JP4174485B2 - 建物 - Google Patents
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Description
しかし、近年における生活の質の向上や多様化に伴い、生活に使用する物品が多種多様化および多数化する傾向にあり、これらの物品を保管、収容するために従来の収納スペースでは広さや容量が不足し、また、建物が建てられる敷地の有効利用という観点から、屋外物置等の設置は望ましくないため、その内部により大きな収納スペースを備えた建物が望まれていた。
1階の部屋に隣接して前記収納空間3が設けられており、
前記収納空間3を形成する壁には、前記1階の部屋と、玄関室6と、建物外部とのそれぞれに通じる出入り口3a、3b、3cが設けられており、
前記収納空間3には、前記1階の部屋の床面とほぼ等しい高さ位置に設定された高床部4と、この高床部4よりも一段低く設定された低床部5とが設けられており、
前記低床部5は、前記玄関室6の土間床面6aとほぼ等しい高さ位置に設定されており、
前記高床部4に、前記1階の部屋に通じる前記出入り口3aが設けられており、前記低床部5に、前記玄関室6の土間と、前記建物外部とのそれぞれに通じる前記出入り口3b、3cが設けられており、
前記収納空間3の天井高は0.9m〜1.4mに設定されていることを特徴とする。
さらに、建物外部から前記収納空間3を通じて建物内部へと通り抜けたり、逆に、建物内部から前記収納空間3を通じて建物外部へと通り抜けたり、または、前記玄関室6から前記収納空間3を通じて建物内部へと通り抜けたり等、前記収納空間3が生活における一つの動線ともなるので居住性が格段に向上する。
また、前記高床部4が、前記1階の部屋の床面とほぼ等しい高さ位置に設定されているので、前記高床部4と1階の部屋との行き来がしやすく、物品の搬入および搬出がしやすく、使い勝手が良い。
また、前記低床部5は前記高床部4よりも一段低いので、前記高床部4よりも高さにおける収納スペースが広くなり、高さのある物品や長さのある物品であっても収納することができるようになっている。
その上、前記低床部5が前記高床部4よりも一段低い高さ位置に設定されていることから、前記高床部4と低床部5との境目は、建物内部と建物外部との境界としての要素を持ち合わせることとなるので、前記高床部4と前記低床部5とで、それぞれ収納すべき物品の使用場所や用途等に合わせて区別して収納が可能となるので使い勝手が良い。
さらに、前記低床部5と玄関室6の行き来がしやすく、ほぼ等しい高さ位置の床面を移動するだけで済むので、物品の搬入および搬出がしやすく、例えば比較的重量な物品等でも収納し易く使い勝手が良い。
また、前記収納空間3の天井高を、0.9m〜1.4mに設定することによって、人が前記収納空間3に入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保でき、また、このように天井高を必要最小限に抑えることで、建物Aの高さが高くなることによって隣接する建物に及ぼす日照減少等の影響を極力少なくすることができる。
前記1階の部屋に通じる出入り口3aは、1階の台所1a側に向けて開口していることを特徴とする。
前記建物外部にスロープ7が設けられており、このスロープ7の傾斜上方に位置する平面部7aの高さ位置と前記収納空間3の低床部5の高さ位置とが連続する高さに設定されていることを特徴とする。
その上、前記低床部が前記高床部よりも一段低い高さ位置に設定されていることから、前記高床部と低床部との境目は、建物内部と建物外部との境界としての要素を持ち合わせることとなるので、前記高床部と前記低床部とで、それぞれ収納すべき物品の使用場所や用途等に合わせて区別して収納が可能となるので使い勝手が良い。
なお、本実施の形態の建物Aは、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
1階の部屋に隣接して前記収納空間3が設けられており、
前記収納空間3を形成する壁には、前記1階の部屋と、玄関室6と、建物外部とのそれぞれに通じる出入り口3a、3b、3cが設けられている。
また、前記中間床2は、前記1階の床1から半階あがった位置に設けられており、この中間床2の上部には、中間階の部屋2aが設けられている。さらに、この中間階への昇降手段として、階段2bが設けられている。
このように、前記1階の部屋に通じる出入り口3aが、前記1階の台所1a側に向けて開口していることによって、食料や日用品等、使用頻度の高いものの搬入および搬出がしやすく、使い勝手が良い。
また、前記収納空間3を形成する壁には、前記1階の部屋と、玄関室6と、建物外部とのそれぞれに通じる出入り口3a、3b、3cが設けられているので、前記収納空間3に対して多方向から出入りすることができるようになり、物品の搬入および搬出がしやすく使い勝手が良い。
