JP3208609U - 収納棚 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的な収納が可能で使用勝手が良い収納棚を提供する。【解決手段】洗濯機1の上方に配置される収納棚Sである。対向配置される一対の側板部10,20と、天板部30と、底板部40と、各側板部10,20から略等距離において立設される仕切板部60を備える。一方の側板部10と仕切板部60の間に第1収納空間部K1を形成し、他方の側板部20と仕切板部60の間に第2収納空間部K2を形成する。第1収納空間部K1を上下に分割する棚板部70を略水平に備え、第1収納空間部K1を前方から開閉する開閉扉部75を有する。第2収納空間部K2には底板部40から分離板部80を立設し、分離板部80と、天板部30とが離間している。【選択図】図1
Description
本考案は洗濯機の上方に配置される収納棚に関し、特に、マンション、戸建て住宅、ビル等の建物内に好適に設置される。
マンション、戸建て住宅等の建物においては、洗濯機がその設置箇所(防水パン上等)に設置される。ところが、洗濯機を設置した場合、その上方に空きスペースが生まれるため、その有効活用を図るための各種提案がなされている。例えば、洗濯機の設置箇所の両脇に「縦長の側板」を配置し、洗濯機の上方において両側板の間に複数の水平な棚板を配置して構成される収納棚が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、この従来例の収納棚では、洗濯機の上方に複数個の棚板を並べた構成にすぎないため、使用勝手(収納した物の出し入れの利便性等)や収納効率を更に向上させることが望まれている。つまり、従来例の収納棚では、同一幅の収納空間が「棚板の数に応じて決定される数」だけ積層される構成に過ぎないため、収納可能な物品のサイズ選択の自由度が低い等の理由で、使用勝手や収納効率が悪くなっている。
本考案は、上記観点に鑑みてなされたものであり、効率的な収納が可能で使用勝手が良い収納棚を提供することを目的とする。
本考案の収納棚は、
洗濯機の上方に配置される収納棚であって、
所定間隔をおいて対向するように立設配置される一対の側板部と、
一方の側板部から他方の側板部に到達するように配置される天板部と、
前記天板部よりも下方において前記一方の側板部から前記他方の側板部に到達するように配置される底板部と、
前記一対の側板部から略等距離の位置において前記底板部から立設され、上端部が前記天板部に到達する仕切板部と、
を備え、
前記一方の側板部と前記仕切板部との間に第1収納空間部を形成し、前記他方の側板部と前記仕切板部との間に第2収納空間部を形成し、
前記第1収納空間部において、前記一方の側板部と前記仕切板部との間に、前記第1収納空間部を上下に分割する棚板部を略水平に配置し、前記第1収納空間部の前方から前記第1収納空間部を開閉する開閉扉部を有し、
前記第2収納空間部において前記底板部から分離板部を立設し、前記分離板部の上端部と前記天板部の下面部とが離間していることを特徴とする。
洗濯機の上方に配置される収納棚であって、
所定間隔をおいて対向するように立設配置される一対の側板部と、
一方の側板部から他方の側板部に到達するように配置される天板部と、
前記天板部よりも下方において前記一方の側板部から前記他方の側板部に到達するように配置される底板部と、
前記一対の側板部から略等距離の位置において前記底板部から立設され、上端部が前記天板部に到達する仕切板部と、
を備え、
前記一方の側板部と前記仕切板部との間に第1収納空間部を形成し、前記他方の側板部と前記仕切板部との間に第2収納空間部を形成し、
前記第1収納空間部において、前記一方の側板部と前記仕切板部との間に、前記第1収納空間部を上下に分割する棚板部を略水平に配置し、前記第1収納空間部の前方から前記第1収納空間部を開閉する開閉扉部を有し、
前記第2収納空間部において前記底板部から分離板部を立設し、前記分離板部の上端部と前記天板部の下面部とが離間していることを特徴とする。
本考案の収納棚では、作業者が作業し易い位置(洗濯機の上方)に、第1収納空間部と第2収納空間部を備えるため、洗濯関連用品、洗面関連用品、その他の生活用品等の「収納対象品」を、効率良く収納できる。しかも、第1収納空間部若しくは第2収納空間部に収納された「収納対象品」の使い勝手が良い。つまり、洗濯機の上方の位置は、作業者が不自然な姿勢(例えば、しゃがんだ姿勢)とならなくても、視線に近い位置であり、当該「視線に近い位置」において第1納空間部と第2収納空間部とが左右に配置される。このため、作業者にとって「収納対象品」の出し入れが容易であり、使用勝手が良い。
また、第2収納空間部が分離板部で分離され、しかもその前面部が常時、開放され、分離板部の上端部と天板部の下面部とが離間しているため、種々のサイズの収納対象品を収まりの良い状態で収納することもできる。例えば、収納対象品のサイズが大きく、当該収納対象品を第2収納空間部において分離板部の左右一方の部分で収納できない場合においても、当該収納対象品を傾けたり、当該収納対象品を折り曲げたりし、当該収納対象品を、分離板部の上端部と天板部の下面部との間を通過させることができるため、収まりの良い状態で収納することもできる。つまり、本考案の収納棚によると、収納対象品のサイズ選択の自由度を高くして、広範なサイズの収納対象品を好適に収納できる点でも使用勝手が良く、効率的な収納が可能である。
更に、第1収納空間部は、収納対象品を効率的に出し入れ可能な位置(不自然な姿勢とならなくても、視線に近い位置)に設けられ、しかも、開閉扉部で開閉可能とされている。このため、「収納対象品」を開閉扉部で閉鎖された状態の第1収納空間部に隠蔽状態で収納したり、「収納対象品」を開放状態の第1収納空間部から効率的に取り出したりすることができる。また、第1収納空間部は棚板部によって上下に分割されているため、「収納対象品」を効率的に収納することができる。例えば、第1収納空間部において棚板部の上方には、「第2収納空間部に収納される収納対象品」よりも「使用頻度が低い収納対象品」を収納し、第1収納空間部において棚板部の下方に「重量が嵩む収納対象品」を収納することができる。
