JP2010216136A - 建物 - Google Patents

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JP2010216136A JP2009063459A JP2009063459A JP2010216136A JP 2010216136 A JP2010216136 A JP 2010216136A JP 2009063459 A JP2009063459 A JP 2009063459A JP 2009063459 A JP2009063459 A JP 2009063459A JP 2010216136 A JP2010216136 A JP 2010216136A
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Masateru Niki
正輝 仁木
Akito Hirofuji
明人 広藤
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Abstract

【課題】吹き抜け空間を有するとともに、吹き抜け空間を利用して使い勝手のいい収納を有する建物を提供する。
【解決手段】建物には、1階と2階との間の床の一部に設けられた開口で1階の空間と2階の空間とが連通する吹き抜け空間30が設けられている。吹き抜け空間30に隣接して、下階の天井面18aと上階の床面22aとの間に被収納物を収納する吹抜収納部50が設けられている。吹抜収納部50における被収納物の出し入れのための開口部53が吹き抜け空間30に面して形成されている。開口部53から吹き抜け空間30側に延出部材55が形成され、被収納物の出し入れの際に被収納物を延出部材55に置けるようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は吹き抜け構造を備える建物に関する。
従来、住宅等の建物においては、各種収納スペースが設けられていた。たとえば、最も一般的なものとしては、押入れがある。押入れは、床から天井の間となる居室部分に隣接して床から天井までの空間を区切って設けたものである。また、押入れの上部、すなわち、天井近くの高さ位置は天袋とされている。
また、近年、床下や天井裏(屋根裏)の空間を有効利用した床下収納や屋根裏収納がよく用いられる。
押入れは、隣接する居住空間から横方向に被収納物の出し入れができるので、使い勝手がいいが、押入れとして収納スペースを床と天井との間に設けることで、居住スペースの減少を招くことになる。また、押入れの天井付近となる上部の天袋に関しては、高い位置にあるので、必ずしも居住スペースを狭めるものではないが、天井が近いので、被収納物の出し入れの際に、天井に頭が当るような体制となり、使い勝手が悪いという問題がある。
床下収納や、屋根裏収納は、床下や天井裏となる空間に収納スペースが形成されることから、居住スペースを減少させることがないが、床面や天井面に設けられた開口の開閉部材をあけて、当該開口を介して上下方向に被収納物の出し入れをすることになり、使い勝手が良くないという問題を有する。
そこで、スキップフロアや中二階を有することにより、高い床と低い床もしくは高い天井と低い天井との段差面となる壁面に開口を有し、かつ、当該壁面側の床下、天井裏となる空間を収納スペースとすることが提案されている(たとえば、特許文献1,2参照)。この場合、床下やや天井裏の空間であっても壁側から横方向に被収納物の出し入れが可能であり、使いがってがいいものとなる。
また、従来から建築物には、たとえば、一階(下階)と二階(上階)との間に配置される一階の天井から二階の床に至る部分の一部を設けないものとして、一階から二階に連通した空間となる吹き抜け空間を設ける場合がある。吹き抜け空間では、上下に長く、天井が極めて高い居住スペースができることになり、屋内でありながら開放感のあるスペースを形成することができる。また、二階の窓や天窓の明かりを一階側に通すことが可能なので、昼間は陽光に溢れた明るいスペースを設けることができる。
このような吹き抜け空間を有する建物においては、吹き抜け空間に面する壁の壁面部分に壁収納を設けたり、上述の中間階等からなる収納室を吹き抜け空間に面して設けることなどが行われている。
