JPH0428964Y2

JPH0428964Y2 -

Info

Publication number: JPH0428964Y2
Application number: JP1983200447U
Authority: JP
Priority date: 1983-12-30
Filing date: 1983-12-30
Publication date: 1992-07-14
Also published as: JPS60112516U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、建物表面に設けられるカーテンウオ
ールに関するものである。

（考案が解決すべき従来技術の問題点）従来、建物外壁を上下方向に長い金属枠組平面
パネルで構成する場合、パネル竪枠の耐風強度を
あげるためにパネル間に補強方立を設けており、
竪樋をこの補強方立に内蔵できるという利点があ
る反面、パネルと補強方立を組付け、かつ、これ
らの間をシーリング施工する必要があり、その作
業に多大の労力と時間を要するという不具合を免
れなかつた。また、建物外壁をカーテンウオール
で構成する場合、取付けおよびパネル間シーリン
グ等が容易にできるという反面、外壁面が凹凸の
少ない平面的なものとなり易く、また、竪樋をカ
ーテンウオールと別途に取付けなければならない
という不具合を免れなかつた。

（考案の目的）本考案は、前記従来の問題点を解決するために
創案されたもので、施工上の利点を確保しなが
ら、竪樋を内蔵し、外観に変化と重厚さを与える
ことができるカーテンウオールを提供することを
目的とする。

（考案の構成）本考案のカーテンウオールは、平面パネルと、
該平面パネル表面より突き出た形で建物表面に取
付けられる小幅の化粧パネルとを一定の間隔をお
いて水平方向に隣接させて建物表面に配置すると
共に、前記化粧パネルに、屋根面に設けた雨水排
出用ドレーンと接続された竪樋を内蔵したことを
特徴とする。

（実施例）以下本考案の一実施例を図面により説明する。

図中１は例えば窓付きの平面パネルで、梁もし
くは床スラブ２等に設けられた取付具によつて建
物表面に取付けられている。４は小幅の化粧パネ
ルで、平面パネル１と同様に取付具によつて建物
表面に取付けられている。この化粧パネル４は、
例えばGRC、PC、スチール、アルミ等よりなる
溝形断面のもので、室内側に開口すると共に、該
化粧パネル４と隣接した平面パネル１の表面より
突き出ている。５は竪樋で、小幅の化粧パネル４
の、第２図に示す外壁芯Ｌより屋外側の位置に内
蔵されている。

平面パネル１と化粧パネル４は、一定の間隔を
おいて、例えば第１図に示すように平面パネル１
の２枚おきに化粧パネル４を１枚入れるという間
隔で水平方向に隣接して建物表面に配置されて、
カーテンウオールを構成している。この場合第２
図に示すように化粧パネル４を柱６の室外側に配
置すれば、そのパネル室内側を柱型７により隠す
ことができ、第５図に示すように覆い板８の装着
等をせずに済む。なお、このカーテンウオールの
上部が建物表面に設けられた庇９と連結され、か
つ、該カーテンウオール内の竪樋５がこの庇９に
設けられた雨水排出用ドレーンと接続されてい
る。

小幅の化粧パネル４の表面形状は、平面視凹面
状、凸面状あるいは平面状等に形成されている
（第３図〜第６図参照）。無機質系パネルであれ
ば、その表面形状を任意に形成できる利点があ
る。竪樋５は、金属系、無機質系パネルのいかん
を問わず、樋取付具１０によつて化粧パネル４の
内面に取付けられる（第４図、第５図参照）か、
または、無機質系パネルであれば、その成形とと
もに一体に形成されている（第３図、第６図参
照）。化粧パネル４を上下に複数段重ねる場合は、
上段パネル４Ａの下部に下段パネル４Ｂの上部を
段継ぎ可能に化粧パネル４の上下部に雄型接手１
１と雌型接手１２を形成する（第７図、第８図参
照）。このとき、上段パネル４Ａ内の竪樋下部を
下段パネル４Ｂ内の竪樋上部に嵌合可能に化粧パ
ネル４の竪樋５の上下部に雌型接手１３と雄型接
手１４を形成しておけば、化粧パネル４，４，…
…を上下重ね合わせると同時に竪樋５，５，……
の接続を完了できる（第７図参照）。また、竪樋
５が樋取付具１０により装着されている化粧パネ
ル４では、その上下重ね合わせ完了後竪樋５，
５，……を接続すればよい（第８図参照）。

（考案の効果）以上の通り、本考案は、平面パネル間から突き
出た化粧パネルの表面の形状、模様、色彩等によ
りカーテンウオールの外観に変化と重厚さを与え
ることができる。また、化粧パネルにより平面パ
ネルの竪枠の耐風強度をあげて従来の補強方立を
省略でき、かつ、平面パネルと補強方立の組付け
及びこれらの間のシーリング施工という従来の作
業に比べて例えば乾式二重シール装置等により平
面パネルと化粧パネルの接続作業が容易に行える
から、カーテンウオールを安価にかつスピーデイ
に組立てることができる。さらに、竪樋を化粧パ
ネルに内蔵しており、カーテンウオールと別途に
設けずに済むと共に、漏水等により仕上材が汚れ
るのを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本考案の一実施例を示す斜視
図、拡大平断面図、第３図、第４図、第５図、第
６図は化粧パネルの断面形状と竪樋の設け方を示
す平断面図、第７図、第８図は化粧パネルおよび
竪樋の上下接続方法を示す側断面図である。１……平面パネル、２……床スラブ、３……パ
ネル枠、４……化粧パネル、４Ａ……上段パネ
ル、４Ｂ……下段パネル、５……竪樋、６……
柱、７……柱型、８……覆い板、１０……樋取付
具、１１，１２，１３，１４……接手。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

平面パネルと、該平面パネル表面より突き出た
形で建物表面に取付けられる小幅の化粧パネルと
を一定の間隔をおいて水平方向に隣接させて建物
表面に配置すると共に、前記化粧パネルに、屋根
面に設けた雨水排出用ドレーンと接続された竪樋
を内蔵したことを特徴とするカーテンウオール。