ここで、本明細書において「洗濯関連用品」とは、例えば、洗濯石けん、柔軟剤、洗濯のり、洗濯バサミ等の洗濯の際に用いる物品を指し、「洗面関連用品」とは、例えば、歯磨き、歯ブラシ、等の洗面の際に用いる物品を指す。そして、本明細書においては、洗濯関連用品、洗面関連用品、その他の生活用品を総称として「収納対象品」を用いることがある。なお、本考案において、第1収納空間部と第2収納空間部とのうち、何れを右側に配置し、何れ左側に配置するかを特に問わない。
また、本考案では、前記底板部の下方であって前記洗濯機の上方に付加棚部を配置することとしてもよい。
底板部の下方であって洗濯機の上方に付加棚部を配置する構成によると、「洗濯関連用品」等を洗濯機の上方に配置できるため、収納棚の利便性が向上する。特に、「洗濯関連用品」が高頻度に使用するもの(例えば、洗濯ネット等)である場合に、洗濯作業を効率的に行うことができる。なお、付加棚部は、例えば、単一の板状体で構成されてもよく、略平行に配置される複数の横板、金属製のパイプ等で構成されてもよい。
更に、本考案では、前記収納棚は、前記洗濯機の後方に配置される壁部材から突出する状態に設けられ、前記付加棚部は、前記壁部材において前記底板部よりも下方であって前記洗濯機の上方の部位から略片持ち梁状に突出する状態に設けられる
こととしてもよい。
こととしてもよい。
このように、付加棚部を略片持ち梁状に突出させる構成によると、付加棚部の両側を空きスペースとできるため、付加棚部の利便性、使用勝手が更に向上する。
また、本考案では、前記付加棚部は、肉厚方向に貫通する貫通部を備えることとしてもよい。
このように、貫通部を備えると、付加棚部上の配置物の水切りを行うことができるという機能を発揮できる。ここで、貫通部としては、例えば、(1)付加棚部を、肉厚方向に貫通しつつ付加棚部の奥行き方向、幅方向、斜め前後方向、或いは、その他の方向に長尺な経路を備える貫通溝、(2)付加棚部を貫通する貫通孔状等を例示できる。なお、付加棚部の上面部に配置される配置物(物品)としては、例えば、洗濯ネット、ブラシ、スポンジ等の水切りを行うことが必要な洗濯関連用品を例示できる。
更に、本考案では、前記付加棚部は、所定のハンガーのフック部を係止可能な係止部を備えることとしてもよい。
「係止部を備える付加棚部」を底板部の下方に配置する構成によると、底板部の下方に、ハンガー(例えば、洗濯用のハンガー)を吊り下げることができるため、収納棚の利便性が更に向上する。つまり、洗濯機(乾燥機能付き洗濯機、乾燥機能無し洗濯機の何れでもよい。)若しくは乾燥機から取り出した洗濯物(衣類等)を、底板部の下方に吊り下げられたハンガーに装着する(ハンガーに吊り下げる)。そして、洗濯物が装着された状態のハンガーをそのまま物干しスペース(例えば、マンションのベランダ、戸建ての庭、戸建ての軒先等の物干しスペース)に搬送し、係止箇所(例えば、物干し竿等)に吊り下げることとすれば、洗濯物の「天日干し」を行う作業者(例えば、主婦等)の負担が軽減される。
より具体的には、気温が高い日(夏場等)に、洗濯機若しくは乾燥機から取り出した洗濯物を一旦、洗濯籠等に収納し、洗濯籠等に収納された洗濯物を物干しスペースに搬送し、物干しスペースにおいて、洗濯物をハンガーに装着し、係止箇所(例えば、物干し竿等)に吊り下げることとすれば、作業者の物干しスペースにおける滞在時間が長くなり、作業者の負担は多くなる。特に、洗濯物の数が多く、個々の洗濯物をハンガーに装着し、係止箇所(例えば、物干し竿等)に吊り下げることが必要な場合、その負担は多大なものとなる。一方、「係止部を備える付加棚部」を具備する場合、付加棚部に係止されたハンガーに洗濯物を装着し、洗濯物が装着された状態のハンガーを物干しスペースに搬送し、係止箇所に吊り下げれば足りる。この場合、洗濯物の数が多かったり、気温が高い日であったりしても、作業者の物干しスペースにおける滞在時間を短くでき、作業者の負担を軽減できる。つまり、洗濯物の数が多く、気温が高い日において、ハンガーに洗濯物を装着する作業を室内で行うことができるため、作業者(主婦等)が屋外で長時間、作業を行う必要がなく、作業者(主婦等)の負担を軽減できる。
ここで、付加棚部のサイズを、複数のハンガーを取付可能なサイズとすることが望ましい。特に、複数のハンガーの軸心を略平行に配置することとすれば、付加棚部に多数のハンガーを整然と吊り下げることができる。このため、収納棚の使用勝手が更に向上する。
また、本考案では、前記付加棚部は、所定のハンガーのフック部を係止可能な係止部を備えると共に、前記ハンガーの取付方向を規制する規制部を備えることとしてもよい。
この場合も、「係止部を備える付加棚部」を底板部の下方に配置する構成を備えるため、底板部の下方に、ハンガー(例えば、洗濯用のハンガー)を吊り下げることができ、収納棚の利便性が更に向上する。しかも、規制部によってハンガーの取付方向を規制するため、付加棚部にハンガーを整然と取り付けることが容易である。このため、収納棚の使用勝手が更に向上する。
更に、本考案では、前記付加棚部は、所定のハンガーのフック部を係止可能な係止部を備えると共に、前記付加棚部の上面部には、各々前記フック部を進入させることで前記ハンガーの取付方向を規制する複数個の凹部が設けられ、前記複数個の凹部は略平行に配置されることとしてもよい。
この場合も、「係止部を備える付加棚部」を底板部の下方に配置する構成を備えるため、底板部の下方に、ハンガー(例えば、洗濯用のハンガー)を吊り下げることができ、収納棚の利便性が更に向上する。しかも、付加棚部の上面部に略平行に設けられた複数個の凹部の各々がハンガー取付方向を規制するため、複数個のハンガーを効率的に取り付けることができる。このため、収納棚の使用勝手が更に一層向上する。
また、本考案では、前記分離板部は、前記底板部に対して移動可能に立設されていることとしてもよい。
