JP2820483B2 - 膜屋根における膜材の取付構造 - Google Patents

膜屋根における膜材の取付構造

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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、屋根材としての透光性を有する膜材を梁に
よって支持するようにした構造の膜屋根に係わり、特
に、膜材の縁部を梁に対して取り付けるための取付構造
に関する。
「従来の技術およびその課題」 近年、たとえば体育館のような屋内運動施設において
は、屋根材として透光性を有する膜材を用いることによ
って屋根面より自然光を採り入れることが行なれてお
り、そのような屋根の構造として、ガラス繊維織物に四
フッ化エチレン樹脂(いわゆるテフロン樹脂)を主成分
とする樹脂をコーティングしてなる膜材を用い、これを
空気圧によって膨らませるという空気膜構造が実用化さ
れている。
ところが、空気膜構造では、施設内全体を加圧しなけ
ればならないので送風動力費が著しくかさんでしまうば
かりでなく、内圧を維持するための種々の制約、すなわ
ち、開口部を自由に設けることができない、自然換気を
行うことは不可能である、出入り口が複雑な構造となっ
てしまう、といった欠点を有している。
このため、空気膜構造に代わるものとして、屋根面に
骨組みを設けてそれに膜材を直接的に取り付けることで
膜材を支持する、という骨組み膜構造の開発が検討され
ているが、そのような構造を実現するためには、膜材の
骨組みに対する取付部の気密性や水密性を十分に確保
し、かつ、施工の容易な取付構造の開発が不可欠であ
る。
本発明は、上記の事情に鑑み、空気膜構造に代わる骨
組み膜構造の屋根を実現し得る膜材の取付構造を提供す
ることを目的としている。
「課題を解決するための手段」 本発明は、透光性を有する膜材の縁部を梁を取り付け
ることによって膜材を支持するようになした構造の膜屋
根における膜材の梁に対する取付構造であって、前記梁
の上面側にその鉄骨梁の全長にわたるベースプレートを
取り付けるとともに、そのベースプレートの上面に多数
のチャンネル部材をベースプレートの長手方向に沿って
列をなして取り付けるようになし、それらベースプレー
トの上面とチャンネル部材の底面とによって膜材の縁部
両面をそれぞれシール材を介して挟持しかつ、前チャン
ネル部材の上面および側面を覆う笠木をチャンネル部材
に取り付けてなることを特徴とするものである。
「実施例」 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明するが、
まず、本発明が適用される屋根の構造について第1図〜
第5図を参照して説明する。
第1図〜第5図は、下部構造が鉄骨鉄筋コンクリート
造とされ、上部構造すなわち屋根の構造が骨組み膜構造
とされた建築物を示すものである。骨組み膜構造は、透
光性を有する膜材を骨組みによって支持するようにした
ものである。すなわち、この建築物の屋根上には、建築
物の外周に沿う外周梁1…が全周にわたって設けられ、
桁行方向の外周梁1,1相互間には、それぞれ鋼管からな
るアーチ状の6本の鉄骨梁2…が架け渡されているが、
それら鉄骨梁2…は2本で1組となってX状に交差する
ものとなっている。そして、上記の各鉄骨梁2…と各外
周梁1…とによって囲まれて形成された、平面視におい
て菱形もしくは三角形の各区画のそれぞれに、従来の空
気膜構造において使用されるものと同様の透光性を有す
る膜材3…が屋根材として取り付けられ、これによっ
て、それら膜材3…が鉄骨梁2…および外周梁1…によ
って支持されてドーム状の屋根面が形成されている。な
お、符号4,5,6はそれぞれ鉄骨梁2と外周梁1間に設け
られた小梁、7は膜材3の吹き上がりを押さえるための
ワイヤーロープである。
上記構造の屋根では、透光性を有する膜材3を屋根材
として用いているので、屋根面を通して自然光を採り入
れることができることは勿論のこと、膜材3が鉄骨梁2
および外周梁1によって支持されるので空気膜構造によ
る場合における欠点や制約が解消する。つまり、建築物
内部を加圧する必要がないので送風動力を必要とせず、
開口部を自由に設けることができ、自然換気を行うこと
も可能であり、出入り口の構造が複雑化することもな
い。
また、鉄骨梁2…を互いに平行に設ける場合にあって
は、それらを連結することで座屈を防止する必要がある