たとえば、下階から上階に至る階段部分に隣接して吹き抜け空間を設け、当該吹き抜け空間の上階床面より上の一部に収納室を設けるための床を設け、当該床まで階段を上方に延ばして、収納室にアクセス可能とした建物が提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
また、階段に隣接する吹き抜け空間に面する壁の壁面に壁収納となる収納棚や収納部を配置した建物が提案されている(たとえば、特許文献4、5参照)。
また、吹き抜け空間に隣接して、中間階となるような床面を構成し、当該床面上を収納室とした建物が提案されている(たとえば、特許文献6参照)。
また、吹き抜け空間の上部に、当該吹き抜け空間に連通する軒桁上収納庫を設けた建物が提案されている(たとえば、特許文献7参照)。
特開平11−71917号公報 特許第3776414号公報 特開2000−314176号公報 特開2003−138767号公報 特開2005−325525号公報 特開2006−77457号公報 特開2008−57252号公報
ところで、中二階やスキップフロアといった段差を有する床面や天井面を有する建物では、一階の床下、二階の天井裏である屋根裏、一階天井と二階床面との間の収納スペースに壁面側で開口する開口を設けることができる。この場合に、吹き抜け空間に面する開口を有する収納部を形成することができる。
しかし、床や天井に大きな段差がない建物には適用することができない。吹き抜け空間がある場合も、吹き抜け空間に加えて段差のある床や天井を設けることで、建物のコストが高くなる。また、吹き抜け空間の上下に長い壁を利用した壁収納においては、外壁側に形成される窓や、内壁側の隣接する居室や廊下との間のドアや引き戸等を考慮すると、設置場所が限られてしまう。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、吹き抜け構造を有しながら使い勝手のよい収納スペースを低コストに構築できる建物を提供しようとするものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、上階と下階との間の床の一部に設けられた開口で下階の空間と上階の空間とが連通する吹き抜け空間を有する建物であって、
前記吹き抜け空間に隣接して、下階の天井面と上階の床面との間に被収納物を収納する収納部が設けられ、
当該収納部における被収納物の出し入れのための開口が前記吹き抜け空間に面して形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、吹き抜け空間に隣接して、下階の天井面と上階の床面との間に被収納物を収納する収納部が設けられ、当該収納部における被収納物の出し入れのための開口が前記吹き抜け空間に面する壁に設けられているので、被収納物の出し入れにはしご等が必要となるが、被収納物の出し入れは、壁面に形成された開口から横方向に行うことが可能であり、被収納物の出し入れの使い勝手が良いものとなる。
また、収納部の高さ位置は、一階天井面の上となるが、吹き抜け空間に面するように収納部の開口が形成されているので、天井に頭がつかえる状態となることがなく、収納部内を見る際や、収納部内に手を入れる際に天井面に邪魔されて体勢が悪くなることがない。
また、吹き抜け空間を設けることによる上階床面積の減少による収納スペースの減少に対して、段差のある床面や天井面を設けることなく、低コストに収納スペースの増加を図ることができる。
また、収納部は、吹き抜け空間に面する下階の天井面から上階の床面間に設けられているので、吹き抜け空間に面する下階部分や上階部分の壁に、ドアや引き戸等の開口が設けられた状態となっていてもよく、さらにほぼ全面が開口で壁が無い状態となっていてもよく、吹き抜け空間に隣接して上階の床がある部分に必ず設けることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の建物において、前記収納部には、前記収納部の床面と略同じ高さもしくは当該高さより低い位置で前記開口部分から水平に当該収納部の外側に延出する板状の延出部材が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、収納部への被収納物の出し入れに際して、被収納物を一旦延出部材上に載置して出し入れを行うことができるので、たとえば、被収納物の出し入れの際にはしごを使うような場合に、使い勝手を向上することができる。