このように、分離板部を移動可能とすると、「第2収納空間部において分離板部によって分離される一方の空間部と他方の空間部の空間幅」を適宜選択できるため、収納棚の使用勝手が更により一層向上する。
本考案によると、効率的な収納が可能で使用勝手が良い収納棚を得ることができる。
次に、本各考案に係わる「収納棚」の最良の実施形態を図面に従って詳細に説明する。
[1]第1実施形態
第1実施形態の収納棚Sは、図1〜4に示すように、マンションの室内に設置された洗濯機1の上方に配置されるものである。また、マンションの室内の床面Fには防水パン2が設置され、洗濯機1は防水パン2上に設置されている。更に、防水パン2の後方には、上下方向に長尺な壁板5が配置されている。そして、第1実施形態の収納棚Sは、「壁板5において洗濯機1よりも上方の部位(以下、配置部位6という。)」から前方(図1の洗濯機から垂直方向に離間する方向)に突出する状態に配置されている(図3及び4を参照)。
第1実施形態の収納棚Sは、図1〜4に示すように、マンションの室内に設置された洗濯機1の上方に配置されるものである。また、マンションの室内の床面Fには防水パン2が設置され、洗濯機1は防水パン2上に設置されている。更に、防水パン2の後方には、上下方向に長尺な壁板5が配置されている。そして、第1実施形態の収納棚Sは、「壁板5において洗濯機1よりも上方の部位(以下、配置部位6という。)」から前方(図1の洗濯機から垂直方向に離間する方向)に突出する状態に配置されている(図3及び4を参照)。
なお、収納棚Sは、ネジ止め、接着等の手法により配置部位6に固定されているが、建築時(マンションの内装施工時)に壁板5に組み付けることとしてもよい。また、壁板5はマンションの内壁面を構成する壁体であってもよいし、マンションの内壁面とは別に設けられた壁体であってもよい。更に、収納棚Sは配置部位6に対して着脱可能に装着してもよい。また、第1実施形態において壁板5若しくは床面F等に設けられた設置部(例えば、凹所に填め込まれたボックス)には、洗濯機1への電源供給を行うコンセントと、洗濯機1へ水若しくは湯等を供給する水栓(湯水混合水栓、単水栓等)が設けられている(図示を省略)。
第1実施形態の収納棚Sは、図1に示すように、第1側板部10と、第2側板部20と、天板部30と、底板部40と、後板部50と、仕切板部60と、棚板部70と、開閉扉部75と、分離板部80と、付加棚部90とを備える。なお、収納棚Sを構成する素材は特に限定されないが、例えば、樹脂、木材、金属を例示できる。
第1側板部10及び第2側板部20は、側面視が略矩形の板状体として構成され、同一サイズ、同一形状とされている。この第1側板部10及び第2側板部20は、肉厚方向を横方向(左右方向)に向けて立設配置され、第1側板部10及び第2側板部20において互いに対向する面10a、20aの距離が、所定の距離(例えば、1000mm)とされている{図1、図5(a)を参照}。
天板部30は、図1等に示すように、平面視が略矩形の板状体として構成され、第1側板部10及び第2側板部20の間であって上端側の部位に配置されている。また、底板部40も、平面視が略矩形の板状体として構成され、第1側板部10及び第2側板部20の間において下端側の部位に配置されている。更に、後板部50は正面視が略矩形の板状体として構成され、第1側板部10及び第2側板部20の間において後端側の部位に立設配置されている{図5(a)、図7を参照}。
ここで、図5(a)に示すように、第1側板部10と、第2側板部20と、後板部50とを組み合わせて横断面が略コ字状で、上面、下面、前面を開口部とする構造体(以下、「コの字状構造体」という。)を構成する。そして、図1、図5(b)及び図7(a)に示すように、「コの字状構造体」の上面の開口部に天板部30が填め込まれ、下面の開口部に底板部40が填め込まれている。この場合、構成部材(第1側板部10、第2側板部20、後板部50、天板部30、底板部40等)の組み付け態様は特に問わないが、例えば、以下の態様を例示できる。
図6(a)に示すように、第1側板部10と、第2側板部20において互いに対向する面10a、20aであって後端側に配置される位置には、各々嵌合溝10b、20bが設けられている。これらの嵌合溝10b、20bは上下方向に長尺な溝である。また、後板部50の左右の端面50a、50bには、嵌合溝10b、20bと雌雄が反転した嵌合突起50c、50dが設けられている。そして、対向配置される第1側板部10と第2側板部20との間であって後端側の部位に後板部50を配置することで、第1側板部10、第2側板部20及び後板部50で「コの字状構造体」が構成される。その際、後板部50の左側の嵌合突起50cを第1側板部10の嵌合溝10bに嵌合し、後板部50の右側の嵌合突起50dを第2側板部20の嵌合溝20bに嵌合する。しかも、第1側板部10及び第2側板部20の上端面は後板部50の上端面と略面一とされ、第1側板部10及び第2側板部20の下端面は後板部50の下端面と略面一とされる。
このとき、第1側板部10、第2側板部20及び後板部50の上端面は、天板部30の上面部と略面一とされ、第1側板部10、第2側板部20及び後板部50の下端面は、底板部40の下面部と略面一とされている。そして、天板部30と「コの字状構造体」との間、底板部40と「コの字状構造体」との間、には、接着若しくはネジ止め(例えば、第1側板部10や第2側板部20から天板部30の側端面、底板部40の側端面にビス止めする等)等が施されている。