が、上記のように2本の鉄骨梁2,2を1組みとしてX状
に交差させたことによって格別の座屈防止部材が不要で
あり、また、小梁4,5,6の所要本数も十分に少なくて済
み、その結果、建設コストの点で有利であるとともに、
内部から見上げたときの美観も優れたものとなってい
る。
上記のような骨組み膜構造においては、各膜材3…の
縁部を外周梁1…および鉄骨梁2…に対して気密および
水密を保持し得る状態で、かつ、膜材3に付与する張力
を調節し得る状態で取り付ける必要がある。以下、、そ
の取り付け構造について、第6図〜第11図を参照して説
明する。
まず、外周梁1に対する膜材3の取り付けは第6図〜
第7図に示すようになされている。
すなわち、膜材3の縁部には第7図に示すスライドベ
ース10…が多数取り付けられ、それらスライドベース10
…が第6図に示すようにそれぞれ外周梁1に対して列を
なして取り付けられるようになっている。
膜材3の縁部に対するスライドベース10の取り付け
は、第7図に示すように、そのスライドベース10と押え
板11とにより膜材3の縁部を挟み込み、それらスライド
ベース10と押え板11とをボルト12およびナット13により
締結することでなされている。なお、スライドベース10
としては鋼板を用いると良く、押え板11としてはアルミ
板を用いると良い。
一方、上記の外周梁1は第7図に示すようにその断面
が略I型とされているが、この外周梁1は鉄骨梁2のア
ーチ形状にほぼ連続するようにその上部側が建築物の内
側に倒れこんだ形態で設けられている。この外周梁1の
上フランジ14には膜材のガイドとなるガイドパイプ15が
この外周梁1の全長にわたって取り付けられ、また、ウ
エブ16の上面側には長ボルト17の両端を支持する対の支
持板18,19が対向して固定されている。そして、上記ス
ライドベース10の下面側にボルト20、ナット21により固
定されている長ナット22を上記長ボルト7に螺合させる
ことで、スライドベース10が外周梁1に取り付けられる
ようになっている。したがって、長ナット22に対する長
ボルト17の螺子込み量を調節することで、スライドベー
ス10は上記支持板18,19間の範囲内において外周梁1の
高さ方向にスライドし、これによって、膜材3に最適な
張力を付与できるようになっている。
なお、符号25は膜材3の縁部に取り付けられている縁
取り用のワイヤ、26は膜材3を保護するとともに、取付
部の気密性や水密性を確保するために押え板11とスライ
ドベース10間に介装されたネオプレンゴム、27はガイド
パイプ15と膜材3の接触部に介装された膜材保護用のネ
オプレンゴム、28は長ボルト17の抜け止め用の割りピ
ン、29,30は支持板19をウエブ16に固定するためのボル
ト、ナットである。
また、上記のように、外周梁1をその上部側が建築物
の内側に倒れ込んだ形態で設けたことにより、その外周
梁1によって建築物の外周縁部が覆われることになり、
かつ、その外周梁1の最下端部にサッシを直接的に取り
付けることが可能であるから、室内の壁面を外周梁の最
下端部の位置に設定でき、その分、底面積を大きく確保
することができる、という利点がある。
次に、鉄骨梁2に対する膜材3の取り付けは、第8図
〜第11図に示すようになされている。
すなわち、第8図〜第10図に示すように、鉄骨梁2の
上部には取付板40,41を介してベースプレート42が鉄骨
梁2の全長にわたって固定され、そのベースプレート42
の上面に、多数のチャンネル部材43…が2列をなしてボ
ルト44、ナット45により固定されるようになっている。
そして、第10図に示されるように、それらチャンネル部
材43…の底面とベースプレート42の上面とによって膜材
3の縁部が挟み込まれ、これによって、鉄骨梁2の両側
に膜材3,3が取り付けられるようになっている。また、
チャンネル部材43にはベースプレート42と略同一寸法と
された笠木46が取り付けられ、この笠木46によりチャン
ネル部材43の上面および側面が覆われるようになってい
る。なお、笠木46はアルミ材により形成すると良い。
また、第11図に示すように、鉄骨梁2,2の交差部にお
いては、一方の鉄骨梁2の固定されたベースプレート42
と他方の鉄骨梁2に固定されたベースプレート42とが交
差する状態で設けられ、それらベースプレート42,42の
それぞれに固定されるチャンネル部材43…がこの交差部
において互いに連続するようにされている。そして、こ
の交差部には、X状に交差する形状に予め製作された笠
木47が取り付けられるようになっている。