また、下階側から吹き抜け空間に面する収納部を見上げた場合に、延出部材により、収納部の開口もしくは開口に設けられた開閉部材を隠すことができ、見た目をすっきりしたものとすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の建物において、前記延出部材は、2つの構造体間に梁状に架け渡され、2つの当該構造体に両端部を支持されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記延出部材を梁と同様の強度とすることが可能であり、当該延出部材にはしごを掛ける場合や、重い被収納物を載置するものとしても十分な強度を確保することができる。また、延出部材に十分な幅があれば、キャットウォークとして利用することもできる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の建物において、前記延出部材は、前記収納部の開口側の基端部を回転中心として、水平な状態から先端を上に向けるとともに前記開口を略閉塞する略垂直な状態まで回転自在に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、延出部材を被収納物の出し入れ時に前記収納部の開口が設けられた壁から水平に延出した状態とし、通常時(延出部材の未使用時)には、延出部材を垂直に立てて、吹き抜け空間に延出させず、吹き抜け空間の面積を減少させない状態とすることができる。したがって、通常時に延出部材により、吹き抜け空間の面積が減少されることで開放感が減少してしまうのを防止することができる。また、延出部材を垂直に立てた場合には、収納部の開口を閉塞した状態とできるので、延出部材を収納部の開口の開閉部材として用いることができ、ほかに開閉部材を設ける必要がなく、構造の簡素化とコストダウンを図ることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の建物において、前記延出部材が水平な状態となった際に、当該延出部材の先端側を支持することにより、延出部材を両持ち状態に支持する支持部材が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、延出部材の基端側が回転自在に開口が形成される構造体側に支持されるとともに、先端側が支持部材に支持されるので、水平に延出した状態の延出部材を強固に支持することができる。これにより、延出部材にはしごを掛けたり、重い被収納物を載置したり、キャットウォークとして利用したりする際に、十分な強度を確保することができる。
前記支持部材としては、たとえば、ワイヤや、収納部の開口が形成された部分を挟むように配置された2つの壁等の構造体間に架け渡される梁等を用いることができる。
本発明の建物によれば、吹き抜け空間に面する開口を有する収納部により、床面や天井面に段差を設けることなく、下階天井裏および上階床下となる収納スペースに対して、吹き抜け空間から横方向に被収納物の出し入れが可能となる。また、被収納物の出し入れの際に天井が邪魔にならず、吹き抜け空間を有する建物に、使い勝手のよい収納スペースを提供することができる。
本発明の第1実施形態の建物を示す切妻屋根の棟方向に直交する断面図である。 前記建物を示す切妻屋根の棟方向に沿った断面図である。 前記建物の一階の間取りを示す断面図である。 前記建物の二階の間取りを示す断面図である。 前記建物の吹抜収納を説明するための図である。 前記建物の変形例となる吹抜収納を説明するための図面である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1実施形態の建物を示す切妻屋根の棟方向に直交する断面図、図2は前記建物を示す切妻屋根の棟方向に沿った断面図、図3は前記建物の一階の間取りを示す断面図、図4は前記建物の二階の間取りを示す断面図、図5は前記建物の吹抜収納を説明するための図である。
図1から図4に示すように、建物は2階建てで切妻造の屋根(切妻屋根1)を有するものであるとともに、2階の居室スペースは、少なくとも上部空間が切妻屋根1の屋根面と外壁との接合部分より上の屋根裏空間内となっている。そして、2階の天井が切妻屋根の屋根の傾斜に沿った天井面となっており、天窓2等の一部を除いて、屋根面と天井面とが略平行となっている。