なお、天板部30と「コの字状構造体」との組み付け態様や、底板部40と「コの字状構造体」との組み付け態様は第1実施形態に示す態様に限定されない。例えば、天板部30と「コの字状構造体」の一方に設けられた嵌合突起と、他方に設けられた嵌合溝(嵌合突起と雌雄が反転した嵌合溝)とを嵌合させてもよい。例えば、第1側板部10や第2側板部20に嵌合突起を設け、天板部30や底板部40に嵌合突起と雌雄が反転した嵌合溝を設けてもよい。つまり、第1側板部10や第2側板部20において対向する面に前後に長尺な嵌合突起を設け、天板部30や底板部40の側端面に側方及び前後に開放された嵌合溝を設ける。そして、天板部30や底板部40を、第1側板部10及び第2側板部20の前方からスライド嵌合させ、「コの字状構造体」に天板部30や底板部40を組み付けてもよい。また、第1側板部10、第2側板部20及び後板部50の上端面上に、「コの字状構造体」の上面側の開口部よりも大きな天板部30を配置し、天板部30を第1側板部10、第2側板部20及び後板部50の上端面にビス止めしてもよい。同様に、第1側板部10、第2側板部20及び後板部50の下端面に、「コの字状構造体」の下面側の開口部よりも大きな底板部40を配置し、底板部40を第1側板部10、第2側板部20及び後板部50の下端面にビス止めしてもよい。
図1及び図5(a)に示すように、仕切板部60は、第1側板部10と第2側板部20との間において、第1側板部10からの距離と第2側板部20からの距離が略等しくなる位置に略垂直に配置されている。この仕切板部60は、側面視が略矩形の板状体として構成され、第1側板部10と第2側板部20との間の空間を略2等分している。つまり、「第1側板部10と、第2側板部20と、後板部50と、天板部30と、底板部40とを備え、前面部を開口部とし、外形が略直方体形状の容器形状体(以下、「容器形状体」という。)」の内部空間(収納空間部K)を、仕切板部60によって左右に略2等分している。この容器形状体に対する仕切板部60の組み付け態様は特に問わないが、例えば、以下の態様を例示できる。
例えば、図6(b)に示すように、天板部30の下面部であって左右方向中央部に軸心が前後方向となる嵌合溝30fを設ける。また、仕切板部60の上端面であって左右方向中央部に軸心が前後方向となり、嵌合溝30fと雌雄が反転した嵌合突起60aを設ける。更に、底板部40の上面部であって左右方向中央部に軸心が前後方向となる嵌合溝40fを設け、仕切板部60の下端面であって左右方向中央部に軸心が前後方向あって底板部40の上面部の嵌合溝40fと雌雄が反転した嵌合突起60bを設ける。そして、天板部30の下面部の嵌合溝30fに対して、仕切板部60の上端面の嵌合突起60aを嵌合すると共に、底板部40の上面の嵌合溝40fに仕切板部60の下端面の嵌合突起60bを嵌合することで、仕切板部60を容器形状体に組み込むことができる。つまり、嵌合溝30f、40fは前方に開放された溝であるため、仕切板部60を容器形状体の前方から容器形状体にスライド嵌合(スライドさせつつ嵌合)することができる。
仕切板部60を容器形状体に組み込むことで、仕切板部60の後端面は後板部50の前面に当接し、仕切板部60の前端面は、第1側板部10、第2側板部20、天板部30及び底板部40の前端面と略面一となる。なお、仕切板部60を容器形状体に接着したり、仕切板部60を容器形状体にネジ止めしたりすることで、仕切板部60を容器形状体に組み込んでもよい。また、仕切板部60の組み付け手順は特に問わず、容器形状体を構成する前に、仕切板部60を組み付けてもよい。例えば、天板部30と、底板部40との間に仕切板部60を配置した後、容器形状体を完成してもよい。更に、仕切板部60の後端面から軸心が上下方向の嵌合突起若しくは嵌合突起の一方を設け、後板部50の前面部であって仕切板部60の後端面が当接することになる部位に嵌合突起若しくは嵌合突起の他方を設け、仕切板部60を容器形状体に組み込むことで、嵌合突起及び嵌合突起が前後に嵌合してもよい。
図5(a)等に示すように、容器形状体に仕切板部60を組み付けることで、第1側板部10と第2側板部20との間に形成された収納空間部Kが、仕切板部60と第1側板部10との間に設けられた第1収納空間部K1と、仕切板部60と第2側板部20との間に設けられた第2収納空間部K2とに区画される(略2等分される)。
図1及び図7(a)に示すように、第1収納空間部K1において第1側板部10と仕切板部60との間に棚板部70が配置されている。この棚板部70は、平面視で略矩形の板状体として構成され、第1収納空間部K1を上下に分割している。この棚板部70の組み付け態様として以下の態様を例示できる。例えば、仕切板部60の左右幅を「仕切板部60の左右の端面が第1側板部10と仕切板部60の対向する面に摺動する状態で、挿入可能な幅」とする。
また、第1側板部10と仕切板部60の互いに対向する面の各々であって前後の位置において、縦方向に所定間隔で複数個の取付穴P1、P2が設けられている(図3を参照)。そして、前方の取付穴P1と後方の取付穴P2のうち、同一の高さ位置において設けられたものに取付部材D、D{図3、図7(a)を参照}を選択的に装着する。ここで、図3においては、第1側板部10と仕切板部60の対向する面(以下、対向面という。)のうち、前者の面(図中、第1側板部10の右側面)における取付穴P1、P2を図示するが、後者の面(図中、仕切板部60の左側面)にも、同様な取付穴P1、P2が設けられ、同様な取付部材D、Dが装着される。なお、第1実施形態では取付穴P1、P2として、所謂「ダボ穴」を設け、取付部材D、Dとして、所謂「ダボ」を用いている。つまり、取付穴P1、P2は、対向面側に向かって開口する略円柱形状の穴空間を備え、取付部材Dは取付穴P1、P2に嵌入可能な嵌入部と、嵌入部の他端において同心状に一体化され、嵌入部よりも大径の支持部とを備える。
このように、第1側板部10の前方の取付穴P1に装着された取付部材Dで、棚板部70の「第1側板部10側の下面(棚板部70の下面の右端縁寄り部位)」の前方側を支え、第1側板部10の後方の取付穴P2に装着された取付部材Dで、棚板部70の「第1側板部10側の下面(棚板部70の下面の右端縁寄り部位)」の後方側を支える。同時に、仕切板部60の前方の取付穴P1に装着された取付部材Dで、棚板部70の「仕切板部60側の下面(棚板部70の下面の左端縁寄り部位)」の前方側を支え、仕切板部60の後方の取付穴P2に装着された取付部材Dで、棚板部70の「仕切板部60側の下面(棚板部70の下面の左端縁寄り部位)」の後方側を支える。つまり、4個の支持部によって仕切板部60の下面の四隅を支える。このとき、第1側板部10と仕切板部60において選択的に使用される取付穴P1、P2は、同一の高さ位置のものとされるため、棚板部70を略水平に固定できる{図7(a)を参照}。そして、使用する取付穴P1、P2を選択使用することで、棚板部70の高さ位置を選択し、棚板部70の上方の空間部の広さと、棚板部70の下方の空間部の広さを選択可能である。