このように、前記高床部4が、前記1階の部屋の床面とほぼ等しい高さ位置に設定されているので、前記高床部4と1階の部屋との行き来がしやすく、物品の搬入および搬出がしやすく、使い勝手が良い。また、前記低床部5は前記高床部4よりも一段低いので、前記高床部4よりも高さにおける収納スペースが広くなり、高さのある物品や長さのある物品であっても収納することができるようになっている。
さらに、前記低床部5が、前記玄関室6の土間床面6aとほぼ等しい高さ位置に設定されているので、前記低床部5と玄関室6の行き来がしやすく、ほぼ等しい高さ位置の床面を移動するだけで済むので、物品の搬入および搬出がしやすく、例えば比較的重量な物品等でも収納し易く使い勝手が良い。
このように、前記収納空間3の天井高を、0.9m〜1.4mに設定することによって、人が前記収納空間3に入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保でき、また、このように天井高を必要最小限に抑えることで、建物Aの高さが高くなることによって隣接する建物に及ぼす日照減少等の影響を極力少なくすることができる。
また、前記リビング・ダイニング1bは、図1または図2に示すように前記中間床2の高さと、この中間床2から2階の床8までの高さとを合わせた高さの吹抜け空間となっている。
なお、図示はしないが、前記収納空間3と前記玄関室6との境界に戸を設けることによって、前記収納空間3に収納した物品を遮蔽することができるので好ましい。例えば、前記収納空間3を靴置き場や傘置き場等に使用した場合に、来客に見られることも無く見映えが良い。
そして、この玄関室6は、図1または図2に示すように、前記中間床2の高さと、この中間床2から2階の床8までの高さとを合わせた高さの吹抜け空間となっている。
このように、前記スロープ7と収納空間3とが連続して通じていることによって、例えば、自転車や自動二輪車等の重量物であっても、スロープ7を通じて難無く前記収納空間3に収納することができるようになっており、さらには、前記1階の部屋に通じる出入り口3aや、前記玄関室6に通じる出入り口3bから1階の部屋へと通り抜けることができるようになっている。
なお、特に、前記建物外部に通じる出入り口3cには、図示はしないが、施錠可能な戸を設けて防犯に配慮することが望ましい。
このように、前記収納空間3に対して多方向から出入りすることができ、様々なバリエーションの接続が可能となっているので、収納すべき物品の用途に合わせた収納ができるようになり使い勝手が良い。
すなわち、上述したように、前記中間床2の上部には、前記中間階の部屋2aが設けられており、さらに前記中間床2から階段2cで上がった位置に、前記1階の台所1aおよび水回り室1cの上方に位置する中間階の収納室2dが設けられている。
なお、この中間階の収納室2dにおいても、前記収納空間3と同じように、その床面から天上までの天井高が0.9m〜1.4mに設定されている。
さらに、前記2階の上部に位置する屋根9は、図示はしないが、北側部分が一部桁下がりに形成されており、建物Aの高さが高くなることによって隣接する建物に及ぼす日照減少等の影響を極力少なくすることができるようになっている。
その上、前記低床部5が前記高床部4よりも一段低い高さ位置に設定されていることから、前記高床部4と低床部5との境目は、建物内部と建物外部との境界としての要素を持ち合わせることとなるので、前記高床部4と前記低床部5とで、それぞれ収納すべき物品の使用場所や用途等に合わせて区別して収納が可能となるので使い勝手が良い。
1 1階の床
2 中間床
3 収納空間
3a 出入り口
3b 出入り口
3c 出入り口
4 高床部
5 低床部
Claims (3)
- 1階の床の一部の上に中間床が設けられており、この中間床と1階の床との間が収納空間とされた建物において、
1階の部屋に隣接して前記収納空間が設けられており、
前記収納空間を形成する壁には、前記1階の部屋と、玄関室と、建物外部とのそれぞれに通じる出入り口が設けられており、
前記収納空間には、前記1階の部屋の床面とほぼ等しい高さ位置に設定された高床部と、この高床部よりも一段低く設定された低床部とが設けられており、
前記低床部は、前記玄関室の土間床面とほぼ等しい高さ位置に設定されており、
前記高床部に、前記1階の部屋に通じる前記出入り口が設けられており、前記低床部に、前記玄関室の土間と、前記建物外部とのそれぞれに通じる前記出入り口が設けられており、
前記収納空間の天井高は0.9m〜1.4mに設定されていることを特徴とする建物。 - 請求項1に記載の建物において、
前記1階の部屋に通じる出入り口は、1階の台所側に向けて開口していることを特徴とする建物。 - 請求項1または2に記載の建物において、
前記建物外部にスロープが設けられており、このスロープの傾斜上方に位置する平面部の高さ位置と前記収納空間の低床部の高さ位置とが連続する高さに設定されていることを特徴とする建物。
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