そして、建物においては、一方の妻側の外壁の中央に玄関3が設けられ、玄関3の屋内側に玄関土間3aと、玄関ホール4が設けられている。
また、玄関3から見て玄関土間3aおよび玄関ホール4の左側に水回りとして、便所5、浴室6、浴室6につながる洗面所7が設けられている。また、これら水回りに隣接して水回りの奥には、途中に踊り場を有する折れ曲がり階段8が設けられ、折れ曲がり階段8の高い側の下に階段下収納9が設けられている。
また、玄関ホール4の正面側には、玄関ホール4に隣接して玄関3の左右幅と同様の左右幅を有する物入11(収納室)が玄関3と中心線を一致させた状態に設けられている。
また、前記玄関ホール4につながるとともに、水回りの便所5、洗面所7とその奥の折れ曲がり階段8および階段下収納9を経て後述の食堂18(リビングダイニングキッチン)に至る廊下12が設けられ、この廊下12に面して前記物入11の出入扉が設けられている。
また、玄関3から見て玄関土間3aおよび玄関ホール4の右側には土間14が設けられ、当該土間14は、玄関土間3aおよび玄関3から見て建物右側に設けられたテラス13から出入り可能となっている。また、土間14の奥に玄関ホール4に繋がる廊下15から出入りする洋間16が設けられている。
また、上述の各部所は、建物の玄関3から棟方向(桁方向)の半分に設けられ、反対側の半分にはリビングダイニングキッチンが設けられている。また、リビングダイニングキッチンは、玄関3から見て右側が居間(リビング)17で、左側がダイニングキッチンとなっており、ダイニングキッチンは、玄関3に近い側が食堂18で、遠い側が台所(カウンターキッチン)19となっている。
また、建物の2階においては、上述の折れ曲がり階段8の2階部分に階段ホール20が設けられ、当該階段ホール20の左右にそれぞれ洋間21,22が設けられている。
一方の洋間22は、上述の1階の食堂18および台所19の上に設けられている。また、洋間22に隣接して1階の居間17の上となる部分には、床がない構造、すなわち、床に開口が設けられた構造となっており、この床の開口部分が吹き抜け空間30となっている。なお、吹き抜け空間30の二階側の空間は、上述の屋根裏空間となっており、天井が屋根面に略平行な斜面とされるとともに、天井扇37が天井から吊り下げられている。
また、他方の洋間21に隣接して、1階の土間14および洋間16の上となる部分にスカイパティオ23が設けられている。スカイパティオ23とは、空中の中庭(空中庭園)を模したものである。この例では、矩形状のスカイパティオ23部分の周囲二辺を囲むように2階床の無い吹き抜け空間23a,23bが設けられており、吹き抜け空間23a,23bに張り出した状態でスカイパティオ23が設けられることで、空中庭園状の構造となっている。なお、1階土間14およびスカイパティオ23部分は、外壁側の壁や屋根などに窓となる大きな開口が設けられ、陽光が十分に取り入れられる空間となっており、屋外のテラス13と合わせて、たとえば、ガーデニングの対象となるガーデンルーム等として使用可能である。
また、前記吹き抜け空間30と、スカイパティオ23との間となり、階段ホール20に面する部分には、ウォークインクローゼット24が設けられている。なお、ウォークインクローゼット24となる部分は、高さ位置的には、屋根裏空間を含み、屋根裏収納となるが、2階全体が屋根裏空間を含んで、ウォークインクローゼット24と同じ高さ位置にあるので、屋根裏空間であっても水平方向から荷物の出入が可能であり、通常のウォークインクローゼット24として使用可能である。なお、ウォークインクローゼット24の外壁31側には、床の無い吹き抜け空間24bが設けられているとともに、ウォークインクローゼット24と吹き抜け空間24bとの間には、壁がなくフェンス24cが設けられ、ウォークインクローゼット24には、昼間は明かりが入り込むようになっており、
照明を点灯しない状態でもある程度の明るさを保持できる。
この例において、前記1階の居間17部分の吹き抜け空間30は、図4に示すように、断面矩形状で、一つの角を挟む2辺部分が平面視して矩形状の建物の角部に対応しており、前記吹き抜け空間30の一つの角部を挟む2辺は、建物の出隅の角部を挟む2つの外壁31,32に対応している。
また、吹き抜け空間30の外壁31に対向する辺側には、隣接して2階の洋間22が配置されている。吹き抜け空間30の外壁32に対向する辺側には、隣接して2階のウォークインクローゼット24が配置されている。