なお、棚板部70の組み付け態様として以下の態様を例示することもできる。第1側板部10と仕切板部60との互いに対向する面であって、同一の高さ位置に支持突条を設ける。この支持突条は、「上方を指向し、前後に長尺で略水平な支持面」を備える。しかも、この支持突条は、第1側板部10及び仕切板部60の上下方向に沿って複数個設けられているものとする。そして、第1側板部10に設けられた支持面(支持突条)と、仕切板部60に設けられた支持面(支持突条)であって、上下方向に沿った高さ位置が等しいものによって、棚板部70の下面の左右両端側を支持することで、棚板部70を略水平に支持することができる。その際、上下方向に並ぶ複数の支持面(支持突条)から所望の高さ位置の支持面(支持突条)を選択することで、棚板部70の高さ位置を選択することができる。また、第1実施形態に示すように、棚板部70を可動式とする態様に限定されず、棚板部70を第1側板部10及び仕切板部60に接着固定したり、ネジ止め固定したりすることもできる。
開閉扉部75は、図1に示すように、正面視で略矩形の板状体として構成され、第1収納空間部K1の開閉を行う。この開閉扉部75は、その裏面の左右一方の端部側の上下が、図5及び図6(c)に示すヒンジ76を介して第1側板部10に支持され、開閉可能とされている。すなわち、開閉扉部75は片開きの扉である。ヒンジ76は、開閉扉部75の後面部の第1側板部10寄りの部位と、第1側板部10の側面部(例えば、左側面部)の前方側の部位と、に装着されている。また、図5に示すように、開閉扉部75の後面の「ヒンジ76が装着されない側の端部(以下、開放側端部という。)」と、第1収納空間部K1において(仕切板部60でもよい。)、開閉扉部75が閉鎖状態になると、「開放側端部」の後方に位置する部位(以下、「後方部位」という。)と、のうちの一方に磁石77を配置し、他方に磁石77が吸着可能な金属製部材78が配置されている。そして、開閉扉部75が閉鎖状態となったときに、金属製部材78に磁石77を吸着させ、開閉扉部75が不用意に開放状態となることを防止している。なお、「開放側端部」と「後方部位」とのうちの一方に係合部を配置し、他方に係合部が係合する被係合部を設け、開閉扉部75が閉鎖状態となったときに係合させ、開閉扉部75が不用意に開放状態となることを防止してもよい。また、開閉扉部75の後面には、フック等の係止部を配置することもできる。
図1及び図7(a)等に示すように、分離板部80は、側面視で略矩形の板状体として構成され、第2収納空間部K2の上方側を除く部位を左右に分離する。この分離板部80は、底板部40の上面部であって左右方向中間部に立設され、分離板部80の上端面80aと天板部30の下面部30gとが離間している。なお、分離板部80は底板部40と一体化されていたり、着脱可能に取着されたりしてもよい。例えば、底板部40の上面部に前後方向に向かう嵌合溝を設け、分離板部80の下端面に嵌合溝に嵌合可能な嵌合突起を設け、嵌合突起を嵌合溝に嵌合することとしてもよい。この場合、例えば、嵌合溝を前方に開放された溝とすることで、底板部40に対して、分離板部80をスライド嵌合(スライド状に嵌合)することができる。なお、分離板部80の上端面80aと天板部30の下面部30gとの距離は特に限定されないが、例えば、第2収納空間部K2の全高の約「1/5」〜「1/2」のうちの何れかとすることができる。
図1〜図4に示すように、付加棚部90は、壁板5において底板部40よりも下方であって洗濯機1よりも上方の部位に突出配置されている。つまり、付加棚部90はその後端部を壁板5にネジ止め固定したり、接着固定したりして、壁板5に対して略片持ち梁状に装着されている。
この付加棚部90は、図2に示すように、平面視で略コの字状若しくは四角枠形状の枠部91と、枠部91に略平行に掛けされた5個(図2では5個であるが、個数は特に限定されない)の掛板部92と、を備える。このうち、枠部91は、その後方において略水平に配置される基端部91aと、基端部91aの左端側から略棒状に突出する第1支持部91cと、基端部91aの右端側から略棒状に突出する第2支持部91dとを備える。
第1支持部91cと、第2支持部91dとの間には、図2では5個の掛板部92が掛け渡されている。これらの掛板部92は前後方向に略平行に配置され、前後に隣り合う掛板部92の間には隙間部(前後幅10〜50mm、特に20〜50mm)93を形成している。この隙間部93は付加棚部90を肉厚方向(掛板部92であるときは板厚方向といえる)に貫通するものであり、付加棚部90の上方から下方に向かって水分を通過させる水切り孔(付加棚部90を肉厚方向に貫通する貫通部)として機能すると共に、ハンガーのフック部を係止可能な係止部としても機能する。また、掛板部92に替えて、図8(b)に示すように金属製の断面円形のパイプ92又は棒状体(金属製でも木製でもよい)が掛け渡されていてもよい。パイプ92又は棒状体である場合も、隙間部93の前後幅は10〜50mm、特に20〜50mmとすることができる。
次に、第1実施形態の収納棚Sの使用例を説明する。この使用例では、例えば、図1〜図4に示すように、防水パン2上に洗濯機1が設置され、防水パン2の後方に壁板5が配置されている。そして、収納棚Sは、壁板5において洗濯機1よりも上方に設けられた配置部位6から前方(壁板5から離れる方向)に向かって突出している。そして、図7(a)に示すように、収納棚Sの第1収納空間部K1において、棚板部70よりも下の部分にはシャンプー7a、洗濯石けん7b等の重量が嵩む収納対象品が収納され、棚板部70よりも上の部分には、タオル7c等の重量が軽い収納対象品が収納される。