なお、符号50は膜材3の縁取り用のワイヤである。膜
材3の縁部両面は、膜材3の保護および取付部の気密性
や水密性を確保するために、ベースプレート42の上面と
チャンネル部材43と底面とによってそれぞれシール材5
1,51(図10参照、本例ではネオプレンゴム)を介して挟
持されている。52は笠木46をチャンネル部材43に対して
螺子止めするためにチャンネル部材43に所定の間隔で取
り付けられている取付板である。また、上記の笠木46,4
7には第10図に示すように避雷導体60が取付具61を介し
て取り付けられるようになっているが、これは不要であ
れば省略して良い。
さらに、第8図に示されるように、2本の鉄骨梁2,2
の一端と外周梁1との交差部には、それら鉄骨梁2,2と
外周梁1との間に取り付けられる3枚の膜材3…の間に
隙間が生じるので、その隙間を塞ぐための板材65,66が
第8図、第9図に示されるように上記ベースプレート2,
42とガイドパイプ15の間および外周梁1の上面側に設け
られ、それら板材65,66の上面側には、他の膜材(図示
略)が上記各膜材3…とラップする状態で押え板67…に
より取り付けられるようになっている。
以上のような構造で、膜材3…を外周梁2および鉄骨
梁1に囲まれて形成された各区画内に取り付けることに
より、膜材3に最適な張力を付与できるのみならず、取
付部の気密性や水密性を十分確保できるとともに作業も
容易に行うことができ、さらに美観も優れるものであ
る。
なお、上記実施例における建築物は3組6本の鉄骨梁
2…が設けられたものであるが、これは、建築物の規模
や形状に応じて適宜変更されるものであることはいうま
でもない。
「発明の効果」 以上で詳細に説明したように、本発明は、梁の上面側
にその鉄骨梁の全長にわたるベースプレートを取り付け
るとともに、そのベースプレートの上面に多数のチャン
ネル部材を列をなして取り付けるようになし、それらベ
ースプレートの上面とチャンネル部材の底面とによって
膜材の縁部両面をそれぞれシール材を介して挟持しか
つ、チャンネル部材の上面および側面を覆う笠木をチャ
ンネル部材に取り付けてなるものであるから、梁に対す
る膜材の取付部の気密性や水密性を十分に確保できると
ともに、膜材の取付作業を容易に行うことができ、ま
た、美観にも優れるといった利点があり、本発明の構造
を採用することによって空気膜構造に代わる有効な骨組
み膜構造の実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は骨組み膜構造が採用された建築物の一
例を示すものであって、第1図は外観を示す斜視図、第
2図は内部を示す斜視図、第3図は平面図、第4図は正
面図、第5図は側面図である。第6図〜第7図は上記建
築物における外周梁に対する膜材の取付構造を示すもの
であって、第6図は第3図のVI部の拡大図、第7図は第
6図のVII−VII線矢視拡大図である。 第8図〜第11図は本発明に係る膜材の取付構造の実施例
を示すもので、第8図は第3図のVIII部の拡大図、第9
図は第8図のIX−IX線矢視図、第10図は第8図のX−X
線矢視拡大図、第11図は第3図のXI部の拡大図である。 2……鉄骨梁、3……膜材、42……ベースプレート、43
……チャンネル部材、46,47……笠木、51……ネオプレ
ンゴム(シール材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 15/64 E04H 15/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性を有する膜材の縁部を梁に取り付け
    ることによって膜材を支持するようになした構造の膜屋
    根における膜材の梁に対する取付構造であって、前記梁
    の上面側にその鉄骨梁の全長にわたるベースプレートを
    取り付けるとともに、そのベースプレートの上面に多数
    のチャンネル部材をベースプレートの長手方向に沿って
    列をなして取り付けるようになし、それらベースプレー
    トの上面とチャンネル部材の底面とによって膜材の縁部
    両面をそれぞれシール材を介して挟持し、かつ、前記チ
    ャンネル部材の上面および側面を覆う笠木をチャンネル
    部材に取り付けてなることを特徴とする膜屋根における
    膜材の取付構造。
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