また、1階部分において、吹き抜け空間と隣接する洋間22の下側は、食堂18、台所19および居間17からなるリビングダイニングキッチンであり、一つの部屋となっている。
したがって、1階において、居間17の居室空間となる吹き抜け空間30と食堂18および台所19との間に内壁がない全面開口となるが、たとえば、梁状の構造体が配置されている。
また、2階の吹き抜け空間30に隣接する洋間22と吹き抜け空間30との間には、フェンス38が設けられ、吹き抜け空間30と洋間22との間を完全に閉塞する内壁は設けられておらず、吹き抜け空間30の外壁31に対向する側は、基本的に壁のないオープンな構造となっている。
また、吹き抜け空間30の外壁32に対向する辺となる側には、1階に洋間16、2階にウォークインクローゼット24が隣接している。1階の洋間16および2階のウォークインクローゼット24との間には、壁が設けられており、吹き抜け空間30が壁で区切られた状態となっている。
そして、吹き抜け空間30の2階床部分の高さ位置には、上述の2つの外壁に面する辺を除く、残りの2辺側に本発明に係る吹抜収納部50、51が形成されている。上述の1階が食堂18、台所19に隣接し、2階が洋間22に隣接する吹き抜け空間30の辺側においては、1階の食堂18および台所19の天井面18aと、2階の洋間22の床面22aとの間に吹抜収納部50が形成されている。また、1階が洋間16に隣接し、2階がウォークインクローゼット24に隣接する吹き抜け空間30の辺側には、1階の洋間16の天井面16aと、2階のウォークインクローゼット24の床面24aとの間に吹抜収納部51が設けられている。
当該吹抜収納部50,51の被収納物を出し入れする開口部53は、吹き抜け空間30に面して形成されるとともに、開口部53は鉛直方向に沿った面に形成されており、被収納物を水平方向に出し入れ可能となっている。
また、開口部53が形成される面は、吹抜収納部50において、外壁31に平行な面となっており、吹抜収納部51において、外壁32に平行な面となっている。
吹抜収納部50、51は、基本的にその上の床面22a,24aを支持する構造体に支持されている。なお、2階の床面22a,24aを支持する構造体は、たとえば、梁、根太等であるが、この例では、パネル工法が用いられており、床パネルが構造体となっている。
すなわち、吹抜収納部50,51には、被収納物を載せる収納床54が設けられており、当該収納床54が床面22a,24aを支持する構造体に支持されている。また、収納床54の両端部は、それぞれ構造体に支持されている。
すなわち、上述の開口部53が形成される面に沿って所定間隔毎に前記面に直交する面方向に沿った複数の板状の縦部材が上述の床面22a,24aを支持する構造体に接合された状態となっている。そして、これら複数の縦部材の下端部側に収納床54が接合されて支持されている。また、吹抜収納部50の収納床54は、一方の端部を構造体としてのパネル工法の外壁32に支持されるとともに、他方の端部を吹抜収納部51が設けられる側の2階床の構造体に支持されている。
吹抜収納部51の収納床54は、一方の端部を構造体としての外壁31に支持されるとともに、他方の端部を吹抜収納部50が設けられる側の2階床の構造体に支持されている。
ここでは、吹抜収納部50の収納床54の他方の端部と、吹抜収納部51の収納床54の他方の端部とが互いに接合されることで、2階床の構造体に支持される構造となっている。
各吹抜収納部50,51は、吹き抜け空間30の各辺のほぼ全体に渡って形成されているとともに、前記縦部材により仕切られた状態となっており、仕切られた空間が前記辺の方向に複数並んだ状態となっている。また、各吹抜収納部50,51の開口部53には、前記縦部材に仕切られた空間毎に開口部53を開閉する開閉部材が設けられている。
また、収納床54は、2階の洋間22と吹き抜け空間30の境界および2階のウォークインクローゼット24と吹き抜け空間30との境界まで形成される二階の床面22a,24aよりも吹き抜け空間30側に延出した状態となっている。吹抜収納部50,51の開口部53は、前記境界部分に形成されており、収納床54は、開口部53より吹き抜け空間30側に延出した状態となっている。