これらの収納対象品の未使用時には開閉扉部75を閉鎖状態とすることで、第1収納空間部K1が前方から隠蔽され、当該収納対象品が人目に付かなくなる。なお、第1収納空間部K1に収納する収納対象品のサイズや種類等を変更する場合には、使用するダボ穴P1、P2を変更し、仕切板部60の第1収納空間部K1内での高さ位置を変更する。なお、図7(a)において開閉扉部75の図示を省略している。
収納棚Sの第2収納空間部K2において分離板部80の左右の部分には、図7(a)に示すように、各々折り畳み式物干し器8、8を収納することができる。つまり、使用頻度が高く、出し入れする可能性が高い収納対象品(折り畳み式物干し器8等)を、常時、開放状態とされる第2収納空間部K2に複数個収納する。ところで、この種の折り畳み式物干し器8は、図7(b)に示すように、一対の枠体8a、8bと、一対の枠体8a、8bの対向する端縁を連結する連結部8cとを備え、両枠体8a、8bが連結部8cを回動軸心として回動自在とされている。また、折り畳み式物干し器8は、両枠体8a、8bの下面が略面一となる展開状態と、両枠体8a、8bの上面が対向する折り畳み状態とに適宜変換可能とされている。
また、両枠体8a、8bからは、図7(b)に示すように、ピンチ、洗濯バサミが吊り下げ部材(ピンチ吊り下げ部材)で吊り下げられ(図示を省略)、折り畳み式物干し器8の状態を展開状態とすると、ピンチ、洗濯バサミが、各枠体8a、8bの下面から垂下する。更に、両枠体8a、8bには、折り畳み式物干し器8の状態を展開状態としたときに、折り畳み式物干し器8を物干し竿等に吊り掛けるための、吊り掛け部材8dが設けられている。この吊り掛け部材8dは、フック8eと、フック8eと一方の枠体8aを連結する複数本の連結チェーン8fと、フック8eと他方の枠体8bを連結する複数本の連結チェーン8gとを備える。そして、図7(a)に示すように、折り畳み式物干し器8、8は通常、折り畳み状態で、第2収納空間部K2において分離板部80の左右の部分に収納される。なお、図7(a)では、折り畳み状態の折り畳み式物干し器8、8を、第2収納空間部K2における分離板部80の左右の部分に立てて収納する場合を図示するが、左右の部分において分離板部80、第2側板部20若しくは仕切板部60に向かって傾いた姿勢で収納してもよい。
なお、折り畳み式物干し器8等の収納対象品は、そのサイズが様々である。このため、仮に第2収納空間部K2が、天板部30から底板部40に至る板状体(仕切板部60と同様な板状体)によって左右に区切られている場合、収納対象品のサイズが大きくなると、図8(a)の一点鎖線V1に示すように、当該収納対象品を、当該板状体の左側若しくは右側の部分に収納できないケースを生ずる。このため、収納対象品のサイズ選択の自由度が低くなる。一方、第1実施形態では、分離板部80の上端面80aと天板部することが30の下面部30gとが離間しているため、収納対象品のサイズ選択の自由度が高くなる。例えば、図8(a)の実線V2に示すように、折り畳み状態の折り畳み式物干し器8において、両枠体8a、8bに対して、吊り掛け部材8dを屈曲させ、両枠体8a、8bを分離板部80の左(右)の部分に収納し、吊り掛け部材8dを分離板部80の上端面80aと天板部30の下面部30gとが離間する部分に通過させ、分離板部80の右(左)の部分に収納する。これにより、サイズが大きな折り畳み式物干し器8(収納対象品)であっても、収まりの良い状態で収納することもできる。しかも、分離板部80の右(左)の部分において、吊り掛け部材8dの下方に空きスペースが確保されるため、この空きスペースを他の収納対象品(例えば、他の折り畳み式物干し器8B)の収納箇所とすることができる。
図9に示すように、付加棚部90は隙間部93が係止部及び水抜き部として機能する。このため、付加棚部90の上部に洗濯ネット95を搭載することで、付加棚部90を、洗濯ネット95の搭載箇所としつつ、洗濯ネット95の水切りを行うことができる。また、付加棚部90は隙間部93(係止部)を備え、ハンガー96のフック96aを係止することができる。特に、第1実施形態では付加棚部90の左右幅が広く(洗濯機1の幅と同程度の幅)とされているため、付加棚部90の左右幅方向に多数のハンガー96を係止することができる。そして、ハンガー96は、フック96aと、略三角形状のハンガー本体96bとを備え、ハンガー本体96bに洗濯物(衣類等)96cが装着される。そして、第1実施形態では、付加棚部90やハンガー96が防水パン2の上方に配置されるため、付加棚部90や洗濯物(衣類等)96cから落下する水を、当該防水パン2で好適に処理でき、室内を汚すことを防止できる。
また、図8(b)に示すように、掛板部92(ここではパイプ92として図示する)はハンガー96の取付方向を規制する規制部を構成している。つまり、略円弧状に構成されるフック96aの曲率中心側を掛板部92が横方向に通過し、掛板部92の前方側の部分と、後方側の部分がフック96aに略嵌り込んだ状態となる(パイプではパイプの上部側周面部がフック96aに略嵌り込んだ状態となる)。このため、複数のハンガー96を付加棚部90に係止する場合、略三角形状のハンガー本体96bの方向を同一方向に揃えること(ハンガー本体96bを、付加棚部90を前後に縦断する縦断面の方向に揃えること)もできる。よって、付加棚部90に多数のハンガー96を整然と係止することもできる。
以上の第1実施形態の収納棚Sによると、作業者が作業し易い位置(洗濯機1の上方)に、略等しい空間幅の第1収納空間部K1と第2収納空間部K2を備えるため、「収納対象品」を効率良く収納することができる。しかも、第1収納空間部K1若しくは第2収納空間部K2に収納された「収納対象品」の使い勝手が良い。つまり、洗濯機1の上方の位置は、作業者が「しゃがみ込む」等の不自然な姿勢をとらなくても、視線に近い位置において、略同一の空間幅の空間部(第1収納空間部K1と第2収納空間部K2)が左右に配置される。このため、「収納対象品」の出し入れが容易であり、使用勝手が良い。
