、この樋の高さよりも
高く樋側に傾斜した笠木部に連接した側面を有する側面
パネルを設けることにより、屋根部に積もった雪が雪崩
現象によって下方に落下しても側面パネルの笠木部にて
受け止めることができるので、上記1)に加えて落雪を
十分に防止することができる。
【0037】4)請求項4記載の発明によれば、屋根パ
ネルの樋側近傍、樋又は側面パネルの笠木部のうち、少
くとも上記樋の底部裏面及び両側部外面に融雪用発熱手
段を付設することにより、屋根部に積った雪を短時間に
融雪して樋に集め外部に排出することができるので、上
記3)に加えて落雪防止を更に確実にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の落雪防止型高架シェルターの一例を
示す概略側面図である。
【図2】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図3】この発明における屋根部と樋部の連結近傍を示
す拡大断面図である。
【図4】この発明における屋根パネルの別の形態を示す
一部断面斜視図である。
【図5】屋根の目地部の一例を示す断面図である。
【図6】屋根の目地部の補助ブラケット端部と受樋との
係合状態を示す斜視図である。
【図7】屋根の目地部の別の形態を示す断面図である。
【図8】この発明における融雪用発熱手段の取付状態の
一例を示す斜視図である。
【図9】この発明における樋の端部を示す斜視図であ
る。
【図10】この発明の高架シェルターの別の実施形態を
示す概略断面図である。
【符号の説明】
2 通路床 4 屋根部 10 屋根パネル 10a 屋根パネル素体 11 表面板 12 枠材 13 ハニカムコア材 20 樋 25 受樋 30 側面パネル 31 笠木部 40 目地用ジョイント材 42 補助ブラケット 45 固定シール部 46 目地シール材 49 上部シール部 50 連結シール材 51 椀形シール材 60 面状ヒーター(融雪用発熱手段) 70 降雪センサ W 溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 尚 北海道札幌市北区北七条西1丁目1番2号 日本軽金属株式会社札幌支店内 (72)発明者 山本 博 大阪府堺市下田町20番1号 日本軽金属株 式会社大阪工場内 (72)発明者 松永 章生 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高架の通路床の上方に屋根部を具備する
    落雪防止型高架シェルターであって、 上記屋根部を、アルミニウム製サンドイッチパネルにて
    形成される屋根パネルを敷設した円形屋根とし、 上記屋根パネルが一枚の屋根パネル素体又は複数の屋根
    パネル素体を一体化してなるものであり、シェルターの
    長手方向に隣接する屋根パネル同士の間を目地処理して
    なる、ことを特徴とする落雪防止型高架シェルター。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の落雪防止型高架シェルタ
    ーにおいて、 上記目地処理を、二重シール構造とすることを特徴とす
    る落雪防止型高架シェルター。
  3. 【請求項3】 高架の通路床の上方に屋根部を具備する
    落雪防止型高架シェルターであって、 上記屋根部を、アルミニウム製サンドイッチパネルにて
    形成され一枚ものとされた屋根パネルを敷設した円形屋
    根とし、 上記屋根パネルの先端に、樋を設けると共に、この樋の
    高さよりも高く樋側に傾斜した笠木部に連接した側面を
    有する側面パネルを設けた、ことを特徴とする落雪防止
    型高架シェルター。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の落雪防止型高架シェルタ
    ーにおいて、 上記屋根パネルの樋側近傍、樋又は側面パネルの笠木部
    のうち、少くとも上記樋の底部裏面及び両側部外面に融
    雪用発熱手段を付設した、ことを特徴とする落雪防止型
    高架シェルター。
JP17063496A 1996-06-10 1996-06-10 落雪防止型高架シェルター Withdrawn JPH09328714A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100719907B1 (ko) * 2006-07-14 2007-05-21 한국건설기술연구원 콘크리트 합성형 섬유강화플라스틱 바닥판의 신축이음구조
CN103061248A (zh) * 2013-01-15 2013-04-24 广东省公路勘察规划设计院股份有限公司 一种防止污染水源的桥式隧道结构及其施工方法
JP2016044461A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 東日本高速道路株式会社 半地下構造施設の上部採光構造

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