この床面22a,24aの吹き抜け空間30との境界となる周縁よりも吹き抜け空間側となる収納床54の延出部分が、吹抜収納部50,51に出し入れされる被収納物を、開口部53から吹抜収納部50,51に入れる際、もしくは開口部53から外に出す際に、一時的に被収納物を載置する延出部材55となっている。
図5に示すように、部材の先端部は、開口部53が形成される面と平行に形成されている。
また、延出部材55の先端部には、上側に向かって立ち上がった状態の壁部56が形成されており、吹抜収納部50,51に出し入れされる被収納物の落下を防止するとともに、後述のはしご60の先端部に設けられた掛止部(フック)61に掛止される被掛止部となっている。
なお、延出部材55は、上述のように構造体に支持された収納床54の一部であり、両端部が構造体に支持されるとともに、構造体に支持された前記縦部材に支持された状態である。
したがって、重量の大きな被収納物を載せることができるとともに、はしご60の上端部側を支持することが可能となっている。
また、収納床54と延出部材55とが一体の板状となっていることから、収納床54と延出部材55との上面および下面が一つの平面で面一の状態となっている。すなわち、収納床54と延出部材55が同じ高さ位置となっている。また、収納床54および延出部材55の下面には、吹き抜け空間30に隣接する空間の天井面16a,18aとしての天井材が貼り付けられた状態となっており、吹き抜け空間30に隣接する1階の部屋(台所19、食堂18、洋間16)の天井の一部を構成するようになっている。
そして、被収納物の出し入れには、図5に示すように専用のはしご60を使用するようになっている。はしご60の上端部には、上述の壁部56に掛止される掛止部61が左右上端部に設けられている。そして、被収納物を吹抜収納部50,51に収納する場合には、被収納物を延出部材55上に載せた後に吹抜収納部50,51内に押し込むようにして収納する。なお、はしご60は、たとえば、1階物入11に収納可能となっている。
また、被収納物を吹抜収納部50,51から取り出す場合には、はしご60から手を伸ばして被収納物を取り出すことになる。この際に、吹き抜け空間30側から被収納物を引き出すので、頭が天井につかえるようなことがなく、無理な体勢となることがない。なお、荷物を引き出すための棒状の部材や、収納床54上を被収納物が載置された状態で摺動する板状の部材等を用いるものとしてもよい。
また、吹抜収納部50は、壁が無い面に設けられており、壁面がない状態で、吹き抜け空間30側に向いた2階床の端面に開口する収納が設けられた状態となっている。内壁面がなくても、収納スペースの開口を設けられることになり、限られた内壁面に対して、収納スペースの増加を図ることができる。
また、延出部材55は、上述のように構造体に支持されているので、大きな荷重に耐えることができ、延出部材55の幅を広ろくとることで、キャットウォークとして利用可能とすることもできる。この場合に壁部56にフェンスを設けることが好ましい。
延出部材55をキャットウォークとした場合には、2階の床面22a,24a側から被収納物の出し入れを行うことも可能となる。
図6は、本発明の第2実施形態の建物の吹抜収納部70を示すものであり、延出部材71が収納床72と別体とされるとともに、水平な状態から上側に向かって鉛直な状態に回転自在にされている構造が、第1の実施の形態と異なるものとなっている。
吹抜収納部70は、第1実施形態の吹抜収納部50,51と延出部材71の構造が異なる以外は、同様の構造となっている。
収納床72の先端部には、延出部材71の基端部を上述のように水平な状態からほぼ鉛直な状態に支持する支持部74が設けられている。当該支持部74の位置は、収納床72より一段低くなっており、基端部を回転自在に支持部74に支持された延出部材71が水平とされた際に、延出部材71の上面と、収納床72の上面とがほぼ同じ高さ位置となる構成となっている。
また、上述の吹抜収納部70(吹抜収納部50,51)が形成される前記辺に沿って間隔をあけて複数のワイヤ75が辺方向に沿って並んで配置されている。そして、各ワイヤ75の一方の端部が延出部材71の先端部に接続されるとともに、他方の端部が吹抜収納部70が支持される構造体側に接続さている。延出部材71を垂直にした状態では、ワイヤ75が撓んだ状態で、延出部材71が水平な状態では、ワイヤ75が伸びて張った状態となり、ワイヤ75によって、延出部材71の先端部が支持された状態となる。