また、第2収納空間部K2が分離板部80で分離され、しかも前面部が常時、開放され、分離板部80の上端面80aと天板部30の下面部30gとが離間しているため、種々のサイズの収納対象品を収まりの良い状態で収納することもできる。例えば、第2収納空間部K2において分離板部80の左右に、使用頻度が高い同一若しくは同種の「収納対象品」を収納することとすれば、収納棚Sから当該「収納対象品」を取り出したり(見つけて取り出したり)、収納したりすることを効率的に行うことができる。例えば、分離板部80の左右に「折り畳んだ状態の折り畳み式物干し器8、8」が収納されていることとすれば、この折り畳み式物干し器8、8を省スペースで効率良く収納することができるばかりか、効率良く取り出すこともできる。つまり、収納対象品のサイズ選択の自由度を高くして、広範なサイズの収納対象品を好適に収納できる点でも、使用勝手が良い。
更に、第1収納空間部K1は、収納対象品を効率的に出し入れ可能な位置(不自然な姿勢とならなくても、視線に近い位置)に設けられ、しかも、開閉扉部75で開閉可能とされている。このため、「収納対象品」を第1収納空間部K1に隠蔽状態で収納したり、「収納対象品」を第1収納空間部K1から効率的に取り出したりすることができる。また、第1収納空間部K1は棚板部70によって上下に分割されているため、「収納対象品」を効率的に収納することができる。
更に、第1実施形態の収納棚Sでは、底板部40の下方に係止部(隙間部93)を備える付加棚部90を配置し、付加棚部90(隙間部93)にハンガー96のフック部96aを係止可能とするため、底板部40の下方にハンガー96を吊り下げることができる。例えば、洗濯機1等から取り出した洗濯物(衣類等)を、底板部40の下方に吊り下げられたハンガー96(ハンガー本体96b)に装着する。そして、洗濯物(衣類等)が装着された状態のハンガー96をそのまま物干しスペース(例えば、マンションのベランダ、戸建ての庭、戸建ての軒先等の物干しスペース)に搬送し、係止箇所(例えば、物干し竿等)に吊り下げることとすれば、衣類を「天日干し」する負担が軽減される。例えば、気温が高い日(夏場等)において、洗濯物(衣類等)の数が多くても、室内において付加棚部90に係止されたハンガー96に洗濯物(衣類等)を装着し、洗濯物が装着された状態のハンガー96を物干しスペースに搬送し、係止箇所に吊り下げれば足りる。この場合、作業者(主婦等)の物干しスペースにおける滞在時間を短くできるため、作業者の負担を軽減できる。
また、第1実施形態では、収納棚Sが洗濯機1の後方に配置される壁板5に固定され、付加棚部90が壁板5において、底板部40よりも下方であって洗濯機1の上方の部位から略片持ち梁状に突出するため、付加棚部90の両側を空きスペースとすることができ、付加棚部90にハンガー96を吊り下げたり、取り外したりする作業をより効率的に行うことができる。
[2]第2実施形態
第2実施形態の収納棚では、図10(a)に示すように、分離板部80を底板部40に対して移動可能に立設した点が、第1実施形態の収納棚Sと異なる。つまり、第2実施形態では、底板部40に磁性体(金属板等)40cを配設し、分離板部80の下端側に磁石80cを埋設する。そして、分離板部80の下端面が、底板部40の上面の任意の位置に吸着可能であるものとする。なお、分離板部80と、底板部40等をホーロ等で被覆する場合(収納棚全体をホーロ等で被覆してもよい。)には、磁性体(金属板等)40cを底板部40の上面部に装着したり、図10(a)に示すように、底板部40の上面部と磁性体(金属板等)40cの表面部とが面一となるように装着したりしてもよい。更に、磁石80cを分離板部80の下端面に装着したりしてもよい。
第2実施形態の収納棚では、図10(a)に示すように、分離板部80を底板部40に対して移動可能に立設した点が、第1実施形態の収納棚Sと異なる。つまり、第2実施形態では、底板部40に磁性体(金属板等)40cを配設し、分離板部80の下端側に磁石80cを埋設する。そして、分離板部80の下端面が、底板部40の上面の任意の位置に吸着可能であるものとする。なお、分離板部80と、底板部40等をホーロ等で被覆する場合(収納棚全体をホーロ等で被覆してもよい。)には、磁性体(金属板等)40cを底板部40の上面部に装着したり、図10(a)に示すように、底板部40の上面部と磁性体(金属板等)40cの表面部とが面一となるように装着したりしてもよい。更に、磁石80cを分離板部80の下端面に装着したりしてもよい。
第2実施形態によると、第1実施形態の効果に加えて以下の効果を得ることができる。つまり、分離板部80が底板部40に対して移動可能であるため、第2収納空間部K2において分離板部80で分離される一方の空間部と、他方の空間部の空間幅を適宜選択できる。このため、収納棚の利便性が更に向上する。また、第2実施形態の収納棚では、分離板部80と、底板部40等をホーロ等で被覆したときは、収納棚の清掃が容易である。
尚、本各考案の範囲は前記各実施形態に示す具体的な態様に限定されず、本各考案の範囲内で種々の変形例を例示できる。即ち、収納対象品は、第1実施形態の折り畳み式物干し器8のように屈曲可能であることは必ずしも必要とされない。例えば、屈曲不可能な収納対象品のサイズが大きい場合でも、当該収納対象品を第2収納空間部K2に斜めに収納(例えば、長手方向を斜めにして収納)し、収納対象品の一端側を分離板部80の左(右)の部分に収納し、収納対象品の中間側を分離板部80の上端面80aと30の下面部30gとが離間する部分に通過させ、収納対象品の他端側を分離板部80の右(左)の部分の上方側に収納することで収まりの良い状態で収納することもできる。
また、各実施形態の収納棚(S等)では、分離板部80の上端部と天板部30の下面部とが離間しているため、分離板部80の左右に収納される「収納対象品」とは別の「収納対象品」を、第2収納空間部K2において当該「左右に収納される収納対象品」の上方に横たえて収納することができる。例えば、図8(c)の変形例1に示すように、第2側板部20と、仕切板部60とにおいて互いに対向する面でおいて、分離板部80の上端部と天板部30の下面部とが離間する部分と同位置の高さ位置から、当該対向する一方の面から他方の面に向かって突出する突出部85a、85bを設けてもよい。このように、分離板部80の上端部と天板部30の下面部とが離間する部分(離間部位)とにおいて(特に、同位置の高さ位置において)、第2側板部20と仕切板部60の対向する面に突出部85a、85bを設ける構成によれば、当該離間部位に「収納対象品」を横たえて収納することができる。そして、第2収納空間部K2において、突出部85a、85bよりも下方の部位にも、「収納対象品」を収納可能であるため、第2収納空間部K2に収納可能な「収納対象品」の数が多くなる。
更に、図10(b)の変形例2に示すように、付加棚部90の上面部に凹部92aを設け、ハンガー96の取付方向を規制してもよい。具体的には、付加棚部90を構成する掛板部92の上面部に上方に開口し、下方に凹む凹部92aを設ける。この凹部92aは、個々の掛板部92に複数個設けられるとともに、個々の掛板部92の前後においても開口する。そして、各掛板部92に設けられた複数個の凹部92aは略平行に配置されるとともに、凹部92a間の間隔(左右の間隔)は等しくされている。更に、前後に隣り合う掛板部92において、凹部92aの左右方向に沿った形成位置が前後に位置ズレを生じている。また、凹部92aの軸心方向は前後方向とされ、断面形状(上下に配置される縦断面に沿った凹部形状)としては、図10(c)に示す略半円形状(92a)、若しくは、図10(d)に示す略V字形状(92b)を例示できる。
変形例2では、ハンガー96のフック96aが凹部92a、92bに挿入され、ハンガー96の方向が前後方向に規制される。しかも、掛板部92毎に複数個の凹部92a、92bが設けられ、同様な掛板部92を前後に複数個(例えば、5個)備えるため、付加棚部90には多数のハンガー96(ハンガー96のフック96a)の取付方向を規制した状態で係止することができる。更に、各掛板部92の複数個の凹部92a、92bが略平行に、しかも左右に等間隔に配置されているため、付加棚部90に多数のハンガー96を取り下げた場合においても、この多数のハンガー96を規則正しく並べることができる。
尚、各実施形態及び各変形例の収納棚Sでは、天板部30をマンションの天井にネジ止め等で固定してもよい。更に、各実施形態及び各変形例の収納棚Sでは、後板部50を排除してもよいし、壁板5に固定せずにスタンド等に固定し、収納棚Sを移動可能としてもよい。更に、付加棚部90に下方に軸心方向(長手方向)が左右方向等とされるハンガーレールを設け、このハンガーレールにハンガー96等を係止することもできる。
本考案は、例えば、マンション、戸建て住宅、ビル等の建物を製造、販売、施工等行う分野や、収納棚の製造、販売、施工、加工等を行う分野で利用可能である。
S;収納棚、F;床面、1;洗濯機、2;防水パン、5;壁板、6;配置部位、10;第1側板部、20;第2側板部、30;天板部、40;底板部、50;後板部、60;仕切板部、70;棚板部、75;開閉扉部、80;分離板部、90;付加棚部。
Claims (9)
- 洗濯機の上方に配置される収納棚であって、
所定間隔をおいて対向するように立設配置される一対の側板部と、
一方の側板部から他方の側板部に到達するように配置される天板部と、
前記天板部よりも下方において前記一方の側板部から前記他方の側板部に到達するように配置される底板部と、
前記一対の側板部から略等距離の位置において前記底板部から立設され、上端部が前記天板部に到達する仕切板部と、
を備え、
前記一方の側板部と前記仕切板部との間に第1収納空間部を形成し、前記他方の側板部と前記仕切板部との間に第2収納空間部を形成し、
前記第1収納空間部において、前記一方の側板部と前記仕切板部との間に、前記第1収納空間部を上下に分割する棚板部を略水平に配置し、前記第1収納空間部の前方から前記第1収納空間部を開閉する開閉扉部を有し、
前記第2収納空間部において前記底板部から分離板部を立設し、前記分離板部の上端部と前記天板部の下面部とが離間していることを特徴とする収納棚。 - 前記開閉扉部は片開きの扉であることを特徴とする請求項1に記載の収納棚。
- 前記底板部の下方であって前記洗濯機の上方に付加棚部を配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の収納棚。
- 前記収納棚は、前記洗濯機の後方に配置される壁部材から突出する状態に設けられ、
前記付加棚部は、前記壁部材において前記底板部よりも下方であって前記洗濯機の上方の部位から略片持ち梁状に突出する状態に設けられることを特徴とする請求項2乃至3のいずれか1項に記載の収納棚。 - 前記付加棚部は、肉厚方向に貫通する貫通部を備えることを特徴とする請求項2乃至3のいずれか1項に記載の収納棚。
- 前記付加棚部は、所定のハンガーのフック部を係止可能な係止部を備えることを特徴とする請求項2乃至3のいずれか1項に記載の収納棚。
- 前記付加棚部は、所定のハンガーのフック部を係止可能な係止部を備えると共に、前記ハンガーの取付方向を規制する規制部を備えることを特徴とする請求項2乃至3のいずれか1項に記載の収納棚。
- 前記付加棚部は、所定のハンガーのフック部を係止可能な係止部を備えると共に、
前記付加棚部の上面部には、各々前記フック部を進入させることで前記ハンガーの取付方向を規制する複数個の凹部が設けられ、
前記複数個の凹部は略平行に配置されることを特徴とする請求項2乃至3のいずれか1項に記載の収納棚。 - 前記分離板部は、前記底板部に対して移動可能に立設されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の収納棚。
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