したがって、ワイヤ75は、延出部材71の先端部を支持する支持部材であり、延出部材71は、基端部が支持部74により回転自在に支持され、先端部がワイヤ75により支持されることで、両持ち状態で強固に支持され、はしご60の上端部の掛止部61が掛けられても十分な強度で対応可能となっている。
また、延出部材71を鉛直方向に沿って先端部が上を向くように配置した場合に、吹抜収納部70の開口部76を閉塞するようになっている。通常時は、吹抜収納部70の開口部76が延出部材71により閉められた状態となるので、この例では、延出部材71が開閉部材として機能し、他に開閉部材が設けられていない状態となっており、コストの低減を図っている。
また、延出部材71の先端部には、延出部材71の回転操作(開閉操作)用の紐77が接続されており、当該紐77は、たとえば、上述のフェンス38の水平に配置される上下の格子部材78,78に設けられた貫通孔79,79に挿入されて通された状態となっており、フェンス38から紐77を引っ張ることで、延出部材71を水平な状態から垂直な状態とすることができる。
なお、延出部材71を水平な状態とした場合には、延出部材71の自重により水平な状態に維持されるが、鉛直な状態とした場合には、延出部材71を弾性部材を嵌合させるような係合機構で保持できるようにすることが好ましい。なお、係合機構は、たとえば、延出部材71の先端部に形成される壁部80と、フェンス38の下部との間に設けることができる。また、前記紐77を掛止することで延出部材71を鉛直な状態に保持するものとしてもよい。
なお、回転自在な延出部材71の先端部を支持する支持部材として、前記ワイヤに代えて、延出部材71の先端部の直下に梁状の支持部材を配置し、延出部材71を水平な状態とした場合に梁状の支持部材上に延出部材71の先端部が載った状態に支持されるものとしてもよい。
以上のような第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、延出部材71を開閉自在としたので、吹抜収納部70で被収納物の出し入れを行っていない通常時に、吹き抜け空間30が狭められるのを防止することができる。
22a 床面
24a 床面
30 吹き抜け空間
50 吹抜収納部(収納部)
51 吹抜収納部(収納部)
53 開口部(開口)
55 延出部材
70 吹抜収納部(収納部)
75 ワイヤ(支持部材)

Claims (5)

  1. 上階と下階との間の床の一部に設けられた開口で下階の空間と上階の空間とが連通する吹き抜け空間を有する建物であって、
    前記吹き抜け空間に隣接して、下階の天井面と上階の床面との間に被収納物を収納する収納部が設けられ、
    当該収納部における被収納物の出し入れのための開口が前記吹き抜け空間に面して形成されていることを特徴とする建物。
  2. 前記収納部には、前記収納部の床面と略同じ高さもしくは当該高さより低い位置で前記開口部分から水平に当該収納部の外側に延出する板状の延出部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記延出部材は、2つの構造体間に梁状に架け渡され、2つの当該構造体に両端部を支持されていることを特徴とする請求項2に記載の建物。
  4. 前記延出部材は、前記収納部の開口側に支持される基端部を回転中心として、水平な状態から先端を上に向けるとともに前記開口を略閉塞する略垂直な状態まで回転自在に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の建物。
  5. 前記延出部材が水平な状態となった際に、当該延出部材の先端側を支持することにより、延出部材を両持ち状態に支持する支持部材が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の建物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014031636A (ja) * 2012-08-02 2014-02-20 Asahi Kasei Homes Co 住宅
CN112538984A (zh) * 2020-11-12 2021-03-23 同济大学 节能环保的大型公共建筑中庭分区热压通风结构

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